JPH11131040A - 固着剤 - Google Patents
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- JPH11131040A JPH11131040A JP23450798A JP23450798A JPH11131040A JP H11131040 A JPH11131040 A JP H11131040A JP 23450798 A JP23450798 A JP 23450798A JP 23450798 A JP23450798 A JP 23450798A JP H11131040 A JPH11131040 A JP H11131040A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L63/00—Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins
- C08L63/10—Epoxy resins modified by unsaturated compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C09K2200/0243—Silica-rich compounds, e.g. silicates, cement, glass
- C09K2200/0247—Silica
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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- C09K2200/06—Macromolecular organic compounds, e.g. prepolymers
- C09K2200/0615—Macromolecular organic compounds, e.g. prepolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C09K2200/0625—Polyacrylic esters or derivatives thereof
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 貯蔵安定性のほか固着力および長期安定性が
既知の固着剤より改善されている固着剤を提供する。 【解決手段】 本発明は、a)一方では、少なくとも1
個の重合性エチレン系不飽和末端残基、およびb)他方
では、使用条件下に、前記末端残基a)とは異なる反応
性の少なくとも1個の置換基を有する複合官能性化合物
を含有する固着剤である。
既知の固着剤より改善されている固着剤を提供する。 【解決手段】 本発明は、a)一方では、少なくとも1
個の重合性エチレン系不飽和末端残基、およびb)他方
では、使用条件下に、前記末端残基a)とは異なる反応
性の少なくとも1個の置換基を有する複合官能性化合物
を含有する固着剤である。
Description
【0001】
【0002】
【従来の技術】本発明は固着剤に関するものである。ビ
ニルエステル樹脂をベースとする硬化性固着剤は既知で
ある(欧州特許第0150555号;同第019967
1号および同第0432087号)。このような固着剤
は、化学的侵食性条件下においても優れた固着力および
長期安定性を有する点で、以前から普通に用いられてい
る硬化性不飽和ポリエステル樹脂より優れている。この
場合でも、既知の化学的に硬化する固着剤には、いつ
も、固着剤が硬化する際に、固定部材の材料(Werkstof
f)と受け入れ材料との間の化学的接着をどのようにして
生じさせ、また何に基づいて行なうことができるか、と
いう課題がある。
ニルエステル樹脂をベースとする硬化性固着剤は既知で
ある(欧州特許第0150555号;同第019967
1号および同第0432087号)。このような固着剤
は、化学的侵食性条件下においても優れた固着力および
長期安定性を有する点で、以前から普通に用いられてい
る硬化性不飽和ポリエステル樹脂より優れている。この
場合でも、既知の化学的に硬化する固着剤には、いつ
も、固着剤が硬化する際に、固定部材の材料(Werkstof
f)と受け入れ材料との間の化学的接着をどのようにして
生じさせ、また何に基づいて行なうことができるか、と
いう課題がある。
【0003】受け入れ材料のボーリング孔内の固着剤層
中に固定部材を保持する場合には、比較的小さい面積
に、極めて大きい静的および動的な荷重および動きが加
えられる。このため、固着剤には、長期安定性および老
化特性が良好であるほか、接着強度が高いことが要求さ
れる。このような固定システムにおける重要なパラメー
タおよび弱点は、一方では固定部材と固着剤層との間の
界面、他方では受け入れ材料と固着剤層との間の界面で
ある。
中に固定部材を保持する場合には、比較的小さい面積
に、極めて大きい静的および動的な荷重および動きが加
えられる。このため、固着剤には、長期安定性および老
化特性が良好であるほか、接着強度が高いことが要求さ
れる。このような固定システムにおける重要なパラメー
タおよび弱点は、一方では固定部材と固着剤層との間の
界面、他方では受け入れ材料と固着剤層との間の界面で
ある。
【0004】固定部材と固着剤層との間の界面では、結
合は機械的接着より優れている。それは、固定手段の表
面を粗面または波形にしたり、あるいは前記表面にねじ
れを設けたりしているからである。受け入れ材料におい
ては、このような操作を実行するのが困難であり、また
ボーリング孔の壁に付着しているボーリングダストまた
は水がさらに悪い影響を及ぼし、このボーリングダスト
または水を除去するには多額の出費が必要になるからで
ある。
合は機械的接着より優れている。それは、固定手段の表
面を粗面または波形にしたり、あるいは前記表面にねじ
れを設けたりしているからである。受け入れ材料におい
