JPH1115594A - 3次元ポインティング装置 - Google Patents

3次元ポインティング装置

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JPH1115594A
JPH1115594A JP18035497A JP18035497A JPH1115594A JP H1115594 A JPH1115594 A JP H1115594A JP 18035497 A JP18035497 A JP 18035497A JP 18035497 A JP18035497 A JP 18035497A JP H1115594 A JPH1115594 A JP H1115594A
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Masanobu Kujirada
雅信 鯨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示された立体画像の中でカーソルの3次元
位置情報を容易に入力できる3次元ポインティング装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 表示された3次元画像に対して、カーソ
ルを3次元的に移動させるための3次元ポインティング
装置であって、指先又はペン先をその内部で3次元的に
移動できるゲル状の樹脂体、この樹脂体の内部で空間的
に移動する指先又はペン先の位置を検出する空間的位置
検出部、及び、この空間的位置検出部からのデータに基
づいて、カーソルを3次元的に移動させるカーソル制御
手段、を含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの表
示画面に表示された3次元画像に対して、ユーザーが、
カーソルを3次元的に移動させることができる3次元ポ
インティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ画面上を移動す
るカーソルを3次元的に移動させるための装置が提案さ
れている。例えば、特開昭60−60502号公報で
は、先端に発光体を有するペンを受光素子で検出するこ
とにより前記発光体の3次元位置をコンピュータに入力
する3次元位置指定装置を提案している。また、特開平
6−3133号公報では、指示部にその傾斜角度を入力
する角度センサを設けることにより3次元要素(3次元
データ)を一括入力するようにしたポイントデバイスを
提案している。さらに、特開平8−255053号公報
では、LEDから出射された光が反射板により反射され
て1次元PSD及び2次元PSDに入射しその出力電流
から操作部の傾き状態及び上下方向の位置が検出しコン
ピュータ本体に3次元位置情報を出力するようにしたコ
ンピュータ用入力装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のモバ
イル用の情報端末、例えばノート型パソコンや携帯情報
端末(パーソナル・データ・アシスタンス PDA)に
おいては、図7の101で示す「タッチパッド」(人に
よっては、「タブレット」、「スライスパッド」「グラ
イドポイント」などと呼んでいることもある)が備えら
れている。このタッチパッドは、指先やペン先で触れる
ことでカーソルをコントロールするものである。指先や
ペン先の位置検出の方式としては、静電容量式や感圧式
などが知られている。前記の「感圧式」のタッチパッド
としては、例えば、特開平4−15816号公報(「感
圧形座標入力装置」)などにおいて詳細に説明されてい
る。このような「タッチパッド」は、マウスのように専
用の場所が必要ないこと、トラックボールやジョイステ
ィックと異なって可動部がないためメンテナンスフリー
であることなどから、携帯情報端末への装備が近年増え
ているものである。
【0004】しかしながら、従来は、この「タッチパッ
ド」に関しては、画面に表示された立体画像に対してカ
ーソルを3次元的に移動させるためのカーソルの3次元
位置情報を入力するための装置は、まだ提案されていな
い。そこで、本発明はこのような従来技術の課題を解決
