JPH11160183A - 静的バランス測定装置 - Google Patents

静的バランス測定装置

Info

Publication number
JPH11160183A
JPH11160183A JP34405697A JP34405697A JPH11160183A JP H11160183 A JPH11160183 A JP H11160183A JP 34405697 A JP34405697 A JP 34405697A JP 34405697 A JP34405697 A JP 34405697A JP H11160183 A JPH11160183 A JP H11160183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
static balance
center
load cells
measuring device
bowl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34405697A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhito Kawai
照仁 河合
Yoshitsugu Suzuki
義次 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP34405697A priority Critical patent/JPH11160183A/ja
Publication of JPH11160183A publication Critical patent/JPH11160183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状、柱状、または筒状の振動体、回転体に
ついて、静的バランスの測定が容易であり、静的バラン
スを得るために付加すべき角度位置と付加すべき重量と
の正確な値を与え得る静的バランス測定装置を提供する
こと。 【解決手段】 定盤4上の中心軸5から120度の等角
度間隔の方向の等距離にロードセル1、2、3を設け、
載置板7の中心孔8を中心軸5に合わせてロードセル
1、2、3上に載置板7を乗せる。被試験体のボウル2
1の中心孔20を位置決めピン9に合わせて載置板7に
載置した時の、ロードセル1、2、3の各秤量値をディ
スプレイ151 、152 、153 に表示させると共に、
ディジタル変換して小型電子計算機17に入力する。ボ
ウル21の外径を与えることにより小型電子計算機17
はバランス・ウエイト51を付加すべき正確な角度位置
と重量とを画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状、柱状、または
筒状等の回転体、振動体を被試験体とする静的バランス
測定装置に関するものであり、更に詳しくは、被試験体
にバランスを取るために必要な付加重量または除去重量
と、付加または除去すべき箇所の被試験体上における角
度位置とを与える静的バランス測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】バランスが取れていない回転体、振動体
を作動させると不要な振動、騒音を招くので、バランス
を取ることは広く行なわれており、なかでも静的バラン
スの測定は比較的簡便な測定であるため多用されてい
る。しかし、振動パーツフィーダのボウルを例にとれ
ば、実際に行なわれている静的バランスの測定はボウル
に付加重量を取り付けるべき角度位置は検出し得ても、
正確な付加重量を検出し得るものではなく、その付加重
量値は熟練者の経験と勘によって決定されており、微調
整を繰り返して行う場合を除いて、必ずしも完全な静的
バランスを取り得ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現時
点では短時間内には正確なバランスを取り得ない状態に
あるが、振動パーツフィーダにおいて捩り振動されるボ
ウルが正確にバランスを取られていないと、ボウル内に
収容されている部品を送り出す場合、大部の部品は送り
出されても、最終的には若干の部品がボウルの底面に残
る。また、振動パーツフィーダによっては、ボウル内で
の角度位置によって部品の移送速度に緩急をつけるため
に意識的にアン・バランスとするものもあるが、その場
合にもアン・バランスの度合い、その角度位置を正確に
把握することが必要である。
【0004】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、被試
験体としての板状、柱状、または筒状等の回転体、振動
