JPH1111097A - 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具 - Google Patents

回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具

Info

Publication number
JPH1111097A
JPH1111097A JP9183076A JP18307697A JPH1111097A JP H1111097 A JPH1111097 A JP H1111097A JP 9183076 A JP9183076 A JP 9183076A JP 18307697 A JP18307697 A JP 18307697A JP H1111097 A JPH1111097 A JP H1111097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative body
rotary
rotating
rotary decorative
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9183076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3017457B2 (ja
Inventor
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAKUSHINSHIYA KK
Original Assignee
HAKUSHINSHIYA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAKUSHINSHIYA KK filed Critical HAKUSHINSHIYA KK
Priority to JP9183076A priority Critical patent/JP3017457B2/ja
Publication of JPH1111097A publication Critical patent/JPH1111097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3017457B2 publication Critical patent/JP3017457B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回転装飾用品は、形状や配色が単純で意匠性
に乏しく、良く工夫されたものでも、回転時の見え方と
停止時の見え方が著しく相違し意外性が不十分である。 【解決手段】 回転装飾体1は、一部所定位置aの水平
断面3が独楽の軸芯2から外周4までの最長径dを半径
とする仮想円周5に囲まれた仮想平面6の外周7を含む
一部を欠損部8として構成される。仮想円周より内側に
その外形輪郭線の少なくとも一部を有する形状に構成さ
れ、且つ各水平断面が回転装飾体の軸芯に沿う厚み方向
に積層されることにより、欠損部が積層されて構成する
欠損部集合体9で形成される壁面であって、各欠損部の
外形輪郭線b1 の積層重合体で構成された壁面16に所
定の模様17を設ける。装飾体を軸芯を回転軸として回
転させると、欠損部集合体の部分が半透明に見え、壁面
の模様により所定の具象模様が現れて見える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転によって部分
的に半透明に見える回転装飾体及びそれを用いた玩具、
屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒
体、回転遊具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
主として鑑賞用の玩具、或いはインテリア商品、エクス
テリア商品等のうち主として装飾を目的とする装置品の
なかには、回転することによって見る者に美感を与える
ようなものがある。これらの中には、見る者にある種の
錯覚を起こさせることによって意外感を抱かせるという
ような趣向をこらしたものもある。このような錯覚を利
用したものとしては、一部の看板等の広告媒体等もあ
る。この、錯覚を起こさせる手段としては、絵柄や色彩
の塗り分け等により種々の意匠を施す方法がよく利用さ
れ、回転による色、模様の混じり合いによって別の色や
模様、或いは目的とする文字等の広告内容を現出させよ
うとしたものが知られている。
【0003】しかしながら、従来の上記物品は、色彩や
模様において、回転時と停止時との間において見え方に
違いがあり、回転時では停止時とは異なった様相を呈し
て美麗に見えると共にある種の意外性があって見る者を
楽しませるものではあるものの、停止時における色彩模
様の配色などから回転時に現れる色彩模様はある程度予
想がつくものであり、意外性の点で未だ不充分であっ
た。つまり、三原色を二色の組み合わせで回転周に沿っ
て配置したものは回転されることにより二色を混合した
色、例えば青と赤とからは紫、に見えることは周知であ
るし、形状においても、回転体という性質上、回転軸芯
に対して軸対称を満足しない形状は積極的に除外される
ので、結局、同心円を軸芯に沿って上下高さ方向に積層
したような形状から大きく逸脱するようなものではな
く、極めて単純なものであり、回転によって停止時とは
大きく異なった見え方をするようなものではなかった。
【0004】また、置時計の中には、振子振動の代わり
に回転又は正逆転を繰り返す装飾体を用いた鑑賞用置物
を兼ねるタイプのものがあるが、このような装飾部分に
おいても、特に回転により美観を生ぜしめる要素を持っ
たものはなかったため、単調なものであった。
【0005】また、遊園地に備え付けられている、人を
乗せて高速で回転し、遠心力により人が回転体周壁内面
に押し付けられる時の荷重を受けて楽しむ類の回転遊具
等は、それらに乗って遊ぶ方の者は楽しいが、遊具に乗
らずに外側から鑑賞する者からみれば美的な趣向に乏し
いと感じられるところがあった。即ち、家族で遊園地へ
赴く場合は当地にて写真やビデオ撮影等も頻繁に行なわ
れるところであり、誰しも撮影後の映像を見ることによ
り鑑賞する立場となり得るため、鑑賞の対象物としても
美的趣向がこらされていることを望むものであるが、そ
の期待を充分に満たすほどのものではなかった。
【0006】また、道路標識や工事用標識、案内表示板
等の識別標識の中にも、回転することによりある種の案
内を行なう表示内容を現出させて、見る者に識別を促し
たり案内をしたりするという目的を達する性質のものが
ある。しかしながら、この種の識別標識は表示機能と識
