JPH11144380A - 不正複写防止方法および装置 - Google Patents

不正複写防止方法および装置

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JPH11144380A
JPH11144380A JP9306104A JP30610497A JPH11144380A JP H11144380 A JPH11144380 A JP H11144380A JP 9306104 A JP9306104 A JP 9306104A JP 30610497 A JP30610497 A JP 30610497A JP H11144380 A JPH11144380 A JP H11144380A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声信号や画像信号に電子透かしによって著
作権情報を埋め込んで不正複写を防止する方法がある
が、不正複写を行うものに対して有効ではない場合があ
る。 【解決手段】 音声信号や画像信号の再生装置から出力
する場合に、再生された音声信号あるいは画像信号にノ
イズを電子透かしとして埋め込み、ノイズの埋め込まれ
た音声信号または画像信号を再生出力として出力する。
この再生出力を複写する場合には、正規の音声信号ある
いは画像信号よりもエントロピが増加し、不正複写の費
用が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号または画
像信号の再生記録装置において、記録されたデータが不
正に複写されることを防止するための方法および装置に
関する。本発明の対象となるのは、音声信号または画像
信号のいずれか、音声信号および画像信号の双方の組み
合わせであるが、以下では音声信号または画像信号とい
う意味を音声画像信号という一つの語で表現する。
【0002】
【従来の技術】音声や画像にその視聴者が気づかないよ
うに、余分なデータを埋め込み、また、この余分なデー
タの埋め込まれた音声や画像から、埋め込まれたデータ
を取り出す方法が知られている。この方法は、ステガノ
グラフィ(steganography)とか、情報ハイディング(In
formation Hiding) とか称されている。近年では、音声
や画像に著作権者の名前等を埋め込むことで著作権を保
護することにも利用されているので「電子透かし」とも
呼ばれている。近年のディジタル信号の再生記録装置の
発展により、ディジタル信号として放送あるいは記録さ
れた音声画像信号は複写してもその品質が劣化しないた
め、不正複写が行われて著作権が侵害されるおそれが強
くなった。このため、著作権保護を図るため、ディジタ
ル信号中に著作権者名等のデータをディジタル信号中に
埋め込むことで、不正複写を防止することが考えられて
いる。
【0003】本発明は、著作権の保護のための不正複写
を防止するためのものであるため、以下では、音声や画
像にデータを埋め込むことを電子透かし符号化といい、
データが埋め込まれた音声や画像から埋め込まれたデー
タを取り出すことを電子透かし復号化と呼ぶ。
【0004】なお、電子透かし符号化方法および電子透
かし復号化方法については、例えば、松井甲子雄著「画
像信号暗号−手法と応用」(森北出版 1993年)等
に詳しい説明がある。
【0005】また、映像信号中に電子透かしを埋め込み
不正に複写されることを防止する技術として特開平5−
236424号公報記載の技術がある。この技術は、映
像信号中で近隣の信号値と比べて設定値以上隆起した領
域または設定値以上低い値を示すくぼみ状の領域を映像
信号の特徴部分として他の信号に置き換えまたはそのま
ま処理しないで映像信号中にデータを埋め込むことを提
案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子透かしによ
る著作権の保護では、著作権の保護が十分には行われな
い問題があった。
【0007】まず、不正複写によって利益を得ようとす
る人々は、一般に不正複写された媒体を不正複写された
ものといって販売するのではなく、正規の複写であると
偽って販売する。このため、「電子透かしによって音声
画像信号に埋め込まれた著作権者の名前」と「不正複写
された媒体のパッケージに書かれている著作権者の名
前」とが一致する場合には、「電子透かしによって埋め
込まれた著作権者の名前」は、その複写が不正複写であ
