JPH1114165A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH1114165A
JPH1114165A JP16891897A JP16891897A JPH1114165A JP H1114165 A JPH1114165 A JP H1114165A JP 16891897 A JP16891897 A JP 16891897A JP 16891897 A JP16891897 A JP 16891897A JP H1114165 A JPH1114165 A JP H1114165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
compressor
expansion valve
detecting
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16891897A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyotaka Hirao
豊隆 平尾
Satoshi Kominami
聡 小南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP16891897A priority Critical patent/JPH1114165A/ja
Publication of JPH1114165A publication Critical patent/JPH1114165A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮機油の希釈を防止する空気調和機を提供す
ること。 【解決手段】暖房運転時に、圧縮機1の吐出ガス温度を
検出する検出手段(60)と、この検出手段(60)に
て検出された吐出ガス温度が所定の設定値以下である場
合、膨張弁バイパス回路50の弁52を閉じるよう制御
する制御手段と、を具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の多室型空気調和機の冷
媒回路を示す図である。ヒートポンプ型の空気調和機で
は、暖房運転時に室外熱交換器10が蒸発器になる。一
般に、図10に示す蒸気圧縮式冷凍サイクルでは、蒸発
器出口の過熱度SH(蒸発器出口温度−圧縮機吸入圧力
飽和温度)が一定値になるよう絞り流量を操作して制御
して運転すると、システムを効率良く運転できるため、
この手法が広く用いられている。
【0003】しかし、過熱度SHを付けた状態で(一般
的には5℃程度)運転すると、SH=0の場合に比べて
圧縮機の吸入圧力が低下する。特に暖房運転時には、蒸
発器が室外熱交換器になり、圧力を低下しすぎると、外
気空気の条件にもよるが、熱交換器に着霜しやすくな
る。一度着霜すると、室外熱交換器の交換熱量が低下
し、さらに吸入圧力が低下するため、蒸発器のフィン温
度がどんどん低下する。これにより、さらに付霜量が多
くなってゆく。
【0004】このように付霜すると、蒸発器の交換熱量
が低下し吸入圧力も低下するので、圧縮機の循環量も低
下することになり、暖房能力が著しく低下する。すなわ
ち、付霜しにくいようSHを付けずに(SH=0、もし
くは多少未蒸発液を圧縮機に戻す)運転させる手法が考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この手法の一案として
膨張弁バイパス回路50が設けられており、SH=0と
なるキャピラリチューブ51が選定されている。しか
し、外気温度が低下した場合などシステムの運転状態に
より膨張弁バイパス弁52が開いたままの状態では、蒸
発器出口の未蒸発液量が多くなり、圧縮機1に液冷媒が
多量に流れ込む場合が生ずる。この状態がひどい場合、
圧縮機油が希釈され圧縮機1が故障する事態となる。本
発明の目的は、圧縮機油の希釈を防止する空気調和機を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の空気調和機は以下の如く構成
されている。 (1)本発明の空気調和機は、検出された圧縮機の吐出
ガス温度、飽和温度、または外気温度を基に、所定の弁
の開閉を制御することで、圧縮機油の希釈を防止するよ
う構成されている。 (2)本発明の空気調和機は、暖房運転時に、圧縮機の
吐出ガス温度を検出する検出手段と、この検出手段にて
検出された吐出ガス温度が所定の設定値以下である場
合、膨張弁バイパス回路の弁を閉じるよう制御する制御
手段と、から構成されている。 (3)本発明の空気調和機は、暖房運転時に、圧縮機の
ドーム温度を検出する第1の検出手段と、前記圧縮機の