するために、従来のタッチパッドなどと類似の操作方法
でカーソルの3次元位置情報を容易に入力できる3次元
ポインティング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような従来技術の
課題を解決するための本発明は次のようなものである。 1.表示された3次元画像に対して、カーソルを3次元
的に移動させるための3次元ポインティング装置であっ
て、指先又はペン先をその内部で3次元的に移動できる
ゲル状の樹脂体、この樹脂体の内部で空間的に移動する
指先又はペン先の位置を検出する空間的位置検出部、及
び、この空間的位置検出部からのデータに基づいて、カ
ーソルを3次元的に移動させるカーソル制御手段、を含
むことを特徴とする、3次元ポインティング装置。
【0006】2.表示された3次元画像に対して、カー
ソルを3次元的に移動させるための3次元ポインティン
グ装置であって、指先又はペン先からの押圧位置を検出
するための押圧位置検出シートが、少なくとも2枚以
上、積層されて成ることを特徴とする、3次元ポインテ
ィング装置。
【0007】3.上記2において、前記押圧位置検出シ
ートは、弾性シートを介して互いに積層されている、3
次元ポインティング装置。
【0008】4.上記2又は3において、さらに、前記
の積層された押圧位置検出シートの中の表層側の1枚の
押圧位置検出シートのみが押圧位置を検出したときは、
カーソルを2次元的にのみ移動させると共に、前記の積
層された押圧位置検出シートの中の2枚以上の押圧位置
検出シートが同時に押圧位置を検出したときは、カーソ
ルを3次元的に移動させるカーソル移動制御手段を備え
たことを特徴とする、3次元ポインティング装置。
【0009】5.上記4において、前記カーソル移動制
御手段は、前記の積層された押圧位置検出シートの中の
2枚以上の押圧位置検出シートが同時に押圧位置を検出
したとき、それらの各シートが検出した各押圧位置か
ら、前記指先又はペン先の押圧方向を求め、この求めら
れた押圧方向に応じて、カーソルを3次元的に移動させ
るものである、3次元ポインティング装置。
【0010】6.上記2〜5において、さらに、前記の
少なくとも1枚の押圧位置検出シートには、押圧位置に
加えられた押圧力の大きさを検出する押圧力検出部が備
えられており、前記の積層された押圧位置検出シートの
中の2枚以上の押圧位置検出シートが同時に押圧位置を
検出したとき、前記の押圧力検出部により検出された押
圧力の大きさに応じて、カーソルの3次元的な移動の速
度を制御するカーソル移動速度制御手段を備えたことを
特徴とする、3次元ポインティング装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施形態1.次に本発明の実施形態1を図1に基づいて
説明する。図1は、本実施形態1による3次元ポインテ
ィング装置を示す斜視図である。図1において、11は
容器、12はこの容器11に収納されたゲル状の樹脂体
である。この樹脂体12は、柔らかい粘土状又はゲル状
の物質である。つまり、この樹脂体12は、ユーザー
が、指先又はペン先をこの中に容易に突っ込むことがで
き、さらに、突っ込んだ状態で自由に指先又はペン先の
位置を空間的に動かすことができる性質を有している。
また、この樹脂体12は、指先又はペン先で触れても指
先に付着しない性質を有するものである。つまり、この
樹脂体12は、ユーザーが指先又はペン先を突っ込んだ
後に指先又はペン先を引き上げたとき、その指先又はペ
ン先には樹脂体12が全く(又はほとんど)付着しない
性質を有している。また、この樹脂体12は、ユーザー
が、指先又はペン先をその中に突っ込んで動かそうとす
ると、従来の柔らかい粘土やゲルと同様に、「ある程度
の抵抗」(摩擦抵抗などによるもの)をユーザーに与え
る性質を有するものである。
【0012】次に、本実施形態においては、前記容器1
1には、前記樹脂体12内の指先又はペン先の空間的位
置を三次元的に検出するための三次元位置検出部(図示
せず)が備えられている。この3次元位置検出部の一つ
の構成としては、例えば、図6のX−Y平面とX−Z平
