JPH11115342A - 枚葉中綴じ製本機 - Google Patents

枚葉中綴じ製本機

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JPH11115342A
JPH11115342A JP28823597A JP28823597A JPH11115342A JP H11115342 A JPH11115342 A JP H11115342A JP 28823597 A JP28823597 A JP 28823597A JP 28823597 A JP28823597 A JP 28823597A JP H11115342 A JPH11115342 A JP H11115342A
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JP
Japan
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sheet
printing paper
fed
paper
feeding
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Application number
JP28823597A
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English (en)
Inventor
Yuji Takiguchi
勇治 滝口
Masahiko Ikeda
雅彦 池田
Isao Matsumoto
功 松元
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11115342A publication Critical patent/JPH11115342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズが互いに異なる枚葉刷り紙を用いて中
綴じ製本する。 【解決手段】 枚葉刷り紙を送り出す給紙手段12と、
該給紙手段から送られる枚葉刷り紙を受け取り、その絵
柄を基準にして位置調節する枚葉刷り紙受取手段13と
を有した給紙ユニット37a〜37dを、複数基一列に
設ける。給紙ユニットの列に沿って集積手段15を走行
させつつ、各枚葉刷り紙受取手段が受け取った枚葉刷り
紙に対しその絵柄を基準にした左右間中央を仮止めしな
がら枚葉刷り紙を集積する。集積手段により集積した枚
葉刷り紙をその左右間中央で綴じ手段16により綴じ、
折り手段29で折り、断裁手段30で仕上げ裁ちする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カタログ等を製本
することができる枚葉中綴じ製本機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、カタログ等の印
刷物は同じ内容のものが多量に生産されていたが、最近
のニーズの多様化に伴って印刷物のパーソナル化が進
み、また電子写真方式の印刷が実用化されたことも相俟
って、個人別に異なる内容のページが挿入された印刷物
が要求されるようになってきた。
【0003】パーソナル印刷物を作る場合は、コスト等
の問題から、複数種の印刷機による出力を組み合わせる
ことが考えられるが、異種類の印刷機から出力される枚
葉刷り紙は互いにサイズが異なるので、これを従来の自
動丁合機、自動製本機等で製本することは困難である。
その理由は次の通りである。
【0004】枚葉刷り紙を丁合する場合、各枚葉刷り紙
をその一つの角が丁合機内のジョガー等の角に合うよう
に排出し積み重ねるようにするが、互いにサイズの異な
る枚葉刷り紙についてそのような丁合を行うと、枚葉刷
り紙間で中心がずれるので、針金綴じが困難になる。仮
にサイズの異なる枚葉刷り紙同士を丁合しようとするな
らば、最も小さいサイズの枚葉刷り紙のサイズに合わせ
