JPH11155841A - 体動ノイズ除去パルスオキシメトリの装置および方法 - Google Patents

体動ノイズ除去パルスオキシメトリの装置および方法

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JPH11155841A
JPH11155841A JP9330596A JP33059697A JPH11155841A JP H11155841 A JPH11155841 A JP H11155841A JP 9330596 A JP9330596 A JP 9330596A JP 33059697 A JP33059697 A JP 33059697A JP H11155841 A JPH11155841 A JP H11155841A
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detecting means
determined
δai
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JP9330596A
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Takuo Aoyanagi
卓雄 青柳
Michio Kanemoto
理夫 金本
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Nippon Koden Corp
Original Assignee
Nippon Koden Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって体動アーテファクトの影
響を受けないで正確に血液の酸素飽和度を測定するこ
と。 【解決手段】 CPU6は、A/D変換部5の出力から
各波長の透過光の減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) を求
め、各K12 の値についてΔA1- ΔA2*K12、ΔA3- ΔA2*K
32を求め、脈波同期信号(ECG)との相関がそれぞれ最大
の場合のK12,K32 を選択する。これによるΔA1- ΔA2*K
12、ΔA3- ΔA2*K32を求め、 Π32=(ΔA3-ΔA2*K32)/
( ΔA1- ΔA2*K12) を求め、このΠ32と次の関係式に基
づく式から動脈血の酸素飽和度Saを求め、この結果を表
示器9に表示する。 ここで、Eai=SaEoi+(1-Sa)Eri
Eo; 酸化ヘモグロビンの吸光係数、Er; 還元ヘモグロビ
ンの吸光係数、F ; 散乱係数。Π32= [ {Ea3(Ea3+F) }
1/2 -{Ea2(Ea2+F) }1/2 ]/ [{Ea1(Ea1+F) } 1/2 -{Ea
2(Ea2+F) }1/2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルスオキシメータ
に関するものであり、特にその体動により生じる誤差の
消去に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルスオキシメータは、波長が異なる複
数の光を生体組織に照射してそれぞれの透過光Ii(iは各
波長を示す) の脈動を求めこれに基づいて生体組織の減
光度の変化分ΔAiを求めこれに基づいて血液の酸素飽和
度SaO2を測定する装置である。ここで、ΔAiからSaO2を
求めるには、まずΦij= ΔAi/ΔAj(jはi とは異なる波
長を示す) を求める必要がある。そして、ΦijをSaO2に
換算するには、実測により得られるΦijとSaO2の関係に
基づいて行うか、あるいはΦijの実測値を理論式に当て
はめることにより計算して求める。
【0003】このようなパルスオキシメータによる測定
中、体動があると、透過光にアーテファクトが重畳す
る。体動によるアーテファクトが小ならば、連続測定さ
れたΦij列中の異常値をその前後のトレンドに基づいて
修正すればよい。しかし、体動によるアーテファクトが
大ならば、Φij列の修正では対処できない。Φijを求め
る前に脈波形の修正が必要である。
【0004】体動アーテファクトの対応策の1つとし
て、特表平6-507485号公報に示されている装置がある。
しかし、この装置は2個の波長を用いて酸素飽和度を測
定する装置である。組織の厚みの脈動の影響を消去する
ためには使用する光波長を増すことが必要である。また
測定できる血中物質の種類を増すためにも使用する光波
長を増すことが必要である。このような多波長式あるい
は多成分測定にも適用できる体動対策が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、パ
ルスオキシメータの体動対策に適切なものが無かった。
【0006】本発明の目的は、多波長式あるいは多成分
測定のパルスオキシメータにおいて、体動によるアーテ
ファクトが大の場合であっても、その影響を受けずに精
度の高い測定を行うことができるパルスオキシメータを
提供することである。
【0007】また、組織の厚さの変動を考慮した場合に
も適用できるパルスオキシメータを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】まず、組織の厚みの変動
を無視する場合に用いられている従来の2波長式のSpO2
(酸素飽和度)測定方法と、組織の厚みの変動を考慮す
る場合に有効である3波長式のSpO2測定方法を説明する
(特願平7-4820参照)。
【0009】(1)2波長式SpO2測定の方法;組織の厚
みの変動を無視する場合 2波長λ1 、λ2 の光を生体組織に照射し、その組織透
過光を光電変換する。この出力をI1,I2 とし、これを対
数変換する。その変化分は生体組織の減光度の変化分Δ
Aiである。すなわち、ΔA1= ΔlogI1, ΔA2= ΔlogI2
である。これら生体組織の減光度の変化の原因は、大
部分が組織内血液量の変化である。この組織内血液量の
変化は、体動のない場合には組織内の動脈血の拍動によ
るものであり、理論的には次式が成立する。
【0010】ΔA1={Ea1(Ea1+F) }1/2 *Hb ΔDa ΔA2={Ea2(Ea2+F) }1/2 *Hb ΔDa Φ12= ΔA1/ ΔA2={Ea1(Ea1+F) }1/2 /{Ea2(Ea2+F) }
1/2 ここで、Ea1=SaEo1+(1-Sa)Er1 Ea2=SaEo2+(1-Sa)Er2 Eo; 酸化ヘモグロビンの吸光係数。 Er; 還元ヘモグロビンの吸光係数。 F ; 散乱係数。 Sa; SaO2(動脈血の酸素飽和度) Hb; ヘモグロビン濃度 ΔDa;動脈血の厚さの変化分 サフィックスの数字は、波長の種類を表す(以後の式に
ついても同じ)。
【0011】上記の関係からΦ12がSaO2と対応すること
がわかる。従って、ΔlogI1,ΔlogI2 を測定してΔA1、
ΔA2を求め、これらによりΦ12を求めた後、Φ12とSaO2
との対応関係に従ってΦ12をSaO2に変換する。これが従
来の2波長式パルスオキシメータであり、得られた値が
SaO2である。
【0012】(2)3波長式SpO2測定の方法;組織の厚
みの変動を考慮する場合 3波長のλ1 、λ2 、λ3 の光を生体組織に照射し、そ
の組織透過光を光電変換する。この出力をI1,I2,I3と
し、これを対数変換する。その変化分は生体組織の減光
度の変化分ΔAiである。すなわち、ΔA1= ΔlogI1, Δ
A2= ΔlogI2 , ΔA3= ΔlogI3, である。これら生体組
織の減光度の変化の原因は、次の2つである。
【0013】第1に、組織内血液量の変化が挙げられ
る。組織内の動脈血の拍動によるものである。第2に、
純組織(血液以外の組織)の変動が挙げられる。組織内
の動脈血の拍動によって純組織が伸展されて透過光に関
する厚みが変化することによるものである。
【0014】ここで、体動なしとした場合、理論的には
次式が成立する。 ΔA1={Ea1(Ea1+F) }1/2 *Hb ΔDa-Zt1ΔDt ΔA2={Ea2(Ea2+F) }1/2 *Hb ΔDa-Zt2ΔDt ΔA3={Ea3(Ea3+F) }1/2 *Hb ΔDa-Zt3ΔDt Φ12= ΔA1/ ΔA2=[{Ea1(Ea1+F) } 1/2 -Ex1]/[{Ea2(Ea
2+F) }1/2 -Ex2] Φ32= ΔA3/ ΔA2=[{Ea3(Ea3+F) } 1/2 -Ex3]/[{Ea2(Ea
2+F) }1/2 -Ex2] ここで、Ea1=SaEo1+(1-Sa)Er1 Ea2=SaEo2+(1-Sa)Er2 Ea3=SaEo2+(1-Sa)Er3 であり、 Exi=(Zti* ΔDt)/Hb* ΔDa と置いている。
【0015】このExi(i=1,2,3)には特願平7-4820に示し
たように、次の関係があるので、未知数としては1個と
みなすことができる。 Ex1=A1Ex2+B1 Ex3=A3Ex2+B3 (A1,B1,A3,B3 は既知の定数である) Eo; 酸化ヘモグロビンの吸光係数。 Er; 還元ヘモグロビンの吸光係数。 F ; 散乱係数。 Sa; SaO2(動脈血の酸素飽和度) Hb; ヘモグロビン濃度 ΔDa;動脈血の厚さの変化分 ΔDt;純組織の厚さの変化分 Zt; 純組織の減光率
【0016】上記のΦ12、Φ32の連立方程式を解くなら
ば、Sa,Ex2が得られる。これが従来の3波長式パルスオ
キシメータであり、得られた値がSaO2であって、純組織
の脈動による誤差を消去することによって精度を改善し
たものである。
【0017】次に体動アーテファクトの原因について説
明する。体動アーテファクトの原因は、(a)光学系の
位置関係の変化、(b)動脈血の厚みの変動、(c)静
脈血の厚みの変動、(d)純組織の厚みの変動、があ
る。以下、それぞれについて説明する。
【0018】(a)光学系の位置関係の変化;プローブ
を装着する部位が大きな加速度を持つことにより、急速
に光源−組織−受光器の位置関係が変化する。これによ
る現象は複雑多様であるが、プローブの構造と装着法に
よってかなりの程度の低減化が可能である。 (b)動脈血の厚みの変動;動脈血は血管中で高圧であ
り、周囲組織に囲まれており、従って、動脈血の厚みの
変動は大きくない。しかも、動脈血の厚みの変動は動脈
血の脈動と同質のものであるから、Φを狂わせることに
はならない。 (c)静脈血の厚みの変動;体が静止状態の場合には、
静脈血の厚みの変動はない。従って考慮する必要がな
い。しかし、プローブ装着部位が加速度を持つ場合には
影響が大きい。静脈血管は多くの場合に弛緩しており、
従って静脈血は慣性によって血管内を移動しやすい。従
って、静脈血の厚みの変動は大きいものであって、体動
による透過光の乱れの最も大きい原因である。 (d)純組織の厚みの変動;純組織は、体が静止してい
る場合にも、その中に存在する動脈血の拍動によって厚
みが変化している。体動がある場合には、静脈の揺らぎ
による厚み変動が加わる。純組織自体は慣性によってそ
の厚みを変えるが、これの影響は極めて小と考えられ
る。その理由として、純組織は静脈血に比して、慣性に
よる移動がしにくいということがあり、また、純組織は
血液に比して減光率が小であることが挙げられる。
【0019】このように体動アーテファクトの原因には
種々あるが、その中でも静脈血の厚みの変動が最も大き
な原因となっている。これについての対策が本発明の目
的である。
【0020】ここで上述した2波長式SpO2測定の方法
(組織の厚みの変動を無視する)と、3波長式SpO2測定
の方法(組織の厚みの変動を考慮する)に体動アーテフ
ァクトが影響した場合、すなわち体動ありの場合につい
て説明する。
【0021】以下の説明において、ΔAiは、体動のない
場合には拍動の脈波振幅として良いが、体動のある場合
には適当な基準値からの変化分すなわち連続量であると
する。 (1)2波長式SpO2測定の方法(組織の厚みの変動を無
視する)の場合 体動のある場合には、組織内の動脈血の拍動に体動によ
る乱れが加わったものと、体動による組織内の静脈血の
量の変動と、の和であり、次式が成立する。 ΔA1={Ea1(Ea1+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev1(Ev1+F) }1/2 *H
b ΔDv ΔA2={Ea2(Ea2+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev2(Ev2+F) }1/2 *H
b ΔDv Φ12= ΔA1/ ΔA2=[{Ea1(Ea1+F) } 1/2 +{Ev1(Ev1+F) }
1/2 *(ΔDv/ ΔDa)] /[{Ea2(Ea2+F) }1/2 +{Ev2(Ev2+F)
}1/2 *(ΔDv/ ΔDa)]
【0022】ここで、Ea1=SaEo1+(1-Sa)Er1 Ea2=SaEo2+(1-Sa)Er2 Ev1=SvEo1+(1-Sv)Er1 Ev2=SvEo2+(1-Sv)Er2 であり、 Eo; 酸化ヘモグロビンの吸光係数。 Er; 還元ヘモグロビンの吸光係数。 F ; 散乱係数。 Sa; SaO2(動脈血の酸素飽和度) Hb; ヘモグロビン濃度 ΔDa;動脈血の厚さの変化分 Sv;静脈血の酸素飽和度 ΔDv;静脈血の厚さの変化分 である。ΔDvの原因は、体動によるものである。
【0023】この場合のΦ12からSaO2を求めることは困
難である。もし、体動がある場合に、ΔA1、ΔA2を測定
し、これによりΦ12を求め、このΦ12と、体動なしのΦ
12の理論式からSaO2を求めようとすれば、静脈血の影響
により、求めた値は実際のSaO2よりも低い値となる。こ
れが体動アーテファクトの影響である。
【0024】(2)3波長式SpO2測定の方法(組織の厚
みの変動を考慮する)の場合 体動があると、組織内血液量の変化は、組織内の動脈血
の拍動に体動が加わったものと、体動による組織内の静
脈血の量の変動と、の和である。純組織の変動は、組織
内血液量の変化によるものと、純組織自身の慣性による
変動との和であるが、後者は小であるから無視すること
ができる。
【0025】ここで次式が成立する。 ΔA1={Ea1(Ea1+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev1(Ev1+F) }1/2 *H
b ΔDv-Zt1ΔDt ΔDt= RaΔDa+ RvΔDvと置くと、 ΔA1=[{Ea1(Ea1+F)}1/2 *Hb-Zt1Ra]ΔDa+[{Ev1(Ev1+F)}
1/2 *Hb-Zt1Rv]ΔDv
【0026】同様にして、 ΔA2=[{Ea2(Ea2+F)}1/2 *Hb-Zt2Ra]ΔDa+[{Ev2(Ev2+F)}
1/2 *Hb-Zt2Rv]ΔDv ΔA3=[{Ea3(Ea3+F)}1/2 *Hb-Zt3Ra]ΔDa+[{Ev3(Ev3+F)}
1/2 *Hb-Zt3Rv]ΔDv
【0027】
【数1】
【0028】ここで、Ea1=SaEo1+(1-Sa)Er1 Ea2=SaEo2+(1-Sa)Er2 Ea3=SaEo3+(1-Sa)Er3 Ev1=SvEo1+(1-Sv)Er1 Ev2=SvEo2+(1-Sv)Er2 Ev3=SvEo3+(1-Sv)Er3 であり、 Eo; 酸化ヘモグロビンの吸光係数。 Er; 還元ヘモグロビンの吸光係数。 F ; 散乱係数。 Sa; SaO2(動脈血の酸素飽和度) Hb; ヘモグロビン濃度 ΔDa;動脈血の厚さの変化分 Sv;静脈血の酸素飽和度 Zt; 純組織の減光率 ΔDt;純組織の厚さの変化分 ΔDv;静脈血の厚さの変化分 Ra;ΔDaがΔDtに寄与する比率 Rv;ΔDvがΔDtに寄与する比率 である。
【0029】この場合のΦ12、Φ32からSaO2を求めるこ
とは困難である。もし、体動がある場合に、ΔA1、ΔA
2、ΔA3を測定し、これによりΦ12、Φ32を求め、これ
らのΦ12、Φ32と、体動なしの場合のΦ12、Φ32の理論
式からなる連立方程式からSaO2を求めようとすれば、静
脈血の影響により、求めた値は実際のSaO2よりも低い値
となる。これが体動アーテファクトの影響である。
【0030】次に本発明の原理を説明する。 〈1〉2+1 波長SpO2測定方法; 上記の2波長式SpO2測
定方法(組織の厚みの変動を無視する場合)の改良であ
る。1波長増加し、3波長λ1 、λ2 、λ3 の光を生体
組織に照射し、その組織透過光を光電変換する。この出
力をI1,I2,I3とし、これを対数変換する。その変化分は
生体組織の減光度の変化分ΔAiである。すなわち、 ΔA1= ΔlogI1 ΔA2= ΔlogI2 ΔA3= ΔlogI3 である。これら生体組織の減光度の変化の原因は、大部
