JPH11111619A - Cvd装置 - Google Patents
Cvd装置Info
- Publication number
- JPH11111619A JPH11111619A JP26678397A JP26678397A JPH11111619A JP H11111619 A JPH11111619 A JP H11111619A JP 26678397 A JP26678397 A JP 26678397A JP 26678397 A JP26678397 A JP 26678397A JP H11111619 A JPH11111619 A JP H11111619A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- reaction
- reaction chamber
- semiconductor wafer
- jacket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体ウェーハに対する化学反応終了後の原
料ガスの逆流をなくし、併せて反応生成物及び反応副生
成物のフレークの発生を抑制する。 【解決手段】 反応室10内に供給される原料ガスの熱
分解または気相反応等の化学反応により半導体ウェーハ
上に薄膜を形成CVD装置において、反応室10内に配
設した半導体ウェーハ30載置用ウェーハ支持台20よ
り下流に、反応処理後の原料ガスを層流にして反応室1
0外へ導く層流用ガス通路70を、ウェーハ支持台20
を中心にして同心に配設した筒状層流部材60により形
成し、この層流用ガス通路70に沿いガスを反応室外へ
層流として流動させる。
料ガスの逆流をなくし、併せて反応生成物及び反応副生
成物のフレークの発生を抑制する。 【解決手段】 反応室10内に供給される原料ガスの熱
分解または気相反応等の化学反応により半導体ウェーハ
上に薄膜を形成CVD装置において、反応室10内に配
設した半導体ウェーハ30載置用ウェーハ支持台20よ
り下流に、反応処理後の原料ガスを層流にして反応室1
0外へ導く層流用ガス通路70を、ウェーハ支持台20
を中心にして同心に配設した筒状層流部材60により形
成し、この層流用ガス通路70に沿いガスを反応室外へ
層流として流動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)装置に
関し、さらに詳しくは、反応室内に供給される気体原料
ガスや有機べーパー、無機べーパー等の反応ガス(以
下、原料ガスという)の熱分解または気相反応等の化学
反応により半導体ウェーハ上に薄膜を形成した後のガス
中の反応生成物及び反応副生成物を含む原料ガスが逆流
することなく反応室外へ流動させ得るようにしたCVD
装置に関するのもである。
ical Vapor Deposition)装置に
関し、さらに詳しくは、反応室内に供給される気体原料
ガスや有機べーパー、無機べーパー等の反応ガス(以
下、原料ガスという)の熱分解または気相反応等の化学
反応により半導体ウェーハ上に薄膜を形成した後のガス
中の反応生成物及び反応副生成物を含む原料ガスが逆流
することなく反応室外へ流動させ得るようにしたCVD
装置に関するのもである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のCVD装置(気相成長装
置)は、上部にガス導入口を、下部にガス排出口を有す
る反応室内の略中間部分に半導体ウェーハを水平に載置
するヒータ内蔵のウェーハ載置台を配設し、このウェー
ハ載置台上に半導体ウェーハを載置した後、薄膜材料を
構成する元素からなる1種又は複数種の合成物ガスや単
体ガスまたは有機べーパー、無機べーパーなどの原料ガ
スをガス導入口から反応室内の半導体ウェーハ上に向け
供給するとともにガス排出口から吸引し、かかる状態
で、所定の成膜温度(200〜1200℃)に保たれた
半導体ウェーハ上に気相反応又は熱分解などの化学反応
により所望の薄膜を形成するようになっている。
置)は、上部にガス導入口を、下部にガス排出口を有す
る反応室内の略中間部分に半導体ウェーハを水平に載置
するヒータ内蔵のウェーハ載置台を配設し、このウェー
ハ載置台上に半導体ウェーハを載置した後、薄膜材料を
構成する元素からなる1種又は複数種の合成物ガスや単
体ガスまたは有機べーパー、無機べーパーなどの原料ガ
スをガス導入口から反応室内の半導体ウェーハ上に向け
供給するとともにガス排出口から吸引し、かかる状態
で、所定の成膜温度(200〜1200℃)に保たれた