て他の枚葉刷り紙を断裁した上で丁合機にかける必要が
ある。しかし、そのような断裁を行うことは生産性の面
から好ましくない。
【0005】したがって、本発明はそのような問題点を
解決する手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のような手段を採用する。
【0007】すなわち、請求項1の発明は、枚葉刷り紙
を送り出す給紙手段(12)と、該給紙手段(12)か
ら送られる枚葉刷り紙(A〜D)を受け取り、その絵柄
を基準にして位置調節する枚葉刷り紙受取手段(13)
とを有した給紙ユニット(37a〜37d)が、複数基
一列に設けられ、上記給紙ユニット(37a〜37d)
の列に沿って走行しつつ、上記各枚葉刷り紙受取手段
(13)が受け取った枚葉刷り紙(A〜D)に対しその
絵柄を基準にした左右間中央(11)を仮止めしながら
枚葉刷り紙を集積する集積手段(15)が、無限軌道
(38)上に設けられ、上記集積手段(15)により集
積された枚葉刷り紙(A〜D)をその左右間中央(1
1)で綴じる綴じ手段(16)と、該綴じられた枚葉刷
り紙(A〜D)を折る折り手段(29)と、該折られた
枚葉刷り紙(A〜D)を仕上げ裁ちする断裁手段(3
0)とが、最後尾の給紙ユニット(37d)の下流側に
配置された枚葉中綴じ製本機を採用する。
【0008】請求項2の発明は、上記各給紙手段(1
2)が、必要な枚葉刷り紙(A〜D)の各山から枚葉刷
り紙(A〜D)を必要枚数送り出す紙置き台又は棚を備
えている請求項1記載の枚葉中綴じ製本機を採用する。
【0009】請求項3の発明は、上記枚葉刷り紙受取手
段(13)は、絵柄を基準にした左右間中央(11)が
左右間基準位置に来るように枚葉刷り紙(A〜D)をそ
の左右から規制する左右の位置決め部材(17、18)
と、絵柄を基準にした天地間中央(10)が天地間基準
位置に来るように枚葉刷り紙(A〜D)をその天地から
規制する天地の位置決め部材(19、20)とを有して
いる請求項1記載の枚葉中綴じ製本機を採用する。
【0010】請求項4の発明は、上記集積手段(15)
が、上記枚葉刷り紙(A〜D)の左右間中央(11)に
針(4)を突き立てて仮止めする請求項1記載の枚葉中
綴じ製本機を採用する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1及び図2に例示される枚葉中綴じ印刷
物1は、カタログ、パンフレット等の小冊子であり、図
3のような異なるサイズの複数枚の枚葉刷り紙A、B、
C、Dがそれらの絵柄a1〜a16を基準にして位置合わ
せされつつ中央で仮止めされ、該仮止め箇所の上から針
金等の綴じ具2で綴じられ、図4のように中央の折り位
置で折られ、その後仕上げ裁ちされることによって作ら
れている。図3中符号10、11はそれぞれ絵柄基準の
天地間中央、左右間中央を示しており、枚葉刷り紙A、
B、C、Dはこれら天地間中央10、左右間中央11が
合致するように重ね合わされている。この枚葉中綴じ印
刷物1を構成する枚葉刷り紙A、B、C、Dは、後述す
るようにその丁合い時に左右間中央11に針4が突き立
てられるが、その針跡孔a(図15(B)参照)が上記
綴じ具2により隠蔽されている。
【0013】この枚葉中綴じ印刷物1は、図2のよう
に、p1〜p16の頁を有するカタログ等の小冊子であ
り、p1は表表紙、p16は裏表紙、p2〜p15は中身の頁
になっている。頁の増減は枚葉刷り紙を増減することに
よって自在になしうる。p1〜p1 6の各頁には各種文
字、図、写真等の絵柄が印刷されている。これらの頁の
すべて又は一部はパーソナル情報を含んでおり、パーソ
ナル化された頁を有する枚葉刷り紙は、例えば電子写真
方式の印刷により個人別に出力される。パーソナル情報
を有しない一般情報の枚葉刷り紙はオフセット印刷等通
常の印刷方式により印刷される。
【0014】この枚葉中綴じ印刷物1は、次に述べる枚
葉中綴じ製本機により製造される。
