JPH11126463A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11126463A
JPH11126463A JP28864797A JP28864797A JPH11126463A JP H11126463 A JPH11126463 A JP H11126463A JP 28864797 A JP28864797 A JP 28864797A JP 28864797 A JP28864797 A JP 28864797A JP H11126463 A JPH11126463 A JP H11126463A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、TV番組を光ディスクに記録
し、この光ディスクからそのTV番組を再生するときに
CM部分をカットまたは早送りすることができる。 【解決手段】 この発明は、番組期間とCM期間とから
なるTV番組内のCM期間を検出し、CM期間と番組期
間とをそれぞれ複数のプログラムからなる1単位のプロ
グラムチェーンにて光ディスクに記録し、かつ上記検出
結果に基づいて番組期間とCM期間とをプログラムチェ
ーン単位で管理する管理データも光ディスクに記録し、
TV番組を再生する際に、上記光ディスクから再生した
管理データに基づいて、TV番組の番組以外の期間に対
応する各プログラムチェーンを飛ばして、TV番組の各
番組期間に対応する各プログラムチェーンを連続再生す
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、TV番組を光デ
ィスクに記録し、この光ディスクからそのTV番組を再
生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高画質な映像、音声を再生できる光ディ
スクの再生装置は、ビデオCD再生装置を始め最近では
Digital Versatile Disc(DVD)再生装置が注目され
ている。
【0003】DVDはMPEG2の映像を再生し高品位
な画質をユーザーに提供できるため、最近特に注目を集
めている。DVDは今のところ再生のみのシステムであ
るが、今後記録再生ができるシステムとして市場に現れ
てくるものと予想される。
【0004】この場合、DVDの記録再生システムはV
TRよりも高品質な画質、音声のものが提供できる。ま
た、VTRはテープ系であることからランダムアクセス
性に乏しいが、DVD記録再生システムは光ディスクを
媒体とするのでランダムアクセスを得意とするものであ
ることから、VTRに取って代わることが十分予想され
る。
【0005】ところで、現行VTRではCMスキップの
機能が付いた製品が多くなっている。このCMスキップ
機能は、記録時にCMか番組かの判定をしてCMと判定
した場合はCM部分を記録しないモードと、記録時はC
Mも含めて記録しておき再生時にCMと判定したところ
を早送りして飛ばすモードとがある。
【0006】CMか番組かを判定するアルゴリズムは、
次のようなものが多い。放送局から送られてくるRF信
号の音声キャリアは、バイリンガル、ステレオ、モノラ
ルでそれぞれ異なる。番組はバイリンガルまたはモノラ
ルが多く、CMはステレオの放送が多い。これらのこと
を利用してキャリア周波数を検知して、バイリンガルま
たはモノラルのキャリアが検出されると番組、ステレオ
のキャリアが検出されるとCMと判定し、記録時のCM
カットが行われる。再生時のCMスキップをするために
は、VISSに番組かCMかのフラグを付けて記録し、
再生時にこのフラグを見てCMのところにきたら早送り
をする。
【0007】この場合、ステレオ放送である番組などそ
の判定が正しく行われない場合もあり、記録時にCMを
カットする前者のモードは番組自身がカットされ記録さ
れないことがあるため、再生時にCMをスキップする後
者のモードを使用する場合が多いようである。
【0008】しかし、再生時のCMカットは早送りであ
るため、CMの再生時間はまだ長いのが問題点であっ
た。上記したように、従来のVTRではCMスキップ再
生はテープ系を媒体とする宿命により早送りに依らざる
を得ず、CM部を通常再生するよりは短いがまだCM部
の再生時間は長い。そこで、ランダムアクセス性に優れ
た光ディスク装置において、CMスキップを迅速に行う
ものが要望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、TV番組
を光ディスクに記録し、この光ディスクからそのTV番
組を再生するときにCM部分をカットまたは早送りする
ことができる光ディスク装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク装
置は、番組期間と番組以外の期間とからなりかつ映像と
音声からなるTV番組が供給される供給手段と、この供
給手段により供給されるTV番組内の番組以外の期間を
検出する検出手段と、上記供給手段により供給されるT
V番組の各番組以外の期間と番組期間とをそれぞれ複数
のプログラムからなる1単位のプログラムチェーンにて
光ディスクに記録し、かつ上記検出手段の検出結果に基
づいて、TV番組の各番組期間に対応する各プログラム
チェーンを連続再生させる管理データを上記光ディスク
に記録する記録手段と、上記光ディスクから記録されて
いるTV番組を再生する際に、上記光ディスクから再生
した管理データに基づいて、TV番組の番組以外の期間
に対応する各プログラムチェーンを飛ばして、TV番組
の各番組期間に対応する各プログラムチェーンを連続再
生する再生手段とから構成される。
【0011】この発明の光ディスク装置は、番組期間と
番組以外の期間とからなりかつ映像と音声からなるTV
番組が供給される供給手段と、この供給手段により供給
されるTV番組内の番組以外の期間を検出する検出手段
と、上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以
外の期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムから
なるプログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記
録し、かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番
組の各番組期間の最終のプログラムチェーンに対応する
次の番組期間の先頭のプログラムチェーンを示す管理デ
ータを上記光ディスクに記録する記録手段と、上記光デ
ィスクから記録されているTV番組を再生する際に、上
記光ディスクから再生した管理データに基づいて、TV
番組の番組以外の期間に対応する各プログラムチェーン
を飛ばして、TV番組の各番組期間に対応する各プログ
ラムチェーンを連続再生する再生手段とから構成され
る。
【0012】この発明の光ディスク装置は、番組期間と