別性を最も優先させる性質のものであって装飾面は重視
されておらず、美的趣向を取り入れるという余地がなく
見た目につまらないものであった。また、そのために意
外性がなく、表示内容に対して見る者の注意を引きつけ
るという機能が衰えていた。つまり、標識に意外性がな
いため、それを見る者は慢性的に注意力が弛緩してお
り、標識としての機能を失いかねない事態を招いてい
た。
【0007】本発明は上記従来技術からは得られなかっ
た新規な効果を得るためになされたものであり、回転さ
せることにより、停止時の様相からは予測のつき難い様
相を呈する回転装飾体、及びそれを用いた上記各種物品
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)回転装
飾体の任意の所定方向の中央縦断面とそれ以外の所定方
向の中央縦断面とを重ね合わせた時、一方の中央縦断面
が、他方の中央縦断面の外形輪郭線よりも内側に外形輪
郭線の少なくとも一部を有するような2種以上の中央縦
断面形状を有する回転装飾体であり、且つ該回転装飾体
は、その一部所定位置における水平断面が、該水平断面
において回転装飾体の軸芯から外周までの最長径を半径
として得られる仮想円周に囲まれた平面の外周を含む一
部が欠損部として構成されることにより、上記仮想円周
よりも内側に外形輪郭線の少なくとも一部を有する形状
に構成されており、各水平断面が回転装飾体の軸芯に沿
う厚み方向に積層されることにより欠損部が積層されて
構成される欠損部集合体が設けられたことによって形成
されている壁面であって各欠損部の外形輪郭線の積層集
合体で構成された壁面に所定の模様を設けてなり、回転
装飾体をその軸芯を回転軸として回転させた時、上記欠
損部集合体の部分が半透明に見えると共に、各欠損部の
外形輪郭線の積層集合体で構成された壁面に設けられた
所定の模様によって所定の具象模様が表われて見えるよ
うに構成されていることを特徴とする回転装飾体、
(2)各欠損部の外形輪郭線の積層集合体で構成された
壁面以外の面に更に所定の模様を設けることによって、
回転装飾体をその軸芯を回転軸として回転させた時、上
記欠損部集合体の部分が半透明に見えると共に、欠損部
集合体の壁面に設けられた所定の模様と該壁面以外の面
に設けられた模様とによって所定の具象模様が表れて見
えるように構成されている上記(1)記載の回転装飾
体、(3)所定の具象模様が、植物、動物、建造物、食
器、花器、乗物、風景、食物又は文字である上記(1)
又は(2)記載の回転装飾体、(4)上記(1)〜
(3)のいずれかに記載の回転装飾体の軸芯位置に軸体
を設けて構成したことを特徴とする独楽、(5)上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の回転装飾体と、該回
転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備えてなること
を特徴とする玩具、(6)上記(1)〜(3)のいずれ
かに記載の回転装飾体と、該回転装飾体を回転させる回
転駆動装置とを備えてなることを特徴とする屋内装置
品、(7)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の回転
装飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを
備えてなることを特徴とする屋外装置品、(8)上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の回転装飾体と、該回
転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備えてなること
を特徴とする置時計、(9)上記(1)〜(3)のいず
れかに記載の回転装飾体と、該回転装飾体を回転させる
回転駆動装置とを備えてなることを特徴とする識別標
識、(10)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の回
転装飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置と
を備えてなることを特徴とする広告媒体、(11)欠損
部集合体が回転装飾体の軸芯の位置に設けられた上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の回転装飾体と、該回
転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備え、周囲から
見えるように被模様描写体に所定の模様を設けてなる表
示体が、上記回転装飾体の欠損部集合体部分に該回転装
飾体と共に回転すること不能に設けられてなることを特
徴とする公告媒体、(12)上記(1)〜(3)のいず
れかに記載の回転装飾体と、該回転装飾体を回転させる
回転駆動装置とを備えてなることを特徴とする回転遊具
を要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。図1は本発明の回転装飾体の一例を示し、
本発明の回転装飾体の形状について説明するための図で
ある。(a)は回転装飾体の方向の中央垂直縦断面図、
(b)は(a)とは異なる方向の中央垂直縦断面図、
(c)は(a)と(b)とを重ね合わせた図である。ま
た、図2は図1(b)の回転装飾体1の矢印aの位置に
おける水平断面図である。図中、1は回転装飾体、2は
回転装飾体の回転軸芯、3は水平断面、4は水平断面の
外周、5は仮想円周、6は仮想平面、7は仮想平面の外
周、8は欠損部、9は欠損部の集合体を表す。
【0010】回転装飾体1は図1(a)に示すような、
その任意の所定方向の中央縦断面における断面形状と、
上記以外の所定方向の中央縦断面において上記断面形状
とは形状の異なる、例えば図1(b)に示すような断面
形状とを有している。図1(a)に示す形状と図1
(b)に示す形状とは、図1(c)に示すように、それ
らの回転軸芯2が完全に重なり合うように重ね合わせた
時、どちらか一方(図においては(b)の方)の外形輪
郭線bの少なくとも一部(b1 )が、他方(図において
は(a)の方)の中央縦断面の外形輪郭線cよりも内側
にある関係を有している。そして、本発明の回転装飾体
は、このような関係にある2種以上の中央断面形状を有
している。
【0011】更に、図2を併せて用いて説明すると、回
転装飾体1においては、その一部所定位置である矢印a
の位置における一水平断面3は、該水平断面3において
独楽の回転軸芯2から外周4までの最長径dを半径とし
て得られる仮想円周5に囲まれた仮想平面6の外周7を
含む一部が欠損させられることにより構成された欠損部