体の静的バランスを容易に測定することができ、静的バ
ランスの取れたものとするために必要な付加重量または
除去重量と、付加または除去を行なうべき箇所の被試験
体における角度位置とを与え得る静的バランス測定装置
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態
によって例示すれば、図1は静的バランス測定装置10
の正面図であり、図2は平面図、図3は分解斜視図、図
4は被試験体としての振動パーツフィーダのボウル21
についての静的バランス測定時の平面図、図5はその部
分斜視図である。台車12上の定盤4の測定中心に立設
した中心軸5から120度の等角度間隔の方向の等距離
の位置にロードセル1、ロードセル2、ロードセル3が
設けられており、中心軸5に載置板7の中心孔8を合わ
せて位置決めした載置板7が3個のロードセル1、2、
3上に乗せられており、この載置板7の中心孔8に位置
決めピン9が固定されている。
【0006】そして、ボウル21の静的バランスを測定
するに際しては、ボウル21の可動中心となる中心孔2
0を位置決めピン9に合わせてボウル21を載置板7上
に載置するが、その時のロードセル1、2、3における
各秤量値がディジタル変換されて小型電子計算機に入力
され、静的バランスの取れたものとするために、ボウル
21に付加すべきバランス・ウエイトの重量と、付加す
べき箇所のボウル21における角度位置とが測定結果と
して求められる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の静的バランス測定装置は
平面板に設けた測定中心から120度の等間隔の方向の
等距離の位置に1個ずつ、計3個のロードセルが設置さ
れる。使用するロードセルの種類は特に限定されない。
そして測定中心となる3個のロードセルの中心に被試験
体の可動中心を重ね、かつ3個のロードセルに同時に負
荷となるように被試験体を載置して静的バランスの測定
を行うが、この時、被試験体を3個のロードセルに直接
に載置してもよく、また3個のロードセルと被試験体と
の間に載置板を介在させてもよい。載置板を介在させる
ことにより、3個のロードセルを通る円の直径より小さ
い直径の被試験体についても測定が可能になる。
【0008】3個のロードセルの中心に被試験体の可動
中心を合わせるには、3個のロードセルの中心に軸心を
合わせて中心軸を立設し、被試験体を3個のロードセル
に直接に載置する場合には可動中心が含まれる被試験体
の中心孔を、また、3個のロードセル上に載置板を介在
させその上へ被試験体を載置する場合には、載置板に設
ける中心孔を中心軸に合わせて位置決めするのが簡便で
ある。その場合、被試験体または載置板の中心孔と中心
軸とが接触して3個のロードセルの秤量値に誤差が発生
しないように、両者の間に若干の遊びを与える必要があ
る。勿論、中心軸を使用しない上記以外の方法で3個の
ロードセル上における被試験体または載置板の位置決め
をしてもよい。
【0009】また、載置板を設ける場合には、被試験体
の中心孔は中心軸の径とは無関係に設定し得るので任意
であり得るが、被試験体の中心を、測定の中心、すなわ
ち、載置板の中心に合わせることは必要である。従っ
て、載置板の中心を軸心に含む位置決めピンをその下端
部で載置板に固定し、ピン部は被試験体の中心孔の直径
に整合させた直径を有する位置決めピンを設けて、その
位置決めピンが被試験体の中心孔を挿通するように被試
験体を載置板上に載置するのが好ましい。中心孔の径が
異なる複数種の被試験体のバランスを測定する場合に
は、下端部を載置板に共通に固定し得て、ピン部の直径
を複数種の被試験体の中心孔の直径に整合させた複数種
の位置決めピンを用意することになる。勿論、位置決め
ピンを使用しない上記以外の方法で被試験体の位置決め
をしてもよい。
【0010】被試験体を直接に、または載置板を介して
3個のロードセルに同時に負荷となるように載置する
が、得られる3個のロードセルの秤量値から静的バラン
スを求めるには、例えば、図6を参照して、中心Oの周
囲にロードセル1が点P、ロードセル2が点Q、ロード
セル3が点Rにあって、ロードセル1の秤量値がAg、
ロードセル2の秤量値がBg、ロードセル3の秤量値が
Cgであるとすると、先ず、ロードセル1の点Pとロー
ドセル2の点Qとを結ぶ線分PQ上にAgとBgとが釣
り合う点Sを求める。すなわち、点Sは(式1)によっ
て求められるが、その点Sに(A+B)gの重量がある
と仮定する。 線分PS/線分SQ=B/A (式1) 次いで、ロードセル3の点Rと点Sとを結ぶ線分RS上
にCgと(A+B)gとが釣り合う点Gを求める。点G
は(式2)によって求められるが、その点に重量(A+
