JPH11150504A - 信号出力回路及び移動体通信装置 - Google Patents

信号出力回路及び移動体通信装置

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JPH11150504A
JPH11150504A JP9313036A JP31303697A JPH11150504A JP H11150504 A JPH11150504 A JP H11150504A JP 9313036 A JP9313036 A JP 9313036A JP 31303697 A JP31303697 A JP 31303697A JP H11150504 A JPH11150504 A JP H11150504A
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JP
Japan
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output
signal
output stages
driving
feedback
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JP9313036A
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Yoichiro Kobayashi
洋一郎 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の信号出力系を有する場合のチップ占有
面積の縮小化を図ることにある。 【解決手段】 複数の出力段(100,200)と、こ
の複数の出力段を駆動するための演算増幅回路(A1)
を設け、この演算増幅器を複数の出力段で共有させる。
出力段毎にそれを駆動するための専用の演算増幅器を設
ける場合に比べてチップ占有面積の縮小化を図り、同時
に素子の低減化、及び電流消費の低減化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号出力回路技術
に関し、例えば個人移動電話端末(PHSと略記する)
に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】PHSは、基本的に高周波部とベースバ
ンド部とから成る。高周波部は電波送受新機能を含み、
主に10MHz以上の高周波信号の処理を行う。ベース
バンド部は10MHz以下のディジタル信号を処理する
部分であり、ディジタルデータと無線伝送に適したアナ
ログ信号との間の変換(変調、復調)を行うためのモデ
ムや、ディジタルデータの同期制御等を行うためのチャ
ネルコーデック、音声のディジタル化及びデータ圧縮伸
長を行うための音声コーデック、各部の動作制御のため
のマイクロコンピュータ等から成る。
【0003】尚、PHSについて記載された文献の例と
しては、平成5年12月20日に財団法人電波システム
開発センタから発行された「第二世代コードレス電話シ
ステム標準規格(第1頁〜第99頁)」がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記音声コーデックの
後段には、音声信号を増幅してスピーカやイヤホンを駆
動するための増幅回路が設けられている。通話相手の音
声は、通常はスピーカから聞こえるが、PHS本体にイ
ヤホンのプラグを差し込むと、通話相手の音声はイヤホ
ンから聞こえるようになる。このときスピーカから音声
は聞こえない。このようにスピーカ及びイヤホンなどの
ように複数の音声出力系が存在する場合、音声出力系毎
に増幅回路を設ける方式と、1系統の増幅回路の出力信
号をCMOSスイッチで選択する方式とが考えられる。
声出力系毎に増幅回路を設ける方式では、声出力系の数
に応じて複数の増幅回路が必要となるため、音声出力系
のチップ占有面積が増大してしまう。それに対して1系
統の増幅回路の出力信号をCMOSスイッチで選択する
方式では、増幅回路が1系統であるため音声出力系のチ
ップ占有面積は小さくて済むが、音声信号伝達経路にC
MOSスイッチが介在されるため、このCMOSスイッ
チのオン抵抗により音声出力系の出力インピーダンスが
増加されて、周波数特性の劣化等を招く。
【0005】この発明の目的は、チップ占有面積を大幅
に増大させることなしに、複数の信号出力系を形成する
ための技術を提供することにある。また、本発明の別の
目的は複数の信号出力系を形成する場合の周波数特性の
向上を図ることにある。
【0006】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0008】すなわち、それぞれ対応する外部負荷を駆