ては、このような操作を実行するのが困難であり、また
ボーリング孔の壁に付着しているボーリングダストまた
は水がさらに悪い影響を及ぼし、このボーリングダスト
または水を除去するには多額の出費が必要になるからで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、貯蔵
安定性のほかに固着力および長期安定性が既知の固着剤
より改善されている固着剤を提供することにある。
安定性のほかに固着力および長期安定性が既知の固着剤
より改善されている固着剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 a)一方では、少なくとも1個の重合性エチレン系不飽
和末端残基、および b)他方では、使用条件下に、前記末端残基a)とは異
なる反応性の少なくとも1個の置換基 を有する複合官能性化合物(hybridfunktionelle Verbi
ndung)を含有することを特徴とする固着剤によって、上
述の課題を解決する。前記末端残基a)はエチレン系不
飽和酸残基であるのが好ましい。
和末端残基、および b)他方では、使用条件下に、前記末端残基a)とは異
なる反応性の少なくとも1個の置換基 を有する複合官能性化合物(hybridfunktionelle Verbi
ndung)を含有することを特徴とする固着剤によって、上
述の課題を解決する。前記末端残基a)はエチレン系不
飽和酸残基であるのが好ましい。
【0007】ここに、複合官能性化合物とは、末端残基
a)および置換基b)のような2個の異なる官能性基を
有し、異なる反応機構に従って架橋結合し、硬化しかつ
/または置換(umsetzen) される化合物を意味するもの
とする。貯蔵安定性を改善するために、さらに10重量
%以下のビスフェノールA−エポキシドを含有する硬化
性ビニルエステル固着剤が既知である(ドイツ連邦共和
国特許公開第3638750号公報)。この場合、この
エポキシドは、ビニルエステルマトリックス中で重合す
ることができないので、貯蔵安定性にむしろ悪影響を及
ぼす可塑剤(Weichmacher)のように作用する。
a)および置換基b)のような2個の異なる官能性基を
有し、異なる反応機構に従って架橋結合し、硬化しかつ
/または置換(umsetzen) される化合物を意味するもの
とする。貯蔵安定性を改善するために、さらに10重量
%以下のビスフェノールA−エポキシドを含有する硬化
性ビニルエステル固着剤が既知である(ドイツ連邦共和
国特許公開第3638750号公報)。この場合、この
エポキシドは、ビニルエステルマトリックス中で重合す
ることができないので、貯蔵安定性にむしろ悪影響を及
ぼす可塑剤(Weichmacher)のように作用する。
【0008】本発明の固着剤は、好ましくは、次式:
【化2】 (上式において、Rは、未置換または水酸基、ニトリル
基、ハロゲン原子およびC1 〜C4 アルキル基からなる
群から選択した少なくとも1種の置換基で置換されたエ
チレン系不飽和カルボン酸の誘導体、好ましくはアクリ
ル酸、メタクリル酸およびクロトン酸からなる群から選
択した少なくとも1種のエチレン系不飽和カルボン酸の
誘導体の炭化水素残基を示し、X=−O−,−N(R2)
−,−NH−C(O)−および/またはR−C(O)−
X−基は、エチレン系不飽和ジカルボン酸イミド残基、
好ましくはマレイン酸イミド残基であり、
基、ハロゲン原子およびC1 〜C4 アルキル基からなる
群から選択した少なくとも1種の置換基で置換されたエ
チレン系不飽和カルボン酸の誘導体、好ましくはアクリ
ル酸、メタクリル酸およびクロトン酸からなる群から選
択した少なくとも1種のエチレン系不飽和カルボン酸の
誘導体の炭化水素残基を示し、X=−O−,−N(R2)
−,−NH−C(O)−および/またはR−C(O)−
X−基は、エチレン系不飽和ジカルボン酸イミド残基、
好ましくはマレイン酸イミド残基であり、
【0009】R1 は、未置換または特に水酸基、アミノ
基、ハロゲン原子、C1 〜C8 アルキル基およびオキシ
−C1 〜C4 アルキル基からなる群から選択した少なく
とも1種の置換基で置換された飽和または不飽和の炭化
水素残基、好ましくは脂肪族または脂環式のC1 〜C10
炭化水素残基であって、該炭化水素残基は−C(O)−
O−,−O−C(O)−O−,−O−C(O)−,−O
−,−C(O)−,−NH−C(O)−NH−,−N
(R2 )−および−NH−C(O)−からなる群から選
択した少なくとも1種の架橋結合を有していることがあ
り、
基、ハロゲン原子、C1 〜C8 アルキル基およびオキシ
−C1 〜C4 アルキル基からなる群から選択した少なく
とも1種の置換基で置換された飽和または不飽和の炭化
水素残基、好ましくは脂肪族または脂環式のC1 〜C10
炭化水素残基であって、該炭化水素残基は−C(O)−
O−,−O−C(O)−O−,−O−C(O)−,−O
−,−C(O)−,−NH−C(O)−NH−,−N
(R2 )−および−NH−C(O)−からなる群から選
択した少なくとも1種の架橋結合を有していることがあ
り、
【0010】Yは、オキシラン基すなわちエポキシ基、
または反応性オキシ酸残基、好ましくは無機の反応性オ
キシ酸残基を有する置換基であり、R2 =H,R−C
(O)−,−R1 −Ym および/またはC1 〜C4 アル
キル基であることができ、 n=1〜5 m=1〜5 である)で表わされる複合官能性化合物を含有する。特
に、Rがアルキル基またはビニル基を示す化合物が適当
であることが分った。
または反応性オキシ酸残基、好ましくは無機の反応性オ
キシ酸残基を有する置換基であり、R2 =H,R−C
(O)−,−R1 −Ym および/またはC1 〜C4 アル
キル基であることができ、 n=1〜5 m=1〜5 である)で表わされる複合官能性化合物を含有する。特
に、Rがアルキル基またはビニル基を示す化合物が適当
