JPH11108719A - 流量計 - Google Patents

流量計

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JPH11108719A
JPH11108719A JP9284319A JP28431997A JPH11108719A JP H11108719 A JPH11108719 A JP H11108719A JP 9284319 A JP9284319 A JP 9284319A JP 28431997 A JP28431997 A JP 28431997A JP H11108719 A JPH11108719 A JP H11108719A
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JP
Japan
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ultrasonic
pipe
flow rate
circuit
calculation
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JP9284319A
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English (en)
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Susumu Sakida
将 崎田
Hiroshi Yoshikura
博史 吉倉
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流量計が設置された配管の口径を自動的に測
定し、また、その口径に応じた演算パラメータ(メータ
定数、最大流量値、最小流量値)を演算手段に設定する
流量計を提供する。 【解決手段】 設定スイッチ17と、設定スイッチがオ
ンされたときに超音波センサ7を利用しての超音波伝播
時間を測定することで設置された配管2の口径を求める
パラメータ設定回路18及びカウンタ19と、カウント
数に対応した演算パラメータを記憶している記憶部18
aを設け、カウンタ19のカウント数に対応した演算パ
ラメータを記憶部18aから読みだして、流量演算を行
う流量演算回路14及び出力制御回路15に設定する。
これによって、配管2の口径を自動的に測定し、また、
測定した配管2の口径に応じた演算パラメータを自動的
に流量演算回路14及び出力制御回路15に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波センサを用
いて被測流体の流量を測定する流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波センサを用いて被測流体の
流量を測定する流量計として、超音波流量計や渦流量計
等が知られている。ここでは、渦流量計を例にして説明
する。
【0003】渦流量計は、被測流体が流通する配管内に
渦発生体を設け、該渦発生体の下流の配管には相対向す
る超音波発振器及び超音波受信器とからなる超音波セン
サが設けられている。そして、超音波発振器は発振回路
に接続されて超音波を発振し、超音波受信器は検出回路
に接続されて、超音波発振器から発振され、被測流体中
を伝播して変調を受けた超音波を受信する。
【0004】超音波発振器から発振された超音波は、配
管内を伝播する際に渦発生体により被測流体中に交番に
発生するカルマン渦によって位相変調され、超音波受信
器によって受信される。演算手段は、受信された超音波
の位相変調からカルマン渦の発生周波数を求め、カルマ
ン渦の発生周波数が流速に比例することを利用して被測
流体の流量を測定する。
【0005】演算手段において被測流体の流量の演算を
行う際には、配管の口径に応じたメータ定数がカルマン
渦発生周波数と流量の比例定数として用いられているた
め、流量計の設置される配管の口径に合わせて演算手段
内のメータ定数を設定しなくてはならない。また、メー
タ定数の他にも、流量計の演算精度保証ができる最大流
量値や最小流量値なども、配管の口径に合わせて設定し
なくてはならない。
【0006】従来では、上記のようなメータ定数、最大
流量値、最小流量値などの配管の口径に応じた演算パラ
メータを演算手段に設定する方法として、流量計製造時
に、該流量計が設置される配管の口径に合わせて演算パ
