JPH11147207A - スライサー用刃物 - Google Patents
スライサー用刃物Info
- Publication number
- JPH11147207A JPH11147207A JP9314798A JP31479897A JPH11147207A JP H11147207 A JPH11147207 A JP H11147207A JP 9314798 A JP9314798 A JP 9314798A JP 31479897 A JP31479897 A JP 31479897A JP H11147207 A JPH11147207 A JP H11147207A
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- JP
- Japan
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- blade
- slicer
- steel
- tool steel
- veneer
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- Pending
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/18—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for knives, scythes, scissors, or like hand cutting tools
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27L—REMOVING BARK OR VESTIGES OF BRANCHES; SPLITTING WOOD; MANUFACTURE OF VENEER, WOODEN STICKS, WOOD SHAVINGS, WOOD FIBRES OR WOOD POWDER
- B27L5/00—Manufacture of veneer ; Preparatory processing therefor
- B27L5/06—Cutting strips from a stationarily- held trunk or piece by a rocking knife carrier, or from rocking trunk or piece by a stationarily-held knife carrier; Veneer- cutting machines
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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- Y10T428/12—All metal or with adjacent metals
- Y10T428/12493—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.]
- Y10T428/12771—Transition metal-base component
- Y10T428/12861—Group VIII or IB metal-base component
- Y10T428/12951—Fe-base component
- Y10T428/12958—Next to Fe-base component
-
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- Y10T428/12861—Group VIII or IB metal-base component
- Y10T428/12951—Fe-base component
- Y10T428/12972—Containing 0.01-1.7% carbon [i.e., steel]
- Y10T428/12979—Containing more than 10% nonferrous elements [e.g., high alloy, stainless]
-
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 錆による単板の汚染を防止しかつスライサー
用刃物の耐久性の向上を図る。 【解決手段】 単板３の切削に用いられ平板状の台金１
に平板状の刃金２をろう付けしてなるスライサー用刃物
であって、台金１は、ＳＵＳ４３０（１６Ｃｒ〜１８Ｃ
ｒ）等の改良鋼を含むフェライト系ステンレス鋼で形成
される。そして刃金２は、合金工具鋼やＳＫＨの改良鋼
を含む高速度工具鋼又は高速度工具鋼相当材で形成され
る。
用刃物の耐久性の向上を図る。 【解決手段】 単板３の切削に用いられ平板状の台金１
に平板状の刃金２をろう付けしてなるスライサー用刃物
であって、台金１は、ＳＵＳ４３０（１６Ｃｒ〜１８Ｃ
ｒ）等の改良鋼を含むフェライト系ステンレス鋼で形成
される。そして刃金２は、合金工具鋼やＳＫＨの改良鋼
を含む高速度工具鋼又は高速度工具鋼相当材で形成され
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、単板切削に係り、
特に樹液中のタンニン酸と刃物の鉄分との反応による錆
（酸化鉄）の発生を防止するスライサー用刃物に関す
る。
特に樹液中のタンニン酸と刃物の鉄分との反応による錆