半導体ウェーハ上に気相反応又は熱分解などの化学反応
により所望の薄膜を形成するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のCVD装置では、反応室の上部に設けたガ
ス導入口から反応室内に導入された原料ガスを反応室の
下部に設けたガス排出口から吸引するだけであるため、
半導体ウェーハに対して化学反応の終了した原料ガスの
一部がウェーハ載置台の熱及びウェーハ載置台の下流側
へ流れる時の乱流などにより逆流を起こし、この逆流に
よりガス中に含まれる反応後の生成物及び反応副生成物
が半導体ウェーハ表面に付着して、半導体ウェーハの成
膜処理に悪影響を与えるほか、ガス中の反応生成物及び
反応副生成物が反応室の内壁面に付着する率が高くな
り、このため、反応室内を短い周期で清掃する必要があ
り、その分、半導体ウェーハの生産能力が低下するとい
う問題があった。
ような従来のCVD装置では、反応室の上部に設けたガ
ス導入口から反応室内に導入された原料ガスを反応室の
下部に設けたガス排出口から吸引するだけであるため、
半導体ウェーハに対して化学反応の終了した原料ガスの
一部がウェーハ載置台の熱及びウェーハ載置台の下流側
へ流れる時の乱流などにより逆流を起こし、この逆流に
よりガス中に含まれる反応後の生成物及び反応副生成物
が半導体ウェーハ表面に付着して、半導体ウェーハの成
膜処理に悪影響を与えるほか、ガス中の反応生成物及び
反応副生成物が反応室の内壁面に付着する率が高くな
り、このため、反応室内を短い周期で清掃する必要があ
り、その分、半導体ウェーハの生産能力が低下するとい
う問題があった。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するもので、半導体ウェーハに対する化学反応終了後の
原料ガスの逆流をなくし、併せて反応生成物及び反応副
生成物のフレークの発生を抑制できるCVD装置を提供
することを目的とする。
するもので、半導体ウェーハに対する化学反応終了後の
原料ガスの逆流をなくし、併せて反応生成物及び反応副
生成物のフレークの発生を抑制できるCVD装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、反応室内に供給される原料ガスの熱分解また
は気相反応等の化学反応により半導体ウェーハ上に薄膜
を形成するCVD装置であって、前記反応室内に配設し
た半導体ウェーハ載置用ウェーハ支持台より下流に、反
応処理後の原料ガスを層流にして反応室外へ導く層流用
ガス通路を形成したことを特徴とする。本発明において
は、層流用ガス通路に沿ってガスを反応室外へ層流とし
て流動するから、成膜に使用された後のガスが乱流して
半導体ウェーハ側へ逆流するようなことがなく、ガス中
に含まれる反応生成物及び反応副生成物が半導体ウェー
ハに付着することがない。
の発明は、反応室内に供給される原料ガスの熱分解また
は気相反応等の化学反応により半導体ウェーハ上に薄膜
を形成するCVD装置であって、前記反応室内に配設し
た半導体ウェーハ載置用ウェーハ支持台より下流に、反
応処理後の原料ガスを層流にして反応室外へ導く層流用
ガス通路を形成したことを特徴とする。本発明において
は、層流用ガス通路に沿ってガスを反応室外へ層流とし
て流動するから、成膜に使用された後のガスが乱流して
半導体ウェーハ側へ逆流するようなことがなく、ガス中
に含まれる反応生成物及び反応副生成物が半導体ウェー
ハに付着することがない。
【0006】本発明の請求項2に記載の発明は、前記層
流用ガス通路が、前記ウェーハ支持台の外周と反応室の
内面間の空間に、前記ウェーハ支持台を中心にして同心
に配設された複数の筒状整流部材から構成され、この筒
状整流部材により前記ウェーハ支持台から前記反応室の
内面に向けて軸線方向に沿い蛇行しながら反応室外へ連
通する層流用ガス通路を形成したことを特徴とする。本
発明においては、層流用ガス通路に沿ってガスを反応室
外へ層流として流動するから、成膜に使用された後のガ
スが乱流して半導体ウェーハ側へ逆流するようなことが
なく、ガス中に含まれる反応生成物及び反応副生成物が
半導体ウェーハに付着することがない。
流用ガス通路が、前記ウェーハ支持台の外周と反応室の
内面間の空間に、前記ウェーハ支持台を中心にして同心
に配設された複数の筒状整流部材から構成され、この筒
状整流部材により前記ウェーハ支持台から前記反応室の
内面に向けて軸線方向に沿い蛇行しながら反応室外へ連
通する層流用ガス通路を形成したことを特徴とする。本
発明においては、層流用ガス通路に沿ってガスを反応室