ラメータを予め演算手段に記憶させておいたり、また
は、配管の口径と演算パラメータの関係を予め記憶させ
ておいて、設置される配管の口径を操作者が入力するこ
とによって演算パラメータを演算手段に設定する様にし
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の流量計のう
ち、流量計製造時に予め演算パラメータを演算手段に記
憶させておくものでは、配管の口径の種類毎に異なる演
算パラメータが記憶された演算手段が必要となり、演算
手段の共通化が図れない。
【0008】また、操作者が配管の口径を入力するもの
では、操作者の入力ミスが起こる可能性があり、間違っ
た口径が入力されると演算手段に間違った演算パラメー
タが設定されて流量計測が正確に行えない虞があり、ま
た、操作者の入力作業があるため、その分、流量計設置
時の工数が増えるといった問題があった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、配管の口径の測定及び測定した配管の口径に応じた
演算パラメータの設定を自動的に行う流量計を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測流体が流
通する配管に取り付けられ、該被測流体に向けて超音波
を発振する超音波発振器と、該超音波発振器より発振さ
れる超音波を該被測流体を介して受信する超音波受信器
とからなる超音波センサと、前記超音波センサにより検
出された前記被測流体の流れによる超音波の変調に基づ
いて前記配管内の被測流体の流量を演算する演算手段
と、からなる流量計において、演算パラメータ設定信号
を発信する設定信号発信手段と、前記演算パラメータ設
定信号が入力されたときに、前記超音波発振器から超音
波を発振して前記超音波受信器で受信される迄の伝播時
間を測定する伝播時間測定手段と、超音波の伝播時間と
配管の口径に基づく演算パラメータとの関係を示すデー
タを予め記憶するデータ記憶手段と、前記伝播時間測定
手段によって測定された伝播時間に対応する演算パラメ
ータを、前記データ記憶手段に記憶されているデータに
基づいて、前記演算手段に出力する演算パラメータ設定
手段と、を設け、前記演算手段は、前記演算パラメータ
設定手段より出力された演算パラメータを用いて前記配
管内の被測流体の流量を演算することを特徴とする。
【0011】従って、流量計測に使用する超音波センサ
を利用して、超音波伝播時間を測定することで流量計が
設置される場所の配管の口径を測定し、データ記憶手段
に記憶された超音波伝播時間と該超音波伝播時間に対応
する配管の口径に合う演算パラメータとのデータから、
測定された超音波伝播時間に応じた演算パラメータが演
算手段に自動的に設定される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の渦流量計1を図1の概略図及び図2のフローチャート
を用いて説明する。
【0013】渦流量計1が設置される配管2内には、カ
ルマン渦を発生させる渦発生体3が設けられ、配管2内
のカルマン渦の発生領域を挟んだ配管2の管壁には孔
4、4が相対向するように形成されている。孔4、4に
は、有底筒状体の略ハット形状を持つキャップ5、5が
嵌合されて、閉塞されている。また、渦流量計1には、
渦流量計1が出力する流量信号を受信して、流量に変換
する変換器6が併設されている。
【0014】渦流量計1には、キャップ5、5に嵌合す
る一対の超音波発振器7aと超音波受信器7bとからな
る超音波センサ7が設けられている。超音波発振器7a
及び超音波受信器7bは、キャップ5、5に対して着脱
可能となっている。そして、超音波発振器7aは、発振
回路8に接続され、発振回路8からドライブ電圧を印加
されることで超音波を発振し、超音波受信器7bは、受
信した超音波をフィルタ9、アンプ10、波形整形回路
11を介して位相比較回路12に出力する。
【0015】フィルタ9には、超音波受信器7bで受信
された超音波のうち、ノイズの部分をカットし、信号と
して必要な周波数帯の信号のみを透過するバンドパスフ
ィルタが用いられている。また、アンプ10は、フィル
タ9を透過した超音波を増幅し、波形整形回路11は、
アナログ信号として出力されて来る超音波をデジタル信
号として出力する。
【0016】位相比較回路12では、発振回路8から、
超音波発振器7aに発振させている超音波の周波数を取
り込み、超音波受信器7bで受信された超音波をフィル
