JPH1115465A - 小型の摺動機構を具えた管楽器 - Google Patents

小型の摺動機構を具えた管楽器

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JPH1115465A
JPH1115465A JP9168023A JP16802397A JPH1115465A JP H1115465 A JPH1115465 A JP H1115465A JP 9168023 A JP9168023 A JP 9168023A JP 16802397 A JP16802397 A JP 16802397A JP H1115465 A JPH1115465 A JP H1115465A
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Waner John
ワナー ジョン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】損傷が少なく保守が容易で、構造が簡単で製造
が容易安価なトロンボーン用摺動機構。 【解決手段】第1の面内で、第1の対の静止管が第1と
第2の端部を有し、第2の面内で第2の対の静止管2
2,24が第1と第2の端部を有し、第2の対の静止管
が第1の対の静止管より接近し、ベル60が第1の対の
一方の静止管の第1の端部に固定され、歌口54が第1
の対の他方の静止管の第1の端部に固定され、摺動ユニ
ット14が第1と第2のU字形摺動管部材を有し、対の
脚体が第1の端部においてU字管により結合され、対の
脚体の第2の端部が第1と第2の対の静止管の第2の端
部の対応する一方と摺動可能に結合する寸法で、第1の
対の脚体の第2の端部が第1と第2の対の静止管の第2
の端部の一方と摺動可能に係合し、第2の対の脚体の第
2の端部が第1の対の静止管及び第2の対の静止管の第
2の端部の他方とそれぞれ摺動可能に結合し、第1と第
2のU字形摺動管部材が同時に動く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は小型の摺動構造を具え
た管楽器に関するものであり、さらに詳しくはトロンボ
ーンなどの管楽器のための摺動機構であって、協働する
固定管体に沿って摺動機構を種々位置させることによっ
て、音高調整を行うものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】全ての種類の金管楽器の中にあって摺動
式トロンボーンは最も独特なものである。楽器の空気が
通る管の長さを変えることによって発生する音の音高を
変えるという概念は多くの金管楽器に共通のものであ
る。トロンボーン以外の楽器においてはこのために指で
動かす弁を用いており、これにより空気の通路中に種々
の長さの管部分を挿入するようにしている。これに対し
て摺動式トロンボーンの奏者は、複数の固定式管体群
(「レシーバー」と呼ばれている)に摺動可能に組み付
けられたトロンボーン摺動機構を選択的かつ望遠鏡式に
出し入れすることによって、管長を変更して音高を変更
している。
【0003】従来のトロンボーンにあっては固定長の直
管に歌口が取り付けられている。またトロンボーンには
演奏時に音が出力されるベルという部分が具わってい
る。このベルの一端にはU字管を介して固定長の第2の
直管が連結されている。歌口をベルに連結するには通常
薄い管状の連結管が用いられており、これにより2本の
直管が実質的に平行な状態に配置されている。各固定長
の直管の自由端は角状になっているか「ストッキング
(STOCKING)」と呼ばれる唇状になっている。
【0004】管のU字形の部分は「摺動部」を構成して
おり、その2個の脚部は固定長の直管のストッキングの
外径より若干大きな内径を有している。この摺動部は2
個の直管に対して摺動可能に組み付けられており、その
摺動脚が内側のストッキング上を滑動する。楽器の演奏
前にストッキングにはグリースまはたクリームを施し
て、内側ストッキングに対する摺動部の滑りをよくし、
これにより空気が歌口からベルまで通過する管の長さを
変更している。弁ではなくて摺動部により楽器の管長を
変更しているので、音高の調整が連続的にできるので他
の管楽器に比べてトロンボーンの音色は独特なものとな
る。
【0005】困ったことには所望の音域の音高を得るの