（酸化鉄）の発生を防止するスライサー用刃物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来よりスライサー用刃物は、合板等に
貼る単板や、積層材や集成材の原料となる単板等を木材
から切削するスライサーに用いられ、スライサーの刃物
台に取付けられて往復運動しかつ台金に刃金をろう付し
てなる構造であり、台金は、軟鋼で形成されるとともに
刃金はダイス鋼等の合金工具鋼で形成されるものが多
い。なら材やオーク材より単板を切削した場合、木材の
樹液中のタンニン酸がスライサー用刃物の鉄分と反応し
て錆（酸化鉄）となり、単板表面を汚す現象、いわゆる
ブルースティン（青色汚染）が発生する。ブルースティ
ンが発生すると、汚染された単板をしゅう酸等で漂白す
る等の処理が必要になるため、ブルースティン防止対策
として国内では、スライサー用刃物の表面にテフロンコ
ーティングやハードクロム（ＨＣ）メッキ等を施すか、
又はペンキを塗布したりする等の種々の手段が採られて
いる。
貼る単板や、積層材や集成材の原料となる単板等を木材
から切削するスライサーに用いられ、スライサーの刃物
台に取付けられて往復運動しかつ台金に刃金をろう付し
てなる構造であり、台金は、軟鋼で形成されるとともに
刃金はダイス鋼等の合金工具鋼で形成されるものが多
い。なら材やオーク材より単板を切削した場合、木材の
樹液中のタンニン酸がスライサー用刃物の鉄分と反応し
て錆（酸化鉄）となり、単板表面を汚す現象、いわゆる
ブルースティン（青色汚染）が発生する。ブルースティ
ンが発生すると、汚染された単板をしゅう酸等で漂白す
る等の処理が必要になるため、ブルースティン防止対策
として国内では、スライサー用刃物の表面にテフロンコ
ーティングやハードクロム（ＨＣ）メッキ等を施すか、
又はペンキを塗布したりする等の種々の手段が採られて
いる。
【０００３】一方、スライサー用刃物は平板状の大型の
長尺刃物であって、木材より所定厚さの単板を精度よく
切削する際に用いられるもので、樹液と反応して錆を発
生しない材質を使用するのがよく、また相当量の単板を
切削した後には刃先の摩耗やまくれ及び刃欠け等を除去
して鋭利な刃先とするため、スライサー用刃物を電磁チ
ャックで磁力保持して刃先の研削作業を行っている。こ
の研削作業は定期的に繰り返されるため段取り等を容易
にして作業効率を向上させる必要がある。
長尺刃物であって、木材より所定厚さの単板を精度よく
切削する際に用いられるもので、樹液と反応して錆を発
生しない材質を使用するのがよく、また相当量の単板を
切削した後には刃先の摩耗やまくれ及び刃欠け等を除去
して鋭利な刃先とするため、スライサー用刃物を電磁チ
ャックで磁力保持して刃先の研削作業を行っている。こ
の研削作業は定期的に繰り返されるため段取り等を容易
にして作業効率を向上させる必要がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のスライサー用刃
物にあっては、台金の材質が軟鋼のため樹液と反応して
錆が発生し切削中の単板を汚すため、汚染された単板を
漂白するか又は汚染されないように刃物表面をコーティ
ングする等の対策が必要であった。
物にあっては、台金の材質が軟鋼のため樹液と反応して
錆が発生し切削中の単板を汚すため、汚染された単板を
漂白するか又は汚染されないように刃物表面をコーティ
ングする等の対策が必要であった。
【０００５】本発明の課題は、刃物表面に発生する錆に
よる単板の汚染を防止しかつ耐久性が向上するスライサ
ー用刃物を提供することにある。
よる単板の汚染を防止しかつ耐久性が向上するスライサ
ー用刃物を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の請求項１に係るスライサー用刃物は、単板
切削に用いられ台金に刃金をろう付してなるスライサー
用刃物において、台金は、フェライト系ステンレス鋼で
形成される構成とする。
め、本発明の請求項１に係るスライサー用刃物は、単板
切削に用いられ台金に刃金をろう付してなるスライサー
用刃物において、台金は、フェライト系ステンレス鋼で
形成される構成とする。
【０００７】また、請求項２に係るスライサー用刃物
は、請求項１に係るスライサー用刃物において、フェラ
イト系ステンレス鋼で形成された台金にろう付けされる
刃金を、ＳＫＨ５１，５２等の改良鋼を含む高速度工具
鋼又は高速度工具鋼相当材に限定した構成としたもので
ある。
は、請求項１に係るスライサー用刃物において、フェラ
イト系ステンレス鋼で形成された台金にろう付けされる
刃金を、ＳＫＨ５１，５２等の改良鋼を含む高速度工具
鋼又は高速度工具鋼相当材に限定した構成としたもので
ある。
【０００８】そして、高速度工具鋼相当材とは、高速度
工具鋼と合金工具鋼との中間の成分からなる鋼材、いわ
ゆる一般にセミハイスと称される鋼材である。
工具鋼と合金工具鋼との中間の成分からなる鋼材、いわ
ゆる一般にセミハイスと称される鋼材である。
【０００９】本発明によれば、台金をフェライト系ステ
ンレス鋼で形成したため、単板切削時の錆の発生が防止
されるとともに、フェライト系ステンレス鋼は磁性体で
あるので刃先研削時に電磁チャックへの磁力保持が可能
となる。また、台金もろう付け時には刃金の焼入れ温度
まで過熱されるが、焼入れ硬化性のないフェライト系ス
テンレス鋼で形成された台金部には焼きが入らないので
熱処理後の歪矯正が容易になり、刃物の平坦度も向上さ
