JPH11128546A - 描画玩具 - Google Patents

描画玩具

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JPH11128546A
JPH11128546A JP31621397A JP31621397A JPH11128546A JP H11128546 A JPH11128546 A JP H11128546A JP 31621397 A JP31621397 A JP 31621397A JP 31621397 A JP31621397 A JP 31621397A JP H11128546 A JPH11128546 A JP H11128546A
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drawing toy
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JP31621397A
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Tsutomu Tomatsu
勉 戸松
Katsuyuki Fujita
勝幸 藤田
Tadashi Aoki
忠司 青木
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コンピュータのマウスによる作画過
程を模した描画玩具に関し、容易な操作で思いどおりの
自由な描画が得られ、長期にわたり描画遊びを楽しめる
安価な描画玩具を提供する。 【解決手段】描画玩具1は、面状の操作部2と面状の表
示部3とからなる。前記操作部2に、縦、横、及び斜め
方向に自由に移動可能な操作手段21を設ける。前記表
示部3に、前記操作手段21の縦、横及び斜め方向の移
動に連動して縦、横、及び斜め方向に自由に移動可能な
筆記手段31と、前記筆記手段31が接触可能な表示手
段32を設ける。前記操作手段21の動きを前記筆記手
段31に伝える機械的な伝達機構4,5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、描画玩具に関す
る。詳細には、コンピュータの作画過程を模した描画玩
具であって、特に、コンピュータの座標入力装置(ポイ
ンティングデバイス)の一つであるマウスの操作を模し
た描画玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の描画玩具に関し、例えば、
米国特許第4,550,503号公報には、手動の操作
手段を備えるキーボード部と、作画手段(本願の筆記手
段に相当)を備えるスクリーン部とからなり、前記操作
手段と前記作画手段とを連結する機械的な連結手段をコ
ンソールハウジング内に設け、前記作画手段を、スクリ
ーン部の内面に接触し且つ水平方向及び垂直方向に自由
に移動可能とし、前記操作手段を、前記作画手段の水平
方向の移動を制御するボール状の第1の操作手段と、前
記作画手段の垂直方向の移動を制御するボール状の第2
の操作手段とから構成し、さらに、前記作画手段と前記
スクリーン部の内面とを接離自在に制御する押ボタンを
設けた描画玩具が開示されている。
【0003】ところが、前記従来の描画玩具は、二つの
操作手段、即ち、作画手段の水平方向の移動を制御する
第1の操作手段と、作画手段の垂直方向の移動を制御す
る第2の操作手段を備えている。そのため、斜めの線や
曲線を描く場合、同時に水平方向及び垂直方向へ筆記手
段を移動させるために同時に二つの操作手段を操作しな
ければならず(おそらく両手で操作しなければなら
ず)、思いどおりの描画線を得ることは、大人でも熟練
した技術が必要であり、ましてや子供にとっては操作が
非常に困難である。
【0004】また、特開平9−155075号公報に
は、熱変色層が形成されたシートを熱変色させるための
変色装置であって、前記シートを着脱自在に保持するシ
ート保持部と、前記シート保持部の背部に適宜間隔をお
いて配置した熱又は冷熱源(本願の筆記手段に相当)
と、前記熱又は冷熱源をシートの背面に接離自在に作動
させる作動機構を備えた変色装置が開示されている。
【0005】しかし、前記変色装置は、前記作動機構
が、操作手段と、該操作手段の操作と連動する伝達部材
とを備えてなり、熱又は冷熱源をシートの背面に接離自
在に作動させるだけのものであり(即ちスタンプ的な作
動のみであり)、熱又は冷熱源を縦、横、斜め方向に自
由に移動させることができない。即ち、予めシートに印
刷した熱変色像を現出させるだけの単純な遊びであるた
め、操作は容易であるけれども、自由な描画線を描くこ
とは不可能であり、多数の種類のシートを用意しなけれ
ば、子供にとっては、短期間で飽きてしまい、長期間、
楽しめるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の描画玩具は、
前記従来の問題点を解決するものであって、容易な操作
で思いどおりの自由な描画が得られ、長期にわたり描画
遊びを楽しむことができる安価な描画玩具を提供するも
のであり、特に、マウスを使ったコンピュータの作画過
程をリアルに模し、マウス操作の訓練になる描画玩具を
提供しようとするものである。
【0007】尚、本発明において、縦方向とは、操作面
及び表示面に正面より向かったときの垂直方向(即ち、
図4のY軸方向)を指し、横方向とは、操作面及び表示
面に向かったときの水平方向(即ち、図4のX軸方向)
を指す。また、表示部において、前方とは、表示部の表
側を指し、後方とは、表示部の裏側を指す。また、操作
部において、上方とは、操作部の表側を指し、下方と
は、操作部の裏側を指す。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)概要 本発明、描画玩具1は、操作手段21の操作に連動して
筆記手段31を作動させ、前記筆記手段31の接触作動