に必要なトロンボーンの摺動の管長は非常に大きなもの
であり、空間に制約があると特に最も伸張された状態ま
たは第7の位置にあるときにはトロンボーンの演奏が困
難となる。加えて、子供などのように腕長が小さな演奏
者の場合には、トロンボーン摺動部の最も伸張した位置
に届くことができない。さらに摺動部が第7の位置にあ
ると、そのほぼ全重量がトルクの形で2本のストッキン
グと管とに伝わるので摺動運動にネジレが生じることに
なる。
【0006】かかる不都合を回避すべく種々の摺動機構
がすでに提案されている。アメリカ特許第673,98
3号および同第2,093,993号に開示された発明
にあっては、2個の連結されたU字部の使用が提案され
ている。後者の発明にあっては、歌口からの空気は選択
された面中の第1のU字形摺動要素を通過し、戻り屈曲
手段に入り、同じ面中の第2のU字形衝動要素中に入る
ようになっている。第2の摺動要素からの出力はベルに
入る。
【0007】2個のU字形摺動要素は互いに連結されて
いて、両要素が単一の要素として摺動するようになって
いる。摺動部をループ状に戻らせることにより楽器の長
さを小さくしてはいるが、このように摺動構造を二重に
すると音高の点で大きな問題が出てくる。同様に前者の
場合にも、やはり平行な面に配置された2個のU字形摺
動部を用いているので、音高の問題がある。アメリカ特
許第4,831,911号においても小型のデザインの
ものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】トロンボーンなどの摺
動式管楽器は一般に2種類の管構造からなっており、ひ
とつは固定式であり他は伸張式である。ベルと歌口とは
ともに本質的には固定長の管体である。上記の2件のア
メリカ特許の場合、比較的長い屈曲部が用いられてお
り、これらもまた固定長である。加えて摺動要素が載設
されている内側の長直管もまた固定長である。内側の直
管より突出延在する摺動部は伸張可能である。従来の摺
動式トロンボーンから得られるのと同じ音出力を複式摺
動トロンボーンからも得られるのが望ましいが、伸張管
に対する固定管の長さと比率とは変わらないことが重要
である。
【0009】前記のアメリカ特許第673,983号お
よび同第2,093,993号のものはいずれもこの点
で問題がある。前者は数個の大きな屈曲部を具えてお
り、これによりトロンボーンの固定長が数インチ大きく
なる。同様に後者の場合も、屈曲部やU字管を具えてい
るので、従来の単式摺動トロンボーンに比べて、固定長
が大きくなる。
【0010】従来技術に基づいて、もし閉または第1の
位置において複式トロンボーンが従来の単式トロンボー
ンと同じ音高出力を発生するものなら、(1)ベルの長
さを短くして戻り屈曲部またはU字管により生じる追加
の長さを吸収するか、(2)複式摺動部とそれが移動す
る内側管体の長さを短くして第1の位置を達成するか、
ということになる。
【0011】しかし複式摺動部と内側管体の長さを短く
するとし、管体の伸張部の長さが従来のトロンボーンの
それよりも短いものとなり、第7のまたは完全に伸張し
た位置およびそれに付帯した音高が得られないことにな
り、好ましくない。すなわち上記特許における複式摺動
機構において固定管体を増加させると、ベルを複式楽器
用に合うように設計するか、または第1または第7の位
置とそれらに付帯する音高が得られなくなるかという、
ジレンマがある。
【0012】上記特許第2,093,993号にはまた
従来のトロンボーン構造からは大きくかけ離れた構造の
トロンボーンが提案されている。特にその第1図に示す
実施例においては、必ずしも上記のような音高の問題が
起きないが、構造的に非常に悪いものである。この構造
においては、全てのレシーバーおよびトロンボーンの摺
動部を構成する全ての管が、演奏時には同じ水平面中に
配置されている。したがって従来のトロンボーンのよう
には演奏することができず、非常に悪いモーメントが作
用したり、適切に楽器を把持したりできなくなったりす
るので不都合である。
【0013】特にこの構造の2個の摺動要素間に挿入さ
れたU字管が、摺動部の端部のU字管が鋭角直径である
結果として、小さいので、この構造において摺動部が占
拠されている従来の領域が奏者の手を受け入れることが
できないのである。加えて特許第2,093,993号
の面摺動部は演奏者の練習に適さず、したがって必要あ