面とY−Z平面との3方向からそれぞれ前記指先やペン
先に向けてX線を放射することにより、前記指先やペン
先の空間的位置を3次元的に検出できるX線検出器によ
り、構成されている。また、前記3次元位置検出部の他
の構成としては、例えば、図6のX−Y平面とX−Z平
面とY−Z平面との3方向からそれぞれ前記指先やペン
先に向けて超音波を放射し、その超音波が指先やペン先
から反射する状態を検出することにより、前記指先やペ
ン先の空間的位置を3次元的に検出できる超音波検出器
により、構成するようにしてもよい。
【0013】前記の3次元位置検出部が検出した指先や
ペン先の3次元位置データは、カーソル位置制御装置6
に送られる。すなわち、例えば、図6のX−Y平面から
のX線の放射により検出された指先やペン先の位置デー
タはデータ線15によりカーソル位置制御装置6に送ら
れ、図6のX−Z平面からのX線の放射により検出され
た指先やペン先の位置データはデータ線16によりカー
ソル位置制御装置6に送られ、図6のY−Z平面からの
X線の放射により検出された指先やペン先の位置データ
はデータ線17によりカーソル位置制御装置6に送られ
る。
【0014】カーソル位置制御装置6では、前記3次元
位置データに基づいてカーソル位置制御データ(カーソ
ルの移動方向、移動拒理、及び移動速度を制御するため
のデータ)を生成し、この制御データをコンピュータ本
体7に送る。コンピュータ本体7においては、この送ら
れた制御データに基づいて、コンピュータ画面の3次元
画像上で、カーソルを3次元的に移動制御する。
【0015】なお、この実施形態1においては、前記樹
脂体12は前述のように「ある程度の抵抗(固さ)」を
有するものであるので、ユーザーが、指先やペン先を、
前記樹脂体12の表面を軽くなぞるように移動させれ
ば、従来のタッチパッドと同様に、この実施形態1を、
指先やペン先の平面的な(2次元的な)移動のみを検出
する装置としても使用すること、もできる。
【0016】また、この実施形態1においては、指先や
ペン先の空間的位置をX線や超音波により3次元的に検
出するようにしているが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、様々な方式が可能である。例えば、前記樹脂
体12を透明樹脂で形成し、ユーザーの指先やペン先に
発光体を装着し、この発光体から発する光を、前記容器
11の前記のX−Y平面、X−Z平面、及びY−Z平面
に縦横の格子状に配置された多数の受光素子により検出
することにより、前記指先やペン先の空間的位置を3次
元的に検出することなども可能である。
【0017】実施形態2.図2は、本発明の実施形態2
によるタッチパッドの構成を示す分解斜視図である。図
2において、1,2,及び3はタッチパッドの表面側に
最も近い位置に置かれた押圧位置検出シートである。こ
れらの各押圧位置検出シート1,2,3は、指先やペン
先で押圧することによりその押圧された位置を検出する
ものである。これらの各押圧位置検出シート1,2,3
の構成は、例えば、一枚のシートに多数の圧電素子1
a,2a,3aが平面的に(縦横の格子状に)配置さ
れ、各圧電素子1a,2a,3aにはそれぞれ電極(図
示せず)が備えられて成るものである。
【0018】そして、これらの各押圧位置検出シート
1,2,3のある部分(点)に指先やペン先で押圧力が
加えられたとき、その押圧力が加えられた部分(点)の
圧電素子1a,2a,3aに圧電気が生じる。これによ
り、前記の各押圧位置検出シート1,2,3からは、前
記の縦横の格子状に配置された各圧電素子1a,2a,
3aのどの圧電素子に押圧力が加えられたのかを示す信
号(すなわち、シート上のどの位置(点)が押圧された
かという押圧位置を示すデータ)が、出力されるように
なっている。
【0019】また、図2において、4及び5はゴムなど
の弾性シートである。本実施形態によるタッチパッド
は、前記押圧位置検出シート1と押圧位置検出シート2
との間に弾性シート4が介設され、前記押圧位置検出シ
ート2と押圧位置検出シート3との間に弾性シート5が
介設され、これらが図1のような順序で積層されること