B+C)gがあることになり、その点Gは重心である。 線分RG/線分GS=(A+B)/C (式2)
【0011】従って、中心Oと点Gとを結ぶ線分OGと
は180度反対側に等長の線分OG’を求め、その点
G’に重量(A+B+C)gをバランス・ウエイトとし
て付加すれば被試験体は静的バランスが取れることにな
る。
【0012】しかし、一般的に点G’は被試験体の中心
の近傍となるので、バランス・ウエイトを付加するには
困難な場合が多い。従って、被試験体の外周がロードセ
ル1、2、3を通る円と同一であるとして、線分OG’
の延長線とロードセル1、2、3を通る円との交点T1
を求め、その点T1 に(式3)によって求められるバラ
ンス・ウエイトW1 gを付加することにより、被試験体
は静的バランスの取れたものとなる。 W1 /(A+B+C)=線分OG’/線分OT1 (式3) 上記において線分OT1 は被試験体の直径、ないしはバ
ランス・ウエイトを付加する箇所を通る円の直径に応じ
て適宜設定されることは勿論である。
【0013】上記は被試験体にバランス・ウエイトを付
加して静的バランスを取る場合であるが、被試験体から
必要重量を除去して静的バランスを取ることもできる。
その場合を図6で示せば、線分OGの延長線とロードセ
ル1、2、3を通る円との交点T2 を求め、その点T2
において(式4)で求められる重量W2 gを除去、例え
ば切除する。 W2 /(A+B+C)=線分OG/線分OT2 (式4)
【0014】以下、本発明の実施の形態による静的バラ
ンス測定装置10について、図面を参照して具体的に説
明する。
【0015】図1は静的バランス測定装置10の正面図
であり、図2は平面図、図3は載置板7と位置決めピン
9とを取り外して示す分解斜視図である。図1〜図3を
参照して、キャスタ11付きの台車12に固定した定盤
4上の測定中心に立設した中心軸5から120度の等角
度間隔の方向の等距離の位置にそれぞれロードセル1、
2、3が固定されており、その外周側には10度間隔で
角度目盛6が刻まれている。そしてロードセル1、2、
3を通る円より大きい載置板7が、その中心孔8の径の
大きい下部8aを中心軸5に合わせ、ロードセル1、
2、3のみに同時に負荷となるように乗せられている。
更に、載置板7の中心孔8の径の小さい上部8b に位置
決めピン9の下端部が螺着されている。
【0016】図4は、図2に示した定盤4上の載置板7
に固定された位置決めピン9がボウル21の中心孔20
を挿通するように、ボウル21を載置板7上に載置した
時の平面図であり、図5はその時の部分斜視図である。
図4、図5および図1を参照して、振動パーツフィーダ
のボウル21の静的バランスを測定するに際しては、上
述したように、位置決めピン9によって位置決めしてボ
ウル21が載置板7に載置される。そして、その時のロ
ードセル1、2、3における秤量値はパネル13に取り
付けられているディスプレイ151 、152 、153
窓にそれぞれ表示されると共に、ケーブル17を介して
台車12の底板19上の小型電子計算機18へディジタ
ル変換されて入力される。そして、ボウル21の直径を
キーボードから小型電子計算機18へ入力すると、小型
電子計算機18は(式1)〜(式3)に基づいて、ロー
ドセル1、2、3の各秤量値とボウル21の直径とか
ら、ボウル21の外周に付加すべきバランス・ウエイト
23の重量Wgと、付加すべき箇所のボウル21におけ
る角度位置とを求めて、その画面に表示するようになっ
ている。パネル13にはそのほか電源スイッチ14とリ
セット・スイッチ16とが取り付けられている。リセッ
ト・スイッチ16は、載置板7が3個のロードセルに乗
せられた段階で、表示されるロードセル1、2、3の各
秤量値を全て0gとするスイッチである。すなわち、こ
れによって、載置板7の重量が消去される。
【0017】本発明の静的バランス測定装置10は以上
のように構成されるが、次に振動パーツフィーダのボウ
ル21について静的バランスを取る場合を例にとって、
静的バランス測定装置10の作用を説明する。
【0018】図1を参照して、先ず、電源スイッチ14
を入れると3個のディスプレイ151 、152 、153
に載置板7の秤量値が表示されるが、リセット・スイッ
チ16を押すことにより、ディスプレイ151 、15
2 、153 の表示は全て0gとなる。この状態におい
て、載置板7にボウル21を載置するが、図4、図5に
示すように、ボウル21はその外周の一部に張出し部2
7を付されることが多く、その場合には当然のことなが
ら重心は中心孔20から偏倚して存在し静的バランスは
取れていない状態である。従って、図4において、ロー