外へ層流として流動するから、成膜に使用された後のガ
スが乱流して半導体ウェーハ側へ逆流するようなことが
なく、ガス中に含まれる反応生成物及び反応副生成物が
半導体ウェーハに付着することがない。
【0007】本発明の請求項3に記載の発明は、前記筒
状整流部材が、高純度耐熱性材料から成形されることを
特徴とする。本発明においては、筒状整流部材が、石
英、純ニッケル、ニッケル合金、セラミックやグラファ
イト等の多孔質材などの高純度耐熱性材料から成形され
てるから、ガス中の反応生成物及び反応副生成物は筒状
整流部材の表面に吸着され、反応生成物及び反応副生成
物のフレークの発生を抑制する。
状整流部材が、高純度耐熱性材料から成形されることを
特徴とする。本発明においては、筒状整流部材が、石
英、純ニッケル、ニッケル合金、セラミックやグラファ
イト等の多孔質材などの高純度耐熱性材料から成形され
てるから、ガス中の反応生成物及び反応副生成物は筒状
整流部材の表面に吸着され、反応生成物及び反応副生成
物のフレークの発生を抑制する。
【0008】本発明の請求項4に記載の発明は、前記反
応室のガス導入部と前記ウェーハ支持体間に配設され、
前記半導体ウェーハの表面に向けて流動する前記原料ガ
スの温度を前記半導体ウェーハに到達する直前まで熱分
解又は凝結されない温度に制御する熱交換手段を更に設
けたことを特徴とする。本発明においては、熱交換手段
により、半導体ウェーハ表面に到達する前の原料ガスの
温度を熱分解又は凝結されない温度に確実に制御し得
る。
応室のガス導入部と前記ウェーハ支持体間に配設され、
前記半導体ウェーハの表面に向けて流動する前記原料ガ
スの温度を前記半導体ウェーハに到達する直前まで熱分
解又は凝結されない温度に制御する熱交換手段を更に設
けたことを特徴とする。本発明においては、熱交換手段
により、半導体ウェーハ表面に到達する前の原料ガスの
温度を熱分解又は凝結されない温度に確実に制御し得
る。
【0009】本発明の請求項5に記載の発明は、前記反
応室が、内部に熱媒体の循環が可能な胴部ジャケット
と、前記胴部ジャケットの上部を閉塞し内部に熱媒体の
循環が可能な上部ジャケットと、前記胴部ジャケットの
下部を閉塞し内部に熱媒体の循環が可能な下部ジャケッ
トとから構成され、前記各ジャケット内部に前記熱媒体
循環手段により熱媒体を循環させて各ジャケットの温度
を原料ガスの熱分解又は凝結されない温度に制御するこ
とを特徴とする。本発明においては、反応室の内壁面へ
の反応生成物及び反応副生成物の付着を防止できる。
応室が、内部に熱媒体の循環が可能な胴部ジャケット
と、前記胴部ジャケットの上部を閉塞し内部に熱媒体の
循環が可能な上部ジャケットと、前記胴部ジャケットの
下部を閉塞し内部に熱媒体の循環が可能な下部ジャケッ
トとから構成され、前記各ジャケット内部に前記熱媒体
循環手段により熱媒体を循環させて各ジャケットの温度
を原料ガスの熱分解又は凝結されない温度に制御するこ
とを特徴とする。本発明においては、反応室の内壁面へ
の反応生成物及び反応副生成物の付着を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態にお
けるCVD装置の概略構成を示す断面図である。図1に
おいて、10は反応室であり、この反応室10は、周壁
内部にシリコンオイル加熱媒体又はアルコール等冷却媒
体等(以下、熱媒体という)の循環が可能な円筒状の胴
部ジャケット101と、この胴部ジャケット101の上
部を閉塞し周壁内部に熱媒体の循環が可能な傘状の上部
ジャケット102と、胴部ジャケット101の下部を閉
塞し内部に熱媒体の循環が可能な平板状の下部ジャケッ
ト103とから構成される。上部ジャケット102の頂
部中心には、薄膜材料を構成する元素からなる1種又は
複数種の反応ガスや有機べーパー、無機べーパーなどの
原料ガスを反応室10内に導入するためのパイプ状のガ
ス導入部104が反応室10内に突出した状態に設けら
れ、このガス導入部104の反応室10内突出部分に
は、原料ガスを円周方向に放射状に分散して流出させる
多数の流出孔(図示省略)が形成されている。
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態にお
けるCVD装置の概略構成を示す断面図である。図1に
おいて、10は反応室であり、この反応室10は、周壁
内部にシリコンオイル加熱媒体又はアルコール等冷却媒
体等(以下、熱媒体という)の循環が可能な円筒状の胴
部ジャケット101と、この胴部ジャケット101の上
部を閉塞し周壁内部に熱媒体の循環が可能な傘状の上部