分が組織内血液量の変化によるものである。
【0031】透過光信号I1,I2,I3の一定区間毎に、ΔA1
- ΔA2*K12, ΔA3- ΔA2*K32を求める。ここで、ΔA1,
ΔA2, ΔA3は、それぞれ設定されている基準レベルとlo
gI1,logI2,logI3 との差であり、時間の経過と共に変化
している。K12,K32 は予め設定される値であり、時間に
対して一定である。
【0032】ここで、 ΔA1={Ea1(Ea1+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev1(Ev1+F) }1/2 *H
b ΔDv ΔA2={Ea2(Ea2+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev2(Ev2+F) }1/2 *H
b ΔDv ΔA3={Ea3(Ea3+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev3(Ev3+F) }1/2 *H
b ΔDv で表される。
【0033】
【数2】 このため次式が成立する。
【数3】
【0034】もし、次のように係数K12,K23 を設定した
とする。 K12={Ev1(Ev1+F)}1/2 /{Ev2(Ev2+F) }1/2 K32={Ev3(Ev3+F)}1/2 /{Ev2(Ev2+F) }1/2 K12,K23 がこのような値であると、Π32の式中の静脈血
の成分であるΔDvとEvとは消去されるので、ΔDaも消去
されてΠ32は次のようになる。
【0035】
【数4】
【0036】Π32の値は設定されたK12,K32 と、実測さ
れる同一時点のΔA1, ΔA2, ΔA3の値から求めることが
でき、上記のようにF は定数であり、上記のようにEa1,
Ea2,Ea3 は、Saのみを変数とする式であらわされるか
ら、Π32を求めることによりSaを求めることができる。
従って、体動アーテファクトはK を求めることに帰着さ
れる。
【0037】そこで、請求項1に記載の装置は、3波長
λi (i=1,2,3) の光を生体組織に照射する光照射手段
と、各波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段
と、この光電変換手段が出力する透過光信号に基づい
て、生体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i
=1,2,3) を求める減光度変化分検出手段と、この減光度
変化分検出手段が求めたΔAiと、所定の条件により決定
される係数K12 ,K32 とにより(ΔA3−ΔA2*K32)/
(ΔA1−ΔA2*K12)を求める比率検出手段と、この比率
検出手段が求めた結果に基づいて血液の酸素飽和度を求
める酸素飽和度検出手段と、を具備する構成とした。
【0038】また、請求項23に記載の方法は、3波長
λi (i=1,2,3) の光を生体組織に照射し、各波長の組織
透過光を光電変換し、この光電変換した透過光信号に基
づいて、生体組織の各波長についての減光度の変化分Δ
Ai(i=1,2,3) を求め、求めたΔAiと、所定の条件により
決定される係数K12 ,K32 とにより(ΔA3−ΔA2*K32)
/(ΔA1−ΔA2*K12)を求め、この比率に基づいて血液
の酸素飽和度を求めるようにした。
【0039】〈2〉3+1 波長SpO2測定方法; 上記の3
波長式SpO2測定方法(組織の厚みの変動を考慮する場
合)の改良である。1波長増加し、4波長λ1 、λ2 、
λ3 、λ4 の光を生体組織に照射し、その組織透過光を
光電変換する。この出力をI1,I2,I3,I4 とし、これを対
数変換する。その変化分は生体組織の減光度の変化分Δ
Aiである。すなわち、 ΔA1= ΔlogI1 ΔA2= ΔlogI2 ΔA3= ΔlogI3 ΔA4= ΔlogI4 である。これら生体組織の減光度の変化の原因は、大部
分が組織内血液量の変化によるものである。
【0040】透過光信号I1,I2,I3の一定区間毎に、ΔA1
- ΔA2*K12, ΔA3- ΔA2*K32、ΔA4- ΔA2*K42を求め
る。ここで、ΔA1, ΔA2, ΔA3、ΔA4は、それぞれ設定
されている基準レベルとlogI1,logI2,logI3,logI4 との
差であり、時間の経過と共に変化している。K12,K32,K4
2 は予め設定される値であり、時間に対して一定であ
る。ここで、Zt; 純組織の減光率、ΔDt;純組織の厚さ
の変化分とすると、次式が成立する。 ΔA1={Ea1(Ea1+F) }1/2 *Hb ΔDa+{Ev1(Ev1+F) }1/2 *H
b ΔDv-Zt1ΔDt
【0041】また、RaをΔDaがΔDtに寄与する比率、Rv
をΔDvがΔDtに寄与する比率とすると、ΔDt= RaΔDa+
RvΔDvと置くことができるから、上式は次のようにな
る。 ΔA1=[{Ea1(Ea1+F)}1/2 *Hb-Zt1Ra]ΔDa+[{Ev1(Ev1+F)}
1/2 *Hb-Zt1Rv]ΔDv 同様にして、 ΔA2=[{Ea2(Ea2+F)}1/2 *Hb-Zt2Ra]ΔDa+[{Ev2(Ev2+F)}
1/2 *Hb-Zt2Rv]ΔDv ΔA3=[{Ea3(Ea3+F)}1/2 *Hb-Zt3Ra]ΔDa+[{Ev3(Ev3+F)}
1/2 *Hb-Zt3Rv]ΔDv ΔA4=[{Ea4(Ea4+F)}1/2 *Hb-Zt4Ra]ΔDa+[{Ev4(Ev3+F)}
1/2 *Hb-Zt4Rv]ΔDv
【0042】このように、ΔAiはΔDaの項と、ΔDvの項
の和として表すことができる。 ZtRa/Hb=Exai,ZtRv/Hb=Exvi と定義すると、 ΔA1/Hb=[{Ea1(Ea1+F)} 1/2 -Exa1]ΔDa+[{Ev1(Ev1+F)}
1/2 -Exv1]ΔDv ΔA2/Hb=[{Ea2(Ea2+F)} 1/2 -Exa2]ΔDa+[{Ev2(Ev2+F)}
1/2 -Exv2]ΔDv ΔA3/Hb=[{Ea3(Ea3+F)} 1/2 -Exa3]ΔDa+[{Ev3(Ev3+F)}
1/2 -Exv3]ΔDv ΔA4/Hb=[{Ea4(Ea4+F)} 1/2 -Exa4]ΔDa+[{Ev4(Ev4+F)}
1/2 -Exv4]ΔDv
【0043】ここでΠ32、Π42を次のように定義する。
【数5】 このため、次式が成立する。
【数6】
【0044】同様に、
【数7】
【0045】もし、K12,K32,K42 を次のように設定した
とする。 K12=[{Ev1(Ev1+F)} 1/2 -Exv1]/[{Ev2(Ev2+F)}1/2 -Exv
2] K32=[{Ev3(Ev3+F)} 1/2 -Exv3]/[{Ev2(Ev2+F)}1/2 -Exv
2] K42=[{Ev4(Ev4+F)} 1/2 -Exv4]/[{Ev2(Ev2+F)}1/2 -Exv
2] すると、Π32、Π42、の式中の静脈血の成分であるΔDv
とEvとは消去されるので、ΔDaも消去されてΠ32は次の
ようになる。
【数8】
【0046】同様に、
【数9】 Π32、Π42の値は設定されたK12,K32,K42 と、実測され
る同一時点のΔA1, ΔA2, ΔA3, ΔA4の値から求めるこ
とができ、上記のようにF は定数であり、上記のように
Ea1,Ea2,Ea3 は、Saのみを変数とする式であらわされ
る。
【0047】また、Exi(i=1,2,3)には特願平7-4820に示
したように、次の関係があるので、未知数としては1個
とみなすことができる。 Ex1=A1Ex2+B1 Ex3=A3Ex2+B3 Ex4=A4Ex2+B4 (A1,B1,A3,B3,A4,B4 は既知の定数である) 従って、Π32、Π42の連立方程式を解けばSaとExa2とを
計算することができる。従って、体動アーテファクトは
K を求めることに帰着される。
【0048】そこで、請求項2に記載の装置は、4波長
λi (i=1,2,3,4) の光を生体組織に照射する光照射手段
と、各波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段
と、この光電変換手段が出力する透過光信号に基づい
て、生体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i
=1,2,3,4) を求める減光度変化分検出手段と、この減光
度変化分検出手段が求めたΔAiと、所定の条件により決
定される係数K12 ,K32 ,K42 とにより(ΔA3−ΔA2*K
32)/(ΔA1−ΔA2*K12)および(ΔA4−ΔA2*K42)/
(ΔA1−ΔA2*K12)を求める比率検出手段と、この比率
検出手段が求めた結果に基づいて血液の酸素飽和度を求
める酸素飽和度検出手段とを具備する構成とした。
【0049】また、請求項24に記載の方法は、4波長
λi (i=1,2,3,4) の光を生体組織に照射し、各波長の組
織透過光を光電変換し、この光電変換した透過光信号に
基づいて、生体組織の各波長についての減光度の変化分
ΔAi(i=1,2,3,4) を求め、求めたΔAiと、所定の条件に
より決定される係数K12 ,K32 ,K42 とにより(ΔA3−
ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA2*K12)および(ΔA4−ΔA2*K
42)/(ΔA1−ΔA2*K12)を求め、この比率に基づいて
血液の酸素飽和度を求めるようにした。
【0050】〈3〉係数K の調節を含む測定方法 [3−1]脈波同期信号参照方式 (3−1−1) 2+1 波長SpO2測定方法(組織の厚みの変
動を無視する場合)におけるK12,K32 の調節方法;被検
者から、ECG(心電図信号)または他の、脈波に同期した
信号をパルスオキシメータによるSpO2測定と同時に測定
する。一定の区間毎にΔA1- ΔA2*K12を計算する。K12
を調節してΔA1- ΔA2*K12と脈波同期信号との相関が最
大になるようにする。得られたK12 を採用する。このよ
うにして得られるΔA1- ΔA2*K12には脈波に同期しない
体動分すなわち静脈血分を含まないものとなる。ここで
2つの波形の相関とは、例えば2つの波形の相関係数を
言い、波形そのものの相関係数と、波形のスペクトルの
相関係数の2つの場合を含む(以下同様である)。
【0051】同様にして、一定の区間毎にΔA3- ΔA2*K
32を計算する。K32 を調節してΔA3- ΔA2*K32と脈波同
期信号との相関が最大になるようにする。得られたK32
を採用する。こうして求めたK12,K32 と、次のΠ32の式
からSaを求める。
【数10】
【0052】そこで、請求項3に記載の装置は、請求項
1の装置において脈波に同期した信号を測定する脈波同
期信号測定手段と、脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−
ΔA2*K12)との相関が最大となるようにK12 を調節する
K12 調節手段と、脈波同期信号と同じ区間の(ΔA3−Δ
A2*K32)との相関が最大となるようにK32 を調節するK3
2 調節手段とを具備する構成とした。
【0053】また、請求項25に記載の方法は、請求項
23の方法において、脈波に同期した信号を測定し、脈
波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関が
最大となるようにK12 を調節し、脈波同期信号と同じ区
間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関が最大となるようにK3
2 を調節するようにした。
【0054】(3−1−2) 3+1 波長SpO2測定方法(組
織の厚みの変動を考慮する場合)におけるK12,K32,K42
の調節方法;被検者から、ECG(心電図信号)または他
の、脈波に同期した信号をパルスオキシメータによるSp
O2測定と同時に測定する。上記(3−1−1) と同様に
して、一定の区間毎にΔA1- ΔA2*K12を計算する。K12
を調節してΔA1- ΔA2*K12と脈波同期信号との相関が最
大になるようにする。得られたK12 を採用する。同様
に、一定の区間毎にΔA3- ΔA2*K32を計算する。K32 を
調節してΔA3- ΔA2*K32と脈波同期信号との相関が最大
になるようにする。得られたK32 を採用する。同様に、
一定の区間毎にΔA4- ΔA2*K42を計算する。K42 を調節
してΔA4- ΔA2*K42と脈波同期信号との相関が最大にな
るようにする。得られたK42 を採用する。
【0055】このようして求めたK12,K32,K42 と、次の
Π32, Π42の式によってSaを求める。
【数11】
【0056】そこで、請求項4に記載の装置は、請求項
2に記載の装置において、脈波に同期した信号を測定す
る脈波同期信号測定手段と、この脈波同期信号測定手段
が測定した一定区間の脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1
−ΔA2*K12)との相関が最大となるK12 を調節するK12
調節手段と、前記脈波同期信号測定手段が測定した上記
区間の脈波同期信号と上記区間の(ΔA3−ΔA2*K32)と
の相関が最大となるK32 を調節するK32 調節手段と、前
記脈波同期信号測定手段が測定した上記区間の脈波同期
信号と上記区間の(ΔA4−ΔA2*K42)との相関が最大と
なるK42 を調節K42 調節手段と、を具備する構成とし
た。
【0057】また、請求項26に記載の方法は、請求項
24に記載の発明において、脈波に同期した信号を測定
し、脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との
相関が最大となるK12 を調節し、脈波同期信号と上記区
間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関が最大となるK32 を調
節し、脈波同期信号と上記区間の(ΔA4−ΔA2*K42)と
の相関が最大となるK42 を調節するようにした。
【0058】脈波に同期した信号としては、心電図信号
が利用できる。そこで請求項5の発明では、請求項3ま
たは請求項4の発明において、脈波同期信号測定手段は
心電図信号を測定する手段であることを特徴とした。同
様に、請求項27の発明では、請求項25または請求項
26の発明において、脈波同期信号は心電図信号である
ことを特徴とした。
【0059】[3−2]モード切替え方式 (3−2−1) 2+1 波長SpO2測定方法(組織の厚みの変
動を無視する場合)におけるK12,K32 の調節方法;体動
においてアーテファクトが無い状態(アーテファクト対
応モードでない場合)として、一定区間毎に、生体組織
の減光度の変動分ΔAi(i=1,2,3) のうちいずれか1つΔ
Ajの周波数成分を求め、その区間毎にその周波数成分の
最大値の周波数を求める。次に、体動によるアーテファ
クトが生じ得る状態(アーテファクト対応モードである
場合)において、一定区間毎に、ΔAjの周波数成分を求
め、その区間毎にその周波数成分の極大値をとるいくつ
かの周波数のうち、上記のアーテファクトが無い状態の
ときに求めた最大値の周波数に近い周波数を求める。ま
た、一定区間毎に、ΔA1- ΔA2*K12、ΔA3- ΔA2*K32を
求めて、それぞれについて周波数成分を求め、それぞれ
の最大値の周波数を求める。
【0060】次に、上記のようにして求めたΔAj極大値
の周波数と、ΔA1- ΔA2*K12の最大値の周波数との差異
が最小となるようにK12 を調節する。このようにして、
決定されたK12 がΔA1- ΔA2*K12に用いられるならば、
このΔA1- ΔA2*K12はアーテファクトが無い場合の波形
に最も近いから、この中にはΔDvやSvの要素を殆ど含ま
ず、これらの要素は無視することができる程度のものと
なる。また、アーテファクト対応モードのときに、最大
値ではなく、極大値をとる周波数を求めるようにしたの
は、アーテファクトによるノイズの周波数が含まれてく
るから、ノイズに基づく周波数成分の方が最大値をとる
可能性があるからである。同様にして、上記のようにし
て求めたΔAj極大値の周波数と、ΔA3- ΔA2*K32の最大
値の周波数との差異が最小となるようにK32 を調節す
る。
【0061】このようにして、決定されたK12,K32 と次
のΠ32の式によってSaを求める。
【数12】 そこで、請求項6の装置では、請求項1の装置におい
て、減光度変化分検出手段から得られる減光度の変化分
