JPH11140041A - ポリイソシアネート及びその製造法 - Google Patents

ポリイソシアネート及びその製造法

Info

Publication number
JPH11140041A
JPH11140041A JP9305645A JP30564597A JPH11140041A JP H11140041 A JPH11140041 A JP H11140041A JP 9305645 A JP9305645 A JP 9305645A JP 30564597 A JP30564597 A JP 30564597A JP H11140041 A JPH11140041 A JP H11140041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
polyisocyanate
isocyanate group
polycyclic aliphatic
aliphatic diisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9305645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3930124B2 (ja
Inventor
Ryuji Haseyama
龍二 長谷山
Masahiko Hashiba
正彦 橋場
Keiko Ishikawa
恵子 石川
Jotaro Kida
丈太郎 来田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP30564597A priority Critical patent/JP3930124B2/ja
Publication of JPH11140041A publication Critical patent/JPH11140041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3930124B2 publication Critical patent/JP3930124B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)で表される多環式脂肪族ジイソ
シアネート及び/又はそのイソシアナート基末端プレポ
リマーを分子中に窒素化合物を含有するアミンポリオー
ルで変性したポリイソシアナート及びその製造方法。 【効果】 本発明のポリイソシアナートは耐候性に優
れ、ポリオールとの相溶性が良く、かつ反応性、貯蔵安
定性の良いウレタンプレポリマーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、末端に活性イソシ
アネート基を有する新規なウレタンプレポリマーに関す
る。さらに詳しくは、本発明は、樹脂、フォーム、フィ
ルム、接着剤等の原料として、特にウレタン塗料用樹脂
及び原料として極めて有用なウレタンプレポリマーに関
する。
【0002】
【従来の技術】有機ジイソシアネートとポリオールとを
反応させたウレタンプレポリマー化合物及びその製造法
は、多くの刊行物から公知である(例えば、ジェ.エッ
チ.サンダース及びケー.シー.フリッシュ:ポリウレ
タン, ケミストリー アンドテクノロジー パート
II「1964)P.453(J.H. Saunde
rs and K.C.Frish:Polyuret
hanes,Chemistry and Techn
ology Part II「(1964)P.45
3)。これらのウレタンプレポリマー化合物は、樹脂、
フォーム、塗料、フィルム又は接着剤等の原料として広
く使われている。特にウレタン塗料用途ではより優れた
性能を有するものをめざして様々なウレタンプレポリマ
ーが開発されてきている。例えばトリレンジイソシアナ
ート(以下TDiと略す)を原料とするウレタンプレポ
リマーは、硬化性がよく、光沢、耐薬品性、耐磨耗性等
にすぐれており、家具、木工用塗料及び防蝕塗料等に利
用されている。
【0003】しかしながら、TDiを用いたウレタン塗
料は、耐候性が極めて劣っていた。そのため耐候性の向
上を目的として、ヘキサメチレンジイソシアナート(以
下HDiと略す)又はイソホロンジイソシアナート(以
下IPDiと略す)等の脂肪族または脂環式ジイソシア
ナートより誘導されたウレタンプレポリマーが塗料用途
に開発されてきた(例えば、米国特許第3,903,1
27号明細書、独国特許第1,962,808号明細
書)。これらを用いたウレタン塗料は、従来に比較すれ
ば耐候性の面で大きく向上した。しかしながらこれらの
ウレタンプレポリマーも以下に示すような欠点を有して
おり、完全に満足のいくものではなかった。例えばHD
iから誘導されたウレタンプレポリマーは、アクリルポ
リオールに対する相溶性が悪く、これらを硬化剤及び主
剤としたウレタン塗料は、光沢、鮮鋭性、レベリング性
が低下し、用いられる主剤が限定されるという欠点を有
していた。
【0004】またIPDiから誘導されたウレタンプレ
ポリマーは、反応に関与するイソシアナート基が2級炭
素に結合しているため反応性が低く、これを硬化剤とし
たウレタン塗料は、乾燥性が非常に悪くなるという欠点
を有していた。このような状況からウレタン塗料用とし
て、耐候性に優れ、ポリオールとの相溶性がよく、かつ
反応性のよいウレタンプレポリマーの開発が強く望まれ
ていた。
【0005】また、プレポリマーの反応性の改善のため
には、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピ
レンジアミン、N,N,N’,N’−ペンタメチルジエ
チレントリアミン、トリメチルアミノエチルピペラジ
ン、N,N’−ジメチルシクロヘキシルアミン、ビス−
(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N−メチルモ
ルホリン、N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミ
ン等の触媒の添加が考えられるが、これらを脂肪族また
は脂環式ジイソシアナートより誘導されたウレタンプレ
ポリマーに添加した場合、反応性は良好となるが、貯蔵
安定性が悪く、経時的に増粘し、かつ加熱または長期貯
蔵するとゲル化する等の欠点がある。
【0006】さらに、別の方法として、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、1,3−ジアミノブタンの如き脂肪
族アミン、o−シクロヘキシルジアミン、m−シクロヘ
キシルジアミン、p−シクロヘキシルジアミン、シクロ
ヘキシルトリアミン、4,4’−ジアミノジシクロヘキ
シルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルスル
ホン、の如き脂環族アミン、トリエタノールアミン、ト
リイソプロパノールアミン、トリブタノールアミン等の
アルカノールアミンを、脂肪族または脂環式ジイソシア
ナートより誘導されたウレタンプレポリマーと反応させ
た場合、反応性は良好となるが、不溶物が生成するとい
う問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一般
的に知られている芳香族、脂肪族または脂環式ジイソシ
アナート及びこれより誘導されたウレタンプレポリマー
等と同等の貯蔵安定性を有し、ウレタン塗料用及びその
他の用途に有用なポリイソシアナートとして耐候性に優
れ、ポリオールとの相溶性がよく、かつ反応性のよいウ
レタンプレポリマーを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる問
題を解決するために種々の検討をした。即ち、本発明者
等は、不溶物の生成を抑制するために、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミンの如き脂
肪族アミン、またはo−シクロヘキサンジアミン、m−
シクロヘキサンジアミン、核水添トリレンジアミン、シ
クロヘキサントリアミン、4、4’−ジアミノジシクロ
ヘキサンの如き脂環族アミンにプロピレンオキサイド及
び/又はエチレンオキサイドを付加したポリオールを脂
肪族または脂環式ジイソシアナート及びこれより誘導さ
れたウレタンプレポリマーと反応させた場合、得られた
ポリイソシアネートは、反応性が改良され、かつ不溶物
の生成もなく、粘度が低く、かつ加熱または長期貯蔵し
ても増粘またはゲル化しないことが分かり、本発明に到
達した。
【0009】すなわち、本発明は一般式(1)で表され
る多環式脂肪族ジイソシアナート(A)及び/又はその
イソシアナート基末端プレポリマー(B)の化合物の1
種又は2種以上を分子中に窒素化合物を含有するアミン
ポリオール(C)で変性したポリイソシアネートをウレ
タンプレポリマーとして使用するものである。また、多
環式脂肪族ジイソシアナート(A)及び/又はそのイソ
シアナート基末端プレポリマー(B)とアミンポリオー
ル(C)とを、NCO基とOH基の当量比が10〜20
0となるように反応させて得られるポリイソシアネート
に関するものである。即ち、本発明は以下の(1)〜
(12)を提供するものである。 (1) 下記一般式(1)[化7]で表される多環式脂
肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソシアネ
ート基末端プレポリマー(B)を、分子中に窒素化合物
を含有するアミンポリオール(C)で変性したポリイソ
シアネート。
【0010】
【化7】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)
【0011】(2) 下記一般式(1)[化8]で表さ
れる多環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそ
のイソシアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸基
価が20から800mgKOH/gであり、かつ分子中
に窒素化合物を含有するアミンポリオール(C)を、N
CO基と0H基の当量比(NCO/OH)が10から2
00となるように反応させて得られるポリイソシアネー
ト。
【0012】
【化8】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)
【0013】(3) 下記一般式(1)[化9]で表さ
れる多環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそ
のイソシアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸基
価が20から650mgKOH/gであり、かつ分子中
に窒素化合物を含有するアミンポリオール(C)を、N
CO基と0H基の当量比(NCO/OH)が10から2
00となるように反応させて得られるポリイソシアネー
ト。
【0014】
【化9】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)
【0015】(4) アミンポリオール(C)が、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリ
ルポリオール又はエポキシポリオールから選ばれる1種
又は2種以上の混合物であることを特徴とする(1)か
ら(3)のいずれかに記載のポリイソシアネート。
【0016】(5) アミンポリオール(C)が、ポリ
エーテルポリオールであることを特徴とする(1)から
(3)のいずれかに記載のポリイソシアネート。
【0017】(6) 一般式(1)で表される多環式脂
肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソシアネ
ート基末端プレポリマー(B)が、2,5(6)−ジ
(イソシアナトメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ンであることを特徴とする(1)から(5)のいずれか
に記載のポリイソシアネート。
【0018】(7) 下記一般式(1)[化10]で表
される多環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又は
そのイソシアネート基末端プレポリマー(B)を、分子
中に窒素化合物を含有するアミンポリオール(C)で変
性して得られるポリイソシアネートの製造方法。
【0019】
【化10】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)
【0020】(8) 下記一般式(1)[化11]で表
される多環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又は
そのイソシアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸
基価が20から800mgKOH/gであり、かつ分子
中に窒素化合物を含有するアミンポリオール(C)を、
NCO基と0H基の当量比(NCO/OH)が10から
200となるように反応させて得られるポリイソシアネ
ートの製造方法。
【0021】
【化11】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)
【0022】(9) 下記一般式(1)[化12]で表
される多環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又は
そのイソシアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸
基価が20から650mgKOH/gであり、かつ分子
中に窒素化合物を含有するアミンポリオール(C)を、
NCO基と0H基の当量比(NCO/OH)が10から
200となるように反応させて得られるポリイソシアネ
ートの製造方法。
【0023】
【化12】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)
【0024】(10) アミンポリオール(C)が、ポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アク
リルポリオール又はエポキシポリオールから選ばれる1
種又は2種以上の混合物であることを特徴とする(7)
から(9)のいずれかに記載のポリイソシアネートの製
造方法。
【0025】(11) アミンポリオール(C)が、ポ
リエーテルポリオールであることを特徴とする(7)か
ら(9)のいずれかに記載のポリイソシアネートの製造
方法。
【0026】(12) 一般式(1)で表される多環式
脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソシア
ネート基末端プレポリマー(B)が、2,5(6)−ジ
(イソシアナトメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ンであることを特徴とする(7)から(11)のいずれ
かに記載のポリイソシアネートの製造方法。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明において使用される多環式脂肪族ジイソシ
アナート(A)とは、下記一般式(1)[化13]
【0028】
【化13】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
の整数を表す)で表されるものである。
【0029】具体的には、 1)K=0、h=1のものとして、3(4),7(8)
−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトメチル−7
(8)−イソシアナトエチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトエチル−7
(8)−イソシアナトメチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトメチル−7
(8)−イソシアナトプロピルビシクロ〔4,3,0
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトプロピル−7
(8)−イソシアナトメチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトメチル−7
(8)−イソシアナトブチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトブチル−7
(8)−イソシアナトメチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトメチル−7
(8)−イソシアナトペンチルビシクロ〔4,3,0
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトペンチル−7
(8)−イソシアナトメチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン、3(4),7(8)−ジ(イソシアナ
トエチル)ビシクロ〔4,3,01,6〕ノナン、3
(4)−イソシアナトエチル−7(8)−イソシアナト
プロピルビシクロ〔4,3,01,6〕ノナン、3(4)
−イソシアナトプロピル−7(8)−イソシアナトエチ
ルビシクロ〔4,3,01,6〕ノナン、3(4)−イソ
シアナトエチル−7(8)−イソシアナトブチルビシク
ロ〔4,3,01,6〕ノナン、3(4)−イソシアナト
ブチル−7(8)−イソシアナトエチルビシクロ〔4,
3,01,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトエチル−
7(8)−イソシアナトペンチルビシクロ〔4,3,0
1,6〕ノナン、3(4)−イソシアナトペンチル−7
(8)−イソシアナトエチルビシクロ〔4,3,
1,6〕ノナン等が挙げられる。
【0030】2)k=1、h=0のものとして、2,5
(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,
1〕ヘプタン、2−イソシアナトメチル−5(6)−イ
ソシアナトエチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、2
−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナトプロピ
ルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、2−イソシアナト
メチル−5(6)−イソシアナトブチルビシクロ〔2,
2,1〕ヘプタン、2−イソシアナトメチル−5(6)
−イソシアナトペンチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ
ン、2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ヘプタン、2−イソシアナトエチル−5
(6)−イソシアナトプロピルビシクロ〔2,2,1〕
ヘプタン、2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシ
アナトブチルビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン、2−イ
ソシアナトエチル5(6)−ペンチルビシクロ〔2,
2,1〕ヘプタンなどが挙げられる。
【0031】3)k=2、h=0のものとして、2,5
(6)−ジ(イソシアナトメチル)ビシクロ〔2,2,
2〕オクタン、2−イソシアナトメチル−5(6)−イ
ソシアナトエチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、2
−イソシアナトメチル−5(6)−イソシアナトプロピ
ルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、2−イソシアナト
メチル−5(6)−イソシアナトブチルビシクロ〔2,
2,2〕オクタン、2−イソシアナトメチル−5(6)
−イソシアナトペンチルビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ン、2,5(6)−ジ(イソシアナトエチル)ビシクロ
〔2,2,2〕オクタン、2−イソシアナトエチル−5
