JPH11132949A - 光学的検査装置 - Google Patents

光学的検査装置

Info

Publication number
JPH11132949A
JPH11132949A JP9314592A JP31459297A JPH11132949A JP H11132949 A JPH11132949 A JP H11132949A JP 9314592 A JP9314592 A JP 9314592A JP 31459297 A JP31459297 A JP 31459297A JP H11132949 A JPH11132949 A JP H11132949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
pinhole
image
optical
interference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9314592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Uchikawa
清 内川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9314592A priority Critical patent/JPH11132949A/ja
Publication of JPH11132949A publication Critical patent/JPH11132949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物組織に代表される光学的散乱体の内部構
造を無侵襲に、高いコントラストで計測できる光学的検
査装置を提供する。 【解決手段】 光学的検査装置1には、一枚の回転遮光
板5上に多数の第1のピンホール5cと第2のピンホー
ル5dが該回転遮光板5の回転軸5bに対して2回回転
対称となるように設けられている。検査光L1は第1の
ピンホール5cを通って検査物体14に照射される。物
体14からの散乱光L8を参照光L4と重ね、干渉像を
第2のピンホール5dに結像させる。検査物体14中の
限られた領域からの散乱光L8と参照光L10とを干渉
させ、その強度を検出し、検査物体14内の構造を画像
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物組織に代表さ
れる光学的散乱体(被検物体)の内部構造を無侵襲に計
測する光学的検査装置に関する。特には、高いコントラ
ストで被検物体の内部構造を検査・表示することのでき
る光学的検査装置に関する。また、被検物体の深部を高
速に可視化できる光学的検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体組織の解剖学的情報や病理・生理学
的情報を無侵襲に計測できる方法として、X線CTやM
RI、超音波断層、PET等が実用化されている。さら
に、これらの測定技術でも可視化することができない組
織構造変化を光波を用いて可視化する試みも行われてい
る。この技術分野は一般に光CT技術と呼ばれている
(応用物理、第62巻第1号、p10-17等参照)。
【0003】光CTには大別すると2つの手法があり、
一つは前方散乱透過光を検出する方法、他は後方散乱光
を検出する方法である。光CTでは、通常、比較的生体
内における吸収が少ない可視光から近赤外光にかけての
電磁波が入射光(検査光)として用いられるが、この領
域の電磁波は、X線や電波(MRI)などに比べると、
生体内における散乱が強く、またその散乱過程が非常に
複雑である(例えば、The Journal of Investigative D
ermatology, Vol. 77, No. 1, p13-19(1981)等参照)。
前方散乱透過光を検出することにより、精度の高い内部
構造を可視化するためには、散乱過程をどのように数学
的に処理するかが困難な課題として残されている。一
方、後方散乱光を検出することにより、組織表層の構造
を可視化する試みは、時間的コヒーレンスの短い光源と
干渉光学系を用いて行われ、比較的精度の高い内部像が
得られている。
【0004】このような方法の一例として、Science, V
ol. 254, p1178-1181(1991) (文献1)には、時間的コ
ヒーレンスの短い光波を被検物体に入射する以前に位相
特性を保持したまま2分割し、分割された一方の光波を
物体に入射し、他方を参照面で反射させた後に前記の物
体から後方散乱された一方の光波と光学的に干渉させる
ことにより、物体表層の内部構造を可視化する方法が開
示されている。また、Dermatology, Vol. 186, p50-54
(1993) (文献2)には、共焦点光学顕微鏡を用いる方
法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記文献1の方法は、