番組以外の期間とからなりかつ映像と音声からなるTV
番組が供給される供給手段と、この供給手段により供給
されるTV番組内の番組以外の期間を検出する検出手段
と、上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以
外の期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムから
なるプログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記
録し、かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番
組の各番組以外の期間のプログラムチェーンに対応する
次に再生するプログラムチェーンを示す管理データを上
記光ディスクに記録する記録手段と、上記光ディスクか
ら記録されているTV番組を再生する際に、上記光ディ
スクから再生した管理データに基づいて、TV番組の番
組以外の期間に対応する複数のプログラムチェーンをプ
ログラムチェーン単位で飛ばして、TV番組の番組以外
の期間に対応する各プログラムチェーンを飛び飛びに再
生し、番組期間に対応する複数のプログラムチェーンを
記録順に連続して再生する再生手段とから構成される。
【0013】この発明の光ディスク装置は、番組期間と
番組以外の期間とからなりかつ映像と音声からなるTV
番組が供給される供給手段と、この供給手段により供給
されるTV番組内の番組以外の期間を検出する検出手段
と、上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以
外の期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムから
なる1単位のプログラムチェーンにて光ディスクに記録
し、かつ上記TV番組の番組期間と番組以外の期間に対
応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生させる
第1の管理データと、上記検出手段の検出結果に基づい
て、TV番組の各番組期間に対応する各プログラムチェ
ーンを連続再生させる第2の管理データを上記光ディス
クに記録する記録手段と、上記光ディスクから記録され
ているTV番組を再生する際に、TV番組の番組以外の
期間を飛ばすか否かを指示する指示手段と、この指示手
段によりTV番組の番組以外の期間を飛ばさないと指示
された際に、上記光ディスクから再生した第1の管理デ
ータに基づいて、TV番組の番組期間と番組以外の期間
に対応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生す
る第1の再生手段と、上記指示手段によりTV番組の番
組以外の期間を飛ばすと指示された際に、上記光ディス
クから再生した第2の管理データに基づいて、TV番組
の番組以外の期間に対応する各プログラムチェーンを飛
ばして、TV番組の各番組期間に対応する各プログラム
チェーンを連続再生する第2の再生手段とから構成され
る。
【0014】この発明の光ディスク装置は、番組期間と
番組以外の期間とからなりかつ映像と音声からなるTV
番組が供給される供給手段と、この供給手段により供給
されるTV番組内の番組以外の期間を検出する検出手段
と、上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以
外の期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムから
なるプログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記
録し、かつ上記TV番組の番組期間と番組以外の期間に
対応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生させ
る第1の管理データと、上記検出手段の検出結果に基づ
いて、TV番組の各番組以外の期間のプログラムチェー
ンに対応する次に再生するプログラムチェーンを示す第
2の管理データを上記光ディスクに記録する記録手段
と、上記光ディスクから記録されているTV番組を再生
する際に、TV番組の番組以外の期間を早送りするか否
かを指示する指示手段と、この指示手段によりTV番組
の番組以外の期間を早送りしないと指示された際に、上
記光ディスクから再生した第1の管理データに基づい
て、TV番組の番組期間と番組以外の期間に対応する各
プログラムチェーンを記録順に連続再生する第1の再生
手段と、上記指示手段によりTV番組の番組以外の期間
を早送りすると指示された際に、上記光ディスクから再
生した第2の管理データに基づいて、TV番組の番組以
外の期間に対応する複数のプログラムチェーンをプログ
ラムチェーン単位で飛ばして、TV番組の番組以外の期
間に対応する各プログラムチェーンを飛び飛びに再生
し、番組期間に対応する複数のプログラムチェーンを記
録順に連続して再生する第2の再生手段とから構成され
る。
【0015】この発明の光ディスク装置は、番組期間と
番組以外の期間とからなりかつ映像と音声からなるTV
番組が供給される供給手段と、この供給手段により供給
されるTV番組内の番組以外の期間を検出する検出手段
と、上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以
外の期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムから
なるプログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記
録し、かつ上記TV番組の番組期間と番組以外の期間に
対応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生させ
る第1の管理データと、上記検出手段の検出結果に基づ
いて、TV番組の各番組期間の最終のプログラムチェー
ンに対応する次の番組期間の先頭のプログラムチェーン
を示す第2の管理データ上記検出手段の検出結果に基づ
いて、TV番組の各番組以外の期間のプログラムチェー
ンに対応する次に再生するプログラムチェーンを示す第
3の管理データを上記光ディスクに記録する記録手段
と、上記光ディスクから記録されているTV番組を再生
する際に、TV番組の番組以外の期間を早送りするか否
か飛ばすか否かを指示する指示手段と、この指示手段に
よりTV番組の番組以外の期間を早送りしないと指示さ
れた際に、上記光ディスクから再生した第1の管理デー
タに基づいて、TV番組の番組期間と番組以外の期間に
対応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生する
第1の再生手段と、上記指示手段によりTV番組の番組
以外の期間を飛ばすと指示された際に、上記光ディスク
から再生した第2の管理データに基づいて、TV番組の
番組以外の期間に対応する各プログラムチェーンを飛ば