るか否かを判定するための材料とはならない。むしろ、
電子透かしの原理を知らない一般の消費者は、媒体の包
装を見て海賊版かも知れないと疑っても、その媒体から
音声画像信号を再生して「電子透かしによって音声画像
信号に埋め込まれた著作権者」の名前をみると、本物だ
と確信してしまうであろう。この場合には、電子透かし
は、著作権を保護するのには逆効果とさえなり得る。
【0008】次に、友人あるいは家族などの間で不正複
写をやりとりする場合には、不正複写している事実が第
三者に知られる可能性が小さい問題がある。しかも不正
複写しているという意識が薄いので、大容量のディジタ
ル式音声画像再生記録装置の普及に伴って複写が容易に
なるにつれて、不正複写の件数が増加することが考えら
れる。しかも、ディジタル式音声画像再生記録装置の場
合には、複写しても信号が劣化しないので、次々と不正
複写が重ねられてというように、広範囲に不正複写が行
われ、不正複写物が配布されることが考えられる。
【0009】また、従来技術として挙げた特開平5−2
36424号公報記載の技術では、視覚的に映像部分の
劣化をともなわないで映像信号中にデータを埋め込む点
では優れたところがあるが、画像の特徴領域を抽出して
その部分の信号の変換を行う点でその処理および構成が
複雑となるきらいがある。
【0010】本発明は、上述の問題に鑑み、単に電子透
かしによって著作権情報を埋め込むのではなく、不正複
写のコストを大きくするような電子透かしをデータ中に
埋め込み、またそのデータにランダム性をもたせること
で不正複写を抑止する不正複写防止方法および装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は、
不正複写防止方法に関するもので、再生された音声信号
または画像信号に視聴者に音質または画質の劣化がほと
んど認識できない程度のノイズを電子透かしとして埋め
込むことを特徴とする。
【0012】また、本発明の第二の観点は、不正複写防
止装置に関するもので、音声信号または画像信号の復号
手段と、ノイズ発生手段と、前記ノイズ発生手段の出力
するノイズを前記復号手段の出力する音声信号または画
像信号に電子透かしとして埋め込み出力する電子透かし
符号化手段とを備えることを特徴とする。
【0013】この不正複写防止装置は、音声画像の再生
記録装置に設けられ、音声画像信号を出力するとき、あ
るいは音声画像信号を記録するときは、ノイズが埋め込
まれた音声画像信号を再生記録するようにする。
【0014】本発明の方法および装置によると、正規の
著作権の複写媒体から再生された音声画像信号を視聴し
ても音質や画質の劣化をほとんど認識できないので、視
聴者には問題が生じない。ところが、不正に複写された
媒体を視聴した場合には、再生あるいは複写されるごと
に音声画像信号にノイズが付加されていくため、音質や
画質の劣化が大きくなる。このため、不正に複写された
媒体を再生しても許容限度を超えてノイズが埋め込まれ
た音声画像は視聴に耐えられなく、不正複写を抑止す
る。
【0015】また、ノイズが埋め込まれることによって
埋め込まれたノイズの分だけデータ量が増えるため、音
声画像信号再生記録装置を利用して不正に複写すると、
不正複写されたデータが元のデータより長くなる。この
ため、もし元のデータの長さが1枚の媒体にかろうじて
記録できるほど長いものであれば、不正複写されたデー
タを記録するには、2枚の媒体が必要となり、不正複写
のコストが増加し、またこのことが不正複写行為を抑止
することになる。
【0016】また、本発明の第三の観点は、不正複写防
止制御信号を音声画像信号に埋め込んでおき、再生時に
不正複写防止制御信号がある場合とない場合とで再生出
力を選択する方法であり、音声画像信号の再生記録時に
ノイズを電子透かしとして埋め込むことを指示する不正
複写防止制御信号を前記音声信号または画像信号に埋め
込み、音声画像信号の再生記録時に復号した音声信号ま
たは画像信号中から不正複写防止制御信号を検出し、前
記不正複写防止制御信号を検出したときは、再生記録時
には音声画像信号に視聴者に音質または画質の劣化がほ
とんど認識できない程度のノイズを電子透かしとして埋
め込むことを特徴とする。
【0017】また、本発明の第四の観点は、装置の発明
にかかり、入力された音声画像信号から再生記録時にノ
イズを電子透かしとして埋め込むことを指示する不正複
写防止制御信号を抽出する復号化手段と、この復号化手
段で抽出した不正複写防止制御信号と自装置にあらかじ
