JPH11122297A - ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体 - Google Patents

ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体

Info

Publication number
JPH11122297A
JPH11122297A JP27901597A JP27901597A JPH11122297A JP H11122297 A JPH11122297 A JP H11122297A JP 27901597 A JP27901597 A JP 27901597A JP 27901597 A JP27901597 A JP 27901597A JP H11122297 A JPH11122297 A JP H11122297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interval distribution
frequency
packet
moving body
time required
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27901597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Takayasu
秀樹 高安
Misako Takayasu
美佐子 高安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP27901597A priority Critical patent/JPH11122297A/ja
Publication of JPH11122297A publication Critical patent/JPH11122297A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワークシステムが渋滞する場合において
も、信頼性及びトラフィックの拡大の双方を考慮してパ
ケットの送受信を行うことができるネットワーク制御方
法及び装置並びに記録媒体を提供する。 【解決手段】 所定の流量で入力される移動体がサーバ
ーを通過するのに要する時間を検出する検出手段6と、
検出手段6で検出された移動体のサーバーを通過するの
に要する時間が所定値以上となる間隔分布及び頻度を求
める計数手段7と、計数手段7で求められた間隔分布と
頻度との関係を対数プロットする演算手段8と、演算手
段8で得られた間隔分布と頻度との関係を直線とするよ
うに移動体の流量を制御する制御手段9とを有する。そ
して、上記制御手段9は、いわゆるフラクタル的性質を
有するように移動体の流量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパケット等
の移動体が所定の流量で入力されるサーバー等の処理手
段を有しこの処理手段に入力される移動体の流量を制御
するネットワーク制御方法及び装置並びに記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のクライアントとサーバーと
からなるネットワークシステムにおいて、例えばクライ
アントから他のクライアントにパケットを送信するとき
には、複数のサーバーを介して他のクライアントにパケ
ットを送信していた。
【0003】このとき、サーバー側では、多くのクライ
アントからパケットが送信された状態となると、いわゆ
る渋滞状態となり、パケットを送受信することができな
いということが生じていた。
【0004】このとき、サーバーでは、パケットを受信
する待ち時間を調整してパケットの送受信を行ってい
る。すなわち、サーバーでは、パケットが渋滞により送
ることができないときには、ある程度待って送ることが
行われていた。このように、サーバーでは、ある程度待
ってパケットを送ることにより、渋滞してもパケットの
送受信を行うことを可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したネットワーク
システムにおいては、パケットを送受信するときに、パ
ケットを確実に送受信する信頼性とパケットを送受信す
るトラフィックの拡大との双方が望まれ、これらを考慮
して設計することが重要である。