ΔAi(i=1,2,3) から一定区間毎に各変化分ΔAiのうちの
1つについての周波数成分を求める周波数成分検出手段
と、アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモ
ード切り替え手段と、アーテファクト対応モードでない
場合、前記周波数成分検出手段が求めた一定区間毎の周
波数成分から、その一定区間毎の最大値の周波数を求め
る第1の最大値周波数検出手段と、アーテファクト対応
モードである場合、前記周波数成分検出手段が求めた一
定区間毎の周波数成分からその一定区間毎の極大値の周
波数であって、前記第1の最大値周波数検出手段が検出
した周波数に最も近い周波数を求める極大値周波数検出
手段と、アーテファクト対応モードである場合、前記減
光度変化分検出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi
(i=1,2,3) から一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大
値の周波数を求める第2の最大値周波数検出手段と、前
記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2の
最大値周波数検出手段が求めた各周波数との差異が最小
となるようにK12 を調節する係数調節手段と、この調節
手段により求めた係数K12 と、K12 とK32 の関係式に基
づいてK32 を求める残り係数検出手段とを具備する構成
とした。
【0062】また、請求項28の方法では、請求項23
の方法において、アーテファクトが無い場合、一定区間
毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3) のうちの1つのΔAjについ
ての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成分
からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、アーテフ
ァクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjについての周
波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成分から、
その一定区間毎の極大値の周波数であって、アーテファ
クトが無い場合に検出した最大値の周波数に最も近い周
波数を求め、以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=
1,2,3) から一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3
−ΔA2*K32)の最大値の周波数を求め、この最大値の各
周波数と前記求めた極大値の周波数との差異が最小とな
るようにK12,K32 を調節するようにした。
【0063】(3−2−2) 3+1 波長SpO2測定方法(組
織の厚みの変動を考慮する場合)におけるK12,K32,K42
の調節方法;体動によるアーテファクトが無い状態(ア
ーテファクト対応モードでない場合)として、一定区間
毎に、生体組織の減光度の変動分ΔAi(i=1,2,3,4) のう
ちいずれか1つのΔAjの周波数成分を求め、その区間毎
にその周波数成分の最大値の周波数を求める。
【0064】次に、体動によるアーテファクトが生じ得
る状態(アーテファクト対応モードである場合)とし
て、一定区間毎に、ΔAjの周波数成分を求め、その区間
毎にその周波数成分の極大値をとるいくつかの周波数の
うち、上記のアーテファクトが無い状態のときに求めた
最大値の周波数に近い周波数を求める。また、一定区間
毎に、ΔA1- ΔA2*K12, ΔA3- ΔA2*K32, ΔA4- ΔA2*K
42を求めて、それぞれについて周波数成分を求め、それ
ぞれについてその最大値の周波数を求める。
【0065】次に、上記のようにして求めたΔAjの極大
値の周波数と、ΔA1- ΔA2*K12の最大値の周波数との差
異が最小となるようにK12 を調節する。同様にして、上
記のようにして求めたΔAjの極大値の周波数と、ΔA3-
ΔA2*K32の最大値の周波数との差異が最小となるように
K32 を調節する。同様にして、上記のようにして求めた
ΔAjの極大値の周波数と、ΔA4- ΔA2*K42の最大値の周
波数との差異が最小となるようにK42 を調節する。
【0066】このようにして、決定されたK12,K32,K42
と、次のΠ32, Π42の式によってSaを求める。
【数13】
【0067】そこで請求項7の装置では、請求項2の装
置において、減光度変化分検出手段から得られる減光度
の変化分ΔAi(i=1,2,3,4) から一定区間毎に各変化分Δ
Aiのうちの1つについての周波数成分を求める周波数成
分検出手段と、アーテファクト対応か否かのモードを切
り替えるモード切り替え手段と、アーテファクト対応モ
ードでない場合、前記周波数成分検出手段が求めた一定
区間毎の周波数成分からその一定区間毎の最大値の周波
数を求める第1の最大値周波数検出手段と、アーテファ
クト対応モードである場合、前記周波数成分検出手段が
求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区間毎の
極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波数検出
手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める極大値
周波数検出手段と、アーテファクト対応モードである場
合、前記減光度変化分検出手段から得られる減光度の各
変化分ΔAi(i=1,2,3,4) から一定区間毎に(ΔA1−ΔA2
*K12)、(ΔA3−ΔA2*K32)、(ΔA4−ΔA2*K42)の最
大値の周波数を求める第2の最大値周波数検出手段と、
前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
の最大値周波数検出手段が求めた各周波数との差異が最
小となるようにK12,K32,K42 を調節する係数調節手段と
を具備する構成とした。
【0068】また、請求項29の方法では、請求項24
の方法において、アーテファクトが無い場合、一定区間
毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3,4) のうちの1つのΔAjにつ
いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
分からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、アーテ
ファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjについての
周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成分か
ら、その一定区間毎の極大値の周波数であって、アーテ
ファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最も近
い周波数を求め、以後、検出した減光度の各変化分ΔAi
(i=1,2,3,4) から一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)、
(ΔA3−ΔA2*K32)および(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値
の周波数を求め、これらの最大値の各周波数と前記求め
た極大値の周波数との差異が最小となるようにK12,K32,
K42 を調節するようにした。
【0069】[3−3]試行方式 (3−3−1) 2+1 波長SpO2測定方法(組織の厚みの変
動を無視する場合)におけるK12,K32 の調節方法;一定
区間毎に、係数K12,K32 の関係に基づいて複数のK12,K3
2 の対[K12,K32]を設定する。そして対[K12,K32 ]
のそれぞれ対応した(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2
*K32)の対[(ΔA1−ΔA2*K12),(ΔA3−ΔA2*K3
2)]の列を求める。
【0070】この対列検出手段が求めた[(ΔA1−ΔA2
*K12),(ΔA3−ΔA2*K32)]から、次のΠ32の式によ
ってSaを求める。
【数14】
【0071】これによって、Saの列が求まる。そこにお
けるSaの最大値が求めるSa値である。体動が有る場合に
は、ΔAiに静脈血の要素が入り、静脈血の方が酸素飽和
度が低いため、 K12,K32の組み合わせが最適でない場合
には、Sa値はSvの影響で低い値になるからである。
【0072】そこで請求項21の装置では、3波長λi
(i=1,2,3) の光を生体組織に照射する光照射手段と、各
波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段と、この
光電変換手段が出力する透過光信号に基づいて、生体組
織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) を
求める減光度変化分検出手段と、係数K12,K32 の関係に
基づいて設定された複数のK12,K32 の対[K12,K32 ]に
それぞれ対応した(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K
32)の対[(ΔA1−ΔA2*K12),(ΔA3−ΔA2*K32)]
の列を前記減光度変化分検出手段が求めたΔAi(i=1,2,
3) から求める対列検出手段と、この対列検出手段が求
めた[(ΔA1−ΔA2*K12),(ΔA3−ΔA2*K32)]から
それぞれ(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA2*K12)を求
め、それぞれから血液の酸素飽和度S を求める酸素飽和
度検出手段と、この酸素飽和度検出手段が求めた酸素飽
和度S の中から最大のS を選択するS 値選択手段とを具
備する構成とした。
【0073】また、請求項43の方法では、3波長λi
(i=1,2,3) の光を生体組織に照射し、各波長の組織透過
光を光電変換し、この光電変換した透過光信号に基づい
て、生体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i
=1,2,3) を求め、係数K12,K32 の関係に基づいて設定さ
れた複数のK12,K32 の対[K12,K32 ]にそれぞれ対応し
た(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の対[(Δ
A1−ΔA2*K12),(ΔA3−ΔA2*K32)]の列をΔAi(i=
1,2,3) から求め、求めた[(ΔA1−ΔA2*K12),(ΔA
3−ΔA2*K32)]からそれぞれ(ΔA3−ΔA2*K32)/
(ΔA1−ΔA2*K12)を求め、それぞれから血液の酸素飽
和度S を求め、求めた酸素飽和度S の中から最大のS を
選択するようにした。
【0074】上記(3−3−1) 2+1 波長SpO2測定方法
(組織の厚みの変動を無視する場合)におけるK12,K32
の調節方法の変形;一定区間毎に、 K12を逐次変化させ
ながらΔA1- ΔA2*K12を求め、K32 を逐次変化させてΔ
A3- ΔA2*K32を求める。ΔA1- ΔA2*K12とΔA3- ΔA2*K
32の相関を求め、それを最大とするK12,K32 を求める。
次にK12,K32 の組み合わせを用いて、次のΠ32の式によ
ってSaを求める。
【数15】
【0075】そこで、請求項20の装置では、請求項1
の装置において、減光度変化分検出手段から得られるΔ
Ai(i=1,2,3) に基づいて一定区間毎の(ΔA1−ΔA2*K1
2)と(ΔA3−ΔA2*K32)を求め、これらの相関が最大
となるようにK12 、K32 を調節する係数調節手段を具備
する構成とした。また、請求項42の方法では、請求項
23の方法において、ΔAi(i=1,2,3) に基づいて一定区
間毎の(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)を求
め、これらの相関が最大となるようにK12 、K32 を調節
するようにした。
【0076】(3−3−2) 3+1 波長SpO2測定方法(組
織の厚みの変動を考慮する場合)におけるK12,K32,K42
の調節方法;一定区間毎に、 K12を逐次変化させながら
ΔA1- ΔA2*K12を求め、各K12 値毎に、K32 を逐次変化
させてΔA3- ΔA2*K32を求める。次に、各K12 値毎にΔ
A1-ΔA2*K12とΔA3- ΔA2*K32の相関を求め、それが最
大となる場合のK32 を求める。K12,K32 が決まるとこれ
ら係数の相互の関係からK42 が求まる。したがって、K1
2,K32,K42 の組み合わせ列を求めることができる。K12,
K32,K42 の組み合わせ列の各組み合わせについて、次の
連立方程式によってSaを求める。
【0077】
【数16】
【0078】これによって、K12 とSaとの関係が求ま
る。そこにおけるSaの最大値が求めるSa値である。体動
が有る場合には、K12,K32,K42 の組み合わせが最適でな
い場合には、Sa値はSvの影響で低い値になるからであ
る。
【0079】そこで請求項22では、4波長λi (i=1,
2,3,4) の光を生体組織に照射する光照射手段と、各波
長の組織透過光を光電変換する光電変換手段と、この光
電変換手段が出力する透過光信号に基づいて、生体組織
の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3,4) を
求める減光度変化分検出手段と、この減光度変化分検出
手段が求めたΔAiに基づいて、所定間隔に設定された複
数の係数K12 の値のそれぞれについて(ΔA1−ΔA2*K1
2)を一定区間毎に求め、各係数K12 についての(ΔA1
−ΔA2*K12)との相関が最大となる(ΔA3−ΔA2*K32)
の係数K32 をそれぞれ求めると共に、K12,K32 に基づい
てK42 を求め、(K12 、K32 、K42 )の組み合わせ列を
求める係数組み合わせ列検出手段と、この係数組み合わ
せ列検出手段が求めた組み合わせ列の各組み合わせにつ
いて(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA 2 *K12)、(Δ
A4−ΔA2*K42)/(ΔA1−ΔA2*K12)と、静脈血の厚み
の変動がないとした場合の酸素飽和度S との関係からK1
2 とS の関係を求めるK12 −S関係検出手段と、このK12
−S 関係検出手段が求めたK12 とS の関係から最大のS
を選択するS 値選択手段とを具備する構成とした。
【0080】また、請求項44では、4波長λi (i=1,
2,3,4) の光を生体組織に照射し、各波長の組織透過光
を光電変換し、この光電変換した透過光信号に基づい
て、生体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i
=1,2,3,4) を求め、求めたΔAiに基づいて、所定間隔に
設定された複数の係数K12 の値のそれぞれについて(Δ
A1−ΔA2*K12)を一定区間毎に求め、各係数K12 につい
ての(ΔA1−ΔA2*K12)との相関が最大となる(ΔA3−
ΔA2*K32)の係数K32 をそれぞれ求めると共に、K12,K3
2 に基づいてK42 を求め、(K12 、K32 、K42 )の組み
合わせ列を求め、求めた組み合わせ列の各組み合わせに
ついて(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA 2 *K12)、
(ΔA4−ΔA2*K42)/(ΔA1−ΔA2*K12)と、静脈血の
厚みの変動がないとした場合の酸素飽和度S との関係か
らK12 とS の関係を求め、求めたK12 とS の関係から最
大のS を選択するようにした。
【0081】〈4〉少なくとも1つの係数が既に求めら
れている場合、残りの係数を求める方法 1.相関方法 上記〈1〉の2+1 波長SpO2の測定方法において、係数K1
2,K32 のうち一方の係数K12 が求められている状態であ
るとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相
関が最大となるように残り係数K32 を調節するならば、