動するための複数の出力段(100,200)と、入力
された信号に基づいて上記複数の出力段を駆動するため
の増幅回路(A1)と、上記複数の出力段をスイッチ制
御信号に応じて選択的に動作状態にするための電流スイ
ッチ(M3,M5、及びM6,M8)とを含んで信号出
力回路を形成する。
【0009】上記した手段によれば、上記複数の出力段
を駆動するための演算増幅回路が複数の出力段で共有さ
れるから、出力段毎にそれを駆動するための専用の演算
増幅器を設ける場合に比べチップ占有面積の縮小化を達
成する。
【0010】出力段の選択に対応して適切にフィードバ
ックをかけるため、上記出力段から上記増幅回路へのフ
ィードバックをオン・オフするためのフィードバックス
イッチ(M10,M11、及びM12,M13)を上記
出力段に対応して設け、上記スイッチ制御による出力段
選択に連動して上記フィードバック動作を制御するよう
にすると良い。フィードバックがかけられることで、出
力インピーダンスを低下させて周波数特性の向上を図
る。
【0011】また、音声のディジタル化及びデータ圧縮
伸長を行う音声コーデック(223)と、この音声コー
デックに結合され、通信相手の音声を出力するための音
声出力部(224)とを含んで移動体通信装置が形成さ
れるとき、上記音声出力部は、それぞれ対応する外部負
荷を駆動するための複数の出力段(100,200)
と、入力された音声信号に基づいて上記複数の出力段を
駆動するための増幅回路と、上記出力段に流れる電流を
選択信号に応じて制御可能な電流スイッチ(M3,M
5、及びM6,M8)とを含んで構成することができ
る。
【0012】このとき、上記出力段から上記増幅回路へ
のフィードバックをオン・オフするためのフィードバッ
クスイッチ(M10,M11、及びM12,M13)が
上記出力段に対応して設けられ、上記スイッチ制御によ
る出力段選択に連動して上記フィードバック動作が制御
されるようにすると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】図2には本発明にかかる移動体通
信装置の一例である個人移動電話端末(PHS)が示さ
れる。
【0014】図2に示されるように、このPHS16
は、高周波(RF)部21と、ベースバンド部22とか
ら成る。
【0015】高周波部21は、図示されないが、1.9
GHzの無線周波数での送受信を可能とするため、ベー
スバンド部22から伝達された音声データで高周波を変
調してアンテナ11から電波を発射するための送信部、
及びアンテナ11を介して目的の高周波信号を受信する
ための受信部とを含む。
【0016】ベースバンド部22は、モデム221、チ
ャネルコーデック222、音声コーデック223、音声
出力部224、音声入力部225、マイクロコンピュー
タ220、LCD226、スイッチパッド228、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)227、リード・オ
ンリ・メモリ(ROM)229を含む。
【0017】モデム221は、ディジタルデータと無線
伝送に適したアナログ信号との間の変換(変調、復調)
を行う。変調方式は、π/4シフトQPSK(Quadratu
re Phase Shift Keying)とされる。データ伝送速度は
384kbpsであり、変調速度は192kbaudと
される。
【0018】チャネルコーデック222は、上記モデム
と音声コーデック223との間に配置され、ディジタル
データの同期制御、TDMA/TDD制御、秘話制御、
スクランブル制御、誤り検出及び高周波部の電源制御等
を行う。
【0019】音声コーデック223は、音声のディジタ
ル化及びデータ圧縮伸長を行う。圧縮伸長には、ADP
CM(Adaptive Differential Pulse CodeModulation)
方式とされ、ディジタル化された64kbps(8b/
1サンプル、8kHzサンプリング)の音声データを1
/2の32kbpsに圧縮し、また、そのような圧縮の
逆(伸長)を行う。
【0020】音声出力部224は、音声コーデック22
3から出力された音声を増幅するための増幅器やその増
幅出力によって駆動されるスピーカ及びイヤホンを含
む。
【0021】音声入力部225は、音声を電気信号に変
換するマイクロフォン(マイクという)、及びその出力
信号を増幅する増幅回路が含まれ、この増幅出力信号が
上記音声コーデック223に伝達される。
【0022】マイクロコンピュータ220は、予め定め
られたプログラムに従って、上記高周波部21やベース
バンド部22を含むシステム全体の動作を制御する。ま
た、このマイクロコンピュータ220において、通信プ
ロトコル処理の実行、スイッチパッド228の操作につ