タ9、アンプ10、波形整形回路11を介して取り込
み、それぞれの超音波の位相を比較することで、配管2
内を超音波が透過したときに、配管2内に発生している
カルマン渦によって受けた超音波の変調を検出し、変調
分を信号化してアナログ/デジタル変換回路13に出力
する。アナログ/デジタル変換回路13はアナログ信号
である変調信号をデジタル信号化して、流量演算回路1
4に出力する。
【0017】流量演算回路14は、入力されるデジタル
信号のパルスをカウントすることでカルマン渦の発生数
をカウントしている。このカウント数を配管2の口径に
応じた演算パラメータとしてのメータ定数(単位=[パ
ルス/単位流量(本実施の形態では1リットル)])で
除算することで積算流量を演算し、また、パルスのカウ
ント数を単位時間で除算することで単位時間当たりのパ
ルス数、つまり、カルマン渦の発生周波数を求め、この
単位時間当たりのパルス数をメータ定数で除算すること
で単位時間当たりの流量(瞬時流量)を演算する。流量
演算回路14は、演算した流量を出力制御回路15に出
力する。
【0018】出力制御回路15は、配管2の口径に応じ
た最大流量値を100パーセントとし、最小流量値を0
パーセントとしたときに、流量演算回路14から出力さ
れた流量が何パーセントに相当するかを求め、これをア
ナログ出力回路16に出力する。アナログ出力回路16
では、100パーセントのときに20mA、0パーセン
トのときに4mAとなるような電流値に変換し、これを
流量信号として、渦流量計に併設された変換器6に出力
する。本実施の形態では、位相比較回路12とアナログ
/デジタル変換回路13と流量演算回路14と出力制御
回路15と、アナログ出力回路16とから演算手段が構
成される。
【0019】ここで、渦流量計1が配管2内を流れる被
測流体の流量を計測するときの動作を説明する。発振回
路8は、超音波発振器7aに対して、所定周波数の超音
波を発振させるべくドライブ電圧を印加するとともに、
前記所定周波数の信号を位相比較回路12に出力する。
ドライブ電圧を印加された超音波発振器7aは、配管2
を挟んで対向する超音波受信器7bに向けて超音波を発
振し、超音波受信器7bは、配管2内を通過する際に、
渦発生体3の作用で発生するカルマン渦によって遅進し
た超音波を受信する。
【0020】超音波受信器7bで受信された超音波は、
フィルタ9で、信号として必要な周波数帯の信号のみを
透過するようにノイズの部分がカットされ、アンプ10
で増幅され、さらに、波形整形回路11によってデジタ
ル信号に変換されて位相比較回路12に出力される。
【0021】位相比較回路12では、発振回路8から入
力される信号と、超音波受信器7bで受信された超音波
をフィルタ9、アンプ10、波形整形回路11を介して
入力される信号との位相を比較し、位相の変調つまりカ
ルマン渦の発生を検出する。この位相の変調を信号化し
たものがアナログ/デジタル変換回路13によってデジ
タル信号化されて、流量演算回路14に出力される。
【0022】流量演算回路14で、パルスがカウントさ
れ、配管2の口径に応じたメータ定数で除算されて積算
流量が求められる。また、パルスのカウント数を単位時
間で除算して単位時間当たりのパルス数を求め、メータ
定数で除算されることで単位時間当たりの流量(瞬時流
量)が求められる。流量演算回路14で求められた流量
は、出力制御回路15に出力される。
【0023】出力制御回路15によって、演算した流量
が、配管2の口径に応じた最大流量値を100パーセン
トとし、最小流量値を0パーセントとしたときに、何パ
ーセントに相当するかをいう割合に変換され、アナログ
出力回路16に出力される。アナログ出力回路16で、
100パーセントのときに20mA、0パーセントのと
きに4mAとなるような電流値に変換されて渦流量計1
に併設された変換器6に出力される。
【0024】渦流量計1から4〜20mAの電流値とし
て出力される流量信号は、渦流量計1の利用者の目的に
応じて、変換器6で、例えば電圧等に変換して出力され
る。
【0025】以上述べたように、渦流量計1が流量を測
定して出力するためには、渦流量計1が設置される配管
2の口径に応じたメータ定数、最大流量値、最小流量値
といった演算パラメータが必要である。以下に、配管2
の口径を測定するための構成と、配管2に応じた演算パ
ラメータを設定するための構成について説明する。
【0026】渦流量計1本体には、操作者によってオン
されると演算パラメータ設定信号を出力する設定スイッ