ジャケット102と、胴部ジャケット101の下部を閉
塞し内部に熱媒体の循環が可能な平板状の下部ジャケッ
ト103とから構成される。上部ジャケット102の頂
部中心には、薄膜材料を構成する元素からなる1種又は
複数種の反応ガスや有機べーパー、無機べーパーなどの
原料ガスを反応室10内に導入するためのパイプ状のガ
ス導入部104が反応室10内に突出した状態に設けら
れ、このガス導入部104の反応室10内突出部分に
は、原料ガスを円周方向に放射状に分散して流出させる
多数の流出孔(図示省略)が形成されている。
【0011】また、胴部ジャケット101内には、その
中心軸線上に位置してウェーハ支持台20が配設されて
おり、このウェーハ支持台20は半導体ウェーハ30を
水平に載置する載置面を有し、さらにウェーハ支持台2
0には該ウェーハ支持台20の載置面上に搭載された半
導体ウェーハ30を加熱するヒータ等の加熱体201が
内蔵されている。この加熱体201は加熱電源202に
接続され、該加熱電源202によって所定の成膜温度
(200〜1200℃)に加熱される構成になってい
る。
中心軸線上に位置してウェーハ支持台20が配設されて
おり、このウェーハ支持台20は半導体ウェーハ30を
水平に載置する載置面を有し、さらにウェーハ支持台2
0には該ウェーハ支持台20の載置面上に搭載された半
導体ウェーハ30を加熱するヒータ等の加熱体201が
内蔵されている。この加熱体201は加熱電源202に
接続され、該加熱電源202によって所定の成膜温度
(200〜1200℃)に加熱される構成になってい
る。
【0012】図1において、40は反応室10のガス導
入部104から半導体ウェーハ30の表面に向けて流動
する原料ガスの温度を半導体ウェーハ30に到達する直
前まで熱分解又は凝結されない温度に制御する熱交換手
段であり、この熱交換手段40は、反応室10の胴部ジ
ャケット101と上部ジャケット102間に両者を隔絶
するようにして上記ウェーハ支持台20の上面と平行に
介在されている。このために、上記熱交換手段40は、
内部を熱媒体の循環が可能なように空洞にした盤状体4
01から構成され、この盤状体401に該盤状体401
を厚さ方向に屈曲した状態で貫通する多数のガス通路4
02が形成され、このガス通路402内を反応室10の
ガス導入部104から流出する原料ガスが通過すること
により、原料ガスの温度を半導体ウェーハ30に到達す
る直前まで熱分解又は凝結されない温度に制御できるよ
うになっている。また、熱交換手段40のウェーハ支持
台20と相対向する表面は、電解研磨等により鏡面に仕
上げ加工されている。この鏡面ににより、ウェーハ支持
台20からの輻射熱をウェーハ支持台20上の半導体ウ
ェーハ30へ反射させるようになっている。
入部104から半導体ウェーハ30の表面に向けて流動
する原料ガスの温度を半導体ウェーハ30に到達する直
前まで熱分解又は凝結されない温度に制御する熱交換手
段であり、この熱交換手段40は、反応室10の胴部ジ
ャケット101と上部ジャケット102間に両者を隔絶
するようにして上記ウェーハ支持台20の上面と平行に
介在されている。このために、上記熱交換手段40は、
内部を熱媒体の循環が可能なように空洞にした盤状体4
01から構成され、この盤状体401に該盤状体401
を厚さ方向に屈曲した状態で貫通する多数のガス通路4
02が形成され、このガス通路402内を反応室10の
ガス導入部104から流出する原料ガスが通過すること
により、原料ガスの温度を半導体ウェーハ30に到達す
る直前まで熱分解又は凝結されない温度に制御できるよ
うになっている。また、熱交換手段40のウェーハ支持
台20と相対向する表面は、電解研磨等により鏡面に仕
上げ加工されている。この鏡面ににより、ウェーハ支持
台20からの輻射熱をウェーハ支持台20上の半導体ウ
ェーハ30へ反射させるようになっている。
【0013】図1において、50は上記熱交換手段の下
面40とウェーハ支持台20の上面間に平行に配設した
透明な石英板からなるガス分散体であり、このガス分散
体50は、透明石英板に0.5mmφのガス流通孔501を
2mmのピッチで多数形成した後、表面の仕上げ加工を施
すことにより、孔加工時のマイクロクラックを補修で
き、かつ熱線の透過率を上げる構造になっている。この
ように構成されたガス分散体50は、熱交換手段40を
通過することにより半導体ウェーハ30に到達する直前
まで熱分解又は凝結されない温度に制御された原料ガス
をウェーハ支持台20上の半導体ウェーハ30に対して
均一に分散する機能を有する。