物体の比較的深部までその構造を画像化できることが特
徴であるが、画像取得は低速であり、例えばリアルタイ
ムでの試料観察はまだ達成されていない。一方、上記文
献2の方法は、画像取得が比較的高速であるが、物体の
深部の観察は困難である。
【0006】本発明は、生物組織に代表される光学的散
乱体(被検物体)の内部構造を無侵襲に計測する光学的
検査装置であって、高いコントラストで被検物体の内部
構造を検査・表示することのできる光学的検査装置を提
供することを目的とする。また、被検物体の深部を高速
に可視化できる光学的検査装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の光学的検査装置は、 空間的に不均一な光
吸収特性と光散乱特性を有する被検物体に対して、自己
可干渉距離が該被検物体の空間的広がりより短い検査光
を照射し、被検物体内に進入した検査光の非散乱成分を
該被検物体の任意の部位に集光させる照射光学系と、
上記検査光を、被検物体手前で、位相特性を保持したま
ま参照光として分割する手段と、 該参照光が通過する
光路長可変の参照光光路と、 上記被検物体から散乱さ
れる後方散乱光を一定の立体角の下で集光する手段と、
集光した後方散乱光と、上記参照光通路を通過した参
照光とを干渉させて干渉光を形成する手段と、 該干渉
光を検出する光検出器と、 該干渉光の光量を被検物体
の集光部位に対応させて画像表示する手段と、 上記参
照光分割手段の手前の上記照射光学系中に配置された検
査光の通過する第1のピンホールと、 上記干渉光形成
手段と光検出器との間に配置された、干渉光の通過する
第2のピンホールと、を備え; 上記照射光学系が、上
記第1のピンホールの像を、被検物体内の上記部位に結
像させるものであり、 さらに、上記部位からの後方散
乱光と参照光との干渉光を上記第2のピンホール近傍の
位置に結像させる手段を有することを特徴とする。
【0008】この光学的検査装置においては、自己可干
渉距離が被検物体の空間的広がりより短い光波を被検物
体に入射し、該被検物体より散乱される後方散乱光を一
定の立体角のもので集め、該被検物体に入射する以前に
その位相特性を保持するように分割され予め設定された
光路を通過した後の光波(参照光)と干渉させ、その干
渉信号を光検出器を用いて測定し、物体内部の構造を画
像化する。自己可干渉距離が被検物体の空間的広がりよ
り短い検査光を用いるので、干渉光には比較的狭い被検
物体内の部位からの情報が選択的に乗ることとなるた
め、比較的高い空間分解能で被検物体内部の組織情報を
検出できる。さらに、上記のように第1のピンホールと
第2のピンホールを配置することにより、散乱光による
画像劣化を抑えることができるので、画像の空間分解能
をさらに高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記第1のピ
ンホールと第2のピンホールが、一枚の回転遮光板に穿
設された微細孔であり、かつ、第1のピンホールと第2
のピンホールが該回転遮光板の回転軸に対して2回回転
対称となるように設けられていることが好ましい。ま
た、上記回転遮光板に、2回回転対称となる第1のピン
ホールと第2のピンホールのペアが多数設けられてお
り、それに対応して多点検出式の光検出器が設けられて
いることが好ましい。同時に多数の部位に検査光を照射
し、該部位からの後方散乱光による干渉光を別個に光量
検出するので、画像の空間分解能を高めたまま画像取得
時間を短縮することができる。
【0010】以下、図面を参照しつつ説明する。図1
は、本発明の1実施例に係る光学的検査装置の要部を模
式的に示す図である。図中には、多数のピンホール5
c、5dを有する回転遮光板5が示されている。回転遮
光板5は、その中心の回転軸5bを中心に一定速度で回
転する。回転遮光板5の図の右側の部分は、平行光であ
る検査光L1による照明を受けている。検査光L1は、
上述のとおり時間的コヒーレンスの短い光源から発せら
れる。検査光L1の一部は、回転遮光板5に穿孔された
多数のピンホール5cを通過する。
【0011】ピンホール5cから出た光L2は、あたか
もピンホール5cを新たな光源として下方に広がりなが
ら進む。回転遮光板5の下方には、コリメータレンズ6
が配置されており、ピンホール5cから出た光L2は、
同レンズ6で平行光L3となる。なお、図示は省略して
あるが、多数のピンホール5cからは、各々の光束が下
方に抜けて、コリメータレンズ6の下には、多数の光束
が形成されている。
【0012】平行光L3は、コリメータレンズ6の下方
に配置されているハーフミラー22に当る。このハーフ
ミラー22は、光L3の一部を図の右方向に反射し、大
部分を下に通過させる。ハーフミラー22で反射した光
L4は、平行な参照光とされ、ハーフミラー22の右側
に配置されている可動ステージ11に向かう。可動ステ
ージ11には、集光レンズ7及び参照ミラー8が配置さ
