JPH11154166A - 管路流れの数値解析方法 - Google Patents

管路流れの数値解析方法

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JPH11154166A
JPH11154166A JP31923697A JP31923697A JPH11154166A JP H11154166 A JPH11154166 A JP H11154166A JP 31923697 A JP31923697 A JP 31923697A JP 31923697 A JP31923697 A JP 31923697A JP H11154166 A JPH11154166 A JP H11154166A
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哲朗 大串
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合流・分岐を含む一次元管路流れの解析にお
いて、分岐・合流を統一して扱うことのできる解析方法
を提供する。 【解決手段】 流体7の流れる管路6を、計算点8,
9,10,11及び流路抵抗12,13,14で表した
数値解析モデルにおいて、流れの分岐点又は合流点にな
る可能性がある計算点8において、その計算点8に接続
された三方の各管路に対してそれぞれ長さ0のダミー管
路を表すダミー抵抗18、19、20と、これらに対応
する計算点15、16、17を挿入し、この結果得られ
たモデルを用いて計算を行う。この計算の際、上流にダ
ミー抵抗が接続されていない計算点(例えば計算点1
0)については、通常のCIP法などで計算を行う。上
流にダミー抵抗が接続された計算点については、その計
算点の上流の各計算点の値の混合平均を求め、これをそ
の計算点の計算結果とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器・エン
ジンなどの水冷配管や空調用ダクトなどの管路内での流
れの過渡現象のシミュレーションのための方法に関し、
特に一次元的な扱いが可能な分岐や合流を含む管路系内
の流れにおける温度・圧力・流量などの物理量の過渡解
析のための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一次元管路流れの過渡温度解析における
空間的な補間の方法として、従来より一次の風上差分法
が知られている。しかし、一次の風上差分では、温度が
空間的に急変する不連続領域の移動の様子を計算する場
合、時間の経過に伴いその不連続性がなまってしまう。
このため、計算上の温度の移動速度が実際の移動速度よ
り大きくなってしまうなどの数値解析上の問題があっ
た。
【0003】前記一次の風上差分法の問題を解決する方
法として、CIP(Cubic-Interpolated Pseudoparticl
e)法 という方法が知られている。CIP法は、移流項
とそれ以外の項を分けて解く非保存系の解法であるが、
三次の補間精度を有しており、不連続領域をより滑らか
に近似することができ、一次の風上差分法と比べて計算
精度が大幅に向上する。CIP法は、特殊な三次関数補
間法により次の時刻の物理量を求めるものであり、例え
ばエネルギー方程式を解く場合における移流項の計算な
どを高精度で行うことができる。
【0004】以上に説明した一次の風上差分法及びCI
P法については、例えば「日本物理学会誌vol.4
7,No.1,1992」の18頁〜25頁に説明がな
されている。
【0005】図9は、CIP法を用いることができる一
次元の直線管路の数値計算モデル図である。管路6には
実際には流体7が流れているのであるが、一次元に近似
してモデル化するにあたり、その管路6の各部分を流体
抵抗4及び5などで代表させ、それら流体抵抗4及び5
の間に、数値計算における計算点1、2及び3を設定す
る。なお、流体抵抗4及び5の矢印は流れの方向を示し
ている。CIP法は、例えば、ある計算点の次の時刻の
温度などを計算する場合、流れの上流の計算点の温度を
必要とする。一次元の管路の場合は直線とみなすことが
でき、全ての計算点の上流の計算点は常に一つである。
例えば、計算点3の上流の計算点は、一意的に計算点2
に決まる。したがって、図9に示す直線管路では、各計
算点の温度は、それぞれ唯一の上流計算点の温度に基づ
きCIP法により求めることができる。
【0006】図10は、一次元の管路系の別の例であ
る。この例は、一次元的な管路系であるが分岐点を含ん
でおり、計算点8が分岐点となっている。そして、この
計算点8と上流の計算点9との間に流体抵抗12が存在
し、計算点8と下流の計算点10及び11との間にそれ