め与えられた不正複写防止制御信号とを比較する比較手
段と、ノイズ発生手段と、入力された音声画像信号に前
記ノイズ発生手段の出力するノイズを視聴者がその音声
画像信号の劣化を認識できない程度の電子透かしとして
埋め込む電子透かし符号化手段と、前記比較手段が不正
複写防止制御信号の一致を検出したときは前記電子透か
し符号化手段の出力を出力し、不一致を検出したとき
は、入力された音声画像信号を出力する選択手段とを備
えたことを特徴とする。
【0018】なお、音声画像信号再生記録装置に、この
不正複写防止装置を備え、あらかじめ機器に使用者が変
更できない形で不正複写防止制御信号が設定され、あら
かじめ不正複写防止制御信号が電子透かしとして埋め込
まれた音声信号または画像信号が入力されることができ
る。
【0019】この第三および第四の観点の発明では、複
写防止機能を機能させるか否かを不正複写防止制御信号
として音声画像信号に埋め込んでおき、再生記録装置で
の複写防止機能を機能させるか否かを制御する。音声画
像信号に複写を抑止するための不正複写防止制御信号が
埋め込まれている場合には、さらにノイズを埋め込む処
理を行うので、その再生出力としては視聴者に感知され
る程度に音質や画質の劣化が大きくなり、元の音声画像
信号が不正複写であることが認知できる。かりに正規の
複写時にノイズを埋め込むことで視聴者に感知される程
度に音質や画質の劣化が大きくなる場合には、不正複写
制御信号の埋め込みまたは付加を中断することで、音質
や画質の劣化を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態の1例を示す。
【0021】図1は、本発明の第一の実施例の不正複写
防止装置の基本構成を示すブロック図である。
【0022】この装置は、ノイズを生成するノイズ発生
装置101と、生成されたノイズを入力端子103から
供給される音声画像信号に電子透かしとして埋め込み、
出力端子104から出力する電子透かし符号化装置10
2とを備える。ノイズ発生装置101は、乱数発生器あ
るいはその他の白色ノイズ発生器などよく知られたノイ
ズ発生器を用いる。また、電子透かし符号化装置102
も、従来から用いられているデータ中に電子透かしを埋
め込む電子透かし符号化装置を用いる。なお、ノイズの
大きさはあらかじめ決められており、埋め込まれるノイ
ズの大きさ(振幅)は視聴者が音質または画質の劣化を
認識できない程度のものである。この不正複写防止装置
は、音響再生装置あるいは画像再生装置、または、音響
再生記録装置あるいは画像再生記録装置内に設けられ
る。本明細書では、これを音声画像再生装置あるいは音
声画像信号再生記録装置と総称する。
【0023】次のこの図1の不正複写防止装置による音
声画像信号の不正複写の防止または抑止を説明する。
【0024】まず、音声画像信号再生装置から音声画像
信号を出力する場合には、あらかじめ図1に示す不正複
写防止装置を音声画像信号再生装置に組み込んでおき、
再生された音声画像信号を入力端子103に供給し、再
生された音声画像信号に視聴者が認識できない程度のノ
イズを埋め込んで出力端子104から出力される音声画
像信号を外部に出力する。また、音声画像信号再生記録
装置の内部で、音声画像信号を複写(記録)する場合に
は、あらかじめこの装置を音声画像信号再生記録装置に
組み込んでおき、再生された音声画像信号を入力端子1
03に供給し、視聴者が音質や画質の劣化を認識できな
い程度のノイズを再生された音声画像信号に埋め込み、
出力端子104から出力し、この出力端子104に出力
された信号を複写(記録)する。
【0025】これにより、出力端子104には視聴者が
音質や画質の劣化が認識できない程度のノイズが再生音
声画像信号に埋め込まれて出力される。この出力端子1
04に受像器や録画装置等が接続される。この出力端子
104の出力をそのまま視聴する場合には視聴者は不便
を感じない。ところが、この出力端子104の出力を不
正に複写しようとすると、さらにノイズを音声画像信号
に重畳することになるので、さらに音質、画質が劣化
し、視聴者の視聴に耐えられなくなり、不正複写を行う
利点がなくなる。
【0026】次に図2を参照して第二の実施例を説明す
る。図2は第二の実施例の基本構成を示す機能ブロック
図である。この第二の実施例は、不正複写防止制御信号
を用いて、音声画像再生記録装置の複写防止機能を制御
するものである。
