JPH11134431A - 梱包製品の等階級スタンプ読取り装置 - Google Patents

梱包製品の等階級スタンプ読取り装置

Info

Publication number
JPH11134431A
JPH11134431A JP9292887A JP29288797A JPH11134431A JP H11134431 A JPH11134431 A JP H11134431A JP 9292887 A JP9292887 A JP 9292887A JP 29288797 A JP29288797 A JP 29288797A JP H11134431 A JPH11134431 A JP H11134431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
grade
image
equal
class
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9292887A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Shindo
敏晴 新藤
Nana Motohashi
七 本橋
Shinichi Shiroma
真一 城間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP9292887A priority Critical patent/JPH11134431A/ja
Priority to PCT/JP1997/004675 priority patent/WO1999022331A1/ja
Priority to TW86119659A priority patent/TW411429B/zh
Publication of JPH11134431A publication Critical patent/JPH11134431A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農産物の段ボール箱の等階級表から等階級ス
タンプを精度良く自動的に読みとる。 【解決手段】 農産物を箱詰めした段ボール箱10の側
面10aに等階級表示部4を印刷する。外枠41および
等階級表42を赤色とする。画像参照マーク43を黒色
系とする。等階級スタンプ5,5′も黒色系とする。コ
ンベアで搬送される段ボール箱10の側面10aに、照
明装置により等階級表42と同色の赤色の照明光を照射
してCCDカメラで側面10aを撮像する。画像データ
から画像参照マーク43の画像と等階級スタンプ5,
5′の画像とを抽出する。画像参照マーク43の位置か
ら等階級表42に対する等階級スタンプ5,5′の位置
を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物の箱詰製品
などの梱包製品を梱包物の等階級で種別するために、該
梱包製品に印された等階級スタンプを読み取ってスタン
プの有無を判定する梱包製品の等階級スタンプ読取り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農産物の箱詰製品には、箱詰めさ
れている農産物の等階級を示すためにその段ボール箱に
スタンプを押捺したものがある。例えば、図24に示し
たように、段ボール箱100の側面に、升目に文字を有
する等階級表200が印刷されており、箱詰めした後に
その農産物の等階級に対応する文字(升目)の部分に1
〜数個のスタンプ300が押捺される。そして、このよ
うな箱詰製品の出荷時などにこのスタンプの捺印位置で
等階級を判定して種分けされている。
【0003】上記のような種分けは、コンベアで搬送さ
れる段ボール箱を種分け装置で半自動的に行われてい
る。すなわち、検査員がコンベアで搬送されている段ボ
ール箱の等階級表内のスタンプ捺印位置を所定の時間内
に目視で読み取り、その読み取った結果を、種わけ装置
に判定結果を指定するための入力装置に手動で入力する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、等階級表内のスタンプ捺印位置を検査員が目視で判
定しているので、作業に負担がかかるばかりか、読み取
り間違いや、入力間違いなどが生じるという問題があ
る。
【0005】本発明は、等階級スタンプを用いた梱包製
品の種分け作業の負担を軽減するために、等階級表を改
良するとともに該等階級表内の等階級スタンプの捺印位