ぞれ流体抵抗13及び14が存在するというモデルにな
っている。このモデルでも、流体抵抗の矢印は流れの向
きを示している。このような分岐を含む場合でも、各計
算点には常に一つしか上流の点がないので、直線管路の
場合と同様に、CIP法をそのまま適用することができ
る。
【0007】図11は、合流点を含む一次元管路系のモ
デルの例である。このモデルでは、計算点8が合流点と
なっている。その他については、図10のモデルと同様
である。図11の例では、合流点の計算点8の上流の計
算点は、計算点9及び11の2つとなるので、直線管路
の場合と同じ扱いができない。すなわち、合流点以外の
計算点の物理量は、前述のように唯一の上流計算点の物
理量からCIP法により求めることができたが、合流点
の物理量は、上流の各計算点の物理量の混合平均を保存
するという条件を満足するように定める必要があった。
【0008】このように、一次元管路でCIP法を用い
る場合、合流とそれ以外(直線管路及び分岐)では同じ
扱いができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】管路系のある点におけ
る現象が分岐であるか合流であるかは、実際に計算して
みて始めて決まるので、計算前にその点が分岐点である
か合流点であるかを決定することはできない。
【0010】特に過渡現象においては、管路における流
れの向きが時間的に変化することがあるため、合流点で
あった点が時間が経つと分岐点に変わっていたり、その
逆が起こったりする。例えば、図10のように計算点8
で分岐していた流れが、時間経過に伴って流体抵抗13
に対応する管路での流れの向きが変わると、図11に示
すように計算点8で合流する流れに変わる等ということ
が起こる。
【0011】したがって、このように分岐あるいは合流
が生じる点を含んだ管路系において、特に過渡現象を解
析しようとする場合、どの計算点が合流点になるか前も
って決めることができないので、合流点だけを抽出して
別扱いで計算するというような方法は事実上採れない。
【0012】このように分岐・合流を含む管路系の過渡
現象を精度よく解析するには、合流点と分岐点を同じ扱
いで処理できる方法が必要となる。また、4以上の管路
が1点で接続されている場合、その点が合流点であると
同時に分岐点でもある場合も考えられ、このような事情
からも合流点と分岐点を同じ扱いで処理できる解析方法
が望まれる。
【0013】この課題は、CIP法を用いる場合に限ら
ず、流れに分岐や合流が含まれる系を解析するにあた
り、分岐・合流点での物理量の保存性が保証されない非
保存系の解法を用いて解析する場合一般に共通した課題
であった。
【0014】この発明は、以上に説明した課題に鑑みな
されたものであり、合流・分岐を含む一次元管路流れの
解析において、分岐・合流を統一して扱うことのできる
解析方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、分岐・合流点
を有する一次元管路内の流れにおいて、前記分岐・合流
点を含む複数の位置に計算点を設定し、これら各計算点
における流れに関する物理量の値を所定の解析方法に従
って数値的に計算する管路流れの数値解析方法であっ
て、管路の分岐・合流点において、その分岐・合流点に
接続された各管路に対応して、それぞれダミー管路及び
このダミー管路に対応する計算点を仮想的に挿入し、各
計算点の前記物理量の計算において、それら各計算点ご
とに、上流にダミー管路が接続されているか否かを判定
し、上流に前記ダミー管路が接続されていない場合は、
その計算点については上記所定の解析方法により前記物
理量を計算し、上流に前記ダミー管路が接続されている
場合は、その計算点の上流の各計算点の前記物理量の混
合平均をその計算点についての前記物理量として求める
ものである。
【0016】また、本発明は、さらに、上流に前記ダミ
ー管路が接続されている各計算点についての計算におい
ては、混合平均を求める計算を2回繰り返すものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。以下に説明する各実施
の形態では、一次元管路の過渡温度計算を例にとりあげ
るが、この発明の方法が、温度以外の物理量の過渡現象
の計算にも適用できることは、以下の説明から容易に理
解できるであろう。
【0018】この実施の形態では、流れの分岐点及び合
流点を区別なく統一的に扱うために、ダミー管路という
概念を導入する。ダミー管路は、長さ0の管路であり、
流れに対しては影響を及ぼさない。この実施の形態で
は、このダミー管路を、管路系における分岐点又は合流
点となる可能性のある点(このような点のことを総称し
て「分岐・合流点」と呼ぶ。)に対して挿入し、このダ