であることが分った。
【0011】炭化水素残基R1 は、上述の置換基、すな
わち架橋結合、例えば、次式:
わち架橋結合、例えば、次式:
【化3】 で表わされる架橋結合を有する脂肪族、脂環式または芳
香族の炭化水素残基とすることができ、かつ/またはX
が酸素原子でない場合には、芳香族炭化水素残基は次の
一般式:
香族の炭化水素残基とすることができ、かつ/またはX
が酸素原子でない場合には、芳香族炭化水素残基は次の
一般式:
【化4】 (式中のR3 およびR4 は、H原子、1〜5個のC原子
を有するアルキル基、アルコキシ基および/またはR−
C(O)−基を示し、R5 は1〜5個の炭素原子を有す
るアルキル基を示し、p=1または2であり、R6 は置
換または未置換のC1 〜C5 炭化水素残基、または酸素
原子または窒素原子を有する架橋結合を示す)で表わさ
れる芳香族炭化水素残基とすることができる。
を有するアルキル基、アルコキシ基および/またはR−
C(O)−基を示し、R5 は1〜5個の炭素原子を有す
るアルキル基を示し、p=1または2であり、R6 は置
換または未置換のC1 〜C5 炭化水素残基、または酸素
原子または窒素原子を有する架橋結合を示す)で表わさ
れる芳香族炭化水素残基とすることができる。
【0012】置換基Yは、特に、炭素原子の位置で置換
されていることのある基、例えば、次式:
されていることのある基、例えば、次式:
【化5】 で表わされる炭化水素置換基、または次式:
【化6】 (式中のZはリン原子、硫黄原子または炭素原子を示
し、s=1,2または3である)で表わされる酸残基で
ある。
し、s=1,2または3である)で表わされる酸残基で
ある。
【0013】本発明の固着剤の特に有利な点は、2種の
異なる官能性が樹脂マトリックス中に組み込まれてお
り、機能キャリヤが移動する危険はなく、同時に異なる
材料の表面、例えば、受け入れ材料に対する接着性およ
び貯蔵安定性が改善されている点にある。本発明の固着
剤には、含有されていることのある他の反応性成分のほ
かに、前記複合官能性化合物を、固着剤総重量の1〜9
5重量%、特に5〜65重量%の量で含有させることが
できる。また、本発明に係る複合官能性化合物は、既知
の固着剤に、接着性を改善するために、例えば、固着剤
総重量の1〜35重量%の量で添加することができる。
異なる官能性が樹脂マトリックス中に組み込まれてお
り、機能キャリヤが移動する危険はなく、同時に異なる
材料の表面、例えば、受け入れ材料に対する接着性およ
び貯蔵安定性が改善されている点にある。本発明の固着
剤には、含有されていることのある他の反応性成分のほ
かに、前記複合官能性化合物を、固着剤総重量の1〜9
5重量%、特に5〜65重量%の量で含有させることが
できる。また、本発明に係る複合官能性化合物は、既知
の固着剤に、接着性を改善するために、例えば、固着剤
総重量の1〜35重量%の量で添加することができる。
【0014】置換基b)が反応性エポキシ基を有する場
合には、ω−エポキシ基を有する化合物が特に好まし
い。適当な化合物の例は、次の化合物である:α,ω−
ヒドロキシ−アルキル−(メチル−)アクリロイル−ま
たは−アリロイル−オキシラン:α,ω−イソシアネー
ト−アルキル(メチル−)アクリロイル−または−アリ
ロイル−オキシラン:ω−アルケニルオキシ−アルコキ
シ−アルキル(メチル−)アクリロイル−または−アリ
ロイル−オキシラン。これらの化合物は、例えば、ヒド
ロキシメチルオキシランを、イソシアネート、アクリル
酸誘導体、ビニルスルホネート等に付加するかこれらと
縮合させることにより、得ることができる。
合には、ω−エポキシ基を有する化合物が特に好まし
い。適当な化合物の例は、次の化合物である:α,ω−
ヒドロキシ−アルキル−(メチル−)アクリロイル−ま
たは−アリロイル−オキシラン:α,ω−イソシアネー
ト−アルキル(メチル−)アクリロイル−または−アリ
ロイル−オキシラン:ω−アルケニルオキシ−アルコキ
シ−アルキル(メチル−)アクリロイル−または−アリ
ロイル−オキシラン。これらの化合物は、例えば、ヒド
ロキシメチルオキシランを、イソシアネート、アクリル
酸誘導体、ビニルスルホネート等に付加するかこれらと
縮合させることにより、得ることができる。
【0015】このような化合物の例は、なかんずく、メ
チルアクリル酸−(オキシラニルメチルエステル)、
2,4−ジオキソ−1−(オキシラニルメチル)−3−
メタクリロイル−または3−アクリロイル−2,4−ジ
オキソ−1−(オキシラニルメチル)−イミダゾリジ
ン、モノエポキシ化イソプレン、アリルオキシメチル−
オキシラン、マレイン酸−またはフマル酸−ビス−〔オ
キシラニルメチルエステル〕、2,4−ヘキサジエン酸
−(オキシラニルメチルエステル)、4−ビニル−安息
香酸−(オキシラニルメチルエステル)、アクリル酸−
(アリル−オキシラニル−メチルアミド)、(ジアリル
アミノ−メチル)−オキシラン−2,2−ビス−〔3−
アリル−4−オキシラニル−メトキシ−フェニル〕−プ
ロパン;(α,ω−ビニルオキシ−アルコキシメチル)
−オキシラン、例えば、2−(4−ビニルメトキシフェ
ニル)−2−(4−オキシラニルメトキシフェニル)−
プロパン;少なくとも1個のエチレン系不飽和基を有す
る脂環式オキシラン、例えば、4−ヒドロキシ−5−メ
タクリロイル−2−メチル−シクロヘキサンカルボン酸
−(4,5−エポキシ−2−メチル−シクロヘキシル−
メチルエステル);8−ヒドロキシ−9−アクリロイル
−3−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)−2,4
−ジオキサ−スピロ〔5.5〕アンデカン;1−(メチ
ル−アクリルオキシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ−メ
チル)−4−(オキシラニルメトキシ−メチル)−シク
ロヘキサン;
チルアクリル酸−(オキシラニルメチルエステル)、