れている。参照光L4は、集光レンズ7によって参照ミ
ラー8上に集光され、参照ミラー8上には、回転遮光板
5の多数のピンホール5cが結像する。
【0013】可動ステージ11は、参照光L4の光軸方
向(図の左右)に移動可能であり、後述する対物レンズ
13の移動(又は図の上下方向(Z方向)における被検
物体の走査)に合わせて、被検物体14からの後方散乱
光と参照光とが自己可干渉距離内に入るようにする。参
照ミラー8の裏側にはピエゾアクチュエータ9が取り付
けられており、参照ミラー8を微小な寸法で参照光の光
軸方向に移動させることができる。この参照ミラー8
は、干渉状態を変えて2種の干渉信号を得る際に(詳細
後述)、検査光の1/8〜3/8波長程度動く。
【0014】ハーフミラー22を通過した光L5は、ハ
ーフミラー22の下方に配置されている対物レンズ13
に入射する。対物レンズ13は、移動機構12によって
Z方向に駆動される。対物レンズ13を通過した光L6
は、被検物体14に照射される。被検物体14に当った
光の非散乱成分L7は、被検物体14中を進み検査部位
14aに集光する。検査部位14aからは後方散乱光L
8が生じる。この後方散乱光(対物レンズ13に入る部
分)を対物レンズ13を通して平行光L9として上に導
き、上述のハーフミラー22において、参照光L4と合
波させる。
【0015】ここで、被検物体の例として人間の皮膚だ
とすると、非散乱成分及びその後方散乱光は極く僅かで
あるので、この種の計測では本来的にS/N比が小さく
なるが、本発明では自己可干渉距離の短い光を用いた干
渉や空間フィルターの利用でS/N比を上げている。
【0016】上述のように、ハーフミラー22におい
て、被検物体14からの後方散乱光L9(の一部)は図
の左方向に反射し、参照光L4(の一部)はハーフミラ
ーを左側に通過し、ハーフミラー22の左側で両光L
9、L4は合波され干渉光L10となる。この干渉光L
10は、ミラー21で上に反射され、同ミラー21の次
に配置されているポラライザー16を通過する。干渉光
がポラライザー16を通過する際に、直線偏光となるの
で、干渉のコントラストが増大する。
【0017】ポラライザー16を通過した光L11は、
次いでポラライザーの上に置かれている集光レンズ17
を通って集光される。この集光される位置は、回転遮光
板5に穿設されている第2のピンホール5dに合ってい
る。したがって、参照ミラー8からの反射光と被検物体
14からの後方散乱光の干渉光が選択的に第2のピンホ
ール5dを通過することとなり、信号のS/N比が上が
る。
【0018】第2のピンホール5dを通過した光L13
は、第2のピンホール5d上に配置されているCCDカ
メラ18のレンズ18aで集光され、CCDカメラの光
電変換面18bに結像する。CCDカメラ18は、該面
18bに結像した光の量を電気信号に変換し、結像位置
と対応させた信号(画像信号)を出力する。この画像信
号を適当に処理してCRT等の上に表示することによ
り、被検物体14の内部構造を非侵襲で検査できる。
【0019】図2は、図1の光学的検査装置の回転遮光
板の一例を示す平面図である。回転遮光板5は、中心軸
5bを中心として回転する。回転遮光板5上には、2回
回転対称となる第1のピンホール5cと第2のピンホー
ル5dのペアが多数設けられている。なお2回回転対称
とは、軸を中心に180°回転するとちょうど重なると
いう意味である。この例では多数ピンホール5c、5d
は、渦巻き模様の2本の線に沿って配置されている。同
線上でのピンホールのピッチは、回転遮光板5の中央部
ほど密であり、周辺部になると比較的粗である。
【0020】回転遮光板5の右側の小さい円Pの領域に
は、照明光L1が当っている。一方、左側の同光L1と
2回回転対称の領域(Q)では、第2のピンホール5d
から抜けた干渉光L13が存在する。照明光L1を当て
る領域の径は一例として2mmである。ここで、図中の黒
丸と白丸は回転遮光板5にあけられたピンホールである
が、黒丸に対して白丸が2回回転対称の関係にあること
を示している。図2中の中円PとQは、それぞれ入射光
の照明する領域、及び物体からの散乱光が結像する領域
を示している。したがって、中円P中のピンホール像
は、物体中で一度結像され、さらにそこからの散乱光が
Q中のピンホール上に結像する。回転遮光板5が回転す
ると、物体はピンホールの像により網羅的に隈無く照明
され、さらにその散乱像はCCDで蓄積される。これに
より、回転遮光板5が一回転する間に、被検物体内のあ
る面に分布する多数の検査部位からの干渉光の光量が網
羅的に検出される。
【0021】次に図1の光学的検査装置の作用について
説明する。本発明では、物体からの散乱光に参照光を重
ねることによって干渉像を得ている。検査光の可干渉距
離が物体の大きさに比べ十分小さければ、物体中の限ら
れた領域からの散乱光のみが参照光と干渉する。したが
って、干渉により強度が変化する画像を抽出すれば、物
体中の限られた領域の構造を画像化できる。これを実現