置を自動的に精度良く読み取れるようにすることを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の請求項1の梱包製品の等階級スタン
プ読取り装置は、特定波長域の可視光を反射する色で印
された等階級表と該等階級表と異なる色で印された識別
マークとからなる等階級表示部を有し、該等階級表中に
該等階級表と異なる色の等階級スタンプが押捺された梱
包製品について、該等階級スタンプの押捺箇所を読み取
る梱包製品の等階級スタンプ読取り装置であって、前記
梱包製品の前記等階級表示部が印された面に対して前記
等階級表と同色の照明光を照射する照明手段と、該照明
手段で照明光が照射された前記等階級表示部が印された
面を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像された画像
データに基づいて前記識別マークの位置を判定し、該識
別マークの位置に基づいて前記スタンプの画像を抽出
し、該抽出されたスタンプの画像の前記等階級表に対す
る位置を読み取る判定手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】上記のように構成された請求項1の梱包製
品の等階級スタンプ読取り装置によれば、照明手段が等
階級表示部に対して等階級表と同色の照明光を照射する
ので、この等階級表と異なる色の識別マークと等階級ス
タンプが等階級表よりも暗色として強調され、撮像手段
で撮像された画像データから識別マークと等階級スタン
プを容易に抽出できる。
【0008】なお、請求項2のように、照明手段が、梱
包製品の等階級表示部が印された面に対して、照明光を
平行に近く照射するようにすると、該梱包製品の表面で
の直接反射光による画像への影響を低減できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係
る梱包製品の等階級スタンプ読取り装置のブロック図、
図2は同読取り装置における撮像部の正面斜視図、図3
は同撮像部の平面図である。該読取り装置は、撮像系
A、データ処理系Bで構成されている。
【0010】撮像系Aは、読取り対象となる段ボール箱
10を搬送するコンベア20の一部を覆う遮光暗室1、
この遮光暗室1内に配設され、コンベア20の近傍に配
置された照明装置2、および、照明装置2を挟んでコン
ベア20と反対側に配置された撮像手段としてのCCD
カメラ3で構成されている。また、データ処理系Bは、
CCDカメラ3からの画像データを取り込んでモノクロ
の256階調のデジタル画像データを出力するカメラア
ダプタ11、カメラアダプタ11からの画像データを取
り込んで、予めプログラムされた判定ロジックにより段
ボール箱10の等階級表中の等階級スタンプの捺印位置
を判定するパーソナルコンピュータ12で構成されてい
る。なお、このパーソナルコンピュータ12の判定結果
は図示しない次段の工程(種分け装置等)に出力され
る。
【0011】照明装置2は、基台21と天板24との間
で、コンベア20に沿って配設された2枚の対向する光
拡散板22−1,22−2、この光拡散板22−1,2
2−2のコンベア20の搬送方向の両端部分でこの光拡
散板22−1,22−2の間に配置された照明光源23
−1,23−2を備えている。2枚の光拡散板22−
1,22−2の間隔は、段ボール箱10の側面に印刷さ
れた矩形の等階級表示部4を少なくとも含む範囲をカバ
ーするだけの間隔になっており、この光拡散板22−
1,22−2の互いに対向する面が光に対して反射拡散
性を有している。照明光源23−1,23−2は赤色の
多数の発光ダイオードを内部に備えており、各々の発光
面23−1a,23−2aは光に対して透過拡散性を有
している。また、照明光源23−1,23−2は、光拡
散板22−1,22−2で挟まれた空間に発光面23−
1a,23−2aを向けて互いに対向して配置されてい
る。
【0012】CCDカメラ3は、その撮像レンズ31を
光拡散板22−1,22−2の間隙に臨ませ、該撮像レ
ンズ31の光軸が光拡散板22−1,22−2と平行
に、且つ、コンベア20の搬送方向と直角となるように
配置されている。これにより、CCDカメラ3は、光拡
散板22−1,22−2の間隙を通してコンベア20上
の段ボール箱10の側面を撮像する。
【0013】以上の構成により、照明光源23−1,2
3−2は内部の発光ダイオードの放射光により発光面2
3−1a,23−2aで赤色光を拡散発光し、この拡散
発光された赤色光は光拡散板22−1,22−2の対向
面によってさらに反射拡散される。これにより、コンベ
ア20で搬送される段ボール箱10の側面10aに均一