【0006】しかし、上述したように、ネットワークシ
ステムにおいては、渋滞していない状態においては信頼
性が満たされ、渋滞している状態においてはトラフィッ
ク拡大が満たされるが、双方の要件をともに満たすよう
に調整することは容易ではなかった。
【0007】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、ネットワークシステムが
渋滞する場合においても、信頼性及びトラフィックの拡
大の双方を考慮してパケットの送受信を行うことができ
るネットワーク制御方法及び装置並びに記録媒体を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した目
的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、非渋滞状態から
渋滞状態へと変化する相転移点においてトラフィックの
効率が最大となるということに着目して、この相転移点
をフラクタル的性質を利用して識別できることを見出し
た。すなわち、本発明に係るネットワーク制御方法は、
このような知見に基づいて完成されたものであり、入力
される移動体が処理手段を通過するのに要する時間を検
出する検出工程と、移動体の処理手段を通過するのに要
する時間が所定値以上となる間隔分布及び頻度を求める
計数工程と、計数工程で求められた間隔分布と頻度との
関係を対数プロットする演算工程と、演算工程で対数プ
ロットされた間隔分布と頻度との関係が直線となるよう
に移動体の流量を制御する制御工程とを有することを特
徴とする。
【0009】このようなネットワーク制御方法は、処理
手段を通過する移動体の流量に応じて変化する移動体が
処理手段を通過するのに要する時間に基づいて間隔分布
と頻度との関係が直線となるように移動体の流量を制御
することができる。
【0010】また、本発明に係るネットワーク制御装置
は、入力される移動体の処理手段を通過するのに要する
時間を検出する検出手段と、検出手段で検出された移動
体の処理手段を通過するのに要する時間が所定値以上と
なる間隔分布及び頻度を求める計数手段と、計数手段で
求められた間隔分布と頻度との関係を対数プロットする
演算手段と、演算手段で得られた間隔分布と頻度との関
係を直線とするように移動体の流量を制御する制御手段
とを有することを特徴とするものである。
【0011】このように構成されたネットワーク制御装
置は、移動体の処理手段を通過するのに要する時間に基
づいて演算手段で得られた間隔分布と頻度との関係を直
線とするように制御手段により移動体の流量を制御する
ことができる。
【0012】また、本発明に係る記録媒体は、入力され
る移動体が処理手段を通過するのに要する時間を検出す
る検出処理と、移動体の処理手段を通過するのに要する
時間が所定値以上となる間隔分布及び頻度を求める計数
処理と、計数処理で求められた間隔分布と頻度との関係
を対数プロットする演算処理と、演算処理で対数プロッ
トされた間隔分布と頻度との関係が直線となるように移
動体の流量を制御する制御処理とを有するプログラムが
格納されていることを特徴とするものである。
【0013】このように構成された記録媒体は、当該プ
ログラムをコンピュータに読み込ませることによって、
移動体が処理手段を通過するのに要する時間に基づいて
移動体の流量を制御する処理を実行することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るネットワーク
制御方法及び装置並びに記録媒体について図面を参照し
ながら説明する。
【0015】このネットワーク制御方法及び装置は、例
えば図1に示すようなサーバー1a,1b,1c,1
d,1e,1f,1g,1h,1i,1jと複数のクラ
イアント2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,
2h,2i,2j,2k,2lからなるネットワークシ
ステムに適用することができる。このネットワークシス
テムは、例えばクライアント2aからクライアント2c
にパケットを送信するとき、複数のサーバー1c,1
b,1a,1d,1eを介して送信する。このとき、サ
ーバー1c,1b,1a,1d,1eは、複数のクライ
アント2からパケットが送信されると、いわゆる渋滞状
態となり、パケットを処理することができなくなる。な