れば演奏者はすぐに従来のトロンボーンに移ってしま
う。
【0014】実務的観点からして従来のベルを用いてこ
れに摺動部を適合させて、従来の音高領域を保持するこ
とのできる楽器を得るのが好ましいのであるが、上記2
件の特許からはそのような結果を得ることはできないの
である。特許第2,093,993号において提案され
た技術は音高の問題は解決するだろうが、構造的に非常
に悪いので全んどの演奏者は演奏ができないと考えるよ
うなものなのである。
【0015】特許第4,831,911号においては適
切な音高領域の得られる小型のトロンボーン摺動部を提
案しているが、製造が難しく高価につくのである。この
ように従来技術の楽器はいずれも複式摺動機構に個有の
問題を解決することができないのである。
【0016】かくしてこの発明の基本的な目的は、従来
の寸法のベルを含む小型の摺動機構を具えており、しか
も従来の音高領域を得ることのできるトロンボーンを提
供することにある。
【0017】この発明の他の目的は、損傷が少なく保守
が容易で、しかも構造が簡単で製造が容易安価なトロン
ボーン用摺動機構を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、第1の面内において第1の対の静止管が互いに離
間して配置されており、各静止管が第1と第2の端部を
有しており、第2の面内において第2の対の静止管が互
いに離間して配置されており、各静止管が第1と第2の
端部を有しており、第1の面が第2の面から離間してお
り、第2の対の静止管が第1の対の静止管より互いに接
近しており、結合手段が第2の対の静止管の第1の端部
を互いに結合しており、ベルが第1の対の一方の静止管
の第1の端部に固定されており、歌口が第1の対の他方
の静止管の第1の端部に固定されており、摺動ユニット
が第1と第2のU字形摺動管部材を有しており、各U字
形摺動管部材が1対の近接した脚体を有しており、各脚
体が第1とL第2の端部を有しており、対の脚体が第1
の端部においてU字管により結合されており、対の脚体
の第2の端部が第1と第2の対の静止管の第2の端部の
対応する一方と摺動可能に結合する寸法になっており、
第1の対の脚体の第2の端部が第1の対の静止管の第2
の端部の一方および第2の対の静止管の第2の端部の一
方と摺動可能に係合し、第2の対の脚体の第2の端部が
第1の対の静止管の第2の端部の他方および第2の対の
静止管の第2の端部の他方と摺動可能に結合し、第1と
第2のU字形摺動管部材が同時に動くように結合されて
いることを要旨とする。
【0019】
【作用】固定ユニット12と摺動ユニット14とが従来
のトロンボーンにおけると同じ長さの空気通路を与える
ので、従来のベルに組み合わせて従来のトロンボーンと
正確に同じ音高の音が発生される。
【0020】
【実施例】図1、図2にこの発明の金管楽器であるトロ
ンボーンの一実施例を示す。図においてトロンボーン1
0は固定ユニット12と可動摺動ユニット14とを有し
ている。固定ユニット12は支柱20により一体に連結
された第1の組の静止管16、18を有しており、第1
の組の静止管が空間内で安定するような配置となってい
る。またこの固定ユニット12はU字管26により一体
に連結された第2の組の静止管22、24を有してお
り、これらは互いに連通するとともに、支柱28、30
により従来と同様に固定されている。勿論支柱としては
異なる構造および個数のものを使用してもよい。第1の
組の静止管16、18は張財32により連結され、第1
の組の静止管および第2の組の静止管がそれぞれ相互に
平行になるように構成されている。また管16、18、
22および24も相互に平行になっている。
【0021】摺動ユニット14は第1と第2のU字体3
4、36を有しており、U字体34はU字管42により
連結された1対の近接した脚体38、40を有してい
る。U字体36はU字管48により連結された1対の脚
体44、46を有している。脚体38と46とは支柱5
0、52により相互に固定した位置を保っている。脚体
38と40とは互いに平行であり、かつ脚体38、4
0、44および46は支柱50、52により互いに平行
な位置に保たれている。静止管16の端部には口部材5
6を含む歌口54を受けるようになっている。また該部
には図5に示すような替管58が設けられている。