するために本実施例では、図1に示した可動ステージ1
1とその上に設置された参照ミラー8を用いている。参
照光と物体からの散乱光が干渉している条件下で、参照
ミラー8を、例えば照明光の中心波長の1/4ずらす
と、今まで干渉により強度が増加していた干渉光は、逆
に強度が減少する。この差を増幅して観測すれば、物体
の限られた領域からの散乱光のみを画像化できる。すな
わち、2回のCCDカメラへの光量印加時で、1回目は
ノイズ光+干渉光の強度が得られ、2回目はノイズ光−
干渉光の強度が得られ、1回目から2回目を引けば、2
×干渉光の強度が得られる。参照ミラー8をずらす距離
は、照明光の1/4程度に限られるものでなく、任意で
あるが、照明光の波長の1/8〜3/8が望ましい。
【0022】本実施例では、参照ミラー8が初期位置に
ある状態で回転遮光板5を回転して画像をCCDに取り
込み記録し、次に参照ミラー8をずらして再び画像を取
り込み記録する。次に、両画像の差画像を演算により求
める。この操作を必要に応じて繰り返すことによって、
物体14内の限られた領域の像はさらに鮮明となる。対
物レンズ13を物体14の内部あるいは外部方向に移動
して像をとる場合は、参照光と物体14からの散乱光が
干渉するように可動ステージ12を移動する。
【0023】図3に、本発明のより具体的な実施例を示
した。図3において、図1と同じ符号で示す部品・部分
は、同様の部品・部分である。光源として、アルゴンレ
ーザ励起チタンサファイヤレーザ1を用いた。レーザの
発振波長は850nm、パルス幅は100fs、自己可干渉
距離は約30μm であった。同レーザの出側の符号2
は、レーザ光の反射を防ぐアイソレータである。符号3
はコリメーターレンズである。レンズ3の出側の符号4
は、穿孔の施された回転板5の一部をできるだけ均一に
照明するために必要に応じて光路に挿入される光学部品
であり、フライアイレンズのようなものが利用できる。
【0024】図3の装置における穿孔の施された回転遮
光板5の構造例を図4に示した。図中符号23は、研磨
された透明なガラス板である。符号24はガラス板23
に蒸着された厚さ2000ÅのCr膜であり、リソグラ
フィー技術によって直径約3ミクロンの細孔24aが施
されている。細孔の配置は図2に示した2回回転対称の
うず巻き状とした。回転軸25はガラス板23の中心に
接着されている。回転軸25の他端には歯車26が形成
されている。この歯車26には歯車27を介して、モー
ター29の動力が伝達され、モーター29の回転が減速
されて回転板23に伝えられる。符号28は回転軸を支
えるアームである。
【0025】細孔を通過した光は、図3に示されたハー
フミラー22によって、参照光と物体への入射光に分離
される。参照光はレンズ7によって参照ミラー8上に集
光される。符号9は参照ミラー8を僅かに移動するため
のピエゾ素子であり、符号10は可動ステージ11を移
動するためのステッピングモーターである。符号20
は、ピエゾ素子9等を制御するコンピュータである。参
照光と物体14からの散乱光はハーフミラー22で合波
され、鏡21で反射し、偏光板16で干渉のコントラス
トを増大され、レンズ17を経て回転板5の上に結像さ
れる。ここで、再び細孔を通過した光のみがCCDカメ
ラ18で観察される。
【0026】符号13は対物レンズ、12は対物レンズ
を図の垂直方向に移動するための移動機構である。対物
レンズ13を移動した場合は、それと連動して移動ステ
ージ11をステッピングモーター10で移動することが
望ましい。一般に、被検物体14は屈折率が1より大き
いから、移動量の最適値はあらかじめ検討しておかなけ
ればならないが、参照光の可干渉距離以上の精度は必要
ない。
【0027】次に、画像取り込みの方法について説明す
る。まず、参照ミラー8を適当な位置に固定してCCD
カメラ18で画像を取り込む。この間回転板5は少なく
とも一回転していることが望ましい。画像信号はコンピ
ュータ20′のメモリに格納される。次に、移動鏡を参
照光の1/8波長以上の適当な距離移動した後固定し、
再び画像を記録する。これらの二つの画像には干渉に依
存する差が生じる。この差を強調することにより、物体
中の限られた面の構造を画像として観察できる。具体的
には、この2画像の差をとることを複数回行い、得られ
た差画像の和を取ることが望ましい。物体中の他の面の
観察をするには、対物レンズ13を移動するか、あるい
は被検物体が載せられている移動ステージ15を動かし
て、以上の操作を繰り返せば良い。本実施例の光学的検
査装置は、このような構成を取ることにより、光散乱体
の深部の構造を迅速かつ正確に観測できる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光学的検査装置は、生物組織に代表される光学的散乱
体の内部構造を、無侵襲に、高いコントラストで検査・
表示することができる。また、上述の穿設された微細孔
を有する回転遮光板及び多点検出式の光検出器を用いる