お、以下の説明において、ネットワーク制御装置に含ま
れる各サーバーを指すときにはサーバー1と称し、各ク
ライアントを指すときにはクライアント2と称する。
【0016】各サーバー1は、図2に示すように、クラ
イアント2又は他のサーバー1からパケットを受信する
受信部3と、クライアント2又は他のサーバー1にパケ
ットを送信する送信部4と、受信部3に接続された記録
部5と、これら受信部3及び送信部4に接続された検出
部6と、検出部6から検出結果が入力される計数部7
と、計数部7から計数結果が入力される演算部8と、受
信部3及び送信部4を制御する制御部9とを有する。
【0017】この受信部3には、検出部6と記録部5と
が接続されている。そして、この受信部3は、パケット
を受信すると、記録部5に出力して受信したパケットを
格納させる。
【0018】送信部4は、記録部5と接続されている。
この送信部4は、記録部5からパケットを入力して受信
部3で受信したパケットをクライアント2又は他のサー
バー1に送信する。具体的には、この送信部4は、例え
ばパケットに付加されたアドレス情報を認識してクライ
アント2又は他のサーバー1にパケットを送信する。
【0019】また、この受信部3及び送信部4には、制
御部9が接続されている。この受信部3及び送信部4
は、制御部9に制御されて、上述した動作を行う。ま
た、受信部3は、制御部9により入力するパケットの流
量が制御される。
【0020】記録部5には、受信部3と送信部4とが接
続されている。すなわち、この記録部5は、受信部3が
受信したパケットを格納するとともに、送信部4へとパ
ケットを出力する。すなわち、この記録部5は、制御部
9により制御された送信部4からの命令に応じて送信部
4へとパケットを出力する。
【0021】検出部6には、受信部3及び送信部4が接
続されている。そして、この検出部6は、パケット毎に
受信部3でパケットを受信した受信時間及び送信部4で
パケットを送信した送信時間を検出する。この検出部6
は、受信時間及び送信時間を検出することで所定の流量
で入力されるパケットに応じて当該パケットのサーバー
1を通過するのに要する通過時間を検出して計数部7に
計数結果を出力する。
【0022】計数部7には、検出部6が接続されてお
り、この計数部7は、検出部6で検出されたパケットが
サーバー1を通過するのに時間が入力される。そして、
この計数部7では、通過時間が所定時間以上となったと
きの間隔分布及び頻度を求める。すなわち、この計数部
7では、例えば第1の通過時間が所定値以上となったと
きと、上記第1の通過時間の次に所定値以上となったと
きの第2の通過時間の時間差を検出することにより間隔
分布を検出する。また、この計数部7は、所定の時間当
たりに通過時間が所定時間以上となったときの頻度を検
出する。そして、計数部7は、演算部8に間隔分布及び
頻度を計数結果として出力する。
【0023】演算部8には、計数部7が接続され、当該
計数部7から間隔分布及び頻度が入力される。そして、
この演算部8では、計数部7で求められた間隔分布と頻
度との関係を対数プロットする。また、この演算部8
は、間隔分布と頻度との関係を演算結果として制御部9
に出力する。
【0024】制御部9には、演算部8が接続されてお
り、演算部8で得られた間隔分布と頻度との関係が入力
される。また、この制御部9には、受信部3及び送信部
4が接続されており、当該送信部4から送信するパケッ
トの流量を制御する。このように制御部9は、受信部3
及び送信部4により送受信するパケットの流量を制御す
ることにより、上述した対数プロットしたときにおける
間隔分布と頻度との関係が直線的、いわゆるフラクタル
的性質を有するようにパケットの流量を制御する。
【0025】つぎに、このように構成されたサーバー1
でパケットの流量を制御するときの一例を説明する。
【0026】ここで、サーバー1においては、パケット
が通過するのに要する通過時間がある。図3は、パケッ
トがサーバー1を通過するのに要する通過時間をシミュ
レーションした図であり、縦軸に1つのパケットが通過
するのに要する通過時間を示し、横軸に経過時間を示し
たものである。また、この図3は、受信部3で受信する
パケットの密度が約0.0045の場合と約0.003
の場合における経過時間と通過時間との関係を示してい
る。
【0027】この図3によれば、パケットの密度が0.