れる。台金の材質として例えば非磁性体であるオーステ
ナイト系ステンレス鋼を選んだ場合には電磁チャックで
磁力保持できないので別に取付け治具等が必要になり、
その結果、研削のための段取りが複雑なものとなってし
まう。またマルテンサイト系ステンレス鋼は焼入硬化性
があるため台金の歪対策に問題が残る。したがって平坦
度を確保するためにはろう付時に焼入れ硬化しない材質
であること、さらにコストアップしない等の条件を考慮
してフェライト系ステンレス鋼を選択した。また、刃金
の材質としては合金工具鋼よりも耐久性のある高速度工
具鋼又は高速度工具鋼相当材（セミハイス）を採用する
ことにより、従来のスライサー用刃物よりも刃持ちのよ
いものとすることができる。
ンレス鋼で形成したため、単板切削時の錆の発生が防止
されるとともに、フェライト系ステンレス鋼は磁性体で
あるので刃先研削時に電磁チャックへの磁力保持が可能
となる。また、台金もろう付け時には刃金の焼入れ温度
まで過熱されるが、焼入れ硬化性のないフェライト系ス
テンレス鋼で形成された台金部には焼きが入らないので
熱処理後の歪矯正が容易になり、刃物の平坦度も向上さ
れる。台金の材質として例えば非磁性体であるオーステ
ナイト系ステンレス鋼を選んだ場合には電磁チャックで
磁力保持できないので別に取付け治具等が必要になり、
その結果、研削のための段取りが複雑なものとなってし
まう。またマルテンサイト系ステンレス鋼は焼入硬化性
があるため台金の歪対策に問題が残る。したがって平坦
度を確保するためにはろう付時に焼入れ硬化しない材質
であること、さらにコストアップしない等の条件を考慮
してフェライト系ステンレス鋼を選択した。また、刃金
の材質としては合金工具鋼よりも耐久性のある高速度工
具鋼又は高速度工具鋼相当材（セミハイス）を採用する
ことにより、従来のスライサー用刃物よりも刃持ちのよ
いものとすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１及び図
２を参照しながら説明する。図２は図１の概略平面図で
ある。図１及び図２に示すように、本発明のスライサー
用刃物は、木材３より単板３Ａを切削するスライサーに
用いられ、平板状の台金１に平板状の刃金２をろう付け
してなるスライサー用刃物であって、台金１は、ＳＵＳ
４３０（１６Ｃｒ〜１８Ｃｒ）等の改良鋼を含むフェラ
イト系ステンレス鋼で形成される構成とする。そして刃
金２は、ダイス鋼系のＳＫＤ１１，１２等の改良鋼を含
む錆難い合金工具鋼や、ＳＫＨ５１，５２等の改良鋼を
含む高速度工具鋼又は高速度工具鋼相当材等で形成され
るとともに、台金１にろう付されるものとする。
２を参照しながら説明する。図２は図１の概略平面図で
ある。図１及び図２に示すように、本発明のスライサー
用刃物は、木材３より単板３Ａを切削するスライサーに
用いられ、平板状の台金１に平板状の刃金２をろう付け
してなるスライサー用刃物であって、台金１は、ＳＵＳ
４３０（１６Ｃｒ〜１８Ｃｒ）等の改良鋼を含むフェラ
イト系ステンレス鋼で形成される構成とする。そして刃
金２は、ダイス鋼系のＳＫＤ１１，１２等の改良鋼を含
む錆難い合金工具鋼や、ＳＫＨ５１，５２等の改良鋼を
含む高速度工具鋼又は高速度工具鋼相当材等で形成され
るとともに、台金１にろう付されるものとする。
【００１１】そしてろう付時に焼入れ可能にするため、
刃金の焼入温度（高速度工具鋼の場合で１２００℃前
後）まで加熱してろう付を行う。この際、フェライト系
ステンレス鋼のろう付表面の酸化を防止するため、中性
又は還元性雰囲気中でのろう付が必要であり、露点が−
２５℃以下の窒素ガス雰囲気炉で銅ろうによる炉内ろう
付を行う。また窒素ガス雰囲気炉にかぎらず、水素ガス
雰囲気炉や真空炉等の中性又は還元性雰囲気の熱処理炉
であれば炉内ろう付が可能である。なおろう材としては
一般的な銅ろうやその改良材等を使用する。
刃金の焼入温度（高速度工具鋼の場合で１２００℃前
後）まで加熱してろう付を行う。この際、フェライト系
ステンレス鋼のろう付表面の酸化を防止するため、中性
又は還元性雰囲気中でのろう付が必要であり、露点が−
２５℃以下の窒素ガス雰囲気炉で銅ろうによる炉内ろう
付を行う。また窒素ガス雰囲気炉にかぎらず、水素ガス
雰囲気炉や真空炉等の中性又は還元性雰囲気の熱処理炉
であれば炉内ろう付が可能である。なおろう材としては
一般的な銅ろうやその改良材等を使用する。
【００１２】すなわちスライサー用刃物は、長尺のフェ
ライト系ステンレス鋼で台金１が形成され、台金１の一
方の側面の長さ方向の先端に、合金工具鋼や高速度工具
鋼又は高速度工具鋼相当材で形成された刃金２が銅ろう
を用いて炉内ろう付されかつ焼入れされる。そして平坦
度が修正されかつ刃金２の先端に図１に示すように、刃
表２ａと刃裏２ｂとが形成されその刃表２ａと刃裏２ｂ
との交差部が刃先線Ｋとなる。次に刃金２より離れた台
金１の他方の面がスライサーの刃物台４に当接されてボ
ルト５等で取り付けられる。この際、刃先線Ｋが進行方
向（切削方向）に対して、斜めになるように木材３の種
類に応じてふり角αを持って取付けられ、かつ刃先の微
調整（刃口の調整）や逃角βの設定等とともに振動が少
ないよう取付けられる。そして図示しない駆動機構によ
り矢印方向に往復運動しながら刃金２の刃先により、木
材３を精度よく所定厚さ幅の単板３Ａに切削する。なお
木材３は、長さ方向、幅方向及び厚さ方向の各々に各種
年輪模様の複数の板を接着剤により積層した積層ブロッ
