JPH11107334A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JPH11107334A
JPH11107334A JP34561697A JP34561697A JPH11107334A JP H11107334 A JPH11107334 A JP H11107334A JP 34561697 A JP34561697 A JP 34561697A JP 34561697 A JP34561697 A JP 34561697A JP H11107334 A JPH11107334 A JP H11107334A
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JP
Japan
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water
water supply
receiving tank
pipe
cleaning
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Application number
JP34561697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nogami
宏 野上
Yoshiaki Konishi
義昭 小西
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人手による煩雑な洗浄作業を回避して省人化を
実現することができる給水装置を提供する。 【解決手段】水を貯留する受水槽と、前記受水槽内の水
を被給水建築物に供給する給水手段と、前記受水槽の内
壁に向けて水を噴射して洗浄する洗浄手段とを備える給
水装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水装置に関し、
詳しくは、例えばビルやマンションなどの被給水建築物
に水道水を供給する給水装置に関する。本発明は、特
に、受水槽を洗浄する人手を要さずに、且ついつでも容
易に受水槽内の洗浄を実施でき、且つ受水槽内を洗浄す
る洗浄用水を貯留する洗浄用水タンクを必要としない故
に省スペース化を図ることができる給水装置に関する。
更に、本発明は、受水槽内部を温水又は熱水で洗浄する
ことにより高い洗浄効果が得られる給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビルや
マンション等の建物においては、上水道から供給された
水道水を貯留する受水槽と、前記受水槽に貯留された水
道水を前記建物に供給する給水ポンプとを備える給水装
置が一般に用いられてきた。
【0003】前記給水装置において、受水槽の内容積が
10m3 未満である場合には、人手による受水槽の洗浄
は特に義務づけられていない。
【0004】しかし、従来は、内容積が10m3 未満で
ある受水槽を備える給水装置においても、数ヶ月から1
年に1度、受水槽の内部を人手によって洗浄することが
一般的であった。よって、受水槽の洗浄を専門の業者に
依頼する必要があるので、費用及び手間がかかる。しか
も、入水槽の洗浄は、水の需要の少なくなる休日を選選
んで行われることが多い。そうすると、入水槽の洗浄に
つき、作業員に休日の長時間労働を強いるという問題が
あった。
【0005】本発明は、受水槽と給水ポンプとを備えた
給水装置において、人手によらずに受水槽の内部を洗浄
することができる給水装置を提供することを目的とす
る。
【0006】本発明は、更に、受水槽の内部に貯留され
た水を用いて受水槽の内部を洗浄することができる給水
装置に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すること
を目的とする給水装置は、(1)水を貯留する受水槽
と、前記受水槽に貯留された水を前記被給水建築物に給
水する給水手段と、前記受水槽に貯留された水の少なく
とも一部を前記受水槽の内壁に向けて噴射する噴射手段
を有する洗浄手段とを備えてなることを特徴とする給水
装置、(2)前記(1)における給水手段は給水ポンプ
を備えてなる(1)に記載の給水装置、(3)前記
(1)における洗浄手段は、前記受水槽に貯留されてい
る水を前記(1)における噴射手段に供給する洗浄水供
給ポンプを備えてなる(1)又は(2)に記載の給水装
置、(4)前記(1)における洗浄手段は、前記請求項
1における噴射手段によって噴射される水を加熱する水
加熱手段を備えてなる(1)〜(3)のいずれかに記載
の給水装置、及び(5)前記(2)における給水ポンプ