【0015】枚葉中綴じ製本機は、図5に示されるよう
に、一列に配置した複数基の給紙ユニット37a〜37
dを備えている。各給紙ユニット37a〜37dは、枚
葉刷り紙A〜Dを送り出す給紙手段12と、該給紙手段
12から送られる枚葉刷り紙A〜Dを受け取り、その絵
柄を基準にして位置調節する枚葉刷り紙受取手段13と
を有している。
【0016】給紙手段12は全給紙ユニットで同じ構成
であり、一基の給紙ユニット37について説明する。給
紙手段12は、例えばコレーター又は多棚式給紙装置で
構成される。コレーターは、所望の一種又は数種の枚葉
刷り紙をそれぞれの紙置き台に積み重ねておき、その中
から冊子を構成するのに必要な枚葉刷り紙をコンピュー
ターに入力されているデータに基づき真空吸引式のサッ
カーにより一枚ずつ取り上げ、ベルトコンベアに受け渡
すようにした装置である。多棚式給紙装置は、上記紙置
き台を棚状に多段に配置し、枚葉刷り紙をそれぞれの棚
に入れておき、冊子を構成するのに必要な枚葉刷り紙を
コンピューターに入力されているデータに基づき、各棚
からサッカー等で取り出して排出用のベルトコンベアに
受け渡すようにした装置である。給紙手段12の紙置き
台又は棚12bは複数段設けることもできるし、一段の
み設けることもできる。
【0017】一つの給紙ユニット37は、給紙手段12
の紙置き台又は棚12bの段数に応じて例えば図3に示
した各種枚葉刷り紙A、B、C、Dのうち一種又は複数
種の給紙を受け持つことができ、これらが上記コレータ
ー又は多棚式給紙装置の各紙置き台や各棚12b上に区
分けして載せられ、そのベルトコンベアよりなる排出部
12aから順次送り出され、枚葉刷り紙受取手段13に
受け渡される。一基の給紙手段12に対して異種類の枚
葉刷り紙A、B、C、Dを装填してもよいが、一基の給
紙手段12に対しては同じ大きさの枚葉刷り紙を装填す
るのが製本速度を早める上で望ましい。また、製本速度
をさらに早めるには、同じ大きさであって絵柄の天地間
中央10又は左右間中央11が同じである枚葉刷り紙を
一つの給紙手段に対し装填するのが望ましい。例えば、
最初の給紙ユニット37aから最後の給紙ユニット37
dに向かって枚葉刷り紙A、B、C、Dを順次割り振る
ようにする。
【0018】枚葉刷り紙受取手段13も、全給紙ユニッ
ト37a〜37dで同じ構造であり、一基の給紙ユニッ
トのものについて説明する。図6に示されるように、枚
葉刷り紙受取手段13は、絵柄を基準にした左右間中央
11(図3参照)が左右間基準位置に来るように枚葉刷
り紙をその左右から規制する左右の位置決め部材17、
18と、絵柄を基準にした天地間中央10(図3参照)
が天地間基準位置に来るように各枚葉刷り紙A、B、
C、Dをその天地から規制する天地の位置決め部材1
9、20とを有している。
【0019】この枚葉刷り紙受取手段13中には、X軸
とY軸とが定位置に設定されており、X軸が上記左右間
基準位置に合致し、Y軸が上記天地間基準位置に合致す
る。左右の位置決め部材17、18はそれぞれY軸方向
送りネジ(図示せず)によりY軸方向に送られるように
なっている。また、天地の位置決め部材19、20はそ
れぞれX軸方向送りネジ(図示せず)によりX軸方向に
送られるようになっている。各送りネジはサーボモータ
ー又はステッピングモーター(図示せず)により駆動さ
れ、各モーターは上記給紙装置12から枚葉刷り紙が送
られて来る度にその枚葉刷り紙のサイズ、絵柄位置等の
情報に基づいてコンピューターにより制御されるように
なっている。
【0020】上記左側の位置決め部材17、天側の位置
決め部材19及び地側の位置決め部材20は、それぞれ
垂直壁と水平壁とよりなるトレー片であり、これら三者
でトレー状の器を形成し、枚葉刷り紙を一枚ずつ受け止
めるようになっている。左側の位置決め部材17の水平
壁が天地の位置決め部材19、20の水平壁の下方に潜
り込み、これら三者の水平壁でトレーの底を形成し、ま