8が設けられていて、仮想円周5よりも内側にその外形
輪郭線の少なくとも一部を有する形状に構成されてい
る。
【0012】そして、各水平断面が回転装飾体1の軸芯
2に沿う厚み方向に積層されることにより欠損部8が積
層されて構成される欠損部集合体9が設けられたことに
よって形成されている壁面であって各欠損部の外形輪郭
線b1 の積層集合体で構成された壁面16に所定の模様
17を設けてなり、回転装飾体1をその軸芯2を回転軸
として回転させた時、上記欠損部集合体9の部分が半透
明に見えると共に、欠損部集合体9によって形成された
ものであって各欠損部の外形輪郭線の積層集合体で構成
されてなる壁面16に設けられた所定の模様17によっ
て所定の具象模様が表われて見えるように構成されてい
る。
【0013】上記具象模様としては、植物、動物、建造
物、食器、花器、乗物、風景、食物、文字等、その他現
実の事象に基づく実在する物品などが挙げられる。植物
(一部食物にも含まれるものがあるが)としては例え
ば、草花、樹木、果物等が挙げられ、果物としては苺、
蜜柑、西瓜、林檎、パイナップル等が挙げられる。また
動物としてはペンギン、ゴリラ、コウモリ、犬、カンガ
ルー、キリン、イルカ、、蛙やトカゲなどの爬虫類、鳥
類、昆虫、魚、人間等が挙げられる。建造物としては各
地の城郭、東京タワー等の名所旧跡等の他、橋梁、高層
建築物、鳥居、寺院、仏閣、民家、山小屋建造物等が挙
げられる。食器や花器としてはガラス製容器、陶磁製容
器、皿、ナイフ、フォーク、スプーン等が挙げられる。
乗物としては新幹線、電車、バス、乗用車、トラック、
ブルドーザー、クレーン車、飛行機、船、飛行船等が挙
げられる。風景としては山、海、天体等が挙げられる。
食物としてはビスケット、パン、ケーキ、饅頭、ハンバ
ーグ、ソーセージ、おにぎり、冷菓、飲料等が挙げられ
る。上記した各種物品は色彩を有するので、通常、実物
の有する色彩に応じた色合いで具象模様が表れるように
彩色される。壁面16に設けられる模様17によって具
象模様が表れるようにするには、模様17の態様を変え
ながら実際に回転装飾体を回転させてみて所望の具象模
様が得られるように、実験的に模様17の態様を決め
る。また、上記文字としては単なる文字の他、意味を有
する文などでもよい。具象模様としては、西瓜とペンギ
ンの組み合わせなど、種類の異なる模様を複数種組み合
わせたものでもよい。
【0014】本発明において、上記一水平断面3として
は任意の微小厚みを有するものであり、従って一欠損部
8も水平断面3と同じ微小厚みを有する。
【0015】一水平断面における欠損部8の平面形状は
任意である。高さ方向に上下に連続する各水平断面にお
ける各欠損部8は、水平断面3の厚み方向(回転装飾体
の高さ方向)に連接集合して欠損部の集合体9を構成し
ている。該集合体9の形状としては、円周に沿う方向の
任意位置における垂直断面が一定形状であるような形状
とすることができる。例えば回転装飾体1の円周に沿う
方向の任意位置における垂直断面が一定形状であるよう
な円周に沿う方向に長い形状とすることができるが、こ
れに限られず、例えば、円周に沿う方向に短い断片的形
状が円周に沿う方向に間欠的に配置された形状等の種々
の形状をとり得る。
【0016】本発明においては、例えば図3に示すよう
に、回転装飾体の所定位置における一水平断面に独立し
た二つ以上の欠損部8が設けられていてもよい。この場
合、二つ以上の欠損部8は、相互に同一円周間上、即ち
例えば同図(a)に示すように、外周10と一点鎖線で
示す内円周11との間上(又は図2に示すように外周1
0と回転軸芯2との間上)に設けられていてもよいし、
また相互に異なる円周間上、即ち例えば同図(b)に示
すように、外周10と一点鎖線で示す内円周11との間
上に一つ、外周10と二点鎖線で示す内円周12との間
上に一つという様に設けられていてもよい。
【0017】欠損部8が設けられていることにより、回
転装飾体1の欠損部8を切断する垂直断面の形状は、そ
の外形輪郭線の欠損部8の位置に相当する部分を、欠損
部8が設けられている方向を避けた方向の回転装飾体1
の中央垂直縦断面の形状の外形輪郭線より内側に有する
ような形状となっている。
【0018】また、欠損部8を切断する垂直断面の形状
が、その外形輪郭線の他に内部にも輪郭線を有してお
り、該内部の輪郭線も、欠損部8が設けられている方向
を避けた方向の回転装飾体1の中央垂直縦断面の形状の
外形輪郭線より内側にあるような形状であってもよい。
このような例としては、後述する図8に示す形状のもの
が挙げられる。
【0019】上記のように構成された本実施例に示す回
転装飾体1は、回転することにより欠損部8のある水平
断面において、欠損部8の幅(軸芯方向の長さ)eに相
当する範囲の円周面〔図2においては軸芯2を除く平面
6全体、図3(a)、(b)においては平面6の一点鎖
線11よりも外側〕を有し、且つ欠損部8の集合体9の
厚み(高さ方向の長さ)Dに相当する部分、或いはその
部分を含めた、欠損部最下面(図1中、b1 で示す)よ
りも上方の全部が半透明に見えるという効果を発現す
る。図1に示すものは、b1 より上方の全部が半透明に
見える。
【0020】本発明においては、各水平断面3の面上の
所定間隔を有する任意の円周10と11との間(又は円
周10と回転軸芯2との間)の面13上における欠損部
8の占有率が、該二円周10と円周11(又は回転軸芯
2)との間の面13の全周に対して30〜80%である
のが好ましい。各円周10と円周11(又は回転軸芯
2)との間の面13上における欠損部8の、上記各円周
10と円周11(又は回転軸芯2)との間の面13の全
周に対する占有率とは、具体的には、欠損部8の面積S
の、二円周間面13の全周の面積S0 に対する面積占有
率をいう。二円周間面13の同一円周間面上において欠
損部8が間欠的に設けられている場合は、間欠的に設け
られた欠損部8の各面積s1 、s2 ・・・(sn )を合
計した面積Sの、二円周間面13の全周の面積S0 に対
する面積占有率をいう。欠損部6の占有率が上記のよう
に構成されていると、回転装飾体1が回転することによ
り、欠損部8を有する水平断面3において該欠損部8が
存在する二円周間は全周が半透明に見えるようになる。
このことは、図3(b)において円周10と円周12と
の間の面14、円周11と円周12との間の面15の各
々についても同様である。
【0021】上記占有率が30%未満であると、装飾回
転体の回転数によっては欠損部8のある部位に相当する
部位が回転装飾体の回転により半透明に見えることによ
る意外性を生ずるという効果を充分に得られなくなる。
また、上記占有率が80%を超えると半透明に見え難く