吸入圧力を基に飽和温度を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段にて検出されたドーム温度と前記第
2の検出手段で検出された飽和温度との温度差が所定の
設定値以下である場合、膨張弁バイパス回路に備えられ
た弁を閉じるよう制御する制御手段と、から構成されて
いる。 (4)本発明の空気調和機は、暖房運転時に、外気温度
を検出する検出手段と、この検出手段で検出された外気
温度が所定の設定値以下である場合、膨張弁バイパス回
路の弁を閉じるよう制御する制御手段と、から構成され
ている。 (5)本発明の空気調和機は、圧縮機の吐出ガス温度を
検出する検出手段と、この検出手段にて検出された吐出
ガス温度が所定の設定値以下である場合、室外熱交換器
の後流に設けられた電子膨張弁の開度を一定パルス分閉
じるよう制御する制御手段と、から構成されている。 (6)本発明の空気調和機は、圧縮機のドーム温度を検
出する第1の検出手段と、前記圧縮機の吸入圧力を基に
飽和温度を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出
手段にて検出されたドーム温度と前記第2の検出手段で
検出された飽和温度との温度差が所定の設定値以下であ
る場合、室外熱交換器の後流に設けられた電子膨張弁の
開度を一定パルス分閉じるよう制御する制御手段と、か
ら構成されている。 (7)本発明の空気調和機は、暖房運転時に、外気温度
を検出する検出手段と、この検出手段で検出された外気
温度が所定の設定値以下である場合、室外熱交換器の後
流に設けられた電子膨張弁の開度を一定パルス分閉じる
よう制御する制御手段と、から構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る多室型空気調和機の冷媒回路を示す図である。
本第1の実施の形態では、空気調和機の暖房運転時にお
ける圧縮機油希釈防止法を示す。図1において図10と
同一な部分には同一符号を付してある。
【0008】この空気調和機は、一台の室外機13と三
台の室内機14a,14b,14cからなる。室外機1
3は、圧縮機1、四方弁2、レシーバ6、室外過冷却熱
交換器7、室外膨張弁8、逆止弁9、室外熱交換器1
0、室外ファン11、アキュームレータ12、電磁弁2
1,22,24,52、キャピラリチューブ23,2
5,51、圧力スイッチ26、ホットガスバイパス回路
40、液バイパス回路41、膨張弁バイパス回路50、
サーミスタ60、及び図示しない室外機制御部により構
成されている。室内機14a,14b,14cは、それ
ぞれ室内熱交換器3a,3b,3c、室内ファン4a,
4b,4c、室内膨張弁5a,5b,5c、及び図示し
ない各室内機制御部により構成されている。
【0009】図2の(a)は、膨張弁バイパス弁である
電磁弁52の吐出ガス温度Tdに関する保護制御手順を
示すフローチャートである。図示しない室外機制御部
は、ステップS21で、暖房運転時に圧縮機1の吐出管
に設置されたサーミスタ60により、吐出ガス温度Td
を検出する。次に前記室外機制御部は、ステップS22
で、Tdが第1の設定値(この場合70℃)以下である
なら、ステップS23で、膨張弁バイパス弁52を強制
的に閉じ、再びステップS21で吐出ガス温度Tdを検
出する。
【0010】また前記室外機制御部は、上記ステップS
22で、Tdが第1の設定値(70℃)以下でなく、ス
テップS24で、Tdが第2の設定値(この場合80
℃)以上であるなら、ステップS25で、膨張弁バイパ
ス弁52を通常の制御に復帰させ、再びステップS21
で吐出ガス温度Tdを検出する。また前記室外機制御部
は、上記ステップS24で、Tdが第2の設定値(80
℃)以上でないなら、再びステップS21で吐出ガス温
度Tdを検出する。
【0011】すなわち図2の(b)に示すように、膨張
弁バイパス弁52は、検出された吐出ガス温度Tdが7
0℃以下である場合閉じられ、Tdが上昇して80℃以
上になった場合、通常の制御に復帰することになる。
【0012】上述したように、室外熱交換器10に着霜
しにくくするには、SHを0もしくは未蒸発液を多少圧
縮機1に戻して運転させる手法が考えられる。このため
の一案として膨張弁バイパス回路50が設けられ、SH
=0となるキャピラリチューブ51が選定されている。
しかし外気温度が低下した場合など、システムの運転状
態により膨張弁バイパス弁52が開いたままでは蒸発器
出口の未蒸発液量が多くなり、圧縮機に液冷媒が多量に
流れ込む場合が生ずる。この状態がひどい場合、圧縮機
油が希釈され、圧縮機1が故障する事態となる。このよ
うに圧縮機1に液冷媒が多量に流入する場合、吐出ガス
温度Tdが低下する。第1の実施の形態では、この相関
を利用して、Tdが所定の設定温度以下であるか否かを