係数K32 を求めることができる。
【0082】そこで、請求項8に記載の装置は、請求項
1に記載の装置において、係数K12,K32 のうち一方の係
数K12 が求められている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2
*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるように
残り係数K32 を調節する残り係数調節手段を具備する構
成とした。また、請求項30に記載の方法は、請求項2
3に記載の方法において、係数K12,K32 のうち一方の係
数K12 が求められている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2
*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるように
残り係数K32 を調節するようにした。
【0083】同様に、請求項9に記載の装置は、請求項
3に記載の装置において、K32 調節手段の代わりに、K1
2 調節手段により求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K1
2)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるように残
り係数K32 を調節する残り係数調節手段を具備する構成
とした。また、請求項31に記載の方法は、請求項25
に記載の方法において、同様にしてK12 を求めると、求
めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K
32)の相関が最大となるように残り係数K32 を調節する
ようにした。
【0084】同様に、請求項10に記載の装置は、請求
項6に記載の装置において、第2の最大値周波数検出手
段は(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、K12,
K32を調節する係数調節手段の代わりに、極大値周波数
検出手段が求めた周波数と、前記第2の最大値周波数検
出手段が求めた周波数との差異が最小となるようにK12
を調節するK12 係数調節手段と、このK12 調節手段によ
り求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−Δ
A2*K32)の相関が最大となるように残り係数K32 を調節
する残り係数調節手段を具備する構成とした。また、請
求項32に記載の方法は、請求項28に記載の方法にお
いて、K12 は同様にして求め、K32 は、求めたK12 を用
いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関が
最大となるように残り係数K32 を調節するようにした。
【0085】上記〈2〉の3+1 波長SpO2の測定方法にお
いて、係数K12,K32,K42 のうち1つの係数K12 が求めら
れている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3
−ΔA2*K32)、(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K4
2)の相関がそれぞれ最大となるように残り係数K32.K42
を調節するならば、係数K32,K42 を求めることができ
る。
【0086】そこで、請求項11に記載の装置は、請求
項2に記載の装置において、係数K12,K32,K42 のうち1
つの係数K12 が求められている状態であるとき、(ΔA1
−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1
−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最
大となるように残り係数K32,K42 を調節する残り係数調
節手段を具備する構成とした。また、請求項33に記載
の方法は、請求項24に記載の方法において、係数K12,
K32,K42 のうち1つの係数K12 が求められている状態で
あるとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の
相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K42)の
相関がそれぞれ最大となるように残り係数K32,K42 を調
節するようにした。
【0087】同様に、請求項12に記載の装置は、請求
項4に記載の装置において、K32 調節手段およびK42 調
節手段の代わりに、K12 調節手段により求めたK12 を用
いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関お
よび(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K42)の相関が
それぞれ最大となるように残り係数K32 を調節する残り
係数調節手段を具備する構成とした。また、請求項34
に記載の方法は、請求項26に記載の方法において、同
様の方法でK12 を求めると、K32 およびK42 を求める
際、この求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(Δ
A3−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と(Δ
A4−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最大となるように残り
係数K32,K42 を調節するようにした。
【0088】同様に、請求項13に記載の装置は、請求
項7に記載の装置において、第2の最大値周波数検出手
段は(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、K12,
K32,K42 を調節する係数調節手段の代わりに、極大値周
波数検出手段が求めた周波数と、前記第2の最大値周波
数検出手段が求めた周波数との差異が最小となるように
K12 を調節するK12 係数調節手段と、このK12 調節手段
により求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3
−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4
−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最大となるように残り係
数K32,K42 を調節する残り係数調節手段を具備する構成
とした。また、請求項35に記載の方法は、請求項29
に記載の方法において、同様の方法でK12 を求めると、
K32 およびK42 を求める際、この求めたK12 を用いて
(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関および
(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K42)の相関がそれ
ぞれ最大となるように残り係数K32,K42 を調節するよう
にした。
【0089】2.係数相互関係方法 上記〈1〉の2+1 波長SpO2の測定方法において、係数K1
2,K32 のうち一方の係数K12 が求められるならば、この
K12 と、K12 とK32 との関係式によりK32 を求めことが
できる。この関係式とは上述したように、次の式であ
る。この式は、Evに含まれるSvのみが未知数であるか
ら、K12 とK32 の一方がわかれば他方が決まる。 K12={Ev1(Ev1+F)}1/2 /{Ev2(Ev2+F) }1/2 K32={Ev3(Ev3+F)}1/2 /{Ev2(Ev2+F) }1/2
【0090】そこで、請求項14に記載の装置は、請求
項1に記載の装置において、係数K12,K32 のうち一方の
係数K12 が求められている状態であるとき、係数K12
と、K12 とK32 の関係式に基づいてK32 を求める残り係
数検出手段を具備する構成とした。また、請求項36に
記載の方法は、請求項23に記載の方法において、係数
K12,K32 のうち一方の係数K12 が求められている状態で
あるとき、係数K12 と、K12 とK32 の関係式に基づいて
K32 を求めるようにした。
【0091】同様に、請求項15に記載の装置は、請求
項3に記載の装置において、K32 調節手段の代わりに、
K12 調節手段により求めた係数K12 と、K12 とK32 の関
係式に基づいてK32 を求める残り係数検出手段を具備す
る構成とした。また、請求項37に記載の方法は、請求
項25に記載の方法において、同様にしてK12 を求めた
後、その係数K12 と、K12 とK32 の関係式に基づいてK3
2 を求めるようにした。
【0092】同様に、請求項16に記載の装置は、請求
項6に記載の装置において、第2の最大値周波数検出手
段は(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、K12,
K32を調節する係数調節手段の代わりに、極大値周波数
検出手段が求めた周波数と、前記第2の最大値周波数検
出手段が求めた周波数との差異が最小となるようにK12
を調節するK12 係数調節手段と、このK12 調節手段によ
り求めた係数K12 と、K12 とK32 の関係式に基づいてK3
2 を求める残り係数検出手段を具備する構成とした。ま
た、請求項38に記載の方法は、請求項28に記載の方
法において、K12 のみを同様にして求め、求めたK12
と、K12 とK32 の関係式に基づいてK32 を求めるように
した。
【0093】上記〈2〉の3+1 波長SpO2の測定方法にお
いて、係数K12,K32,K42 のうち2つの係数K12,K32 が求
められている状態であるとき、係数K12,K32,K42 の相互
の関係に基づいてK42 を求めることができる。そこで、
請求項17に記載の装置は、請求項2に記載の装置にお
いて、係数K12,K32,K42 のうち2つの係数K12,K32 が求
められている状態であるとき、係数K12,K32,K42 の関係
に基づいてK42 を求める残り係数検出手段を具備する構
成とした。また、請求項39に記載の方法は、請求項2
4に記載の方法において、係数K12,K32,K42 のうち2つ
の係数K12,K32 が求められている状態であるとき、係数
K12,K32,K42 の関係に基づいてK42 を求めるようにし
た。
【0094】同様に、請求項18に記載の装置は、請求
項4に記載の装置において、K42 調節手段の代わりに、
K12 調節手段、K32 調節手段により求めたK12,K32 と、
K12,K32,K42 の関係に基づいてK42 を求める残り係数検
出手段を具備する構成とした。また、請求項40に記載
の方法は、請求項26に記載の方法において、同様の方
法でK12 、K32 を求め、求めたK12,K32 と、K12,K32,K4
2 の関係に基づいてK42 を求めるようにした。
【0095】同様に、請求項19に記載の装置は、請求
項7に記載の装置において、K12,K32,K42 を調節する係
数調節手段の代わりに、極大値周波数検出手段が求めた
周波数と前記第2の最大値周波数検出手段が求めた周波
数との差異が最小となるようにK12,K32 を調節するK12,
K32 係数調節手段と、このK12,K32 調節手段により求め
たK12,K32 と、K12,K32,K42 の関係に基づいてK42 を求
める残り係数検出手段を具備する構成とした。また、請
求項41に記載の方法は、請求項29に記載の方法にお
いて、同様にしてK12,K32 を求め、求めたK12,K32 と、
K12,K32,K42 の関係に基づいてK42 を求めるようにし
た。
【0096】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態;2+1 波長SpO2
測定装置(組織の厚みの変動は無視、脈波同期信号を参
照してK12,K32 を調節) 図1に本実施の形態の構成を示す。光源1は3波長λ1,
λ2,λ3 の光を発生する手段であり、駆動部2によって
駆動されるものである。光源1から発生した光は生体組
織3を透過し、その3波長の透過光は光電変換部4でそ
れぞれ光電変換されて電気信号とされ、A/D変換部5
でデジタル信号に変換され、CPU(中央処理装置)6
で処理されるようになっている。CPU6は上記の各部
を制御するものであり、更にこのCPU6にはROM
7、RAM8および表示器9が接続されている。ROM
7はCPU6が実行する図2および図3のフローチャー
トに示すプログラムが格納されている。RAM8はCP
U6が行う処理の過程で必要なデータを書き込み、それ
を読み出すために使用されるものであり、一部はリング
バッファとして使用される。表示器9はCPU6が行っ
た処理の結果を表示するためのものである。CPU6に
は、ECG (心電図信号)検出部10により検出されたEC
G がA/D変換部11でデジタル信号に変換されて至る
ようにされている。
【0097】このように構成された装置の動作を図2お
よび図3を参照して説明する。CPU6は、これらのフ
ローチャートに示す機能の他、3波長の光の電気信号Ii
を対数変換してその変動分ΔlogIi すなわちΔAiを求め
る機能およびサンプリング(sampling)パルスとピッチ(p
itch) パルスを発生する機能を有している。
【0098】サンプリングパルスが発生すると、図2に
示すようにリングバッファ(Ring Buffer) にΔAiを取り
込む処理を行う。このとき、ECG もリングバッファに取
り込む。
【0099】ピッチパルスが発生すると、図3に示すよ
うな処理を行う。すなわち、波長数を示すレジスタの内
容を1にして(S31)、順次波長λ1 、λ2 、λ3 の
それぞれについてリングバッファに格納されているデー
タをRAM8に設定されているスパンデータバッファ(S
pan data buffer)に1スパンデータ分取り込む(S3
2)。このとき、ECG も同様にRAM8に設定されてい
るスパンデータバッファに1スパンデータ分取り込む。
【0100】次にK12 の値を保持するレジスタの内容を
初期値にして(S33)、ΔA12(i)すなわち所定刻み幅
で設定された各K12 の値についてのΔA1- ΔA2*K12を求
め、脈波同期信号(ECG)との相関r(i)を求める(S3
4)。ここで、ΔA1- ΔA2*K12をΔA12 で表したが、以
下、一般的に、ΔAij=ΔAi-ΔAj*Kijと定義し、( ΔAi-
ΔAj*Kij) をΔAij で表すようにする。次にこのステ
ップS34で求めたr の列におけるr が最大の場合のK1
2 を選択する(S35)。
【0101】次にK32 の値を保持するレジスタの内容を
初期値にして(S36)、ΔA32(i)すなわち所定刻み幅
で設定された各K32 の値についてのΔA32 を求め、脈波
同期信号(ECG)との相関r(i)を求める(S37)。次に
このステップS37で求めたr の列におけるr が最大の
場合のK32 を選択する(S38)。
【0102】次に、求めたK12,K32 から Π32= ΔA32
/ ΔA12 を求め(S37)、このΠ32と次の関係式に
基づく式から動脈血の酸素飽和度Saを求め(S38)、
この結果を表示器9に表示する。
【数17】
【0103】本実施の形態では、脈波同期信号としてEC
G を用いたが、これは脈波に同期する信号であれば、他
の信号でも良い。
【0104】本実施の形態によれば、体動によるアーテ
ファクトを無視し得る実際の脈波同期信号を参照してK1
2,K32 を決定しているので、正確な測定を行うことがで
きる。
【0105】上記の実施の形態において、CPU6、R
OM7およびRAM8から成るデジタルコンピュータの
機能をブロックに分けて示すと図4に示すようになる。
また、このとき、各部のタイミングチャートは図5に示
すようになる。
【0106】図6および図7にこの装置による測定にお
いて、体動アーテファクトが消去された例を示す。図6
は、組織透過光信号である。前半は体動なく脈波のみで
あるが、後半は体動アーテファクトが重畳している。ア
ーテファクトの振幅は脈波の約10倍である。図7は、
K12,K32 を最適に調節した場合の例である。これらの例
に示すようにK12,K32 が最適に調節されると、体動アー
テファクトは殆ど消去される。
【0107】上記の例では、係数K32 を脈波同期信号と