して、TV番組の各番組期間に対応する各プログラムチ
ェーンを連続再生する第2の再生手段と、上記指示手段
によりTV番組の番組以外の期間を早送りすると指示さ
れた際に、上記光ディスクから再生した第3の管理デー
タに基づいて、TV番組の番組以外の期間に対応する複
数のプログラムチェーンをプログラムチェーン単位で飛
ばして、TV番組の番組以外の期間に対応する各プログ
ラムチェーンを飛び飛びに再生し、番組期間に対応する
複数のプログラムチェーンを記録順に連続して再生する
第3の再生手段とから構成される。
【0016】この発明の光ディスク装置は、番組期間と
番組以外の期間とからなりかつ映像と音声からなるTV
番組が供給される供給手段と、この供給手段により供給
されるTV番組内の番組以外の期間を検出する検出手段
と、上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以
外の期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムから
なるプログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記
録し、かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番
組の各番組以外の期間のプログラムチェーンに対応する
次に再生するプログラムチェーンを示す管理データを上
記光ディスクに記録する記録手段と、上記光ディスクか
ら記録されているTV番組を再生する際に、上記光ディ
スクから再生した管理データに基づいて、TV番組の番
組以外の期間に対応する複数のプログラムチェーンを各
プログラムチェーン内のプログラム単位で飛ばして、T
V番組の番組以外の期間に対応する各プログラムチェー
ン内のプログラムを飛び飛びに再生し、番組期間に対応
する複数のプログラムチェーンを記録順に連続して再生
する再生手段から構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を示す光ディスク装置を説明する。図1は、
光ディスク装置10を示すものである。この光ディスク
装置10は記録媒体としての光ディスク(DVD−RA
M)1に対し集束光を用いてデータ(データ)の記録、
あるいは記録されているデータの再生を行うものであ
る。
【0018】上記光ディスク1は、例えばガラスあるい
はプラスチックス等で円形に形成された基板の表面に金
属被膜層がドーナツ型にコーティングされて構成され、
同心円状あるいはスパイラル状のグルーブおよびランド
の両方を用いてデータの記録あるいは記録されているデ
ータの再生が行われ、マスタリング工程で記録マークに
より所定間隔ごとにアドレスデータが記録されている相
変化形で書換え形のディスクである。
【0019】データの記録の単位としてのECC(erro
r correction code )ブロックデータ単位(たとえば3
8688バイト)ごとに、あらかじめデータが記録され
るようになっている。
【0020】ECCブロックは、2Kバイトのデータが
記録される16個のセクタからなり、各セクタごとにア
ドレスデータとしての4バイト(32ビット)構成のセ
クタID(識別データ)1〜ID16が2バイト構成の
エラー検出コード(IED:IDエラーディテクション
コード)とともにメインデータ(セクタデータ)に付与
され、ECCブロックに記録されるデータを再生するた
めのエラー訂正コードとしての横方向のECC(error
correction code )1と縦方向のECC2が記録される
ようになっている。このECC1、2は、光ディスク1
の欠陥によりデータが再生できなくなることを防止する
ために冗長語としてデータに付与されるエラー訂正コー
ドである。
【0021】各セクタは、172バイトで12行のデー
タにより構成され、各行ごとに10バイト構成の横方向
のECC1が付与されているとともに、182バイト構
成の1行分の縦方向のECC2が付与されている。これ
により、後述するエラー訂正回路32は、横方向のEC
C1を用いて各ラインごとのエラー訂正処理を行うとと
もに、縦方向のECC2を用いて各列ごとのエラー訂正
処理を行うようになっている。
【0022】上記ECCブロックが光ディスク1に記録
される際には、各セクタの所定のデータ量ごと(所定デ
ータ長さ間隔ごとたとえば91バイト:1456チャネ
ルビットごと)にデータを再生する際にバイト同期を取
るための同期コード(2バイト:32チャネルビット)
が付与されている。
【0023】各セクタは、第0フレームから第25フレ
ームの26個のフレームから構成され、各フレームごと
に付与されている同期コード(フレーム同期信号)が、
フレーム番号を特定するための特定コード(1バイト:
16チャネルビット)と、各フレーム共通の共通コード
(1バイト:16チャネルビット)とから構成されてい
る。
【0024】上記セクタデータとしては、たとえばMP
EG2システムレイヤにおける2048ビットのパック
データが記録されるようになっている。このパックデー
タとしては、動画データとしての主映像データ、副映像
データ、オーディオデータが記録されるようになってい
る。
【0025】上記光ディスク1は、モータ2により回転
されるようになっている。上記光ディスク1は、光ピッ
クアップ3によりデータが記録されたり、記録されてい
るデータが再生されるようになっている。
【0026】上記光ピックアップ3には、サーボ制御回
路4、データ記録部5、データ再生部6が接続され、サ
ーボ制御回路4、データ記録部5、データ再生部6に
は、この光ディスク装置10全体を制御する制御部とし
てのMPU7がMPUバス8を介して接続され、MPU
7には、ユーザにより種々の設定が行われる操作パネル
9が接続されている。
【0027】上記サーボ制御回路4は、MPU7からの
制御信号に基づいてモータ2の回転制御を行い、MPU
7からの制御信号とデータ記録部5、データ再生部6か
らの信号とに基づいて光ピックアップ3のトラッキング
サーボ制御、フォーカスサーボ制御を行うようになって
いる。
【0028】上記データ記録部5は、RF系処理回路1
1、映像入力処理回路12、音声入力処理回路13、副
映像入力処理回路14、MPEG2エンコーダ15、A
C3エンコーダ16、副映像エンコーダ17、CM検出
回路18、映像音声合成回路19、トラックバッファ2
0、ECCパリティ付加回路21、同期付加変調回路2
2、PLL、パルストレイン回路23により構成されて
いる。
【0029】上記データ再生部6は、高周波増幅器3
1、波形等化/データスライス/PLL回路32、同期
検出/復調回路33、エラー訂正回路34、上記トラッ
クバッファ20、映像音声分離回路35、MPEG2デ
コーダ36、AC3デコーダ37、副映像デコーダ3
8、映像出力処理回路39、音声出力処理回路40によ
り構成されている。
【0030】上記操作パネル9は、文字キー入力部4