判断して、膨張弁バイパス弁52の開閉を制御すること
で、圧縮機油の異常な希釈を防ぐことができる。
【0013】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態に係る多室型空気調和機の冷媒回路を示
す図である。本第2の実施の形態では、空気調和機の暖
房運転時における圧縮機油希釈防止法を示す。図3にお
いて図1,図10と同一な部分には同一符号を付してあ
る。
【0014】この空気調和機は、一台の室外機13と三
台の室内機14a,14b,14cからなる。室外機1
3は、圧縮機1、四方弁2、レシーバ6、室外過冷却熱
交換器7、室外膨張弁8、逆止弁9、室外熱交換器1
0、室外ファン11、アキュームレータ12、電磁弁2
1,22,24,52、キャピラリチューブ23,2
5,51、圧力スイッチ26、ホットガスバイパス回路
40、液バイパス回路41、膨張弁バイパス回路50、
サーミスタ61,62、圧力センサー70、及び図示し
ない室外機制御部により構成されている。室内機14
a,14b,14cは、それぞれ室内熱交換器3a,3
b,3c、室内ファン4a,4b,4c、室内膨張弁5
a,5b,5c、及び図示しない各室内機制御部により
構成されている。
【0015】図4の(a)は、膨張弁バイパス弁である
電磁弁52の圧縮機ドーム温度Txと吸入圧力飽和温度
Tsとの温度差Tx−Tsに関する保護制御手順を示す
フローチャートである。図示しない室外機制御部は、ス
テップS41で、暖房運転時に圧縮機1のハウジングに
取り付けてあるサーミスタ61により、圧縮機ドーム温
度Txを検出する。次に前記室外機制御部は、ステップ
S42で、アキュムレータ12と4方弁2との間に取り
付けてある圧力センサ70により圧縮機1への吸入圧力
Psを検出する。そしてステップS43で、前記室外機
制御部はこの場合の飽和温度Tsを予め備えている実験
式より算出して求める。あるいは前記室外機制御部は、
予め前記室外機制御部に記憶されている圧縮機吸入圧力
と飽和温度の関係を示した線図を用い、吸入圧力Psか
ら飽和温度Tsを導く。
【0016】次に前記室外機制御部は、ステップS44
で、TxとTsの温度差Tx−Tsが第1の設定値(こ
の場合8℃)以下であるなら、ステップS45で、膨張
弁バイパス弁52を強制的に閉じ、再びステップS41
で、ドーム温度Txを検出する。また前記室外機制御部
は、上記ステップS44で、温度差Tx−Tsが第1の
設定値(8℃)以下でなく、ステップS46で、温度差
Tx−Tsが第2の設定値(この場合12℃)以上であ
るなら、ステップS47で、膨張弁バイパス弁52を通
常の制御に復帰させ、再びステップS41で、ドーム温
度Txを検出する。また前記室外機制御部は、上記ステ
ップS46で温度差Tx−Tsが第2の設定値(12
℃)以上でないなら、再びステップS41で、ドーム温
度Txを検出する。
【0017】すなわち図4の(b)に示すように、膨張
弁バイパス弁52は、TxとTsの温度差が8℃以下で
ある場合閉じられ、前記温度差が上昇して12℃以上に
なった場合、通常の制御に復帰することになる。
【0018】第2の実施の形態では、圧縮機ドーム温度
Txと圧縮機吸入圧力飽和温度Tsとの温度差に応じ
て、膨張弁バイパス弁52を制御させる。圧縮機油の希
釈と温度差Tx−Tsには相関があり、希釈が進むと温
度差Tx−Tsが小さくなる。よって、圧縮機油の希釈
の使用限界時におけるTx−Tsの値を求めておき、こ
の値以下となった場合、膨張弁バイパス弁52を閉じて
液戻りを防ぐことで、圧縮機油の異常な希釈を防ぐこと
ができる。また、飽和温度Tsの検出に室外熱交換器1
0の入口から中央部の何処かに取り付けたサーミスタ6
2により検出される蒸発温度を補正して代用することも
できる。
【0019】(第3の実施の形態)本第3の実施の形態
では、空気調和機の暖房運転時における圧縮機油希釈防
止法を示す。本第3の実施の形態に係る多室型空気調和
機の冷媒回路は、図1または図3に示したものと同様の
ものを用いる。
【0020】図5の(a)は、膨張弁バイパス弁である
電磁弁52の外気温度Taに関する保護制御手順を示す
フローチャートである。図示しない室外機制御部は、ス
テップS51で、外気温度を検出するよう設けられた温
度センサー(不図示)により、外気温度Taを検出す
る。次に前記室外機制御部は、ステップS52で、Ta
が第1の設定値(この場合2℃)以下であるなら、ステ
ップS53で、膨張弁バイパス弁52を強制的に閉じ、
再びステップS51で外気温度Taを検出する。
【0021】また前記室外機制御部は、上記ステップS
52で、Taが第1の設定値(2℃)以下でなく、ステ
ップS54で、Taが第2の設定値(3℃)以上である