【0022】トロンボーン10はまたベル60を有して
いる。このベル60は朝顔部62、脚体46と連通する
U字部64およびベルロック66とを含んでいる。U字
管42と48とには従来構造のウォーターキー68、7
0がそれぞれ載設されている。
【0023】静止管16、18は摺動ユニット14の脚
体38、40中に摺動可能に収容される寸法となってい
る。加えて脚体40、44は固定ユニット12の静止管
22、24中に収容できる寸法となっている。摺動ユニ
ット14の2個の脚体がレシーバー管として機能し固定
ユニット12の2個の脚体がレシーバー管として機能す
る結果、大きな寸法的安定性と容易な摺動性とが得られ
るのである。
【0024】図1に示すようにトロンボーンが組み立て
られると、演奏者が替管58の口部材56を通して歌口
54中に息を吹き込むと空気の連続した連通が形性され
る。空気は歌口から静止管16中に進み、摺動ユニット
14の脚体38を通過する。
【0025】脚体38から空気はU字管42を通り、摺
動ユニット14の脚体40に入る。脚体40からは固定
ユニット12の静止管22に入り、U字管26を通過す
る。U字管26を過ぎると空気は固定ユニット12の静
止管24を通ってU字体36の脚体44に至る。脚体4
6を過ぎると空気は固定ユニット12の静止管18に至
り、U字部64からベル60の朝顔部62から外に出
る。
【0026】かくして空気がトロンボーン10を通り抜
ける通路は、機械的な構造は異なるものの、従来のトロ
ンボーンにおけるそれと実質的に同じ長さとなる。かか
る結果第1のまたは短い方の部分におけるトロンボーン
10の長さはほぼ110インチとなり、第7のまたは長
い方の部分における楽器管長はほぼ173インチとな
る。
【0027】トロンボーン10の張材32にはねじりロ
ック72が取り付けてあり、これが脚体38に設けたカ
フ74に係合して、ロックが回転されたときに、そのフ
ランジ76がカフ74の縁部を捕らえて摺動ユニット1
4が固定ユニット12上で摺動するのを阻止する。
【0028】固定ユニット12の2個のレシーバー管と
摺動ユニット14の2個のレシーバー管とを具えた独特
な構造により、固定ユニット12も摺動ユニット14も
いずれも寸法的に安定した状態にあるので、常に整合配
置が得られるのである。
【0029】この発明の特徴のひとつは脚体38、4
0、44および46の位置関係と静止管16、18、2
2および24の対称(ミラー)位置関係とにある。これ
は図3に最もよく表現されている。上記の要素は全てそ
れぞれの正しい位置に固定されているから、摺動ユニッ
ト14が固定ユニット12の位置的な対称軸となる。
【0030】図3には摺動ユニット14の横断面が示さ
れており、その中にはU字体34、36が含まれてい
る。U字体34はU字管42により連結された脚体3
8、40を含んでいる。U字体36はU字管48により
連結された脚体44、46を含んでいる。脚体38と4
6とは支柱52により連結されている。前記したように
脚体38、40、44および46は全て平行である。脚
体38と40とは平行であり、脚体44と46とは平行
であり、全ては平行である。
【0031】U字体34、36の位置的関係は、脚体3
8、40の長軸がある面内に落ち、脚体44、46の長
軸が他の面内に落ち、これらの面が角度Aをなすように
設定されている。この角度Aは実質的には45度であっ
て、この角度の結果この発明にあっては完全な音高、従
来のそれと同じ音高が得られるのである。この角度は適
切な音高を得るのに絶対的なものである。
【0032】前記したように固定ユニット12と摺動ユ
ニット14との協働の結果、それらの要素が共軸摺動す
るので同じ位置が固定ユニット12に与えられるのであ
る。第1の組の静止管16、18はその長軸が互いに平
行であって、第2の組の静止管22、24についても平
行であり、結局静止管16、18、22および24は全
て互いに平行なのである。静止管16、22の長軸は同
じ面内に落ち、静止管18、24の長軸は他の同じ面内
に落ち、これらの面は角度45度で交差している。
【0033】図1、図2および図5において、歌口54
は口部材56と替管58とを有している。このベンチュ
リーとも呼ばれる替管58は従来のトロンボーンにあっ
ては長さが7インチであって、口部材56側で狭く末端
側で広い傾斜を有している。