2,4−ジオキソ−1−(オキシラニルメチル)−3−
メタクリロイル−または3−アクリロイル−2,4−ジ
オキソ−1−(オキシラニルメチル)−イミダゾリジ
ン、モノエポキシ化イソプレン、アリルオキシメチル−
オキシラン、マレイン酸−またはフマル酸−ビス−〔オ
キシラニルメチルエステル〕、2,4−ヘキサジエン酸
−(オキシラニルメチルエステル)、4−ビニル−安息
香酸−(オキシラニルメチルエステル)、アクリル酸−
(アリル−オキシラニル−メチルアミド)、(ジアリル
アミノ−メチル)−オキシラン−2,2−ビス−〔3−
アリル−4−オキシラニル−メトキシ−フェニル〕−プ
ロパン;(α,ω−ビニルオキシ−アルコキシメチル)
−オキシラン、例えば、2−(4−ビニルメトキシフェ
ニル)−2−(4−オキシラニルメトキシフェニル)−
プロパン;少なくとも1個のエチレン系不飽和基を有す
る脂環式オキシラン、例えば、4−ヒドロキシ−5−メ
タクリロイル−2−メチル−シクロヘキサンカルボン酸
−(4,5−エポキシ−2−メチル−シクロヘキシル−
メチルエステル);8−ヒドロキシ−9−アクリロイル
−3−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)−2,4
−ジオキサ−スピロ〔5.5〕アンデカン;1−(メチ
ル−アクリルオキシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ−メ
チル)−4−(オキシラニルメトキシ−メチル)−シク
ロヘキサン;
【0016】二脂環式(dicycloaliphatische)オキシラ
ン、例えば次の一般式:
ン、例えば次の一般式:
【化7】 〔上式において、Bは、次式:
【化8】 (式中のR,R1 ,Xおよびnは上述のものと同じ意味
を有する)で表わされる残基を示す〕で表わされるエチ
レン系不飽和基を有する二脂環式オキシランである。
を有する)で表わされる残基を示す〕で表わされるエチ
レン系不飽和基を有する二脂環式オキシランである。
【0017】このような化合物の例は、ジシクロペンタ
ジエニル−(アクリロイル−2−ヒドロキシプロポキ
シ)ビス(メトキシオキシラン);ジシクロペンタジエ
ニル−(メタクリロイル−2−プロポキシ−メトキシ)
−(メトキシメチルオキシラン);メタクリロイル−ジ
シクロペンタジエニルオキシラン;メタクリロイルエト
キシ−ジシクロペンタジエニルオキシラン;3−ヒドロ
キシ−4−メタクリロイル−シクロヘキシルメトキシ−
ジシクロペンタジエニルオキシラン;メタクリロイル−
ビス(ジシクロペンタジエニル)オキシ−オキシランで
ある。
ジエニル−(アクリロイル−2−ヒドロキシプロポキ
シ)ビス(メトキシオキシラン);ジシクロペンタジエ
ニル−(メタクリロイル−2−プロポキシ−メトキシ)
−(メトキシメチルオキシラン);メタクリロイル−ジ
シクロペンタジエニルオキシラン;メタクリロイルエト
キシ−ジシクロペンタジエニルオキシラン;3−ヒドロ
キシ−4−メタクリロイル−シクロヘキシルメトキシ−
ジシクロペンタジエニルオキシラン;メタクリロイル−
ビス(ジシクロペンタジエニル)オキシ−オキシランで
ある。
【0018】複合官能性を有する上述の化合物およびそ
の他の同様な化合物は、文献に記載されている。これら
の化合物は、複合官能性の結果として、異なる反応機構
によって硬化または架橋することができる。従って、エ
チレン系不飽和基は、過酸化物、例えば、ジベンゾイル
ペルオキシド、クモールヒドロペルオキシド(Cumolhyd
roperoxid)による遊離基によって、所要に応じてアミン
促進剤または重金属促進剤、例えば、ジエチルアニン、
ジエチル−p−トルイジン、オクタン酸コバルト、バニ
ジル(Vanidyl)−p−トルエンスルフォネートを使用す
ることにより、あるいは活性水素原子を有する化合物を
使用して放射およびオキシラン基によって、あるいはU
V光を使用して、例えばルイス酸の存在下に、カチオン
によって、硬化または架橋させることができる。これら
の架橋プロセスは個々にあるいは一緒に行うことができ
る。
の他の同様な化合物は、文献に記載されている。これら
の化合物は、複合官能性の結果として、異なる反応機構
によって硬化または架橋することができる。従って、エ
チレン系不飽和基は、過酸化物、例えば、ジベンゾイル
ペルオキシド、クモールヒドロペルオキシド(Cumolhyd
roperoxid)による遊離基によって、所要に応じてアミン
促進剤または重金属促進剤、例えば、ジエチルアニン、
ジエチル−p−トルイジン、オクタン酸コバルト、バニ
ジル(Vanidyl)−p−トルエンスルフォネートを使用す
ることにより、あるいは活性水素原子を有する化合物を
使用して放射およびオキシラン基によって、あるいはU
V光を使用して、例えばルイス酸の存在下に、カチオン
によって、硬化または架橋させることができる。これら
の架橋プロセスは個々にあるいは一緒に行うことができ
る。
【0019】大部分が金属である固定部材、例えば、ア
ンカーロッドの材料および通常鉱物質である受け入れ材
料に対する本発明の固着剤の化学的接着は、置換基b)
が気体と反応する酸残基、すなわち無機酸の酸残基であ
る場合に、明瞭に生起する。例えば、天然または合成由
来のケイ酸塩、アルミン酸塩、アルミノケイ酸のアルカ
リ塩またはアルカリ土類塩によって、不溶性または難溶
性の化合物を生成する酸が重要である。この場合には、
他の酸残基の代りとして例示したリンおよび硫黄の酸残
基が特に適当である。
ンカーロッドの材料および通常鉱物質である受け入れ材
料に対する本発明の固着剤の化学的接着は、置換基b)
が気体と反応する酸残基、すなわち無機酸の酸残基であ
る場合に、明瞭に生起する。例えば、天然または合成由
来のケイ酸塩、アルミン酸塩、アルミノケイ酸のアルカ
リ塩またはアルカリ土類塩によって、不溶性または難溶
性の化合物を生成する酸が重要である。この場合には、