いての解析、LCD226への各種情報の表示制御等の
マンマシンインタフェース制御が行われる。
【0023】ROM229には、上記マイクロコンピュ
ータ220で実行されるシステム制御プログラムが格納
されている。RAM227は、このPHS16を操作す
る者のユーザ情報、システムパラメータ、及び電話番号
データベースなどが格納され、それが必要に応じてマイ
クロコンピュータ220によって読み出されるようにな
っている。尚、RAM227は、PHS16の主電源が
切られた場合でも、情報保持のために、図示されないバ
ッテリによってバックアップされている。
【0024】図1には上記音声出力部224の構成例が
示される。
【0025】外部負荷を駆動するための出力段100,
200が設けられ、入力端子INからの入力信号に基づ
いて上記出力段100,200を駆動するための演算増
幅器A1が設けられる。
【0026】出力段100は、pチャンネル型MOSト
ランジスタM3と、nチャンネル型MOSトランジスタ
M1,M4,M5とが直列接続されて成る。nチャンネ
ル型MOSトランジスタM4はそのドレイン電極に所定
のバイアス電圧Vbが供給されることによって定電流源
として機能する。pチャンネル型MOSトランジスタM
3のソース電極は高電位側電源Vddに結合され、nチ
ャンネル型MOSトランジスタM5のソース電極は低電
位側電源Vssに結合される。nチャンネル型MOSト
ランジスタM5のゲート電極にはスイッチ制御信号φ1
が供給され、pチャンネル型MOSトランジスタM3の
ドレイン電極にはインバータ12を介してスイッチ制御
信号φ1が供給されるため、スイッチ制御信号φ1がマ
イクロコンピュータ220によってハイレベルにアサー
トされることにより、MOSトランジスタM3,M5が
同時にオン状態とされる。この状態はnチャンネル型M
OSトランジスタM1がソースフォロワとして機能し、
nチャンネル型MOSトランジスタM1のソース電極か
らの出力信号が出力端子OUT1を介して負荷に供給さ
れる。ここで、出力端子OUT1を介して結合される負
荷は、特に制限されないが、図示されないスピーカを駆
動するためのパワーアンプとされる。また、nチャンネ
ル型MOSトランジスタM1のソース電極と演算増幅器
A1の反転入力端子との間には、nチャンネル型MOS
トランジスタM10とpチャンネル型MOSトランジス
タM11とが並列接続されて成るスイッチが設けられて
いる。nチャンネル型MOSトランジスタM10のゲー
ト電極にはスイッチ制御信号が入力され、pチャンネル
型MOSトランジスタM11のゲート電極にはインバー
タ10を介してスイッチ制御信号φ1が供給されるよう
になっているため、上記pチャンネル型MOSトランジ
スタM3,M5がオンされるときに、上記MOSトラン
ジスタM10,M11も同時にオンされてフィードバッ
クループが形成される。
【0027】出力段200は、pチャンネル型MOSト
ランジスタM6と、nチャンネル型MOSトランジスタ
M2,M7,M8とが直列接続されて成る。nチャンネ
ル型MOSトランジスタM7はそのドレイン電極に所定
のバイアス電圧Vbが供給されることによって定電流源
として機能する。pチャンネル型MOSトランジスタM
6のソース電極は高電位側電源Vddに結合され、nチ
ャンネル型MOSトランジスタM8のソース電極は低電
位側電源Vssに結合される。nチャンネル型MOSト
ランジスタM8のゲート電極にはスイッチ制御信号φ2
が供給され、pチャンネル型MOSトランジスタM6の
ドレイン電極にはインバータ13を介してスイッチ制御
信号φ2が供給されるため、スイッチ制御信号φ2がマ
イクロコンピュータ220によってハイレベルにアサー
トされることにより、MOSトランジスタM6,M8が
同時にオン状態とされる。この状態はnチャンネル型M
OSトランジスタM2がソースフォロワとして機能し、
nチャンネル型MOSトランジスタM2のソース電極か
らの出力信号が出力端子OUT2を介して負荷に供給さ
れる。ここで、出力端子OUT2を介して結合される負
荷は、特に制限されないが、イヤホンとされる。また、
nチャンネル型MOSトランジスタM2のソース電極と
演算増幅器A1の反転入力端子との間には、nチャンネ
ル型MOSトランジスタM12とpチャンネル型MOS
トランジスタM13とが並列接続されて成るスイッチが
設けられている。nチャンネル型MOSトランジスタM
12のゲート電極にはスイッチ制御信号が入力され、p
チャンネル型MOSトランジスタM13のゲート電極に
はインバータ11を介してスイッチ制御信号φ3が供給
されるようになっているため、上記pチャンネル型MO
SトランジスタM6,M8がオンされるときに、上記M
OSトランジスタM12,M13も同時にオンされてフ