な赤色光が照射され、この赤色光が照射された段ボール
箱10の側面10aがCCDカメラ3によって撮像され
る。そして、この撮像した画像データに基づいて等階級
表示部4の等階級スタンプの捺印位置を判定する。な
お、照明光源23−1,23−2の発光ダイオードは図
23のような発光特性を持っている。
【0014】ところで、この実施例では段ボール箱は白
色系である。また、段ボール箱は紙製であってもその表
面が光沢面となることがあり、照明光の当て方によって
は、表面での反射光により撮像画像に極端な輝度ムラが
生じるので判定結果に影響することがある。
【0015】しかし、照明光源23−1の発光面23−
1aと照明光源23−2の発光面23−2aとの位置関
係は、コンベア20の搬送方向と平行な方向、すなわち
段ボール箱10の等階級表示部4が印刷された側面10
aと平行な方向で対面しているので、照明光源23−
1,23−2からの直接光は側面10aに対して低角度
(光線と側面との成す角度が小角度)で入射する。この
ため、段ボール箱10の表面が光沢面であっても、CC
Dカメラ3の位置から見て、照明光源23−1,23−
2からの直接光が側面10aで反射して見えることな
く、極端な輝度ムラを無くした画像データが得られる。
【0016】なお、CCDカメラ3で撮像するときは、
例えば、コンベア20の搬送路近傍に配置したスイッチ
等で段ボール箱10を検出して、その段ボール箱10の
側面の等階級表示部4がCCDカメラ3の所定の視野内
に入るようにタイミングをとる。
【0017】図4は実施例における段ボール箱10の側
面10aに印刷された等階級表示部4の一例を示す図で
あり、図4(A) は多等階級のもの図4(B) は少等階級の
ものである。等階級表示部4は、段ボール箱10の側面
10aに印刷され、長方形の外枠41、外枠41内で升
目と各升目内に付された丸付き数字とで構成された等階
級表42、および、等階級表42の長手方向の両側に位
置する識別マークとしての画像参照マーク43で構成さ
れている。なお、画像参照マーク43は、外周が上下方
向に縦長の長方形で内部に縦長の内抜き部を有してい
る。
【0018】この実施例では、外枠41と等階級表42
は照明光源23−1,23−2の赤色光を殆ど反射する
ような赤色で印刷され、画像参照マーク43は黒色で印
刷されている。そして、等階級スタンプ5,5′は前記
赤色より輝度値の低い色(例えば黒色)で捺印され、理
想的には図示の等階級スタンプ5のように等階級表42
の升目の内側に捺印される。また、等階級スタンプ5′
のように升目からずれて捺印されることもあり、このよ
うな場合でもどの等階級すなわちどの升目に捺印された
ものであるかを、後述の判定ロジックにより判定する。
【0019】ここで、段ボール箱10、照明装置2およ
びCCDカメラ3は遮光暗室1内にあり、段ボール箱1
0には照明装置2によって赤色光だけが照射される。こ
のため、段ボール箱10の側面10aをCCDカメラ3
で撮像したとき、256階調の画像データにおいて、等
階級表示部4のうち赤色の外枠41と等階級表42の部
分は殆ど側面10aと同等な輝度値となり、黒色の画像
参照マーク43と等階級スタンプ5,5′が周りと異な
る顕著な輝度値となる。したがって、この画像データの
輝度値を所定のしきい値で2値化することにより、画像
参照マーク43と等階級スタンプ5,5′の形状および
画像データ上の位置を抽出することができる。また、等
階級表42は画像参照マーク43は予め決められた所定
の位置関係にあるので、この画像参照マーク43の位置
(画像データ上の位置)から等階級表42の升目の位置
も一義的に決めることができる。
【0020】パーソナルコンピュータ12は、プログラ
ムを実行するCPU、入出力制御などの基本プログラム
(BIOS等)を記憶したROM、ワーキングエリアや
ビデオメモリなどに用いるRAM、その他大容量メモリ
であるハードディスク、およびフロッピーディスクドラ
イブ等を備えており、判定ロジックを構成する処理プロ
グラムは、例えばフロッピーディスクドライブから入力
され、RAMあるいはハードディスクに展開され、CP
Uによって実行される。
【0021】図5〜図8はパーソナルコンピュータ12
における判定ロジックの処理の流れを示すメインルーチ
ンおよびサブルーチンのフローチャート、図9は同判定
ロジックの機能ブロック図であり、同図に基づいて判定
ロジックについて説明する。なお、画像データはRAM
のワーキングエリア等に記憶することができ、さらにこ
の画像データの画素の位置座標から、撮像した画像中の