他の酸残基の代りとして例示したリンおよび硫黄の酸残
基が特に適当である。
【0020】置換基b)として硫酸残基またはリン酸残
基を有する化合物は、固着特性の改善、熱安定性の改善
または可燃性の低下、耐食性および大きい結合強度によ
って、本発明の固着剤を特徴付ける。水の存在下に硬化
および/または重縮合によって硬化する無機結合剤、例
えば、ポルドランドセメントのようなセメントは、種々
の化合物、例えば、アルカリ土類化合物を含有してい
る。リン原子または硫黄原子に対するOH基の酸度ポテ
ンシャルのために、なかんずく、アルカリ土類酸化物ま
たはアルカリ土類塩を含有している受け入れ材料におい
ては、多くの建築材料による構造物中に存在しているよ
うに、例えば、不溶性の塩による架橋が形成されること
がある。同様なことが金属材料についても当てはまる。
基を有する化合物は、固着特性の改善、熱安定性の改善
または可燃性の低下、耐食性および大きい結合強度によ
って、本発明の固着剤を特徴付ける。水の存在下に硬化
および/または重縮合によって硬化する無機結合剤、例
えば、ポルドランドセメントのようなセメントは、種々
の化合物、例えば、アルカリ土類化合物を含有してい
る。リン原子または硫黄原子に対するOH基の酸度ポテ
ンシャルのために、なかんずく、アルカリ土類酸化物ま
たはアルカリ土類塩を含有している受け入れ材料におい
ては、多くの建築材料による構造物中に存在しているよ
うに、例えば、不溶性の塩による架橋が形成されること
がある。同様なことが金属材料についても当てはまる。
【0021】これに対し、前記複合官能性化合物の分子
中のエチレン系不飽和基は、それ自身と重合するか、あ
るいは他の不飽和成分、例えば、ビニルエステル(エポ
キシドアクリレート)、ビニルウレタン、反応性溶媒な
どと重合することにより、架橋する。オキシラン置換基
はさらにH活性物質と結合することができる。
中のエチレン系不飽和基は、それ自身と重合するか、あ
るいは他の不飽和成分、例えば、ビニルエステル(エポ
キシドアクリレート)、ビニルウレタン、反応性溶媒な
どと重合することにより、架橋する。オキシラン置換基
はさらにH活性物質と結合することができる。
【0022】前記複合固着剤は、結合の際に、いわゆる
セミ内部侵入網状組織(semiinter-penetrierende Netzw
erke)を形成することができる。従って、無機結合剤は
有機網状組織中で化学的に結合することができる。この
ような固着剤は、湿っている上にボーリングダストで汚
れているボーリング孔の表面上に使用できる、という利
点がある。
セミ内部侵入網状組織(semiinter-penetrierende Netzw
erke)を形成することができる。従って、無機結合剤は
有機網状組織中で化学的に結合することができる。この
ような固着剤は、湿っている上にボーリングダストで汚
れているボーリング孔の表面上に使用できる、という利
点がある。
【0023】本発明により、固着剤を使用して、架橋結
合によって固定部材のほか受け入れ材料に対する化学的
接着を達成し、これにより所望の化学的最終物質を生成
することができるようになる。例えば、置換基b)中に
あるいは置換基b)として含まれている使用可能なリン
酸残基は、ホスフィン酸、ホスホン酸、リン酸、亜ホス
フィン酸、亜ホスホン酸または亜リン酸である。
合によって固定部材のほか受け入れ材料に対する化学的
接着を達成し、これにより所望の化学的最終物質を生成
することができるようになる。例えば、置換基b)中に
あるいは置換基b)として含まれている使用可能なリン
酸残基は、ホスフィン酸、ホスホン酸、リン酸、亜ホス
フィン酸、亜ホスホン酸または亜リン酸である。
【0024】他の酸としては、亜リン酸および次亜リン
酸の酸残基のほかに、ジホスフィン(Diphosphine)を挙
げることができる。リン酸−置換基b)の残基には、エ
チレン系不飽和基による複合硬化機能を確実なものとす
るために、陽イオン、例えば、周期表第2族からの陽イ
オンで置換される少なくとも1個の反応性の酸のH原子
および/またはHO基を、存在させる必要がある。
酸の酸残基のほかに、ジホスフィン(Diphosphine)を挙
げることができる。リン酸−置換基b)の残基には、エ
チレン系不飽和基による複合硬化機能を確実なものとす
るために、陽イオン、例えば、周期表第2族からの陽イ
オンで置換される少なくとも1個の反応性の酸のH原子
および/またはHO基を、存在させる必要がある。
【0025】本発明に係る化合物の例としては、なかん
ずく、次の化合物がある。 − ジ−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフィン
酸 − (メタ)アクリロイルオキシプロピルホスホン酸 − (メタ)アクリロイルオキシエチルオキシモノリン
酸 − (メタ)アクリロイルオキシエチルオキシジシクロ
ペンテニルオキシモノリン酸 − (メタ)アクリル酸−(2−エチルオキシホスホリ
ルオキシエチルエステル) − (メタ)アクリル酸−(2−ホスホ−1,1−ジメ
チルエチルアミド) − 亜リン酸−(2−アクリロイルオキシエステル)−
フェニルエステル
ずく、次の化合物がある。 − ジ−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフィン
酸 − (メタ)アクリロイルオキシプロピルホスホン酸 − (メタ)アクリロイルオキシエチルオキシモノリン
酸 − (メタ)アクリロイルオキシエチルオキシジシクロ
ペンテニルオキシモノリン酸 − (メタ)アクリル酸−(2−エチルオキシホスホリ
ルオキシエチルエステル) − (メタ)アクリル酸−(2−ホスホ−1,1−ジメ
チルエチルアミド) − 亜リン酸−(2−アクリロイルオキシエステル)−
フェニルエステル
【化9】
【0026】リン酸残基を有する複合官能性化合物の重
合特性は、エチレン系の基とP原子との間の距離によっ