クであって、これを薄く切削して寄木模様化粧単板を作
成するものでもよい。また、図１においては、刃物台４
が往復運動するスライサーについて説明したが、木材３
の方を他の駆動機構により往復運動するスライサーであ
ってもよい。
ライト系ステンレス鋼で台金１が形成され、台金１の一
方の側面の長さ方向の先端に、合金工具鋼や高速度工具
鋼又は高速度工具鋼相当材で形成された刃金２が銅ろう
を用いて炉内ろう付されかつ焼入れされる。そして平坦
度が修正されかつ刃金２の先端に図１に示すように、刃
表２ａと刃裏２ｂとが形成されその刃表２ａと刃裏２ｂ
との交差部が刃先線Ｋとなる。次に刃金２より離れた台
金１の他方の面がスライサーの刃物台４に当接されてボ
ルト５等で取り付けられる。この際、刃先線Ｋが進行方
向（切削方向）に対して、斜めになるように木材３の種
類に応じてふり角αを持って取付けられ、かつ刃先の微
調整（刃口の調整）や逃角βの設定等とともに振動が少
ないよう取付けられる。そして図示しない駆動機構によ
り矢印方向に往復運動しながら刃金２の刃先により、木
材３を精度よく所定厚さ幅の単板３Ａに切削する。なお
木材３は、長さ方向、幅方向及び厚さ方向の各々に各種
年輪模様の複数の板を接着剤により積層した積層ブロッ
クであって、これを薄く切削して寄木模様化粧単板を作
成するものでもよい。また、図１においては、刃物台４
が往復運動するスライサーについて説明したが、木材３
の方を他の駆動機構により往復運動するスライサーであ
ってもよい。
【００１３】本発明によれば、台金をフェライト系ステ
ンレス鋼で形成することにより、木材の樹液との反応に
よる錆の発生が防止され、かつ磁性があって刃先の研削
作業時に電磁チャックにより磁力保持することができる
ため、研削作業時間の段取り時間が簡略化され、その
上、刃金を合金工具鋼や高速度工具鋼又は高速度工具鋼
相当材で形成することにより、ろう付時に焼入れが可能
になることに加え、焼入れ硬化性のないフェライト系ス
テンレス鋼で形成された台金部に焼きが入らないので熱
処理後の歪矯正が容易になり、刃物の平坦度を良好にす
ることができ、精度の優れたスライサー用刃物を得るこ
とができる。また、刃金を高速度工具鋼又は高速度工具
鋼相当材で形成した場合は、合金工具鋼による刃金に比
べて耐久性が向上するので刃先の研削修理までの切削使
用時間が長くなり、刃替えまでの時間が伸び、生産性の
向上が図られる。
ンレス鋼で形成することにより、木材の樹液との反応に
よる錆の発生が防止され、かつ磁性があって刃先の研削
作業時に電磁チャックにより磁力保持することができる
ため、研削作業時間の段取り時間が簡略化され、その
上、刃金を合金工具鋼や高速度工具鋼又は高速度工具鋼
相当材で形成することにより、ろう付時に焼入れが可能
になることに加え、焼入れ硬化性のないフェライト系ス
テンレス鋼で形成された台金部に焼きが入らないので熱
処理後の歪矯正が容易になり、刃物の平坦度を良好にす
ることができ、精度の優れたスライサー用刃物を得るこ
とができる。また、刃金を高速度工具鋼又は高速度工具
鋼相当材で形成した場合は、合金工具鋼による刃金に比
べて耐久性が向上するので刃先の研削修理までの切削使
用時間が長くなり、刃替えまでの時間が伸び、生産性の
向上が図られる。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、台金をフェライト系ス
テンレス鋼で形成するため、単板切削時の錆による単板
の汚染が防止されるとともに、台金は刃金の焼入れ温度
まで過熱されても焼入れ硬化しないので、熱処理後の歪
矯正が容易となり、精度のよいスライサー用刃物が得ら
れる。また、刃先研削時には電磁チャックで磁力保持が
可能となり、度々行われる刃先修理のための研削作業の
段取りが合理化される。
テンレス鋼で形成するため、単板切削時の錆による単板
の汚染が防止されるとともに、台金は刃金の焼入れ温度
まで過熱されても焼入れ硬化しないので、熱処理後の歪
矯正が容易となり、精度のよいスライサー用刃物が得ら
れる。また、刃先研削時には電磁チャックで磁力保持が
可能となり、度々行われる刃先修理のための研削作業の
段取りが合理化される。
【図１】本発明の実施の形態を示す図である。
【図２】図１の概略平面図である。
【図３】図１の裏刃方式を示す図である。
【図４】図１の表刃方式を示す図である。
１ 台金 ２ 刃金 ３ 木材 ３Ａ 単板 ４ 刃物台 ５ ボルト
Claims (2)
- 【請求項１】 単板切削に用いられ台金に刃金をろう付
してなるスライサー用刃物において、前記台金は、フェ
ライト系ステンレス鋼で形成されることを特徴とするス
ライサー用刃物。 - 【請求項２】 請求項１記載のスライサー用刃物におい
て、刃金は、高速度工具鋼又は高速度工具鋼相当材で形
成されることを特徴とするスライサー用刃物。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9314798A JPH11147207A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | スライサー用刃物 |
