JPH1114581A - 熱伝導度検出器 - Google Patents

熱伝導度検出器

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Publication number
JPH1114581A
JPH1114581A JP16858697A JP16858697A JPH1114581A JP H1114581 A JPH1114581 A JP H1114581A JP 16858697 A JP16858697 A JP 16858697A JP 16858697 A JP16858697 A JP 16858697A JP H1114581 A JPH1114581 A JP H1114581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume
tcd
thermal conductivity
space
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16858697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Ueda
雅人 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP16858697A priority Critical patent/JPH1114581A/ja
Publication of JPH1114581A publication Critical patent/JPH1114581A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の種類のカラムに使用できる熱伝導度検
出器を提供する。 【解決手段】 加熱された感温素子2a、2bの表面に
分析ガスを接触させ、分析ガスの熱伝導度に応じて感温
素子の温度変化を生ぜしめ、そのときの感温素子の抵抗
値の変化から被測定ガスの検出を行う熱伝導度検出器1
において、前記感温素子を密封する空間の容積を調整す
る可動壁6a、6bを設け、これを外部からツマミ8
a、8bにより調整できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマトグラフィ
などに用いられる熱伝導度検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】クロマトグラフ分析では種々の検出器が
使用されるが、キャリアガスを用いるクロマトグラフ分
析では、広範な種類の物質の分析が行える熱伝導度検出
器(以下、TCDという)が広く用いられている。この
TCDでは、タングステンフィラメント、サーミスタな
ど温度に依存して電気抵抗値が変化する感温素子がガス
流路中に挿入され、ガスの種類によりガスの熱伝導度が
異なることを利用してガスの検出を行うものである。
【0003】すなわち、たとえば図3に示すようにフィ
ラメント2a、2bが金属ブロック3a、3bにより構
成されるガス流路中に挿入され、このフィラメント2
a、2bによりブリッジ回路を構成し、これらのフィラ
メントに直流電流1を流して加熱し、そのうち一方の参
照側のフィラメント2bには純キャリアガスを流し、ま
た、他方の検出側のフィラメント2aには分離カラムか
ら流れてきた分析ガス(分析成分を含有するキャリアガ
ス)を流すようにしてある。そして、たとえば純キャリ
アガスに比べて熱伝導度の低い分析ガスが検出側のフィ
ラメント付近を流れることにより検出側フィラメントの
温度は上昇し、その温度変化に応じて電気抵抗値が増大
する。このフィラメントは、ブリッジ回路を構成してい
るので、温度変化による電気抵抗の変化に起因して生じ
る電位差変動を電位差計を用いた検出部4により検出す
ることにより、分析ガスに対応した信号を取り出すこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】TCDは、金属ブロッ
クによって密閉された空間内にフィラメントを挿入する
とともに、この空間内にガスが送り込まれるようにして
あるが、ガスクロマトグラフで用いるカラムの種類に応
じてこの空間容積を適切なものにする必要がある。
【0005】即ち、パックドカラムを使用する場合に
は、流量が多いので、大きな容積(セルボリューム)の
TCDを使用する方が、逆にキャピラリカラムの場合に
は、流量が少ないため小さな容積(セルボリューム)の
TCDを用いる方が、測定感度が向上する。したがっ
て、カラム種類に応じて複数の適切なTCDを準備する
必要があった。そして、もしもカラムに応じた適切なT
CDを使用せずに分析を行うと、感度の低い分析しかで
きないこととなった。
【0006】本発明は、このような問題をなくし、ただ
1つのTCDによって、どのようなカラムの種類の分析
においても使用可能なTCDを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本発明の熱伝導度検出器は、加熱された感温
素子の表面に分析ガスを接触させ、分析ガスの熱伝導度
に応じて感温素子の温度変化を生ぜしめ、そのときの感
温素子の抵抗値の変化から被測定ガスの検出を行う熱伝
導度検出器において、前記感温素子を密封する空間の容
積を調整する機構を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。図1は本発明の一実施例を示すTCDの概
略構成図であり、図2はそのA−A’断面図である。
【0009】図において、1は、TCDであり、純キャ
リアガスを流す側のa側と、試料ガスを含むキャリアガ
スが流れるb側とが対になっている。ここで、2a、2
bはフィラメント、3a、3bは金属ブロックである。