(6)−イソシアナトプロピルビシクロ〔2,2,2〕
オクタン、2−イソシアナトエチル−5(6)−イソシ
アナトブチルビシクロ〔2,2,2〕オクタン、2−イ
ソシアナトエチル−5(6)−イソシアナトペンチルビ
シクロ〔2,2,2〕オクタンなどが挙げられる。
【0032】4)k=1、h=1のものとして、 3
(4),8(9)−ジ(イソシアナトメチル)トリシク
ロ〔5,2,1,02,6〕デカン、3(4)−イソシア
ナトメチル−8(9)−イソシアナトエチルトリシクロ
〔5,2,1,02,6〕デカン、3(4)−イソシアナ
トメチル−8(9)−イソシアナトプロピルトリシクロ
〔5,2,1,02,6〕デカン、3(4)−イソシアナ
トメチル−8(9)−イソシアナトブチルトリシクロ
〔5,2,1,02,6〕デカン、3(4)−イソシアナ
トメチル−8(9)−イソシアナトペンチルトリシクロ
〔5,2,1,02,6〕デカン、 3(4),8(9)−
ジ(イソシアナトエチル)トリシクロ〔5,2,1,0
2,6〕デカン、3(4)−イソシアナトエチル−8
(9)−イソシアナトプロピルトリシクロ〔5,2,
1,02,6〕デカン、3(4)−イソシアナトエチル−
8(9)−イソシアナトブチルトリシクロ〔5,2,
1,02,6〕デカン、3(4)−イソシアナトエチル−
8(9)−イソシアナトペンチルトリシクロ〔5,2,
1,02,6〕デカンなどが挙げられる。
【0033】これらの多種の多環式脂肪族ジイソシアナ
ートの中でも、特に好ましくは、2,5(6)−ジ(イ
ソシアナトメチル)ビシクロ〔 2,2,1〕ヘプタン
(以下、NBDIと略す)および 3(4),8(9)
−ジ(イソシアナトメチル)トリシクロ〔5,2,1,
2,6〕デカン(以下、TCDIと略す)である。これ
らは単独で、あるいは任意に組み合わせて用いられる。
【0034】本発明においては、多環式脂肪族ジイソシ
アナート(A)中のイソシアネート基の一部と活性水素
を有するポリオールとの反応により得られるイソシアネ
ート基末端プレポリマー(B)や、カルボジイミド変性
又はイソシアヌレート変性したもの及びオキサジアジン
トリオン環変性したものも使用できる。尚、本発明のポ
リイソシアネートは、あらかじめ多環式脂肪族ジイソシ
アナート(A)を汎用のポリエーテルポリオールで変成
し、末端にイソシアネート基を残存させたイソシアナー
ト基末端プレポリマーをポリオキシアルキレン付加アミ
ン誘導体で直接的又は間接的に変性することによって得
ることもできる。
【0035】本発明において、そのイソシアナート基末
端プレポリマー(B)とは、多環式脂肪族ジイソシアナ
ート(A)中のイソシアネート基の一部と活性水素を有
する化合物との反応により得られる。前記プレポリマー
(B)を製造する際に使用する活性水素を有する化合物
としては、少なくとも2個の活性水素を含有する化合物
が好ましく用いられる。この少なくとも2個の活性水素
を含有する化合物としては、1分子中に少なくとも2個
の活性水素を含有する化合物及び重合体が含まれる。
【0036】具体的には、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、β, β’−ジヒロキシジエチルエーテ
ル(ジエチレングリコール)、ジプロピレングリコー
ル、1, 4−ブチレングリコール、1, 3−ブチレング
リコール、1, 6−ヘキサメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリプロピレン−ポリエチレングリ
コール、ボリブチレングリコールなどのグリコール類;
グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオ
ール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビト
ールなどのアルカンポリオール類;グリセリンやプロピ
レングリコールなどの多価アルコールの単独または混合
物にアルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド、1, 2−ブチレンオキシドなど)
の単独または混合物を付加して得られるポリエーテルポ
リオール類で、アルキレンオキシドにエチレンジアミ
ン、エタノールアミンなどの多官能化合物を反応させた
ポリエーテルポリオールのようなポリエーテルポリオー
ル類;二塩基酸(例えば、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸などのカルボン酸からなる
群から選ばれる単独または混合物) と多価アルコール
(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
1, 4−ブチレングリコール、1, 3−ブチレングリコ
ール、1, 6−ヘキサメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンな
どからなる群から選ばれる単独または混合物) との縮合
反応によって得られるポリエステルポリオール樹脂類;
【0037】1分子中に1個以上の活性水素を有する重
合性モノマーと、これに共重合可能な他のモノマーを共
重合することによって得られるアクリルポリオール樹脂
類、詳しくは、例えば、(a)活性水素含有アクリル酸
エステル(例えば、アクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸
−2−ヒドロキシブチルなど)、活性水素含有メタクリ
ル酸エステル(例えば、メタクリル酸−2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸−2−ヒドロキシブチルなど)、あるいはグリ
セリンのアクリル酸モノエステルまたはメタクリル酸モ
ノエステル、トリメチロールプロパンのアクリル酸モノ
エステルまたはメタクリル酸モノエステルからなる群よ
り選ばれた単独または混合物を、(b)アクリル酸エス
テル(例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、ア
クリル酸−2−エチルヘキシルなど)、メタクリル酸エ
ステル(例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−n−
ヘキシル、メタクリル酸ラウリルなど)の群から選ばれ
た単独または混合物、および/または(c)不飽和カル
ボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸など)、不飽和アミド(例えば、アクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミドなど)、その他の重合性モノマー(例え
ば、メタクリル酸グリシジル、スチレン、ビニルトルエ