1、CM消去スイッチ42、再生モードスイッチ43に
より構成されている。まず、上記のような構成におい
て、記録処理について説明をする。
【0031】すなわち、映像入力処理回路12にはベー
スバンドの外部ビデオ信号S1またはRF系処理回路1
1からのビデオ信号S3が入力され、いずれかが選択さ
れる。この映像入力処理回路12ではビデオ信号をデジ
タルのコンポーネント信号に変換しMPEG2エンコー
ダ15に出力する。RF系処理回路11はテレビ局等か
ら送られてくるRF信号S2からベースバンドのビデオ
信号S3及び音声信号S4を生成する回路であり、さら
にRF系の音声帯域の信号S6をCM検出回路18に供
給する。
【0032】音声入力処理回路13は外部ライン入力音
声信号S5またはRF系処理回路11からの音声信号S
4のいずれかを選択しデジタル化してAC3エンコーダ
16に出力する。
【0033】映像入力処理回路12と音声入力処理回路
13の入力はMPU7の制御により同期して切り替えら
れ、RF入力のモードでは映像信号S3と音声信号S4
が選択され、ビデオ入力モードでは、外部ビデオ信号S
1と外部ライン入力音声信号S5が選択される。この発
明のCMスキップの実施形態ではRF入力モードを使用
する。
【0034】CM検出回路18ではRF系の音声帯域の
信号S6からバイリンガル音声、ステレオ音声、モノラ
ル音声のキャリア信号を検出し、どの音声が送られてき
ているか判定する。バイリンガル音声、モノラル音声と
判定した場合は番組の信号、ステレオ音声と判定した場
合はCMの信号と判断する。この判定結果を映像音声合
成回路19に送る。
【0035】また、CM検出回路18では、RF信号S
2にCMの期間を示すフラグが付与されている場合、そ
のフラグの検出によりCMの期間を判断できるようにな
っている。
【0036】副映像入力処理回路14はMPU7から送
られてくる文字コードデータを副映像データに変換する
回路である。文字コードデータは記録日時データや文字
キー入力部41からユーザーが入力した文字をユーザー
の指定したタイミングでMPU7を介して得られる。と
くにユーザーが指定しない場合は副映像信号は生成され
ない。
【0037】MPEG2エンコーダ15、AC3エンコ
ーダ16、副映像エンコーダ17でそれぞれ圧縮された
映像データ、音声データ、副映像データは映像音声合成
回路19でミックスされトラックバッファ20に出力さ
れる。このミックス時点では、映像、音声、副映像各デ
ータを2048バイトの単位(パック)に分けミックス
し、映像データがN個分のゴップGOPが含まれる単位
をユニット(VOBU:ビデオオブジェクトユニット)
として先頭にそのユニットの情報などを記述した管理用
パック(ナビゲーションパック)を付加する。ゴップG
OPは映像フレームとの関係があるため、このようにユ
ニット化すると時間管理がしやすい。
【0038】トラックバッファ20ではECCブロック
(16パックで1ECCブロック)の単位のデータがた
まると、ECCパリティ付加回路21にそれらのデータ
を出力する。ECCパリティ付加回路21では入力デー
タである各パックに記録エリアの物理的ID番号を付加
し、リードソロモンのパリティ符号を生成してデータに
付加し、同期付加変調回路22にそのデータを供給す
る。光ディスクのデータのアクセスはこの1パックごと
に付された物理上のID番号単位で行われる。
【0039】この同期付加変調回路22では同期パター
ンを付加するとともにデータを変調し、PLL、パルス
トレイン回路23に供給する。PLL、パルストレイン
回路23はトラックバッファ20出力以降のデータクロ
ックを光ディスク1の記録タイミングに同期化させ、か
つ光ディスク1にデータを記録するための信号を生成す
る回路である。このPLL、パルストレイン回路23か
らの信号は光ピックアップ3に供給され光信号に変換さ
れて光ディスク1に記録される。サーボ制御回路4は同
期付加変調回路22からの同期タイミング信号やPL
L、パルストレイン回路23から得られる位相ロック状
態を示す信号をもとにモータ2の回転制御、光ピックア
ップ3のトラッキングサーボ制御、フォーカスサーボ制
御を行う。
【0040】テレビ局から送られてくるコマーシャル
(以下CM)を含む番組の映像音声信号は上記経路を通
って光ディスク1に記録され、さらにCM期間の再生方
法をいくつか選択できるように管理するため、次の処理
がなされる。
【0041】すなわち、CM検出回路18からのCM判
定信号S7すなわち番組期間/CM期間を示すフラグが
切リ替わる度に、そのモードの期間に映像音声合成回路
19では入力された映像、音声のデータ量を計算する。
これとフラグをMPUバス8を通してMPU7に送る。
【0042】データ量の計算は、例えばCM検出回路1
8からのCM判定信号S7を、ミックス後のMPEG2
のゴップGOP N個分で一塊として、それに付加され
るヘッダパック(ナビゲーションパック)単位で同期化
させて、その同期化後の番組/CM期間ごとにヘッダパ
ック数をカウントする。そして、MPU7に対して、カ
ウント数と番組/CMのフラグをつけてMPU7に渡
す。
【0043】MPU7では映像音声合成回路19からの
フラグとカウント数をもとに、最初が番組期間とすると
(CM期間から始まってもよい)まずカウント数分の映
像音声データをプログラムチェーン(以下PGC)#
1、次にくるCM期間をPGC#2、さらに次にくる番
組期間を#3...としてPGCの管理データを作成開
始する。
【0044】PGCの管理データを作成するにあたり、
図2に示す再生方法を例に、第1の実施形態でのPGC
の管理データの作成例を示すので、まず図2について説
明する。この第1の実施形態では2つの再生モードを指
定できる。各モードとも番組期間は全部再生する。 再生モード1:CM期間も番組と区別なく再生する通常
再生。 再生モード2:CM期間(のPGC)をJUMP(ジャ
ンプ)して再生する。 また、図2ではPGCを番組またはCM期間ごとにまと
めているが、番組期間あるいはCM期間の中で複数のP
GCがあってもよい。
【0045】図2の再生モードをもとに、管理データに
は各PGC毎にJUMPコマンドの有無およびユーザー
の再生モード指定によるJUMP先PGC番号が記述さ
れる。図3はそれを模式的に記述した図である。図上外
部命令とは、ユーザーが指定する再生モードをMPU7
が解釈したものである。再生モード1はJUMPコマン
ドを実行しない無効の場合(図上、notJUMPと記
述)、再生モード2はJUMPコマンドを実行する有効
の場合(図上、JUMPと記述)であり、それぞれの場
合の再生先のPGC番号を示している。
【0046】図3では、例えばPGC#1の再生が終わ
ったあとは、ユーザーが再生モード1を指定していれば
PGC#2を再生し、再生モード2を指定していればP
GC#3を再生することがわかる。
【0047】JUMPコマンドを実行しない場合または