ミー管路を分岐・合流点のマークとして用いる。
【0019】ある管路系の流れの解析を行う場合、この
実施の形態では、図1に示すように、まず一次元管路流
れ解析の分野において公知の所定の規則に従って、管路
系に対して計算点を設定する(S10)。これにより、
各分岐・合流点には計算点が設定される。隣り合う計算
点同士の間の管路は、その管路の流路抵抗を表す数値で
代表される。計算点をノードとし、計算点間の管路をエ
レメント(このエレメントは流体抵抗を値として持つ)
として表現すれば、管路系をネットワークとして表現し
た数値計算モデルが構成される。次に、その数値計算モ
デルから分岐・合流点を探し、その分岐・合流点におい
て、ダミー管路を仮想的に挿入する(S11)。ダミー
管路は、分岐・合流点にて連結された各管路ごとに挿入
する。例えば、図11に示した管路系は、計算点8にお
いて3つの管路が接続された3分岐の管路系であり、こ
の場合ダミー管路は、それら3つの管路の各々とその計
算点8(すなわち分岐・合流点)との間に挿入する。挿
入した各ダミー管路の一方端は分岐・合流点であり、他
方端にはそのダミー管路に対応する計算点を新たに挿入
する(S11)。
【0020】図2は、図11の管路系に対して、上述の
手順に従ってダミー管路を挿入した結果得られた、数値
計算モデルを示す図である。図2では、流体7が流れる
管路6に対して計算点8,9,10及び11が設定され
ている。流路抵抗12,13及び14は、それぞれ計算
点8と計算点9との間、計算点8と計算点11の間、及
び計算点8と計算点10との間の管路を代表する流路抵
抗である。ここで、計算点8は、分岐・合流点となって
いる。この分岐・合流点である計算点8の周囲に、その
点にて接続される各管路ごとにダミー管路が挿入され
る。計算点8と流路抵抗12で表された管路との間のダ
ミー管路は、ダミー抵抗18として表される。同様に、
計算点8と流路抵抗13との間のダミー管路は、ダミー
抵抗19として、計算点8と流路抵抗14との間のダミ
ー管路は、ダミー抵抗20として表されている。そし
て、流路抵抗12とダミー抵抗18との間には、新たに
計算点15が設定されており、同様に流路抵抗13とダ
ミー抵抗19との間には計算点17が、流路抵抗14と
ダミー抵抗20との間には計算点116がそれぞれ設定
されている。
【0021】以上説明したS10(計算点の設定)及び
S11(ダミー管路の挿入)の処理は、人手によって行
ってもよいが、コンピュータを用いて自動的に実行する
ことももちろん可能である。例えば、計算点の設定に関
しては、一次元管路流れの解析において公知のアルゴリ
ズムを用いればよい。また、ダミー管路の挿入について
は、S10で求められた計算点をノードとし管路(流路
抵抗)をエレメントとするネットワークにおいて、3以
上のエレメントが接続されているノードを公知のアルゴ
リズムにより求め、求められたノードに対してダミー管
路(及び計算点)を挿入すればよい。数値計算モデルに
おけるダミー管路(ダミー抵抗)と通常の管路(流路抵
抗)との区別は、例えばダミー管路に対しその旨を示す
フラグを設けてもよいし、長さ0の管路をダミー管路と
して識別するようにしてもよい。
【0022】なお、図2では、流れの方向が矢印で示さ
れているが、これは流量などの初期値が与えられ計算が
開始されたあとの状態であり、現時点(すなわちS11
が終了した時点)では、流れの方向までは分からない。
【0023】この実施の形態では、このようにしてダミ
ー管路及びこれに対応する計算点が仮想的に挿入された
管路系の数値計算モデルを用いて、各計算点における流
体の物理量(この例では温度)を計算する(S12)。
【0024】次に、図3を参照して、このS12におけ
る計算手順について説明する。まず、数値計算モデルに
対する初期条件及び境界条件のデータを入力する(S2
1)。入力するデータとしては、例えば各計算点の初期
温度、初期流量、各流路抵抗(すなわち管路)における
流路抵抗係数、流体と管壁との間の熱抵抗係数、熱容
量、開始時間、終了時間、計算ステップの時間間隔Δt
などがある。次に、これら入力されたデータを用いて、
数値計算モデルの各計算点、各流体抵抗などの状態を初
期化する(S22)。そして、開始時間からΔtごとの
ステップで各計算点における温度を計算していく(S2
3〜S27)。ここでは、流体のエネルギー方程式を解
くわけであるが、その際、エネルギー方程式を移流項と
それ以外の項とに分け、まず移流項についてCIP(Cu
bic-Interpolated Pseudoparticle)法により計算を行
い(S23)、次に移流項以外について従来より周知の
差分法などで計算を行う(S24)。そして、S23及
