JPH11155889A - 四肢獣用の骨折プロテクター - Google Patents
四肢獣用の骨折プロテクターInfo
- Publication number
- JPH11155889A JPH11155889A JP34584697A JP34584697A JPH11155889A JP H11155889 A JPH11155889 A JP H11155889A JP 34584697 A JP34584697 A JP 34584697A JP 34584697 A JP34584697 A JP 34584697A JP H11155889 A JPH11155889 A JP H11155889A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface body
- limb
- fracture
- fastening means
- protector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に競走馬に対し、四肢の事故が生じた場
合、その損傷した肢を保全し、起立状態を保持させるこ
とで、損傷の回復及び存命を図ることができ、しかもそ
の取り扱いが容易で誰もが装着することができることと
し、事故発生直後からの手当を可能とした四肢獣用の骨
折プロテクターとする。 【解決手段】 硬質の可塑性材で筒状に成形され、少な
くとも一部に割部を形成して開閉自在とし、前記した割
部は締結手段で固定される表面体と、その表面体の内面
に固装された緩衝材と、前記表面体の外面に備えられた
複数本の支持体と前記表面体の上部開口縁に備えられた
胴部への装着部材とより成ることとし、前記緩衝材はラ
バー製のバルーンとしたこととし、前記締結手段はルー
プ式ファスナーとしたこととする。
合、その損傷した肢を保全し、起立状態を保持させるこ
とで、損傷の回復及び存命を図ることができ、しかもそ
の取り扱いが容易で誰もが装着することができることと
し、事故発生直後からの手当を可能とした四肢獣用の骨
折プロテクターとする。 【解決手段】 硬質の可塑性材で筒状に成形され、少な
くとも一部に割部を形成して開閉自在とし、前記した割
部は締結手段で固定される表面体と、その表面体の内面
に固装された緩衝材と、前記表面体の外面に備えられた
複数本の支持体と前記表面体の上部開口縁に備えられた
胴部への装着部材とより成ることとし、前記緩衝材はラ
バー製のバルーンとしたこととし、前記締結手段はルー
プ式ファスナーとしたこととする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は四肢獣、特に競争馬
を対象とした骨折プロテクターに関する。
を対象とした骨折プロテクターに関する。
【0002】
【発明の背景】一般的に、競走馬はサラブレッド系とア
ラブ系とがあるが、いずれも数百Kgの体重を品種改良
によって形成された細い四肢により支えており、特に足
首回りは人間のそれと同等の程細いものとなっている。
競走馬はレース賞金に加え、現役を引退後は生産用とし
ても非常に財産的価値が高く、レース時、調教時におけ
る怪我はその財産的な影響も大きくなっている。
ラブ系とがあるが、いずれも数百Kgの体重を品種改良
によって形成された細い四肢により支えており、特に足
首回りは人間のそれと同等の程細いものとなっている。
競走馬はレース賞金に加え、現役を引退後は生産用とし
ても非常に財産的価値が高く、レース時、調教時におけ
る怪我はその財産的な影響も大きくなっている。
【0003】また、競走馬における怪我は前記した状態
から前肢、後肢の四肢にかかわるものが圧倒的に多く、
骨折の場合、自らの体重を支えることができなくなり、
横臥状態を余儀なくされるが、この立てない状態は競争
馬も含め、四肢獣は損傷部分の悪化を促進し、死を意味
することとなる。
から前肢、後肢の四肢にかかわるものが圧倒的に多く、
骨折の場合、自らの体重を支えることができなくなり、
横臥状態を余儀なくされるが、この立てない状態は競争
馬も含め、四肢獣は損傷部分の悪化を促進し、死を意味
することとなる。
【0004】競走馬の場合、致命的と判断される骨折の
場合、安楽死処分がとられることも多く、極めて優秀な
戦績の際、吊り状態とすることもあるが、やはり存命は
困難なものとなり、生産的財産としての競走馬が失われ
てしまう結果となっている。
場合、安楽死処分がとられることも多く、極めて優秀な
戦績の際、吊り状態とすることもあるが、やはり存命は
困難なものとなり、生産的財産としての競走馬が失われ
てしまう結果となっている。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明は上記した従来の実情に
着目してなされたもので、特に競走馬に対し、四肢の事
故が生じた場合、その損傷した肢を保全し、起立状態を
保持させることで、損傷の回復及び存命を図ることがで
き、しかもその取り扱いが容易で誰もが装着することが
できることとし、事故発生直後からの手当を可能とした
四肢獣用の骨折プロテクターを提供することを目的とし
ている。
着目してなされたもので、特に競走馬に対し、四肢の事
故が生じた場合、その損傷した肢を保全し、起立状態を
保持させることで、損傷の回復及び存命を図ることがで