面40とウェーハ支持台20の上面間に平行に配設した
透明な石英板からなるガス分散体であり、このガス分散
体50は、透明石英板に0.5mmφのガス流通孔501を
2mmのピッチで多数形成した後、表面の仕上げ加工を施
すことにより、孔加工時のマイクロクラックを補修で
き、かつ熱線の透過率を上げる構造になっている。この
ように構成されたガス分散体50は、熱交換手段40を
通過することにより半導体ウェーハ30に到達する直前
まで熱分解又は凝結されない温度に制御された原料ガス
をウェーハ支持台20上の半導体ウェーハ30に対して
均一に分散する機能を有する。
【0014】図1において、胴部ジャケット101内に
は、該胴部ジャケット101の内周面とウェーハ支持台
20の外周面との空間を胴部ジャケット101の半径方
向に複数に区画する径の異なる複数の筒状整流部材60
がウェーハ支持台20を中心にして同心に配設され、そ
して、この各筒状整流部材60の一端は胴部ジャケット
101の内周面またはウェーハ支持台20の外周面に閉
塞状態に固着されており、これにより、ウェーハ支持台
20の外周面と筒状整流部材60間、隣接する筒状整流
部材60間及び胴部ジャケット101の内周面と筒状整
流部材60間には、ウェーハ支持台20から胴部ジャケ
ット101に向けの軸線方向に沿い蛇行しながら連通す
る層流用ガス通路70を形成する。この層流用ガス通路
70のウェーハ支持台20側は、ガス分散体50の下面
方向に向けて開口されている。上記筒状整流部材60
は、セラミックやグラファイト等の多孔質材である高純
度耐熱性材料から成形される。
は、該胴部ジャケット101の内周面とウェーハ支持台
20の外周面との空間を胴部ジャケット101の半径方
向に複数に区画する径の異なる複数の筒状整流部材60
がウェーハ支持台20を中心にして同心に配設され、そ
して、この各筒状整流部材60の一端は胴部ジャケット
101の内周面またはウェーハ支持台20の外周面に閉
塞状態に固着されており、これにより、ウェーハ支持台
20の外周面と筒状整流部材60間、隣接する筒状整流
部材60間及び胴部ジャケット101の内周面と筒状整
流部材60間には、ウェーハ支持台20から胴部ジャケ
ット101に向けの軸線方向に沿い蛇行しながら連通す
る層流用ガス通路70を形成する。この層流用ガス通路
70のウェーハ支持台20側は、ガス分散体50の下面
方向に向けて開口されている。上記筒状整流部材60
は、セラミックやグラファイト等の多孔質材である高純
度耐熱性材料から成形される。
【0015】なお、上記各ジャケット101,102,
103及び熱交換手段40は、図示省略した熱媒体循環
装置に連結され、この熱媒体循環装置により各ジャケッ
トにシリコンオイル等の加熱媒体又はアルコール等の冷
却媒体である熱媒体を循環させることで各ジャケットを
所定の温度に制御できる構成になっている。また、下部
ジャケット103には、上記層流用ガス通路70の胴部
ジャケット101側開口に連通するガス排気口80が形
成され、このガス排気口80は図示省略した排気ポンプ
に接続されている。
103及び熱交換手段40は、図示省略した熱媒体循環
装置に連結され、この熱媒体循環装置により各ジャケッ
トにシリコンオイル等の加熱媒体又はアルコール等の冷
却媒体である熱媒体を循環させることで各ジャケットを
所定の温度に制御できる構成になっている。また、下部
ジャケット103には、上記層流用ガス通路70の胴部
ジャケット101側開口に連通するガス排気口80が形
成され、このガス排気口80は図示省略した排気ポンプ
に接続されている。
【0016】上記のように構成されたCVD装置におい
て、ガス排出口80を排気ポンプで吸引することによ
り、ガス導入部104から導入された原料ガスはガス導
入部104の流出孔から上部ジャケット102内に拡散
状態の噴出され、この噴出された原料ガスは、さらに熱
交換手段40の多数のガス通路402を通過する間に熱
分解又は凝結されない温度に制御されて胴部ジャケット
101内に流出する。さらに、胴部ジャケット101内
に流出した原料ガスはガス分散体50により均一に分散
されてウェーハ支持台20上の半導体ウェーハ30に供
給される。これにより、所定の成膜温度(200〜12
00℃)に保たれた半導体ウェーハ30上に気相反応又
は熱分解などの化学反応により所望の薄膜を形成する。
て、ガス排出口80を排気ポンプで吸引することによ
り、ガス導入部104から導入された原料ガスはガス導
入部104の流出孔から上部ジャケット102内に拡散
状態の噴出され、この噴出された原料ガスは、さらに熱