によって表示手段32に筆記する描画玩具であって、面
状の操作部2と面状の表示部3とからなり、前記操作部
2に、縦、横、及び斜め方向に自由に移動可能な操作手
段21を設け、前記表示部3に、前記操作手段21の
縦、横及び斜め方向の移動に連動して縦、横、及び斜め
方向に自由に移動可能な筆記手段31を設け、前記表示
部3に、前記筆記手段31が接触可能な表示手段32を
設け、さらに、前記操作部2及び前記表示部3に、前記
操作手段21の縦、横及び斜め方向の動きを前記筆記手
段31に伝える機械的な伝達機構4,5を設けたこと
(請求項1)を要件とする。
【0009】操作部2において操作手段21を縦、横、
及び斜め方向に任意に移動させると、その操作手段21
の動き(仮想筆跡23)が伝達機構4,5を介して筆記
手段31に伝わる。そして、表示部3において筆記手段
31が、表示手段32に接触しながら、前記操作手段2
1の動きに連動して移動し、前記表示手段32に、前記
操作手段21の動きに対応した描画(筆跡34)を形成
することができる。
【0010】即ち、操作手段21が、操作部2において
縦、横、及び斜め方向に自由に移動可能であり、筆記手
段31が、伝達機構4,5を介して、表示部3において
前記操作手段21の縦、横、及び斜め方向の移動に連動
して縦、横、斜め方向に自由に移動可能であるため、ひ
とつの操作手段21から、縦、横、及び斜め方向の動き
を同時に操作することができ、容易な操作(即ち片手操
作)で思いどおりの描画が得られる。また、操作手段2
1と筆記手段31との間を連動可能に連結する伝達機構
4,5が、機械的な機構(即ち非電気的な機構)である
ことにより、簡易な構造で安価に提供でき、玩具として
最適である。
【0011】(2)伝達機構 請求項1記載の描画玩具1において、前記伝達機構4,
5が、操作部2側に配置される長方形形状の第1のガイ
ド部41と、前記第1のガイド部41と横方向に摺動可
能な第1の縦スライダ42と、前記第1のガイド部41
と縦方向に摺動可能な第1の横スライダ43とを備えた
第1の伝達機構4と、表示部3側に配置される長方形形
状の第2のガイド部51と、前記第2のガイド部51と
横方向に摺動可能な第2の縦スライダ52と、前記第2
のガイド部51と縦方向に摺動可能な第2の横スライダ
53とを備えた第2の伝達機構5と、前記第1の縦スラ
イダ42と前記第2の縦スライダ52とを連動可能に連
結する第1の連結手段6と、前記第1の横スライダ43
と前記第2の横スライダ53とを連動可能に連結する第
2の連結手段7とからなり、前記操作手段21を、前記
前記第1の縦スライダ42と第1の横スライダ43との
交差部に配置すると共に、前記操作手段21を、前記第
1の縦スライダ42と縦方向に摺動可能に構成し且つ前
記第1の横スライダ43と横方向に摺動可能に構成し、
前記筆記手段31を、前記第2の縦スライダ52と前記
第2の横スライダ53との交差部に配置すると共に、前
記筆記手段31を、前記前記第2の縦スライダ52と縦
方向に摺動可能に構成し且つ第2の横スライダ53と横
方向に摺動可能に構成してなること(請求項2)が好ま
しい。
【0012】操作手段21が、第1の縦スライダ42と
第1の横スライダ43との交差部に配置されると共に、
前記第1縦スライダと縦方向に摺動可能、且つ前記第1
の横スライダ43と横方向に摺動可能であるため、例え
ば、前記操作手段21を、縦方向及び横方向に同時に移
動させると(即ち斜め方向に移動させると)、第1の縦
スライダ42を横方向に、第1の横スライダ43を縦方
向に、同時に移動させることができる。
【0013】そして、第1の縦スライダ42が第2の縦
スライダ52と第1の連結手段6により連動可能に連結
されると共に、第1の横スライダ43が第2の横スライ
ダ53と第2の連結手段7により連動可能に連結されて
いるため、第2のガイド部51において、第2の縦スラ
イダ52が第1の縦スライダ42と横方向に、第2の横
スライダ53が第1の横スライダ43と縦方向に同時に
移動する。
【0014】このとき、筆記手段31が、前記第2の縦
スライダ52と前記第2の横スライダ53との交差部に
配置されると共に、前記第2の縦スライダ52と縦方向
に摺動可能、且つ前記第2の横スライダ53と横方向に
摺動可能であるため、前記第2の縦スライダ52の横方
向の移動と、前記第2の横スライダ53の縦方向の移動
を、同時に筆記手段31に伝達させ、表示部3において
筆記手段31を斜め方向に移動させことができる。
【0015】また、勿論、前記の操作手段21を斜め方
向に操作する以外に、例えば、操作手段21を縦方向の
みに移動させた場合には、第1,第2の横スライダ4
3,53のみが作動し、筆記手段31は縦方向のみに移
動するし、操作手段21を横方向のみに移動させた場合
には、第1,第2の縦スライダ42,52のみが作動
し、筆記手段31は横方向のみに移動する。
【0016】(ガイド部)前記ガイド部41,51は、
長方形形状(正方形形状を含む)であり、4本の直線状
に延びるガイド体からなる。また、前記ガイド部41,
51は、対向する2本のガイド体を平行に配置したもの
であれば、縦方向と横方向のガイド体は接続されていな
くてもよい。
【0017】前記縦スライダ42,52は、前記ガイド
部41,51の横方向に平行に延びる対向する2本のガ
イド体と摺動し、前記横スライダ43,53は、前記ガ
イド部41,51の縦方向に平行に延びる対向する2本
のガイド体と摺動する。これにより、縦スライダ42,
52及び横スライダ43,53のがたつきのない安定し
た動きが可能となる。
【0018】また、前記第1のガイド部41と前記第2
のガイド部51とを、同一のサイズの長方形形状にし、
前記第1の縦スライダ42と第2の縦スライダ52とを
同じ長手寸法(即ち縦方向の同寸法)にし、第1の横ス
ライダ43と第2の横スライダ53とを同じ長手寸法
(即ち横方向の同寸法)にすることが好ましい。さらに