びS24により求められた各計算点の温度を、必要に応
じてその計算結果を出力する(S25)。そして、時間
をΔt進め(S26)、その時間が終了時間を超えたか
どうかを検査し(S27)、終了時間を超えていない場
合は、S23に戻って計算処理を繰り返す。以上のよう
にして、開始時間から終了時間までのΔtごとの各時刻
における各計算点での温度が求められる。
【0025】以上に説明したこの実施の形態の計算処理
手順は、前に言及した「日本物理学会誌vol.47,
No.1,1992」の18頁〜25頁に示されている
処理手順と大枠では同じであるが、S23の移流項の計
算処理を工夫することにより、分岐点と合流点とを区別
せず統一して扱うことに成功した。以下、このS23の
処理手順の詳細について説明する。
【0026】図4は、S23の移流項の計算処理手順を
示すフローチャートであり、分岐・合流の計算を統一し
て扱えるようにするため、処理をフェーズ1(S28)
及びフェーズ2(S29)の2つの段階に分け、順に処
理するようにしている。フェーズ1は、上流に接続され
ている管路がダミー管路でない場合(計算点)について
の処理であり、フェーズ2は上流に接続されている管路
がダミー管路である場合(計算点)についての処理であ
る。
【0027】フェーズ1の詳細な処理手順は、図5に示
される。フェーズ1の処理では、上流にダミー管路が接
続されている計算点をスキップし、それ以外の計算点に
ついてのみ、公知のCIP法により次の時刻の温度を計
算する。このため、まず全ての計算点について計算ルー
プを開始し(S30)、次に各計算点ごとに、その計算
点の上流に接続されている管路がダミー管路か否かを判
定する(S31)。ここでは、管路の長さが0の場合、
その管路をダミー管路と判定する。数値計算モデルで
は、分岐・合流点の周囲のすべての管路に対してダミー
管路が挿入されているので、S31の判定結果が否定
(NO)の場合、すなわち上流がダミー管路でない場合
は、その計算点は少なくとも分岐・合流点ではない。そ
こで、その計算点については通常のCIP法を適用して
次の時刻の温度を計算し(S32)、計算ループを終了
する(S33)。一方、S31の判定結果が肯定(YE
S)の場合、すなわち上流に接続されている管路がダミ
ー管路であった場合は、その計算点についてはフェーズ
1では温度の計算を行わず、計算ループを終了する(S
33)。このようにしてフェーズ1の計算処理が終わる
と、フェーズ2の処理に移行する。
【0028】フェーズ2の詳細な処理手順は、図6に示
される。フェーズ2では、上流にダミー管路が接続され
ている計算点(この計算点についてはこの時点ではまだ
温度が計算されていない)について、上流の各計算点の
混合平均温度を求め、その混合平均温度をその計算点の
温度とする。このため、この実施の形態では、S35か
らS38までの計算ループを2回繰り返す。個々の計算
ループを分岐ループと呼ぶ。このように同じ計算ループ
を2回繰り返すのは次のような理由からである。
【0029】図2において、合流点である計算点8の下
流の計算点16に注目すると、その計算点16の上流に
はダミー管路(ダミー抵抗20)が接続されている。こ
のフェーズ2では、計算点の温度を求めるのにその計算
点の上流の計算点の混合平均温度を求める。このため、
計算点16の正しい温度を求めるには、上流の計算点8
の温度が求められている必要がある。仮に計算点8の温
度がフェーズ1で求められていれば、フェーズ2でも1
回の計算ループで計算点16の正しい温度を求めること
ができる。ところが、実際は計算点8の上流もダミー管
路(ダミー抵抗18及び19)なので、この計算点8の
温度もフェーズ2で求められることになる。このように
計算点16もその上流の計算点8も等しくフェーズ2で
計算されるわけであるが、実際の計算処理においては同
じフェーズ2であってもいずれかが先に計算されること
になる。いずれが先に計算されるかは場合によって異な
る。ここで、仮に計算点16の方が計算点8よりも先に
計算されてしまった場合、その計算ループでは、1ステ
ップ前の時刻の計算点8の温度値を用いて計算点16の
温度を求めることになってしまい、正しい数値を得るこ
とができない。
【0030】このように、この実施の形態では計算をフ
ェーズ1とフェーズ2の2段階に分けたことにより、フ
ェーズ2開始の時点では、フェーズ1で既に処理された
計算点とフェーズ1で未処理の計算点とで温度値の時相
がΔtだけ異なってしまう。このため、フェーズ2の最
初の計算では、これら両方の時相の値が混在して用いら
れることになるため正しい結果が得られない。
【0031】そこで、この実施の形態では、同じ計算ル
ープをもう一度繰り返すこととした。こうすれば、仮に