た、これら三者の垂直壁でトレーの三方壁を形成する。
右側の位置決め部材18はジョガーであり、天地の位置
決め部材19、20の右端に形成された切欠21内に入
り込みトレー片上の枚葉刷り紙に振動を与える。この振
動により、枚葉刷り紙はより適正な位置に移動する。
【0021】その他、天地の位置決め部材19、20の
水平壁には上記X軸上に沿って後述する針4の貫通を許
す逃し溝5が設けられている。
【0022】上記左右及び天地の位置決め部材17、1
8、19、20は、図7のように例えば枚葉刷り紙Aの
大きさ、絵柄位置等に応じて拡縮移動した後、図8のよ
うに枚葉刷り紙Aを受け取り、この枚葉刷り紙AをX軸
とY軸上に位置決めし、しかる後、集積手段15に渡す
ように動作する。
【0023】上記給紙ユニット37a〜37dの近傍に
は、図5に示されるように、該給紙ユニット37a〜3
7dの列に沿って走行しつつ、各枚葉刷り紙受取手段1
3が受け取った枚葉刷り紙に対しその絵柄を基準にした
左右間中央11を仮止めしながら枚葉刷り紙を集積する
集積手段15が、設けられている。集積手段15は、一
基又は複数基用意され、給紙ユニット37a〜37dの
配列ピッチの長さ分ずつ無限軌道38上を間欠移動す
る。無限軌道38は水平面上又は垂直面上に環状に配置
される無端の案内レール、搬送チェーン等で構成され
る。
【0024】集積手段15は、図6のように上記位置決
め部材17、18、19、20の下方に配置されたスト
ック台22と、該ストック台22上に植設された複数本
の針4と、該針4を枚葉刷り紙に突き刺す際に枚葉刷り
紙を針4の方に押し付けるための押さえ部材23とを具
備している。
【0025】ストック台22は枚葉刷り紙を受け止める
ための水平な板部材であり、図6及び図12に示される
ように、水平移動板22aと垂直移動板22bとを有し
ている。水平移動板22aは、上記位置決め部材17、
18、19、20の下方に配置された無限軌道38上を
図5中矢印方向に移動可能である。垂直移動板22bは
水平移動板22aの中央部に形成された四角形の穴32
の中に係脱自在に嵌め込まれており、水平移動板22a
の下面側に垂直に固定されたエアシリンダー33のロッ
ドに連結されている。このエアシリンダー33の駆動に
より垂直移動板22bは図13に示されるように水平移
動板22aに嵌まり込んだ位置と位置決め部材19、2
0の裏面位置との間を往復移動可能である。
【0026】上記複数本の針4は、図6に示されるよう
に上記垂直移動板22bにおける上記X軸を含む垂直面
と交叉して出来る線上に垂直に配列されている。各針4
は図12に示されるように垂直移動板22bを上方向に
垂直に貫通し、垂直移動板22bの下面に固定されたエ
アシリンダー34のロッド34aに取り付けられてい
る。針4は、図15に示されるように、エアシリンダー
34が伸動作すると垂直移動板22b上に突出し、縮動
作すると垂直移動板22b下に没する。
【0027】上記押さえ部材23は、エアシリンダー
(図示せず)の駆動により位置決め部材17、18、1
9、20の上方で上下に移動可能である。ストック台2
2と押さえ部材23は、位置決め部材17、18、1
9、20に対して同時に接離するようになっており、垂
直移動板22bが上昇しその上の針4が天地の位置決め
部材19、20をその逃し溝5から上方に貫通しようと
すると、図13(A)のように押さえ部材23が下降し
位置決め部材17、18、19、20内の枚葉刷り紙D
を上から押し付ける。図13は集積手段15が最後尾の
給紙ユニット37dにおいて仮止めを行っている状態に
対応する。押さえ部材23は水平な板材であり、上記針
4に対応して針通し孔24が設けられている。押さえ部
材23が例えば枚葉刷り紙Aをその上から押さえると同
図(B)のごとく垂直移動板上の針4が枚葉刷り紙Aを
下から上へと突き抜け、例えば枚葉刷り紙Dをその上か
ら押さえると図10のごとく垂直移動板上の針4が枚葉