チ17(設定信号発信手段)が設けられており、設定ス
イッチ17は、操作者が渦流量計1の上流側に設けられ
た弁を閉弁するなどして、配管2内に流体が無い状態つ
まり空気が充満している状態で操作されるものである。
【0027】パラメータ設定回路18は、発振回路8を
介して超音波発振器7aに所定時間の超音波を発振さ
せ、また、時間を計測するためのカウンタ19をスター
トさせる。カウンタ19はパラメータ設定回路18から
のスタート信号を受けてスタートし、超音波受信器7b
で受信された超音波がフィルタ9、アンプ10を介して
入力されることでストップし、カウント数をパラメータ
設定回路18に出力する。
【0028】また、パラメータ設定回路18内部には、
記憶部18a(データ記憶手段)が設けられており、記
憶部18aには表1に示すデータのうち、カウンタのカ
ウント数と、カウント数に応じたメータ定数、最大流
量、最小流量が記憶されている。記憶部18aに記憶さ
れているカウント数は、配管2が空気で充満されてお
り、口径が所定の値(一般的に、配管には、規格等によ
っていくつかの所定の口径のものが用いられる)のとき
に、超音波発振器7aで発振された超音波が超音波受信
器7bで受信される迄にかかる時間をカウンタ19でカ
ウントしたときの値である。
【0029】以下に、パラメータ設定回路18の制御構
成を示した図2のフローチャートを説明する。パラメー
タ設定回路18では、S1で設定スイッチ17より演算
パラメータ設定信号が入力されたと判断すると、S2
で、超音波発振器7aに超音波を発振させるよう信号を
発振回路8に出力し、S3でカウンタ19にカウントス
タート信号を出力する。
【0030】パラメータ設定回路18は、S4でカウン
タ19からカウント数が入力されたと判断すると、入力
されたカウント数に応じた各演算パラメータを記憶部1
8aから読み出す(S5)。S6では、流量演算回路1
4にS5で読みだしたメータ定数を出力し、S7では出
力制御回路15にS5で読みだした最大流量値及び最小
流量値を出力する。
【0031】なお、第1の実施の形態では、パラメータ
設定回路18のS2、S3、S4及びカウンタ19から
口径測定手段が構成され、また、パラメータ設定回路1
8のS5、S6、S7から演算パラメータ設定手段が構
成されている。
【0032】つぎに、図2のフローチャートに沿って、
パラメータ設定動作について説明する。操作者は、渦流
量計1の上流側に設けた弁(図示せず)を閉弁するなど
して、配管2内に被測流体などの空気以外の流体が無い
状態にし、設定スイッチ17をオンする。設定スイッチ
17がオンされると、設定スイッチ17からパラメータ
設定回路18に演算パラメータ設定信号が出力される。
パラメータ設定回路18は、S1で演算パラメータ設定
信号が入力されたと判断し、S2で発振回路8を介して
超音波発振器7aに所定時間の超音波を発振させ、S3
でカウンタ19によるカウントをスタートさせる。
【0033】超音波受信器7bは、S2で超音波発振器
7aが発振した超音波を受信すると、受信信号を出力す
る。受信信号はフィルタ9、アンプ10を介してカウン
タ19に入力され、カウンタ19は受信信号が入力され
たことでカウントをストップし、カウント数をパラメー
タ設定回路18に出力する。カウンタ19によってカウ
ントされた時間は、超音波発振器7aが超音波を発振し
てから超音波受信器7bが超音波を受信するまでの時間
である。
【0034】パラメータ設定回路18は、S4でカウン
タ19からカウント数が入力されたと判断すると、入力
されたカウント数に応じた各演算パラメータを記憶部1
8aから読み出す(S5)。例えば、カウンタ19から
入力されたカウント数が73であったときには、表1に
示されるように、配管の口径が25mmであることか
ら、記憶部18aから読みだされるパラメータは、メー
タ定数が68[パルス/リットル]、最大流量値が18
[m3/Hour]、最小流量値が1.7[m3/Ho
ur]である。従って、パラメータ設定回路18は、S
6で流量演算回路14にS5で読みだしたメータ定数6
8[パルス/リットル]を出力し、S7では出力制御回
路15にS5で読みだした最大流量値18[m3/Ho
ur]及び最小流量値1.7[m3/Hour]を出力
する。
【0035】これによって、流量演算回路14にメータ
定数68[パルス/リットル]が、出力制御回路15に
最大流量値18[m3/Hour]と最小流量値1.7