は、前記第1の縦スライダ42と前記第2の縦スライダ
52との間、及び前記第1の横スライダ43と前記第2
の横スライダ53との間を、それぞれ一つの連結手段
6,7によって機械的にダイレクトに連結することが好
ましい。
【0019】それにより、筆記手段31が操作手段21
と同じ縦及び横方向(斜め方向を含む)の移動をする。
即ち、操作手段21の縦及び横方向の移動データ(仮想
筆跡23)が、筆記手段31に再現され、表示部3に移
動データと同じ筆跡34が描かれる。
【0020】(3)操作部と表示部の連結 請求項2記載の描画玩具1において、前記操作部2を略
水平面とし、前記表示部3を前記操作部2に対して立設
させるよう前記操作部2と前記表示部3とを連結し、前
記第1のガイド部41と前記第2のガイド部51とを平
行に並設し、前記第1の連結手段6を屈曲状の板状体と
し、前記第2の連結手段7をループ状の糸状体としたこ
と(請求項3)が好ましい。
【0021】面状の表示部3を面状の操作部2に対し
て、ある角度を有するよう立設させたことによって、表
示部3の描画過程を視覚しながらの操作部2の操作が容
易となる。
【0022】さらに、第1の縦スライダ42と第2の縦
スライダ52とを一つの板状体によって、連結してなる
ことによって、第1の縦スライダ42から第2の縦スラ
イダ52へ横方向の移動がダイレクトに確実に伝わる。
また、第1の横スライダ43と第2の横スライダ53と
を一つのループ状の糸状体によって連結したことによっ
て、第1の横スライダ43から第2の横スライダ53へ
縦方向の移動がダイレクトに確実に伝わり、第1の横ス
ライダ43と第2の横スライダ53との等間隔の平行移
動が可能になる。即ち、第1のガイド部41内及び第2
のガイド部51内において、第1の縦スライダ42と第
2の縦スライダ52とが同一の動き(即ち、同一の移動
方向且つ同一の移動距離を有した動き)をすると共に、
第1の横スライダ43と第2の横スライダ53とが同一
の動きをする。
【0023】(4)開閉自在 請求項3記載の描画玩具1において、前記操作部2と前
記表示部3とを枢着し、前記操作部2と前記表示部3と
を開閉自在に構成したこと(請求項4)が好ましい。そ
れにより、非使用時、操作部2表面と表示部3表面とを
向かい合わせに重ねて玩具全体をコンパクトにすること
ができ、携帯や保管に便利となる。
【0024】(5)連結手段 請求項4記載の描画玩具1において、前記第1の連結手
段6が、前記操作部2と前記表示部3の開閉方向に可撓
性を有する板状体であり、前記第2の連結手段7が、ル
ープの大きさを変化させる弾性体71を介在したループ
状の糸状体であること(請求項5)が好ましい。
【0025】それにより、操作部2と表示部3との開閉
操作に従って連結手段が変形するため、開閉時における
連結手段6,7の損傷を防止できる。
【0026】(6)付勢手段 請求項3記載の描画玩具において、前記筆記手段31を
常時上方ヘ付勢して前記筆記手段31の自重による下降
を防止する付勢手段8を備えたこと(請求項6)が好ま
しい。
【0027】それにより、ユーザーが操作手段21を手
に保持していないときでも、筆記手段31がその自重に
より下方へ移動せず、筆記手段31を任意の位置で静止
状態にさせることができ、操作手段21を操作する際に
は、縦方向下方への力を手に感じず、操作手段21をス
ムーズに動かすことができる。
【0028】尚、前記付勢手段8の弾発力は、筆記手段
31の重量(正確には、筆記手段31及び第2の横スラ
イダ53の重量)と伝達機構4,5の作動抵抗とのバラ
ンスにより設定される。なぜなら、前記弾発力を極端に
大きく設定すると、非使用時、筆記手段31及び操作手
段21が縦方向上方へ移動したり、操作手段21の円滑
な操作性を阻害する。一方、前記弾発力を極端に小さく
設定すると、非使用時、筆記手段31をその自重により
下降させると共に操作手段21を縦方向下方へ移動させ
たり、使用時、操作手段21に縦方向下方の力が加わ
り、操作手段21をスムーズに操作できない。
【0029】(7)蓋板 請求項3記載の描画玩具1において、前記操作手段21
が、第1の縦スライダ42と縦方向に摺動可能且つ第1
の横スライダ43と横方向に摺動可能に取り付けられた
可動体211と、該可動体211と磁気作用により連動
可能な操作体212とからなり、前記操作部2の表側に
蓋板22を設け、前記蓋板22の表面に前記操作体21
2を摺動自在に配置し、前記蓋板22の裏側に前記可動
体211を配置し、前記蓋板22によって前記第1の伝
達機構4を隠蔽すると共に、前記蓋板22を介在させた
前記可動体211と前記操作体212との間を磁性作用
により連動可能に構成したこと(請求項7)が好まし
い。
【0030】操作部2の表面に蓋板22を設け、前記蓋
板22によって第1の伝達機構4を隠蔽したことによっ
て、駆動メカニズムをユーザーに見せることがないた
め、見栄えが向上すると共にマジック的な面白さが増加
する。また、操作手段21が、蓋板22裏側の可動体2
11と、蓋板22表面の操作体212とからなるため、
複数の操作体212を交換可能に採用できる。例えば、
操作体212としてコンピュータ入力装置のひとつであ
るマウスを模した形状のものやデジタイザを模した形状
のもの等、適宜採用できる。
【0031】前記蓋板22は、操作体212が円滑に摺
動するよう磁性作用が働かない材料、例えば、合成樹
脂、木材、紙等の非金属材料が好ましい。また、前記蓋
板22は、不透明性にし、隠蔽性を高めることが好まし
い。
【0032】(8)作動機構 請求項1記載の描画玩具1において、前記筆記手段31
と前記表示手段32とを接離自在に作動させる作動機構
9を、前記操作手段21と前記筆記手段31の間に設
け、前記作動機構9の操作スイッチ91を前記操作手段
21,211,212に併設させたこと(請求項8)が
好ましい。
【0033】それにより、操作手段21の縦、横、及び
斜め方向の自由な操作と作動機構9のオンオフ操作と