【0034】この発明の歌口54は7インチ以上であっ
て、その末端78までの長さは9インチを越えないもの
であり、傾斜は従来のものである。もし7インチの替管
が用いられると、トロンボーン10は適切な「明快さ」
を欠いたものとなり、そこから出てくる音ははっきりし
ないものとなる。実験により確認されたのであるが、替
管の長さが7インチを越えてしかも9インチ以下である
場合には、適切な「スイートスポット」があり、輝かし
い明確さが得られるのである。
【0035】替管58はネジ80を具えており、これが
張材32に受け入れられている。張材32は歌口のレシ
ーバーとして機能するものであるが、その取付け態様は
図示ものに限定されるものではない。
【0036】図4にストップ機構82を示す。このスト
ップ機構82はトロンボーン10上に設けられて、固定
ユニット12上の摺動ユニット14の短い長さについて
の練習を演奏者に行わしめるためのものである。従来の
トロンボーンの演奏者はその腕を非常に遠くまで動かし
て固定ユニットに12から摺動ユニット14を離してし
まう傾向がある。適切な動きを学び取るまで、このスト
ップ機構82を使うことができる。
【0037】このストップ機構82は摺動ユニット14
の脚体46に取り付けられたストップ84と可調節キャ
ッチ86とを有している。キャッチ86はネジ90を伴
なったロック張材88を有しており、内部にアーム92
を受けるようになっている。アーム92は張材88中に
位置されてネジ90により位置決めされ、摺動ユニット
14が伸張されたときに、その端部94がストップ84
に当るようになっている。アーム92は張材88中で調
節することができ、固定ユニット12上での摺動ユニッ
ト14の最大伸張長さが適切なものに設定される。演奏
者がトロンボーン10の使用に慣れたならこのアーム9
2は外してもよい。ストップ機構は他の構成によっても
よい。
【0038】以上従来のトロンボーンと実質的に同じ音
を発音できるトロンボーンの構造について説明したが、
基本的な構造を維持する限りにおいてはテノールトロン
ボーンやバストロンボーンの製造にも応用することがで
きる。しかし基本的には従来のトロンボーンと同じ演奏
をする小型なトロンボーンを提供することがこの発明の
意図するところである。
【0039】またこの発明はテノール、アルト、バスま
たはコントラバスなどの摺動トロンボーンにも応用でき
るものである。その他にも摺動によりその管の長さを伸
張させる型式の管楽器一般にこの発明を応用することが
できる。ここで「シンチュウ」という用語はなんら材料
を限定するものではなく、一般の分類に言及したもので
ある。したがってガラス繊維やシンチュウ以外の金属か
らなる楽器にも応用されるものである。
【0040】
【発明の効果】固定ユニット12と摺動ユニット14と
が小型な構造でしかも従来のトロンボーンにおけると同
じ長さの空気通路を与えるので、従来のベルに組み合わ
せて従来のトロンボーンと正確に同じ音高の楽器を提供
することができる。このような懐古改造は安価に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の管楽器の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】その平面図である。
【図3】図1中線3ー3に沿って取った断面図である。
【図4】ストップ機構を示す拡大部分図である。
【図5】歌口周りを示す拡大平面図である。
【符号の説明】
10 :トロンボーン 12 :固定ユニット 14 :摺動ユニット 16、18、22、24:静止管 20、28、30 :支柱 26、42、48 :U字管 34、36 :U字体 38、40、44、46:脚体 54 :歌口 60 :ベル 68 :ウォーターキー 82 :ストップ機構

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の面内において第1の対の静止管が互
    いに離間して配置されており、各静止管が第1と第2の
    端部を有しており、第2の面内において第2の対の静止
    管が互いに離間して配置されており、各静止管が第1と
    第2の端部を有しており、第1の面が第2の面から離間
    しており、第2の対の静止管が第1の対の静止管より互
    いに接近しており、結合手段が第2の対の静止管の第1