【0027】この不正複写防止装置は、音声画像再生記
録装置内に組み込まれるものであり、入力端子103か
ら入力された音声画像信号から再生記録時にノイズを電
子透かしとして埋め込むことを指示する不正複写防止制
御信号を抽出する電子透かし復号化装置201と、この
電子透かし復号化装置201で抽出した不正複写防止制
御信号と自装置にあらかじめ与えられた不正複写防止制
御信号とを比較する比較手段としての比較器202、ノ
イズ発生手段としてのノイズ発生装置101と、ノイズ
発生装置101の出力するノイズを入力された音声画像
信号に視聴者がその音声画像信号の劣化を認識できない
程度のノイズの電子透かしとして埋め込む電子透かし符
号化手段としての電子透かし符号化装置102と、前記
比較器202が不正複写防止制御信号の一致を検出した
ときは前記電子透かし符号化装置102の出力を出力端
子104へ出力し、不一致を検出したときは、入力端子
103へ入力された音声画像信号を出力する選択手段と
してのセレクタ203とを備えている。
【0028】第二実施例の装置の動作を説明する。
【0029】電子透かし復号化装置201は、入力端子
103から供給される音声画像信号に含まれている電子
透かしを復元して、復元された電子透かしを比較器20
2に供給する。比較器202は、入力端子204に供給
される不正複写防止制御信号と電子透かしとを比較し
て、比較結果を出力する。電子透かしとして抽出した不
正複写防止制御信号と不正複写防止制御信号とが一致し
たら1とし、一致しなければ0とする。ノイズ発生装置
101はノイズを生成し、生成したノイズを電子透かし
符号化装置102に供給する。電子透かし符号化装置1
02は、ノイズを電子透かしとして、視聴者に音質また
は画質の劣化が認識できない程度のレベルで入力端子1
03から供給される音声画像信号に埋め込んで出力す
る。セレクタ203は、比較器202の出力が1(電子
透かしから抽出した不正複写防止制御信号と入力端子2
04の不正複写防止制御信号とが一致したとき)なら
ば、電子透かし符号装置102の出力を選択して出力す
る。一方、セレクタ203は、比較器202の出力が0
ならば、入力端子103から供給される音声画像信号を
選択して、出力し、セレクタ203の出力が出力端子1
04から出力される。
【0030】なお、電子透かし復号化装置201におい
て用いられる電子透かしと、電子透かし符号化装置10
2において用いられる電子透かしと電子透かし符号化装
置102とは、別の方式のものが好ましい。同一の方式
である場合には電子透かしの符号化処理を行うときにノ
イズと不正複写防止制御信号とを識別できるような別の
パラメータを用いるものとする。これは、不正複写防止
制御信号とノイズとが混信することを避けるものであ
る。また、これにより不正複写防止制御信号をノイズが
埋め込まれた音声画像信号から抽出することができる。
【0031】図2に示す不正複写防止装置による音声画
像信号の不正複写の防止を説明する。
【0032】まず、あらかじめ不正複写を防止するため
の不正複写防止制御信号を決めておく。これは、「コピ
ー防止機能オン」等の文字列から構成される画像でもよ
いし、バーコードでもよく、またその他の符号化方法で
符号化されたものでもよい。そして、音声画像信号再生
記録装置の製造者は、その不正複写防止制御信号を音声
画像信号再生記録装置に記録しておく。なお、不正複写
防止制御信号は、一般の使用者には変更できないように
機器に記録されておくものとする。また、映画などの音
声画像信号の記録された媒体の製造販売者で、その媒体
が複写されることを防止したい製造販売者は、あらかじ
め電子透かし符号化によって、その不正複写防止制御信
号を媒体の記録されている音声画像信号に埋め込んでお
く。なお、この不正複写防止制御信号の電子透かし符号
化方法は、電子透かし復号化装置201に対応する電子
透かし符号化方法であるものとする。
【0033】第一の実施例においては、すべての音声画
像信号に対してノイズが埋め込まれるので、ユーザが独
自に作成した音声画像信号に対してもノイズが埋め込ま
れるという問題があったが、第二の実施例においては、
不正複写防止制御信号の埋め込まれている音声画像信号
に対してのみ、ノイズが埋め込まれるので、ユーザが独
自に作成した音声画像信号に対してはノイズが埋め込ま
れることはない。
【0034】なお、以上の第一の実施例および第二の実
施例の説明では、音声画像信号がアナログ信号であるか