無い場合は次のPGC番号を再生することが決まってい
るので、これを記述しないテーブルを作成してもよい。
最後のPGCは次に再生するPGCがないので、終了を
示すENDコードを記述してある。他の記述方法として
は、PGC番号の最終的数をあらかじめ別に定義してお
けば、PGC#(N−1)までの記述でよく、最後のP
GCの記述(ENDコード等)は必要ない。テーブル
(MPU7の内部メモリに記憶)の記述方法はこのほか
種々考えられるが、ここではあくまでも概念的に記述し
てある。
【0048】再生モードに関する第2の実施形態とし
て、 再生モード1:CM期間も番組と区別なく再生する通常
再生。 再生モード2:CM期間を早送りして再生する。 という場合について説明する。
【0049】図4はその再生モードによる再生のしかた
を示す模式図である。CM期間が複数のPGCで構成さ
れており、再生モード2ではCM期間中PGCをいくつ
かJUMPして早送りを実現するものである。番組期間
はこの場合必ずしも複数である必要はない。図4の再生
モードをもとに、管理データは図5に示した内容とな
る。図の見方は図3と同様である。
【0050】再生モードに関する第3の実施形態とし
て、図6に示すような3つのモードをもつ場合を説明す
る。 再生モード1:CM期間も番組と区別なく再生する通常
再生。 再生モード2:CM期間のPGCをJUMPして再生す
る。図6ではCM期間のPGC#2をJUMPする。 再生モード3:CM期間をJUMPしながら早送り再生
する。図6においては、PG#1、PG#3...PG
#(N−2)、PG#Nと再生する。これにより、ユー
ザーはCM期間の内容を大筋で確認できる。
【0051】この第3の実施形態では、各PGCはさら
に細分化されたプログラム(以下PG)の単位に分割さ
れる。この細分化はCM部分の再生のしかたにバリエー
ションを持たせるために必要となる。特に再生モード3
のとき、このPGが用いられる。
【0052】図7、図8はこれらの再生モードを実現す
るための管理テーブル例である。図7は、PGCの管理
データであり、図3、図5と同様の見方ができる。異な
る点は、PGのJUMPコマンドの有無が記載されてあ
リ、PGのJUMPコマンドがあるPGC#2にはさら
に図8のようなPGの管理データが必要になる。
【0053】図8において、PGを再生後にJUMPコ
マンドがある場合は有、JUMPコマンドが無い場合は
無と記述してある。さらに図上の外部命令とは上記3つ
の再生モードをMPUが解釈した結果を示し、PGのJ
UMP命令を有効にする場合をJUMP、PGのJUM
P命令を無効にする場合をnotJUMPと記載してあ
る。
【0054】上記3つの再生モードをMPU7が解釈す
ると次のようになる。すなわち、再生モード1の場合、
PGCのJUMP命令の「無効」を判断し、PGのJU
MP命令の「無効」を判断し、再生モード2の場合、P
GCのJUMP命令の「有効」を判断し、PGのJUM
P命令の「無効」を判断し、再生モード3の場合、PG
CのJUMP命令の「無効」を判断し、PGのJUMP
命令の「有効」を判断する。
【0055】MPU7がこれらの解釈をすることによ
り、図7、図8の管理データから図6に示す各再生モー
ドでの再生が可能になる。すなわち、再生モード1では
PGCおよびPGのJUMPコマンドは無効であり、各
PGCを順に再生する。再生モード2はPGCのJUM
Pコマンドが有効であり、PGC#1再生後JUMP命
令を実行してPGC#3に飛んで再生する。再生モード
3はPGCのJUMPコマンドが無効のためPGC#
1、PGC#2、PGC#3と再生していくが、PGの
JUMPコマンドが有効でありPGのJUMPコマンド
があるPGC#2の再生時においてPG#1、PG#
3、PG#5...PGC#nと再生する。
【0056】これらの記述した管理データをMPU7か
らMPUバス8を経てトラックバッファ20に入力し、
以降映像音声データと同様の経路で光ディスク1に記録
する。
【0057】次に、上記のような構成において、再生処
理について説明する。すなわち、光ディスク1の記録情
報は光ピックアップ3により光電変換という方法で読み
取られる。光ピックアップ3で読み取られた信号は高周
波増幅器31で増幅されたのち、波形等化/データスラ
イス/PLL回路32に入力される。この波形等化/デ
ータスライス/PLL回路32では波形整形処理、2値
化、データにロックしたクロック生成を行う。これらの
処理により2値化された変調信号が得られる。
【0058】変調信号から同期検出/復調回路33にお
いて同期信号を生成せるとともにデータの復調が行われ
る。波形等化/データスライス/PLL回路32から得
られる位相ロック状態を示す信号や同期検出/復調回路
33から得られる同期検出状態を示す信号はサーボ制御
回路4に入力される。サーボ制御回路4はモータ2の回
転制御、光ピックアップ3のトラッキングサーボ、フォ
ーカスサーボ制御を行う。
【0059】同期検出/復調回路33で復調されたデー
タはエラー訂正回路34でエラー訂正処理がなされた
後、トラックバッファ20に入力される。この入力信号
は圧縮された映像音声データである。このトラックバッ
ファ20は後段からの可変レート要求に対応するための
バッファである。
【0060】トラックバッファ20から出力される映像
音声データは映像音声分離回路35でMPEG2映像デ
ータ、AC3音声データ、副映像データに分離され、そ
れぞれMPEG2デコーダ36、AC3デコーダ37、
副映像デコーダ38に入力される。
【0061】MPEG2デコーダ36及び副映像デコー
ダ38から伸長され出力される映像データは映像出力処
理回路39でミキシングされ、TV信号S8として出力
される。AC3デコーダ37からの出力は音声出力処理
回路40でライン出力信号S9が生成される。
【0062】再生モードスイッチ43は番組の再生をす
るにあたりあらかじめCMの再生方法をユーザーが決定
するためのスイッチである。スイッチの番号は記録系の
説明で示した再生モードに対応する。従って、再生モー
ドの第3の実施形態の場合は3モードがあるので、スイ
ッチも1、2、3の3つが必要である。
【0063】これらのスイッチは、TV画面上にメニュ
ー表示させて、ユーザーに設定させても良い。以下、一
番再生モードの多い再生モードが3つある第3の実施形
態を例に再生時のCMスキップの動作を詳細に説明す
る。
【0064】図1において、例えばユーザーは再生モー
ドスイッチ43の番号2を指定することにより、MPU
7は再生モード2が選択されたと認識する。ここで、M
PU7はPGCのJUMP命令を有効、PGのJUMP
命令を無効と解釈する。したがって、光ディスク1から
PGCの管理データすなわち図7に示すような管理テー
ブルを読み出し、トラックバッファ20に一旦貯える。
MPU7はこの管理データをトラックバッファ20から
読み出し、内部に取り込む。次にMPU7はこのテーブ
ルをもとに、まず光ピックアップ3がPGC#1のデー