[m3/Hour]とがそれぞれ設定され、渦流量計1
は、口径が25mmの配管において流量測定が可能な状
態となる。
【0036】以上説明したように、第1の実施の形態で
は、渦流量計1を設置する際に操作者が設定スイッチ1
7をオンするだけで、渦流量計1のパラメータ設定回路
18が自動的に設置された配管2の口径を測定し、さら
に測定した配管2の口径に応じた演算パラメータを自動
的に流量演算回路14及び出力制御回路15に設定す
る。このため、従来の様に、配管2の口径の種類毎に演
算手段を用意する必要はなく、配管の口径に拘らず、1
つの種類の演算手段を共通して使用することができる。
また、操作者が配管2の口径を設定する必要がなくなる
ため、口径の設定間違いといった人為的ミスの虞が無く
なる。
【0037】また、第1の実施の形態では、超音波発振
器7a、超音波受信器7bが、キャップ5、5に対して
着脱可能であり、いわゆるセンサリプレーサブル構造と
なっていて、超音波発振器7a、超音波受信器7bをキ
ャップ5、5より外して、渦流量計1を別の配管に設置
しなおすことや、渦流量計1が故障したときに別の渦流
量計に交換することが可能となっている。従って、第1
の実施の形態の渦流量計1では、今まで設置されていた
配管の口径とは異なる別の配管に設置しなおしたときに
は、再び設定スイッチ17をオンして演算パラメータの
設定をやり直せば、その配管の口径にあった演算パラメ
ータが自動的に設定されるので、従来の様に演算手段
を、異なる演算パラメータが記憶されているものに取り
換える必要はなく、また、渦流量計1自体を交換したと
きも、口径の設定間違いといった人為的ミスの虞が無く
なる。さらに、新たに設置した渦流量計1に配管2の口
径にあった演算パラメータを確実に設定することができ
るという利点がある。
【0038】なお、第1の実施の形態では、超音波式の
渦流量計を例に説明したが、超音波発振器及び超音波受
信器を備えている流量計、例えば、超音波流量計や超音
波式の相関式流量計などにも適用できる。超音波式流量
計や、超音波式の相関式流量計では、渦流量計のよう
に、内部に渦発生体3がある特別な配管部分に設置され
る必要が無いため、いわゆるクランプオンタイプといわ
れる、普通の配管表面にクランプオンするだけの流量計
がある。こういったクランプオンタイプの流量計では、
本発明を適応して、演算パラメータを設置される配管に
応じて設定することで、設置場所を選ばず、いろいろな
配管に流量計を設置しなおすことが可能となり、さらに
利便性が向上する。
【0039】つぎに、本発明の第2の実施の形態の渦流
量計21を図3の概略図及び図4のフローチャートに基
づいて説明する。渦流量計21は、操作者によって操作
される設定スイッチ17が設けられておらず、また、パ
ラメータ設定回路18の代わりにパラメータ設定回路2
2が設けられている。
【0040】パラメータ設定回路22は、発振回路8を
介して超音波発振器7aに所定時間の超音波を発振さ
せ、また、時間を計測するためのカウンタ19をスター
トさせる。また、パラメータ設定回路22内部には、記
憶部22aが設けられており、記憶部22aには表2に
示すデータのうち、カウンタのカウント数と、カウント
数に応じたメータ定数、最大流量、最小流量が記憶され
ている。
【0041】記憶部22aに記憶されているカウント数
は、配管2が空気で充満されており、口径が所定の値の
ときに、超音波発振器7aで発振された超音波が超音波
受信器7bで受信される迄にかかる時間をカウンタ19
でカウントしたときの値と、配管2内が通常流通してい
る流体(本実施の形態では水とする)で充満されてお
り、口径が所定の値のときに、超音波発振器7aで発振
された超音波が超音波受信器7bで受信される迄にかか
る時間をカウンタ19でカウントしたときの値とであ
る。空気中を伝播するときの超音波の速度が340m/
sであるのに対し、水中を伝播するときの超音波の速度
が1497m/sであるため、口径が同じでも配管2内
に充満している流体が空気のときと水のときとではカウ
ント数が異なる。
【0042】以下に、パラメータ設定回路22の制御構
成を示した図4のフローチャートを説明する。なお、パ
ラメータ設定回路22は図4のフローチャートの動作が
1度行われると、渦流量計21のメインループ(図示せ
ず)でカウンタ(図示せず)が1をカウントし、カウン
タのカウント数が0でないときには図4のフローチャー
トをスタートさせない様に構成されているため、2回目