き、しかもその取り扱いが容易で誰もが装着することが
できることとし、事故発生直後からの手当を可能とした
四肢獣用の骨折プロテクターを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る四肢獣用の骨折プロテクターは硬質の
可塑性材で筒状に成形され、少なくとも一部に割部を形
成して開閉自在とし、前記した割部は締結手段で固定さ
れる表面体と、その表面体の内面に固装された緩衝材
と、前記表面体の外面に備えられた複数本の支持体と前
記表面体の上部開口縁に備えられた胴部への装着部材と
より成ることを特徴とし、前記緩衝材はラバー製のバル
ーンとしたことを特徴とし、前記締結手段はループ式フ
ァスナーとしたことを特徴としている。
に、本発明に係る四肢獣用の骨折プロテクターは硬質の
可塑性材で筒状に成形され、少なくとも一部に割部を形
成して開閉自在とし、前記した割部は締結手段で固定さ
れる表面体と、その表面体の内面に固装された緩衝材
と、前記表面体の外面に備えられた複数本の支持体と前
記表面体の上部開口縁に備えられた胴部への装着部材と
より成ることを特徴とし、前記緩衝材はラバー製のバル
ーンとしたことを特徴とし、前記締結手段はループ式フ
ァスナーとしたことを特徴としている。
【0007】
【作用】かかる構成としたことによって、損傷した肢を
自らの胴体で支え、他の三本の肢とともに、起立状態を
保持させることが可能となり、また、その装着、取り外
し作業も極めて簡単なものとなり、誰も緊急事態に素早
く対応することができるものとなっている。
自らの胴体で支え、他の三本の肢とともに、起立状態を
保持させることが可能となり、また、その装着、取り外
し作業も極めて簡単なものとなり、誰も緊急事態に素早
く対応することができるものとなっている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。図1は本発明を実施した
四肢獣用の骨折プロテクターを示す斜視図、図2は同じ
く拡開状態を示す部分斜視図である。
態を図面を参照して説明する。図1は本発明を実施した
四肢獣用の骨折プロテクターを示す斜視図、図2は同じ
く拡開状態を示す部分斜視図である。
【0009】これらの図にあって1は表面体を示してお
り、この表面体1は硬質プラスチック等をはじめとする
可塑性材で成形され、外衝を防ぐよう図られている。こ
の表面体1は筒状に形成されており、一部に、その中心
軸線に沿った割部2が形成され、その割部の対向部位に
は例えばヒンジ等が設けられて開閉自在なものとされて
いる。
り、この表面体1は硬質プラスチック等をはじめとする
可塑性材で成形され、外衝を防ぐよう図られている。こ
の表面体1は筒状に形成されており、一部に、その中心
軸線に沿った割部2が形成され、その割部の対向部位に
は例えばヒンジ等が設けられて開閉自在なものとされて
いる。
【0010】また、この表面体1には割部2を挟んで一
方にはループ式ファスナーのベルト体3a、3a…が所
定のピッチで備えられ、他方にはそのベルト体3a、3
a…を受け、止着固定する受部3b、3b…が備えられ
ている。
方にはループ式ファスナーのベルト体3a、3a…が所
定のピッチで備えられ、他方にはそのベルト体3a、3
a…を受け、止着固定する受部3b、3b…が備えられ
ている。
【0011】本実施の形態にあってはループ式ファスナ
ーを使用することとしたが、ワンタッチ操作によるロッ
ク、解除が行なわれればよく、例えばレバー式のロック
機構等をこのループ式ファスナーに代えて用いることも
可能である。
ーを使用することとしたが、ワンタッチ操作によるロッ
ク、解除が行なわれればよく、例えばレバー式のロック
機構等をこのループ式ファスナーに代えて用いることも
可能である。
【0012】さらに、前記した表面体1の裏面には、本
実施の形態にあってはラバー製のバルーン4が設けら
れ、このバルーン4も当然に前記した割部2の位置と対
応して拡開が可能となっている。このバルーン4は緩衝
用として損傷した肢を包み込むもので、このバルーン4
の他、肢の形状に側して変形する例えばスポンジ等に代
替することは可能で、また、バルーン4の場合、エアの
吹き込み口が一端に設けられることとなる。
実施の形態にあってはラバー製のバルーン4が設けら
れ、このバルーン4も当然に前記した割部2の位置と対
応して拡開が可能となっている。このバルーン4は緩衝
用として損傷した肢を包み込むもので、このバルーン4
の他、肢の形状に側して変形する例えばスポンジ等に代
替することは可能で、また、バルーン4の場合、エアの
吹き込み口が一端に設けられることとなる。
【0013】また、表面体1の外面には強靭な素材、例
えば、スチール等によって成形された杆状の支持体5、
5…が複数本、相互に平行な状態で設けられている。そ
して、この支持体5、5…の配置は各々に荷重が均等に
かかるよう、同一ピッチとされている。
えば、スチール等によって成形された杆状の支持体5、
5…が複数本、相互に平行な状態で設けられている。そ
して、この支持体5、5…の配置は各々に荷重が均等に
かかるよう、同一ピッチとされている。
【0014】この支持体5、5…の下端には地表と当接
する。本実施の形態では円板状とした支承板6、6…が
備えられ、かつ、この支承板6、6…の位置は表面体1
の下端よりも下方に位置され、損傷した肢を地表に接す