により、形成されている。
【0020】また、本実施形態では、前記各押圧位置検
出シート1,2,3からの押圧位置データは、カーソル
位置制御装置6に送られる。カーソル位置制御装置6
は、ユーザーの指先やペン先を押圧する力が弱い結果、
前記の積層された各押圧位置検出シート1,2,3の中
の表面側の押圧位置検出シート1のみが押圧位置を検出
したときは、カーソルを2次元的にのみ移動させるよう
に制御する。また、前記カーソル位置制御装置6は、ユ
ーザーの指先やペン先を押圧する力がある程度大きい結
果、前記の積層された各押圧位置検出シート1,2,3
の中の2枚以上の押圧位置検出シートが同時に押圧位置
を検出したときは、カーソルを3次元的に移動させるよ
うに制御する。
【0021】前記のカーソルを3次元的に移動させる場
合の、前記カーソル位置制御装置6の動作は、次の通り
である。カーソル位置制御装置6は、前記の積層された
各押圧位置検出シート1,2,3の中の2枚以上の押圧
位置検出シートが同時に押圧位置を検出して所定の位置
情報を出力したときは、まず、それらの各シートからそ
れぞれ出力された各押圧位置情報に基づいて、前記指先
又はペン先の「押圧方向」を求める。そして、前記カー
ソル位置制御装置6は、この求めた押圧方向に応じて、
カーソルを3次元的に移動させるときのカーソルの「移
動方向」を求め、その移動方向を示す制御データを、コ
ンピュータ本体7に出力する。なお、前記の「押圧方
向」の求め方については、図3〜図6により後述する。
【0022】また、このようにして求められた「移動方
向」へのカーソルの「移動距離」は、次のようにして求
められる。前記の各押圧位置検出シート1,2,3から
の押圧位置データは、ユーザーが指先やペン先でタッチ
パッドを押圧している間は、継続的に、カーソル位置制
御装置6に出力され続ける。カーソル位置制御装置6
は、前記の押圧位置データが継続的に入力される時間を
測定する。そして、カーソル位置制御装置6は、この測
定した入力時間の長さに応じた距離(例えば、比例した
距離)だけ、カーソルを移動させるように、カーソルの
「移動距離」のデータを求め、コンピュータ本体7に出
力する。具体的には、前記カーソル位置制御装置6は、
前記各押圧位置検出シート1,2,3からの押圧位置デ
ータが出力されている間(ユーザーが指先又はペン先を
押圧している間)は、継続して、後述の「移動速度」に
基づいてカーソルを移動させ続けることになる。
【0023】また、本実施形態においては、前記の押圧
位置検出シート1,2,3には、それぞれ、押圧位置に
加えられた押圧力の大きさを検出する押圧力検出部も備
えられている。具体的には、前記各圧電素子1a,2
a,3aに生じる圧電気の大きさは押圧力の大きさに応
じて異なるので、この圧電気の大きさを検出することに
より、前記指先又はペン先の押圧力の大きさも検出でき
る。そして、この検出された押圧力の大きさを示すデー
タは、各押圧位置検出シート1,2,3から前記カーソ
ル位置制御装置6に出力される。カーソル位置制御装置
6では、これらの各押圧位置検出シート1,2,3から
の前記「押圧力の大きさを示すデータ」に基づいて、例
えば、各各押圧位置検出シート1,2,3からの各「押
圧力の大きさを示すデータ」の総和を求め、その総和の
値に基づいて、タッチパッド全体への押圧力の大きさを
求める(なお、本発明では、前述のように各押圧位置検
出シートからの各データの総和に基づいてではなく、ど
れか一つの押圧位置検出シートからの押圧力を示すデー
タのみに基づいて、タッチパッド全体への押圧力の大き
さを求めるようにしてもよい)。そして、前記カーソル
位置制御装置6は、この求めた押圧力の大きさに応じた
カーソルの3次元的な「移動速度」を制御するためのデ
ータを、コンピュータ本体7に出力する。
【0024】次に、本実施形態の動作を説明する。図3
は本実施形態によるタッチパッドを示す断面図、図4は
この図3のタッチパッドを構成する押圧位置検出シート
1,2,3を示す平面図である。今、このタッチパッド
に対して、ユーザーが、指先又はペン先で、図の矢印A
の方向から押圧したとする。すると、その押圧力がかな