003である場合、経過時間が増加しても、通過時間は
ほぼ一定となっており、パケットの渋滞が生じていない
状態となっていることがわかる。
【0028】また、パケットの密度が0.0045であ
る場合においては、経過時間が増加するとともに通過時
間が大きくなっていることがわかる。ここで、通過時間
は、それぞれ異なっており、約300以上かかっている
状態においては、パケットの渋滞が生じている状態とな
っていることがわかる。
【0029】また、上述したサーバー1においては、外
部から注入するパケットの割合を変化させたとき、パケ
ットの密度と経過時間の関係が変化する。このパケット
の密度と経過時間との関係は、図4に示すように、10
%〜80%まで変化させたときのパケットの密度と経過
時間との関係をシミュレーションしたときの結果を示す
図である。この図4は、縦軸にパケットの密度を示し、
横軸に経過時間を示した図である。
【0030】この図4によれば、外部からサーバー1に
注入する割合を大きくするほど、短い経過時間でパケッ
ト密度が飽和していることがわかる。すなわち、サーバ
ー1は、外部から注入されるパケットの割合が大きくな
ると、送受信可能なパケット密度を超えて渋滞を生じさ
せることとなる。
【0031】一方、このサーバー1は、外部からパケッ
トを注入する割合が60%程度である場合、経過時間が
長くても、パケット密度が飽和しないことがわかる。す
なわち、このサーバー1は、外部からパケットを注入す
る割合を変化させることにより、パケットを注入し始め
て長い時間経過しても、渋滞を生じさせずにパケットを
送受信できることがわかる。
【0032】上述した図3及び図4より、パケットがサ
ーバー1を通過する通過時間及びパケットのネットワー
ク中に溜まっている密度は、外部から注入されるパケッ
トの密度に応じて図5に示すように変化する。また、こ
の図5における縦軸は、通過時間及びネットワーク中に
溜まっている密度を規格化して最も大きい値を1として
示している。
【0033】すなわち、この図5によれば、外部から注
入されるパケットの密度が0.004以上となると、通
過時間及びネットワーク中に溜まっている密度は急峻な
傾きで大きくなることがわかる。従って、この図5によ
れば、約0.004付近で渋滞と非渋滞との相転移点が
存在することがわかる。また、この図5によれば、約
0.004付近では、外部から注入されるパケットの密
度が大きいのに対して1つのパケットを送受信するのに
要する時間及びネットワーク中に溜まっている密度は小
さく、送受信効率が高いことがわかる。すなわち、この
図5に示すような関係を有するサーバー1は、相転移点
においてパケットを送受信することにより、より効率よ
くパケットの送受信が行うことができる。
【0034】つぎに、上述したような観点から、上記サ
ーバー1の制御方法について説明する。
【0035】このサーバー1の制御方法は、1つのパケ
ットを受信して送信するのに要する通過時間を検出する
検出工程と、検出工程で検出された通過時間が所定時間
以上かかった間隔分布及び頻度を計数する計数工程と、
計数工程で計数された間隔分布及び頻度を両対数プロッ
トする演算工程と、演算工程の演算結果に基づいて受信
部3及び送信部4を制御する制御工程とを有する。
【0036】検出工程では、パケット毎に受信部3で受
信した受信時間及び受信したパケットを送信部4で送信
した送信時間を検出部6で検出する。そして、この検出
工程では、検出部6で受信時間と送信時間との差分を計
算することにより、パケットが各サーバー1を通過する
のに要する通過時間を算出する。また、この検出工程で
は、検出部6で受信時間及び送信時間を検出することで
所定の流量で入力されるパケットに応じて当該パケット
のサーバー1を通過するのに要する通過時間を検出し、
これらを検出結果として計数部7に出力させる。
【0037】次に、計数工程では、検出工程で検出され
た通過時間が検出結果として検出部6から計数部7に入
力される。そして、この計数工程では、計数部7で通過
時間が所定時間以上となったときの間隔分布及び頻度を
求める。この所定時間とは、例えば図3に示す経過時間
とサーバー1を通過するのに要する通過時間との関係お
いて、パケットの通過時間が定常状態となった後におけ
る平均値を求め、平均値と標準偏差値の0.5倍の和と
した時間である。そして、この計数工程では、計数部7
で経過時間において隣接する通過時間が平均値と標準偏
差値の0.5倍の和以上となったときの時間差を検出す
ることにより間隔分布を検出する。また、この計数工程
では、計数部7で所定の時間当たりに通過時間が平均値
と標準偏差値の0.5倍の和以上となったときの頻度を
検出する。
【0038】次に、演算工程では、計数部7で求められ
た間隔分布と頻度との関係を演算部8で対数プロットす
る。このように演算工程において演算部8で間隔分布と
頻度との関係を対数プロットすることにより、図6に示
すような演算結果を得る。この図6によれば、パケット
密度が0.004,0.0045,0.005以外にお
ける間隔分布と頻度との関係は非直線的、すなわち、非
フラクタル的であることがわかる。一方、パケット密度
が0.004,0.0045,0.005における間隔