を、一つの操作手段21で行うことができるため、片手
で操作が可能であり、操作性がより一層向上する。ま
た、操作スイッチ91によりコンピュータ入力装置のマ
ウスにおけるクリック操作を模すことができる。
【0034】前記作動機構9としては、例えば、手動に
より作動する機構、電動により作動する機構、圧縮流体
により作動する機構等、挙げられるが、手動操作により
作動する機械的連動機構が、簡易構造な点で好ましい。
【0035】また、操作手段21と筆記手段31の間に
設ける作動機構9は、可撓性を有する接続手段(例えば
可撓性チューブや可撓性ワイヤ等)からなることが好ま
しい。それにより、操作手段21を、縦、横、及び斜め
方向に自由に動かしながら作動機構9(即ち操作スイッ
チ91)を作動させることができる。
【0036】(9)表示手段 請求項1記載の描画玩具1において、前記表示手段32
の裏面と接触可能に前記筆記手段31を設けたこと(請
求項9)が好ましい。
【0037】それにより、前記表示手段32によって第
2の伝達機構5及び筆記手段31を隠蔽でき、前記蓋板
22同様、駆動メカニズムをユーザーに見せることがな
いため、見栄えが向上すると共にマジック的な面白さが
増加し、さらに、コンピュータにおける作画操作をより
リアルに模すことができる。
【0038】(10)消去手段 請求項9記載の描画玩具1において、前記表示手段32
の表面に接触させ前記表示手段32の筆跡34を消去可
能な消去手段33を備えたこと(請求項10)が好まし
い。それにより、一つの表示手段32で何度でも繰り返
して遊ぶことができる。
【0039】(11)熱変色性表示部 請求項1記載の描画玩具1において、前記筆記手段31
が熱又は冷熱源であり、前記表示手段32が熱変色性シ
ートであること(請求項11)が好ましい。それによ
り、簡易な構造で安価に提供できる。
【0040】前記筆記手段31の熱源としては、内部に
温水等の熱媒体を収容させた伝熱性容器や、通電発熱体
(例えば正特性サーミスタ等の抵抗発熱体)が挙げら
れ、前記筆記手段31の冷熱源としては、内部に氷塊、
冷水等を収容させた伝熱性容器や、通電冷却体(例えば
ペルチエ効果を有する熱電変換素子)が挙げられる。
【0041】また、この他にも、前記表示部3は、例え
ば、筆記手段31が公知の筆記具(例えば、マーキング
ペン、ボールペン、鉛筆、クレヨン等)、表示手段32
が前記筆記具により筆記可能な透明性又は半透明性シー
トである組合せ、或いは、筆記手段31が磁気筆記体、
消去手段33が磁気消去体、表示手段32が磁気表示ボ
ード(即ち、2枚の基板間に配置した多数のセル内に磁
性粒子の分散体を充填し、磁気筆記体及び磁気消去体に
よる磁界の作用で筆記像を現出・消失させる磁気表示ボ
ード)である組合せ等が挙げられる。
【0042】(12)熱変色性表示手段及び消去手段 請求項11記載の描画玩具1において、前記表示手段3
2が熱変色性シートであり、前記筆記手段31が冷熱源
であり、前記消去手段33が、前記表示手段32の表面
に接触させ前記表示手段32の筆跡を消去可能な熱源で
あること(請求項12)が好ましい。それにより、一つ
の表示手段32で何度でも繰り返して遊ぶことができる
と同時に簡易な構造で安価に提供できる。
【0043】(13)外観形状 請求項1記載の描画玩具1において、前記操作部2及び
前記表示部3が携帯型パーソナルコンピュータを模した
外観形状を備えたこと(請求項13)が好ましい。それ
により、より一層、コンピュータの作画過程を模した描
画玩具となる。このとき、操作手段21を、コンピュー
タのポインティングデバイスの、例えばマウスを模した
外観形状とすることが、よりリアルなコンピュータ玩具
とするのに有効である。
【0044】(14)着脱自在の表示手段 請求項1記載の描画玩具1において、前記表示手段32
が着脱自在であること(請求項14)が好ましい。それ
により、多様な表示手段32が自由に交換可能となり、
描画遊びのバリエーションが広がる。
【0045】(15)同一の動き 請求項1記載の描画玩具において、前記操作手段21の
縦、横、及び斜め方向の動きと、前記操作手段21の動
きに連動する前記筆記手段31の縦、横、及び斜め方向
の動きとが同一であること(請求項15)が好ましい。
それにより、従来における操作手段と筆記手段とが異な
る動きをするものに比べ、極めて容易な操作で思いどお
りの描画を得ることができると共に、コンピュータにお
けるマウス操作をリアルに模すことができ、マウス操作
の訓練用の玩具として最適となる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て説明する。(図1〜図7参照)
【0047】描画玩具1は、二つの略直方体形状の箱
体、即ち、操作部2を構成する第1の箱体11と、表示
部3を構成する第2の箱体12を備える。前記第1の箱
体11と第2の箱体12は、一辺部で互いに枢着され
て、開閉自在に連結され、携帯型コンピュータ(いわゆ
るノート型パソコン)を模した外観形状を有する。
【0048】(箱体)前記第1の箱体11は、縦、横、
及び斜め方向に自由に移動可能な操作手段21と、前記
操作手段21の操作に連動する第1の伝達機構4とを備
え、一方、前記第2の箱体12は、前記第1の伝達機構
4と連動する第2の伝達機構5と、前記第2の伝達機構
5に連動して縦、横、及び斜め方向に自由に移動可能な
筆記手段31と、前記筆記手段31の接触移動により筆
記可能な表示手段32とを備える。また、前記第1の箱
体11、及び第2の箱体12内には、前記第1の伝達機
構4と前記第2の伝達機構5を連動可能に連結する連結
手段6,7を、縦方向の作動及び横方向の作動の各々に
備える。
【0049】(第1のガイド部)前記第1の箱体11内
には、長方形の枠状に形成した第1のガイド部41が設
けられる。前記第1のガイド部41は、直線状に延びる
4本のガイド体よりなり、対向する2本の前記ガイド体
