JPH11127845A - 細菌検出用器具及びこれを用いた細菌検出方法 - Google Patents

細菌検出用器具及びこれを用いた細菌検出方法

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JPH11127845A
JPH11127845A JP31762497A JP31762497A JPH11127845A JP H11127845 A JPH11127845 A JP H11127845A JP 31762497 A JP31762497 A JP 31762497A JP 31762497 A JP31762497 A JP 31762497A JP H11127845 A JPH11127845 A JP H11127845A
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Hideaki Yajima
秀章 矢島
Sadahiro Nakamura
貞博 中村
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BML Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便に糞便や食品中の細菌を検出することが可
能な細菌検出手段を提供すること。 【解決手段】試料の濾過手段と一体として設けた細菌検
出用器具として、i)その一端に下記濾過手段により濾過
された試料を吸引して採取するための試料採取部を設
け,他端に試料中の細菌は通過させるが残渣は通過させ
ない濾過手段を付した試料流入部を設けた、この濾過手
段により濾過された試料を上記試料採取部まで流通させ
る細菌検出用試料流通管と、ii) この細菌検出用試料流
通管が一端が閉じて,かつ他端が開放している試料採取
用管中に、その試料流入部が試料採取用管の一端方向に
位置し、さらにその試料採取部が試料採取用管の他端に
位置するように脱着可能な態様で垂接されてなる細菌検
出用器具、並びにこの細菌検出器具を用いた細菌検出方
法を提供することにより、極めて簡便かつ迅速に遺伝子
解析をはじめ,細菌や抗原の検出に適した試料を得て、
上記の課題を解決し得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細菌検出用器具及
びこれを用いた細菌検出方法に関する技術分野の発明で
ある。より詳細には、簡便に糞便や食品中の細菌を検出
することが可能な細菌検出用器具及びこれを用いた細菌
検出方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】近年の衛生教育の普及により、わが国は
世界の中でも有数のクリーンな国であるという実感があ
り、一時はコレラや赤痢もすっかりと影をひそめていた
感がある。しかしながら、最近は海外との交流が盛んに
なり、これらの細菌による食中毒もかなり頻繁に発生し
つつある、これにわが国のグルメブームが拍車をかけ輸
入生鮮食料品の増加とも絡んで食中毒の患者数はいまだ
かなりの数にのぼっている。
【0003】ところで、特に現在問題になっている病原
性大腸菌による中毒も含めて、食中毒の9割以上は細菌
感染によるものである。食中毒症状が発生した際、その
食中毒の原因となっている原因菌が何であるかを、可能
な限り早期にかつ的確に確定することは、その食中毒患
者の治療をする上で極めて大切なことであることは言う
までもないことである。また、原因菌の究明は、他者へ
の重複感染を防ぐための防疫手段を選択する上での前提
である。現在においては、食中毒の原因菌を特定する手
段として、その原因菌のDNAパターンを解析すること
により、極めて的確に原因菌を特定し得る「DNAフィ
ンガープリント法」等の遺伝子解析による原因菌特定法
が確立しつつある。
【0004】従来から用いられている伝統的な細菌学的
検査は勿論のこと、これらの遺伝子解析法を食中毒の原
因菌の特定手段として用いる場合には、糞便や食物等の
原因菌の特定試料から残渣を取り除く工程が不可欠であ
る。現状においては、この除去工程として遠心分離工程
が広く用いられており、この遠心分離により得られる上
清が原因菌特定試料として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この遠
心分離工程を施すことは煩雑であることを否めず、原因
菌を特定するまでの時間を可能な限り短くするという意
味合いにおいて、必ずしも最良の手段とは言いがたい。