ドセル1、3にはロードセル2よりも大きい負荷がかか
り、ディスプレイ151 、152 、153 にはそれに応
じた秤量値が表示されると共に、ディジタル変換されて
小型電子計算機18へ入力される。ボウル21の直径を
キーボードから小型電子計算機18に入力すると、小型
電子計算機18はボウル21の直径とロードセル1、
2、3の各秤量とから前述したように(式1)〜(式
3)に基づいて、バランス・ウエイト51を付加すべき
箇所のボウル21の外周上の角度位置と、その位置に付
加すべきバランス・ウエイトの重量Wgとを計算して求
め、それを画面に表示する。
【0019】小型電子計算機18の画面に表示される上
記の角度位置とバランス・ウエイトの重量Wgに基づい
て、定盤4上の角度目盛6によってボウル21の外周上
の所定の角度位置に目印を付け、別に作成されている総
重量Wgのバランス・ウエイト51とそれを取り付ける
ボルト53とをその目印位置に付加することにより、ボ
ウル21は静的バランスが取れたものとなる。
【0020】図7はバランス・ウエイト51が取り付け
られている振動パーツフィーダ101の部分破断側面図
であり、図8は同部分斜視図である。図7を参照して、
振動パーツフィーダ101は部品を収容し移送するボウ
ル21と、これに捩り振動を与える駆動部31とからな
っている。
【0021】駆動部31においては、ボウル21が一体
的に固定されている可動ブロック32が等角度間隔に配
置した傾斜板バネ33によって下方の固定ブロック34
と連結されている。固定ブロック34上にはコイル35
を巻装した電磁石36が可動プレート32の下面に設け
た可動コア32cと僅かな間隙をあけ対向させて設置さ
れている。駆動部31は周囲を防音カバー37で覆われ
ており、防振ゴム38を介して床面に設置されている。
【0022】ボウル21は、図8を参照して、その中心
穴に挿通したセンター・ボルト28によって上記の可動
ブロック32と固定されている。また、部品が収容され
る底面22から周壁26の内面に沿ってトラック24が
スパイラル状に上昇して設けられており、部品の移送路
となる。そして、ボウル21の外周側には、トラック2
4に続く張出し部27が設けられている。部品はトラッ
ク24から張出し部27を移送される間に形状や向きの
選別、排除が行なわれるが、それらのための機構は図示
を省略している。この張出し部27とは反対側となるボ
ウル21の周壁26の外面に上述したようにバランス・
ウエイト51がボルト53によって取り付けられる。
【0023】バランス・ウエイト51はそれ自身の両端
部に設けたボウル21の外周に沿って長い2個の長穴5
2をそれぞれ挿通するボルト53によってボウル21の
周壁26に螺着されている。バランス・ウエイト51は
長穴52によって取付け位置の微調整が可能になってお
り、微調整が必要な場合には、バランス・ウエイト51
を取り付けたままのボウル21を、再度、静的バランス
測定装置10にかけて、ディスプレイ151 、152
153 に表示される各秤量値が全て同一になるように、
バランス・ウエイト51を図8において左右へ移動させ
ればよい。なお、上記においてはバランス・ウエイト5
1をボルト53で螺着させる例を示したが、溶接して取
り付けてもよいことは言うまでもない。
【0024】上記のように構成される振動パーツフィー
ダ101の駆動部31のコイル35に交流を通電するこ
とにより、ボウル21は捩り振動が与えられ、図示を省
略した部品が底面22からトラック24を上昇して張出
し部27から排出される。そして、ボウル21は静的バ
ランスが取れているので、収容されている部品は1個と
して残ることなく完全に排出される。
【0025】本発明の実施の形態による静的バランス測
定装置10は以上のように構成され作用するが、勿論、
本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想
に基づいて種々の変形が可能である。
【0026】例えば本実施の形態においては、3個のロ
ードセルに同時に負荷となる載置板7を介して、3個の
ロードセル1、2、3に被試験体のボウル21を載置し
たが、被試験体を3個のロードセルに直接に載置しても
よい。
【0027】また本実施の形態においては、被試験体の
重心である点Gを求める場合に、図6において、先ず、
ロードセル1の点Pとロードセル2の点Qとを結ぶ線分
PQ上にAgとBgとが釣り合う点Sを求め、次いでロ
ードセル3の点Rと点Sを結ぶ線分RS上にCgと(A
+B)gとが釣り合う点Gを求めたが、ロードセル1の
点Pとロードセル3の点Rとを結ぶ線分PR上に釣り合
う点を先に求めても、また、ロードセル2の点Qとロー