なら、ステップS55で、膨張弁バイパス弁52を通常
の制御に復帰させ、再びステップS51で外気温度Ta
を検出する。また前記室外機制御部は、上記ステップS
54で、Taが第2の設定値(3℃)以上でないなら、
再びステップS51で外気温度Taを検出する。
【0022】すなわち図5の(b)に示すように、膨張
弁バイパス弁52は、外気温度Taが2℃以下である場
合閉じられ、Taが上昇して3℃以上になった場合、通
常の制御に復帰することになる。
【0023】第3の実施の形態では、外気温度Taに応
じて膨張弁バイパス弁52を制御させる。外気温度Ta
が低下すると蒸発圧力(蒸発温度)が低下し、室外熱交
換器10に付霜するが、付霜した状態で膨張弁バイパス
弁52が開いていると、多量の未蒸発液が圧縮機1に戻
り、圧縮機油が希釈する。よって、室外熱交換器10が
着霜する外気温度の最高値を求めておき、この値以下と
なった場合は膨張弁バイパス弁52を閉じて液戻りを防
ぐ。これにより、圧縮機油の異常な希釈を防ぐことがで
きる。
【0024】(第4の実施の形態)図6は、本発明の第
4の実施の形態に係る絞り機構に電子膨張弁を用いた多
室型空気調和機の冷媒回路を示す図である。本第4の実
施の形態では、空気調和機の暖房運転時及び冷房運転時
における圧縮機油希釈防止法を示す。図6において図
1,図3と同一な部分には同一符号を付してある。
【0025】この空気調和機は一台の室外機13と三台
の室内機14a,14b,14cからなる。室外機13
は、圧縮機1、四方弁2、レシーバ6、室外過冷却熱交
換器7、室外膨張弁(電子膨張弁)8、逆止弁9、室外
熱交換器10、室外ファン11、アキュームレータ1
2、電磁弁21,22,24,52、キャピラリチュー
ブ23,25,51、圧力スイッチ26、ホットガスバ
イパス回路40、液バイパス回路41、膨張弁バイパス
回路50、サーミスタ60,61,62、圧力センサー
70、及び図示しない室外機制御部により構成されてい
る。室内機14a,14b,14cは、それぞれ室内熱
交換器3a,3b,3c、室内ファン4a,4b,4
c、室内膨張弁5a,5b,5c、及び図示しない各室
内機制御部により構成されている。
【0026】図7の(a)は、電子膨張弁である室外膨
張弁8の圧縮機吐出ガス温度Tdに関する保護制御手順
を示すフローチャートである。図示しない室外機制御部
は、ステップS71で、圧縮機1の吐出管に設置された
サーミスタ60により、圧縮機1の吐出ガス温度Tdを
検出する。次に前記室外機制御部は、ステップS72
で、Tdが第1の設定値(この場合70℃)以下である
なら、ステップS73で、室外熱交換器10と室外過冷
却熱交換器7の間(室外熱交換器10の後流)に設けら
れた電子膨張弁8のパルスを強制的に一定パルス閉じ、
再びステップS71で吐出ガス温度Tdを検出する。
【0027】また前記室外機制御部は、上記ステップS
72で、Tdが第1の設定値(70℃)以下でなく、ス
テップS74で、Tdが第2の設定値(この場合80
℃)以上であるなら、ステップS75で、電子膨張弁8
を通常の制御に復帰させ、再びステップS71で吐出ガ
ス温度Tdを検出する。また前記室外機制御部は、上記
ステップS74で、Tdが第2の設定値(80℃)以上
でないなら、再びステップS71で吐出ガス温度Tdを
検出する。
【0028】すなわち図7の(b)に示すように、電子
膨張弁8は、検出された吐出ガス温度Tdが70℃以下
である場合一定パルス分閉じられ、Tdが上昇して80
℃以上になった場合、通常の制御に復帰することにな
る。なお、本第4の実施の形態は暖房運転に限らず冷房
運転時にも適用できる。このとき、室内膨張弁5a,5
b,5cは全開であっても、室内負荷によっては制御状
態であってもよい。
【0029】第4の実施の形態では、上記第1の実施の
形態に対して、膨張弁バイパス弁52を吐出ガス温度T
dにより強制的に閉じる代わりに、電子膨張弁8の開度
を一定パルス分閉じる。この閉じる一定パルス量は液バ
ックを起こさない量を予め調査して求めておく。これに
より、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。さらに本第4の実施の形態では、暖房運転時に
限らず冷房運転時にも同様の効果を奏する。
【0030】(第5の実施の形態)本第3の実施の形態
では、空気調和機の暖房運転時及び冷房運転時における
圧縮機油希釈防止法を示す。本第5の実施の形態に係る
多室型空気調和機の冷媒回路は、図6に示したものと同
様のものを用いる。
【0031】図8の(a)は、電子膨張弁である室内膨
張弁8の圧縮機ドーム温度Txと吸入圧力飽和温度Ts
との温度差Tx−Tsに関する保護制御手順を示すフロ
ーチャートである。図示しない室外機制御部は、ステッ