て左右される。P原子が比較的多数の原子または原子団
によってC−C二重結合から離れている場合には、高分
子重合体を得ることができる。これに対し、P原子がC
−C二重結合の近くに結合している場合には、分子量の
小さい重合体が優先的に得られる。前者のモノマーが好
ましい。複合官能性のリン含有モノマーまたはリン含有
プレポリマーは、ホモ重合または共重合させることがで
きる。その際、1,000,000以下の分子量を有す
る重合体を製造することができる。
合特性は、エチレン系の基とP原子との間の距離によっ
て左右される。P原子が比較的多数の原子または原子団
によってC−C二重結合から離れている場合には、高分
子重合体を得ることができる。これに対し、P原子がC
−C二重結合の近くに結合している場合には、分子量の
小さい重合体が優先的に得られる。前者のモノマーが好
ましい。複合官能性のリン含有モノマーまたはリン含有
プレポリマーは、ホモ重合または共重合させることがで
きる。その際、1,000,000以下の分子量を有す
る重合体を製造することができる。
【0027】前記固着剤の化合物中のリン残基−置換基
b)は、特定のアルカリ土類金属含有化合物およびアル
ミニウム含有化合物で置換させるのに適しており、この
ためには実際上すべての水硬性セメントおよびケイ酸塩
が適当である。また、重縮合するケイ酸塩、カオリン、
メタカオリンなども適当である。反応性酸残基としては
スルホン酸残基、例えば、(メタ)アクリロイルエチレ
ンモノスルホン酸のような化合物を使用することができ
る。また、酸残基b)としては、酸度の大きい有機カル
ボン酸の残基、特に酢酸、プロピオン酸またはギ酸の残
基が適当である。
b)は、特定のアルカリ土類金属含有化合物およびアル
ミニウム含有化合物で置換させるのに適しており、この
ためには実際上すべての水硬性セメントおよびケイ酸塩
が適当である。また、重縮合するケイ酸塩、カオリン、
メタカオリンなども適当である。反応性酸残基としては
スルホン酸残基、例えば、(メタ)アクリロイルエチレ
ンモノスルホン酸のような化合物を使用することができ
る。また、酸残基b)としては、酸度の大きい有機カル
ボン酸の残基、特に酢酸、プロピオン酸またはギ酸の残
基が適当である。
【0028】複合官能性化合物を、単独または本発明の
固着剤中の他のエチレン系不飽和化合物と一緒に、ある
いは接着促進剤として、化学的に硬化する固着剤中に含
有させることができる。エチレン系不飽和化合物は、例
えば、反応性希釈剤および/または架橋剤であり、例え
ば、エチレン系不飽和基を有するアクリル化合物および
メタアクリル化合物、ビニルエステル、ポリウレタン、
エポキシドアクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート、ビスフェノール−A−ジエトキシ−ジ
メタクリレート、ジシクロペンテニル−エチルオキシメ
タクリレート、シロキサンジメタクリレート、スチロー
ルなどである。
固着剤中の他のエチレン系不飽和化合物と一緒に、ある
いは接着促進剤として、化学的に硬化する固着剤中に含
有させることができる。エチレン系不飽和化合物は、例
えば、反応性希釈剤および/または架橋剤であり、例え
ば、エチレン系不飽和基を有するアクリル化合物および
メタアクリル化合物、ビニルエステル、ポリウレタン、
エポキシドアクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート、ビスフェノール−A−ジエトキシ−ジ
メタクリレート、ジシクロペンテニル−エチルオキシメ
タクリレート、シロキサンジメタクリレート、スチロー
ルなどである。
【0029】本発明の固着剤中に含有されている複合官
能性化合物をすべて重合させるためには、反応性置換基
b)としてエポキシ基を有する上述の化合物を、既知の
開始剤系および促進剤系、例えば、第三級アミン、活性
H原子を放出する化合物、CaOおよび/またはエネル
ギーの大きい放射によって、硬化または架橋させる。硬
化、すなわち置換基b)である酸残基を置換反応させる
には、一般的に、反応開始剤は必要でない。通常、化合
物の酸度または基体のアルカリ度で十分である。置換基
がオキシラン基すなわちエポキシ基である場合には、こ
れらの基は受け入れ材料の酸化カルシウムと配位結合す
ることができる。オキシラン基すなわちエポキシ基は樹
脂マトリックスに化学的に結合するので、これらの基
は、ドイツ連邦共和国特許公開(DE−OS)第363
8750号公報とは対照的に、移動することができな
い。
能性化合物をすべて重合させるためには、反応性置換基
b)としてエポキシ基を有する上述の化合物を、既知の
開始剤系および促進剤系、例えば、第三級アミン、活性
H原子を放出する化合物、CaOおよび/またはエネル
ギーの大きい放射によって、硬化または架橋させる。硬
化、すなわち置換基b)である酸残基を置換反応させる
には、一般的に、反応開始剤は必要でない。通常、化合
物の酸度または基体のアルカリ度で十分である。置換基
がオキシラン基すなわちエポキシ基である場合には、こ
れらの基は受け入れ材料の酸化カルシウムと配位結合す
ることができる。オキシラン基すなわちエポキシ基は樹
脂マトリックスに化学的に結合するので、これらの基
は、ドイツ連邦共和国特許公開(DE−OS)第363
8750号公報とは対照的に、移動することができな
い。
【0030】本発明の固着剤は、充填材、染料、顔料お
よび/または可塑剤のような既知の他の成分を含有する
ことができる。本発明の固着剤は、なかんずく、ボーリ
ング孔内に装入することができる二室システムとして、
例えば、硬化性成分が設置条件(Setzbedingung)下に破
壊可能な壁によって硬化剤から分離して収容されている
パトローネとして容器内に充填することができ、あるい
は硬化性成分および硬化剤が2つの異なる箔性小袋内に
収容されていて混合ノズルによってボーリング孔内に注