計算点16の計算が先に行われたとしても、1回目の計
算ループで計算点8の当該時刻での温度値は正しく計算
されるので、2回目の計算ループでその温度値を用いて
計算点16の当該時刻における正しい温度を求めること
ができる。この場合、先に計算される計算点8について
は、計算に用いる上流の計算点15及び17の温度値は
1回目の計算ループと2回目の計算ループとで変わらな
いので、2回目の計算結果は1回目のそれと同じ値とな
る。したがって、2回同じ計算ループを繰り返しても何
の問題もない。
【0032】補足すれば、分岐・合流点のいわば両側に
ダミー管路を挿入するという規則から明らかなように、
計算経路においてダミー管路が連続するとしてもその数
は高々2つである。したがって、フェーズ2では、計算
ループ(分岐ループ)を2回繰り返せば、必ず全ての計
算点(ただし、上流にダミー管路が接続されているも
の)の正しい温度を求めることができる。
【0033】図6を参照して説明すると、各計算点ごと
にこのような分岐ループの2回の繰り返しを開始する
(S34)。S35〜S38が各分岐ループの処理であ
る。個々の分岐ループでは、まずS35にてループを開
始し、次に当該計算点の上流にダミー管路が接続されて
いるか否かを判定する(S36)。この判定結果が否定
(NO)の場合、当該計算点の温度は既にフェーズ1で
求められているので、何も行わずにこのループを終了す
る(S38)。一方、S36の判定結果が肯定(YE
S)の場合、当該計算点の上流の計算点(1又は複数)
の混合平均温度を計算し、その計算結果を当該計算点の
温度として格納する(S37)。
【0034】混合平均温度は、次の式により求めること
ができる。
【数1】 ここで、Tcは注目する計算点での混合平均温度、Tj
注目する計算点の上流の各計算点j(j=1,2・・
・)の温度、Wjは、上流の各計算点jから注目する計
算点に向かう流れの質量流量(密度が一定であれば体積
流量で代用しても良い)を示す。したがって、例えば、
図2の計算点8(合流点)での混合平均温度Tcは、計
算点15での温度をTa、計算点15から計算点8に向
かう質量流量をWa、計算点17での温度をTb、計算点
17から計算点8に向かう質量流量をWbとすると、次
【数2】 により求めることができる。
【0035】単純な分岐点においては、上流には計算点
が一つしかない(ただし、上流にはダミー管路が接続さ
れている)ので、前述の式から明らかなように上流の計
算点の温度そのものがその計算点の温度となる。
【0036】ここで、フェーズ2により温度が求められ
る計算点は、ダミー管路に接続された計算点、すなわち
分岐・合流点か、又はその分岐・合流点に接続されたダ
ミー管路のもう一方の端部の計算点のいずれかである。
後者の各計算点は、長さ0のダミー管路の挿入に伴い新
たに設定した計算点であり、その意味で分岐・合流点
を、その分岐・合流点に接続される各管路ごとに展開し
たものとみることができる。したがって、後者の各計算
点での計算結果は、分岐・合流点の「位置」における、
その計算点に対応する管路のみについての流れを考慮し
た計算結果を表す。したがって、上流の計算点の混合平
均温度と言っても、それは同じ分岐・合流点の位置にお
ける各管路からの影響の総和を意味し、これは物理的に
も正しい。
【0037】このような処理により、分岐・合流点がそ
の時点で合流点であれば、その合流点の上流の各管路の
影響の総和を考慮した混合平均温度が求められ、その合
流点の温度としてセットされる。一方、分岐・合流点が
その時点で分岐点であれば、その分岐点の上流の計算点
の温度がそのままその分岐点の温度としてセットされる
が、これは分岐点には上流の管路が1つしかなく、その
上流の計算点が分岐点に対するその唯一の上流の管路の
影響を表したものであることを考えれば妥当な結果であ
る。
【0038】なお、分岐・合流点の上流の計算点、すな
わち挿入したダミー管路の上流側に設定した計算点、の
温度はフェーズ1で必ず求められていること、及び分岐
又は合流が起こるのは分岐・合流点のみであり、ダミー
管路の挿入に伴って新たに設定した各計算点では分岐も
合流も起こらないこと、に留意されたい。
【0039】このようにして、フェーズ1で計算されな
かった計算点の温度がこのフェーズ2で求められるわけ
であるが、フェーズ2での計算結果において物理的に意
味があるのは、最終的に求められた分岐・合流点での温
度のみである。分岐・合流点の以外のダミー管路に接続
された計算点の温度は、あくまでその分岐・合流点につ
いて物理的に正しい温度を計算するための材料に過ぎな
い。したがって、分岐・合流点以外のダミー管路に接続
された計算点の計算結果は出力しない(ただし、次ステ
ップの計算に用いる必要があるため、内部的には残して