ドセル3の点Rとを結ぶ線分QR上に釣り合う点を先に
求めても同一の結果が得られる。
【0028】また本実施の形態においては、ロードセル
1、2、3の各秤量値をディスプレイ151 、152
153 に表示させると共に、小型電子計算機17に入力
して、その画面に付加すべき重量と付加すべき箇所の角
度位置とを表示させるようにしたが、静的バランス測定
装置はディスプレイ151 、152 、153 にロードセ
ル1、2、3の各秤量値を表示させるのみとし、独立し
た電子計算機にそれらの秤量値とボウル21の直径を入
力することにより、付加すべき重量と付加すべき箇所の
角度位置とが得られるようにしてもよい。
【0029】また本実施の形態においては、載置板7の
中心を測定中心、すなわち3個のロードセル1、2、3
の中心に重ねるために載置板7の中心孔8の下部8a
定盤4の測定中心上に立設した中心軸5に合わせるよう
にしたが、これ以外の方法で載置板7の中心を測定中心
に重ねてもよく、例えば定盤4の四隅部から載置板7の
外周までの距離を一定とするような補助具を設けてもよ
い。また、ボウル21の中心孔を挿通させる位置決めピ
ン9は、その下端部を載置板7の中心孔8の上部8b
螺合して固定したが、位置決めピン9を一体的に設けた
載置板7を使用するようにしてもよい。
【0030】また本実施の形態においては、円弧状のバ
ランス・ウエイト51をボウル21の周壁26の外面に
ボルト53で螺着する場合を示したが、バランス・ウエ
イトはこれ以外の形状のものでもよく、また取付け箇所
もボウル21の周壁26の外面に限らない。
【0031】図9は取り付け箇所の変形例1として、バ
ランス・ウエイト61がボウル21と可動ブロック32
との間に挟持させた円板41の外周縁部に取り付けられ
た振動パーツフィーダ102の破断側面図であり、図1
0は同部分斜視図である。振動パーツフィーダ102は
図7に示した振動パーツフィーダ101とほぼ同様に構
成されているので、対応する構成要素には同一の符号を
付してそれらの説明は省略し、異なる部分について説明
する。
【0032】図9、図10を参照して、振動パーツフィ
ーダ102はボウル21と一体的に固定された可動ブロ
ック32の突出軸部32sの回りに円板41が回動可能
に嵌め込まれており、台座42、取り付けリング43を
介してボウル21と共にセンター・ボルト28で可動ブ
ロック32に固定されている。この円板41に取り付け
るべき重量の異なるバランス・ウエイト61が多数、例
えばバランス・ウエイト61a、61b、……、61n
が用意されており、円板41の外周縁部において同一円
周上に数多く設けられているねじ孔44にねじ63で取
り付けられる。
【0033】そして、ボウル21の静的バランスを確認
しつつ、図10に示すように、最も好ましい位置のネジ
孔44に、重量の異なるバランス・ウエイト61のなか
からねじ63の重量も含めて最も好ましいもの、例えば
バランス・ウエイト61bを選択して取り付ける。勿
論、2個のバランス・ウエイト61a、61bを組み合
わせて取り付ける場合もある。また、各バランスウエイ
ト61には長穴62が設けられており、円板41のネジ
孔44へ取り付ける時にボウル21の直径方向の取付位
置も調整し得るようになっている。更には、センターボ
ルト28を緩めて、バランス・ウエイト61が取り付け
られている円板41を回動させ、バランス・ウエイトの
取付け角度位置を調整することができる。このバランス
・ウエイト61はボウル21の円周方向にも、径方向に
も精緻にかつ容易に移動させることができるので、静的
バランスを精度高く取ることができる。なお、この円板
41は固定されたものであってもよい。
【0034】更には図11はボウル21が一体的に固定
される可動ブロック32にバランス・ウエイト71が取
り付けられた変形例2を示す斜視図である。なお、図1
1に示されている可動ブロック32、傾斜板バネ33は
図7に示したものと基本的には同様であり、それらの説
明は省略する。なお、可動ブロック32の中心孔30は
図8、図9、図10に示したセンター・ボルト28を螺
合させる孔である。バランス・ウエイト71はこれと一
体的なアングル部74の両端部に設けられた長穴72を
それぞれ挿通する2本のボルト73によって、可動ブロ
ック32にあらかじめ設けられたエプロン部32aに取
り付けられており、バランス・ウエイト71は長孔72
によって円周方向への位置調整が可能とされている。
【0035】また本実施の形態においては、被試験体と
して振動パーツフィーダで捩り振動されるボウル21を
取り上げたが、これ以外の回転体、例えば送風機の羽
根、車輪、弾み車、その他について静的バランスを取る