分布と頻度との関係A,B,Cはほぼ直線的であり、フ
ラクタル的であることがわかる。このことは、上述した
図4に示したように、約0.0045程度で非渋滞と渋
滞との相転移点が存在するということに対応する。
【0039】さらに、この図6によれば、パケット密度
が約0.0045である場合において間隔分布と頻度と
の関係は、最も直線的、すなわちフラクタル的な特性を
示すことがわかる。したがって、演算工程では、パケッ
ト密度が約0.0045のときが相転移点であることを
演算部8で認識して演算結果として制御部9に出力す
る。
【0040】なお、上述の計数工程で設定した所定値
は、平均値と標準偏差値の0.5倍の和でなくても良
く、平均値又は平均値と標準偏差値との和の値であって
もよい。このように平均値及び平均値と標準偏差値との
和における間隔分布と頻度との関係D,Eは、図7に示
すように、パケット密度が0.0045であるとき平均
値と標準偏差値の0.5倍の和で計数工程を行ったとき
とほぼ同様の特性を示していることがわかる。
【0041】次に、制御工程では、上述の演算工程で得
られた演算結果に基づいて送信部4及び受信部3で送受
信されるパケットの流量を制御部9で制御する。この制
御工程では、制御部9で送受信するパケットの流量を制
御することにより、図6に示した間隔分布と頻度との関
係が直線的、いわゆるフラクタル的性質を有するように
パケットの流量を制御する。具体的には、制御部9で受
信部3で受信するパケットの流量を制御することで1つ
のパケットが各サーバー1を通過する通過時間を制御す
ることにより、図6に示した間隔分布と頻度との関係が
フラクタル的となるように制御する。
【0042】したがって、このようなサーバー1の制御
方法によれば、検出工程で検出した通過時間に基づいて
計数工程及び演算工程を行うことにより渋滞と非渋滞と
の相転移点を求め、制御部9でパケットの流量が相転移
点となるように送信部4及び受信部3を制御するので、
常に相転移点でパケットの送受信を行うことができる。
したがって、このサーバー1の制御方法によれば、図8
に示すように、パケットの密度が0.0045の相転移
点において、所定の時間内における信頼性及びパケット
の総流量がともに高い状態にてパケットの送受信を行う
ことができる。なお、図8は、縦軸に信頼性及び所定の
時間内におけるパケットの総流量を規格化して最も大き
い値を1として示している。
【0043】また、上述したサーバーの制御方法は、上
述した工程をプログラムとして記録媒体に格納しても良
い。このサーバーの制御方法が格納された記録媒体は、
起動することにより、例えばコンピュータに上述した工
程と同様の処理を行わせることができる。
【0044】なお、上述した説明は、本発明に係るネッ
トワーク制御方法及び装置並びに記録媒体をサーバーと
クライアントからなるネットワークシステムに適用した
一例について説明したが、本発明に係るネットワーク制
御方法及び装置並びに記録媒体は、例えば自動車等を移
動体とした交通網の制御にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るネットワーク制御方法は、間隔分布と頻度との関係を
対数プロットする演算工程を有し、間隔分布と頻度との
関係が直線となるように移動体の流量を制御するので、
間隔分布と頻度との関係がフラクタル的となるように移
動体の流量を制御することができる。したがって、この
ネットワーク制御方法によれば、間隔分布と頻度との関
係をフラクタル的となるように移動体の流量を制御する
ことにより、移動体の非渋滞と渋滞との境界である相転
移点で移動体の入出力を制御することができる。
【0046】また、本発明に係るネットワーク制御装置
は、計数手段で求められた間隔分布と頻度との関係を対
数プロットする演算手段と、演算手段で得られた間隔分
布と頻度との関係を直線とするように移動体の流量を制
御する制御手段とを有するので、間隔分布と頻度との関
係をフラクタル的となるように移動体の流量を制御する
ことにより、移動体の非渋滞と渋滞との境界である相転
移点で移動体の入出力を制御することができる。
【0047】また、本発明に係る記録媒体は、所定の流
量で入力される移動体に応じて当該移動体がサーバーを
通過するのに要する時間を検出する検出処理と、移動体
のサーバーを通過するのに要する時間が所定値以上とな
る間隔分布及び頻度を求める計数処理と、計数処理で求
められた間隔分布と頻度との関係を対数プロットする演
算工程と、演算処理で対数プロットされた間隔分布と頻
度との関係が直線となるように移動体の流量を制御する
制御処理とを有するプログラムが格納されていることに
よって、移動体がサーバーを通過するのに要する時間の
変化に基づいて移動体の流量を制御する処理を実行する
ことができる。したがって、この記録媒体によれば、例
えばサーバー等のコンピュータを間隔分布と頻度との関
係をフラクタル的となるように移動体の流量を制御する
ことにより、移動体の非渋滞と渋滞との境界である相転
移点で移動体の入出力を制御するように駆動させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クライアントとサーバーとからなるネットワー