タから読み出せるように、システムを制御し、トラック
バッファ20にPGC#1のデータを取り込み始める。
トラックバッファ20は一定データが溜まると映像音声
分離回路110にPGC#1データを出力しはじめ後段
の処理によって再生を始める。トラックバッファ20に
PGC#1のデータをすべて取り込むと、MPUバス8
を通してトラックバッファ20が取り込み完了したこと
をMPU7は検知し、すでに取り込んであるPGCの管
理データの図7にあるテーブルより、JUMPコマンド
のあるPGC#1の後はPGC#3を取り込むことを確
認し、光ピックアップ3がPGC#3のデータから読み
出せるようにシステムを制御し、トラックバッファ20
にPGC#1のデータの続きにPGC#3のデータをつ
なげて取り込み始める。
【0065】トラックバッファ20からは、映像音声分
離回路35からの要求に従ってPGC#1、PGC#3
のデータを続けて出力し最終段で得られる映像音声デー
タは図6の再生モード2に示すように記録時にCM期間
と判定した部分をJUMPした番組が再生される。
【0066】次に再生モード3の例を説明する。図1に
おいて、ユーザーが再生モードスイッチ43の番号3を
指定すると、MPU7はPGCのJUMPコマンドは無
効で、PGのJUMPコマンドが有効と判断する。これ
をもとに図7、図8の管理データをMPU7に取り込
み、この管理データからなる管理テーブルに従って再生
を開始する。PGC#1のデータをトラックバッファ2
0に取り込むまで再生モード2の場合と同じである。ト
ラックバッファにPGC#1のデータをすべて取り込む
と、MPU7はそれを検知し、すでに取り込んであるP
GC管理データの図7にあるテーブルとPGCのJUM
Pコマンドが無効であることにより、PGC#1の後は
PGC#2を取り込むことを確認し、光ピックアップ3
がPGC#2のデータから読み出せるようにシステムを
制御し、トラックバッファ20にPGC#lのデータの
続きにPGC#2のデータをつなげて取り込み始める。
【0067】MPU7はさらにPGのJUMP命令が有
効であることから、PGのJUMP命令にしたがってP
G#1の取り込みの次はPG#3を取り込むこと、さら
にPG#3の後は#5を取り込むことを認識するので、
PG#1の取り込みが完了すると光ピックアップ3がP
G#3のデータから読み出せるようにシステムを制御
し、トラックバッファ20にPG#1のデータの続きに
PG#3のデータをつなげて取り込み始める。同様にし
て、PG#5...PG#Nまで取り込むと、再びPG
Cの管理データを参照しPGC#2の後はPGC#3を
再生することを認識してPGC#3をトラックバッファ
20に取り込むべくシステムを制御し始める。
【0068】このようにすることによって、CM期間と
判定した期間は早送り再生を行う。また、再生モード1
の場合はPGCおよびPGのJUMP命令が無効である
ことから、管理テーブルにしたがい、順にPGCを再生
する。
【0069】この様にして、番組を再生しCMカットも
問題なくされていると判断できれば、次にこの番組を再
び再生するときは再生モードスイッチ43の選択によら
ず必ずCMをカットして再生する設定ができる。すなわ
ち、CM消去スイッチ42をユーザーが選択すると、図
3、図4の管理テーブルを書き換えて図2のモード再生
2の再生しかしないようにする。このモード設定をすれ
ば、CM期間をスキップできるだけでなく、光ディスク
1上のCM期間のデータエリアを別の用途、記録に使え
るため、光ディスク1の有効活用ができる。
【0070】この第4の実施形態を以下に説明する。ま
ず、ユーザーがCM消去スイッチ42を選択すると、M
PU7は光ディスク1から管理データすなわち図3に示
すようなテーブルを読み出し、トラックバッファ20に
一旦貯える。MPU7はこの管理データをトラックバッ
ファ20から読み出し、内部に取り込む。次に図3にお
けるPGCのJUMPコマンドの有無を基準に有のno
tJUMPの再生先PGC番号をすべてJUMPの再生
先PGC番号に書き換える。図3を書き換えた結果を図
9に示す。このように書き換えた管理テーブルを光ディ
スク1の元の記録エリアに記録し直す。
【0071】これによって、以後この番組を再生する場
合はすべてCMがカットされて再生できるとともに、C
M期間のデータは別な用途に使えることになる。また、
他の実施形態としては管理データの書き換え方法とし
て、図2においてPGCのJUMPコマンド有りのフラ
グがあるPGCの次のPGCがCM期間を示すので、C
M期間であったPGC#2を無視して番組期間であるP
GC#3をPGC#2とするように管理データを書き換
えることによっても同様な機能が実現できる。
【0072】また、上述した第3の実施形態の第3モー
ドでは、番組期間とCM期間とが1PGC単位で区切ら
れて構成され、CM期間の1つのPGCにおいてPG単
位のジャンプを行うことにより、CMの早送りを行う場
合について説明したが、第5の実施形態として、図10
に示すように、番組期間とCM期間とが複数のPGCか
ら構成され、CM期間の複数のPGCにおいてPG単位
のジャンプを行うことにより、CMの早送りを行う場合
について説明する。
【0073】図10はその再生の仕方を示す模式図であ
る。CM期間が複数のPGCで構成されており、CM期
間中、各PGCのPGをいくつかJUMPして早送りを
実現するものである。番組期間はこの場合必ずしも複数
である必要はない。図10の再生に対応する管理データ
は図11、図12に示した内容となる。
【0074】図11には、各PGCごとのPGのJUM
Pコマンドの有無が記述され、図12には、各PGCの
PGに対するジャンプする場合としない場合のそれぞれ
の次の再生PGが記述されている。
【0075】すなわち、ユーザーによりCMの早送り再
生が指定されると、図11、図12の管理データをMP
U7に取り込み、この管理データからなる管理テーブル
に従って再生を開始する。すなわち、MPU7はこのテ
ーブルをもとに、PGのJUMPコマンドの無しを確認
し、まず光ピックアップ3がPGC#1のデータから読
み出せるように、システムを制御し、トラックバッファ
20にPGC#1のデータを取り込み始める。トラック
バッファ20は一定データが溜まると映像音声分離回路
110にPGC#1のたとえばPG順のデータを出力し
はじめ後段の処理によって再生を始める。トラックバッ
ファ20にPGC#1のデータをすべて取り込むと、M
PUバス8を通してトラックバッファ20が取り込み完
了したことをMPU7は検知し、すでに取り込んである
PGCの管理データの図11にあるテーブルより、PG
のJUMPコマンドの無しを確認し、光ピックアップ3
がPGC#2のデータから読み出せるようにシステムを
制御し、トラックバッファ20にPGC#1のデータの
続きにPGC#2のデータをつなげて取り込み始める。
【0076】そして、トラックバッファ20にPGC#
2のデータをすべて取り込むと、MPU7はそれを検知