ィードバックループが形成される。
【0028】次に回路動作を説明する。
【0029】マイクロコンピュータ220によってスイ
ッチ制御信号φ1がハイレベルにアサートされると、M
OSトランジスタM3,M5,M10,M11がオンされ
る。
【0030】MOSトランジスタM3,M5がオンされ
ることにより、出力段100が動作され、演算増幅器A
1の出力信号に基づいて、出力端子OUT1に結合され
たパワーアンプを介してスピーカが駆動される。このと
き、MOSトランジスタM6,M8がオフされているた
め、出力段200は非動作状態とされる。また、MOS
トランジスタM10,M11がオンされて、出力段10
0の出力端子から演算増幅器A1の反転入力端子に至る
経路を含むフィードバックループが形成される。そのよ
うなフィードバックループにより、出力端子OUT1の
出力インピーダンスは、MOSトランジスタのオン抵抗
を演算増幅器A1のオープンループゲインで割った値と
なる。通常、演算増幅器のオープンループゲインは少な
くとも60dBはあるから、出力端子OUT1の出力イ
ンピーダンスを十分に小さく(ほぼ零オーム)にするこ
とができる。
【0031】そして、出力端子OUT2にイヤホンのプ
ラグが結合されると、そのことが、マイクロコンピュー
タ220に検出され、スイッチ制御信号φ1がローレベ
ルにネゲートされ、それに代えてスイッチ制御信号φ2
がハイレベルにアサートされる。スイッチ制御信号φ2
がハイレベルにアサートされることによって、MOSト
ランジスタM6,M8,M12,M13がオンされる。
MOSトランジスタM6,M8がオンされることによっ
て、出力段200が動作され、演算増幅器A1の出力信
号に基づいて、出力端子OUT2に結合されたイヤホン
が駆動される。このとき、MOSトランジスタM3,M
5がオフされているため、出力段100は非動作状態と
され、パワーアンプを介して出力端子OUT1に結合さ
れたスピーカは鳴らない。また、MOSトランジスタM
12,M13がオンされて、出力段200の出力端子か
ら演算増幅器A1の反転入力端子に至る経路を含むフィ
ードバックループが形成される。そのようなフィードバ
ックループにより、出力端子OUT2の出力インピーダ
ンスは、MOSトランジスタのオン抵抗を演算増幅器A
1のオープンループゲインで割った値となる。通常、演
算増幅器のオープンループゲインは少なくとも60dB
はあるから、出力端子OUT2の出力インピーダンスは
十分に小さく(ほぼ零オーム)にすることができる。
【0032】図3には上記演算増幅器A1の構成例が示
される。
【0033】pチャンネル型MOSトランジスタM3
1,M32が差動結合される。pチャンネル型MOSト
ランジスタM31のゲート電極からこの演算増幅器A1
の反転入力端子(−)が引き出され、pチャンネル型M
OSトランジスタM32のゲート電極からこの演算増幅
器A1の非反転入力端子(+)が引き出される。pチャ
ンネル型MOSトランジスタM31,M32のドレイン
電極には、カレントミラーによる負荷を形成するnチャ
ンネル型MOSトランジスタM33,M34が設けられ
ている。pチャンネル型MOSトランジスタM31,M
32のソース電極には定電流源を形成するpチャンネル
型MOSトランジスタM30が結合されている。pチャ
ンネル型MOSトランジスタM30のゲート電極には所
定のバイアス電圧Vbが供給される。
【0034】また、pチャンネル型MOSトランジスタ
M32のドレイン電極からpチャンネル型MOSトラン
ジスタM31,M32の差動出力が得られ、この差動出
力が後段のnチャンネル型MOSトランジスタM36に
伝達されるようになっている。nチャンネル型MOSト
ランジスタM36のソース電極は低電位側電源Vssに
結合され、ドレイン電極は、pチャンネル型MOSトラ
ンジスタM35を介して高電位側電源Vddに結合され
る。pチャンネル型MOSトランジスタM35はゲート
電極に所定のバイアス電圧Vbが供給されることにより
定電流源として機能する。nチャンネル型MOSトラン
ジスタM36のドレイン電極からこの演算増幅器A1の
出力端子outが引き出される。また、発振防止のた
め、抵抗31及びキャパシタ32から成る位相補償回路
が、nチャンネル型MOSトランジスタM36のドレイ
ン電極とソース電極に結合されている。
【0035】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0036】(1)それぞれ接続された外部負荷を駆動
するための複数の出力段100,200と、入力された
音声信号に基づいて上記複数の出力段100,200を
駆動するための演算増幅回路A1が設けられ、上記複数
の出力段100,200がスイッチ制御信号に応じて選