場合にも、本発明の静的バランス測定装置は好適に使用
し得る。
【0036】また本実施の形態においては、載置板7を
円板としたが、例えば六角形としてもよく、その形状は
限定されない。すなわち、被試験体を載置するに最も適
した形状とすることができ、立体的な載置板としてもよ
い。例えば漏斗を倒置したような形状の被試験体に対し
ては載置部分を円錐形状としてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の静的バランス測定装置は以上に
説明したような形態で実施され、次ぎに記載するような
効果を奏する。
【0038】振動体、回転体の静的バランスを簡便にか
つ正確に測定することができ、振動パーツフィーダのボ
ウルにバランス・ウエイトを付加する場合を例にとる
と、測定結果として付加すべき重量と、付加すべき箇所
のボウルにおける角度位置とが正確に与えられるので、
それに基づいてバランス・ウエイトを付加したボウルは
内部に収容する部品を最後の1個まで確実に送り出すこ
とができる。また、同様にして静的バランスを取った送
風機の羽根は高速回転させても騒音や振動を発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の静的バランス測定装置の正面図で
ある。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置から載置板と位置決めピンとを取り外し
た分解斜視図である。
【図4】同装置の載置板に振動パーツフィーダのボウル
を載置した時の平面図である。
【図5】図5に対応する部分斜視図である。
【図6】同装置において静的バランスを測定する際の手
順を示す図である。
【図7】ボウルにバランス・ウエイトを取り付けた振動
パーツフィーダの部分破断側面図である。
【図8】同部分斜視図である。
【図9】バランス・ウエイトの取り付け箇所の異る変形
例1を示す振動パーツフィーダの破断側面図である。
【図10】同部分斜視図である。
【図11】バランス・ウエイトの取り付け箇所の変形例
2としての可動ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ロードセル1 2 ロードセル2 3 ロードセル3 4 定盤 5 中心軸 6 角度目盛 7 載置板 9 位置決め 10 静的バランス測定装置 151 ディスプレイ 152 ディスプレイ 153 ディスプレイ 16 リセット・スイッチ 17 小型電子計算機 21 ボウル 23 バランス・ウエイト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面板に設けた測定中心から120度の
    等角度間隔の方向における等距離位置に1個ずつ設けた
    計3個のロードセルに対して、被試験体が同時に負荷と
    なるように、かつ前記被試験体をその可動中心が前記測
    定中心に重なるように載置し、得られる前記3個のロー
    ドセルにおける各秤量値から、前記被試験体に静的バラ
    ンスを取るために、前記被試験体または該被試験体と固
    定される部材に付加すべき重量または前記被試験体また
    は該被試験体と固定される前記部材から除去すべき重量
    と、付加または除去を行なうべき箇所の前記被試験体に
    おける角度位置とが測定結果として得られるように構成
    されていることを特徴とする静的バランス測定装置。
  2. 【請求項2】 前記3個のロードセルに対して同時に負
    荷となる載置板を介して、前記被試験体が前記3個のロ
    ードセルに載置される 請求項1に記載の静的バランス測定装置。
  3. 【請求項3】 前記平面板の前記測定中心に中心軸が立
    設されており、前記被試験体の前記可動中心に設けられ
    ている中心孔、または前記被試験体が前記載置板を介し
    て前記3個のロードセルに載置される場合には前記載置
    板に設けられる中心孔を前記中心軸に合わせることによ
    り、前記被試験体または前記載置板の中心が前記測定中
    心に重ね合わされる 請求項1または請求項2に記載の静的バランス測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記被試験体が前記載置板を介して前記
    3個のロードセルに載置される場合に、前記載置板への
    前記被試験体の載置位置が前記中心軸との同一の軸心を
    有して前記載置板に固定されている位置決めピンによっ
    て位置決めされる 請求項1から請求項3までの何れかに記載の静的バラン
    ス測定装置。
  5. 【請求項5】 前記3個のロードセルによる各秤量値が