また、この工程が検査のコスト高の一要因となっている
ことも否めない。
【0006】本発明が解決すべき課題は、この遠心分離
工程を経ずに,かつ簡便に、上記の遺伝子解析をはじ
め、細菌や抗原の検出等に用いる試料を提供する手段を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を重ねた結果、試料の濾過手段と
一体として設けた細菌検出用器具を提供することによ
り、極めて簡便かつ迅速に遺伝子解析をはじめ、細菌や
抗原の検出に適した試料を得ることを見出し本発明を完
成した。
【0008】すなわち本発明者は本願において、i)その
一端に下記濾過手段により濾過された試料を吸引して採
取するための試料採取部を設け,他端に試料中の細菌は
通過させるが残渣は通過させない濾過手段を付した試料
流入部を設けた、この濾過手段により濾過された試料を
上記試料採取部まで流通させる細菌検出用試料流通管
と、ii) この細菌検出用試料流通管が一端が閉じて,か
つ他端が開放している試料採取用管中に、その試料流入
部が試料採取用管の一端方向に位置し、さらにその試料
採取部が試料採取用管の他端に位置するように脱着可能
な態様で垂接されてなる細菌検出用器具を提供する(前
記試料採取用管を含む)。
【0009】また、iii)試料採取用管中に封入した水系
及び/又は試料が漏出しない通気手段を設けることが細
菌検出用器具として好ましい。
【0010】さらに、iv) この細菌検出用器具を用いた
細菌検出方法、すなわち水系中で懸濁させた試料を、前
記した細菌検出用試料流通管の濾過手段により濾過して
残渣を系から除去し、この濾過済み試料を試料採取部に
おいて吸引して採取して、その濾過済み試料中の細菌を
検出する細菌検出方法をも提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る細菌検出用試料流通
管は、上記のようにその一端に下記濾過手段により濾過
された試料を吸引して採取するための試料採取部を設
け,他端に試料中の細菌は通過させるが残渣は通過させ
ない濾過手段を付した試料流入部を設けた、この濾過手
段により濾過された試料を上記試料採取部まで流通させ
るための部材である。
【0012】この本発明細菌検出用試料流通管の試料流
入部において付する「濾過手段」は、細菌は通過させる
が残渣は通過させない手段である限り特に限定されるも
のではない。例えば、細菌は通過させるが残渣は通過さ
せない程度の径を有する多孔性部材を、この試料流入部
に着接して、試料流入部をこの多孔性部材で被うことに
より、所望する濾過手段を付することができる。
【0013】この多孔性部材は、上記の性質を有し、経
時的に水系中で安定である限り特に限定されるものでは
なく、例えば繊維フィルター,紙フィルター,綿フィル
ター等を例示することができる。
【0014】通常、この多孔性部材は試料を掻き取る機
能を兼ねる部材であるので、試料を容易に掻き取れる適
度の硬度を有することが好ましい。かかる点において上
に例示した多孔性部材のうち繊維フィルターを選択する
ことが好ましい。また、この多孔性部材にある程度の硬
度を付与するために、多孔性部材の一部をフィルム状部
材で覆う等の補助的手段を施すことも可能である。な
お、これらの多孔性部材における孔の大きさは、概ね
0.45〜0.20μm 程度である。
【0015】本発明細菌検出用流通管では、その試料流
入部を水系中に懸濁させた試料と接触させた状態で、試
料採取部において陰圧をかけることによって、この水系
中で懸濁させた試料が試料流入部に設けた濾過手段を介
して、残渣が除去されて流通管に向けて流入する。この
流入した濾過済みの試料は、試料採取部において吸引力
により採取される。この一連の工程において、従来技術
の欄において述べた「遠心工程」を経ずに、非常に容易
に所望する細菌浮遊試料を得ることができる。
【0016】本発明に係る方法は、この本発明細菌検出
用試料流通管を使用して細菌を検出する代表的手段であ
る。すなわち本発明方法は、水系中で懸濁させた試料を
この本発明細菌検出用試料流通管の濾過手段で濾過した
残渣を系から除去し、この濾過済み試料を試料採取部に
おいて吸引して採取して、その濾過済み試料中の細菌を
検出する細菌検出方法である。
【0017】本発明検出方法によって、検出可能な細菌
は、試料中に存在し得る細菌で、かつ遺伝子解析や細菌
学的検査をすることが可能な細菌であれば特に限定され
ず、少なくとも例えば毒素原性大腸菌,組織侵入性大腸
菌,狭義の病原性大腸菌,腸管出血性大腸菌等の広義の