なる。上記いずれの場合も、回転装飾体の回転数が13
0rpm未満の場合、不透明に見える筈のものが半透明
に見えることにより意外性を生ずるという効果が得られ
難くなる。
【0022】上記占有率が上記範囲内であれば、上記効
果を得るために回転数の制約を受け難いが、通常、回転
数は150〜800rpmとするのが好ましい。この回
転数の範囲において、上記欠損部の占有率の範囲が、回
転により欠損部8を半透明に視覚させる効果を最も顕著
に発現させる。上記回転数は好ましくは300〜800
rpm、より好ましくは600〜800rpmである
が、800rpmを超える回転数であっても上記効果が
減少することはない。
【0023】本発明の回転装飾体は、中実構造でも中空
構造でもいずれでもよい。中空構造の場合、外形輪郭線
とは、中空部の輪郭線ではなく、最外郭面を構成する輪
郭線をいう。
【0024】また、本発明の回転装飾体は、プラスチッ
ク板や木製板、金属製板等の板状体を組み合わせて構成
することもできる。これらの例を、図23〜図26に、
一部所定位置における水平断面図として示す。透明なプ
ラスチック板を使用すれば、模様17をプラスチック板
の内外いずれの面に設けても模様を視認できる。板状体
の組み合わせで回転装飾体を構成するようにすれば、複
雑な形状の回転装飾体をも容易且つ安価に得ることがで
きる。
【0025】本発明の回転装飾体の例について、図4〜
図10に示す。図4〜図7において、(a)は平面図、
(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)を矢
印C方向に見た側面図、(d)は(a)を矢印D方向に
見た側面図、(e)は(a)のB−B線断面図、(f)
は(a)を軸芯2を回転軸として回転させた時に見える
模様の見え方を示す図である。模様17は黒色の塗り潰
しで示す。図4〜図7に示す回転装飾体は、その軸芯2
を回転軸として回転させた時、各図において欠損部集合
体9の部分(空間)が半透明に見える。
【0026】図4の(e)に示すように、図4の回転装
飾体は、回転することにより鐘の模様を現出させる。模
様17は鐘の色合いを表すことができるような、例えば
黄色などに彩色されたものとすることができる。
【0027】図5(e)に示すように、図5の回転装飾
体は、回転することにより細長いものの模様を現出させ
る。模様17は細長いもののうち、例えば大根を表すも
のとするならば白色に、人参を表すものとするならば橙
色に、それぞれ彩色されたものとすることができる。
【0028】図6(e)に示すように、図6の回転装飾
体は、回転することにより果実のような模様を現出させ
る。模様17は果実のうち、例えば桃を表すものとする
ならば桃色に、林檎を表すものとするならば赤色など
に、それぞれ彩色されたものとすることができる。
【0029】図7(e)に示すように、図7の回転装飾
体は、回転することにより昆虫のような模様を現出させ
る。模様17は昆虫のうち、例えば蟻やくわがた虫など
を表すものとするならば黒色に彩色されたものとするこ
とができる。
【0030】また、図8〜図10において、(a)は平
面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は
(a)のB−B線断面図である。本発明においては、各
同図の如き態様を採用することもできる。各図に示す回
転装飾体は、軸芯2を回転軸芯として回転させると、い
ずれも図(b)中、網点で示した範囲が半透明に見える
と共に、壁面16に設けられた図示しない模様によっ
て、例えば上記した如き所定の具象模様が表れるように
なっている。
【0031】本発明においては、各欠損部8の外形輪郭
線b1 の積層集合体で構成された壁面16以外の面に更
に所定の模様18を設けることによって、回転装飾体1
をその軸芯2を回転軸として回転させた時、上記欠損部
集合体9の部分が半透明に見えると共に、各欠損部8の
外形輪郭線b1 の積層集合体で構成された壁面16に設
けられた所定の模様17と該壁面16以外の面19に設
けられた模様18とによって、所定の具象模様が表れて
見えるように構成することもできる。このような態様の
具体例を、後述の独楽の実施例において説明する。尚、
このような態様は独楽に限って応用されるものではな
く、本発明の他の物品にも応用できる。
【0032】本発明においては、模様17を壁面16の
一部に設け、或いは更に、模様18を壁面19の一部に
設けることができ、この場合、回転装飾体1における前
記した模様17や模様18を設けた部分以外の部分に
も、塗装等により適当な配色で着色を行なうことができ
る。こうすることにより、回転による色の混合により発
色の効果も得られる。尚、配色は適当な規則に則って行
なわれるのが好ましい。更に、半透明に見える部分(模
様17が設けられている部分)と、そうでない(不透明
に見える)部分とに分けて配色し、相互に反対色となる
ように不透明に見える部分を着色すれば、半透明となる
部分がより際立って半透明に見えると共に具象模様が際
立って見えるので効果が増加する。更に、半透明となる
部分を明色に、そうでない部分を暗色に配色するように
すれば、より一層上記効果が顕著となる。
【0033】また更に、模様17の題材や態様によって
は、半透明に見える部分の模様17の一部であって、不
透明に見える部分から離れた位置に明色や蛍光色を配
し、それ以外の部分に暗色を配して模様17を構成する
こともできる。このようにすれば、回転により模様17
の一部によって作り出される具象模様の一部を構成する
ものであって、明色や蛍光色の部分から得られる円環又
は円模様が、独立して宙に浮き上がっているように見
え、見る者に不思議な感じを与える効果が得られる。壁
面16に点や線からなる模様17を設け、それと同じ高
さ位置における壁面19に点や線からなる模様18を設
けることにより、回転装飾体1を回転させた時に見える
円環模様が、真横から見た時は一本であるが、斜め上方
から見た時は二重円に見えるようにすることもできる。
この場合、二重円の内側が半透明の中に浮き上がって見
えるので、立体感が得られる。
【0034】また、不透明に見える部分の上面を例えば
黄色などの目立つ色や模様に彩色することもできる。こ
のようにすれば、この部分が視覚的に強調され、その結
果、半透明に見える部分の半透明感が強まる。
【0035】上記した如き回転装飾体は、独楽、主とし
て鑑賞用の玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識
別標識、広告媒体、回転遊具等に応用することができ
る。以下、上記各物品に応用した場合について説明す
る。
【0036】本発明の独楽は、上記した回転装飾体を独