各部の位置や大きさは、公知な画像演算処理や計算処理
により求めることができるので、このような画像演算処
理や計算処理の詳細な説明については省略する。
【0022】図5は判定ロジックの大きな流れを示すメ
インフローのフローチャートであり、先ず、ステップS
1で256階調画像の画像データを取り込み、ステップ
S2で図6の2値化処理を行って、256階調画像の画
像データを各画素毎に黒か白(0または1)の2階調画
像の画像データに変換する。次に、ステップS3で図7
の画像参照マーク検出処理を行って、2階調画像から画
像参照マークの位置や面積等を求め、ステップS4で図
8のスタンプ検出処理を行って、等階級表の各升目中の
等階級スタンプの有無を判定する。
【0023】(2値化処理)図6の2値化処理では、ス
テップS21で、256階調画像の画像全体の平均輝度
値(「全体画像平均輝度値」という。)を求め、ステッ
プS22で、画像全体を複数領域に分割した部分画像そ
れぞれについての平均輝度値(「部分画像平均輝度値」
という。)を計算する。次に、ステップS23で、全体
画像平均輝度値と部分画像平均輝度値とに基づいて、部
分画像毎に2値化するためのしきい値(「部分画像2値
化しきい値」という。)を計算し、ステップS24で部
分画像2値化しきい値に基づいて各部分画像単位で各画
素を2値化して2階調画像の画像データに変換する。そ
して、メインルーチンに復帰する。
【0024】上記ステップS21〜ステップS24の処
理を図10〜図13に基づいて説明する。図10は全体
画像平均輝度計算処理(ステップS21)を示してお
り、図10(A) のような256階調画像の全体画像Vの
輝度分布(256階調の輝度値に対する画素数の分布)
は、例えば図10(B) のようになる。そこで、例えば各
画素の輝度値の総和を全画素数で割るなどして、図10
(B) に破線で示したように全体画像平均輝度値(G)を
求める。
【0025】図11は部分画像平均輝度値計算処理(ス
テップS22)を示しており、図11(A) のように、全
体画像Vを13行×48列の624個の部分画像に分割
する。そして、全ての部分画像について全体画像平均輝
度値と同様な平均処理により、部分画像平均値(Ln)
を求める。例えば部分画像a,b,cの各輝度分布は図
11(B) 〜(D) のようになり、破線で示したように各部
分画像平均輝度値(La,Lb,Lc)を求める。
【0026】図12は部分画像2値化しきい値計算処理
(ステップS23)を示しており、例えば図12(A) 〜
(C) のように、各部分画像について全体画像平均輝度値
(G)と部分画像平均輝度値(Ln)から次式(1)に
より部分画像2値化しきい値(THDn)を求める。
【0027】
【数1】
【0028】なお、図12(A) 〜(C) は部分画像a,
b,cについて、全体画像平均輝度値(G)、部分画像
平均輝度値(La,Lb,Lc)および部分画像2値化
しきい値(THDa,THDb,THDc)の関係を示
している。
【0029】図13は部分画像2値化処理(ステップS
24)で得られた2階調画像の例を示しており、全ての
部分画像nに対し、部分画像2値化しきい値(THD
n)を用いて次式(2)により2値化処理を行い、2階
調画像を生成する。
【0030】
【数2】
【0031】(画像参照マーク検出処理)図7の画像参
照マーク検出処理では、ステップS31で、段ボール箱
10に印刷された等階級表示部4の後述説明する種類に
応じて画像参照マーク検出エリアの検査順序(スケジュ
ール)を設定し、ステップS32で、各画像参照マーク
検出エリアについて、画像中で輝度値が“0”(黒色)
で連続する画素の塊のそれぞれに異なるラベルを割り当
てるラベリング処理を行う。次に、ステップS33で、
画像参照マークの特徴に対応する複数の検査項目に基づ
いて画像参照マークを検出するとともに、この画像参照
マークの面積を求める画像参照マーク検出処理を行う。
そして、ステップS34で、画像参照マークの特徴点の
位置(重心位置、上端位置、下端位置)を求める画像参
照マーク位置計算処理を行う。
【0032】上記ステップS31〜ステップS34の処
理を図14〜図17に基づいて説明する。図14は画像
参照マーク検出エリアのスケジュール設定処理(ステッ
プS31)を示している。この実施例では、等階級表示
部4として前掲の図4(A) を用いている。この図4(A)
の等階級表示部4は等階級の評価段階が多い場合のもの
で、等階級表42の升目の数が図4(B) のものより多く
なっており、2つの画像参照マーク43の間隔も広くな