の相関から求めたが、係数K12 が求められるならば、Δ
A12 とΔA32 の相関が最大となるように調節してK32 を
求めても良い。
【0108】そこで、上記の例においてステップ36〜
38の代わりに、「求めた係数K12を代入したΔA12 と
ΔA32 の相関が最大となるK32 を求める」ステップとし
ても良い。
【0109】同様に、係数K12 が求められるならば、こ
のK12 と、既述のK12 とK32 との関係式(次式)により
K32 を求めことができる。これらの式において、未知数
はSvとK32 の2つであるからである。 K12={Ev1(Ev1+F)}1/2 /{Ev2(Ev2+F) }1/2 K32={Ev3(Ev3+F)}1/2 /{Ev2(Ev2+F) }1/2 そこで、上記の例においてステップ36〜38の代わり
に、「求めた係数K12と、K12 とK32 の関係式に基づい
てK32 を求める」ステップとしても良い。
【0110】第2の実施の形態;3+1 波長SpO2測定装置
(組織の厚みの変動を考慮、脈波同期信号を参照してK1
2,K32,K42 を調節) 本実施の形態の構成は図1に示した構成において、光源
1は4波長λ1,λ2,λ3,λ4 の光を発生する点、CPU
6はこの4波長に関するデータを処理する点で異なって
いるが、他の点では同様である。
【0111】このように構成された装置の動作を図8の
フローチャートを参照して説明する。サンプリングパル
スが発生すると、図2に示したようにリングバッファに
各波長の透過光の減光度の変化分ΔAiを取り込む処理、
ECG を取り込む処理、を行うことは第1の実施の形態と
同様である。
【0112】ピッチパルスが発生すると、図8に示すよ
うな処理を行う。この図に示すように、ステップS31
〜S39は、上記第1の実施の形態における図3に示し
た処理と同じであるので説明は省略する。次にK42 の値
を保持するレジスタの内容を初期値にして(S81)、
ΔA42(i)すなわち所定刻み幅で設定された各K42 の値に
ついてΔA42 を求め、脈波同期信号(ECG)との相関係数
r(i)を求める(S82)。次にこのステップS82で求
めたr の列におけるr が最大の場合のK42 を選択する
(S83)。
【0113】次に、求めたK12,K42 から Π42= ΔA42
/ ΔA12 を求め(S84)、このΠ42と前に求めたΠ32
と次の関係式に基づく式から動脈血の酸素飽和度Saを求
め(S85)、この結果を表示器9に表示する。
【数18】
【0114】本実施の形態によれば、体動によるアーテ
ファクトを無視し得る実際の脈波同期信号を参照してK1
2,K32,K42 を決定しているので、正確な測定を行うこと
ができる。
【0115】上記の実施の形態において、CPU6、R
OM7およびRAM8から成るデジタルコンピュータの
機能をブロックに分けて示すと図9に示すようになる。
また、このとき、各部のタイミングチャートは図5に示
したものと同様である。
【0116】上記の例では係数K32,K42 は係数K12 と同
様にして求めたが、K12 が求まるならば、このK12 を代
入したΔA12 と、ΔA32 との相関が最大となるK32 を求
め、同様にこのK12 を代入したΔA12 と、ΔA42 との相
関が最大となるK42 を求めても良い。
【0117】そこで、上記の例においてステップ81〜
88の代わりに、「求めた係数K12を代入したΔA12 に
対し、ΔA32 とΔA42 の相関がそれぞれ最大となるK32,
K42を求め、これらK32,K42 からΠ32、Π42を求める」
ステップとしても良い。
【0118】また、係数K12,K32 が求まるならば、係数
K12,K32,K42 相互の関係より残り1つの係数K42 を求め
ることができる。これら係数は次式で表され、そのうち
未知数はExv2,Sv,K42 の3つであるからである。 K12=[{Ev1(Ev1+F)} 1/2 -Exv1]/[{Ev2(Ev2+F)}1/2 -Exv
2] K32=[{Ev3(Ev3+F)} 1/2 -Exv3]/[{Ev2(Ev2+F)}1/2 -Exv
2] K42=[{Ev4(Ev4+F)} 1/2 -Exv4]/[{Ev2(Ev2+F)}1/2 -Exv
2] ここで、 Exv1=A1Exv2+B1 Exv3=A3Exv2+B3 Exv4=A4Exv2+B4 Ev1=SvEo1+(1-Sv)Er1 Ev2=SvEo2+(1-Sv)Er2 Ev3=SvEo3+(1-Sv)Er3 Ev4=SvEo4+(1-Sv)Er4 である。
【0119】そこで、上記の例においてステップ81〜
83の代わりに、「求めた係数K12とK32 と、係数K12,K
32,K42 相互の関係より残り1つの係数K42 を求める」
ステップとしても良い。また、本実施の形態では、脈波
同期信号としてECG を用いたが、これは脈波に同期する
信号であれば、他の信号でも良い。
【0120】第3の実施の形態;2+1 波長SpO2測定装置
(組織の厚みの変動は無視、モード切り替え法によるK1
2,K32 の調節) 図10に本実施の形態の構成を示す。第1の実施の形態
と異なるのは、ECG 検出部10、A/D変換部11の代
わりに、モード切り替えスイッチ12を設け、CPU6
は、ROM7に格納された図11のフローチャートに示
すプログラムに基づいて、モード切り替えスイッチ12
により指示されるモードに応じた処理を行う点である。
【0121】このように構成された装置の動作を説明す
る。サンプリングパルスが発生すると、第1の実施の形
態と同様に、図2に示したようにリングバッファにΔAi
を取り込む処理を行う。
【0122】次にピッチパルスが発生すると、図11に
示すような処理を行う。すなわち、波長数を示すレジス
タの内容を1にして(S111)、順次波長λ1 、λ2
、λ3 のそれぞれについてリングバッファに格納され
ているデータをRAM8に設定されているスパンデータ
バッファに1スパンデータ分取り込む(S112)。
【0123】次にΔA1の周波数成分を求め(S11
3)、アーテファクトモードに設定されているか否かを
判定する(S114)。本装置の電源投入時には、アー
テファクトモードではない方に設定されている。操作者
は測定の当初は被験者に体動が生じないようにし、いく
つかのピッチパルスを経て、モード切り替えスイッチ1
0を操作してアーテファクトモードに設定する。アーテ
ファクトモードではない場合には、S113で求めたΔ
A1の周波数成分のうち最大値を取る周波数Fmaxを選択す
る(S115)。アーテファクトモードの場合には、S
113で求めたΔA1の周波数成分の極大値を取る周波数
のうちステップS115で求めた周波数Fmaxの近辺の周
波数をFmaxとして選択する(S115)。
【0124】次にK12 の値を保持するレジスタの内容を
初期値にして(S117)、ΔA12(i)すなわち所定刻み
幅で設定された各K12 の値についてΔA12 を求め、この
ΔA12(i)の周波数成分を求め、その最大値の周波数F12
(i)と前のステップで求めたFmaxとの差ΔF12(i)の列を
求める(S118)。次にΔF12 の列におけるΔF12 が
最小の場合のK12 を求める(S119)。
【0125】次にK32 の値を保持するレジスタの内容を
初期値にして(S120)、ΔA32(i)すなわち所定刻み
幅で設定された各K32 の値についてΔA32 を求め、この
ΔA32(i)の周波数成分を求め、その最大値の周波数F32
(i)と前のステップで求めたFmaxとの差ΔF32(i)の列を
求める(S121)。次にΔF32 の列におけるΔF32 が
最小の場合のK32 を求める(S122)。
【0126】次に、求めたK12,K32 から Π32= ΔA32
/ ΔA12 を求め(S123)、このΠ32と次の関係式に
基づく式から動脈血の酸素飽和度Saを求め(S12
4)、この結果を表示器9に表示する。
【数19】
【0127】この実施の形態では、操作者がモード切り
替えスイッチ10を操作してアーテファクトモードに設
定したが、CPU6が、アーテファクトモードか否かの
判定を行なうようにしても良い。例えば、[K12,K32 ]
のいくつかのそれぞれについて、ΔA12,ΔA32 を求め、
Π32からSaを計算して、各Sa値の差異が一定以下なら体
動なしと判定する。ただし、ΔA12,ΔA32 の値が一定以
下であるものは対象から除外するものとする。この体動
有無判定用の[K12,K32 ]の内には、K12=K32=0 を含め
る。このようにすれば、K12=K32=0 の場合に、ΔA12=Δ
A1, ΔA32=ΔA3, Π32= Φ13= ΔA1/ ΔA3となるから、
体動がある場合には、これと他の[K12,K32 ]との間に
は大きな差が出やすく、判定の手数を少なくすることが
できるからである。
【0128】本実施の形態によれば、脈波同期信号等、
他の信号を必要としないので、構成を簡単にすることが
できる。
【0129】上記の実施の形態において、CPU6、R
OM7およびRAM8から成るデジタルコンピュータの
機能をブロックに分けて示すと図12に示すようにな
る。また、このとき、各部のタイミングチャートは図1
3に示すようになる。上記の例では、係数K32 を求める
にあたり、係数K12 と同様にして求めたが、まず係数K1
2 を求め、このK12 を代入したΔA12 と、ΔA32 の相関
が最大となるように調節してK32 を求めても良い。そこ
で、上記の例においてステップ120〜122の代わり
に、「求めた係数K12 を代入したΔA12 とΔA32 の相関
が最大となるK32 を求める」ステップとしても良い。
【0130】同様に、係数K12 が求められるならば、上
述したように、このK12 と、K12 とK32 との関係式によ
りK32 を求めことができる。そこで、上記の例において
ステップ120〜122の代わりに、「求めた係数K12
と、K12 とK32 の関係式に基づいてK32 を求める」ステ
ップとしても良い。
【0131】第4の実施の形態;3+1 波長SpO2測定装置
(組織の厚みの変動を考慮、モード切り替え法によるK1
2,K32,K42 の設定) 本実施の形態の構成は図11に示した構成において、光
源1は4波長λ1,λ2,λ3,λ4 の光を発生する点、CP
U6はこの4波長に関するデータを処理する点で異なっ
ているが、他の点では第3の実施の形態と同様である。
【0132】このように構成された装置の動作を説明す
る。サンプリングパルスが発生すると、図2に示すよう
にリングバッファに各波長の透過光の減光度の変化分Δ
Aiを取り込む処理を行うことは第1の実施の形態と同様
である。
【0133】ピッチパルスが発生すると、図14に示す
ような処理を行う。この図に示すように、ステップS1
11〜S123は、上記第3の実施の形態における図1
1に示した処理と同じであるので説明は省略する。
【0134】次にK42 の値を保持するレジスタの内容を
初期値にして(S141)、ΔA42(i)すなわち所定刻み
幅で設定された各K32 の値についてΔA32 を求め、この
ΔA42(i)の周波数成分を求め、その最大値の周波数F42
(i)と前のステップで求めたFmaxとの差ΔF42(i)の列を
求める(S142)。次にΔF42 の列におけるΔF42 が
最小の場合のK42 を求める(S143)。
【0135】次に、求めたK12,K42 から Π42= ΔA42
/ ΔA12 を求め(S144)、すでに求めているΠ32
と、このΠ42と、次の関係式に基づく式から動脈血の酸
素飽和度Saを求め(S145)、この結果を表示器9に
表示する。
【数20】
【0136】本実施の形態によれば、脈波同期信号等、
他の信号を必要としないので、構成を簡単にすることが
できる。
【0137】上記の実施の形態において、CPU6、R
OM7およびRAM8から成るデジタルコンピュータの
機能をブロックに分けて示すと図15に示すようにな
る。また、このとき、各部のタイミングチャートは図1
3に示したものと同様である。
【0138】上記の例では係数K32,K42 は係数K12 と同
様にして求めたが、K12 が求まるならば、このK12 を代
入したΔA12 と、ΔA32 との相関が最大となるK32 を求
め、同様にこのK12 を代入したΔA12 と、ΔA42 との相
関が最大となるK42 を求めても良い。
【0139】そこで、上記の例においてステップ120
〜144の代わりに、「求めた係数K12 を代入したΔA1
2 に対し、ΔA32 とΔA42 の相関がそれぞれ最大となる
K32,K42 を求め、これらK32,K42 からΠ32、Π42を求め
る」ステップとしても良い。また、既述のように係数K1
2,K32 が求まるならば、係数K12,K32,K42 相互の関係よ
り残り1つの係数K42 を求めることができる。そこで、
上記の例においてステップ141〜143の代わりに、
「求めた係数K12 とK32 と、係数K12,K32,K42 相互の関
係より残り1つの係数K42 を求める」ステップとしても
良い。
【0140】第5の実施の形態;2+1 波長SpO2測定装置
(組織の厚みの変動は無視、試行方式によるK12,K32 の
調節) 図16に本実施の形態の構成を示す。第1の実施の形態
と異なるのは、心電図信号検出部を備えず、CPU6
は、ROM7に格納された図17のフローチャートに示
すプログラムに基づいて、処理を行う点である。
【0141】このように構成された装置の動作を説明す
る。サンプリングパルスが発生すると、第1の実施の形
態と同様に、図2に示したように、リングバッファに各
波長の透過光の減光度の変化分ΔAiを取り込む処理を行
う。
【0142】次にピッチパルスが発生すると、波長数を
示すレジスタの内容を1にして(S171)、順次波長
λ1 、λ2 、λ3 のそれぞれについてリングバッファに
格納されているデータをRAM8に設定されているスパ
ンデータバッファに1スパンデータ分取り込む(S17
2)。
【0143】次にK12 の値を保持するレジスタの内容を
初期値にして(S173)、ステップ174に進む。こ
こで、ΔA12(i)すなわち所定刻み幅で設定された各K12
の値について、K12 と上述のK12 K32 との関係からK32
を求め、次にK12,K23 よりΔA12 とΔA32 を求め、各K1
2,K32 の組みにおいて、Π32= ΔA32 / ΔA12 を求め、
これにより各K12 の値における動脈血の酸素飽和度Saを
次の式に基づいて求める。
【数21】 これにより各K12 の値に対するSaが求まる。次に、この
Saの列の最大値を選択し(S175)、これを表示器9
に表示する。
【0144】上記の例では、係数K12,K32 の関係に基づ
いて設定された複数のK12,K32 の対[K12,K32 ]を用
い、各対に対してS を求め、そのうちの最大のS を採用
するとした例であるが、ΔA12 とΔA32 との波形の相関
が最大となる1対のK12,K32 を探しだし、これを用いて
S を求めるようにしても良い。これには波形そのものの
相関係数と周波数スペクトルの相関の2つの場合がある
が、後者は高速フーリエ変換(FFT) による周波数スペク
トル FFTΔA12 、FFT ΔA32 の相互相関係数が最大とな
ることを用いることができる。図18に、これら2つの
場合の相互相関係数が最大となる例を示す。
【0145】本実施の形態によれば、脈波同期信号等、
他の信号を必要としないので、構成を簡単にすることが
できる。
【0146】上記の実施の形態において、CPU6、R
OM7およびRAM8から成るデジタルコンピュータの
機能をブロックに分けて示すと図19に示すようにな
る。また、このとき、各部のタイミングチャートは図2
0に示すようになる。
【0147】第6の実施の形態;3+1 波長SpO2測定装置
(組織の厚みの変動を考慮、試行法によるK12,K32,K42
の調節) 本実施の形態の構成は図16に示した構成において、光
源1は4波長λ1,λ2,λ3,λ4 の光を発生する点、CP
U6はこの4波長に関するデータを処理する点で異なっ
ているが、他の点では第3の実施の形態と同様である。
【0148】このように構成された装置の動作を説明す
る。サンプリングパルスが発生すると、図2に示すよう
にリングバッファに各波長の透過光の減光度の変化分Δ
Aiを取り込む処理を行うことは第1の実施の形態と同様
である。
【0149】ピッチパルスが発生すると、図21に示す
ような処理を行う。この図に示すように、ステップS1
71〜S173は、上記第5の実施の形態における図1
7に示した処理と同じであるので説明は省略する。
【0150】次にステップS211に進み以下の処理を