ディジタル信号であるか否かについては言及しなかった
が、アナログ信号の場合には、アナログ信号に対応する
電子透かしを用い、ディジタル信号の場合にはディジタ
ル信号に対応する電子透かしを用いればよいため、音声
画像信号がアナログ信号でもディジタル信号でも実施す
ることができる。また、第二の実施例では、不正複写防
止制御信号だけを埋め込むことで説明したが、別の制御
信号として、ノイズ発生装置の出力パワー制御信号を埋
め込み、ノイズ発生装置の出力するノイズのパワーを制
御してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明には次のような効果がある。
【0036】まず、第一に不正複写された媒体がさらに
不正複写されることを防止できる。本発明では、再生あ
るいは複写されるごとに音声画像信号にノイズが加えら
れているため、何度も不正複写されるとノイズが累積し
て音質や画質が大きく劣化し、視聴者の観賞に耐えられ
なくなり、商品としての価値がなくなるからである。
【0037】第二に、音声画像信号にノイズを加えてい
るにもかわらず、正規に複写された媒体から再生された
音声画像信号を視聴しても、音質や画質の劣化はほとん
ど認識できない。これは、本発明では、電子透かしによ
ってノイズを音声画像信号に埋め込んでいるが、電子透
かしは、音声画像信号の視聴者に認識され難いように、
音声画像信号にデータが埋め込まれるからである。
【0038】また、第三に、本発明では不正複写された
媒体から再生された音声画像信号を視聴した場合には、
音質や画質の劣化が大きい。これは、電子透かしは一般
に、視聴者に認識され難いように、例えば画像の場合に
は、輪郭線部分に高周波信号を埋め込んだり平坦な部分
に低周波信号を埋め込むが、そのような部分には、人間
が音声や画像を認識するのに重要な部分でもあるから、
許容限度を超えてデータ(ノイズ)が埋め込まれて画像
信号が大きく変形すると、逆に画像の劣化が強く認識さ
れるからである。また、この埋め込まれたノイズを除去
することはランダムに埋め込まれているため困難であ
り、仮に音声画像信号から取り除こうとしてもそのため
のコストが大きくなる。
【0039】また、第四に、本発明では、信号系列の冗
長度にしたがって符号の長さが変動する可変長のデータ
圧縮符号化方法によって、音声画像信号を圧縮して記録
しているディジタル音声画像信号再生記録装置において
は、不正複写のコストが増加させられる効果がある。こ
れは、電子透かしによって音声画像信号にノイズを埋め
込むと、その音声画像信号をデータ圧縮して得られる符
号のデータ量が、埋め込まれたノイズの分だけ長くなる
ので、ディジタル音声画像信号再生記録装置を利用して
不正複写を行うと、不正複写されたデータが元のデータ
よりも長くなるからである。もし、元のデータの長さが
1枚の媒体にかろうじて記録できるほど長いものあれ
ば、不正複写されたデータを記録するのに2枚の媒体が
必要となるので、不正複写のコストが増加する。また、
不正複写された媒体を正規の複写と偽って販売しても通
常は1枚であるはずの媒体が2枚もあれば、不正複写で
あると気づかれやすいので不正複写物の販売が困難にな
るという効果もある。もちろん、本発明は、正規のディ
ジタル音声画像信号再生記録装置を利用せずに媒体を物
理的に複写して不正複写物を製造販売することを防止す
るものではないが、特殊の複写装置を製造して不正複写
物を製造した場合には、製造コストを回収するために大
規模に販売しなければならないから、不正複写物の製造
販売していることが高い確率で発覚し、処罰される可能
性が高くなり、このような物理的な不正複写を抑止する
ことにもなる。
【0040】また、第五に、本発明では記録形式の異な
る他の媒体に複写されても不正複写防止の効果は消えな
い。これは、電子透かしは一般に記録形式の異なる他の
媒体に複写されても効果は消えないからである。このた
め、テレビ放送される映像信号に本発明を適用しておけ
ば、その映像信号が不正複写されても、無制限に不正複
写されるおそれがない。また、一般の使用者が、ディジ
タル音声画像信号再生記録装置で再生された音声画像信
号を複写防止機能のない既存のアナログ式ビデオテープ
レコーダ(VTR)に記録し、VTRで再生された音声
画像信号をディジタル音声画像信号再生記録装置で記録
して、不正複写防止機能を解除しようとしても、本発明
の不正複写防止機能は解除できない。もちろん、音声画
像信号が複写防止機能のない既存のアナログ式のビデオ