ン、酢酸ビニル、アクリロニトリルなど)からなる群か
ら選ばれた単独または混合物と重合させて得られるアク
リルポリオール樹脂類;
【0038】ノボラック型、β−メチルエピクロ型、環
状オキシラン型、グリシジルエーテル型、グリシジルエ
ステル型、グリコールエーテル型、脂肪酸不飽和化合物
のエポキシ化型、エポキシ化脂肪酸エステル型、多価カ
ルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、ハロゲン化
型、レゾルシン型などのエポキシ樹脂類などが挙げら
れ、果糖、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、2−メチルグリコ
キシドなどの単糖類またはその誘導体、トリメチロール
ベンゼン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レートなどの芳香族またはヘテロ環族多価アルコール等
が挙げられる。
【0039】これらは混合して使用してもよく、さらに
これらとその他の2個以上の活性水素を含有する化合
物、例えば、第一級または第二級アミノ基含有化合物
(例えば、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、m−キシリレンジアミン、ジ
アミノジフェニルメタン、イソホロンジアミン、ジエチ
レントリアミン、各種アルキレンポリアミンとアルキレ
ンオキシドを付加して得られるポリアミン、N,N’−
ジメチルエチレンジアミンなど)、置換尿素化合物(例
えば、N,N’−ジメチル尿素、N−メチル−N’−シ
クロヘキシル尿素など)、チオール基含有化合物(例え
ば、1, 2−エタンジチオール、1, 6−ヘキサンジチ
オール、ポリエーテルポリチオール、ポリエステルポリ
チオールなど)、カルボキシル基含有化合物(例えば、
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、カ
ルボキシル基末端ポリブタジエンなど)または1分子中
に異なる活性水素を含有する化合物(例えば、モノエタ
ノールアミン、チオエタノールアミン、乳酸、β−アラ
ニンなど)などから選択された1種以上の化合物を混合
使用することもできる。
【0040】本発明に使用する分子中に窒素化合物を含
有するアミンポリオール(C)とは、該ポリオール分子
中に窒素化合物を含有するものは全て包含される。その
製造方法としては、特に制限されるものではないが、例
えば、活性水素含有アミン化合物をエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドや、ス
チレンオキサイド等のアルキレンオキサイド等のモノマ
ーの1種又は2種以上を公知の方法により付加重合させ
る事によって製造される。
【0041】本発明に使用されるアミンポリオール
(C)の開始剤としては、1個以上のアミノ基を有する
化合物であり、公知のものが使用できる。アミン化合物
の具体例としては、エタノールアミン、N−メチルジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソパノー
ルアミン、トリイソパノールアミン、エチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、等が挙
げられる。さらにジメチルエチレンジアミン、トリメチ
ルジエチレントリアミン、テトラメチルトリエチレンテ
トラミン、メチルエチルエチレンジアミン、トリエチル
ジエチレントリアミン、ジメチルイソプロピルジエチレ
ントリアミン、トリメチルエチルトリエチルテトラミン
等が挙げられる。この中で、特にトリメチルジエチレン
トリアミンが好ましい。
【0042】上記アミン化合物の開始剤に付加重合させ
るアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドや、ス
チレンオキサイド等のアルキレンオキサイド等のモノマ
ーが挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合使用し
て良い。上記アルキレンオキサイドの中で特に好ましく
はプロピレンオキサイド及び/又はエチレンオキサイド
である。
【0043】本発明に使用するアミンポリオール(C)
は、OH価が20mgKOH/g以上800mgKOH
/g以下、好ましくは30mgKOH/g以上、650
mgKOH/g以下のポリオールである。OH価が20
mgKOH/g未満のポリオールを使用した場合、反応
性の改良がみられにくい傾向にあり、OH価が800m
gKOH/gを超えるアミンポリオールを使用した場
合、反応性は改良されるが、ポリイソシアネートに不溶
物が生成しやすい傾向にある。
【0044】本発明における多環式脂肪族ジイソシアナ
ート(A)及び/又はそのイソシアナート基末端プレポ
リマー(B)のポリイソシアネートとアミンポリオール
(C)の使用割合としては、ポリイソシアネートのNC
O基とポリオールのOH基の当量比(NCO/OH)で
表され、その比は10〜200であり、さらに好ましく
は50〜150で反応させる。NCO基とOH基の当量
比(NCO/OH)が10未満ではイソシアネート組成
物の粘度が高くなり、且つイソシアネート中の見かけの
イソシアネート基含有率が低下するため、ポリウレタン
製造業者にとって、使用上の制約を受けやすい傾向にあ
る。またNCO基とOH基の当量比(NCO/OH)が
200を超える場合には、反応性が改善されにくい傾向
にある。
【0045】本発明のポリイソシアネートの製造は、前
記多環式脂肪族ジイソシアナート(A)及び/又はその
イソシアナート基末端プレポリマー(B)に、窒素ガス
雰囲気下で、前記アミンポリオール(C)を添加し、4
0〜120℃で0.5〜24時間、好ましくは50〜8
0℃で1〜4時間反応した後、室温まで冷却することに
より容易に得られる。このようにして得られるポリイソ
シアネートは比較的低粘度であるが、特に必要であれ
ば、粘度調整剤としてアルキレンカーボネート類やフタ
ル酸エステル類等を使用することもできる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するため、
実施例、参考例及び比較例をあげて説明するが、本発明
はこれらの実施例等に限定されるものではない。
【0047】粘度及びNCO含有率測定方法 ポリイソシアネートの粘度、イソシアネート基含有率の
測定方法については、JIS規格K1603によった。
【0048】反応性評価方法 200ccポリカップに、ポリイソシアネート40g,
メチレンクロライド10g、ベンジル化フェーノール樹
脂50gを挿入し、1分間攪拌混合した後、静置し、混
合物の硬化状態を表面のベタツキにより判定し、混合開
始時間からベタツキがなくなるまでの時間(タックフリ