を横方向、縦方向に平行に配置させている。さらに具体
的には、前記ガイド体は、第1の箱体11の底面に一体
(又は別体)にリブ状に設けられている。
【0050】(第1の縦、横スライダ)前記第1のガイ
ド部41内には、第1の縦スライダ42、及び第1の横
スライダ43が交差して配置される。ここでは、前記第
1の縦スライダ42は、その両端部が横方向に延びる第
1のガイド部41(即ち横方向に平行に延びる2本のガ
イド体)の内側面と摺動可能に配置され、前記第1の横
スライダ43は、その両端部が縦方向に延びる第1のガ
イド部41(即ち縦方向に平行に延びる2本のガイド
体)の内側面と摺動可能に配置される。
【0051】また、前記第1の縦スライダ42、及び第
1の横スライダ43は、両端部の2個のブロック状の摺
動部44と、該摺動部44を連結する平行な2本の棒状
の連結部45とからなる。前記摺動部44の摺動面(即
ち摺動部44両端面)には回転体46(ローラ、ボール
等)が回転可能に配置され、摺動部44の摺動面と、第
1のガイド部41の内側面との引っ掛かりのない円滑な
摺動が可能になる。また、前記摺動部44の下面は、第
1の箱体11の底面と摺動可能に構成され、接触抵抗を
減少させ、より一層円滑な摺動を可能にするために、摺
動部44の下面が摺動する第1の箱体11の底面にレー
ル状突条411が設けられている。また、この他にも、
図示はしないが、前記レール状突条411を設ける代わ
りに、摺動部44の下面に突起を設けることもできる。
【0052】(操作手段)前記第1の縦スライダ42、
及び第1の横スライダ43の交差する箇所には、操作手
段21(具体的には可動体211)が取り付けられる。
前記可動体211は、その外周面に、第1の縦スライダ
42の連結部45と縦方向に摺動可能、且つ第1の横ス
ライダ43の連結部45と横方向に摺動可能なガイド溝
214が形成されている。ここでは、正方形の板状体で
ある可動体211の外周面に、第1の縦スライダ42の
対向する平行な2本の棒状の連結部45の内側と、第1
の横スライダ43の対向する平行な2本の棒状の連結部
45の内側とが摺動可能なガイド溝214が設けられて
いる。前記ガイド溝214において、前記第1の縦スラ
イダ42の連結部45及び前記第1の横スライダ43の
連結部45によって、前記可動体211が挟持される。
【0053】また、前記可動体211の上面及び下面に
は、図7に示すように、突起215が設けられ、それに
より、前記可動体211が第1の箱体11の底面と円滑
に摺動する。
【0054】前記操作手段21は、第1の縦スライダ4
2と第1の横スライダ43とに同時に摺動可能な可動体
211と、該可動体211と磁性作用により連動可能な
操作体212とからなる。前記可動体211の上面と前
記操作体212の下面には、互いに吸着可能な磁石21
3が取り付けられている。
【0055】前記第1の箱体11内には、第1の伝達機
構4、及び前記可動体211が収容され、第1の箱体1
1の開口部には、不透明性合成樹脂よりなる薄板状の蓋
板22が取り付けられる。そして、前記蓋板22の上面
には、磁石213により可動体211と連動可能な操作
体212が摺動自在に載置される。前記操作体212
は、外部に露出し、コンピュータの入力装置のマウスを
模した外観形状を有する。
【0056】(第2のガイド部)前記第2の箱体12内
には、第1の箱体11と同様、長方形の枠状に形成した
第2のガイド部51が設けられる。前記第2のガイド部
51は、直線状に延びる4本のガイド体よりなり、対向
する2本の前記ガイド体を横方向、縦方向に平行に配置
させている。前記第2のガイド部51は、第1のガイド
部41と同一サイズの長方形形状であり、第1のガイド
部41と縦方向の上下位置に平行に並設されている。
【0057】(第2の縦、横スライダ)前記第2のガイ
ド部51内には、第2の縦スライダ52、及び第2の横
スライダ53が交差して配置される。ここでは、前記第
2の縦スライダ52は、その両端部が横方向に延びる第
2のガイド部51(即ち横方向に平行に延びる2本のガ
イド体)の内側面と摺動可能に配置され、前記第2の横
スライダ53は、その両端部が縦方向に延びる第2のガ
イド部51(即ち縦方向に平行に延びる2本のガイド
体)の内側面と摺動可能に配置される。前記第2のガイ
ド部51は、その内側面及び底面に、第2の縦スライダ
52及び第2の横スライダ53の両端部(摺動部54)
の両端面及び下面が摺動可能な摺動面を形成している。
【0058】前記第2の縦スライダ52、第2の横スラ
イダ53は、第1の縦スライダ42、第1の横スライダ
43と同様、両端部の2個のブロック状の摺動部54
と、該摺動部54を連結する平行な2本の棒状の連結部
55とからなる。前記摺動部54の摺動面(即ち摺動部
54両端面)には回転体56(ローラやボール等)が回
転可能に配置され、摺動部54の摺動面と、第2のガイ
ド部51の内側面との引っ掛かりのない円滑な摺動が可
能になる。また、前記第2のガイド部51の底面は、摺
動部54の下面を円滑に摺動させるために、摺動部54
が摺動するガイド部の底面にレール状突条511が設け
られている。また、この他にも図示はしないが、前記レ
ール状突条511を設ける代わりに、摺動部54の下面
に突起を設けることをできる。
【0059】(筆記手段)前記第2の縦スライダ52、
及び第2の横スライダ53の交差する箇所には、筆記手
段31(具体的には筆記体311を保持する保持筒31
2)が取り付けられる。前記保持筒312は、その外周
面に、第2の縦スライダ52の平行な2本の棒状の連結
部55と縦方向に摺動可能、且つ第2の横スライダ53
の平行な2本の棒状の連結部55と横方向に摺動可能な
ガイド溝313が形成されている。ここでは、正方形の
板状体である保持筒312の外周面に、第2の縦スライ
ダ52の対向する平行な2本の棒状の連結部55の内側
と、第2の横スライダ53の対向する平行な2本の棒状
の連結部55の内側とが摺動可能なガイド溝313が設