テープレコーダ(VTR)に記録されて、VTRのテー
プが不正複写された場合には、不正複写を防止できない
が、ディジタル音声画像信号再生記録装置が普及すれ
ば、アナログ式VTRの利用が減少し、そのような不正
複写行為は減少する。
【0041】また、第六に、本発明は、音声画像信号再
生記録装置の不正複写防止機能を機能させるか否かを容
易に制御できる効果がある。これは、本発明の不正複写
防止機能を機能させるか否かは、電子透かしによって元
の音声画像信号に不正複写防止制御信号が埋め込まれて
いるか否かによって決定されるからある。このため、万
が一、本発明によって視聴者に感知されるくらい音質や
画質の劣化が大きくなる場合には、複写防止制御信号の
埋め込みを中断することで音質や画質の劣化を抑えられ
る。また、必要ならばノイズの大きさも調整するための
情報を制御信号として埋め込んで、音質が画質を調整す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の基本構成を示す機能ブ
ロック図。
【図2】本発明の第二の実施例の基本構成を示す機能ブ
ロック図。
【符号の説明】
101 ノイズ発生装置 102 電子透かし符号化装置 103、204 入力端子 104 出力端子 201 電子透かし復号化装置 202 比較器 203 セレクタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生された音声信号または画像信号に視
    聴者に音質または画質の劣化がほとんど認識できない程
    度のノイズを電子透かしとして埋め込むことを特徴とす
    る不正複写防止方法。
  2. 【請求項2】 音声信号または画像信号の復号手段と、 ノイズ発生手段と、 前記ノイズ発生手段の出力するノイズを前記復号手段の
    出力する音声信号または画像信号に電子透かしとして埋
    め込み出力する電子透かし符号化手段とを備える音声ま
    たは画像信号の不正複写防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の不正複写防止装置を備
    え、前記ノイズが埋め込まれた音声信号または画像信号
    を再生または記録する音声または画像の再生記録装置。
  4. 【請求項4】 音声信号または画像信号の再生記録時に
    ノイズを電子透かしとして埋め込むことを指示する不正
    複写防止制御信号を前記音声信号または画像信号に電子
    透かしとして埋め込み、 音声信号または画像信号の再生記録時に復号した音声信
    号または画像信号中から前記不正複写防止制御信号を検
    出し、 前記不正複写防止制御信号を検出したときは、再生記録
    時には音声信号または画像信号に視聴者に音質または画
    質の劣化がほとんど認識できない程度のノイズを電子透
    かしとして埋め込むことを特徴とする不正複写防止方
    法。
  5. 【請求項5】 入力された音声信号または画像信号から
    再生記録時にノイズを電子透かしとして埋め込むことを
    指示する不正複写防止制御信号を抽出する復号化手段
    と、 この復号化手段で抽出した前記不正複写制御信号と自装
    置にあらかじめ与えられた不正複写防止制御信号とを比
    較する比較手段と、 ノイズ発生手段と、 前記ノイズ発生手段の出力するノイズを視聴者がその音
    質または画質の劣化を認識できない程度の電子透かしと
    して埋め込む電子透かし符号化手段と、 前記比較手段が不正複写防止制御信号の一致を検出した
    ときは前記電子透かし符号化手段の出力を出力し、不一
    致を検出したときは入力された音声信号または画像信号
    を出力する選択手段とを備えたことを特徴とする不正複
    写防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の不正複写防止装置を備え
    た音声または画像を再生または記録する音声または画像
    の再生記録装置であり、 あらかじめ機器に使用者が変更できない形で不正複写防
    止制御信号が設定され、 あらかじめ不正複写防止制御信号が電子透かしとして埋
    め込まれた音声信号または画像信号が入力される音声ま
    たは画像の再生記録装置。
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