入されるように構成された箔パック(Folienack)として
容器内に充填することができる。
よび/または可塑剤のような既知の他の成分を含有する
ことができる。本発明の固着剤は、なかんずく、ボーリ
ング孔内に装入することができる二室システムとして、
例えば、硬化性成分が設置条件(Setzbedingung)下に破
壊可能な壁によって硬化剤から分離して収容されている
パトローネとして容器内に充填することができ、あるい
は硬化性成分および硬化剤が2つの異なる箔性小袋内に
収容されていて混合ノズルによってボーリング孔内に注
入されるように構成された箔パック(Folienack)として
容器内に充填することができる。
【0031】
〔実施例〕本発明に係る二成分固着剤は、既知の二室装
置内または多室装置内に分包される。前記固着剤は、過
酸化ベンゾルのような硬化剤をマイクロカプセルに封入
した形態で樹脂混合物中に均一に混入することにより、
あたかも一成分固着剤のように配合することができる。
置内または多室装置内に分包される。前記固着剤は、過
酸化ベンゾルのような硬化剤をマイクロカプセルに封入
した形態で樹脂混合物中に均一に混入することにより、
あたかも一成分固着剤のように配合することができる。
【0032】 実施例1 成分A ビスフェノールA−ジグリシジルメタクリレート 35.0重量部 メタクリロイルオキシエチルオキシモノリン酸 10.0重量部 ジエチルアニリン 0.5重量部 熱分解法ケイ酸 3.5重量部 石英砂0.1〜0.3mm 51.0重量部 ────────────────────────────── 成分A 100.0重量部 成分B 過酸化ベンゾイル(フタレート可塑剤中50%) 混合割合:成分A: 100重量部 成分B: 5重量部
【0033】 実施例2 成分A ビスフェノールA−ジグリシジルメタクリレート 30.0重量部 メタクリロイルエトキシ−ジシクロペンタ ジエニルオキシラン 10.0重量部 ジエチルアニリン 0.4重量部 熱分解法ケイ酸 2.6重量部 石英砂0.1〜0.3mm 57.0重量部 ────────────────────────────── 成分A 100.0重量部 成分B 過酸化ベンゾイル(フタレート可塑剤中20%) 混合割合:成分A: 100重量部 成分B: 10重量部
【0034】 実施例3 成分A ビスフェノールA−ジグリシジルメタクリレート 40.0重量部 メタクリロイルオキシエチルモノスルホン酸 5.0重量部 ジシクロペンタジエニルメタクリレート 5.0重量部 熱分解法ケイ酸 2.5重量部 ジエチルアニリン 0.5重量部 麻繊維パルプ 3.0重量部 石英砂0.1〜0.3mm 44.0重量部 ────────────────────────────── 成分A 100.0重量部 成分B 過酸化ベンゾイル(フタレート可塑剤中20%) 混合割合:成分A: 100重量部 成分B: 10重量部
【0035】固着剤の製造溶解設備を装着した真空−遊
星混合機内に、ビニルエステル樹脂および複合官能性化
合物を導入し、均一に予備混合する。次いで、ジエチル
アニリン(促進剤)および熱分解法ケイ酸を導入し、溶
解設備を使用してこのバッチを分散させた。最後に、遊
星混合機を作動させながら、そのなかの物質に石英砂を
少しづつ加える。他の容器に移す前に、均一に混合され
た固着剤を真空下に脱ガスする。
星混合機内に、ビニルエステル樹脂および複合官能性化
合物を導入し、均一に予備混合する。次いで、ジエチル
アニリン(促進剤)および熱分解法ケイ酸を導入し、溶
解設備を使用してこのバッチを分散させた。最後に、遊
星混合機を作動させながら、そのなかの物質に石英砂を
少しづつ加える。他の容器に移す前に、均一に混合され
た固着剤を真空下に脱ガスする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター プジル−ワハツムス ドイツ連邦共和国 82216 メイザッハ リードルシュトラーセ 13 (72)発明者 ウルリッヒ ヘンセ ドイツ連邦共和国 86899 ランヅベルク レメラウテラッセ 18
Claims (8)
- 【請求項1】a)一方では、少なくとも1個の重合性エ
チレン系不飽和末端残基、および b)他方では、使用条件下に、前記末端残基a)とは異
なる反応性の少なくとも1個の置換基 を有する複合官能性化合物を含有することを特徴とする
固着剤。 - 【請求項2】 前記残基a)がエチレン系不飽和酸残基
であることを特徴とする請求項1記載の固着剤。 - 【請求項3】 前記置換基b)が反応性エポキシ基を含
むことを特徴とする請求項1または2記載の固着剤。 - 【請求項4】 前記置換基b)が1個の反応性酸残基を
含むことを特徴とする請求項1または2記載の固着剤。 - 【請求項5】 次式: 【化1】 (上式において、 Rは、未置換または水酸基、ニトリル基、ハロゲン原子
およびC1 〜C4 アルキル基からなる群から選択した少
なくとも1種の置換基で置換されたエチレン系不飽和カ
ルボン酸の誘導体、好ましくはアクリル酸、メタクリル
酸およびクロトン酸からなる群から選択した少なくとも
1種のエチレン系不飽和カルボン酸の誘導体の炭化水素
残基を示し、 X=−O−,−N(R2)−,−NH−C(O)−および
/またはR−C(O)−X−基は、エチレン系不飽和ジ
カルボン酸イミド残基、好ましくはマレイン酸イミド残
基であり、 R1 は、未置換または特に水酸基、アミノ基、ハロゲン
原子、C1 〜C8 アルキル基、C1 〜C8 アルコキシ基
およびオキシ−C1 〜C4 アルキル基からなる群から選
択した少なくとも1種の置換基で置換された飽和または
不飽和の炭化水素残基、好ましくは脂肪族または脂環式
のC1 〜C10炭化水素残基であって、該炭化水素残基は
−C(O)−O−,−O−C(O)−O−,−O−C
(O)−,−O−,−C(O)−,−NH−C(O)−
NH−,−N(R2 )−および−NH−C(O)−から