の回転数を変化させる回転数制御手段を備えてなる
(2)〜(4)のいずれかに記載の給水装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】上述のように、本発明の給水装置
は、(a)水を貯留する受水槽と、(b)前記受水槽に貯留さ
れた水を前記被給水建築物に給水する給水手段と、(c)
前記受水槽に貯留された水の少なくとも一部を前記受水
槽の内壁に向けて噴射する噴射手段を有する洗浄手段と
を備える。
【0009】以下、本発明の給水装置の一例について、
図面を用いて説明する。
【0010】本発明に係る給水装置の一例であるビル用
給水装置の概略を図1に示す。
【0011】図1に示すように、ビル用給水装置1は、
ビルに給水する水道水を貯留する受水槽2と、前記受水
槽2に水道水を供給する水道水導入流路3と、前記受水
槽2の内部に貯留されている水道水を外部に排出する排
水管路4と、前記受水槽2の内部に貯留されている水道
水を図1に示されていないビルに供給する、給水ポンプ
5aを備える給水手段5と、前記受水槽2の内部に貯留
されている水道水を前記受水槽の内壁に噴射する回転式
スプリンクラ6と、前記受水槽2の内部に貯留されてい
る水道水を前記回転式スプリンクラ6に供給する洗浄水
供給管路7と、前記給水ポンプ5の回転数を制御する回
転数制御装置8とを備える。
【0012】受水槽2は、略直方形の形状を有し、底面
2bには、排水管路4が設けられている。
【0013】水道水導入流路3は、一端が上水道管に連
通し、且つ他端が前記受水槽2の内部に延在する水道水
導入配管3aと、前記水道水導入配管3a内を流通する
水の逆流を防止する機能及び前記水道水導入配管3aを
開閉する機能を有する、逆止弁付開閉弁3bとを有す
る。又、前記水道水導入配管3aにおける前記逆止弁付
開閉弁3bよりも下流側、即ち受水槽2寄りの部分に
は、受水槽2内に貯留される水道水の水面に浮かぶ浮玉
(図示せず。)と、前記浮玉の上下に動くのに応じて前
記水道水導入配管3aを開閉するタップ弁とを有するボ
ールタップ弁(図示せず。)が設けられている。
【0014】前記排水管路4は、前記受水槽2内の水道
水を前記受水槽2外に排出する機能を有し、前記受水槽
2における底面2bに開口する排出口から前記受水槽2
外に連通する排水管4aと、前記排水管4aに介装され
た開閉弁4bとを有する。
【0015】前記給水手段5は、前記受水槽2に貯留さ
れている水道水を前記ビルに供給する機能を有し、遠心
ポンプである給水ポンプ5aと、前記受水槽2と前記給
水ポンプ5aにおける吸入口とを連通する吸入配管5b
と、前記給水ポンプ5aにおける吐出口と前記被給水建
築物とを連通する吐出配管5cとを有する。吐出配管5
cは、給水ポンプ5aが有する吐出口と後述する三方弁
7aとを連通する上流側吐出配管5c1、及び前記三方
弁7aよりも下流側の、前記三方弁7aと前記ビルとを
連通する下流側吐出配管5c2とを有する。
【0016】前記回転式スプリンクラ6は、前記受水槽
2の内壁に水を噴射することにより前記受水槽2内を洗
浄する機能を有し、先端部に噴射ノズルを備えた3本の
アーム6aと、受水槽2における天井面2aに固定さ
れ、3本の前記アーム6aを回転可能に支持するスプリ
ンクラ本体6bとを有する。
【0017】洗浄水供給管路7は、受水槽2に貯留され
ている水道水を前記回転式スプリンクラ6に供給する機
能を有する。前記洗浄水供給管路7は、吐出配管5cに
介装された三方弁7aと、前記三方弁7aと前記スプリ
ンクラ本体6bとを連通する洗浄水供給管7bと、前記
洗浄水供給管7b内の圧力を検出する圧力ゲージ7cと
を有する。
【0018】受水槽2の内部の水道水を前記ビルに供給
する際の運転モード(以下、「給水モード」という。)
においては、前記三方弁7aは、前記吐出配管5cにお
ける上流側吐出配管5c1と下流側吐出配管5c2とを
連通するように切り替えられる。これによって、受水槽
2の内部の水道水は、吸入配管5b、給水ポンプ5a、
上流側吐出配管5c1、及び下流側吐出配管5c2を通
ってビルに供給される。
【0019】一方、受水槽2の内部を洗浄する際の運転
モード(以下「洗浄モード」という。)においては、前
記三方弁7aは、上流側吐出配管5c1と洗浄水供給管
7bとを連通するように切り替えられる。
【0020】前記洗浄水供給管7bには、更に、洗浄液
や消毒液等の薬液を注入する薬液注入管10が介装され
ている。
【0021】前記薬液注入管10は、図2に示されるよ
うに、内側が絞られ、洗浄水供給管7bの内径よりも小
さな内径を有する絞り管100と、前記絞り管100に
連通する薬液供給管101と、前記薬液供給管101中