択的に動作状態にされる。上記複数の出力段100,2
00を駆動するための演算増幅回路A1は外部負荷の数
にかかわらず一つで良く、出力段毎にそれを駆動するた
めの専用の演算増幅器を設ける場合に比べて、音声出力
部224のチップ占有面積を小さくすることができる
し、素子数が少ない分、電流消費を抑えることができ
る。
【0037】(2)上記のように演算増幅器A1が一つ
で、出力段のみが外部負荷に対応して複数設けられるた
め、複数の外部負荷の重さが互いに異なる場合でも、出
力段のみを、それに結合される外部負荷の重さに対応さ
せればよい。つまり、出力段を形成するMOSトランジ
スタのサイズを変更することで、多様な外部負荷に対処
することができる。
【0038】(3)MOSトランジスタM10,M11
がオンされて、出力段100の出力端子から演算増幅器
A1の反転入力端子に至る経路を含むフィードバックル
ープが形成され、また、MOSトランジスタM12,M
13がオンされて、出力段200の出力端子から演算増
幅器A1の反転入力端子に至る経路を含むフィードバッ
クループが形成される。そのようなフィードバックルー
プの形成により、音声出力部224の出力インピーダン
スを小さくすることができ、音声出力部224とそれに
結合される後段回路との間の信号伝達系における周波数
特性の劣化を回避することができる。
【0039】図4には上記音声出力部224の別の構成
例が示される。
【0040】図4に示される構成は、入力信号と出力信
号との位相が180度異なる反転増幅回路として構成さ
れたものである。入力端子INが入力抵抗41を介して
演算増幅器A1の反転入力端子に結合されている。出力
段100,200の具体的な構成は、図1に示されるの
と同一である。出力段100,200の出力端子はそれ
ぞれスイッチ43,44を介して抵抗42に結合され
る。この抵抗42の他端は演算増幅器A1の反転入力端
子に結合される。スイッチ制御信号φ1がハイレベルに
アサートされて出力段100が動作状態とされるとき、
スイッチ43も同時にオンされて、このスイッチ43及
び抵抗42を含むフィードバック経路が形成される。ま
た、スイッチ制御信号φ2がハイレベルにアサートされ
て出力段200が動作状態とされるとき、スイッチ44
も同時にオンされて、このスイッチ44及び抵抗42を
含むフィードバック経路が形成される。スイッチ43,
44は、図1に示されるようにMOSトランジスタM1
0,M11や、MOSトランジスタM12,M13のよ
うに導電性の異なる二つのMOSトランジスタを並列接
続して成るものを適用することができる。
【0041】このように入力信号と出力信号との位相が
180度異なる反転増幅回路として構成された場合で
も、図1に示されるのと同様の作用効果を得ることがで
きる。特に、図5に示される構成では、スイッチ制御信
号φ1がハイレベルにアサートされるときには抵抗55
が選択され、スイッチ制御信号φ2がハイレベルにアサ
ートされるときには抵抗56が選択されるようになって
いるので、この抵抗55,56の値を異ならせることに
よって、フィードバック量、つまりゲインを異ならせる
ことができる。例えば、抵抗55に比べて抵抗56の値
のほうが大きいものとすると、スイッチ制御信号φ1に
よりスイッチ52がオンされた場合よりもスイッチ制御
信号φ2によりスイッチ53がオンされた場合のほう
が、反転増幅回路のゲインが大きくなる。尚、スイッチ
52,53は、上記スイッチ43,44と同一構成とさ
れる。
【0042】図6に示されるには、図5に示される回路
にローパス機能を追加したものである。
【0043】出力段100の出力端子と演算増幅器A1
の反転入力端子とにキャパシタ63が設けられ、出力段
200の出力端子と演算増幅器A1の入力端子とにキャ
パシタ64が設けられている。また、演算増幅器A1の
反転入力端子に抵抗62が結合され、この抵抗62の他
端に、スイッチ52,53、抵抗54、及びキャパシタ
61が結合される。上記キャパシタ61,63,64が
設けられることで、高い周波数成分に対するゲインが低
下されて、ローパス特性が実現される。このようにロー
パス特性が実現される場合においても、図1に示される
回路の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0045】例えばMOSトランジスタに代えてバイポ
ーラトランジスタを適用することができる。その場合、
出力段100,200はバイポーラトランジスタによる
エミッタフォロワとされる。
【0046】出力段100,200におけるMOSトラ
ンジスタM4,M7のゲート電極に供給されるバイアス
電圧Vbは、図3に示されるように、演算増幅器のA1