交換手段40の多数のガス通路402を通過する間に熱
分解又は凝結されない温度に制御されて胴部ジャケット
101内に流出する。さらに、胴部ジャケット101内
に流出した原料ガスはガス分散体50により均一に分散
されてウェーハ支持台20上の半導体ウェーハ30に供
給される。これにより、所定の成膜温度(200〜12
00℃)に保たれた半導体ウェーハ30上に気相反応又
は熱分解などの化学反応により所望の薄膜を形成する。
【0017】半導体ウェーハ30の成膜に使用された後
のガスは、筒状整流部材60で形成された層流用ガス通
路70内を図1の矢印に示すように流れることにより層
流となり、ガス排出口80から反応室10外に排出され
る。これにより、成膜に使用された後のガスが乱流して
半導体ウェーハ30側へ逆流するようなことがなく、層
流用ガス通路70に沿ってガス排出口80へ流動するこ
とになる。従って、ウェーハ支持台20より下流のガス
中に含まれる反応生成物及び反応副生成物が半導体ウェ
ーハ30に付着することがなく、成膜処理の安定した製
品を提供できる。また、筒状整流部材60を、石英、純
ニッケル、ニッケル合金、セラミックやグラファイト等
の多孔質材などの高純度耐熱性材料により成形すること
により、ガス中の反応生成物及び反応副生成物は筒状整
流部材60の表面に吸着され、これにより、反応生成物
及び反応副生成物のフレークの発生を抑制することがで
きる。
のガスは、筒状整流部材60で形成された層流用ガス通
路70内を図1の矢印に示すように流れることにより層
流となり、ガス排出口80から反応室10外に排出され
る。これにより、成膜に使用された後のガスが乱流して
半導体ウェーハ30側へ逆流するようなことがなく、層
流用ガス通路70に沿ってガス排出口80へ流動するこ
とになる。従って、ウェーハ支持台20より下流のガス
中に含まれる反応生成物及び反応副生成物が半導体ウェ
ーハ30に付着することがなく、成膜処理の安定した製
品を提供できる。また、筒状整流部材60を、石英、純
ニッケル、ニッケル合金、セラミックやグラファイト等
の多孔質材などの高純度耐熱性材料により成形すること
により、ガス中の反応生成物及び反応副生成物は筒状整
流部材60の表面に吸着され、これにより、反応生成物
及び反応副生成物のフレークの発生を抑制することがで
きる。
【0018】また、各ジャケット101,102,10
3及び熱交換手段40には、熱媒体循環装置により熱媒
体を循環させて、各ジャケット101,102,103
の温度を、反応ガスが熱分解又は凝結しない温度に制御
するから、これらジャケットの内壁面反応ガスが接触し
て反応ガスが熱分解または凝結することがなくなり、半
導体ウェーハ30への成膜を安定して行うことができる
とともに、熱分解または凝結による生成物及び副生成物
が半導体ウェーハ30上への成膜に悪影響するのを防止
できる。また、熱交換手段40を設けることにより、半
導体ウェーハ表面に到達する前の原料ガスの温度を熱分
解又は凝結されない温度に確実に制御できるほか、熱交
換手段40のウェーハ支持台20と相対向する表面を鏡
面仕上げ加工することにより、熱交換手段40の鏡面で
ウェーハ支持台20からの輻射熱を半導体ウェーハ側へ
反射させ、半導体ウェーハ30の加熱効率を向上でき
る。
3及び熱交換手段40には、熱媒体循環装置により熱媒
体を循環させて、各ジャケット101,102,103
の温度を、反応ガスが熱分解又は凝結しない温度に制御
するから、これらジャケットの内壁面反応ガスが接触し
て反応ガスが熱分解または凝結することがなくなり、半
導体ウェーハ30への成膜を安定して行うことができる
とともに、熱分解または凝結による生成物及び副生成物
が半導体ウェーハ30上への成膜に悪影響するのを防止
できる。また、熱交換手段40を設けることにより、半
導体ウェーハ表面に到達する前の原料ガスの温度を熱分
解又は凝結されない温度に確実に制御できるほか、熱交
換手段40のウェーハ支持台20と相対向する表面を鏡
面仕上げ加工することにより、熱交換手段40の鏡面で
ウェーハ支持台20からの輻射熱を半導体ウェーハ側へ
反射させ、半導体ウェーハ30の加熱効率を向上でき
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明のCVD装置
によれば、層流用ガス通路に沿ってガスを反応室外へ層
流として流動するから、成膜に使用された後のガスが乱
流して半導体ウェーハ側へ逆流するようなことがなく、
ガス中に含まれる反応生成物及び反応副生成物が半導体
ウェーハに付着することがなくなり、成膜処理の安定し