り大きいときは、その押圧力は、最も表層に位置する押
圧位置検出シート1のみでなく、その下の弾性シート
4、さらにその下の押圧位置検出シート2、さらにその
下の弾性シート5、さらにその下の押圧位置検出シート
3にも達せられるようになる。
【0025】すなわち、図3に示すように、タッチパッ
ドに対して、指先又はペン先で図3のA方向から押圧す
ると、このA方向に沿って、押圧位置検出シート1の圧
電素子1aa、同シート2の圧電素子2aa、及び、同
シート3の圧電素子3aaから、それぞれ所定の電圧
(圧電気)が生じる。このことを、平面的に示すと、図
4に示すように、押圧位置検出シート1の圧電素子1a
a、同シート2の圧電素子2aa、及び、同シート3の
圧電素子3aaに押圧力が加えられて、それらの各圧電
素子1aa,2aa,3aaから、それぞれ所定の電圧
が生じる。そして、各圧電素子1aa,2aa,3aa
の「各シート内の位置(押圧位置)」を示すデータが、
前記各シート1,2,3から、それぞれ、前記カーソル
位置制御装置6に出力される。また、前述のように、各
圧電素子1aa,2aa,3aaからの電圧は、そこに
加えられた「押圧力の大きさ」により異なるので、その
押圧力の大きさを示すデータも、それぞれ、前記カーソ
ル位置制御装置6に出力される。
【0026】カーソル位置制御装置6は、前記の各押圧
位置検出シート1,2,3からそれぞれ送られて来た
「押圧位置」を示すデータに基づいて、前記の「押圧方
向」(この場合はA方向)を求める。すなわち、図3及
び図4の各圧電素子1aa,2aa,3aaの位置デー
タ(押圧位置データ)から、前記指先又はペン先の「押
圧方向」(図3のA方向)を求めることができる。そし
て、カーソル位置制御装置6は、この求められた「押圧
方向」に基づいて、カーソルの「移動方向」を求める。
【0027】次に、前記カーソル位置制御装置6は、前
記の各押圧位置検出シート1,2,3からそれぞれ送ら
れて来た「押圧力の大きさ」を示すデータに基づいて、
カーソルの「移動速度」を求める。さらに、前記カーソ
ル位置制御装置6は、前記の各押圧位置検出シート1,
2,3からそれぞれ「押圧位置情報」が継続して送られ
て来る時間に基づいて、カーソルの「移動時間」を求
め、さらに、「移動距離(移動量)」を求める(前記の
移動速度と移動時間により移動距離が求められる)。実
際には、前記の各押圧位置検出シート1,2,3からそ
れぞれ「押圧位置情報」が継続して送られて来る間は、
継続してカーソルが移動するように制御する。以上のよ
うにして、前記カーソル位置制御装置6は、カーソルの
3次元的な移動方向、移動速度、及び移動距離(移動
量)を決定する。
【0028】次に、本実施形態の他の動作を、図5及び
図6に基づいて説明する。図5及び図6は、本実施形態
のタッチパッドに対して、ユーザーが、指先又はペン先
で、図5の矢印Bの方向に押圧したときの動作を説明す
るためのものである。ユーザーが指先又はペン先でタッ
チパッドを矢印Bの方向に押圧したときは、図5に示す
ように、各押圧位置検出シート1,2,3には、それぞ
れ、図5の各圧電素子1ab,2ab,3abに最も大
きい押圧力が加えられることになる。すなわち、最も表
層に位置する押圧位置検出シート1の圧電素子1abの
位置に加えられた押圧力(ユーザーが押圧する力)は、
弾性シート4を介して、押圧位置検出シート2の圧電素
子2abの位置に伝えられ(押圧位置検出シート2の中
では圧電素子2abの位置に最も大きい押圧力が伝えら
れる)、さらに、弾性シート5を介して、押圧位置検出
シートの圧電素子3abの位置に伝えられる(押圧位置
検出シート3の中では圧電素子3abの位置に最も大き
い押圧力が伝えられる)。また、図6は図5について上
述した状態を各押圧位置検出シート1,2,3毎に平面
的に示したものである。
【0029】以上のように、図5の矢印B方向に押圧力
が加えられると、前記各圧電素子1ab,2ab,3a
bからそれぞれ電圧が発生し、各押圧位置検出シート
1,2,3毎にそれぞれの押圧位置を示すデータが得ら
れる。そして、これらの各押圧位置を示すデータは、そ
れぞれ、前記カーソル位置制御装置6に送られる。