おく)。
【0040】以上、この実施の形態における移流項の詳
細な計算手順について説明した。ここで具体例を挙げて
説明すると、例えば図2のように計算点8で合流が起こ
っているような時点では、フェーズ1にて計算点9,1
0,11,15及び17(これらの上流にはダミー管路
が接続されていない)について、通常のCIP法により
次の時刻における温度が計算される。そして、フェーズ
2で、上流にダミー管路が接続されている計算点8及び
16の次の時刻の温度が計算される。すなわち、フェー
ズ1で求められている計算点15及び17の次の時刻の
温度の混合平均が求められ、これが計算点8の次の時刻
の温度とされる。そして、計算点16の次の時刻の温度
としては、上流の計算点8の次の時刻の温度の混合平
均、すなわちこの場合は計算点8の温度そのものが設定
される。この結果、フェーズ1及びフェーズ2の両方が
終わると、全ての計算点について次の時刻の温度が求め
られる。しかも、このとき求められる温度は、基本的に
はCIP法により高精度に求められ、合流点については
上流の混合平均温度になるという物理法則を満足したも
のとなっている。
【0041】また、別の具体例として、図2と同じ管路
系(数値計算モデル)において、時間の経過によりある
時点で計算点8で流れの分岐が生じた場合を考える。図
7は、この状態を示している。図7の例は、図2の例に
対して流れの向きが一部変わっただけのものであり、対
応する計算点や流路抵抗などについては同一の符号を用
いている。図7に示される流れ状態の時点では、まずフ
ェーズ1にて、上流にダミー管路が接続されていない計
算点9,10,11及び15の次の時刻の温度がCIP
法で計算される。そして、フェーズ2で、残りの計算点
8,16及び17の次の時刻の温度が、上流計算点の混
合平均温度として計算される。なお、この場合は、計算
点8の温度は、上流の混合平均とはいっても、結局は上
流の計算点15の温度と同じになる。これは、ここで起
こっている現象が流れの分岐であることからすれば、正
しい結果である。
【0042】以上の具体例からも分かるように、この実
施の形態によれば、ある点が流れの合流点であるか分岐
点であるかを意識せずに、同じ扱いで処理することがで
きる。
【0043】さらに別の具体例として、管壁及び管外流
体との熱交換を考慮したモデルについての処理例を説明
する。図8は、図2に示した合流時の管路系のモデルに
対して、熱交換を考慮した計算点等を加えたものであ
る。図8のモデルでは、管壁上に計算点40,41,4
2及び43が、管外の流体中に計算点44,45,46
及び47がそれぞれ設定されると共に、管内流体と管壁
との間に熱抵抗48,49,50及び51が、管壁と管
外流体との間に熱抵抗52,53,54及び55がそれ
ぞれ設定されている。その他については、図2のモデル
と同じである。ダミー管路の挿入に伴って設定した計算
点15,16及び17に対しては、熱抵抗は設定しな
い。なぜなら、これらの計算点は、分岐・合流の扱いを
統一するという計算操作上の目的のために仮想的な計算
点として導入したものであり、流れが分岐であるか合流
であるかは管壁等との熱交換と無関係だからである。管
壁等との熱交換を考える場合は、実際に物理的に存在す
る計算点8のみを考慮すればよい。
【0044】熱交換を考慮した解析の場合、管6内の流
体7について設定された各計算点8,9,10,11,
15,16及び17については、図3のフローチャート
におけるS23の移流項計算において、図2の例に対す
る計算手順と同様にフェーズ1及びフェーズ2の2段階
で温度が計算される。そして、次にS24(図3参照)
において、管壁及び管外流体に設定された各計算点4
0,41,42,43,44,45,46及び47につ
いて、差分法などの周知の方法により温度が計算され
る。
【0045】このように、管内の流体と管壁等との間で
熱交換がある場合でも、この実施の形態の方法により分
岐及び合流を統一的に扱うことができる。
【0046】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、CIP法を用いることにより不連続領域の過渡温
度変化を精度よく計算できると共に、ダミー管路を導入
したことにより流れの分岐・合流を同じ扱いで統一的に
処理することができ、しかも、合流点の温度は上流の各
計算点の混合平均温度になるという物理法則を満足した
計算結果を得ることができる。
【0047】なお、以上では、一次元管路流れにおける
温度計算を例にとって説明したが、この実施の形態にお
けるダミー管路を用いる方法が流体の圧力や密度、エネ
ルギー、流速、流量など温度以外の計算についても同様
に適用できることは明らかであろう。
【0048】また、以上では、3分岐の分岐・合流点に