プS81で、圧縮機1のハウジングに取り付けてあるサ
ーミスタ61により、ドーム温度Txを検出する。次に
前記室外機制御部は、ステップS82で、アキュムレー
タ12と4方弁2との間に取り付けてある圧力センサ7
0により吸入圧力Psを検出する。そしてステップS8
3で、前記室外機制御部はこの場合の飽和温度Tsを予
め備えている実験式より算出して求める。あるいは、前
記室外機制御部は、予め前記室外機制御部に記憶されて
いる吸入圧力と飽和温度の関係を示した線図を用い、吸
入圧力Psから飽和温度Tsを導く。
【0032】次に前記室外機制御部は、ステップS84
で、TxとTsの温度差Tx−Tsが第1の設定値(こ
の場合8℃)以下であるなら、ステップS45で、電子
膨張弁8のパルスを強制的に一定パルス閉じ、再びステ
ップS81で、ドーム温度Txを検出する。また前記室
外機制御部は、上記ステップS84で、温度差Tx−T
sが第1の設定値(8℃)以下でなく、ステップS86
で、温度差Tx−Tsが第2の設定値(この場合12
℃)以上であるなら、ステップS87で、電子膨張弁8
を通常の制御に復帰させ、再びステップS81で、ドー
ム温度Txを検出する。また前記室外機制御部は、上記
ステップS86で温度差Tx−Tsが第2の設定値(1
2℃)以上でないなら、再びステップS81で、ドーム
温度Txを検出する。
【0033】すなわち図8の(b)に示すように、電子
膨張弁8は、TxとTsの温度差が8℃以下である場合
一定パルス分閉じられ、前記温度差が上昇して12℃以
上になった場合、通常の制御に復帰することになる。
【0034】第5の実施の形態では、上記第2の実施の
形態に対して、膨張弁バイパス弁52をドーム温度Tx
と吸入圧力飽和温度Tsとの差により強制的に閉じる代
わりに、電子膨張弁8の開度を一定パルス分閉じる。こ
の閉じる一定パルス量は液バックを起こさない量を予め
調査して求めておく。これにより、上記第2の実施の形
態と同様の効果を得ることができる。さらに本第5の実
施の形態では、暖房運転時に限らず冷房運転時にも同様
の効果を奏する。
【0035】(第6の実施の形態)本第6の実施の形態
では、空気調和機の暖房運転時における圧縮機油希釈防
止法を示す。本第6の実施の形態に係る多室型空気調和
機の冷媒回路は、図6に示したものと同様のものを用い
る。
【0036】図9の(a)は、電子膨張弁である室内膨
張弁8の外気温度Taに関する保護制御手順を示すフロ
ーチャートである。図示しない室外機制御部は、ステッ
プS91で、外気温度を検出するよう設けられた温度セ
ンサー(不図示)により、外気温度Taを検出する。次
に前記室外機制御部は、ステップS92で、Taが第1
の設定値(この場合2℃)以下であるなら、ステップS
93で、電子膨張弁8のパルスを強制的に一定パルス閉
じ、再びステップS91で外気温度Taを検出する。
【0037】また前記室外機制御部は、上記ステップS
92で、Taが第1の設定値(2℃)以下でなく、ステ
ップS94で、Taが第2の設定値(3℃)以上である
なら、ステップS95で、電子膨張弁8を通常の制御に
復帰させ、再びステップS91で外気温度Taを検出す
る。
【0038】すなわち図9の(b)に示すように、電子
膨張弁8は、外気温度Taが2℃以下である場合一定パ
ルス分閉じられ、Taが上昇して3℃以上になった場
合、通常の制御に復帰することになる。
【0039】第6の実施の形態では、上記第3の実施の
形態に対して、電子膨張弁8を外気温度Taにより強制
的に閉じる代わりに、電子膨張弁8の開度を一定パルス
分閉じる。この閉じる一定パルス量は液バックを起こさ
ない量を予め調査して求めておく。これにより、上記第
3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。な
お、本発明は上記各実施の形態のみに限定されず、要旨
を変更しない範囲で適時変形して実施できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の空気調和機によれば、検出され
た圧縮機の吐出ガス温度、飽和温度、または外気温度を
基に、所定の弁の開閉を制御することで、圧縮機油の希
釈を防止することができる。
【0041】本発明の空気調和機によれば、暖房運転時
に、検出された圧縮機の吐出ガス温度が所定の設定値以
下である場合、過熱度がほぼ0となるよう設けられた膨
張弁バイパス回路の弁を閉じるよう制御するので、圧縮
機油の異常な希釈を防ぐことができる。
【0042】本発明の空気調和機によれば、暖房運転時
に、検出された圧縮機のドーム温度と飽和温度との温度
差が所定の設定値以下である場合、膨張弁バイパス回路
に備えられた弁を閉じるよう制御するので、圧縮機油の
異常な希釈を防ぐことができる。