病原性大腸菌である「下痢原性大腸菌」、サルモネラ
菌、エルシニア菌、腸炎ビブリオ菌、セレウス菌、カン
ピロバクター、ウエルシュ菌、黄色ブドウ球菌、ボツリ
ヌス菌、チフス菌、コレラ菌等の食中毒の原因となる細
菌であればいずれも検出可能である。
【0018】ここでいう「試料」としては、食中毒の原
因菌が存在している可能性のあるものであれば特に限定
されるものではない。代表的には、被験者の糞便又は食
中毒の原因菌が存在している可能性のある食品である。
【0019】また「水系」として用いる液体は、この水
系に含有される細菌の生存を確保し, かつ極端な細菌数
の変動をもたらさない液体である限り特に限定されず、
例えば殺菌済みの生理食塩水等を例示することができ
る。
【0020】さらに「吸引して採取する」手段として
は、特に採取部分を使い捨てすることが可能な手段が好
ましく選択される。例えばマイクロピペット等は、採取
部分であるチップを使い捨てすることが可能であり、好
ましい手段の一つとして選択され得る。
【0021】この本発明細菌検出方法では、残渣が除去
された濾過済みの試料を「遠心工程」を経ることなしに
極めて簡便に採取し得る、上記本発明細菌検出用試料流
通管の特徴を生かすことができる細菌検出方法である。
【0022】本発明に係る細菌検出用器具は、上述の本
発明細菌検出用試料流通管の機能を最も効果的に発揮さ
せ得る細菌検出用器具である。すなわち、この本発明細
菌検出用器具は、本発明細菌検出用試料流通管を、一端
が閉じて,かつ他端が開放している試料採取用管中に、
この試料流通管の試料流入部が試料採取用管の一端方向
に位置し、さらにその試料採取部が試料採取用管の他端
に位置するように脱着可能な態様で垂接されてなる細菌
検出用器具である。
【0023】「一端が閉じて,かつ他端が開放している
管」とは、いわば試験管様の形状の管を意味するもので
ある。この試料採取用管中に、本発明細菌検出用試料流
通管を、その試料流入部が試料採取用管の閉じた部分で
ある底部側に位置するように挿入して、同時にこの試料
流通管の試料採取部の開放された部分である他端に位置
するように、脱着可能な態様で垂接させることによっ
て、本発明細菌検出用器具が作出され得る。
【0024】この本発明細菌検出用器具においては、試
料採取用管中に上述した水系を形成させる液体を試料流
通管の試料流入部と十分に接触するように封入しておく
ことが通常であり、かつ好ましい。この封入された水系
中に試料を入れて懸濁させて、この水系と接触している
試料流通管に設けられている濾過手段を介して残渣が除
去された濾過済み試料が、試料採取部における陰圧によ
り試料流入部に流入する。また、脱着可能な態様で試料
流通管を試料採取管中に垂接することによって、試料の
採取時には試料流通管を本発明細菌検出用器具から分離
させて、容易に試料を試料採取管中に入れることができ
る。
【0025】なお、試料採取用管に同管に封入した水系
及び/又は試料が漏出しない通気手段を設けることで、
試料が運搬過程等で外部に漏出するのを防ぎつつ,試料
の試料流通用管への流入を促進することができる。この
通気手段としては、例えば試料採取用管の開放部近傍
に、所望する機能(試料が漏出せずに通気することがで
きる機能)を有する素材,例えば特定のシリコーンで被
覆した孔を設けることで、この孔を介して通気させつ
つ,試料の漏出を防ぐことができる。
【0026】試料の採取は、試料流通管の試料流入部に
おいて設けた濾過手段としての多孔性部材等で容易に掻
き取って行うことができる。
【0027】試料を試料採取管中に入れた後、再び試料
流通管を試料採取管において垂接することにより、試料
を含んだ水系を本発明細菌検出用器具中に封入すること
ができる。なお、本発明細菌検出用器具の運搬時は試料
採取部を含めて本発明細菌検出用器具を中味が外部に漏
れ出ないように密封し得る密封手段を施すことが好まし
い。
【0028】本発明細菌検出用器具においては、本発明
細菌検出用試料流通管について述べたように、極めて簡
便に所望する濾過済み試料を採取して、遺伝子解析等の
病原菌の検出手段に付することができる。このように本
発明細菌検出用器具は、極めて簡便かつ迅速に、遺伝子
解析や伝統的な細菌学検査に供するこに適した試料を提
供し得る細菌検出用器具である。
【0029】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明の技術的範囲がこの実施例によっ
て限定されるべきものではない。