クシステムの一例を示す図である。
【図2】サーバーの一例を示すブロック図である。
【図3】パケットが通過するのに要する時間とパケット
を送受信し始めてからの経過時間との関係を示した図で
ある。
【図4】外部から注入されるパケットの割合を変化させ
たときのパケットの密度とパケットを送受信し始めてか
らの経過時間との関係を示した図である。
【図5】1つのパケットを送受信するのに要する時間及
びネットワーク中に溜まっている密度を、規格化して最
も大きい値を1として縦軸に示し、外部から注入される
パケットの密度を横軸に示した図である。
【図6】間隔分布と頻度との関係を対数プロットして示
した図である。
【図7】平均値と標準偏差値の0.5倍との和における
間隔分布と頻度との関係をBとして示し、平均値におけ
る間隔分布と頻度との関係をDとして示し、平均値と標
準偏差値との和における間隔分布と頻度との関係をEと
して示した図である。
【図8】外部からのパケットの密度を変化させたときの
信頼性及びパケットの総流量を示した図である。
【符号の説明】
1 サーバー、2 クライアント、3 受信部、4 送
信部、5 記録部、6検出部、7 計数部、8 演算
部、9 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される移動体が処理手段を通過する
    のに要する時間を検出する検出工程と、 移動体の上記処理手段を通過するのに要する時間が所定
    値以上となる間隔分布及び頻度を求める計数工程と、 上記計数工程で求められた間隔分布と頻度との関係を対
    数プロットする演算工程と、 上記演算工程で対数プロットされた間隔分布と頻度との
    関係が直線となるように移動体の流量を制御する制御工
    程とを有することを特徴とするネットワーク制御方法。
  2. 【請求項2】 上記移動体をパケットとし、上記処理手
    段をサーバーとしたことを特徴とする請求項1記載のネ
    ットワーク制御方法。
  3. 【請求項3】 上記所定値を移動体の処理手段を通過す
    るのに要する時間の平均値以上としたことを特徴とする
    請求項1記載のネットワーク制御方法。
  4. 【請求項4】 所定の流量で入力される移動体が処理手
    段を通過するのに要する時間を検出する検出手段と、 上記検出手段で検出された移動体の上記処理手段を通過
    するのに要する時間が所定値以上となる間隔分布及び頻
    度を求める計数手段と、 上記計数手段で求められた間隔分布と頻度との関係を対
    数プロットする演算手段と、 上記演算手段で得られた間隔分布と頻度との関係を直線
    とするように移動体の流量を制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とするネットワーク制御装置。
  5. 【請求項5】 上記移動体はパケットとし、上記処理手
    段はサーバーであることを特徴とする請求項4記載のネ
    ットワーク制御装置。
  6. 【請求項6】 上記所定値は、移動体の処理手段を通過
    するのに要する時間の平均値以上であることを特徴とす
    る請求項4記載のネットワーク制御装置。
  7. 【請求項7】 所定の流量で入力される移動体が処理手
    段を通過するのに要する時間を検出する検出処理と、 移動体の上記処理手段を通過するのに要する時間が所定
    値以上となる間隔分布及び頻度を求める計数処理と、 上記計数処理で求められた間隔分布と頻度との関係を対
    数プロットする演算処理と、 上記演算処理で対数プロットされた間隔分布と頻度との
    関係が直線となるように移動体の流量を制御する制御処
    理とを有するプログラムが格納されていることを特徴と
    する記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記移動体をパケットとし、上記処理手
    段をサーバーとしたことを特徴とする請求項7記載の記
    録媒体。
  9. 【請求項9】 上記所定値を移動体の処理手段を通過す
    るのに要する時間の平均値以上としたことを特徴とする
    請求項7記載の記録媒体。
JP27901597A 1997-10-13 1997-10-13 ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体 Withdrawn JPH11122297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27901597A JPH11122297A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27901597A JPH11122297A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11122297A true JPH11122297A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17605212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27901597A Withdrawn JPH11122297A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11122297A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6736918B1 (en) 1999-08-31 2004-05-18 Lintec Corporation Process for producing cards