【0043】本発明の空気調和機によれば、暖房運転時
に、検出された外気温度が所定の設定値以下である場
合、膨張弁バイパス回路の弁を閉じるよう制御するの
で、圧縮機油の異常な希釈を防ぐことができる。
【0044】本発明の空気調和機によれば、検出された
圧縮機の吐出ガス温度が所定の設定値以下である場合、
室外熱交換器の後流に設けられた電子膨張弁の開度を一
定パルス分閉じるよう制御するので、吐出ガス温度によ
り膨張弁バイパス回路の弁を制御する代わりに、前記電
子膨張弁の開度を一定パルス閉じることで、暖房運転時
は勿論のこと冷房運転時おいても、ON/OFFのみの
制御に比べてきめ細かな弁の開閉制御が可能になる。
【0045】本発明の空気調和機によれば、検出された
圧縮機のドーム温度と飽和温度との温度差が所定の設定
値以下である場合、室外熱交換器の後流に設けられた電
子膨張弁の開度を一定パルス分閉じるよう制御するの
で、ドーム温度と飽和温度との温度差により膨張弁バイ
パス回路の弁を制御する代わりに、前記電子膨張弁の開
度を一定パルス閉じることで、暖房運転時は勿論のこと
冷房運転時おいても、ON/OFFのみの制御に比べて
きめ細かな弁の開閉制御が可能になる。
【0046】本発明の空気調和機によれば、検出された
外気温度が所定の設定値以下である場合、室外熱交換器
の後流に設けられた電子膨張弁の開度を一定パルス分閉
じるよう制御するので、吐出ガス温度により膨張弁バイ
パス回路の弁を制御する代わりに、前記電子膨張弁の開
度を一定パルス閉じることで、ON/OFFのみの制御
に比べてきめ細かな弁の開閉制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1,第3の実施の形態に係る空気調
和機の冷媒回路を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機の
膨張弁バイパス弁である電磁弁の吐出ガス温度Tdに関
する保護制御を示す図。
【図3】本発明の第2,第3の実施の形態に係る空気調
和機の冷媒回路を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る空気調和機の
膨張弁バイパス弁である電磁弁の圧縮機ドーム温度Tx
と吸入圧力飽和温度Tsとの温度差Tx−Tsに関する
保護制御を示す図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る空気調和機の
膨張弁バイパス弁である電磁弁の外気温度Taに関する
保護制御を示す図。
【図6】本発明の第4,第5,第6の実施の形態に係る
絞り機構に電子膨張弁を用いた空気調和機の冷媒回路を
示す図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る空気調和機の
電子膨張弁である室内膨張弁の圧縮機吐出ガス温度Td
に関する保護制御を示す図。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る空気調和機の
電子膨張弁である室内膨張弁の圧縮機ドーム温度Txと
吸入圧力飽和温度Tsとの温度差Tx−Tsに関する保
護制御を示す図。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る空気調和機の
電子膨張弁である室内膨張弁の外気温度Taに関する保
護制御を示す図。
【図10】従来例に係る多室型空気調和機の冷媒回路を
示す図。
【符号の説明】 1…圧縮機 2…四方弁 3a,3b,3c…室内熱交換器 4a,4b,4c…室内ファン 5a,5b,5c…室内膨張弁 6…レシーバ 7…室外過冷却熱交換器 8…室外膨張弁(電子膨張弁) 9…逆止弁 10…室外熱交換器 11…室外ファン 12…アキュームレータ 13…室外機 14a,14b,14c…室内機 21,22…電磁弁 23…キャピラリチューブ 24…電磁弁 25…キャピラリチューブ 26…圧力スイッチ 40…ホットガスバイパス回路 41…液バイパス回路 50…膨張弁バイパス回路 51…キャピラリチューブ 52…電磁弁(膨張弁バイパス弁) 60,61,62…サーミスタ 70…圧力センサー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出された圧縮機の吐出ガス温度、飽和温
    度、または外気温度を基に、所定の弁の開閉を制御する
    ことで、圧縮機油の希釈を防止することを特徴とする空
    気調和機。
  2. 【請求項2】暖房運転時に、圧縮機の吐出ガス温度を検
    出する検出手段と、 この検出手段にて検出された吐出ガス温度が所定の設定
    値以下である場合、膨張弁バイパス回路の弁を閉じるよ