けられている。前記ガイド溝313において、前記第2
の縦スライダ52の連結部55及び前記第2の横スライ
ダ53の連結部55によって、前記保持筒312が挟持
される。
【0060】前記筆記手段31は、図7に示すように、
内部に冷熱媒体(例えば氷塊、冷水等)を収容した容器
と、前記容器の先端に取り付けられる伝熱性ペン先(金
属製ペン先)とからなる、前記熱変色層を熱変色させた
めの筆記体311(冷熱源)と、前記筆記体311を出
没自在に保持する保持筒312とからなる。
【0061】(表示手段)前記第2の箱体12内には、
前記第2の伝達機構5及び、前記筆記手段31が収容さ
れ、前記第2の箱体12の前側開口部には、表示手段3
2が着脱自在に取り付けられる。また、前記表示手段3
2の裏側には、該表示手段32の裏面に接触可能な筆記
手段31(筆記体311)の伝熱性ペン先が接触可能に
配置される。
【0062】前記表示手段32は、具体的には、シート
基材(例えば、合成樹脂製、合成紙製、紙製等のシート
基材)の表面に熱変色性材料よりなる熱変色層が設けら
れた熱変色性シートと、該シートの外周面を支持する枠
体321とからなる。
【0063】(連結手段)第1の縦スライダ42と第2
の縦スライダ52とが、操作部2と表示部3との開閉方
向に可撓性を有する板状体よりなる第1の連結手段6に
より連結され、第2の横スライダ53と第2の横スライ
ダ53とが、ループ状糸状体によりなる第2の連結手段
7により連結されている。
【0064】(第1の連結手段)第1の縦スライダ42
と第2の縦スライダ52は、縦方向直線状に配置され、
互いの摺動部54間を、操作部2と表示部3の開閉に従
って屈曲変形可能な板状体6(即ち、可撓性を有する板
状体6)によって連結される。具体的には、前記板状体
6は、表面または裏面に複数の横方向のスリット(又は
溝)を有する合成樹脂製の板状体である。
【0065】それにより、第1の縦スライダ42を横方
向の右方向に移動すると、第2の縦スライダ52も横方
向の右方向に移動し、第1の縦スライダ42を横方向の
左方向に移動すると、第2の縦スライダ52も横方向の
左方向に移動する。即ち、前記板状体6の連結により、
第1の縦スライダ42と第2の縦スライダ52との間の
ダイレクトな連動を可能にする。
【0066】(第2の連結手段)第1の横スライダ43
と第2の横スライダ53は、平行に配置され、摺動部4
4,54から横方向に突設された取付部441に、ルー
プ状の糸状体7が取り付けられる。前記ループ状の糸状
体7は、その両端が、第1の箱体11の底面(又は第1
のガイド部41)に回転可能に取り付けられた第1のプ
ーリ72と、第2の箱体12の底面(又は第2のガイド
部51)に回転可能に取り付けられた第2のプーリ73
によって張設されると共に、第1のプーリ72と第2の
プーリ73間において、第1の箱体11と第2の箱体1
2の回動軸13に設けた2個のガイドプーリ74によ
り、支持される。
【0067】それにより、第1の横スライダ43を縦方
向の上方向に移動すると第2の横スライダ53も縦方向
の上方向に移動し、第1の横スライダ43が縦方向の下
方向に移動すると第2の横スライダ53も縦方向の下方
向に移動する。即ち、前記ループ状糸状体7による連結
によって、第1の横スライダ43と第2の横スライダ5
3との間の等間隔な平行移動が可能になる。
【0068】(弾性体)前記ループ状の糸状体7には、
ループの大きさを変化させる弾性体71が介在されてい
る。前記糸状体7のループの大きさは、操作部2と表示
部3を閉じることによりガイドプーリ74に沿って大き
くなり、操作部2と表示部3を開くことによりガイドプ
ーリ74に沿って小さくなる。そのため、前記弾性体7
1により、操作部2と表示部3の開閉操作に従って、ル
ープの大きさが変化するため、操作部2と表示部3の開
閉操作をした際、ループ状の糸状体7の破損を防止でき
る。
【0069】前記弾性体71は、ここでは、バネ体(具
体的には引っ張りコイルスプリング)を採用している
が、引っ張り方向の弾性を有するものならこの他にもゴ
ム等の弾性物質でもよい。
【0070】(作動機構)操作体212と筆記手段31
との間には、筆記手段31と表示手段32との接触及び
離隔を操作するための作動機構9が設けられる。
【0071】前記作動機構9は、筆記体311を前後方
向に摺動可能に保持する保持筒312と、操作体212
に併設された操作スイッチ91と、該操作スイッチ91
と接続された可撓性のインナーワイヤ95と、該インナ
ーワイヤ95の引き操作より回動作動可能な、保持筒3
12に枢着された作動体92と、該作動体92の前方へ
の押圧作動により保持筒312から前方に突出する筆記
体311と、保持筒312内に収容され、該筆記体31
1を後方へ付勢する弾発体93と、操作体212と保持
筒312の間を接続し、前記インナーワイヤ95を内部
に摺動可能に収容する可撓性を有するアウターチューブ
94とからなる。
【0072】(消去手段)消去手段33は、熱変色性シ
ートの筆跡34(熱変色像)を消去するための熱源(具
体的には、温水等を収容した伝熱性容器等)である。
【0073】(付勢手段)前記第2の横スライダ53の
ループ状糸状体7の接続側とは反対側の摺動部54に、
糸状ゴム8(付勢手段)を接続する。前記糸状ゴム8
は、その一端が第2の箱体12の縦方向下方位置に支持
ピンにより接続され、縦方向上方位置の支持ピンを介し
て、その他端が前記第2の横スライダ53の摺動部54
と吊り上げ状態で接続されている。前記糸状ゴム8によ
って、筆記手段31を保持した第2の横スライダ53を
縦方向上方へ付勢している。それによって、筆記手段3
1及び第2の横スライダ53の自重による下降を防止す
る。前記付勢手段9は、糸状ゴムの他にも、バネ(例え
ば、引っ張りコイルスプリング、圧縮コイルスプリング
等)でもよいし、一端に重錘(バランスウェイト)を取
り付けた糸状体により上方へ釣り上げ状態で、第2の横