刷り紙Aを下から上へと突き抜ける。これにより、各枚
葉刷り紙A、B、C、Dは垂直移動板22b上に仮止め
される。この後、図11のように位置決め部材17、1
8、19、20は垂直移動板22b上からその外周に逃
げ、押さえ部材23は上方に逃げる。
【0028】上記位置決め部材17、18、19、2
0、垂直移動板22b及び押さえ部材23は、各給紙ユ
ニット37下で上記動作を行うようになっており、垂直
移動板22b上には図13及び図14のように枚葉刷り
紙A、B、C、Dが順次仮止めされつつ積層されてい
く。上記垂直移動板22bは、一つの枚葉中綴じ印刷物
1である冊子を作るのに必要な全枚葉刷り紙A、B、
C、Dを仮止めすると、水平移動板22aの穴32内に
嵌まり込み、上記無限軌道38上を水平移動板22aと
共に最後尾の給紙ユニット37dの位置決め部材17、
18、19、20の下方から綴じ手段16の方へ移動す
る。
【0029】上記無限軌道38上における最後尾の給紙
ユニット37dの下流側には、上記集積手段15により
集積された枚葉刷り紙をその左右間中央11で綴じる綴
じ手段16と、該綴じられた枚葉刷り紙を折る折り手段
29と、該折られた枚葉刷り紙を仕上げ裁ちする断裁手
段30とが配置されている。
【0030】綴じ手段16は、図5に示されるように、
例えば二台のステッチャー26で構成され、無限軌道3
8上において上記X軸に平行に配置されている。上記ス
トック台22上に針4で仮止めされた枚葉刷り紙がステ
ッチャー26の位置まで移動して来ると、ステッチャー
26はその仮止めされた複数枚の例えば枚葉刷り紙A、
B、C、Dをその左右間中央11で針金等の綴じ具2で
綴じる。ステッチャー26が綴じる箇所は、図15に示
されるように、枚葉刷り紙A、B、C、Dの針4が突き
立てられた箇所である。ストック台22がステッチャー
26の下方に移動して来て停止すると図15(A)のよ
うにクランプ36が枚葉刷り紙A、B、C、Dの重畳体
の端を掴んでストック台22上に保持し、次に針4がス
トック台22下に引っ込み、しかる後ステッチャー26
が枚葉刷り紙A、B、C、Dを針跡孔aの上から綴じ具
2で綴じる。これにより、丁合い工程で生じた針跡孔a
は綴じ具2で隠される。
【0031】クランプ36は綴じ手段16の近傍に配置
され、集積手段の通過を妨げないよう無限軌道38に対
し出没可能に図示しないエアシリンダー等で支持されて
いる。また、上記水平移動板22aには、図15に示さ
れるように、クランプ36が嵌まり込む切欠35が形成
されている。
【0032】なお、針を枚葉刷り紙に突き刺したまま針
4が突出していない箇所を綴じ具2で閉じることも可能
である。その場合は上記クランプ36は省略することが
できる。
【0033】上記綴じ手段16により綴じられた枚葉刷
り紙A、B、C、Dは、その後、次の折り手段29へ搬
送される。綴じ手段16から折り手段29へは例えばコ
ンベアベルト39により搬送される。
【0034】折り手段29は、上記綴じ手段16によっ
て綴じ具2で綴じられた枚葉刷り紙A、B、C、Dをそ
の中央11の綴じ具2に沿って二つ折りする。図16に
示されるように、折り手段29は、綴じ具2で綴じられ
た枚葉刷り紙A、B、C、Dをそれらの左右間中央11
に沿って上方に突き上げる突き上げ板27と、突き上げ
板27が突き上げた枚葉刷り紙A、B、C、Dを挟み込
み二つ折りするニップローラー28とを有している。ニ
ップローラー28により二つ折りされ排出された枚葉刷
り紙A、B、C、Dは次の断裁手段30に送られる。
【0035】断裁手段30は、通常の製本機におけるよ
うな断裁機(図示せず)で構成され、上記折り手段29
で折られた枚葉刷り紙A、B、C、Dを天地及び小口で
断裁するようになっている。この断裁手段30を経るこ
とにより、枚葉刷り紙A、B、C、Dは、カタログ、小
冊子等の完成品として仕上げられる。
【0036】次に、この枚葉中綴じ製本機による製本工