楽に応用してなるものであり、上記回転装飾体1の軸芯
2の位置に軸体20が設けられて構成されている。図1
1〜図14には、それぞれ図4〜図7に示した回転装飾
体1の軸芯2に軸体20を設けて独楽としたものを示し
た。図11〜図14の各図において(a)は平面図、
(b)は矢印E方向に見た側面図である。これらの図に
示した独楽は、欠損部集合体9によって形成された壁面
16に設けられた模様17によって具象模様を現出させ
得るように構成されている。回転することにより、図1
1の独楽は鐘の模様が見え、図12の独楽は大根などの
模様が見え、図13の独楽は林檎などの模様が見え、図
14の独楽は蟻などの模様が見える。
【0037】また、図15〜図18に示す独楽は、欠損
部集合体9が設けられることによって形成された壁面1
6に設けられた模様17と、該壁面16以外の面19に
設けられた模様18とによって、回転により具象模様が
現出されるようになっているものの例を示している。図
15に示す独楽は、殻の一部が割れて中身が見える状態
となっている卵を表現しており、壁面16には卵白と卵
黄とを模した彩色模様が描かれており、壁面19には卵
殻を表す白色乃至黄白色の彩色が施されている。壁面1
9にヒビ割れ模様などを設けてもよい。
【0038】図16に示す独楽は、一部を齧り取った状
態の林檎を表現しており、壁面16には林檎の果肉と種
を模した彩色模様が描かれており、壁面19には皮を表
す赤色乃至赤色と淡黄緑色の領域からなる彩色が施され
ている。
【0039】図17に示す独楽は、熟して割れたか若し
くは一部削り取られたかした状態の西瓜を表現してお
り、壁面16には西瓜の果肉と種を模した彩色模様が描
かれており、壁面19には皮を表す緑色の地に黒色の縦
縞模様が施されている。
【0040】また、図18に示す独楽は、殻が二つに割
れて中身が見える状態となっている卵を表現している。
【0041】上記いずれの場合も、欠損部集合体9の形
状を独楽の対称両側面に設けて同一形状とすると、殻の
一部が割れていることや一部を齧り取ったことなどを表
現した輪郭がより明瞭に表れる。尚、欠損部集合体は片
側一か所でもよい。上記各図において(a)は壁面16
の模様17が正面から見えるような側面図、(b)は
(a)から90°回転して見た側面図である。
【0042】図15〜図18に示した独楽も、回転させ
ることにより、模様17と模様18とによって具体的な
物品を表現した模様を現出させることができる。勿論、
欠損部集合体9の部分は半透明に見えるから、上記模様
17によって得られる模様は半透明の中に浮き上がった
状態で見える。図15、図18の独楽は回転により殻の
一部が割れた卵に見える。図16の独楽は一部を齧り取
った林檎に見える。図17の独楽は一部が割れた西瓜に
見える。
【0043】次に、本発明の玩具について説明する。本
発明の玩具は、上記した回転装飾体を玩具(但し、独楽
を除く)のうち主として鑑賞用の玩具に応用したもので
あり、例えば図19に一部切欠側面図として示すよう
に、上記した回転装飾体1と、該回転装飾体1を回転さ
せる回転駆動装置21を備えてなる。回転駆動装置21
としては、手動式であっても機械式であってもいずれで
もよい。機械式のものとしてはゼンマイ仕掛けによるも
の、モーターを利用したもの等、従来公知の駆動装置を
用いることができる。また、回転駆動装置と回転装飾体
との間に回転駆動力を伝達する図示しない伝達装置を介
在させるようにしてもよい。尚、22は回転軸、23は
回転駆動装置21を収納している筐体である。図19は
図1の回転装飾体を用いた例である。図においては筐体
内部が見えるように切り欠いてある。
【0044】回転装飾体の部分として、図19に示すよ
うな形状のものを用いた場合は、中央の空間部24(欠
損部集合体9からなるものである)に表示体25や照明
等を配置するようにすることもできる。このようにする
と、表示体に描かれた文字や模様はボヤけて見え、また
照明の明かりはボヤけたように見えて一層趣向に富んだ
外観を呈する。表示体25を光透過性又は光半透過性の
材料で筒状に構成し、この内部に照明を配置したもの
を、中央の空間部24に配置することもできる。またこ
れら表示体25を回転させるようにしてもよい。図19
では、回転装飾体1において回転軸22の延長上に表示
体25を固定している。尚、表示体25を回転装飾体に
固定せず、上方などから空間部24へ図中、二点鎖線で
示すような吊り下げ手段26で吊り下げて配置するよう
にしてもよい。該吊り下げ手段26の別の先端は例えば
筐体23等に固定する。表示体25の中に電気照明を設
ける場合は該吊り下げ手段26の一部をリード電線で代
用できる。
【0045】更に、回転装飾体1の部分に、前記した要
領で、適当な配色で着色することにより、色の混合によ
る発色の効果や、半透明となる部分がより際立って見
え、それにより具象模様も際立って見えるという効果が
期待できる。
【0046】上記の如く構成された玩具は、回転装飾体
の部分が回転することにより所定部分が半透明に見える
と共に、半透明に見える部分又は全体が所定の具象模様
を現出して、意外性に富んだ美観を呈すると共に楽しさ
を増し、鑑賞する者の気持ちを潤すことができるという
効果を奏する。
【0047】上記玩具としては、図20や図21に示す
態様を採ることもできる。尚、図20中、(a)は平面
図、(b)は(a)のA方向から見た正面図、(c)は
(a)のB方向から見た側面図である。図20に示す鑑
賞用玩具は、回転装飾体1の部分を回転させることによ
り、空間部24の上下端から水平に延ばした仮想線Cと
仮想線Eの間の範囲が半透明に見え、仮想線Cより上方
部分が宙に浮いているように見えるという、不思議な状
態を現出できる。
【0048】また、図21においては、(a)は平面
図、(b)は側面図であり、表示体25は枢軸27によ
って筐体23に固定されており、回転装飾体1は枢軸2
7に回転可能に枢支されている。回転駆動装置21が発
生する回転駆動力は回転装飾体1の下面に伝達されるよ
うになっている。
【0049】本発明においては、上記玩具としては鑑賞
専用のものに限らず、その他の玩具、例えば人形玩具
や、動力でそれ自体が移動する乗物玩具、組立ブロック
玩具等の構成要素としても適用することができる。
【0050】また、本発明の屋内装置品、屋外装置品
は、前記した回転装飾体を屋内装置品又は屋外装置品に
応用したものであり、前記した回転装飾体と、該回転装
飾体を回転させる回転駆動装置を備えてなる。回転駆動
装置としては、前記した鑑賞用玩具と同様のものの他、
屋外装置品用としては内燃機関等を用いることができ
る。ここで、屋内装置品とは、玩具に属しない室内用置