| US09/191,712 US5955208A (en) | 1997-11-17 | 1998-11-13 | Knives for slicers |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9314798A JPH11147207A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | スライサー用刃物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11147207A true JPH11147207A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18057733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9314798A Pending JPH11147207A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | スライサー用刃物 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5955208A (ja) |
| JP (1) | JPH11147207A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019111780A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 株式会社ノダ | ベニヤレース |
| WO2022158218A1 (ja) | 2021-01-21 | 2022-07-28 | 兼房株式会社 | 長尺刃物 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005052849A (ja) * | 2003-08-07 | 2005-03-03 | Nsk Warner Kk | 連続して銅ろう付けと焼入れする鋼製部品の製造方法 |
| ES2263347B1 (es) * | 2004-09-13 | 2007-08-16 | Amable Gallego Cozar | Cinta de sierra de acero inoxidable aplicable para el corte y despiece de productos alimenticios, como los carnicos, pescados y similares. |
| US8374424B2 (en) | 2010-10-02 | 2013-02-12 | John E. DIETZ | Method and apparatus for making multiple copies of a mosaic |
| CN106274019B (zh) * | 2016-08-11 | 2018-08-14 | 浙江诚信医化设备有限公司 | 一种钛钢复合板钛复层的快速剥离方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US13485A (en) * | 1855-08-28 | Machine fob splitting fire-wood | ||
| US1828973A (en) * | 1929-05-01 | 1931-10-27 | Grover D Leister | Portable gin pole structure |
| US1787994A (en) * | 1929-06-24 | 1931-01-06 | Evans Auto Loading Company Inc | Riving machine |
| US4255497A (en) * | 1979-06-28 | 1981-03-10 | Amax Inc. | Ferritic stainless steel |
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-
1997
- 1997-11-17 JP JP9314798A patent/JPH11147207A/ja active Pending
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1998
- 1998-11-13 US US09/191,712 patent/US5955208A/en not_active Expired - Fee Related
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| JP2019111780A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 株式会社ノダ | ベニヤレース |
| WO2022158218A1 (ja) | 2021-01-21 | 2022-07-28 | 兼房株式会社 | 長尺刃物 |
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| Publication number | Publication date |
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| US5955208A (en) | 1999-09-21 |
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| A02 | Decision of refusal |
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