4a、4bは金属ブロックに設けられたキャリアガス入
口であり、5a、5bは同じく金属ブロックに設けられ
たキャリアガス出口である。6a、6bは金属ブロック
内のフィラメントが封入された密閉空間の空間容積を変
化させるための可動壁である。この可動壁6a、6bは
ネジが刻まれたロッド7a、7b、およびツマミ8a、
8bにより外部から位置が調整できるようになってい
る。すなわち、ツマミ8a、8bを回転することにより
ロッド7a、7bが前進後退し、これにともなって可動
壁6a、6bも前進後退するようにしてある(ロッド7
a、7bは可動壁6a、6bに対し図示しないジョイン
トにより回転可能に接続されている)。なお、可動壁の
周囲には密封のためのガスケット9が取り付けてある。
【0010】このTCDをパックドカラムを使用するガ
スクロマトグラフに用いる場合には、ツマミを調整して
フィラメントが封入された密閉空間の容積が大きくなる
ように調整する。逆にキャピラリカラムを使用するガス
クロマトグラフに用いる場合には、ツマミを調整してフ
ィラメントが封入された密閉空間の容積が小さくなるよ
うに調整する。これにより、カラム種類に応じた最適な
容積のTCDとして分析を行うことができる。
【0011】本発明の実施態様をまとめておく。 (1)加熱された感温素子の表面に分析ガスを接触さ
せ、分析ガスの熱伝導度に応じて感温素子の温度変化を
生ぜしめ、そのときの感温素子の抵抗値の変化から被測
定ガスの検出を行うクロマトグラフ用熱伝導度検出器に
おいて、前記感温素子をキャリアガス入口、キャリアガ
ス出口を有するブロック内に封入するとともにブロック
内に可動壁を設け、この可動壁の位置を調節する調整機
構を備えたことを特徴とする熱伝導度検出器。
【0012】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のTCDで
は、感温素子であるフィラメントを密閉する空間の容積
を可変にしたので、使用するカラムの種類に応じて適切
な容積にして測定することができ、ただ1つのTCDを
準備するだけであらゆる種類のカラムにも対応させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である熱伝導度検出器の概略
構成図。
【図2】図1におけるA−A’断面図。
【図3】熱伝導度検出器の説明図。
【符号の説明】
2a:分析ガス側フィラメント(検出側) 2b:キャリアガス側フィラメント(参照側) 2c、2d:抵抗 3a、3b:金属ブロック 4a、4b:キャリアガス入口 5a、5b:キャリアガス出口 6a、6b:可動壁 8a、8b:ツマミ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された感温素子の表面に分析ガスを
    接触させ、分析ガスの熱伝導度に応じて感温素子の温度
    変化を生ぜしめ、そのときの感温素子の抵抗値の変化か
    ら被測定ガスの検出を行う熱伝導度検出器において、前
    記感温素子を密封する空間の容積を調整する機構を設け
    たことを特徴とする熱伝導度検出器。
JP16858697A 1997-06-25 1997-06-25 熱伝導度検出器 Pending JPH1114581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16858697A JPH1114581A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 熱伝導度検出器

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JP16858697A JPH1114581A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 熱伝導度検出器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114581A true JPH1114581A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15870811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16858697A Pending JPH1114581A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 熱伝導度検出器

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JP (1) JPH1114581A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310971A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Yokogawa Electric Corp 熱伝導度検出器
JP2019082434A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社島津製作所 分析方法および分析装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310971A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Yokogawa Electric Corp 熱伝導度検出器
JP2019082434A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社島津製作所 分析方法および分析装置

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