し、すでに取り込んであるPGCの管理データの図11
にあるテーブルより、PGのJUMPコマンドのありを
確認し、図12にあるテーブルより、光ピックアップ3
がPGC#3のデータから読み出せるようにシステムを
制御し、トラックバッファ20にPGC#2のデータの
続きにPGC#3のデータをつなげて取り込み始める。
【0077】MPU7はさらにPGのJUMPコマンド
がありであることから、PGのJUMP命令にしたがっ
てPG#1の取り込みの次はPG#3を取り込むこと、
さらにPG#3の後は#5を取り込むことを認識するの
で、PG#1の取り込みが完了すると光ピックアップ3
がPG#3のデータから読み出せるようにシステムを制
御し、トラックバッファ20にPG#1のデータの続き
にPG#3のデータをつなげて取り込み始める。
【0078】また、PGC#4から#6についても、P
GC#3の場合と同様に、PG単位でジャンプが行われ
てデータが取り込まれる。トラックバッファ20から
は、映像音声分離回路35からの要求に従ってPGC#
1、PGC#2、PGC#3、…のデータを続けて出力
し最終段で得られる映像音声データは図10に示すよう
に記録時にCM期間と判定した部分をPG単位でJUM
Pした番組が再生される。
【0079】このようにすることによって、CM期間の
早送り再生を行う。以上の例に示したように、この発明
による記録再生装置によれば、CMを含めた再生はもち
ろんのこと、CMを飛ばして再生したり、CM期間にお
いてはCM期間の始めと終わりの部分のみを再生してユ
ーザーにCM期間がカットされたことを認識させながら
もCM期間をほとんどカットして再生したり、さらには
高速なCM部分の早送り再生が可能になる。また、CM
期間のデータを無効化する操作をユーザーが選択すれば
光ディスクの有効化が図れる。
【0080】これにより、VTRでは困難であったCM
部分を飛ばして再生することができるのみならず、CM
部分を一部確認することで、CMのみがカットされてい
ることをユーザーに認識させたり、CMを高速に再生し
たりいろいろなCMの再生方法が可能になる。
【0081】また、当然CMをカットしない再生も可能
である。また、後でCM期間をカットすることも可能な
ため、CM期間のディスクエリアを別な記録用途に有効
活用できる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、TV番組を光ディスクに記録し、この光ディスクか
らそのTV番組を再生するときにCM部分をカットまた
は早送りすることができる光ディスク装置を提供するこ
とを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る光ディスク装置の
概略構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態における各再生モードでの再生
方法を説明するための図。
【図3】第1の実施形態におけるPGCの管理データを
説明するための図。
【図4】第2の実施形態における各再生モードでの再生
方法を説明するための図。
【図5】第2の実施形態におけるPGCの管理データを
説明するための図。
【図6】第3の実施形態における各再生モードでの再生
方法を説明するための図。
【図7】第3の実施形態におけるPGCの管理データを
説明するための図。
【図8】第3の実施形態におけるPGの管理データを説
明するための図。
【図9】第4の実施形態におけるPGCの管理データを
説明するための図。
【図10】第5の実施形態における再生方法を説明する
ための図。
【図11】第5の実施形態におけるPGCの管理データ
を説明するための図。
【図12】第5の実施形態におけるPGの管理データを
説明するための図。
【符号の説明】
1…光ディスク 3…光ピックアップ 5…データ記録部 6…データ再生部 7…MPU 9…操作パネル 10…光ディスク装置 18…CM検出回路 41…文字キー入力部 42…CM消去スイッチ 43…再生モードスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    1単位のプログラムチェーンにて光ディスクに記録し、
    かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番組の各
    番組期間に対応する各プログラムチェーンを連続再生さ
    せる管理データを上記光ディスクに記録する記録手段
    と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、上記光ディスクから再生した管理データに基づい
    て、TV番組の番組以外の期間に対応する各プログラム
    チェーンを飛ばして、TV番組の各番組期間に対応する
    各プログラムチェーンを連続再生する再生手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    プログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記録
    し、かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番組
    の各番組期間の最終のプログラムチェーンに対応する次
    の番組期間の先頭のプログラムチェーンを示す管理デー
    タを上記光ディスクに記録する記録手段と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、上記光ディスクから再生した管理データに基づい
    て、TV番組の番組以外の期間に対応する各プログラム
    チェーンを飛ばして、TV番組の各番組期間に対応する
    各プログラムチェーンを連続再生する再生手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    プログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記録
    し、かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番組
    の各番組以外の期間のプログラムチェーンに対応する次
    に再生するプログラムチェーンを示す管理データを上記
    光ディスクに記録する記録手段と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、上記光ディスクから再生した管理データに基づい
    て、TV番組の番組以外の期間に対応する複数のプログ
    ラムチェーンをプログラムチェーン単位で飛ばして、T
    V番組の番組以外の期間に対応する各プログラムチェー
    ンを飛び飛びに再生し、番組期間に対応する複数のプロ
    グラムチェーンを記録順に連続して再生する再生手段