ついての計算を具体例として取り上げたが、4分岐以上
の分岐・合流点についても全く同様の扱いができること
は明らかであろう。
【0049】また、以上では、移流項を計算するベース
としてCIP法を用いた例を示したが、ダミー管路を用
いて分岐・合流を統一的に処理するという方法は、CI
P法に限らず広く一般の管路流れの解析手法に適用可能
である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、管
路の分岐・合流点において、その点に接続された管路ご
とに対応づけてダミー管路及び計算点を仮想的に挿入
し、上流にダミー管路が接続されている場合とそうでな
い場合とで計算処理を2段階に分けた。計算点の上流に
ダミー管路が接続されていなければ、その計算点が分岐
・合流点であることはないので、その計算点については
従来の通常の計算方法(例えばCIP法)をそのまま適
用して計算をすることができる。計算点の上流のダミー
管路が接続されていれば、その計算点が分岐・合流点で
ある可能性がある。この場合は、合流の場合も想定して
その計算点の上流の各計算点の物理量の混合平均を求め
ることにより、その点が分岐点であっても合流点であっ
ても正しい計算結果を得ることができる。したがって、
この発明によれば、流れの分岐・合流をまったく同じ扱
いで統一して処理することができる。
【0051】また、この発明によれば、上流の各計算点
の物理量の混合平均を求める計算を2回繰り返すことに
より、ダミー計算点がある場合とない場合とで計算を2
段階に分けたことに起因する計算処理の時相のずれを吸
収し、正しい時刻における計算結果を求めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における全体的な処理手順を示す
フローチャートである。
【図2】 実施の形態における合流がある管路流れの数
値解析モデルの一例を示す図である。
【図3】 実施の形態における計算処理の全体的な手順
を示すフローチャートである。
【図4】 移流項計算の処理手順を示すフローチャート
である。
【図5】 移流項計算におけるフェーズ1の処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】 移流項計算におけるフェーズ2の処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態における分岐がある管路流れの数
値解析モデルの一例を示す図である。
【図8】 実施の形態における合流がある管路流れにお
いて管壁等との熱交換を考慮した数値解析モデルの一例
を示す図である。
【図9】 直線管路の数値解析モデルの一例を示す図で
ある。
【図10】 分岐がある管路流れについての従来の数値
解析モデルの一例を示す図である。
【図11】 合流がある管路流れについての従来の数値
解析モデルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,8,9,10,11,15,16,17
計算点,4,5,12,13,14 流路抵抗、18,
19,20 ダミー抵抗。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分岐・合流点を有する一次元管路内の流
    れにおいて、前記分岐・合流点を含む複数の位置に計算
    点を設定し、これら各計算点における流れに関する物理
    量の値を所定の解析方法に従って数値的に計算する管路
    流れの数値解析方法であって、 管路の分岐・合流点において、その分岐・合流点に接続
    された各管路に対応して、それぞれダミー管路及びこの
    ダミー管路に対応する計算点を仮想的に挿入し、 各計算点の前記物理量の計算において、それら各計算点
    ごとに、上流にダミー管路が接続されているか否かを判
    定し、 上流に前記ダミー管路が接続されていない場合は、その
    計算点については上記所定の解析方法により前記物理量
    を計算し、 上流に前記ダミー管路が接続されている場合は、その計
    算点の上流の各計算点の前記物理量の混合平均をその計
    算点についての前記物理量として求めることを特徴とす
    る管路流れの数値解析方法。
  2. 【請求項2】 上流に前記ダミー管路が接続されている
    各計算点についての計算においては、混合平均を求める
    計算を2回繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の
    管路流れの数値解析方法。
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