    の端部を互いに結合しており、ベルが第1の対の一方の
    静止管の第1の端部に固定されており、歌口が第1の対
    の他方の静止管の第1の端部に固定されており、摺動ユ
    ニットが第1と第2のU字形摺動管部材を有しており、
    各U字形摺動管部材が1対の近接した脚体を有してお
    り、各脚体が第1と第2の端部を有しており、対の脚体
    が第1の端部においてU字管により結合されており、対
    の脚体の第2の端部が第1と第2の対の静止管の第2の
    端部の対応する一方と摺動可能に結合する寸法になって
    おり、第1の対の脚体の第2の端部が第1の対の静止管
    の第2の端部の一方および第2の対の静止管の第2の端
    部の一方と摺動可能に係合し、第2の対の脚体の第2の
    端部が第1の対の静止管の第2の端部の他方および第2
    の対の静止管の第2の端部の他方と摺動可能に結合し、
    第1と第2のU字形摺動管部材が同時に動くように結合
    されていることを特徴とする小型の摺動機構構造を具え
    た管楽器。
  2. 【請求項2】前記の第1の面と第2の面とが実質的に平
    行であることを特徴とする請求項1に記載の管楽器。
  3. 【請求項3】前記第1のU字形摺動部材が第3の面に配
    置され、第2のU字形摺動部材が第4の面に配置され、
    該第3と第4の面が実質的に45度の交角で交差してい
    ることを特徴とする請求項2に記載の管楽器。
  4. 【請求項4】前記の歌口が従来の傾斜のベンチュリー管
    を有していることを特徴とする請求項3に記載の管楽
    器。
  5. 【請求項5】前記のベンチュリー管の長さが7インチを
    越え9インチ以下であることを特徴とする請求項4に記
    載の管楽器。
  6. 【請求項6】前記歌口が従来の傾斜のベンチュリー管を
    有していることを特徴とする請求項1に記載の管楽器。
  7. 【請求項7】前記のベンチュリー管の長さが7インチを
    越え9インチ以下であることを特徴とする請求項6に記
    載の管楽器。
  8. 【請求項8】前記結合手段が管の連結U字管を有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の管楽器。
  9. 【請求項9】前記のベルが従来の長さであることを特徴
    とする請求項1に記載の管楽器。
  10. 【請求項10】前記の摺動ユニットが7半音高位置に対
    応する少なくとも7個の位置のいずれにおいても前記静
    止管の第1と第2の対に沿って摺動位置できることを特
    徴とする請求項9に記載の管楽器。
  11. 【請求項11】第1または短い方の位置における管長が
    ほぼ110インチであり、第7または長い方の位置にお
    ける管長がほぼ173インチであることを特徴とする請
    求項10に記載の管楽器。
  12. 【請求項12】前記U字形摺動管部材の脚体の一方がレ
    シーバー管を有しており、静止管はU字形摺動管部材に
    摺動的に係合する寸法を有しており、U字形摺動管部材
    の脚体の他方が対応する静止管に係合する長さを有して
    いることを特徴とする請求項1に記載の管楽器。
  13. 【請求項13】前記第1の面と第2の面とが実質的に平
    行であることを特徴とする請求項12に記載の管楽器。
  14. 【請求項14】前記第1のU字形摺動管部材が第3の面
    に、第2のU字形摺動管部材が第4の面に、それぞれ配
    置されており、両面が実質的に45度の交角で交差して
    いることを特徴とする請求項13に記載の管楽器。
  15. 【請求項15】前記第1の対の各静止管が第1と第2の
    対の静止管のレシーバー管を有しており、第2の対の静
    止管が対応するU字形摺動管部材と摺動的に係合するよ
    うな寸法を有しており、各U字形摺動管部材がU字形摺
    動管部材のレシーバー管を有していることを特徴とする
    請求項14に記載の管楽器。
  16. 【請求項16】前記歌口が従来の傾斜のベンチュリー管
    を有していることを特徴とする請求項15に記載の管楽
    器。
  17. 【請求項17】前記ベンチュリー管の長さが7インチを
    越えて9インチ以下であることを特徴とする請求項16