程について説明する。
【0037】例えば図1及び図2に示される枚葉中綴じ
印刷物1を製本するものとし、図3に示されるような枚
葉刷り紙A、B、C、Dを予め印刷しておく。枚葉刷り
紙Aにはその表に絵柄a2、a15、裏にa16、a1が、枚
葉刷り紙Bにはその表に絵柄a4、a13、裏に絵柄
14、a3、が、枚葉刷り紙Cにはその表に絵柄a6、a
11、裏に絵柄a12、a5が、枚葉刷り紙Dにはその表に
絵柄a8、a9、裏に絵柄a1 0、a7がそれぞれ印刷され
ている。各枚葉刷り紙A、B、C、Dの表裏の絵柄は、
絵柄基準の天地間中央10及び左右間中央11が表裏間
で一致するように印刷されている。パーソナル情報用の
枚葉刷り紙は例えば電子写真式印刷機で個人別に印刷さ
れる。例えば、枚葉刷り紙Aをパーソナル化する場合
は、この枚葉刷り紙Aを個人ごとに一枚ずつ印刷し、他
のパーソナル化する必要のない枚葉刷り紙B,C,Dは
オフセット印刷機等で印刷する。
【0038】このようにして印刷した枚葉刷り紙A、
B、C、Dを夫々給紙ユニット37a〜37dの給紙手
段12の紙置き台又は棚12bに山状に積み置く。給紙
ユニット数が少ない場合は、一つの給紙ユニットで複数
種の枚葉刷り紙の給紙を受け持つようにしてもよい。
【0039】給紙ユニット37a〜37dの各給紙手段
12は、各枚葉刷り紙A、B、C、Dを夫々図7のよう
に一枚ずつ受取手段13の位置決め部材17、18、1
9、20上に送る。
【0040】受取手段13は、例えば枚葉刷り紙Aの給
紙を受け持つ給紙ユニット37aのものであれば、枚葉
刷り紙Aの受け取りに際し予め左側の位置決め部材17
をY軸方向で移動させ、今回受け取る枚葉刷り紙Aの左
端を受け止めた際にその左右間中央11がX軸に合致す
るように調整する。次に、天地の位置決め部材19、2
0をそれぞれX軸方向に移動させ、今回受け取る枚葉刷
り紙Aの天地を規制し天地間中央10がY軸に合致する
ように調整する。このように調整された左側及び天地の
位置決め部材17、19、20上に図7のように右方か
ら枚葉刷り紙Aが送り込まれる。
【0041】次に、図8のように、右側の位置決め部材
18がY軸上を左側に移動して枚葉刷り紙Aの右端に当
接し、枚葉刷り紙Aに振動を加える。これにより、図1
4(I)の如く、該枚葉刷り紙Aは左右及び天地の位置
決め部材17、18、19、20上でその左右間中央1
1及び天地間中央10がそれぞれX軸及びY軸に一致す
るよう位置決めされる。他の枚葉刷り紙B、C、Dにつ
いても給紙ユニット37b、37c、37dにおいて同
様に位置決めされ、図14(II)(III)(IV)
のように位置決め部材17、18、19、20により受
け止められる。
【0042】その後、図9のように、押さえ部材23が
下降して枚葉刷り紙Aを位置決め部材上に押し付け、次
いで、図10のように、集積手段15におけるストック
台22の垂直移動板が上昇し、垂直移動板上の針4を枚
葉刷り紙Aの左右間中央11に突き立てる。これによ
り、今回の枚葉刷り紙Aの仮止めが完了する。続いて、
図11のように、位置決め部材17、18、19、20
はこの仮止めされた枚葉刷り紙Aの下からその周辺に離
脱し、押さえ部材23は上方へ逃れ、垂直移動板は枚葉
刷り紙Aを保持したまま下降する。
【0043】給紙ユニット37aで垂直移動板22b上
に枚葉刷り紙Aを受け止めた集積手段15は、無限軌道
38上を順次隣の給紙ユニット37b〜37dの方に移
動して行き、各給紙ユニット37b〜37dから枚葉刷
り紙B、C、Dを受取りつつ仮止めする。図13に示さ
れる工程を経た後、一つの枚葉中綴じ印刷物1に必要な
全枚葉刷り紙A、B、C、Dが垂直移動板22b上で仮
止めされると、垂直移動板22bはエアシリンダー33
の縮動作で水平移動板22aの穴32内に嵌まり込み、
枚葉刷り紙A、B、C、Dはストック台22上に針4で
仮止めされた状態で保持される。ストック台22はこの
枚葉刷り紙A、B、C、Dを保持したまま無限軌道38