ことにより、多数の部位に検査光を照射し、該部位から
の後方散乱光による干渉光を別個に光量検出することが
できるので、画像の空間分解能を高めたまま画像取得時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る光学的検査装置の要部
を模式的に示す図である。
【図2】図1の光学的検査装置の回転遮光板の一例を示
す平面図である。
【図3】本発明の他の1実施例に係る光学的検査装置の
要部を模式的に示す図である。
【図4】図3の光学的検査装置の回転遮光板の構造例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 チタンサファイアレーザー 2 アイソレータ 3 レンズ 4 フライアイレンズ 5 回転遮光板 5a 駆動モーター 5b 回転軸 5c 第1のピンホール 5d 第2のピン
ホール 6 コリメータレンズ 7 集光レンズ 8 参照ミラー 9 ピエゾアクチ
ュエータ 10 ステッピングモーター 11 可動ステー
ジ 12 移動機構 13 対物レンズ 14 被検物体 15 移動ステー
ジ 16 ポラライザー 17 集光レンズ 18 CCDカメラ 18a レンズ 18b 光電変換面 20 コンピュー
タ 21 CRT 22 ハーフミラ
ー 23 ガラス板 24 Cr膜 25 回転軸 26、27 歯車 28 アーム L1、L2 検査光 L3、L9 平行
光 L4 参照光 L5 物体光 L6 照射光 L7 非散乱成分 L8 後方散乱光 L10 干渉光 L11 直線偏向光 L12 集光光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的に不均一な光吸収特性と光散乱特
    性を有する被検物体に対して、自己可干渉距離が該被検
    物体の空間的広がりより短い検査光を照射し、被検物体
    内に進入した検査光の非散乱成分を該被検物体の任意の
    部位に集光させる照射光学系と、 上記検査光を、被検物体手前で、位相特性を保持したま
    ま参照光として分割する手段と、 該参照光が通過する光路長可変の参照光光路と、 上記被検物体から散乱される後方散乱光を一定の立体角
    の下で集光する手段と、 集光した後方散乱光と、上記参照光通路を通過した参照
    光とを干渉させて干渉光を形成する手段と、 該干渉光を検出する光検出器と、 該干渉光の光量を被検物体の集光部位に対応させて画像
    表示する手段と、 上記参照光分割手段の手前の上記照射光学系中に配置さ
    れた検査光が通過する第1のピンホールと、 上記干渉光形成手段と光検出器との間に配置された、干
    渉光の通過する第2のピンホールと、を備え;上記照射
    光学系が、上記第1のピンホールの像を、被検物体内の
    上記部位に結像させるものであり、 さらに、上記部位からの後方散乱光と参照光との干渉光
    を上記第2のピンホール近傍の位置に結像させる手段を
    備えることを特徴とする光学的検査装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のピンホールと第2のピンホー
    ルが、一枚の回転遮光板に穿設された微細孔であり、 かつ、第1のピンホールと第2のピンホールが該回転遮
    光板の回転軸に対して2回回転対称となるように設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の光学的検査装
    置。
  3. 【請求項3】 上記回転遮光板に、2回回転対称となる
    第1のピンホールと第2のピンホールのペアが多数設け
    られており、それに対応して多点検出式の光検出器が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載の光学的検
    査装置。
  4. 【請求項4】 上記回転遮光板が一回転する間に、上記
    多数の第1のピンホールの像が、上記被検物体を網羅的
    に走査するように該被検物体に結像することを特徴とす
    る請求項3記載の光学的検査装置。
  5. 【請求項5】 上記光検出器が列状又は面状に配列され
    た電荷結合素子又は光ダイオードのアレイであり、 上記回転遮光板が一回転する間に、上記被検物体の列又
    は面に分布する多数の部位からの干渉光の光量が網羅的
    に検出されることを特徴とする請求項4記載の光学的検
    査装置。
  6. 【請求項6】 上記参照光光路の長さを検査光の1/8
    〜3/8波長程度変化させ、変化の前後での上記光検出
    器の信号の差を求め、この差から画像を構成することを
    特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の光学的検査
    装置。
  7. 【請求項7】 上記参照光の一部あるいは全てが上記第