    に記載の管楽器。
  18. 【請求項18】伸長されて摺動的に係合したときに前記
    摺動ユニット第1と第2の対の静止管から離脱するのを
    阻止する手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の管楽器。
  19. 【請求項19】前記の阻止手段が摺動ユニット上に取り
    付けられたストップと前記1対の静止管の一方に取り付
    けられてストップに係合する部材とを含んでいることを
    特徴とする請求項18に記載の管楽器。
  20. 【請求項20】前記の部材が長さを調節可能であること
    を特徴とする請求項19に記載の管楽器。
  21. 【請求項21】前記の部材が取り外し可能であることを
    特徴とする請求項20に記載の管楽器。
  22. 【請求項22】前記の部材が取り外し可能であることを
    特徴とする請求項19に記載の管楽器。
  23. 【請求項23】前記の部材が演奏者と係合離脱可能であ
    ることを特徴とする請求項19に記載の管楽器。
  24. 【請求項24】前記の第1と第2のU字形摺動部材の各
    U字管が孔を有しており、第1と第2のU字形摺動部材
    がそれぞれウォーターキーを有しており、これらのキー
    のそれぞれが対応する孔を選択的にカバーすることを特
    徴とする請求項1に記載の管楽器。
  25. 【請求項25】前記の摺動ユニットが少なくとも1個の
    支柱を有しており、これが前記の第1と第2のU字形摺
    動部材を対設固定させることを特徴とする請求項1に記
    載の管楽器。
  26. 【請求項26】さらに第1と第2の静止管を対設させる
    少なくとも1個の支柱を含んでなることを特徴とする請
    求項1に記載の管楽器。
  27. 【請求項27】従来型のベルと歌口とを具えており、第
    1の面において第1の対の静止管が互いに離間して配置
    されており、各静止管は第1と第2の端部を有してお
    り、一方の静止管の第1の端部は歌口に固定され、他方
    の静止管の第1の端部はベルに固定され、第2の面にお
    いては第2の対の静止管が互いに離間して配置されてお
    り、各静止管は第1と第2の端部を有しており、第2の
    面は第1の面から離間して配置されており、第2の対の
    静止管は第1の対の静止管よりも互いに接近しており、
    摺動ユニットが第1と第2のU字形摺動管部材を有して
    おり、各摺動管部材は1対の近接した脚体を有してお
    り、各脚体は第1と第2の端部を有しており、各対の脚
    体は第1の端部においてU字管により結合されており、
    各脚体の第2の端部は第1と第2の対の静止管の対応す
    る第2の端部に摺動状に係合し、かつ第1の対の静止管
    の第2の端部のひとつと第2の対の静止管の第2の端部
    と摺動状に係合するような寸法となっており、第2の対
    の脚体の第2の端部が第1の対の静止管の他方の第2の
    端部および第2の対の静止管の他方の第2の端部と摺動
    状に係合し、第1と第2の対のU字形摺動管部材が同時
    に動くように結合されており、第1と第2の対の静止管
    と第1と第2のU字形摺動管部材との間の空間的関係
    が、ベルと歌口との間に従来のトロンボーンのそれと等
    しい長さの空気通路を構成するように、設定されている
    ことを特徴とするトロンボーン摺動機構。
  28. 【請求項28】前記の第1の面と第2の面とが実質的に
    平行であることを特徴とする請求項27に記載の機構。
  29. 【請求項29】前記第1のU字形摺動部材が第3の面に
    配置されて、第2のU字形摺動部材が第4の面に配置さ
    れ、第3と第4の面とが実質的に45度の交角で交差し
    ていることを特徴とする請求項28に記載の機構。
  30. 【請求項30】前記歌口が従来の傾斜のベンチュリー管
    を有していることを特徴とする請求項29に記載の機
    構。
  31. 【請求項31】前記ベンチュリー管の長さが7インチを
    越えて9インチ以下であることを特徴とする請求項30
    に記載の機構。
  32. 【請求項32】前記歌口が従来の傾斜のベンチュリー管