    う制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】暖房運転時に、圧縮機のドーム温度を検出
    する第1の検出手段と、 前記圧縮機の吸入圧力を基に飽和温度を検出する第2の
    検出手段と、 前記第1の検出手段にて検出されたドーム温度と前記第
    2の検出手段で検出された飽和温度との温度差が所定の
    設定値以下である場合、膨張弁バイパス回路に備えられ
    た弁を閉じるよう制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】暖房運転時に、外気温度を検出する検出手
    段と、 この検出手段で検出された外気温度が所定の設定値以下
    である場合、膨張弁バイパス回路の弁を閉じるよう制御
    する制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】圧縮機の吐出ガス温度を検出する検出手段
    と、 この検出手段にて検出された吐出ガス温度が所定の設定
    値以下である場合、室外熱交換器の後流に設けられた電
    子膨張弁の開度を一定パルス分閉じるよう制御する制御
    手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】圧縮機のドーム温度を検出する第1の検出
    手段と、 前記圧縮機の吸入圧力を基に飽和温度を検出する第2の
    検出手段と、 前記第1の検出手段にて検出されたドーム温度と前記第
    2の検出手段で検出された飽和温度との温度差が所定の
    設定値以下である場合、室外熱交換器の後流に設けられ
    た電子膨張弁の開度を一定パルス分閉じるよう制御する
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】暖房運転時に、外気温度を検出する検出手
    段と、 この検出手段で検出された外気温度が所定の設定値以下
    である場合、室外熱交換器の後流に設けられた電子膨張
    弁の開度を一定パルス分閉じるよう制御する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
JP16891897A 1997-06-25 1997-06-25 空気調和機 Withdrawn JPH1114165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16891897A JPH1114165A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16891897A JPH1114165A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114165A true JPH1114165A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15876979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16891897A Withdrawn JPH1114165A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1114165A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004332A (ja) * 2001-06-26 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd マルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置
JP2006522310A (ja) * 2003-03-31 2006-09-28 ミョン−ブン ハン 冷凍サイクル用エネルギー効率改善装置
CN101666561A (zh) * 2006-03-27 2010-03-10 三菱电机株式会社 冷冻空调装置
JP2010249458A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
JP2015190717A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 平出デンソー部株式会社 冷凍サイクル装置
WO2016113899A1 (ja) * 2015-01-16 2016-07-21 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