物等であり、また、屋外装置品とは、玩具に属しない室
外用置物等である。ここで、置物とは、前記した鑑賞用
玩具と本質的には同じものであり、従って構造も本質的
に同じか近似するものであるが、一般に大きさが比較的
大きく頻繁に移動したり移設したり持ち歩いたりされ
ず、一定の位置に比較的長期間配置される性質のものを
いう。
【0051】本発明は上記のうちの屋内装置品の中にし
ばしば包含される置時計にも応用することができる。本
発明の置時計は、振子振動の代わりに回転又は正逆転を
繰り返す装飾体を用いた鑑賞用置物を兼ねるタイプの置
時計の、上記装飾体の代わりに、本発明における回転装
飾体を用いたものである。回転装飾体を駆動させる回転
駆動装置としては、時計の駆動用に組み込まれているも
のを利用することができるが、別途設けてもよい。尚、
従来のこの種の置時計においては装飾体の回転数が少な
めであるので、変速装置を介在させて回転装飾体をより
高速に、前記した好ましい回転数で回転させるようにす
ることが好ましい。
【0052】また、本発明の識別標識は、前記した回転
装飾体を交通道路標識、案内標識等に応用したものであ
り、前記した回転装飾体と、該回転装飾体を回転させる
回転駆動装置を備えてなる。構造的には前記した屋内装
置品や屋外装置品と基本的に同じであるが、識別標識と
して用いる場合は、例えば図20に示したように、空間
部24内に表示体25を配置した態様で用いるのが好ま
しい。表示体25としては前記したように、透明又は半
透明の材料で内部空間を形成して作り、該内部空間に電
気照明を設置するのが好ましい。表示体25は、普通、
その表面に必要な情報が表示されたものである。回転装
飾体1の部分は、蛍光塗料等を用いて目立つように、前
記した如く着色するのが好ましい。
【0053】交通道路標識として使用する場合は、回転
装飾体における具象模様を例えば人の形や車の形などに
模したものとすることもできる。即ち、例えば歩行者信
号における人の形に模したものとすることにより、信号
機から得られるような注意力の喚起を期待できる。
【0054】また、本発明の広告媒体は、基本的に上記
識別標識と同様であり、表示体25としては通常、広告
内容の情報が表示されたものが用いられるが、必ずしも
情報が表示されたものであることを要しない。即ち、広
告媒体そのものが広告機能を発揮する奇抜なデザイン
(形状や色彩等の外観)である場合は格別広告内容の表
示を要しない。本発明の広告媒体は、それ自体が美的意
外性に富むものであり、見る者の注意を強く引きつけ得
るものなので、広告表示をしないで広告媒体として用い
ることもできる。
【0055】本発明の広告媒体の別の例としては、前記
した回転装飾体を、欠損部集合体が回転装飾体の軸芯の
位置に設けられたものとして構成し、この回転装飾体
と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備え、
周囲から見えるように被模様描写体に所定の模様を設け
てなる表示体が、上記回転装飾体の欠損部集合体部分に
該回転装飾体と共に回転すること不能に設けられて構成
されたものが挙げられる。表示体には回転装飾体に描か
れる模様と同様の模様を設けることができる。回転装飾
体部分が回転しても、その中心部にある表示体は回転せ
ず、表示体に描かれた模様が、半透明部分に浮き出して
見える。勿論、回転によって半透明となる部分には、回
転装飾体に描かれた模様によって所定の具象模様が浮き
出して見える。
【0056】上記したような態様は、広告媒体に限られ
ず、本発明の他の物品にも適用できる。
【0057】また、本発明の回転遊具は、前記した回転
装飾体を、遊園地等にある回転遊具のうち高速で回転す
るものに応用したものであり、前記した回転装飾体と、
該回転装飾体を回転させる回転駆動装置を備えてなる。
回転駆動装置としてはモーターや内燃機関等を用いるこ
とができる。図22は、遊園地に備え付けられている、
人を乗せて高速で回転し、遠心力により人が回転体周壁
内面に押し付けられる時の荷重を受けて楽しむ類の回転
遊具としての本発明回転遊具の例を示した図であり、
(a)は平面図、(b)は側面図である。28は基台、
29は基台28に設けられた仕切り板、30は基台28
の外周に沿って設けられた、人固定装置を兼ねる外壁フ
ェンス金網であり、これらを一体としたものが前記回転
装飾体に相当する。尚、図(b)において見易さの便宜
上、仕切り板を斜線で示した。また、回転駆動力は基台
28の下面に伝達されるようになっている例を示した。
(b)において回転駆動装置及び外壁フェンス金網30
は省略した。
【0058】人は各仕切り板29の間において外壁フェ
ンス金網に安全ベルトで固定される。基台28が高速で
回転し、乗っている人は遠心力によって外壁フェンス金
網内面に押し付けられる。乗っている人にとっては従来
のものと変化ない。一方、遊具の外側で見物している人
にとっては、基台28の上面より上方が半透明に見える
と共に、該半透明に見える部分において、仕切り板29
の両面に設けられた模様17によって得られる具象模様
が見えるようになる。仕切り板29の間隔は狭過ぎても
広過ぎても上記の効果が得られ難くなる。また仕切り板
29の幅も、広過ぎると上記の効果が得られ難くなり、
また狭過ぎると意外性に乏しくなる。即ち、狭過ぎると
始めから見えている部分が多いので、僅かに一部が半透
明に見えてもその効果が小さい。仕切り板29の間隔や
幅の広さの適当な範囲は、前記した、欠損部の面積占有
率と回転数と見え方の効果との関係をそのまま適用して
見つけることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の回転装飾体は以上の如く構成さ
れており、回転させることによりその一部が半透明に見
えると共に該半透明に見える部分に具象模様が浮き出し
て見えるので、意匠性と意外性に富み、見る者や遊ぶ者
を従来になく楽しませることができる効果を奏する。
【0060】本発明を独楽、独楽を除く主として鑑賞用
の玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計など、鑑賞さ
れ得る物品に応用したものは、見る者に意外性と楽しい
気持ちを起こさせるものであり、室内や庭の演出に多大
な効果を発揮するものである。また、広告媒体に応用す
れば見る者の注意力を喚起し広告効果の飛躍的な向上が
期待できる。更に識別標識に応用すれば、識別機能を増
大させ、案内効果を向上でき、また見る者の注意力を喚
起できるために見落としを防止できるという効果を奏す
る。また、回転遊具に応用した場合は、乗る者だけでな