スライダ53または筆記手段31と接続してもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明の描画玩具は、請求項1の構成に
よって、ひとつの操作手段で、縦、横、及び斜め方向の
動きを同時に操作することができるため、容易な操作
(即ち片手操作)で思いどおりの描画が得られ、飽きる
ことなく長期にわたり楽しめる。また、操作手段と筆記
手段との間を連動可能に連結する伝達機構が、機械的な
機構であることにより、簡易な構造で安価に提供でき、
玩具として最適である。
【0075】本発明の描画玩具は、請求項2の構成によ
って、縦、横、及び斜め方向の自由な操作手段の動き
を、縦方向の動きと横方向の動きに分けて筆記手段に伝
達するため、操作手段の動きを筆記手段に確実に伝達可
能な伝達機構を簡易な構造で構成できる。
【0076】本発明の描画玩具は、請求項3の構成によ
って、表示部の描画を視認しながら操作部の操作を容易
に行うことができる。
【0077】本発明の描画玩具は、請求項4の構成によ
って、非使用時、操作部と表示部とを向かい合わせに重
ねて玩具全体をコンパクトにすることができ、携帯や保
管に便利となる。
【0078】本発明の描画玩具は、請求項5の構成によ
って、操作部と表示部の開閉操作に従って連結手段が変
形するため、開閉時における連結手段の損傷を防止でき
る。
【0079】本発明の描画玩具は、請求項6の構成によ
って、ユーザーが操作手段を手に保持していないときで
も、筆記手段がその自重により下方へ移動せず、筆記手
段を任意の位置で静止状態にさせることができ、操作手
段を操作する際には、縦方向下方への力を手に感じず、
操作手段をスムーズに動かすことができる。
【0080】本発明の描画玩具は、請求項7の構成によ
って、操作部の上面に蓋板を設け、前記蓋板によって第
1の伝達機構を隠蔽したことによって、駆動メカニズム
をユーザーに見せることがないため、見栄えが向上する
と共にマジック的な面白さが増加する。また、操作手段
が、蓋板下側の可動体と、蓋板上面の操作体とからなる
ため、複数の操作体を交換可能に採用できる。また、操
作スイッチによりコンピュータ入力装置のマウスにおけ
るクリック操作を模すことができる。
【0081】本発明の描画玩具は、請求項8の構成によ
って、操作手段の縦、横、及び斜め方向の自由な操作と
作動機構のオンオフ操作とを、一つの操作手段で行うこ
とができるため、片手で操作が可能であり、操作性がよ
り一層向上する。
【0082】本発明の描画玩具は、請求項9の構成によ
って、表示手段によって第2の伝達機構及び筆記手段を
隠蔽でき、前記蓋板同様、駆動メカニズムをユーザーに
見せることがないため、見栄えが向上すると共にマジッ
ク的な面白さが増加し、さらに、コンピュータにおける
作画操作をよりリアルに模すことができる。
【0083】本発明の描画玩具は、請求項10の構成に
よって、一つの表示手段で何度でも繰り返して描画遊び
を楽しむことができ、経済的に有効である。
【0084】本発明の描画玩具は、請求項11の構成に
よって、より一層、筆記手段と表示手段とを安価に提供
することができる。
【0085】本発明の描画玩具は、請求項12の構成に
よって、一つの表示手段で何度でも繰り返して描画遊び
を楽しむことができ、経済的に有効であると共に、より
一層、筆記手段と表示手段とを安価に提供することがで
きる。
【0086】本発明の描画玩具は、請求項13の構成に
よって、より一層、コンピュータの作画過程を模す玩具
として最適となる。
【0087】本発明の描画玩具は、請求項14の構成に
よって、多様な表示手段を自由に交換でき、描画遊びの
バリエーションが増加する。
【0088】本発明の描画玩具は、請求項15の構成に
よって、従来における操作手段と筆記手段とが異なる動
きをするものに比べ、極めて容易な操作で思いどおりの
描画を得ることができると共に、コンピュータにおける
マウス操作をリアルに模すことができ、マウス操作の訓
練用の玩具として最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の描画玩具の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の描画玩具の折り畳み時の斜視図である。
【図3】図1の描画玩具の伝達機構を説明する斜視図で
ある。
【図4】図1の描画玩具の伝達機構を説明する展開図で
ある。
【図5】図1の縦断面図である。
【図6】図5の第1の連結手段を説明する拡大図であ
る。
【図7】図5の作動機構を説明する拡大図である。
【符号の説明】
1 描画玩具 11 第1の箱体 12 第2の箱体 13 回動軸 2 操作部 21 操作手段 211 可動体 212 操作体 213 磁石 214 ガイド溝 215 突起 22 蓋板 23 仮想筆跡 3 表示部 31 筆記手段(冷熱源) 311 筆記体 312 保持筒 313 ガイド溝 32 表示手段(熱変色性シート) 321 枠体 33 消去手段(熱源) 34 筆跡 4 第1の伝達機構 41 第1のガイド部 411 レール状突条 42 第1の縦スライダ 43 第1の横スライダ 44 摺動部 441 取付部 45 連結部 46 回転体 5 第2の伝達機構 51 第2のガイド部 511 レール状突条 52 第2の縦スライダ 53 第2の横スライダ 54 摺動部 55 連結部 56 回転体 6 第1の連結手段(屈曲状の板状体) 7 第2の連結手段(ループ状の糸状体) 71 弾性体 72 第1のプーリ 73 第2のプーリ 74 ガイドプーリ 8 付勢手段(糸状ゴム) 9 作動機構 91 操作スイッチ 92 作動体 93 弾発体 94 アウターチューブ 95 インナーワイヤ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作手段の操作に連動して筆記手段を作動
    させ、前記筆記手段の接触作動によって表示手段に筆記