    2のピンホールを通過することを特徴とする請求項1記
    載の光学的検査装置。
JP9314592A 1997-10-31 1997-10-31 光学的検査装置 Pending JPH11132949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9314592A JPH11132949A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 光学的検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9314592A JPH11132949A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 光学的検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11132949A true JPH11132949A (ja) 1999-05-21

Family

ID=18055159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9314592A Pending JPH11132949A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 光学的検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11132949A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212086A (ja) * 2000-02-07 2001-08-07 Japan Science & Technology Corp 断層像形成方法及びそのための装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212086A (ja) * 2000-02-07 2001-08-07 Japan Science & Technology Corp 断層像形成方法及びそのための装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101336048B1 (ko) 광 단층촬영의 촬상방법 및 그 장치
JP5969701B2 (ja) 対象物を撮像するための撮像システムと方法
US20030218756A1 (en) High resolution optical coherence tomography with an improved depth range using an axicon lens
JP5679630B2 (ja) 光断層撮像装置及びその方法
CN105980810B (zh) 光学断层摄影装置和方法
KR101281580B1 (ko) 광 단층 화상 촬상장치
US8040524B2 (en) Optical tomography imaging system, contact area detecting method and image processing method using the same, and optical tomographic image obtaining method
EP1962049B1 (de) System und Verfahren zur optischen Kohärenztomographie
EP2199734B1 (de) Verfahren und System zur optischen Kohärenztomographie
JP2009008393A (ja) 光画像計測装置
JP2004518125A (ja) 組成分析
JP5491064B2 (ja) 光画像計測装置
JP5911196B2 (ja) 光音響イメージング装置
CN105877711A (zh) 一种皮肤疾病多模态成像检测系统
US7692160B2 (en) Method and system of optical imaging for target detection in a scattering medium
DE102009023774A1 (de) Kohärenztomographiegerät
KR20150043115A (ko) Oct 장치
JP2010164351A (ja) 光断層画像化装置
JP5828811B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2008309613A (ja) 光断層画像化装置
JP2021191551A (ja) 眼科検査装置
JPH11132949A (ja) 光学的検査装置
CN210130811U (zh) 基于光学相干断层扫描的多参数、多功能眼睛测量仪
JP2020195883A (ja) 眼科検査装置
JPH0721451B2 (ja) 不透明試料の顕微吸収分布測定装置