く見る者をも楽しませることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転装飾体について説明するための図
であり、回転装飾体の中央垂直縦断面図である。
【図2】図1の回転装飾体の一部所定位置における水平
断面図である。
【図3】本発明の回転装飾体の一実施例を示す一部所定
位置における水平断面図である。
【図4】本発明の回転装飾体の実施例を示す図である。
【図5】本発明の回転装飾体の別の実施例を示す図であ
る。
【図6】本発明の回転装飾体の更に別の実施例を示す図
である。
【図7】本発明の回転装飾体の更に別の実施例を示す図
である。
【図8】本発明の回転装飾体の更に別の実施例を示す図
である。
【図9】本発明の回転装飾体の更に別の実施例を示す図
である。
【図10】本発明の回転装飾体の更に別の実施例を示す
図である。
【図11】本発明の独楽の実施例を示す図である。
【図12】本発明の独楽の別の実施例を示す図である。
【図13】本発明の独楽の更に別の実施例を示す図であ
る。
【図14】本発明の独楽の更に別の実施例を示す図てあ
る。
【図15】本発明の独楽の更に別の実施例を示す図であ
る。
【図16】本発明の独楽の更に別の実施例を示す図であ
る。
【図17】本発明の独楽の更に別の実施例を示す図であ
る。
【図18】本発明の独楽の更に別の実施例を示す図であ
る。
【図19】本発明の玩具の例を示す図である。
【図20】本発明の玩具又は屋内装置品又は屋外装置品
又は識別標識の例を示す図である。
【図21】本発明の玩具又は屋内装置品又は屋外装置品
又は識別標識の別の例を示す図である。
【図22】本発明の回転遊具の例を示す図である。
【図23】本発明の回転装飾体の別の例を示す所定位置
における水平断面図である。
【図24】本発明の回転装飾体の別の例を示す所定位置
における水平断面図である。
【図25】本発明の回転装飾体の別の例を示す所定位置
における水平断面図である。
【図26】本発明の回転装飾体の別の例を示す所定位置
における水平断面図である。
【符号の説明】
1 回転装飾体 2 回転軸芯 3 一部所定位置における水平断面 4 水平断面の外周 5 仮想円周 6 仮想平面 7 仮想平面の外周 8 欠損部 9 欠損部の集合体 b1 内側の外形輪郭線 16 内側の外形輪郭線の積層集合体からなる壁面 17 模様 18 模様 19 内側の外形輪郭線の積層集合体からなる壁面以外
の面 20 軸体 21 回転駆動装置 24 空間部 25 表示体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G04B 45/00 G04B 45/00 T

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転装飾体の任意の所定方向の中央縦断
    面とそれ以外の所定方向の中央縦断面とを重ね合わせた
    時、一方の中央縦断面が、他方の中央縦断面の外形輪郭
    線よりも内側に外形輪郭線の少なくとも一部を有するよ
    うな2種以上の中央縦断面形状を有する回転装飾体であ
    り、且つ該回転装飾体は、その一部所定位置における水
    平断面が、該水平断面において回転装飾体の軸芯から外
    周までの最長径を半径として得られる仮想円周に囲まれ
    た平面の外周を含む一部が欠損部として構成されること
    により、上記仮想円周よりも内側に外形輪郭線の少なく
    とも一部を有する形状に構成されており、各水平断面が
    回転装飾体の軸芯に沿う厚み方向に積層されることによ
    り欠損部が積層されて構成される欠損部集合体が設けら
    れたことによって形成されている壁面であって各欠損部
    の外形輪郭線の積層集合体で構成された壁面に所定の模
    様を設けてなり、回転装飾体をその軸芯を回転軸として
    回転させた時、上記欠損部集合体の部分が半透明に見え
    ると共に、各欠損部の外形輪郭線の積層集合体で構成さ
    れた壁面に設けられた所定の模様によって所定の具象模
    様が表われて見えるように構成されていることを特徴と
    する回転装飾体。
  2. 【請求項2】 各欠損部の外形輪郭線の積層集合体で構
    成された壁面以外の面に更に所定の模様を設けることに
    よって、回転装飾体をその軸芯を回転軸として回転させ
    た時、上記欠損部集合体の部分が半透明に見えると共
    に、欠損部集合体の壁面に設けられた所定の模様と該壁
    面以外の面に設けられた模様とによって所定の具象模様
    が表れて見えるように構成されている請求項1記載の回
    転装飾体。
  3. 【請求項3】 所定の具象模様が、植物、動物、建造
    物、食器、花器、乗物、風景、食物又は文字である請求
    項1又は2記載の回転装飾体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体の軸芯位置に軸体を設けて構成したことを特徴とす
    る独楽。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備
    えてなることを特徴とする玩具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備
    えてなることを特徴とする屋内装置品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備
    えてなることを特徴とする屋外装置品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備
    えてなることを特徴とする置時計。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備
    えてなることを特徴とする識別標識。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転
    装飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを
    備えてなることを特徴とする広告媒体。
  11. 【請求項11】 欠損部集合体が回転装飾体の軸芯の位
    置に設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の回転装
    飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを備
    え、周囲から見えるように被模様描写体に所定の模様を
    設けてなる表示体が、上記回転装飾体の欠損部集合体部