以降に渦流量計21の電源がオンされてもパラメータ設
定回路22は動作しないものとなっている。また、パラ
メータ設定回路22の動作を示す図4のS4〜9はパラ
メータ設定回路18のフローチャートである図2のS2
〜7と同様である。
【0043】まず、渦流量計21の電源がオンされる
と、パラメータ設定回路22は、図4のフローチャート
の処理をスタートし、S1で、超音波発振器7aに超音
波を発振させるように発振回路8に出力する。S2で、
位相比較回路12から入力される位相にズレがあるか否
かを判断し、位相にズレがないと判断すると、S3で、
発振回路8による超音波発振器7aからの超音波の発振
を一旦停止させる。S4で、超音波発振器7aに超音波
を発振させるよう信号を発振回路8に出力し、S5でカ
ウンタ19にカウントスタート信号を出力する。
【0044】そして、パラメータ設定回路22は、S6
でカウンタ19からカウント数が入力されたと判断する
と、入力されたカウント数に応じた各演算パラメータを
記憶部22aから読み出す(S7)。S8では、流量演
算回路14にS7で読みだしたメータ定数を出力し、S
9では出力制御回路15にS7で読みだした最大流量値
及び最小流量値を出力する。
【0045】なお、第2の実施の形態のパラメータ設定
回路22では、S2において位相比較回路12から入力
される位相にズレがないと判断することがパラメータ設
定信号が入力されたと判断することとなる。また、第2
の実施の形態では、パラメータ設定回路22のS1、S
2、S3と位相比較回路12とから設定信号発信手段が
構成され、また、パラメータ設定回路22のS4、S
5、S6及びカウンタ19から口径測定手段が構成さ
れ、さらに、パラメータ設定回路22のS7、S8、S
9から演算パラメータ設定手段が構成されている。
【0046】つぎに、図4のフローチャートに沿って、
パラメータ設定動作について説明する。パラメータ設定
回路22は、渦流量計21の電源がオンされると、ま
ず、発振器8を介して超音波発振器7aに超音波を発振
させる。超音波発振器8は、S3で超音波を停止させる
信号が入力される迄、超音波発振器7aに超音波を発振
させ続ける。超音波発振器7aから発振される超音波
は、超音波受信器7bで受信され、フィルタ9、アンプ
10、波形成形回路11を介して位相比較器12に入力
される。位相比較回路12では、発振回路8から入力さ
れる信号と、超音波受信器7bで受信された超音波をフ
ィルタ9、アンプ10、波形整形回路11を介して入力
される信号との位相を比較し、位相の変調をパラメータ
設定回路22に出力する。
【0047】パラメータ設定回路22は、S2で位相比
較回路12から入力される位相にズレがあるか否かを判
断する。ここで、位相にズレがある場合は、配管2内に
カルマン渦などが発生している(つまり、流体が流れて
いる)ため、超音波の伝播時間が流れの影響で正確に測
れない。また、位相にズレがない場合は、超音波が配管
2内を伝播する際にカルマン渦等による変調を受けてい
ないことを示しているため、超音波の伝播時間が正確に
測れる。よって、パラメータ設定回路22は位相にズレ
がない(流体が流れていない)ときの超音波の伝播時間
を測定することにより配管2の口径を正確に測定できる
ようになっている。
【0048】パラメータ設定回路22は、S2でズレが
ないと判断するとS3で超音波の発振を一端停止させ
る。これは、つぎに超音波の伝播時間を測るために発振
する超音波の発振の最初の部分を判別するために行う。
そして、S4で、超音波の伝播時間を測定するために、
発振回路8を介して超音波発振器7aに所定時間の超音
波を発振させ、S5でカウンタ19によるカウントをス
タートさせる。
【0049】超音波受信器7bは、S4で超音波発振器
7aが発振した超音波を受信すると、受信信号を出力す
る。受信信号はフィルタ9、アンプ10を介してカウン
タ19に入力され、カウンタ19は受信信号が入力され
たことでカウントをストップし、カウント数をパラメー
タ設定回路22に出力する。カウンタ19によってカウ
ントされた時間は、超音波発振器7aが超音波を発振し
てから超音波受信器7bが超音波を受信するまでの時間
である。
【0050】パラメータ設定回路22は、S6でカウン
タ19からカウント数が入力されたと判断すると、入力
されたカウント数に応じた各演算パラメータを記憶部2
2aから読み出す(S7)。例えば、カウンタ19から
入力されたカウント数が16であったときには、表2に