ることがないよう浮かすようになっている。なお、この
支持体5、5…の長さは必要に応じ、ネジその他の手段
によってアジャストすることができるようにすることも
できる。
する。本実施の形態では円板状とした支承板6、6…が
備えられ、かつ、この支承板6、6…の位置は表面体1
の下端よりも下方に位置され、損傷した肢を地表に接す
ることがないよう浮かすようになっている。なお、この
支持体5、5…の長さは必要に応じ、ネジその他の手段
によってアジャストすることができるようにすることも
できる。
【0015】さらに、表面体1の上面開口縁には一対の
装着部材7a、7bが備えられている。この装着部材7
aは対応する肢から肩部あるいは尻部へ当接される短目
のものとされ、一方7bは腹部を回って逆側の肩部ある
いは尻部へ導かれるもので長目のものとされ、この装着
部材7a、7bはその各々の遊端を背上へ回る連結部材
8、8等によって締結される。
装着部材7a、7bが備えられている。この装着部材7
aは対応する肢から肩部あるいは尻部へ当接される短目
のものとされ、一方7bは腹部を回って逆側の肩部ある
いは尻部へ導かれるもので長目のものとされ、この装着
部材7a、7bはその各々の遊端を背上へ回る連結部材
8、8等によって締結される。
【0016】この装着部材7a、7bは皮革等によって
成形されるが、場合によってはゴム紐入りのサポータ様
のもので成形してもよく、連結部材8、8の締結も、本
実施の形態ではホック釦9、9を用いたが、完全に離脱
防止を図るなら、金具による締結等の手段も用いること
ができる。
成形されるが、場合によってはゴム紐入りのサポータ様
のもので成形してもよく、連結部材8、8の締結も、本
実施の形態ではホック釦9、9を用いたが、完全に離脱
防止を図るなら、金具による締結等の手段も用いること
ができる。
【0017】本実施の形態に係る四肢獣用の骨折プロテ
クターは上記のように構成される。ここで、その使用方
法を説明すると、表面体1を拡開して競走馬の損傷した
肢を包み込み、割部2を閉塞固定し、装着部材7a、7
b及び連結部材8、8によって胴体への装着をなす。こ
れによって、損傷した肢は地表より浮くことになり、少
なくとも起立状態と簡単な歩行程度は可能となり、回復
時期を早め、安易に薬殺等の処分をとる必要性も回避す
ることができる。
クターは上記のように構成される。ここで、その使用方
法を説明すると、表面体1を拡開して競走馬の損傷した
肢を包み込み、割部2を閉塞固定し、装着部材7a、7
b及び連結部材8、8によって胴体への装着をなす。こ
れによって、損傷した肢は地表より浮くことになり、少
なくとも起立状態と簡単な歩行程度は可能となり、回復
時期を早め、安易に薬殺等の処分をとる必要性も回避す
ることができる。
【0018】また、図は発生率の高い前肢骨折を想定し
ているが、後肢用としても勿論使用可能であり、必要に
応じて装着部材7a、7b、連結部材8、8等の形態変
更も可能なものである。
ているが、後肢用としても勿論使用可能であり、必要に
応じて装着部材7a、7b、連結部材8、8等の形態変
更も可能なものである。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る四肢獣用の骨折プロテクタ
ーは上述のように構成され、使用される。そのため、肢
を損傷した四肢獣、特に競走馬を無理なく起立状態を保
持させ、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができ、
財産としての競走馬を無駄にすることなく、血統の確保
も図ることができるものとなっている。
ーは上述のように構成され、使用される。そのため、肢
を損傷した四肢獣、特に競走馬を無理なく起立状態を保
持させ、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができ、
財産としての競走馬を無駄にすることなく、血統の確保
も図ることができるものとなっている。
【図1】本発明を実施した四肢獣用の骨折プロテクター
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】拡開状態を示す部分斜視図である。
1 表面体 2 割部 3a ベルト体 3b 受部 4 バルーン 5 支持体 6 支承板 7a 装着部材 7b 装着部材 8 連結部材 9 ホック釦
Claims (3)
- 【請求項1】 硬質の可塑性材で筒状に成形され、少な
くとも一部に割部を形成して開閉自在とし、前記した割
部は締結手段で固定される表面体と、その表面体の内面
に固装された緩衝材と、前記表面体の外面に備えられた
複数本の支持体と前記表面体の上部開口縁に備えられた
胴部への装着部材とより成ることを特徴とする四肢獣用
の骨折プロテクター。 - 【請求項2】 前記緩衝材はラバー製のバルーンとした
ことを特徴とする請求項1に記載の四肢獣用の骨折プロ
テクター。 - 【請求項3】 前記締結手段はループ式ファスナーとし
たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の四