ータイム)が短いほど反応性が良好であると判断する。
本試験では、混合前の各原料の液温ならびに気温は23
±1℃とする。
【0049】貯蔵安定性評価方法 200ccの共栓付きガラス瓶にポリイソシアネート1
80gを挿入し、密栓をして60℃の高温槽で2週間保
管後のイソシアネート基(NCO基)含有率及び粘度を
測定し、変化率が小さいほど貯蔵安定性が良好であると
判断する。
【0050】使用原料 参考例(ポリオールAの製造) TMDETA(N,N’,N’’−トリメチルジエチレ
ントリアミン) 857g(5.9mol)をオートク
レーブに入れ窒素で置換した後、プロピレンオキサイド
686g(11.8mol)を装入し、110℃で4
時間反応させた。 得られた反応生成物(ポリオール
A)は無色透明でわずかなアミン臭を有する液体で、O
H価430mgKOH/g、pH11.6、水分0.2
重量%、粘度25cps/25℃であった。
【0051】 ポリオールA:トリメチレンジエチレントリアミンのPO付加ポリオール OH価 430mgKOH/g 粘度 25cps/25℃
【0052】 ポリオールB:エチレンジアミンのPO付加ポリオール OH価 380mgKOH/g 粘度 2200cps/25℃ ポリオールC:エチレンジアミンのPO/EO付加ポリオール OH価 450mgKOH/g 粘度 900cps/25℃
【0053】 ポリオールD:トリメチレンジエチレントリアミンのPO/EO=8/2(重量 比率、以下同様)付加ポリオール OH価 30mgKOH/g 粘度 450cps/25℃ ポリオールE:ジメチルエチレンジアミンのPO付加ポリオール OH価 350mgKOH/g 粘度 130cps/25℃ ポリオールF:プロピレングリコールのPO/EO=8/2付加ポリオール OH価 37mgKOH/g 粘度 500cps/25℃
【0054】実施例1 攪拌機付き反応器を窒素ガスで充分置換後、NBDIを
1000g仕込み、これにポリオールB 120gを窒
素ガス雰囲気下、攪拌しながら室温で添加し、10分間
混合攪拌後30分で80℃まで昇温し、80℃で3時間
反応後、室温まで冷却し、ポリイソシアネートを得た。
得られたポリイソシアネートは、NCO基含有率:3
1.0%、粘度:45cps/25℃、反応性(タック
フリータイム):60分であった。またこのポリイソシ
アネートを、60℃の恒温槽中に2週間放置後の性状
は、NCO基含有率:30.8%、粘度65cps/2
5℃であり、優れた貯蔵安定性を示した。その結果を表
−1に示す。
【0055】実施例2〜3 ポリオールとしてポリオールC 10g、ポリオールD
10gを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行
い、ポリイソシアネートを得た。得られたポリイソシア
ネートの性状を表−1に示す。
【0056】実施例4 ポリオールとして、ポリオールE 10gを使用した以
外は、実施例1と同様の操作を行い、プレポリマーを得
た。得られたポリイソシアネートプレポリマーの性状を
表−1に示す。
【0057】実施例5〜6 ポリオールAの添加量を、10g、5gとした以外は、
実施例1と同様の操作を行い、ポリイソシアネートを得
た。得られたポリイソシアネートプレポリマーの性状を
表−1に示す。
【0058】実施例7 NBDIの代わりにTCDIを1000g、ポリオール
Cを30g添加した以外は、実施例1と同様の操作を行
い、ポリイソシアネートを得た。得られたポリイソシア
ネートプレポリマーの性状を表−1に示す。
【0059】実施例8 NBDIの代わりにTCDIを1000g、ポリオール
Eを10g添加した以外は、実施例1と同様の操作を行
い、ポリイソシアネートを得た。得られたポリイソシア
ネートプレポリマーの性状を表−2に示す。
【0060】実施例9 NBDIの代わりにTCDIを500g、NBDIを5
00g、ポリオールEを10g添加した以外は、実施例
1と同様の操作を行い、ポリイソシアネートを得た。得
られたポリイソシアネートプレポリマーの性状を表−2
に示す。
【0061】比較例1 汎用品ポリイソシアナートとして、NBDIの性状を表
−2に示す。
【0062】比較例2 ポリオールBの代わりに、ポリオールFを10g添加し
た以外は、実施例1と同様の操作を行い、ポリイソシア
ネートプレポリマーを得た。得られたポリイソシアネー
トプレポリマーの性状を表−2に示す。
【0063】比較例3 ポリオールBの代わりに、トリエタノールアミンを5g
添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、ポリイ
ソシアネートを得た。得られたポリイソシアネートプレ
ポリマーの性状を表−2に示す。
【0064】比較例4 ポリオールBの代わりに、エチレンジアミンを2g添加
した以外は、実施例1と同様の操作を行い、ポリイソシ
アネートを得た。得られたポリイソシアネートプレポリ
マーの性状を表−2に示す。
【0065】比較例5 ポリオールBの代わりに、ポリオールGを10g添加し
た以外は、実施例1と同様の操作を行い、ポリイソシア
ネートを得た。得られたポリイソシアネートプレポリマ
ーの性状を表−2に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【発明の効果】本発明のウレタンプレポリマーは、脂環
式構造であるため、耐候性、耐熱性及びポリオールとの
相溶性に優れるうえ、分子内に三級窒素を含有しかつ末
端イソシアネート基は一級炭素に結合したイソシアネー
ト基を有するため、ポリオールとの反応性が高く硬化剤
としてもちいた場合に優れた硬化性及び乾燥性を示すの
で、塗料等の用途に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 来田 丈太郎 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)[化1]で表される多
    環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマー(B)を、分子中に窒素
    化合物を含有するアミンポリオール(C)で変性したポ
    リイソシアネート。 【化1】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
    の整数を表す)
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)[化2]で表される多
    環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸基価が2
    0から800mgKOH/gであり、かつ分子中に窒素
    化合物を含有するアミンポリオール(C)を、NCO基
    と0H基の当量比(NCO/OH)が10から200と