【0030】第1図は、本発明細菌検出用試料流通管の
一実施態様(10)を示す分解全体図である。第1図に
おいて、11は試料流入部,12は濾過手段,13は流
通管,14は試料採取部である。
【0031】試料流入部11,流通管13及び試料採取
部14は、一体として成形されており、試料流入部11
と試料採取部14は流通管13を介して互いに通じてい
る。試料採取部14は、本発明細菌検出用試料流通管1
0を,後述する試料採取管15中に垂接する目的から、
少なくとも試料採取管15における開放部151の径よ
りも僅かに大きい円盤状の形状に成形されている。
【0032】濾過手段12は、多孔性部材121と,こ
の側面部に周着するフィルム状部材122とからなる。
多孔性部材121の長さ方向に向けて,試料流入部11
を嵌着することが可能な形状の凹状部123が設けられ
ている。この凹状部123に試料流入部11を嵌着し
て、本発明細菌検出用試料流通管10が作出される。
【0033】試料流入部11に設けた濾過手段12は、
細菌は通過させるが残渣は通過させない多孔性部材12
1を用いているために、試料採取部14で生じさせた陰
圧で試料を試料流入部11に流入させる際に,その試料
中の残渣をこの多孔性部材外に残して細菌のみを含む
「濾過済み試料」を試料流入部11に容易に流入させ
て、これを試料採取部14で「遠心工程」を経ることな
しに容易に採取することが可能である。また、この濾過
手段12は、フィルム用部材122で補強されているた
めに、試料をこの濾過手段12自体で容易に掻き取るこ
とが可能である。
【0034】第2図,第3図及び第4図は、本発明細菌
検出用器具の一実施態様20を示す、分解全体図(第2
図),全体図(第3図)及び横断面図(第4図)であ
る。本発明細菌検出用器具20は、大まかには前記本発
明細菌検出用試料流通管10及び試料採取管15からな
るものである。
【0035】第2図において、16は試料採取用管中の
試料の漏出を防ぐためのパッキン,17は細菌検出用試
料流通管10を試料採取管15に固定して垂接させるた
めの固定用キヤップ,18はマイクロピペットのチップ
である。
【0036】上述したように、細菌検出用試料流通管1
0を形成し、この細菌検出用試料流通管10の試料採取
部14の円盤状部分の試料流入部11側に、少なくとも
この円盤状部分の径よりもわずかに小さく,かつ試料採
取管15における開放部151の径よりも僅かに大きい
径を有する筒状の固定用キヤップ17の一方の側を,パ
ッキン16を介して接触させ、次いでこの固定用キャッ
プ17の他方の側を,試料採取管15の開放部151に
脱着可能な態様で嵌着させる。これにより、細菌検出用
試料流通管10が、一端が閉じて,かつ他端が開放して
いる試料採取用管15中に、その試料流入部11が試料
採取用管15の一端方向である底部152に位置し、さ
らにその試料採取部14が試料採取用管15の他端であ
る開放部151に位置するように脱着可能な態様で垂接
されてなる細菌検出用器具20が提供される。
【0037】前述したように、この細菌検出用器具20
には、この中に水系21を形成させる液体を試料流通管
の試料流入部と十分に接触するように封入しておくこと
が通常であり,かつ好ましい。
【0038】試料を採取する際には、脱着可能である細
菌検出用試料流通管10を細菌検出用器具20から外し
て、例えば細菌検出用試料流通管10に設けた濾過手段
12により試料を掻き取った後、この細菌検出用試料流
通管10を再び試料採取管15中に挿入して、固定用キ
ャップ17で試料採取管15に垂接して、掻き取った試
料と試料採取管15中の水系21とを接触させて、この
水系21に試料を懸濁させる。 なお、この試料採取管
15に対して細菌検出用試料流通管10を脱着可能とす
る手段は特に限定されず、例えば固定用キャップ17に
試料採取用管15を嵌め込むための嵌め込み部を設ける
ことや,固定用キャップ17と試料採取用管15とをね
じ込んで固定すること等を挙げることができる。なお、
固定用キャップ17と試料採取管15との間にはパッキ
ン16が介在しているために、試料採取管15中の水系
21が試料採取前後を問わずに固定用キャップと試料採
取部14との隙間から漏れ出ることはない。
【0039】また試料採取時を除いて、完全に試料採取
管15中の水系21と外界とを遮断するために、試料採
取部14及び固定用キャップ17近傍を外界から密封す
る、細菌検出用器具20におけるこれらの部位を被覆す
ることができる蓋部等を設ける等の密封手段(図示せ