    する描画玩具であって、面状の操作部と面状の表示部と
    からなり、前記操作部に、縦、横、及び斜め方向に自由
    に移動可能な操作手段を設け、前記表示部に、前記操作
    手段の縦、横及び斜め方向の移動に連動して縦、横、及
    び斜め方向に自由に移動可能な筆記手段を設け、前記表
    示部に、前記筆記手段が接触可能な表示手段を設け、さ
    らに、前記操作部及び前記表示部に、前記操作手段の
    縦、横及び斜め方向の動きを前記筆記手段に伝える機械
    的な伝達機構を設けたことを特徴とする描画玩具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の描画玩具において、前記伝
    達機構が、操作部側に配置される長方形形状の第1のガ
    イド部と、前記第1のガイド部と横方向に摺動可能な第
    1の縦スライダと、前記第1のガイド部と縦方向に摺動
    可能な第1の横スライダとを備えた第1の伝達機構と、
    表示部側に配置される長方形形状の第2のガイド部と、
    前記第2のガイド部と横方向に摺動可能な第2の縦スラ
    イダと、前記第2のガイド部と縦方向に摺動可能な第2
    の横スライダとを備えた第2の伝達機構と、前記第1の
    縦スライダと前記第2の縦スライダとを連動可能に連結
    する第1の連結手段と、前記第1の横スライダと前記第
    2の横スライダとを連動可能に連結する第2の連結手段
    とからなり、前記操作手段を、前記前記第1の縦スライ
    ダと第1の横スライダとの交差部に配置すると共に、前
    記操作手段を、前記第1の縦スライダと縦方向に摺動可
    能に構成し且つ前記第1の横スライダと横方向に摺動可
    能に構成し、前記筆記手段を、前記第2の縦スライダと
    前記第2の横スライダとの交差部に配置すると共に、前
    記筆記手段を、前記前記第2の縦スライダと縦方向に摺
    動可能に構成し且つ第2の横スライダと横方向に摺動可
    能に構成してなることを特徴とする描画玩具。
  3. 【請求項3】請求項2記載の描画玩具において、前記操
    作部を略水平面とし、前記表示部を前記操作部に対して
    立設させるよう前記操作部と前記表示部とを連結し、前
    記第1のガイド部と前記第2のガイド部とを平行に並設
    し、前記第1の連結手段を屈曲状の板状体とし、前記第
    2の連結手段をループ状の糸状体としたことを特徴とす
    る描画玩具。
  4. 【請求項4】請求項3記載の描画玩具において、前記操
    作部と前記表示部とを枢着し、前記操作部と前記表示部
    とを開閉自在に構成したことを特徴とする描画玩具。
  5. 【請求項5】請求項4記載の描画玩具において、前記第
    1の連結手段が、前記操作部と前記表示部の開閉方向の
    可撓性を有する板状体であり、前記第2の連結手段が、
    ループの大きさを変化させる弾性体を介在したループ状
    の糸状体であることを特徴とする描画玩具。
  6. 【請求項6】請求項3記載の描画玩具において、前記筆
    記手段を常時上方ヘ付勢して前記筆記手段の自重による
    下降を防止する付勢手段を備えたことを特徴とする描画
    玩具。
  7. 【請求項7】請求項3記載の描画玩具において、前記操
    作手段が、第1の縦スライダと縦方向に摺動可能且つ第
    1の横スライダと横方向に摺動可能に取り付けられた可
    動体と、該可動体と磁性作用により連動可能な操作体と
    からなり、前記操作部の表側に蓋板を設け、前記蓋板の
    表面に前記操作体を摺動自在に配置し、前記蓋板の裏側
    に前記可動体を配置し、前記蓋板によって前記第1の伝
    達機構を隠蔽すると共に、前記蓋板を介在させた前記可
    動体と前記操作体との間を磁性作用により連動可能に構
    成したことを特徴とする描画玩具。
  8. 【請求項8】請求項1記載の描画玩具において、前記筆
    記手段と前記表示手段とを接離自在に作動させる作動機
    構を、前記操作手段と前記筆記手段の間に設け、前記作
    動機構の操作スイッチを前記操作手段に併設させたこと
    を特徴とする描画玩具。
  9. 【請求項9】請求項1記載の描画玩具において、前記表
    示手段の裏面と接触可能に前記筆記手段を設けたことを
    特徴とする描画玩具。
  10. 【請求項10】請求項9記載の描画玩具において、前記
    表示手段の表面に接触させ前記表示手段の筆跡を消去可
    能な消去手段を備えたことを特徴とする描画玩具。
  11. 【請求項11】請求項1記載の描画玩具において、前記
    筆記手段が熱又は冷熱源であり、前記表示手段が熱変色
    性シートであることを特徴とする描画玩具。
  12. 【請求項12】請求項11記載の描画玩具において、前
    記表示手段が熱変色性シートであり、前記筆記手段が冷
    熱源であり、前記消去手段が、前記表示手段の表面に接
    触させ前記表示手段の筆跡を消去可能な熱源であること
    を特徴とする描画玩具。
  13. 【請求項13】請求項1記載の描画玩具において、前記
    操作部及び前記表示部が携帯型パーソナルコンピュータ
    を模した外観形状を備えたことを特徴とする描画玩具。
  14. 【請求項14】請求項1記載の描画玩具において、前記
    表示手段が着脱自在であることを特徴とする描画玩具。
  15. 【請求項15】請求項1記載の描画玩具において、前記
    操作手段の縦、横、及び斜め方向の動きと、前記操作手
    段の動きと連動する前記筆記手段の縦、横、及び斜め方
    向の動きが同一であることを特徴とする描画玩具。
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