示されるように、口径が25mmの配管内に水が充満し
ているときであることから、記憶部22aから読みださ
れるパラメータは、メータ定数が68[パルス/リット
ル]、最大流量値が18[m3/Hour]、最小流量
値が1.7[m3/Hour]である。従って、パラメ
ータ設定回路22は、S6で流量演算回路14にS7で
読みだしたメータ定数68[パルス/リットル]を出力
し、S9では出力制御回路15にS7で読みだした最大
流量値18[m3/Hour]及び最小流量値1.7
[m3/Hour]を出力する。
【0051】これによって、流量演算回路14にメータ
定数68[パルス/リットル]が、出力制御回路15に
最大流量値18[m3/Hour]と最小流量値1.7
[m3/Hour]とがそれぞれ設定され、渦流量計2
は、口径が25mmの配管において流量測定が可能な状
態となる。
【0052】以上説明したように、第2の形態では、渦
流量計21を、流量測定を行う配管2に設置し、電源を
オンするだけで、渦流量計21のパラメータ設定回路2
2が自動的に設置された配管2の口径を測定し、さらに
測定した配管2の口径に応じた演算パラメータを自動的
に流量演算回路14及び出力制御回路15に設定する。
このため、従来の様に、配管2の口径の種類毎に演算手
段を用意する必要はなく、配管の口径に拘らず、1つの
種類の演算手段を共通して使用することができる。ま
た、操作者が配管2の口径を設定する必要がなくなるた
め、操作者による口径の設定間違いといった人為的ミス
の虞が無くなる。
【0053】また、第2の実施の形態では、位相比較回
路12で検出する位相のズレがないことを判別して口径
測定を行うため、第1の実施の形態で起こりえる操作者
が配管2の流れを停止させないでパラメータ設定スイッ
チ17を操作することにより生ずる、配管2の実際の口
径とは異なる口径に対応する演算パラメータがパラメー
タ設定回路22より流量演算回路14、出力制御回路1
5に設定されることを防止できる。
【0054】また、第2の形態では第1の実施の形態と
同様、センサリプレーサブル構造となっているので、今
まで設置されていた配管の口径とは異なる別の配管に設
置しなおしたときには、演算パラメータの設定をやり直
せば、その配管の口径にあった演算パラメータが自動的
に設定されるので、従来の様に演算手段を、異なる演算
パラメータが記憶されているものに取り換える必要はな
く、また、渦流量計21自体を交換したときも、口径の
設定間違いといった人為的ミスの虞がなくなる。さら
に、新たに設置した渦流量21計に配管2の口径にあっ
た演算パラメータを確実に設定することができるという
利点がある。ただし、第2の実施の形態では、パラメー
タ設定回路22は1回しか動作しないものとなっている
ので、第2の実施の形態の構成に加えてリセットスイッ
チを設け、リセットスイッチがオンされると前述のメイ
ンループのカウンタのカウント数が0となるようにした
リセット機能を追加し、パラメータ設定回路22が再び
動作して、1度設定された演算パラメータを再設定でき
るようにしておけばよい。
【0055】なお、第2の実施の形態では第1の実施の
形態と同様、超音波式の渦流量計を例に説明したが、超
音波発振器及び超音波受信器を備えている流量計、例え
ば、超音波流量計や超音波式の相関式流量計にも適用で
き、特に、クランプオンタイプの流量計では、本発明を
適応して、演算パラメータを設置される配管に応じて設
定することで、設置場所を選ばず、いろいろな配管に流
量計を設置しなおすことが可能となり、さらに利便性が
向上する。
【0056】また、第2の実施の形態では、パラメータ
設定回路22が1回しか動作しないようになっている
が、電源がオンされて、位相比較回路12から入力され
る位相が0であることを検出する度に、図4のフローチ
ャートの動作を行うようにしておいてもよい。
【0057】なお、第2の実施の形態では、図4のフロ
ーチャートのS1、S2、S3により位相比較回路12
から出力される位相にズレがない(流体が流れていな
い)と判断したときに超音波の伝播時間を測定している
ため、配管2の口径を正確に測定できるが、このS1、
S2、S3を、図2のS1とS2との間に追加すること
で、第1の実施の形態において、操作者が配管2内に流
れがあるときに誤って設定スイッチ17をオンしても、
図2のS2以降の動作が行われず、流体が流れていると
きに測定した間違った演算パラメータが設定されること
を防止できる。
【0058】なお、第1及び第2の実施の形態では、超