上をステッチャー26に向かって移動する。
【0044】ストック台22がステッチャー26下まで
来て停止すると、図15(A)のようにクランプ36が
動作しストック台22上に枚葉刷り紙A、B、C、Dを
固定する。枚葉刷り紙A、B、C、Dが固定されると、
図15(B)のようにエアシリンダー34の作動により
針4がストック台22下に没し、枚葉刷り紙A、B、
C、Dを解放する。
【0045】ステッチャー26は、ストック台22上の
枚葉刷り紙A、B、C、Dをその針跡孔aの上から針金
等の綴じ具2により綴じる。これにより、枚葉刷り紙
A、B、C、Dはその左右間中央11で綴じられ、また
丁合い工程で生じた針跡孔aは綴じ具2で隠蔽される。
【0046】ストック台22は、綴じ具2で綴じられた
枚葉刷り紙A、B、C、Dを残して無限軌道38上を最
初の給紙ユニット37aの方へと移動する。
【0047】一方、上記綴じ具2で綴じられた枚葉刷り
紙A、B、C、Dは、コンベアベルト39によって折り
手段29へ送られる。
【0048】折り手段29は、枚葉刷り紙A、B、C、
Dを受け取ると、図16のように、突き上げ板27でそ
の左右間中央11に沿って上方に突き上げる。ニップロ
ーラー28は、突き上げ板27が突き上げた枚葉刷り紙
A、B、C、Dを挟み込んで二つ折りし、断裁手段30
に送る。
【0049】断裁手段30は、折り手段29で折られた
枚葉刷り紙A、B、C、Dを天地及び小口で断裁し、カ
タログ、小冊子等の完成品として仕上げる。断裁代は図
3に破線で示される。断裁代は、枚葉刷り紙A、B、
C、Dのサイズ、絵柄の位置等の相違により枚葉刷り紙
A、B、C、D間で異なってくる。
【0050】なお、上記左右間中央11での折り曲げは
断裁後に行っても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、互いに異なったサイズ
の枚葉刷り紙を用いる場合や、絵柄が紙の中心に印刷さ
れていない枚葉刷り紙を用いる場合や、一冊毎に枚数が
異なる場合等であっても、枚葉刷り紙間で適正に位置合
わせして中綴じすることができる。従って、異なる印刷
方式による枚葉刷り紙を用いる場合であっても適正に中
綴じ印刷物を得ることができ、例えば個人別情報を印刷
できる印刷機で出力した枚葉刷り紙を適宜差し込むよう
にしてパーソナル印刷物を作ることもできる。
【0052】また、枚葉刷り紙を供給する給紙ユニット
を複数基一列に設け、これに沿って集積手段を移動させ
つつ枚葉刷り紙を集積するようにしたので、サイズ等の
異なる各種枚葉刷り紙を速やかに丁合することができ、
枚葉中綴じ印刷物の製本効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枚葉中綴じ製本機により製造した
枚葉中綴じ印刷物の一例を示す斜視図である。
【図2】上記枚葉中綴じ印刷物の各頁を示す説明図であ
る。
【図3】上記枚葉中綴じ印刷物を作るための枚葉刷り紙
の各々の表裏面図である。
【図4】丁合工程を経て綴じられた枚葉刷り紙の斜視図
である。
【図5】本発明に係る枚葉中綴じ製本機を示す全体斜視
図である。
【図6】上記枚葉中綴じ製本機中一基の給紙ユニット及
び集積手段を示す斜視図である。
【図7】一枚の枚葉刷り紙を受け取る直前の受取手段及
び集積手段を示す斜視図である。
【図8】一枚の枚葉刷り紙を受け取った直後の受取手段
及び集積手段を示す斜視図である。
【図9】受取手段により受け取られ位置決めされた一枚
の枚葉刷り紙を押さえ部材が押さえた状態を示す斜視図
である。
【図10】受取手段により受け取られ位置決めされた一
枚の枚葉刷り紙を集積手段の針が突き刺した状態を示す
斜視図である。
【図11】受取手段の位置決め部材が集積手段から離反
した状態を示す斜視図である。
【図12】集積手段を示す部分切欠縦断面図である。
【図13】受取手段と集積手段との関係を示す縦断面図
であり、(A)は仮止め直前、(B)は仮止め直後を夫
々示す。
【図14】異種類の枚葉刷り紙について位置決めを行っ
た状態を示す平面図である。
【図15】集積手段とステッチャーとの関係を示す縦断
面図であり、(A)は枚葉刷り紙を仮止めし且つクラン
プした状態を示し、(B)は仮止めを解きステッチャー
で綴じた状態を夫々示す。
【図16】折り手段を示す説明図である。
【符号の説明】
A、B、C、D…枚葉刷り紙 4…針 11…左右間中央 12…給紙手段 12b…紙置き台又は棚 13…枚葉刷り紙受取手段 15…集積手段 16…綴じ手段 17、18…左右の位置決め部材 19、20…天地の位置決め部材 29…折り手段 30…断裁手段 37a、37b、37c、37d…給紙ユニット 38…無限軌道
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枚葉刷り紙を送り出す給紙手段と、該給
    紙手段から送られる枚葉刷り紙を受け取り、その絵柄を
    基準にして位置調節する枚葉刷り紙受取手段とを有した
    給紙ユニットが、複数基一列に設けられ、上記給紙ユニ
    ットの列に沿って走行しつつ、上記各枚葉刷り紙受取手
    段が受け取った枚葉刷り紙に対しその絵柄を基準にした
    左右間中央を仮止めしながら枚葉刷り紙を集積する集積
    手段が、無限軌道上に設けられ、上記集積手段により集
    積された枚葉刷り紙をその左右間中央で綴じる綴じ手段
    と、該綴じられた枚葉刷り紙を折る折り手段と、該折ら
    れた枚葉刷り紙を仕上げ裁ちする断裁手段とが、最後尾
    の給紙ユニットの下流側に配置されたことを特徴とする
    枚葉中綴じ製本機。
  2. 【請求項2】 上記各給紙手段は、必要な枚葉刷り紙の
    各山から枚葉刷り紙を必要枚数送り出す紙置き台又は棚
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の枚葉中綴
    じ製本機。
  3. 【請求項3】 上記枚葉刷り紙受取手段は、絵柄を基準
    にした左右間中央が左右間基準位置に来るように枚葉刷
    り紙をその左右から規制する左右の位置決め部材と、絵
    柄を基準にした天地間中央が天地間基準位置に来るよう
    に枚葉刷り紙をその天地から規制する天地の位置決め部
    材とを有していることを特徴とする請求項1記載の枚葉
    中綴じ製本機。
  4. 【請求項4】 上記集積手段は、上記枚葉刷り紙の左右
    間中央に針を突き立てて仮止めすることを特徴とする請
    求項1記載の枚葉中綴じ製本機。
JP28823597A 1997-10-21 1997-10-21 枚葉中綴じ製本機 Pending JPH11115342A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004037896A1 (de) * 2004-08-05 2006-03-16 Heidelberger Druckmaschinen Ag Vorrichtung zum Zusammentragen flächiger Werkstücke

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004037896A1 (de) * 2004-08-05 2006-03-16 Heidelberger Druckmaschinen Ag Vorrichtung zum Zusammentragen flächiger Werkstücke
US7232125B2 (en) 2004-08-05 2007-06-19 Heidelberger Druckmaschinen Ag Device for collating laminar workpieces

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