JP2016173200A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 ヤンマー株式会社 ヒートポンプ
US11473816B2 (en) * 2018-12-21 2022-10-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Air conditioner

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004332A (ja) * 2001-06-26 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd マルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置
JP2006522310A (ja) * 2003-03-31 2006-09-28 ミョン−ブン ハン 冷凍サイクル用エネルギー効率改善装置
CN101666561A (zh) * 2006-03-27 2010-03-10 三菱电机株式会社 冷冻空调装置
JP2010249458A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷媒回路装置
JP2015190717A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 平出デンソー部株式会社 冷凍サイクル装置
WO2016113899A1 (ja) * 2015-01-16 2016-07-21 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
JP2016173200A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 ヤンマー株式会社 ヒートポンプ
CN108027178A (zh) * 2015-03-17 2018-05-11 洋马株式会社 热泵
US11473816B2 (en) * 2018-12-21 2022-10-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Air conditioner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7856836B2 (en) Refrigerating air conditioning system
US6405554B1 (en) Refrigerator
JP4931848B2 (ja) ヒートポンプ式給湯用室外機
EP3190357B1 (en) Air conditioner
US9103557B2 (en) Air conditioner and method for controlling the same based on a calculated value of a malfunctioning sensor
US8020395B2 (en) Air conditioning apparatus
JP5022920B2 (ja) 空気調和装置
EP3312528B1 (en) Air conditioner
KR101270540B1 (ko) 멀티형 공기조화기의 배관연결 점검장치 및 그 방법
JP6685415B2 (ja) 空調システム、空調方法、及び制御装置
US7578137B2 (en) Air-conditioning system with multiple indoor and outdoor units and control system therefor
KR101794413B1 (ko) 공기 조화기 및 그 제어방법
JP2008064439A (ja) 空気調和装置
JP4462435B2 (ja) 冷凍装置
KR20190005445A (ko) 멀티형 공기조화기
US20220205671A1 (en) Air conditioner
US8205463B2 (en) Air conditioner and method of controlling the same
JP2004020064A (ja) 多室形空気調和機の制御方法
JPH1114165A (ja) 空気調和機
JP2002106984A (ja) 冷媒回路の制御方法および交換方法並びに冷媒回路装置
JPH07120091A (ja) 空気調和機
KR20190005052A (ko) 멀티형 공기조화기
JP2008175430A (ja) 空気調和機
JP2005037052A (ja) 空気調和機
JPH0498050A (ja) 冷凍装置の運転制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907