ず)を施すことができる。この密封手段は、試料採取時
には細菌検出用器具20からは外して、それ以外の運搬
時や保管時には装着して水系21の漏出を可能な限り防
ぐことが好ましい。
【0040】なお、前に述べたように、本発明細菌検出
用器具20において、試料採取管15中に封入した水系
21及び/又は試料が漏出しない通気手段(図示せず)
を設けることにより、試料が運搬過程等で外部に漏出す
るのを防ぎつつ,試料の試料流通用管への流入を促進す
ることができる。
【0041】試料採取部14における試料取り出し口の
形状は、選択する試料採取手段との関係に応じて選択す
ることが可能である。本実施例においては、マイクロピ
ペットのチップ18を容易に嵌め込むことが可能な形状
にこの試料取り出し口の形状を設計した。このようにし
て、マイクロピペットのチップ18を嵌め込む本発明細
菌検出用器具20の形態を第3図及び第4図に示す。
【0042】第3図において、マイクロピペットのチッ
プ18が、試料採取部14の試料採取口に脱着自在に嵌
め込むことが容易であることが示されている。これに加
えて、III-III'における断面図である第4図において
は、水系21に懸濁された試料から、濾過手段12によ
って残渣が除去され、この除去済みの試料が流通管13
を通じ試料採取部14の試料取り出し口に嵌め込まれた
マイクロピペットのチップ18に向けてマイクロピペッ
ト本体(図示せず)で生じさせた陰圧により流入し、固
定用キャップ17等から試料が漏れ出ることもなく、容
易に細菌の遺伝子解析をはじめ、細菌や抗原の検出に適
した濾過済み試料を採取することが可能であることを示
している。
【0043】このように、マイクロピペットにより採取
された濾過済み試料は、重ねて遠心工程を行うことなし
に、速やかに遺伝子解析等の細菌検出を目的とした検査
に付することが可能である。このように本発明細菌検出
用器具20は、極めて簡便かつ迅速に遺伝子解析に適し
た試料を得る細菌検出用器具である。
【0044】
【発明の効果】本発明により、極めて簡便かつ迅速に遺
伝子解析をはじめ,細菌や抗原の検出に適した試料を得
ることができる細菌検出用器具及び主にこれを用いた細
菌検出方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明細菌検出用試料流通管の一実施態様を示
す分解全体図である。
【図2】本発明細菌検出用器具の一実施態様を示す分解
全体図である。
【図3】本発明細菌検出用器具の一実施態様を示す全体
図である。
【図4】本発明細菌検出用器具の一実施態様を示す横断
面図(III-III')である。
【符号の説明】
10:細菌検出用試料流通管 11:試料流入部 12:濾過手段 14:試料採取部 15:試料採取用管 20:細菌検出用器具 21:水系

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その一端に下記濾過手段により濾過された
    試料を吸引して採取するための試料採取部を設け,他端
    に試料中の細菌は通過させるが残渣は通過させない濾過
    手段を付した試料流入部を設けた、この濾過手段により
    濾過された試料を上記試料採取部まで流通させる細菌検
    出用試料流通管。
  2. 【請求項2】請求項1記載の細菌検出用試料流通管が、
    一端が閉じて,かつ他端が開放している試料採取用管中
    に、その試料流入部が試料採取用管の一端方向に位置
    し、さらにその試料採取部が試料採取用管の他端に位置
    するように脱着可能な態様で垂接されてなる細菌検出用
    器具。
  3. 【請求項3】試料採取用管中に封入した水系及び/又は
    試料が漏出しない通気手段を設けた請求項2記載の細菌
    検出用器具。
  4. 【請求項4】水系中で懸濁させた試料を、請求項1記載
    の細菌検出用試料流通管の濾過手段により濾過して残渣
    を系から除去し、この濾過済み試料を試料採取部におい
    て吸引して採取して、その濾過済み試料中の細菌を検出
    する、細菌検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013017458A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Nippon Koden Corp ピペット部材および細胞単離器具

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