っている。そこで、図14に示したように、全体画像V
に対して左端、中央、右端の3つの画像参照マーク検出
エリアE1,E2,E3を予め設定してある。そして、
画像参照マーク検出エリアの検査順序を、図4(A) の等
階級表示部4に対してはE1→E3→E2の順に設定
し、図4(B) の等階級表示部4に対してはE1→E2→
E3を順次設定する。
【0033】図15はラベリング処理(ステップS3
2)を示している。この図は画像参照マーク43の上下
に汚れが有る場合を示しており、上下の汚れの部分と画
像参照マーク43の部分とが、画素の輝度値が“0”
(黒色)の部分でありこの同じ輝度値を持つ画素の塊を
形成している。そこで、例えば上の汚れ部分、画像参照
マークの部分、下の汚れの部分の順に、ラベル1、ラベ
ル2、ラベル3のように、それぞれ異なるラベルを定め
る。
【0034】図16は画像参照マーク検出処理(ステッ
プS33)における画像参照マークの特徴に対応する複
数の検査項目を示しており、上記各ラベルについてその
画像の塊が画像参照マークであるか否かを判定するため
に、各ラベルの画像の塊の画素の座標から各検査項目の
計算を行う。検査項目と各項目を満足するための検査条
件を次表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】上記の検査項目の検査条件を全て満足する
ラベルを画像参照マークと定める。その際、その画像参
照マークと定めたラベルに対応する塊の面積を画像参照
マーク面積(Mm)を求める。ただし、mは画像参照マ
ーク番号であり、1は左側、2は右側を示す。
【0037】図17は画像参照マーク位置計算処理(ス
テップS34)における画像参照マークの特徴点の位置
すなわち重心位置、上端位置、下端位置を示しており、
画像参照マークとして定められたラベルに対応する塊か
ら、これらの特徴点の位置(Pum,Pgm,Pdm)
を計算する。ただし、Puはマーク上端、Pgはマーク
重心、Pdはマーク下端の位置を示し、mは画像参照マ
ーク番号を示す。
【0038】(スタンプ検出処理)図8のスタンプ検出
処理では、ステップS41で、画像参照マーク面積(M
m)と実際の画像参照マークの面積(既知)から、正し
く捺印された等階級スタンプが撮像された場合の画像上
の面積(「スタンプ論理面積」)を計算する。次に、ス
テップS42で、画像参照マークの検出位置(Pum,
Pgm,Pdm)から、等階級表の升目(以後、「等階
級枠」という。)の画像上の位置を計算する。なお、等
階級表示部4において、画像参照マーク43と等階級表
42は一定の位置関係にあるので、等階級表の画像上の
位置を計算できる。
【0039】次に、ステップS43で、等階級表の画像
上の位置に基づいて、この等階級表の等階級枠の内接枠
をスタンプ面積検出枠として求めるとともに、このスタ
ンプ面積検出枠内にスタンプと同程度の矩形のスタンプ
面積強調枠を設定するスタンプ面積検出枠の計算を行
う。
【0040】次に、ステップS44で、スタンプ面積検
出枠内の画像のノイズを除去するために、画像の黒の部
分を周囲に1画素分太らせて白の部分を細らせた画像と
する膨張処理と、この画像の白の部分を周囲に1画素分
太らせて黒の部分を細らせた画像とする処理をそれぞれ
各2回ずつ行う膨張・圧縮処理を行う。
【0041】次に、ステップS45で、各スタンプ面積
検出枠についてのスタンプ面積(S)を次式(3)から
計算する。なお、スタンプ膨張圧縮正規化係数は、円形
のスタンプに膨張・圧縮処理を施すと、元のサイズに戻
らない、この時のデフォルト値はα=1.07である。
【0042】
【数3】
【0043】次に、ステップS46で、次式(4)によ
りスタンプ面積率(R)を計算する。
【0044】
【数4】
【0045】そして、ステップS47で、スタンプ有無
判定条件に基づいて、等階級表の各升目内のスタンプの
有無を判定する。
【0046】上記ステップS43,44およびステップ
S47の処理を図18〜図22に基づいて説明する。図
18はスタンプ面積検出枠計算処理(ステップS43)
を示しており、ステップS42で計算で求めた等階級表
の位置から、等階級枠の内接枠をスタンプ面積検出枠と
し、その位置を計算で求める。また、このスタンプ面積
検出枠の内側にスタンプと同程度の矩形のスタンプ面積
強調枠を計算により設定する。
【0047】なお、等階級表の画像は例えば図19のよ
うになり、図19(A) は等階級枠が印刷された段ボール
箱の面が傾いていない場合、図19(B) は段ボール箱の
面が傾いていた場合の例である。この図19(B) のよう