    分に該回転装飾体と共に回転すること不能に設けられて
    なることを特徴とする公告媒体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転
    装飾体と、該回転装飾体を回転させる回転駆動装置とを
    備えてなることを特徴とする回転遊具。
JP9183076A 1997-06-24 1997-06-24 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具 Expired - Fee Related JP3017457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9183076A JP3017457B2 (ja) 1997-06-24 1997-06-24 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9183076A JP3017457B2 (ja) 1997-06-24 1997-06-24 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1111097A true JPH1111097A (ja) 1999-01-19
JP3017457B2 JP3017457B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=16129343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9183076A Expired - Fee Related JP3017457B2 (ja) 1997-06-24 1997-06-24 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3017457B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2483779C2 (ru) * 2011-09-06 2013-06-10 Юрий Юрьевич Кувшинов Игрушка "космический аппарат"
WO2016143649A1 (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 カール事務器株式会社 鉛筆削器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2483779C2 (ru) * 2011-09-06 2013-06-10 Юрий Юрьевич Кувшинов Игрушка "космический аппарат"
WO2016143649A1 (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 カール事務器株式会社 鉛筆削器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3017457B2 (ja) 2000-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Harbison Reflections on baroque
Mikunda Brand lands, hot spots & cool spaces: Welcome to the third place and the total marketing experience
Bégout Zeropolis: the experience of Las Vegas
Harbison Eccentric spaces
Lyndon et al. Chambers for a memory palace
Penrose Miró
Marra The plastic Venuses: Archaeological tourism in post-modern society
Salatino Incendiary Art: The Representation of Fireworks in Early Modern Europe
CN101511437A (zh) 游戏装置
JP3017457B2 (ja) 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた独楽、玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具
De Bierre Penang: Through Gilded Doors
Beamish Rational entertainment and instructive amusement: Philadelphia’s nineteenth-century urban pleasure gardens and the emergence of nightlife
JPH10236098A (ja) 回転装飾体及び該回転装飾体を用いた玩具、屋内装置品、屋外装置品、置時計、識別標識、広告媒体、回転遊具
Santosa Kotagede: life between walls
JP3186733U (ja) 商品展示装置
RU193134U1 (ru) Пазл
Penrose Miró (Third)(World of Art)
Owens The New Yorker's Guide to LA, The Angeleno's Guide to NYC
Rolfes et al. Cincinnati Art Deco
Hollis Lost Attractions of the Ozarks
Arkins The Glorious Fourth of July: Old-fashioned Treats and Treasures from America's Patriotic Past
RU13636U1 (ru) Декоративная поверхность и изделия с ее применением
Eggers The Lifters
Denson Uniquely Japan: A Comic Book Artist Shares Her Personal Faves-Discover What Makes Japan The Coolest Place on Earth!
Goss Japan Traveler's Companion: Japan's Most Famous Sights From Okinawa to Hokkaido

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees