JPH11131962A - 穿削用ビットの製造方法 - Google Patents

穿削用ビットの製造方法

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JPH11131962A
JPH11131962A JP31605797A JP31605797A JPH11131962A JP H11131962 A JPH11131962 A JP H11131962A JP 31605797 A JP31605797 A JP 31605797A JP 31605797 A JP31605797 A JP 31605797A JP H11131962 A JPH11131962 A JP H11131962A
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JP
Japan
Prior art keywords
shank
tip
chip
base material
bit
Prior art date
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Pending
Application number
JP31605797A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Hashimoto
昭義 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HASHIMOTO CHUZO KOGYO KK
Original Assignee
HASHIMOTO CHUZO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先端のチップが使用中に脱落するようなことが
なく、使用寿命が長いような穿削用ビットの製造方法の
提供。そして、低いコストで高い生産性を実現するこ
と。 【解決手段】シャンクの先端部にチップを固定する穿削
用ビットの製造方法であって、チップのシャンクとの接
合面に凹凸を形成し、該チップに対してシャンク基材を
鍛造により成形しながら接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築土木機械の
技術分野に属し、より詳しくは、各種機械の所定の作業
を行なう作用先端の、穿削用ビットの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上述のような機械において、岩石等に対
して穿孔や切削を行なう先端のビットは、構造用炭素鋼
などからなるシャンクの先端にチップを一体に固定して
形成されている。そしてこのチップとシャンクとの固定
手段には、ろう付けが採用されている。
【0003】しかし、ろう付けにより固定するには、平
らな接合面をろう付け前に丁寧に研摩する必要があり、
手間がかかるとともに、費用も高くつく。また、ろう付
けの場合、幾ら精巧に仕上げても、ろう付けは700℃
前後になると溶けるので、作業中にかかる負荷という要
因と相俟って、ろう付け強度がもたず、チップが作業中
不測に脱落してしまうことが多々あった。このことから
ろう付けは、細かな気を配り、高度に研鑽された技術で
以て行われており、上述の手間と費用についての難点は
増すばかりであった。特にチップを焼結超硬合金で形成
した場合には、大変に高価であるので、経済的な負担が
大きかった。
【0004】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、作業中におけるチップの不測の脱落がなく、使用寿
命が長いような穿削用ビットの製造方法の提供を主たる
課題とする。また、コストが低く生産性が高いような穿
削用ビットの製造方法の提供も課題とする。
【0005】そのための手段は、シャンクの先端部にチ
ップを固定する穿削用ビットの製造方法であって、前記
チップのシャンクとの接合面に凹凸を形成し、該チップ
と、シャンク基材とを相対的に加圧または打圧して、チ
ップの凹凸とシャンク基材の対向部とを相互に係合して
一体化するとともに、シャンクを成形する穿削用ビット
の製造方法であることを特徴とする。
【0006】
【作用及び効果】すなわち、上述の構成によれば、チッ
プを形成した後このチップを、高温にして柔らかくした
シャンク基材との間で相対的に加圧または打圧して、鍛
造により、相互に接合するとともにシャンク基材をシャ
ンクの形に成形する。すると、チップの接合面には凹凸
を形成しているので、これに接合するシャンク基材は、
その凹凸に係合して一体化する。
【0007】このため、強い結合力が得られるととも
に、ろう付けを不要としているので高温にも耐えること
ができ、上述の強い結合力に加えてより一層の良好な固
定状態を得ることができる。チップの凹凸に、シャンク
基材と結合したときに抜止めとなる抜止め勾配を形成し
ておけば、結合力はさらに向上する。
【0008】また、チップの成形とシャンクの成形とを
それぞれ行ないこれらを固定するのとは異なり、鍛造に
よりシャンクを成形しながらチップとの接合を行なうの
で、製造工程が簡略化でき、生産性がよい。
【0009】さらに鍛造ではなく、鋳造で結合を行ない
シャンクを形成すると、鋳造では後処理等の必要な作業
が多く煩雑であるので生産性がよくなく、コストも掛か
ってしまうのだが、この発明のように鍛造によればその
点の不都合を回避できる。その上、鍛造によることで、
機械的性質が改善されるので強度は高い。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は掘削機や削岩機等の機械に用いる穿削用
ビット1(以下、ビットという)の一例としてアースオ
ーガ用のビットを示した斜視図であり、シャンク2の先
端にチップ3(図1においては点を施して示している)
を一体に固定して形成している。ビット1の形状には多
種類あり、図示したビット1はその一例である。
【0011】上述のシャンク2は構造用炭素鋼(SC
材)で形成し、チップ3は焼結超硬合金で形成してい
る。両者は、チップ3の後端面4aと下端面4bとから
なるL字形の接合面4を介して接合され、チップ3の前
端がシャンク2の前端よりも前方に突出するようにして
いる。なお、チップ3のシャンク2に対する固定には、
チップ3の大部分をシャンク2に入り込ませたものや、
複数のチップを配設したものなどもある。
【0012】図2は、図1におけるA−A線矢視断面図
であり、上部がチップ3である。また、このチップ3を
上述の接合面4側から斜めに見ると図3に示したように
なる。すなわち、接合面4には、あり溝5を形成するこ
とで凹凸に形成している。あり溝5は接合面4の後端面
4aから下端面4a(図では上)に2本ずつ、L字状に
繋げて形成している。あり溝5であるので、両側縁にテ
ーパ面5aが形成され、自ずと抜止め勾配を有すること
になる。図示したあり溝5の方向や本数等は一例であ
る。例えばこの他、後端面4aと下端面4bとの連結部
から、放射状にのびるように形成するもよい。テーパ面
5aによる抜止め勾配の他、あり溝5の方向性による抜
止め勾配が得られる。
【0013】ビット1の製造に当っては、上述のような
チップ3を形成した後、次のように行なう。まず、図
4、図5に示したような形状の上型6aと下型6bから
なる一組の荒取用の鍛型6を用いて、1200℃くらい
まで熱した鋼材(シャンク基材2a)に対し鍛造を行な
って第1回目の成形をし、第2シャンク基材2bを得
る。図5は、上型6aと下型6bの平面図である。図4
に示したシャンク基材2aは、丸鋼でも角鋼でもよい。
【0014】次に例えば図6に示したような仕上げ用の
鍛型7を用いてシャンク2の成形と、シャンク2とチッ
プ3の結合を行なう。すなわち、鍛型7のキャビティ7
a内の所定位置に、チップ3を収納保持する(図7参
照)。そしてその後、第1回目の成形を行なった第2シ
ャンク基材2bをキャビティ7a内に収め(図8参
照)、加圧または打圧して、図9に示したようにする。
つまり、シャンク2がキャビティ7aの形状の通りに成
形されるとともに、第2シャンク基材2bのチップ3の
接合面4に対向する部位がチップ3のあり溝5に滑るよ
うにして入り込んで、両者が一体化される。
【0015】この後、成形したシャンク2の焼きなまし
処理をするわけであるが、その前に、チップ3部分には
酸化防止被膜(図示せず)を形成する。チップの性状が
劣化することを阻止するためである。例えばセラミック
塗料をコートすればよい。またこの他、真空炉で処理を
したり、砂等で空間を埋めて空気を遮断して行なうもよ
い。
【0016】なお、上述のチップ3では凹凸をあり溝5
で形成したが、図10から図15に示したようにして凹
凸を形成するもよい。図10のチップ3には、後端面4
aと下端面4bとからなる接合面に、後端面4aと下端
面4bの連結部よりも外側に近いほうが幅広となる等脚
台形状の凹部8を形成してしている。このように形成す
ると、この凹部8の両側の傾斜面8a,8aが、後端面
4aと下端面4bとで相互に協動する抜止め勾配とな
る。
【0017】図11のチップ3には、後端面4aと下端
面4bとからなる接合面4に、後端面4aと下端面4b
の連結部よりも外側に近いほうが深くなる凹部9を形成
している。このように形成すると、この凹部9の傾斜し
た内底面9aが、後端面4aと下端面4bとで相互に協
動する抜止め勾配となる。
【0018】図12のチップ3には、後端面4aと下端