に等階級表が変形しても、画像参照マークもそれなりに
変形しているので、ステップS42で計算により求めた
等階級表の位置は、変形したなりに求められる。したが
って、等階級枠の内接枠であるスタンプ面積検出枠およ
びスタンプ面積強調枠も同様に変形したものとなるが、
このように変形したものでも、スタンプの有無は面積の
比率で検出するので影響がない。
【0048】図20は膨張・圧縮処理(ステップS4
4)の結果を示しており、図示のようにスタンプの画像
Sは図18のような白のノイズが除去されている。すな
わち、画像の黒の部分を周囲に太らせることで黒の部分
にある白のノイズが除去され、また、画像の白の部分を
細らせることで、白の部分にある黒のノイズが除去され
る。
【0049】図21はスタンプ有無判定処理(ステップ
S47)における判定対象の等階級枠の一例を示してい
る。判定対象の等階級枠(斜線部分)、およびこの判定
対象の等階級枠に隣接する等階級枠(この例では、下お
よび左右の3つ)の各スタンプ面積率(R)を合計し、
この合計値(「隣接スタンプ面積率合計値」)からスタ
ンプが幾つ集中しているかを判定し、この集中度合から
スタンプ有無判定しきい値を決定する。
【0050】すなわち、図22に示したように、判定対
象等階級枠(斜線の部分)にスタンプが押されない場合
でも、その周囲の等階級枠に押されたスタンプがこの判
定対象等階級枠内にズレている場合があり、この場合、
そのはみ出し部分が判定対象等階級枠のスタンプ面積率
として検出されることになる。また、このような判定対
象等階級枠へのはみ出し部分の面積は、隣接する等階級
枠に幾つのスタンプが押されるかに関係する。
【0051】例えば、図22(A) のように、周囲の等階
級枠にスタンプが押されていない場合は、はみ出し部分
の面積は0であるが、図22(B) 〜(D) のように、周囲
のスタンプが1個、2個、3個となるにしたがって、判
定対象等階級枠へのはみ出し部分の面積が多くなる傾向
を示す。すなわち、周囲のスタンプの個数が増えるに伴
って、判定対象等階級枠のスタンプ面積率が大きくなる
傾向になる。そこで、判定対象等階級枠とその周囲の等
階級枠による隣接スタンプ面積率合計値から、判定対象
等階級枠およびその周囲の等階級枠に何個のスタンプが
押された場合か(集中度)を先ず判定し、この集中度に
基づいて判定対象等階級枠のスタンプ面積率に対する判
定しきい値(スタンプ有無判定しきい値)を決定する。
【0052】そして、場合に応じたこのスタンプ有無判
定しきい値によりスタンプの有無を判定する。なお、隣
接する等階級枠は、上下左右の等階級枠であり、判定対
象の等階級枠が両端の場合は2つ、それ以外は3つとな
る。また、隣接スタンプ面積率合計値は合計値であるの
で100%以上の値となることもある。
【0053】隣接スタンプ面積率合計値に対応する集中
度合、スタンプ有無判定しきい値およびスタンプ有無判
定結果の対応関係の一例を次表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】以上の各処理により、等階級表内の等階級
スタンプの捺印位置を自動的に精度良く読み取れ、等階
級スタンプの位置が判明する。そこで、この結果を種分
け装置等に利用することにより、検査官等の目視や目視
判定結果の入力等を必要とせず、種分け作業の負担を軽
減することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
等階級表内の等階級スタンプの捺印位置を自動的に精度
良く読み取ることができ、等階級スタンプを用いた梱包
製品の種分け作業の負担を軽減するこができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る梱包製品の等階級スタン
プ読取り装置のブロック図である。
【図2】同読取り装置における撮像部の正面斜視図であ
る。
【図3】同撮像部の平面図である。
【図4】実施例における等階級表示部の一例を示す図で
ある。
【図5】実施例における判定ロジックのメインフローの
フローチャートである。
【図6】実施例における判定ロジックの2値化処理のフ
ローチャートである。
【図7】実施例における判定ロジックの画像参照マーク
検出処理のフローチャートである。
【図8】実施例における判定ロジックのスタンプ検出処
理のフローチャートである。
【図9】実施例における判定ロジックの機能ブロック図
である。
【図10】実施例における判定ロジックの全体画像平均
輝度計算処理を示す図である。
【図11】実施例における判定ロジックの部分画像平均