    を有していることを特徴とする請求項27に記載の機
    構。
  33. 【請求項33】前記ベンチュリー管の長さが7インチを
    越えて9インチ以下であることを特徴とする請求項32
    に記載の機構。
  34. 【請求項34】前記結合手段が管の連結U字管を有して
    いることを特徴とする請求項27に記載の機構。
  35. 【請求項35】前記のベルが従来型であることを特徴と
    する請求項27に記載の機構。
  36. 【請求項36】前記摺動ユニットが7半音音高位置に相
    当する少なくとも7個のいずれの位置においても第1お
    よび第2の対の静止管に沿って摺動可能に位置している
    ことを特徴とする請求項35に記載の機構。
  37. 【請求項37】第1のまたは短い方の位置における管長
    がほぼ110インチで第7のまたは長い方の位置におけ
    る管長がほぼ173インチであることを特徴とする請求
    項36に記載の機構。
  38. 【請求項38】前記の各U字形摺動管部材の各脚体のひ
    とつがレシーバー管を有し、これに対応する静止管が該
    U字形摺動管部材に摺動可能に係合する寸法になってお
    り、他の脚体が対応する静止管と摺動可能に係合する寸
    法になっていることを特徴とする請求項27に記載の機
    構。
  39. 【請求項39】前記の第1の面と第2の面とが実質的に
    平行であることを特徴とする請求項38に記載の機構。
  40. 【請求項40】前記の第1のU字形摺動管部材が第3の
    面内に配置されており、第2のU字形摺動管部材が第4
    の面内に配置されており、第3と第4の面が実質的に交
    角45度で交差していることを特徴とする請求項39に
    記載の機構。
  41. 【請求項41】第1の対の各静止管が第1と第2の対の
    静止管のレシーバー管を有しており、第2の対の各静止
    管が対応するU字形摺動管部材に摺動可能に係合する寸
    法となっており、各U字形摺動管部材がU字形摺動管部
    材のレシーバー管を有していることを特徴とする請求項
    40に記載の機構。
  42. 【請求項42】前記の歌口が従来の傾斜のベンチュリー
    管を有していることを特徴とする請求項41に記載の機
    構。
  43. 【請求項43】前記のベンチュリー管の長さが7インチ
    を越えて9インチ以下であることを特徴とする請求項4
    2に記載の機構。
  44. 【請求項44】摺動的に係合したときに、前記の摺動ユ
    ニットが第1と第2の対の静止管から離間するのを阻止
    する手段が設けられていることを特徴とする請求項27
    に記載の機構。
  45. 【請求項45】前記の阻止手段が摺動ユニットに設けら
    れたストップと対の静止管の一方に設けられてストップ
    に係合する部材とを含んでいることを特徴とする請求項
    44に記載の機構。
  46. 【請求項46】前記の部材が長さ調節可能であることを
    特徴とする請求項45に記載の機構。
  47. 【請求項47】前記の部材が取り外し可能であることを
    特徴とする請求項46に記載の機構。
  48. 【請求項48】前記の部材が取り外し可能であることを
    特徴とする請求項45に記載の機構。
  49. 【請求項49】前記の部材が演奏者に対して係合離脱可
    能であることを特徴とする請求項45に記載の機構。
  50. 【請求項50】前記の第1と第2のU字形摺動管部材の
    U字管が孔を有しており、第1と第2のU字形摺動管部
    材がウォーターキーを有しており、各ウォーターキーが
    対応する孔を選択的にカバーすることを特徴とする請求
    項27に記載の機構。
  51. 【請求項51】前記の摺動ユニットが少なくとも1個の
    支柱を有しており、これが第1と第2のU字形摺動管部
    材を互いに固定的に位置させることを特徴とする請求項
    27に記載の機構。
  52. 【請求項52】少なくとも1個の支柱がさらに設けられ
    ていて、第1と第2の静止管を互いに固定的に位置させ
    ていることを特徴とする請求項27に記載の機構。
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