    なるように反応させて得られるポリイソシアネート。 【化2】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
    の整数を表す)
  3. 【請求項3】 下記一般式(1)[化3]で表される多
    環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸基価が2
    0から650mgKOH/gであり、かつ分子中に窒素
    化合物を含有するアミンポリオール(C)を、NCO基
    と0H基の当量比(NCO/OH)が10から200と
    なるように反応させて得られるポリイソシアネート。 【化3】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
    の整数を表す)
  4. 【請求項4】 アミンポリオール(C)が、ポリエーテ
    ルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリ
    オール又はエポキシポリオールから選ばれる1種又は2
    種以上の混合物であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のポリイソシアネート。
  5. 【請求項5】 アミンポリオール(C)が、ポリエーテ
    ルポリオールであることを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載のポリイソシアネート。
  6. 【請求項6】 一般式(1)で表される多環式脂肪族ジ
    イソシアネート(A)及び/又はそのイソシアネート基
    末端プレポリマー(B)が、2,5(6)−ジ(イソシ
    アナトメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンである
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポ
    リイソシアネート。
  7. 【請求項7】 下記一般式(1)[化4]で表される多
    環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマー(B)を、分子中に窒素
    化合物を含有するアミンポリオール(C)で変性して得
    られるポリイソシアネートの製造方法。 【化4】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
    の整数を表す)
  8. 【請求項8】 下記一般式(1)[化5]で表される多
    環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸基価が2
    0から800mgKOH/gであり、かつ分子中に窒素
    化合物を含有するアミンポリオール(C)を、NCO基
    と0H基の当量比(NCO/OH)が10から200と
    なるように反応させて得られるポリイソシアネートの製
    造方法。 【化5】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
    の整数を表す)
  9. 【請求項9】 下記一般式(1)[化6]で表される多
    環式脂肪族ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソ
    シアネート基末端プレポリマー(B)と、水酸基価が2
    0から650mgKOH/gであり、かつ分子中に窒素
    化合物を含有するアミンポリオール(C)を、NCO基
    と0H基の当量比(NCO/OH)が10から200と
    なるように反応させて得られるポリイソシアネートの製
    造方法。 【化6】 (式中、kは0〜2、jおよびmは1〜5、hは0〜2
    の整数を表す)
  10. 【請求項10】 アミンポリオール(C)が、ポリエー
    テルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポ
    リオール又はエポキシポリオールから選ばれる1種又は
    2種以上の混合物であることを特徴とする請求項7から
    9のいずれかに記載のポリイソシアネートの製造方法。
  11. 【請求項11】 アミンポリオール(C)が、ポリエー
    テルポリオールであることを特徴とする請求項7から9
    のいずれかに記載のポリイソシアネートの製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(1)で表される多環式脂肪族
    ジイソシアネート(A)及び/又はそのイソシアネート
    基末端プレポリマー(B)が、2,5(6)−ジ(イソ
    シアナトメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンであ
    ることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載
    のポリイソシアネートの製造方法。
JP30564597A 1997-11-07 1997-11-07 ポリイソシアネート及びその製造法 Expired - Lifetime JP3930124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30564597A JP3930124B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 ポリイソシアネート及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30564597A JP3930124B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 ポリイソシアネート及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11140041A true JPH11140041A (ja) 1999-05-25
JP3930124B2 JP3930124B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=17947634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30564597A Expired - Lifetime JP3930124B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 ポリイソシアネート及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3930124B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2859207A1 (fr) * 2003-08-27 2005-03-04 Mitsui Chemicals Inc Polyisocyanate, procede et compose de depart de preparation de ce polyisocyanate, et utilisations de ce polyisocyanate