行う。ΔA12(j)すなわち所定刻み幅で設定された各K12
の値についてΔA12 を求め、同様に所定刻み幅で設定さ
れた各K32 の値についてΔA32(i)すなわちΔA32 を求
め、各K12 の値において、ΔA12 と、所定刻み幅で設定
された各K32 についてのΔA32 の相関係数r を求め、r
が最大となるK32 を求め、各K12 の値において、Π32=
ΔA32 / ΔA12 を求める。各K12 の値において、このK3
2 と上記r が最大となるK32 の組合わせK12,K32につい
て、上述のK12,K32,K42 の相互の関係からK42 を求め、
各K12 の値において、Π42= ΔA42 / ΔA12 を求める。
これにより各K12 の値における動脈血酸素飽和度Saを次
の式に基づいて求める。
【数22】
【0151】これにより各K12 の値に対するSaが求ま
る。次にステップS212に進み、このSaの列の最大値
を選択し、これを表示器9に表示する。
【0152】上記の説明では、ΔA12 とΔA32 との波形
の相互相関係数が最大となることを用いたが、これはそ
れぞれの高速フーリエ変換(FFT) による周波数スペクト
ル FFTΔA12 とFFT ΔA32 との相互相関係数が最大とな
ることを用いても同じである。図18に、これら2つの
場合の相互相関係数が最大となる例を示す。
【0153】本実施の形態によれば、脈波同期信号等、
他の信号を必要としないので、構成を簡単にすることが
できる。
【0154】上記の実施の形態において、CPU6、R
OM7およびRAM8から成るデジタルコンピュータの
機能をブロックに分けて示すと図22に示すようにな
る。また、このとき、各部のタイミングチャートは図2
3に示すようになる。
【0155】以上は、パルスオキシメータの説明である
が、酸素ヘモグロビンや還元ヘモグロビン以外の血中吸
光物(注入色素も含む)を測定の対象とするならば、本
発明はこれらの測定にも同様にして適用することができ
る。
【0156】
【発明の効果】本発明によれば、多波長、多成分の測定
においても、体動アーテファクトの影響を受けないで正
確に酸素飽和度を測定することができる。また、組織の
厚さの変動を考慮した場合にも適用できるパルスオキシ
メータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の装置の全体構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態の装置の動作を説明するため
のフローチャート。
【図3】第1の実施の形態の装置の動作を説明するため
のフローチャート。
【図4】第1の実施の形態の装置におけるデジタルコン
ピュータの機能を示すブロック図。
【図5】図4に示す各ブロックの動作を説明するための
タイミングチャート。
【図6】第1の実施の形態の装置による測定結果を説明
するための図。
【図7】第1の実施の形態の装置による測定結果を説明
するための図。
【図8】第2の実施の形態の装置の動作を説明するため
のフローチャート。
【図9】第2の実施の形態の装置におけるデジタルコン
ピュータの機能を示すブロック図。
【図10】第3の実施の形態の装置の全体構成を示す
図。
【図11】第3の実施の形態の装置の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図12】第3の実施の形態の装置におけるデジタルコ
ンピュータの機能を示すブロック図。
【図13】図12に示す各ブロックの動作を説明するた
めのタイミングチャート。
【図14】第4の実施の形態の装置の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図15】第4の実施の形態の装置におけるデジタルコ
ンピュータの機能を示すブロック図。
【図16】第5の実施の形態の装置の全体構成を示す
図。
【図17】第5の実施の形態の装置の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図18】第5の実施の形態の装置による測定結果の一
例を示す図。
【図19】第5の実施の形態の装置におけるデジタルコ
ンピュータの機能を示すブロック図。
【図20】図19に示す各ブロックの動作を説明するた
めのタイミングチャート。
【図21】第6の実施の形態の装置の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図22】第6の実施の形態の装置におけるデジタルコ
ンピュータの機能を示すブロック図。
【図23】図22に示す各ブロックの動作を説明するた
めのタイミングチャート。
【符号の説明】
1 光源 2 駆動部 4 光電変換部 5 A/D変換部 6 CPU 7 ROM 8 RAM 9 表示器 10 ECG 検出部 12 モード切り替えスイッチ

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3波長λi (i=1,2,3) の光を生体組織に
    照射する光照射手段と、 各波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段と、 この光電変換手段が出力する透過光信号に基づいて、生
    体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,
    3) を求める減光度変化分検出手段と、 この減光度変化分検出手段が求めたΔAiと、所定の条件
    により決定される係数K12 ,K32 とにより(ΔA3−ΔA2
    *K32)/(ΔA1−ΔA2*K12)を求める比率検出手段と、 この比率検出手段が求めた結果に基づいて血液の酸素飽
    和度を求める酸素飽和度検出手段と、を具備する体動ノ
    イズ除去パルスオキシメトリの装置。
  2. 【請求項2】 4波長λi (i=1,2,3,4) の光を生体組織
    に照射する光照射手段と、 各波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段と、 この光電変換手段が出力する透過光信号に基づいて、生
    体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,
    3,4) を求める減光度変化分検出手段と、 この減光度変化分検出手段が求めたΔAiと、所定の条件
    により決定される係数K12 ,K32 ,K42 とにより(ΔA3
    −ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA2*K12)および(ΔA4−ΔA2
    *K42)/(ΔA1−ΔA2*K12)を求める比率検出手段と、 この比率検出手段が求めた結果に基づいて血液の酸素飽
    和度を求める酸素飽和度検出手段と、を具備する体動ノ
    イズ除去パルスオキシメトリの装置。
  3. 【請求項3】 脈波に同期した信号を測定する脈波同期
    信号測定手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節するK12 調節手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関
    が最大となるようにK32 を調節するK32 調節手段と、を
    具備することを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ
    除去パルスオキシメトリの装置。
  4. 【請求項4】 脈波に同期した信号を測定する脈波同期
    信号測定手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるK12 を調節するK12 調節手段と、 脈波同期信号と上記区間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関
    が最大となるK32 を調節するK32 調節手段と、 脈波同期信号と上記区間の(ΔA4−ΔA2*K42)との相関
    が最大となるK42 を調節するK42 調節手段と、を具備す
    ることを特徴とする請求項2に記載の体動ノイズ除去パ
    ルスオキシメトリの装置。
  5. 【請求項5】 脈波同期信号測定手段は心電図信号を測
    定する手段であることを特徴とする請求項3または請求
    項4に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメトリの装
    置。
  6. 【請求項6】 減光度変化分検出手段から得られる減光
    度の変化分ΔAi(i=1,2,3) から一定区間毎に各変化分Δ
    Aiのうちの1つについての周波数成分を求める周波数成
    分検出手段と、 アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモード
    切り替え手段と、 アーテファクト非対応モードの場合、前記周波数成分検
    出手段が求めた一定区間毎の周波数成分からその一定区
    間毎の最大値の周波数を求める第1の最大値周波数検出
    手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記周波数成分検出
    手段が求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区
    間毎の極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波
    数検出手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める
    極大値周波数検出手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記減光度変化分検
    出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi(i=1,2,3) か
    ら一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K3
    2)の最大値の周波数を求める第2の最大値周波数検出
    手段と、 前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
    の最大値周波数検出手段が求めた各周波数との差異が最
    小となるようにK12,K32 を調節する係数調節手段と、を
    具備することを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ
    除去パルスオキシメトリの装置。
  7. 【請求項7】 減光度変化分検出手段から得られる減光
    度の変化分ΔAi(i=1,2,3,4) から一定区間毎に各変化分
    ΔAiのうちの1つについての周波数成分を求める周波数
    成分検出手段と、 アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモード
    切り替え手段と、 アーテファクト非対応モードの場合、前記周波数成分検
    出手段が求めた一定区間毎の周波数成分からその一定区
    間毎の最大値の周波数を求める第1の最大値周波数検出
    手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記周波数成分検出
    手段が求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区
    間毎の極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波
    数検出手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める
    極大値周波数検出手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記減光度変化分検
    出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi(i=1,2,3,4)
    から一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)、(ΔA3−ΔA2*K
    32)、(ΔA4−ΔA2*K42)の最大値の周波数を求める第
    2の最大値周波数検出手段と、 前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
    の最大値周波数検出手段が求めた各周波数との差異が最
    小となるようにK12,K32,K42 を調節する係数調節手段
    と、を具備することを特徴とする請求項2に記載の体動
    ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  8. 【請求項8】 係数K12,K32 のうち一方の係数K12 が求
    められている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と
    (ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるように残り係数
    K32 を調節する残り係数調節手段を具備することを特徴
    とする請求項1に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメ
    トリの装置。
  9. 【請求項9】 脈波に同期した信号を測定する脈波同期
    信号測定手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節するK12 調節手段と、 このK12 調節手段により求めたK12 を用いて(ΔA1−Δ
    A2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるよう
    に残り係数K32 を調節する残り係数調節手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ除去パル
    スオキシメトリの装置。
  10. 【請求項10】 減光度変化分検出手段から得られる減
    光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) から一定区間毎に各変化分
    ΔAiのうちの1つについての周波数成分を求める周波数
    成分検出手段と、 アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモード
    切り替え手段と、 アーテファクト非対応モードの場合、前記周波数成分検
    出手段が求めた一定区間毎の周波数成分からその一定区
    間毎の最大値の周波数を求める第1の最大値周波数検出
    手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記周波数成分検出
    手段が求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区
    間毎の極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波
    数検出手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める
    極大値周波数検出手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記減光度変化分検
    出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から
    一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求
    める第2の最大値周波数検出手段と、 前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
    の最大値周波数検出手段が求めた周波数との差異が最小
    となるようにK12 を調節するK12 係数調節手段と、 このK12 調節手段により求めたK12 を用いて(ΔA1−Δ
    A2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるよう
    に残り係数K32 を調節する残り係数調節手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ除去パル
    スオキシメトリの装置。
  11. 【請求項11】 係数Kj2(j=1,3,4)のうち1つのK12 が
    求められている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と
    (ΔA3−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と
    (ΔA4−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最大となるように
    残り係数K32,K42 を調節する残り係数調節手段を具備す
    ることを特徴とする請求項2に記載の体動ノイズ除去パ
    ルスオキシメトリの装置。
  12. 【請求項12】 脈波に同期した信号を測定する脈波同
    期信号測定手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるK12 を調節するK12 調節手段と、 このK12 調節手段により求めたK12 を用いて(ΔA1−Δ
    A2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1−Δ
    A2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最大と
    なるように残り係数K32,K42 を調節する残り係数調節手
    段を具備することを特徴とする請求項2に記載の体動ノ
    イズ除去パルスオキシメトリの装置。
  13. 【請求項13】 減光度変化分検出手段から得られる減
    光度の変化分ΔAi(i=1,2,3,4) から一定区間毎に各変化
    分ΔAiのうちの1つについての周波数成分を求める周波
    数成分検出手段と、 アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモード
    切り替え手段と、 アーテファクト非対応モードの場合、前記周波数成分検
    出手段が求めた一定区間毎の周波数成分からその一定区
    間毎の最大値の周波数を求める第1の最大値周波数検出
    手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記周波数成分検出
    手段が求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区
    間毎の極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波
    数検出手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める
    極大値周波数検出手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記減光度変化分検
    出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から
    一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求
    める第2の最大値周波数検出手段と、 前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
    の最大値周波数検出手段が求めた周波数との差異が最小
    となるようにK12 を調節するK12 係数調節手段と、 このK12 調節手段により求めたK12 を用いて(ΔA1−Δ
    A2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1−Δ
    A2*K12)と(ΔA4−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最大と
    なるように残り係数K32,K42 を調節する残り係数調節手
    段を具備することを特徴とする請求項2に記載の体動ノ
    イズ除去パルスオキシメトリの装置。タ。
  14. 【請求項14】 係数K12,K32 のうち一方の係数K12 が
    求められている状態であるとき、係数K12 と、K12 とK3
    2 の関係式に基づいてK32 を求める残り係数検出手段
    と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の体動
    ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  15. 【請求項15】 脈波に同期した信号を測定する脈波同
    期信号測定手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節するK12 調節手段と、 このK12 調節手段により求めたK12 と、K12 とK32 の関
    係式に基づいてK32 を求める残り係数検出手段と、を具
    備することを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ除
    去パルスオキシメトリの装置。
  16. 【請求項16】 減光度変化分検出手段から得られる減
    光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) から一定区間毎に各変化分
    ΔAiのうちの1つについての周波数成分を求める周波数
    成分検出手段と、 アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモード
    切り替え手段と、 アーテファクト非対応モードの場合、前記周波数成分検
    出手段が求めた一定区間毎の周波数成分からその一定区
    間毎の最大値の周波数を求める第1の最大値周波数検出
    手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記周波数成分検出
    手段が求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区
    間毎の極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波
    数検出手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める
    極大値周波数検出手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記減光度変化分検
    出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から
    一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求
    める第2の最大値周波数検出手段と、 前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
    の最大値周波数検出手段が求めた周波数との差異が最小
    となるようにK12 を調節するK12 係数調節手段と、 このK12 調節手段により求めたK12 と、K12 とK32 の関
    係式に基づいてK32 を求める残り係数検出手段と、を具
    備することを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ除
    去パルスオキシメトリの装置。
  17. 【請求項17】 係数K12,K32,K42 のうち2つの係数K1
    2,K32 が求められている状態であるとき、K12,K32,K42
    相互の関係に基づいてK42 を求める残り係数検出手段
    と、を具備することを特徴とする請求項2に記載の体動
    ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  18. 【請求項18】 脈波に同期した信号を測定する脈波同
    期信号測定手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節するK12 調節手段と、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関
    が最大となるようにK32 を調節するK32 調節手段と、 前記K12 調節手段および前記K32 調節手段によりそれぞ
    れ求めたK12,K32 と、K12,K32,K42 相互の関係に基づい
    てK42 を求める残り係数検出手段と、を具備することを
    特徴とする請求項2に記載の体動ノイズ除去パルスオキ
    シメトリの装置。
  19. 【請求項19】 減光度変化分検出手段から得られる減
    光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) から一定区間毎に各変化分
    ΔAiのうちの1つについての周波数成分を求める周波数
    成分検出手段と、 アーテファクト対応か否かのモードを切り替えるモード
    切り替え手段と、 アーテファクト非対応モードの場合、前記周波数成分検
    出手段が求めた一定区間毎の周波数成分からその一定区
    間毎の最大値の周波数を求める第1の最大値周波数検出
    手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記周波数成分検出
    手段が求めた一定区間毎の周波数成分から、その一定区
    間毎の極大値の周波数であって、前記第1の最大値周波
    数検出手段が検出した周波数に最も近い周波数を求める
    極大値周波数検出手段と、 アーテファクト対応モードの場合、前記減光度変化分検
    出手段から得られる減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から
    一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)、(ΔA3−ΔA2*K32)
    の最大値の周波数を求める第2の最大値周波数検出手段
    と、 前記極大値周波数検出手段が求めた周波数と、前記第2
    の最大値周波数検出手段が求めた各周波数との差異が最
    小となるようにK12,K32 を調節するK12,K32 係数調節手
    段と、 このK12,K32 調節手段により求めたK12,K32 と、K12,K3
    2,K42 の関係に基づいてK32 を求める残り係数検出手段
    と、 を具備することを特徴とする請求項2に記載の体動ノイ
    ズ除去パルスオキシメトリの装置。
  20. 【請求項20】 減光度変化分検出手段から得られるΔ
    Ai(i=1,2,3) に基づいて一定区間毎の(ΔA1−ΔA2*K1
    2)と(ΔA3−ΔA2*K32)を求め、これらの相関が最大
    となるようにK12 、K32 を調節する係数調節手段を具備
    することを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ除去
    パルスオキシメトリの装置。
  21. 【請求項21】 3波長λi (i=1,2,3) の光を生体組織
    に照射する光照射手段と、 各波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段と、 この光電変換手段が出力する透過光信号に基づいて、生
    体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,
    3) を求める減光度変化分検出手段と、 係数K12,K32 の関係に基づいて設定された複数のK12,K3
    2 の対[K12,K32 ]にそれぞれ対応した(ΔA1−ΔA2*K
    12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の対[(ΔA1−ΔA2*K12),
    (ΔA3−ΔA2*K32)]の列を前記減光度変化分検出手段
    が求めたΔAi(i=1,2,3) から求める対列検出手段と、 この対列検出手段が求めた[(ΔA1−ΔA2*K12),(Δ
    A3−ΔA2*K32)]からそれぞれ(ΔA3−ΔA2*K32)/
    (ΔA1−ΔA2*K12)を求め、それぞれから血液の酸素飽
    和度S を求める酸素飽和度検出手段と、 この酸素飽和度検出手段が求めた酸素飽和度S の中から
    最大のS を選択するS値選択手段と、 を具備する体動ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  22. 【請求項22】 4波長λi (i=1,2,3,4) の光を生体組
    織に照射する光照射手段と、 各波長の組織透過光を光電変換する光電変換手段と、 この光電変換手段が出力する透過光信号に基づいて、生
    体組織の各波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,
    3,4) を求める減光度変化分検出手段と、 この減光度変化分検出手段が求めたΔAiに基づいて、所
    定間隔に設定された複数の係数K12 の値のそれぞれにつ
    いて(ΔA1−ΔA2*K12)を一定区間毎に求め、各係数K1
    2 についての(ΔA1−ΔA2*K12)との相関が最大となる
    (ΔA3−ΔA2*K32)の係数K32 をそれぞれ求めると共
    に、K12,K32 に基づいてK42 を求め、(K12 、K32 、K4
    2 )の組み合わせ列を求める係数組み合わせ列検出手段
    と、 この係数組み合わせ列検出手段が求めた組み合わせ列の
    各組み合わせについて(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−Δ
    A 2 *K12)、(ΔA4−ΔA2*K42)/(ΔA1−ΔA2*K12)
    と、静脈血の厚みの変動がないとした場合の酸素飽和度
    S との関係からK12 とS の関係を求めるK12 −S 関係検
    出手段と、 このK12 −S 関係検出手段が求めたK12 とS の関係から
    最大のS を選択するS値選択手段と、 を具備する体動ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  23. 【請求項23】 3波長λi (i=1,2,3) の光を生体組織
    に照射し、 各波長の組織透過光を光電変換し、 この光電変換した透過光信号に基づいて、生体組織の各
    波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) を求め、 求めたΔAiと、所定の条件により決定される係数K12 ,
    K32 とにより(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA2*K12)
    を求め、 この比率に基づいて血液の酸素飽和度を求める体動ノイ
    ズ除去パルスオキシメトリの方法。
  24. 【請求項24】 4波長λi (i=1,2,3,4) の光を生体組
    織に照射し、 各波長の組織透過光を光電変換し、 この光電変換した透過光信号に基づいて、生体組織の各
    波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3,4) を求
    め、 求めたΔAiと、所定の条件により決定される係数K12 ,
    K32 ,K42 とにより(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA2
    *K12)および(ΔA4−ΔA2*K42)/(ΔA1−ΔA2*K12)
    を求め、 この比率に基づいて血液の酸素飽和度を求める体動ノイ
    ズ除去パルスオキシメトリの方法。
  25. 【請求項25】 脈波に同期した信号を測定し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関
    が最大となるようにK32 を調節する、ことを特徴とする
    請求項23に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメトリ
    の方法。
  26. 【請求項26】 脈波に同期した信号を測定し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるK12 を調節し、 脈波同期信号と上記区間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関
    が最大となるK32 を調節し、 脈波同期信号と上記区間の(ΔA4−ΔA2*K42)との相関
    が最大となるK42 を調節することを特徴とする請求項2
    4に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメトリの方法。
  27. 【請求項27】 脈波同期信号は心電図信号であること
    を特徴とする請求項25または請求項26に記載の体動
    ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  28. 【請求項28】 アーテファクトが無い場合、一定区間
    毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3) のうちの1つのΔAjについ
    ての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成分
    からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、 アーテファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分から、その一定区間毎の極大値の周波数であって、ア
    ーテファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最
    も近い周波数を求め、 以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=1,2,3) から一
    定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の
    最大値の周波数を求め、 この最大値の各周波数と前記求めた極大値の周波数との
    差異が最小となるようにK12,K32 を調節することを特徴
    とする請求項23に記載の体動ノイズ除去パルスオキシ
    メトリの方法。
  29. 【請求項29】 アーテファクトが無い場合、一定区間
    毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3,4) のうちの1つのΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、 アーテファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分から、その一定区間毎の極大値の周波数であって、ア
    ーテファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最
    も近い周波数を求め、 以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=1,2,3,4) から
    一定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)、(ΔA3−ΔA2*K32)
    および(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、 これらの最大値の各周波数と前記求めた極大値の周波数
    との差異が最小となるようにK12,K32,K42 を調節するこ
    とを特徴とする請求項24に記載の体動ノイズ除去パル
    スオキシメトリの方法。
  30. 【請求項30】 係数K12,K32 のうち一方の係数K12 が
    求められている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と
    (ΔA3−ΔA2*K32)の相関が最大となるように残り係数
    K32 を調節することを特徴とする請求項23に記載の体
    動ノイズ除去パルスオキシメトリの方法。
  31. 【請求項31】 脈波に同期した信号を測定し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節し、 求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2
    *K32)の相関が最大となるように残り係数K32 を調節す
    ることを特徴とする請求項23に記載の体動ノイズ除去
    パルスオキシメトリの方法。
  32. 【請求項32】 アーテファクトが無い場合、一定区間
    毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3) のうちの1つのΔAjについ
    ての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成分
    からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、 アーテファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分から、その一定区間毎の極大値の周波数であって、ア
    ーテファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最
    も近い周波数を求め、 以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から一定
    区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、 この最大値の各周波数と前記求めた極大値の周波数との
    差異が最小となるようにK12 を調節し、 求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2
    *K32)の相関が最大となるように残り係数K32 を調節す
    ることを特徴とする請求項23に記載の体動ノイズ除去
    パルスオキシメトリの方法。
  33. 【請求項33】 係数Kj2(j=1,3,4)のうち1つのK12 が
    求められている状態であるとき、(ΔA1−ΔA2*K12)と
    (ΔA3−ΔA2*K32)の相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と
    (ΔA4−ΔA2*K42)の相関がそれぞれ最大となるように
    残り係数K32,K42 を調節することを特徴とする請求項2
    4に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメトリの方法。
  34. 【請求項34】 脈波に同期した信号を測定し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるK12 を調節し、 求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2
    *K32)の相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2
    *K42)の相関がそれぞれ最大となるように残り係数K32,
    K42 を調節することを特徴とする請求項24に記載の体
    動ノイズ除去パルスオキシメトリの方法。
  35. 【請求項35】 アーテファクトが無い場合、一定区間
    毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3,4) のうちの1つのΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、 アーテファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分から、その一定区間毎の極大値の周波数であって、ア
    ーテファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最
    も近い周波数を求め、 以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から一定
    区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、 この最大値の各周波数と前記求めた極大値の周波数との
    差異が最小となるようにK12 を調節し、 求めたK12 を用いて(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2
    *K32)の相関および(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA4−ΔA2
    *K42)の相関がそれぞれ最大となるように残り係数K32,
    K42 を調節することを特徴とする請求項24に記載の体
    動ノイズ除去パルスオキシメトリの方法。
  36. 【請求項36】 係数K12,K32 のうち一方の係数K12 が
    求められている状態であるとき、係数K12 と、K12 とK3
    2 の関係式に基づいてK32 を求めることを特徴とする請
    求項23に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメトリの
    装置。
  37. 【請求項37】 脈波に同期した信号を測定し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節し、 求めたK12 と、K12 とK32 の関係式に基づいてK32 を求
    めることを特徴とする請求項1に記載の体動ノイズ除去
    パルスオキシメトリの方法。
  38. 【請求項38】 アーテファクトが無い場合、一定区間
    毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3,4) のうちの1つのΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、 アーテファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分から、その一定区間毎の極大値の周波数であって、ア
    ーテファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最
    も近い周波数を求め、 以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=1,2) から一定
    区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)の最大値の周波数を求め、 この最大値の各周波数と前記求めた極大値の周波数との
    差異が最小となるようにK12 を調節し、 K12 と、K12 とK32 の関係式に基づいてK32 を求めるこ
    とを特徴とする請求項23に記載の体動ノイズ除去パル
    スオキシメトリの方法。
  39. 【請求項39】 係数K12,K32,K42 のうち2つの係数K1
    2,K32 が求められている状態であるとき、K12,K32,K42
    相互の関係に基づいてK42 を求める、ことを特徴とする
    請求項2に記載の体動ノイズ除去パルスオキシメトリの
    方法。
  40. 【請求項40】 脈波に同期した信号を測定し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA1−ΔA2*K12)との相関
    が最大となるようにK12 を調節し、 脈波同期信号と同じ区間の(ΔA3−ΔA2*K32)との相関
    が最大となるようにK32 を調節し、 求めたK12,K32 と、K12,K32,K42 相互の関係に基づいて
    K42 を求めることを特徴とする請求項24に記載の体動
    ノイズ除去パルスオキシメトリの装置。
  41. 【請求項41】 アーテファクトが無い場合、一定区間
    毎に各変化分ΔAi(i=1,2,3,4) のうちの1つのΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分からその一定区間毎の最大値の周波数を求め、 アーテファクトがある場合、一定区間毎に上記ΔAjにつ
    いての周波数成分を求め、求めた一定区間毎の周波数成
    分から、その一定区間毎の極大値の周波数であって、ア
    ーテファクトが無い場合に検出した最大値の周波数に最
    も近い周波数を求め、 以後、検出した減光度の各変化分ΔAi(i=1,2,3) から一
    定区間毎に(ΔA1−ΔA2*K12)、(ΔA3−ΔA2*K32)の
    最大値の周波数を求め、 これらの最大値の各周波数と前記求めた極大値の周波数
    との差異が最小となるようにK12,K32 を調節し、 求めたK12,K32 と、K12,K32,K42 の関係に基づいてK42
    を求めることを特徴とする請求項2に記載の体動ノイズ
    除去パルスオキシメトリの方法。
  42. 【請求項42】 ΔAi(i=1,2,3) に基づいて一定区間毎
    の(ΔA1−ΔA2*K12)と(ΔA3−ΔA2*K32)を求め、こ
    れらの相関が最大となるようにK12 、K32 を調節するこ
    とを特徴とする請求項23に記載の体動ノイズ除去パル
    スオキシメトリの方法。
  43. 【請求項43】 3波長λi (i=1,2,3) の光を生体組織
    に照射し、 各波長の組織透過光を光電変換し、 この光電変換した透過光信号に基づいて、生体組織の各
    波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3) を求め、 係数K12,K32 の関係に基づいて設定された複数のK12,K3
    2 の対[K12,K32 ]にそれぞれ対応した(ΔA1−ΔA2*K
    12)と(ΔA3−ΔA2*K32)の対[(ΔA1−ΔA2*K12),
    (ΔA3−ΔA2*K32)]の列をΔAi(i=1,2,3) から求め、 求めた[(ΔA1−ΔA2*K12),(ΔA3−ΔA2*K32)]か
    らそれぞれ(ΔA3−ΔA2*K32)/(ΔA1−ΔA2*K12)を
    求め、それぞれから血液の酸素飽和度S を求め、 求めた酸素飽和度S の中から最大のS を選択する体動ノ
    イズ除去パルスオキシメトリの方法。
  44. 【請求項44】 4波長λi (i=1,2,3,4) の光を生体組
    織に照射し、 各波長の組織透過光を光電変換し、 この光電変換した透過光信号に基づいて、生体組織の各
    波長についての減光度の変化分ΔAi(i=1,2,3,4) を求
    め、 求めたΔAiに基づいて、所定間隔に設定された複数の係
    数K12 の値のそれぞれについて(ΔA1−ΔA2*K12)を一
    定区間毎に求め、各係数K12 についての(ΔA1−ΔA2*K
    12)との相関が最大となる(ΔA3−ΔA2*K32)の係数K3
    2 をそれぞれ求めると共に、K12,K32 に基づいてK42 を
    求め、(K12 、K32 、K42 )の組み合わせ列を求め、 求めた組み合わせ列の各組み合わせについて(ΔA3−Δ
    A2*K32)/(ΔA1−ΔA 2 *K12)、(ΔA4−ΔA2*K42)
    /(ΔA1−ΔA2*K12)と、静脈血の厚みの変動がないと
    した場合の酸素飽和度S との関係からK12 とS の関係を
    求め、 求めたK12 とS の関係から最大のS を選択する体動ノイ
    ズ除去パルスオキシメトリの方法。
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JP2016047073A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 株式会社東芝 電子機器および制御方法

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