輝度値計算処理を示す図である。
【図12】実施例における判定ロジックの部分画像2値
化しきい値計算処理を示す図である。
【図13】実施例における判定ロジックの2階調画像の
例を示す図である。
【図14】実施例における判定ロジックの画像参照マー
ク検出エリアのスケジュール設定処理を示す図である。
【図15】実施例における判定ロジックのラベリング処
理を示す図である。
【図16】実施例における判定ロジックの画像参照マー
ク検出処理を示す図である。
【図17】実施例における判定ロジックの画像参照マー
ク位置計算処理を示す図である。
【図18】実施例における判定ロジックのスタンプ面積
検出枠計算処理を示す図である。
【図19】実施例における等階級表の画像の変形例とス
タンプ面積検出枠およびスタンプ面積強調枠を示す図で
ある。
【図20】実施例における判定ロジックの膨張・圧縮処
理を示す図である。
【図21】実施例における判定ロジックの判定対象の等
階級枠と隣接する等階級枠の例を示す図である。
【図22】実施例におけるスタンプの集中度を説明する
図である。
【図23】実施例における発光ダイオードの発光特性を
示す図である。
【図24】従来の等階級表の例を示す図である。
【符号の説明】
1 遮光暗室 2 照明装置 3 CCDカメラ 4 等階級表示部 10 段ボール箱 12 パーソナルコンピュータ 22−1,22−2 光拡散板 23−1,23−2 照明光源 23−1a,23−2a 発光面 41 外枠 42 等階級表 43 画像参照マーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定波長域の光を反射する色で印された
    等階級表と該等階級表と異なる色で印された識別マーク
    とからなる等階級表示部を有し、該等階級表中に該等階
    級表と異なる色の等階級スタンプが押捺された梱包製品
    について、該等階級スタンプの押捺箇所を読み取る梱包
    製品の等階級スタンプ読取り装置であって、 前記梱包製品の前記等階級表示部が印された面に対して
    前記等階級表と同色の照明光を照射する照明手段と、 該照明手段で照明光が照射された前記等階級表示部が印
    された面を撮像する撮像手段と、 該撮像手段で撮像された画像データに基づいて前記識別
    マークの位置を判定し、該識別マークの位置に基づいて
    前記スタンプの画像を抽出し、該抽出されたスタンプの
    画像の前記等階級表に対する位置を読み取る判定手段
    と、を備えたことを特徴とする梱包製品の等階級スタン
    プ読取り装置。
  2. 【請求項2】 前記照明手段は、前記梱包製品の前記等
    階級表示部が印された面に対して、前記照明光を平行に
    近く照射することを特徴とする請求項1記載の梱包製品
    の等階級スタンプ読取り装置。
JP9292887A 1997-10-24 1997-10-24 梱包製品の等階級スタンプ読取り装置 Withdrawn JPH11134431A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9292887A JPH11134431A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 梱包製品の等階級スタンプ読取り装置
PCT/JP1997/004675 WO1999022331A1 (fr) 1997-10-24 1997-12-18 Lecteur d'estampille de categorie pour produits emballes et methode d'appreciation
TW86119659A TW411429B (en) 1997-10-24 1997-12-24 Apparatus and method for reading equal grade stamps from packed products