た製品を提供できる。また本発明によれば、筒状整流部
材が高純度耐熱性材料から成形されてるから、ガス中の
反応生成物及び反応副生成物は筒状整流部材の表面に吸
着され、反応生成物及び反応副生成物のフレークの発生
を抑制する。
によれば、層流用ガス通路に沿ってガスを反応室外へ層
流として流動するから、成膜に使用された後のガスが乱
流して半導体ウェーハ側へ逆流するようなことがなく、
ガス中に含まれる反応生成物及び反応副生成物が半導体
ウェーハに付着することがなくなり、成膜処理の安定し
た製品を提供できる。また本発明によれば、筒状整流部
材が高純度耐熱性材料から成形されてるから、ガス中の
反応生成物及び反応副生成物は筒状整流部材の表面に吸
着され、反応生成物及び反応副生成物のフレークの発生
を抑制する。
【0020】また本発明によれば、反応室のガス導入部
とウェーハ支持台間に熱交換手段を配設することによ
り、半導体ウェーハ表面に到達する前の原料ガスの温度
を熱分解又は凝結されない温度に確実に制御することが
できる。また本発明によれば、反応室を、内部に熱媒体
の循環が可能な胴部ジャケットと、前記胴部ジャケット
の上部を閉塞し内部に熱媒体の循環が可能な上部ジャケ
ットと、前記胴部ジャケットの下部を閉塞し内部に熱媒
体の循環が可能な下部ジャケットとから構成し、各ジャ
ケット内部に熱媒体循環手段により熱媒体を循環させて
各ジャケットの温度を原料ガスの熱分解又は凝結されな
い温度に制御することにより、反応室の内壁面への反応
生成物及び反応副生成物の付着を防止できる。
とウェーハ支持台間に熱交換手段を配設することによ
り、半導体ウェーハ表面に到達する前の原料ガスの温度
を熱分解又は凝結されない温度に確実に制御することが
できる。また本発明によれば、反応室を、内部に熱媒体
の循環が可能な胴部ジャケットと、前記胴部ジャケット
の上部を閉塞し内部に熱媒体の循環が可能な上部ジャケ
ットと、前記胴部ジャケットの下部を閉塞し内部に熱媒
体の循環が可能な下部ジャケットとから構成し、各ジャ
ケット内部に熱媒体循環手段により熱媒体を循環させて
各ジャケットの温度を原料ガスの熱分解又は凝結されな
い温度に制御することにより、反応室の内壁面への反応
生成物及び反応副生成物の付着を防止できる。
【図1】本発明の実施の形態における原料ガスの温度制
御装置を備えたCVD装置の概略構成を示す断面図であ
る。
御装置を備えたCVD装置の概略構成を示す断面図であ
る。
10 反応室 101 胴部ジャケット 102 上部ジャケット 103 下部ジャケット 104 ガス導入部 20ウェーハ支持台 30 半導体ウェーハ 40 熱交換手段 50 ガス分散体 60 筒状整流部材 70 層流用ガス通路 80 ガス排気口
Claims (5)
- 【請求項1】 反応室内に供給される原料ガスの熱分解
または気相反応等の化学反応により半導体ウェーハ上に
薄膜を形成するCVD装置であって、 前記反応室内に配設した半導体ウェーハ載置用ウェーハ
支持台より下流に、反応処理後の原料ガスを層流にして
反応室外へ導く層流用ガス通路を形成したことを特徴と
するCVD装置。 - 【請求項2】 前記層流用ガス通路は、前記ウェーハ支
持台の外周と反応室の内面間の空間に、前記ウェーハ支
持台を中心にして同心に配設された複数の筒状整流部材
から構成され、この筒状整流部材により前記ウェーハ支
持台から前記反応室の内面に向けて軸線方向に沿い蛇行
しながら反応室外へ連通する層流用ガス通路を形成した
ことを特徴とする請求項1記載のCVD装置。 - 【請求項3】 前記筒状整流部材は、高純度耐熱性材料
から成形されることを特徴とする請求項2記載のCVD
装置。 - 【請求項4】 前記反応室のガス導入部と前記ウェーハ
支持体間に配設され、前記半導体ウェーハの表面に向け
て流動する前記原料ガスの温度を前記半導体ウェーハに
到達する直前まで熱分解又は凝結されない温度に制御す
る熱交換手段を更に設けたことを特徴とする請求項1記
載のCVD装置。 - 【請求項5】 前記反応室は、内部に熱媒体の循環が可
能な胴部ジャケットと、前記胴部ジャケットの上部を閉
塞し内部に熱媒体の循環が可能な上部ジャケットと、前
記胴部ジャケットの下部を閉塞し内部に熱媒体の循環が
可能な下部ジャケットとから構成され、前記各ジャケッ
ト内部に前記熱媒体循環手段により熱媒体を循環させて
各ジャケットの温度を原料ガスの熱分解又は凝結されな
い温度に制御することを特徴とする請求項1記載のCV