なる群から選択した少なくとも1種の架橋結合を有して
いることがあり、 Yは、オキシラン基またはオキシ酸残基、好ましくは無
機のオキシ酸残基を有する置換基であり、 R2 =H,R−C(O)−,−R1 −Ym および/また
はC1 〜C4 アルキル基であることができ、 n=1〜5 m=1〜5 である)で表わされる複合官能性化合物を含有すること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つの項に記載の
固着剤。 - 【請求項6】 前記置換基b)が受け入れ材料と反応性
の酸残基を有することを特徴とする請求項1〜5のいず
れか一つの項に記載の固着剤。 - 【請求項7】 前記置換基b)が硫酸残基またはオキシ
リン酸残基を有することを特徴とする請求項1〜6のい
ずれか一つの項に記載の固着剤。 - 【請求項8】 ボーリング孔内にアンカーロッドを固定
するために請求項1〜7のいずれか一つの項に記載の固
着剤を使用する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE1997136850 DE19736850A1 (de) | 1997-08-23 | 1997-08-23 | Dübelmassen |
DE19736850:6 | 1997-08-23 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11131040A true JPH11131040A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=7840024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23450798A Pending JPH11131040A (ja) | 1997-08-23 | 1998-08-20 | 固着剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11131040A (ja) |
DE (1) | DE19736850A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174707A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-31 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 硬化性組成物 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6402434B1 (en) | 2000-07-26 | 2002-06-11 | Illinois Tool Works, Inc. | Method of applying chemical anchoring adhesive |
US6416256B1 (en) | 2000-07-26 | 2002-07-09 | Illinois Tool Works Inc. | Method of making and applying chemical anchoring adhesive |
US6291555B1 (en) | 2000-07-26 | 2001-09-18 | Illinois Tool Works Inc | Highly viscous chemical anchoring adhesive |
US6420458B1 (en) | 2000-07-26 | 2002-07-16 | Illinois Tool Works, Inc. | Solid amine-cured anchoring adhesive |
US6403678B1 (en) | 2000-07-26 | 2002-06-11 | Illinois Tool Works, Inc. | Rope of chemical anchoring adhesive |
US7226650B2 (en) | 2004-07-01 | 2007-06-05 | Illinois Tool Works Inc. | Wrapped highly viscous chemical anchoring adhesive |
US7368170B2 (en) | 2004-07-01 | 2008-05-06 | Illinois Tool Works Inc. | Viscous chemical anchoring adhesive |
US8517641B2 (en) | 2009-07-21 | 2013-08-27 | Illinois Tool Works Inc. | Anchoring adhesive combination and integrated method of applying it |
-
1997
- 1997-08-23 DE DE1997136850 patent/DE19736850A1/de not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-08-20 JP JP23450798A patent/JPH11131040A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174707A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-31 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 硬化性組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE19736850A1 (de) | 1999-02-25 |
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