    ディジタル変換されて入力される小型電子計算機によっ
    て、付加または除去すべき前記重量と付加または除去す
    べき箇所の前記被試験体における前記角度位置とが求め
    られ、それらが画面に表示される 請求項1から請求項4までの何れかに記載の静的バラン
    ス測定装置。
  6. 【請求項6】 前記平面板上に前記測定中心として全周
    囲に放射状に角度目盛りが設けられており、測定結果と
    して得られる重量の付加または除去を行うべき前記被試
    験体の外周上の角度位置の認識が容易化されている 請求項1から請求項5までの何れかに記載の静的バラン
    ス測定装置。
  7. 【請求項7】 前記被試験体が振動パーツフィーダのボ
    ウルであり、前記被試験体と固定される前記部材が前記
    振動パーツフィーダの駆動部における可動ブロックまた
    は前記ボウルと前記可動ブロックとの間に挟持される円
    板である 請求項1から請求項6までの何れかに記載の静的バラン
    ス測定装置。
JP34405697A 1997-11-28 1997-11-28 静的バランス測定装置 Pending JPH11160183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34405697A JPH11160183A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 静的バランス測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34405697A JPH11160183A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 静的バランス測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11160183A true JPH11160183A (ja) 1999-06-18

Family

ID=18366321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34405697A Pending JPH11160183A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 静的バランス測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11160183A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102607769A (zh) * 2012-02-29 2012-07-25 上海交通大学 盘形零件质心测量装置及其测量方法
JP2013040801A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Chang-Hui Lin 自転車の車輪組の動態平衡校正及び重量調整装置
CN102998056A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 华北水利水电学院 天平式静平衡装置及其实现的水轮机转轮静平衡工艺
CN103091041A (zh) * 2011-10-28 2013-05-08 中国科学院沈阳自动化研究所 一种基于位置恢复原理的静平衡测量系统及测量方法
WO2014013532A1 (ja) * 2012-07-17 2014-01-23 Fujiwara Eiji 自転車用車輪のつり合い測定装置
CN104062071A (zh) * 2014-06-27 2014-09-24 凌云(宜昌)飞机维修工程有限公司 垂直陀螺仪组件静平衡调试器
CN106768640A (zh) * 2017-01-05 2017-05-31 黄建锋 一种工件平衡检测仪
CN109282943A (zh) * 2017-07-21 2019-01-29 上海快仓智能科技有限公司 一种重心检测装置及具有该装置的搬运车
WO2022012723A1 (en) * 2020-07-17 2022-01-20 Torben Amtoft A static wheel balancer
CN109282943B (zh) * 2017-07-21 2024-05-14 上海快仓智能科技有限公司 一种重心检测装置及具有该装置的搬运车

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040801A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Chang-Hui Lin 自転車の車輪組の動態平衡校正及び重量調整装置