面4bとからなる接合面4に、後端面4aと下端面4b
の連結部よりも外側に近いほうが幅広で深くなる凹部1
0を形成している。いわば、図10のチップ3と図11
のチップ3を合わせた構造である。この場合には、凹部
10の両側の傾斜面10aと傾斜した内底面10bが、
抜止め勾配となる。図13のチップ3も同様であるが、
凹部10を複数、そしてその凹部を、シャンク基材が入
り込みやすいように丸を基調とした形に形成している。
【0019】図14のチップ3には、あり溝11による
凹部と、鋼材を固定したりして形成した凸部12とで凹
凸を形成している。後端面4aと下端面4bとからなる
接合面4のうちの後端面4aには、上下方向ににあり溝
11を形成し、下端面4bには凸部12を斜めに傾けて
形成している。このチップ3では、以上のチップ3の場
合とは異なり、図15に示したように下端面4bに垂直
な方向で、加圧や打圧を行なう。このチップ3では、あ
り溝5の両側縁のテーパ面11aと、凸部12の周面1
2aが抜止め勾配となる。なお、鍛造のための加圧や打
圧は、鍛型の作り方によってどの方向からでも、またチ
ップ3側からでも行なえるので、チップ3とその凹凸の
形状に合わせて適宜設定すればよい。また、以上の説明
では、2段階に分けて鍛造を行なったが、チップとシャ
ンクの形状によっては、一度で成形と結合を行なっても
よい。
【0020】以上のように、ビット1は、チップ3を形
成した後このチップ3を、高温にして柔らかくしたシャ
ンク基材2a(第2シャンク基材2b)との間で相対的
に加圧または打圧して、鍛造により、相互に接合すると
ともにシャンク基材2a(第2シャンク基材2b)をシ
ャンク2の形に成形する。チップ3の接合面4には凹凸
を形成しているので、これに接合するシャンク基材2b
は、その凹凸に係合して一体化する。
【0021】したがって、強い結合力が得られるととも
に、ろう付けが不要なので高温にも耐えることができ、
上述の強い結合力に加えてより一層の良好な固定状態を
得ることができる。しかも、チップ3の凹凸には、抜止
め勾配を形成しているので、結合力はさらに向上する。
【0022】その上、チップの成形とシャンクの成形と
をそれぞれ行ないこれらを固定するのとは異なり、固定
とシャンクの成形とが同時に行なえるので、製造工程が
簡略化でき、生産性がよい。さらに、シャンクの成形を
鍛造で行なっているので、鋳造による場合に比べて、作
業が煩雑ではなく生産性がよく、コストも低減できる。
また、機械的性質が改善されるので強度の高いビットが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビットの斜視図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】チップの斜視図。
【図4】荒取工程の説明図。
【図5】荒取用の鍛型の平面図。
【図6】仕上げ用の鍛型の断面図。
【図7】鍛型にチップを収納した状態の断面図。
【図8】仕上げ工程の説明図。
【図9】仕上げ工程の説明図。
【図10】チップの他の例を示す斜視図。
【図11】チップの他の例を示す斜視図。
【図12】チップの他の例を示す斜視図。
【図13】チップの他の例を示す斜視図。
【図14】チップの他の例を示す斜視図。
【図15】図14のチップの断面図。
【符号の説明】
1…穿削用ビット 2…シャンク 2a…シャンク基材 2b…第2シャンク基材 3…チップ 4…接合面 5…あり溝 8,9,10…凹部 11…あり溝 12…凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャンクの先端部にチップを固定する穿削
    用ビットの製造方法であって、前記チップのシャンクと
    の接合面に凹凸を形成し、該チップと、シャンク基材と
    を相対的に加圧または打圧して、チップの凹凸とシャン
    ク基材の対向部とを相互に係合して一体化するととも
    に、シャンクを成形する穿削用ビットの製造方法。
JP31605797A 1997-10-31 1997-10-31 穿削用ビットの製造方法 Pending JPH11131962A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149192A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Toraitekku:Kk 超硬工具及び硬質チップの固定方法
CN112621131A (zh) * 2020-12-17 2021-04-09 乐清大勇新工具有限公司 一种冲击工具以及其加工工艺

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