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58132019A (ja) * 1982-02-01 1983-08-06 Takeda Chem Ind Ltd ウレタンプレポリマ−の製造法
JPH03292320A (ja) * 1990-04-10 1991-12-24 Mitsui Toatsu Chem Inc 熱可塑性ポリウレタン
JPH0725967A (ja) * 1993-07-06 1995-01-27 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 親水性一液型ポリウレタン組成物、防水材、壁材、床舗装材及び水膨潤性シ−リング材
JPH07157706A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 印刷インキ用バインダー
JPH09176265A (ja) * 1995-12-25 1997-07-08 Mitsui Toatsu Chem Inc ウレタンプレポリマー

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58132019A (ja) * 1982-02-01 1983-08-06 Takeda Chem Ind Ltd ウレタンプレポリマ−の製造法
JPH03292320A (ja) * 1990-04-10 1991-12-24 Mitsui Toatsu Chem Inc 熱可塑性ポリウレタン
JPH0725967A (ja) * 1993-07-06 1995-01-27 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 親水性一液型ポリウレタン組成物、防水材、壁材、床舗装材及び水膨潤性シ−リング材
JPH07157706A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 印刷インキ用バインダー
JPH09176265A (ja) * 1995-12-25 1997-07-08 Mitsui Toatsu Chem Inc ウレタンプレポリマー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2859207A1 (fr) * 2003-08-27 2005-03-04 Mitsui Chemicals Inc Polyisocyanate, procede et compose de depart de preparation de ce polyisocyanate, et utilisations de ce polyisocyanate
US7132495B2 (en) 2003-08-27 2006-11-07 Mitsui Chemicals, Inc. Polyisocyanate compound, method for producing the same, and uses thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP3930124B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6599418B2 (ja) 接着剤組成物および方法
KR930004366B1 (ko) 케티민을 함유하는 코팅 조성물
KR20170021239A (ko) 열가소성 폴리에스테르 및 이량체 지방산으로부터의 폴리에스테르 폴리올
TW201120079A (en) Tin-free aqueous polyurethane dispersions
JP2022160593A (ja) バイオ再生可能な高性能ポリエステルポリオール
US11299614B2 (en) Sustainable, energy-curable polyester polyols and coatings or rigid foams therefrom
CZ14693A3 (en) Coating compositions, process of their preparation and their use for producing coating
JP2018104605A (ja) カルボキシル基含有水性樹脂組成物、成形体、及びポリカルボジイミド化合物の製造方法
CN101516957A (zh) 水性聚氨酯树脂
WO2006104094A1 (ja) 水性ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法
JP3252890B2 (ja) 2液硬化型組成物
JPS6241524B2 (ja)
JP3572344B2 (ja) 二液型水性樹脂組成物及び該組成物を含有してなる塗工剤
JPWO2002077054A1 (ja) オキサジアジン環を有する末端封止イソシアネートプレポリマー、その製造方法、および表面被覆材用組成物
CA1210888A (en) One-pack type thermosetting polyurethane coating composition
JPH10195160A (ja) 注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物
JP2013147614A (ja) ポリウレタン樹脂
JPH04198361A (ja) 低温硬化性組成物
JPH11140041A (ja) ポリイソシアネート及びその製造法
JP3930130B2 (ja) ポリイソシアネート及びその製造方法
JPH0665348A (ja) アクリルーウレタン系熱硬化性樹脂組成物
EP0144841A2 (en) Method for curing polyurethane compounds
JP2004075782A (ja) 自己乳化型ブロックポリイソシアネート組成物及びそれを用いた水性塗料
JP2626767B2 (ja) 低温硬化性塗料用組成物
JP2002060458A (ja) 変成ポリイソシアナート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term