CN103091041A (zh) * 2011-10-28 2013-05-08 中国科学院沈阳自动化研究所 一种基于位置恢复原理的静平衡测量系统及测量方法
CN102607769A (zh) * 2012-02-29 2012-07-25 上海交通大学 盘形零件质心测量装置及其测量方法
WO2014013532A1 (ja) * 2012-07-17 2014-01-23 Fujiwara Eiji 自転車用車輪のつり合い測定装置
CN102998056A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 华北水利水电学院 天平式静平衡装置及其实现的水轮机转轮静平衡工艺
CN104062071A (zh) * 2014-06-27 2014-09-24 凌云(宜昌)飞机维修工程有限公司 垂直陀螺仪组件静平衡调试器
CN106768640A (zh) * 2017-01-05 2017-05-31 黄建锋 一种工件平衡检测仪
CN109282943A (zh) * 2017-07-21 2019-01-29 上海快仓智能科技有限公司 一种重心检测装置及具有该装置的搬运车
CN109282943B (zh) * 2017-07-21 2024-05-14 上海快仓智能科技有限公司 一种重心检测装置及具有该装置的搬运车
WO2022012723A1 (en) * 2020-07-17 2022-01-20 Torben Amtoft A static wheel balancer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4285240A (en) Wheel unbalance measurement system and method
CN106289710B (zh) 翼型模型测力系统
JP4516367B2 (ja) Ctガントリのバランス・システム
US7140242B1 (en) Lateral load tire testing system
JPH11160183A (ja) 静的バランス測定装置
CN213579283U (zh) 一种便携式角度传感器校准装置
EP2280264B1 (en) Standard exciter
CN110118632A (zh) 借助位移传感器测量轴弹性转子的不平衡度的方法
CN104457966B (zh) 一种压电式解耦微振动测量系统
US20130036801A1 (en) Apparatus and method for measuring moment of inertia
USRE31971E (en) Wheel unbalance measurement system and method
Richman et al. Preliminary determination of G using the BIPM torsion strip balance
US8886491B2 (en) Auto-calibrating wheel balancer force transducer
US3381767A (en) Portable electronic wheel load scale
US7043376B2 (en) Vibration measurement apparatus and method
JP2003207386A (ja) 電子秤用分銅セット
US3044304A (en) Rotor balancer
CN205014972U (zh) 传感器安装调整装置
US2763152A (en) Bearing testing device
US20020148276A1 (en) Method and arrangement for calibrating an unbalance measuring apparatus
CN105222734A (zh) 一种传感器安装调整装置
Basarab et al. Application of a magnetic sensor for determining the mass imbalance of the Coriolis vibratory gyroscope with cylindrical metallic resonator
JPH01223588A (ja) 硬貨計数装置
EP0157845B1 (en) Apparatus and method for locating an object
CN213481669U (zh) 基于最大冲击响应峰值加速度的冲击试验能力验证装置