    と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    1単位のプログラムチェーンにて光ディスクに記録し、
    かつ上記TV番組の番組期間と番組以外の期間に対応す
    る各プログラムチェーンを記録順に連続再生させる第1
    の管理データと、上記検出手段の検出結果に基づいて、
    TV番組の各番組期間に対応する各プログラムチェーン
    を連続再生させる第2の管理データを上記光ディスクに
    記録する記録手段と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、TV番組の番組以外の期間を飛ばすか否かを指示
    する指示手段と、 この指示手段によりTV番組の番組以外の期間を飛ばさ
    ないと指示された際に、上記光ディスクから再生した第
    1の管理データに基づいて、TV番組の番組期間と番組
    以外の期間に対応する各プログラムチェーンを記録順に
    連続再生する第1の再生手段と、 上記指示手段によりTV番組の番組以外の期間を飛ばす
    と指示された際に、上記光ディスクから再生した第2の
    管理データに基づいて、TV番組の番組以外の期間に対
    応する各プログラムチェーンを飛ばして、TV番組の各
    番組期間に対応する各プログラムチェーンを連続再生す
    る第2の再生手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    プログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記録
    し、かつ上記TV番組の番組期間と番組以外の期間に対
    応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生させる
    第1の管理データと、上記検出手段の検出結果に基づい
    て、TV番組の各番組以外の期間のプログラムチェーン
    に対応する次に再生するプログラムチェーンを示す第2
    の管理データを上記光ディスクに記録する記録手段と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、TV番組の番組以外の期間を早送りするか否かを
    指示する指示手段と、 この指示手段によりTV番組の番組以外の期間を早送り
    しないと指示された際に、上記光ディスクから再生した
    第1の管理データに基づいて、TV番組の番組期間と番
    組以外の期間に対応する各プログラムチェーンを記録順
    に連続再生する第1の再生手段と、 上記指示手段によりTV番組の番組以外の期間を早送り
    すると指示された際に、上記光ディスクから再生した第
    2の管理データに基づいて、TV番組の番組以外の期間
    に対応する複数のプログラムチェーンをプログラムチェ
    ーン単位で飛ばして、TV番組の番組以外の期間に対応
    する各プログラムチェーンを飛び飛びに再生し、番組期
    間に対応する複数のプログラムチェーンを記録順に連続
    して再生する第2の再生手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    プログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記録
    し、かつ上記TV番組の番組期間と番組以外の期間に対
    応する各プログラムチェーンを記録順に連続再生させる
    第1の管理データと、上記検出手段の検出結果に基づい
    て、TV番組の各番組期間の最終のプログラムチェーン
    に対応する次の番組期間の先頭のプログラムチェーンを
    示す第2の管理データ上記検出手段の検出結果に基づい
    て、TV番組の各番組以外の期間のプログラムチェーン
    に対応する次に再生するプログラムチェーンを示す第3
    の管理データを上記光ディスクに記録する記録手段と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、TV番組の番組以外の期間を早送りするか否か飛
    ばすか否かを指示する指示手段と、 この指示手段によりTV番組の番組以外の期間を早送り
    しないと指示された際に、上記光ディスクから再生した
    第1の管理データに基づいて、TV番組の番組期間と番
    組以外の期間に対応する各プログラムチェーンを記録順
    に連続再生する第1の再生手段と、 上記指示手段によりTV番組の番組以外の期間を飛ばす
    と指示された際に、上記光ディスクから再生した第2の
    管理データに基づいて、TV番組の番組以外の期間に対
    応する各プログラムチェーンを飛ばして、TV番組の各
    番組期間に対応する各プログラムチェーンを連続再生す
    る第2の再生手段と、 上記指示手段によりTV番組の番組以外の期間を早送り
    すると指示された際に、上記光ディスクから再生した第
    3の管理データに基づいて、TV番組の番組以外の期間
    に対応する複数のプログラムチェーンをプログラムチェ
    ーン単位で飛ばして、TV番組の番組以外の期間に対応
    する各プログラムチェーンを飛び飛びに再生し、番組期
    間に対応する複数のプログラムチェーンを記録順に連続
    して再生する第3の再生手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 番組期間と番組以外の期間とからなりか
    つ映像と音声からなるTV番組が供給される供給手段
    と、 この供給手段により供給されるTV番組内の番組以外の
    期間を検出する検出手段と、 上記供給手段により供給されるTV番組の各番組以外の
    期間と番組期間とをそれぞれ複数のプログラムからなる
    プログラムチェーンの複数単位にて光ディスクに記録
    し、かつ上記検出手段の検出結果に基づいて、TV番組
    の各番組以外の期間のプログラムチェーンに対応する次
    に再生するプログラムチェーンを示す管理データを上記
    光ディスクに記録する記録手段と、 上記光ディスクから記録されているTV番組を再生する
    際に、上記光ディスクから再生した管理データに基づい
    て、TV番組の番組以外の期間に対応する複数のプログ
    ラムチェーンを各プログラムチェーン内のプログラム単
    位で飛ばして、TV番組の番組以外の期間に対応する各
    プログラムチェーン内のプログラムを飛び飛びに再生
    し、番組期間に対応する複数のプログラムチェーンを記
    録順に連続して再生する再生手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
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