JP2005523167A (ja) * 2002-04-22 2005-08-04 ルカ トンチェリ 工作機械に主軸を支持するための構造およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6736918B1 (en) 1999-08-31 2004-05-18 Lintec Corporation Process for producing cards
JP2005523167A (ja) * 2002-04-22 2005-08-04 ルカ トンチェリ 工作機械に主軸を支持するための構造およびその製造方法
JP4660096B2 (ja) * 2002-04-22 2011-03-30 ルカ トンチェリ 工作機械に主軸を支持するための構造およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3873066A1 (en) Method for managing resource state information, and resource downloading system
US9148356B2 (en) Communication apparatus, method for implementing communication, and non-transitory computer-readable medium
US20120150936A1 (en) Distribution system
US11102289B2 (en) Method for managing resource state information and system for downloading resource
EP4395337A1 (en) Video playing grade determination method, video playing method, and related apparatuses
CN102055677A (zh) 减少网络拥塞的方法及设备
EP1428358B1 (en) Data communications method and system for transmitting multiple data streams calculating available bandwidth per stream and bit stream trade-off
CA2492882A1 (en) Data rate control
US7269139B1 (en) Method and apparatus for an adaptive rate control mechanism reactive to flow control messages in a packet switching system
CN114520891B (zh) 一种基于多个前端视频设备的数据传输方法及相关装置
CN113872870B (zh) 控制网络拥塞的方法和相关装置
CN111291252B (zh) 一种每秒查询率的调整方法、装置、电子设备及存储介质
CN114401224B (zh) 一种数据限流方法、装置、电子设备以及存储介质
CN113300910B (zh) 获取使用速率的方法和系统、终端、接入点、mec服务器
CN110169134A (zh) 无线质量支持视频体验的检测方法及装置
JPH11122297A (ja) ネットワーク制御方法及びネットワーク制御装置並びに記録媒体
KR101570933B1 (ko) 데이터분산서비스에서 동적 블룸 필터를 이용한 노드 탐색 시스템 및 방법
US8218452B2 (en) Network detection of real-time applications using incremental linear regression
CN116566919A (zh) 带宽探测方法、装置、电子设备及存储介质
CN110290552B (zh) 缓存深度的测量方法和装置、存储介质、电子装置
CN112469099B (zh) 联网控制方法、联网控制装置、电子设备和存储介质
JP2004179807A (ja) クロック再生装置、データ通信装置およびクロック再生方法
KR100706399B1 (ko) 이동통신 단말기에서의 컨텐츠 다운로드 제어 장치 및 방법
JP6093317B2 (ja) ノンフリーズ型映像配信ネットワークシステム
CN113660171B (zh) 终端数据采集的流量控制方法及系统、服务端和客户端

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104