肢獣用の骨折プロテクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34584697A JPH11155889A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 四肢獣用の骨折プロテクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34584697A JPH11155889A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 四肢獣用の骨折プロテクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11155889A true JPH11155889A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18379391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34584697A Pending JPH11155889A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 四肢獣用の骨折プロテクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11155889A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2394666B (en) * | 2002-10-30 | 2006-08-23 | Andrew Sean Gordon Daly | An equine strike protection collar |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP34584697A patent/JPH11155889A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2394666B (en) * | 2002-10-30 | 2006-08-23 | Andrew Sean Gordon Daly | An equine strike protection collar |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5894748A (en) | Portable restraint and confinement device | |
US7281363B2 (en) | Service dog harness | |
EP0118899A2 (en) | Improved animal pet medical collar | |
US4621382A (en) | Rescue support member | |
US20050263102A1 (en) | Wearable horizontally oriented multi-positional pet carrier | |
NZ336250A (en) | Adjustable animal restraining frame and litter | |
US5109801A (en) | Animal restraint | |
US6640751B1 (en) | Animal support apparatus | |
US5769030A (en) | Animal training and conditioning apparatus | |
US6457438B1 (en) | Animal container | |
JP2003009704A (ja) | ペット用歩行補助具 | |
JPH11155889A (ja) | 四肢獣用の骨折プロテクター | |
US4036179A (en) | Animal protector | |
US20220338447A1 (en) | Defecation panty for pets | |
US4550686A (en) | Animal sling | |
US6647928B1 (en) | Adjustable harness and animal birth control device | |
US20180147082A1 (en) | Flexible nonviolent intervention shield | |
JP3131879U (ja) | ペットの歩行介助・運搬用胴輪 | |
Smith | Principles of capture, handling and transportation | |
US4590887A (en) | Animal cradle | |
US4781150A (en) | Animal restraining device | |
FR3039968A1 (fr) | Dispositif de sustentation d'animaux | |
JP3130391U (ja) | ペットの歩行介助・運搬用胴輪 | |
Stouffer et al. | Surgical implantation of a transmitter package for radio-tracking endangered hellbenders | |
JPH02273133A (ja) | 牛の蹴り防止装置およびその方法 |