【0030】なお、以上の本実施形態では、押圧位置を
検出するための素子として押圧により圧電気が生じる圧
電素子1a,2a,3aを使用しているが、本発明はこ
れに限られるものではなく、例えば、押圧力により抵抗
値が変化する感圧体を使用して押圧位置を検出するよう
にしてもよい。また、本発明においては、指先やペン先
のタッチパッド上の平面的な(2次元的な)位置を検出
するための部材として、本実施形態で説明した圧電素子
1aを使用した押圧位置検出シートを使用しているが、
これ以外に、指先やペン先のタッチパッド上の平面的な
(2次元的な)位置を検出するための部材として従来の
静電容量式の押圧位置(接触位置)検出シートを使用す
るようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
1.本発明では、指先又はペン先をその内部で3次元的
に移動できる柔らかい粘土状又はゲル状の樹脂体、この
樹脂体の内部で空間的に移動する指先又はペン先の位置
を検出する空間的位置検出部、及び、この空間的位置検
出部からのデータに基づいて、カーソルを3次元的に移
動させるカーソル制御手段を備えることにより、ユーザ
ーが前記樹脂体の中で指先やペン先を任意に動かすとそ
れに応じて画面の立体画像上でカーソルを移動させられ
るようになる。特に、本発明では、前記樹脂体は柔らか
い粘土状又はゲル状の性質を有しているので、ユーザー
が指先やペン先を前記樹脂体の中で動かすときは、前記
樹脂体からユーザーに「ある程度の抵抗」が伝えられる
ので、例えば、人体の内部を立体画像で表示していると
きに、バーチャル・リアリティ技術(VR技術)で前記
立体画像による人体の内部をユーザーが指先で探る場合
などに、ユーザーは、前記の樹脂体から「ある程度の抵
抗」を受ける感覚により、「人体内を本当に指先で探っ
ているような、より現実らしい感覚」を得ることができ
る。
【0032】2.指先又はペン先からの押圧位置を検出
するための押圧位置検出シートが少なくとも2枚以上積
層されて成るので、指先やペン先の平面的(2次元的)
な移動だけでなく、立体的(3次元)的な移動をも検出
できるようになる。したがって、この3次元的な移動の
検出に基づいて、カーソルを3次元的に移動させること
も可能になる。
【0033】3.上記2において、前記押圧位置検出シ
ートを弾性シートを介して互いに積層することにより、
指先又はペン先の押圧「方向」がより正確に検出できる
ようになる。
【0034】4.上記2又は3において、さらに、カー
ソル移動制御手段を、前記の積層された押圧位置検出シ
ートの中の2枚以上の押圧位置検出シートが同時に押圧
位置を検出したときのみ、カーソルを3次元的に移動さ
せるように構成することにより、ユーザーがカーソルを
平面的にのみ移動させたいときは、確実に、平面的にの
み移動させられるようになるし、また、ユーザーがカー
ソルを3次元的に移動させたいときは、確実に、3次元
に移動させられるようになる。
【0035】5.上記4において、前記カーソル移動制
御手段を、前記の積層された押圧位置検出シートの中の
2枚以上の押圧位置検出シートが同時に押圧位置を検出
したとき、それらの各シートが検出した各押圧位置か
ら、前記指先又はペン先の押圧方向を求め、この求めら
れた押圧方向に応じて、カーソルを3次元的に移動させ
るように構成することにより、前記指先やペン先の「押
圧方向」をより正確に検出でき、カーソルをより正確に
移動させられるようになる。
【0036】6.上記2〜5において、さらに、前記の
少なくとも1枚の押圧位置検出シートに、押圧位置に加
えられた押圧力の大きさを検出する押圧力検出部を備え
ておき、前記の積層された押圧位置検出シートの中の2
枚以上の押圧位置検出シートが同時に押圧位置を検出し
たとき、前記の押圧力検出部により検出された押圧力の
大きさに応じて、カーソルの3次元的な移動の速度を制
御するカーソル移動速度制御手段を備えるようにしたの
で、ユーザーは、指先やペン先の押圧力を制御すること
により、カーソルの三次元的な「移動速度」を自由に制
御できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の構成を説明するための
斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態2によるタッチパッドの構
成を示す分解斜視図である。
【図3】 本実施形態2の動作を説明するための図であ
る。
【図4】 本実施形態2の動作を説明するための図であ
る。
【図5】 本実施形態2の動作を説明するための図であ
る。
【図6】 本実施形態2の動作を説明するための図であ
る。
【図7】 従来のノート型パソコンとそれに備えられた
タッチパッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3 押圧位置検出シート 1a,1aa,1ab.2a,2aa,2ab,3a,
3aa,3ab 圧電素子 4,5 弾性シート 6 カーソル位置制御装置 7 コンピュータ本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示された3次元画像に対して、カーソ
    ルを3次元的に移動させるための3次元ポインティング
    装置であって、 指先又はペン先をその内部で3次元的に移動できるゲル
    状の樹脂体、 この樹脂体の内部で空間的に移動する指先又はペン先の
    位置を検出する空間的位置検出部、及び、 この空間的位置検出部からのデータに基づいて、カーソ
    ルを3次元的に移動させるカーソル制御手段、を含むこ
    とを特徴とする、3次元ポインティング装置。
  2. 【請求項2】 表示された3次元画像に対して、カーソ
    ルを3次元的に移動させるための3次元ポインティング
    装置であって、 指先又はペン先からの押圧位置を検出するための押圧位
    置検出シートが、少なくとも2枚以上、積層されて成る
    ことを特徴とする、3次元ポインティング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記押圧位置検出シ
    ートは、弾性シートを介して互いに積層されている、3
    次元ポインティング装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、さらに、 前記の積層された押圧位置検出シートの中の表層側の1
    枚の押圧位置検出シートのみが押圧位置を検出したとき
    は、カーソルを2次元的にのみ移動させると共に、前記
    の積層された押圧位置検出シートの中の2枚以上の押圧
    位置検出シートが同時に押圧位置を検出したときは、カ
    ーソルを3次元的に移動させるカーソル移動制御手段を
    備えたことを特徴とする、3次元ポインティング装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記カーソル移動制御手段は、前記の積層された押圧位
    置検出シートの中の2枚以上の押圧位置検出シートが同
    時に押圧位置を検出したとき、それらの各シートが検出
    した各押圧位置から、前記指先又はペン先の押圧方向を
    求め、この求められた押圧方向に応じて、カーソルを3
    次元的に移動させるものである、3次元ポインティング
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2から5までいずれかにおいて、
    さらに、 前記の少なくとも1枚の押圧位置検出シートには、押圧
    位置に加えられた押圧力の大きさを検出する押圧力検出
    部が備えられており、 前記の積層された押圧位置検出シートの中の2枚以上の
    押圧位置検出シートが同時に押圧位置を検出したとき、
    前記の押圧力検出部により検出された押圧力の大きさに
    応じて、カーソルの3次元的な移動の速度を制御するカ
    ーソル移動速度制御手段を備えたことを特徴とする、3
    次元ポインティング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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