音波の伝播時間が距離に比例することを利用しているの
で、カウンタ19でカウント数(=超音波の伝播時間)
とカウント数に対応する演算パラメータを記憶部18a
または22aに記憶させ、測定したカウンタ19のカウ
ント数に対応する演算パラメータを設定しているが、カ
ウンタ19のカウント数とカウンタ19のカウント数に
対応する配管の口径との関係と、配管の口径と配管の口
径に関する演算パラメータとの関係とを記憶部18aま
たは22aに記憶させ、測定したカウンタ19のカウン
ト数から一旦配管2の口径を求め、配管2の口径に関す
る演算パラメータを設定するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明の流量計は、設定信号発信手段か
ら演算パラメータ設定信号が発信されたときに、流量計
が設置された配管の口径を、超音波伝播時間を自動的に
測定することで測定し、さらに測定した超音波伝播時間
に応じた演算パラメータを自動的に設定するため、従来
の様に、配管の口径の種類毎に異なる演算パラメータが
設定された演算手段を用意する必要がなくなり、配管の
口径に拘らず、1種類の演算手段を共通して使用可能と
なる。あるいは、操作者が配管の口径を設定する必要が
なくなるため、口径の設定間違いといった人為的ミスの
虞が無くなり、流量計の信頼性が向上する。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の渦流量計1を示す
概略図である。
【図2】同渦流量計1のパラメータ設定回路18のフロ
ーチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態の渦流量計21を示
す概略図である。
【図4】同渦流量計21のパラメータ設定回路22のフ
ローチャートである。
【表1】 本発明の第1の実施の形態の渦流量計1のパラメータ設
定回路18の記憶部18aに記憶されているデータを示
す。
【表2】 本発明に第2の実施の形態の渦流量計1のパラメータ設
定回路22の記憶部22aに記憶されているデータを示
す。
【符号の説明】
1 渦流量計 2 配管 3 渦発生体 4 孔 5 キャップ 6 変換器 7 超音波センサ 7a 超音波発振器 7b 超音波受信器 8 発振回路 9 フィルタ 10 アンプ 11 波形成形回路 12 位相比較回路(流量演算手段)(設定信号発
信手段) 13 アナログ/デジタル変換回路(流量演算手
段) 14 流量演算回路(流量演算手段) 15 出力制御回路(流量演算手段) 16 アナログ出力回路(流量演算手段) 17 設定スイッチ(設定信号発信手段) 18 パラメータ設定回路(口径測定手段、演算パ
ラメータ設定手段) 18a 記憶部(データ記憶手段) 19 カウンタ(口径測定手段) 21 渦流量計 22 パラメータ設定回路(設定信号発信手段、口
径測定手段、演算パラメータ設定手段) 22a 記憶部(データ記憶手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体が流通する配管に取り付けら
    れ、該被測流体に向けて超音波を発振する超音波発振器
    と、該超音波発振器より発振される超音波を該被測流体
    を介して受信する超音波受信器とからなる超音波センサ
    と、 前記超音波センサにより検出された前記被測流体の流れ
    による超音波の変調に基づいて前記配管内の被測流体の
    流量を演算する演算手段と、からなる流量計において、 演算パラメータ設定信号を発信する設定信号発信手段
    と、 前記演算パラメータ設定信号が入力されたときに、前記
    超音波発振器から超音波を発振して前記超音波受信器で
    受信される迄の伝播時間を測定する伝播時間測定手段
    と、 超音波の伝播時間と配管の口径に基づく演算パラメータ
    との関係を示すデータを予め記憶するデータ記憶手段
    と、 前記伝播時間測定手段によって測定された伝播時間に対
    応する演算パラメータを、前記データ記憶手段に記憶さ
    れているデータに基づいて、前記演算手段に出力する演
    算パラメータ設定手段と、を設け、 前記演算手段は、前記演算パラメータ設定手段より出力
    された演算パラメータを用いて前記配管内の被測流体の
    流量を演算することを特徴とする流量計。
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