D装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26678397A JPH11111619A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | Cvd装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26678397A JPH11111619A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | Cvd装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111619A true JPH11111619A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17435638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26678397A Pending JPH11111619A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | Cvd装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11111619A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100371343B1 (ko) * | 2000-07-04 | 2003-02-06 | 주식회사 엘지이아이 | 플라즈마 중합용 증착장치 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26678397A patent/JPH11111619A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100371343B1 (ko) * | 2000-07-04 | 2003-02-06 | 주식회사 엘지이아이 | 플라즈마 중합용 증착장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001522138A5 (ja) | ||
JP3230836B2 (ja) | 熱処理装置 | |
US4778559A (en) | Semiconductor substrate heater and reactor process and apparatus | |
TWI524371B (zh) | 具有擴散板和注入器組件的批次處理腔 | |
KR101046043B1 (ko) | 노용 다중 구역 히터 | |
JPH0758020A (ja) | 半導体加工処理用二重ドーム反応器 | |
KR19980018624A (ko) | 화학기상증착, 플라즈마강화 화학기상증착 또는 플라즈마 에치 반응기로부터의 배기 가스 처리 방법 및 장치 | |
JP2007221059A (ja) | 熱処理装置、ヒータ及びその製造方法 | |
US7381926B2 (en) | Removable heater | |
KR20090019788A (ko) | 가열장치 | |
KR100453537B1 (ko) | 플라즈마에칭시스템 | |
KR100375396B1 (ko) | 준고온벽을갖춘반응챔버 | |
JP2004214283A (ja) | 半導体製造装置 | |
JPH11111619A (ja) | Cvd装置 | |
WO2002068711A1 (fr) | Dispositif de traitement thermique | |
JP2005286051A (ja) | 基板処理装置 | |
JPH0930893A (ja) | 気相成長装置 | |
JPH07273101A (ja) | 枚葉式熱処理装置 | |
JPH08236463A (ja) | バレル型気相成長装置 | |
JPS627685B2 (ja) | ||
US6254687B1 (en) | Chemical vapor deposition system with reduced material deposition on chamber wall surfaces | |
US4956046A (en) | Semiconductor substrate treating method | |
JP3203536B2 (ja) | 縦型熱処理装置 | |
JPS61289623A (ja) | 気相反応装置 | |
JPS62136810A (ja) | 処理装置 |