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9292887A JPH11134431A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 梱包製品の等階級スタンプ読取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11134431A true JPH11134431A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17787674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9292887A Withdrawn JPH11134431A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 梱包製品の等階級スタンプ読取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11134431A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2519117T3 (es) Método y sistema para la identificación de artículos
US5760829A (en) Method and apparatus for evaluating an imaging device
US11195042B2 (en) Drug inspection assistance device, drug identification device, image processing device, image processing method, and program
JP4060750B2 (ja) 撮像検査システム
KR20100015628A (ko) 목재의 검사 방법, 장치 및 프로그램
US11341357B2 (en) Medicine inspection device, image processing device, image processing method, and program
US10534970B2 (en) System and method for reading direct part marking (DPM) codes on objects
CN111239142A (zh) 膏体外观缺陷检测设备及方法
US5970166A (en) System or method for identifying contents of a semi-opaque envelope
JP3344995B2 (ja) 錠剤表面検査装置
CN110502966B (zh) 包裹的分类信息获取设备、方法以及存储装置
JP4149575B2 (ja) 印刷物の汚損度検査装置
JPH11134431A (ja) 梱包製品の等階級スタンプ読取り装置
JPH11134508A (ja) 梱包製品の等階級スタンプ判定方法及びプログラムを記録した媒体
US20230222641A1 (en) Method and apparatus for identifying characteristics of trading cards
US20200151495A1 (en) Drug identification device, image processing device, image processing method, and program
KR20230139166A (ko) 목재 제품의 불량 검사 방법
WO1999022331A1 (fr) Lecteur d'estampille de categorie pour produits emballes et methode d'appreciation
WO2011087454A1 (en) Apparatus and methods for manipulating and acquiring images of a pallet load
TW442649B (en) Notch inspection apparatus and method based on shading pattern matching
JP2009093366A (ja) 画像処理装置、ラベル検査装置、及び画像処理方法
US20240290127A1 (en) Ptp management system
EP4235563B1 (en) Method and arrangements for removing erroneous points from a set of points of a 3d virtual object provided by 3d imaging
JP2004226212A (ja) 透明体上のピンホール欠点および汚れ欠点を検出する方法および装置
JPH11126509A (ja) 梱包製品撮像用の照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104