の内部から得るようにしても良い。つまり、図3におい
て、破線で示されるように、MOSトランジスタM32
の出力電圧Vb’をそのまま上記MOSトランジスタM
4,M7のバイアス電圧とすることで回路動作の安定化
を図ることができる。
【0047】以上の説明では主として本発明者等によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるPH
Sに適用した場合について説明したが、それに限定され
るものではなく、各種半導体集積回路に広く適用するこ
とができる。
【0048】本発明は、少なくとも信号出力を行うこと
を条件に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0050】すなわち、複数の出力段を駆動するための
演算増幅回路が複数の出力段で共有されるから、出力段
毎にそれを駆動するための専用の演算増幅器を設ける場
合に比べチップ占有面積の縮小化を図ることができる。
そして同時に素子の低減化を図り、電流消費の低減化を
図ることができる。
【0051】出力段から増幅回路へのフィードバックを
オン・オフするためのフィードバックスイッチを上記出
力段に対応して設け、上記スイッチ制御による出力段選
択に連動して上記フィードバック動作を制御すること
で、出力段の選択に対応して適切にフィードバックをか
けることができ、そのようにフィードバックが適切にか
けられることにより、出力インピーダンスを低下させて
周波数特性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動体通信装置の一例であるP
HSに含まれる音声出力部の構成例回路図である。
【図2】上記PHSの構成例ブロック図である。
【図3】上記音声出力部に含まれる演算増幅器の構成例
回路図である。
【図4】上記音声出力部の別の構成例回路図である。
【図5】上記音声出力部の別の構成例回路図である。
【図6】上記音声出力部の別の構成例回路図である。
【符号の説明】
11 アンテナ 21 高周波部 22 ベースバンド部 220 マイクロコンピュータ 221 モデム 222 チャネルコーデック 223 音声コーデック 224 音声出力部 225 音声入力部 226 LCD 227 RAM 228 スイッチパッド 229 ROM A1 演算増幅器 M1,M2,M4,M5,M7,M8,M10,M12
nチャンネル型MOSトランジスタ M3,M6,M11,M13 pチャンネル型MOSト
ランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号出力のための信号出力回路におい
    て、 それぞれ対応する外部負荷を駆動するための複数の出力
    段と、 入力された信号に基づいて上記複数の出力段を駆動する
    ための増幅回路と、 上記複数の出力段をスイッチ制御信号に応じて選択的に
    動作状態にするための電流スイッチと、 を含むことを特徴とする信号出力回路。
  2. 【請求項2】 上記出力段から上記増幅回路へのフィー
    ドバックをオン・オフするためのフィードバックスイッ
    チが上記出力段に対応して設けられ、上記スイッチ制御
    による出力段選択に連動して上記フィードバック動作が
    制御される請求項1記載の信号出力回路。
  3. 【請求項3】 音声のディジタル化及びデータ圧縮伸長
    を行う音声コーデックと、この音声コーデックに結合さ
    れ、通信相手の音声を出力するための音声出力部とを含
    む移動体通信装置において、 上記音声出力部は、それぞれ対応する外部負荷を駆動す
    るための複数の出力段と、 入力された音声信号に基づいて上記複数の出力段を駆動
    するための増幅回路と、 上記出力段に流れる電流を選択信号に応じて制御可能な
    電流スイッチと、 を含んで成ることを特徴とする移動体通信装置。
  4. 【請求項4】 上記出力段から上記増幅回路へのフィー
    ドバックをオン・オフするためのフィードバックスイッ
    チが上記出力段に対応して設けられ、上記スイッチ制御
    による出力段選択に連動して上記フィードバック動作が
    制御される請求項3記載の移動体通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014241613A (ja) * 2010-07-19 2014-12-25 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 拡張パケットトラフィックアービトレーションのための方法および装置

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