の薬液を所定の回収タンク(図示せず。)に排出する薬
液排出管102と、前記薬液供給管101と、後述する
切替弁106及び前記薬液排出管102のいずれかとを
連通するように切替可能な三方弁103と、前記切替弁
106と洗浄液タンク104aとを連通する洗浄液供給
管104bと、前記切替弁106と消毒液タンク105
aとを連通する消毒液供給管105bと、前記洗浄液供
給管104b及び前記消毒液供給管105bのいずれか
一方と前記薬液供給管101とを連通するように切替可
能な切替弁106とを有する。
【0022】三方弁103においては、前記薬液供給管
101を遮断する流通遮断モードと、前記薬液供給管1
01中の薬液を前記絞り管100中に注入する薬液注入
モードと、前記薬液供給管101と前記薬液排出管10
2とを連通する排出モードとが設定されている。
【0023】前記切替弁106においては、前記薬液供
給管101中に薬液を注入しない閉鎖モードと、前記薬
液供給管101と前記洗浄液供給管104bとを連通す
る洗浄液注入モードと、前記薬液供給管101と前記消
毒液供給管105bとを連通する消毒液注入モードとが
設定されている。
【0024】回転数制御装置8は、前記回転式スプリン
クラ6に所定の圧力で水道水が供給されるように、前記
受水槽2に貯留された水の水位に応じて前記給水ポンプ
5aの回転数を制御する機能を有する。前記回転数制御
装置8は、前記給水ポンプ5aの回転数の設定値が入力
される回転数設定入力器(図示せず。)と、前記給水ポ
ンプ5aにおけるモータの回転数を制御するインバータ
(図示せず。)と、前記受水槽2に貯留された水の水位
を検出する水位レベル計8aとを有する。
【0025】水位レベル計8aは、前記受水槽2に貯留
された水の液面が満水レベルであることを検出する満水
レベルセンサ8a1と、前記受水槽2に貯留された水の
水位が満水レベルの半分を下回ったことを検出する中間
レベルセンサ8a2と、前記受水槽2に貯留された水の
液面が所定の最低水位を下回ったことを検出する最低水
位レベルセンサ8a3とを有する。前記最低水位レベル
センサ8a3 は、受水槽2の内部における水位が最低
水位を下回ったことを検出すると、前記インバータに対
して給水ポンプ5aを停止すべき旨の指令を出力する。
【0026】図1に示された給水装置1において、受水
槽2は、本発明の給水装置における受水槽に相当し、給
水手段5は、本発明の給水装置における給水手段に相当
し、回転式スプリンクラ6と洗浄水供給管路7とは本発
明の給水装置における洗浄手段に相当する。そして、前
記回転式スプリンクラ6は、前記洗浄手段における噴射
手段に相当する。給水ポンプ5aは、本発明の給水装置
の内、給水ポンプ及び回転数制御手段を備える態様の給
水装置における給水ポンプに相当し、回転数制御装置8
は、前記態様の給水装置における回転数制御手段に相当
する。
【0027】次に、前記ビル用給水装置1の動作につい
て説明する。
【0028】前記ビル用給水装置1は、上述した給水モ
ードと洗浄モードとで運転することができる。以下、そ
れぞれの運転モードにおけるビル用給水装置1の動作に
ついて説明する。
【0029】−給水モード− 給水モードにおいては、逆止弁付開閉弁3bが開けら
れ、開閉弁4bが閉じられるので、上水道からの水道水
は受水槽2の内部に貯留される。次いで、上流側吐出配
管5c1と下流側吐出配管5c2とを連通するように三
方弁7aを切り替えて給水ポンプ5aを起動すると、受
水槽2の内部に貯留された水道水は、前記給水ポンプ5
aによって、前記吸入配管5b及び前記吐出配管5cを
通じてビルに供給される。
【0030】−洗浄モード− 洗浄モードにおいては、貯留槽2内部に貯留された水道
水を排出しながら洗浄を行う第1の態様の洗浄モード、
貯留槽2内部に貯留された水道水を排出せずに洗浄を行
う第2の態様の洗浄モード、及び貯水槽2内部に洗浄液
又は消毒液等の薬液を噴射しながら洗浄を行う第3の洗
浄モードのいずれかの洗浄モードで運転することができ
る。
【0031】(第1の態様の洗浄モード)第1の態様の
洗浄モードにおいては、逆止弁付開閉弁3bは閉じら
れ、開閉弁4bは開けられる。そして、三方弁7aは、
上流側吐出配管5c1と洗浄水供給管7bとを連通する
ように切り替えられる。次いで、前記回転式スプリンク
ラ6への供給圧である2〜4kg/cm2 程度の圧力に
対応する給水ポンプ5aの回転数を、回転数制御装置8
が備える前記回転数設定入力器に入力すると、給水ポン
プ5aは、前記回転数制御装置8が備えるインバータに
より前記回転数で回転するように制御される。これによ
って、前記受水槽2に貯留された水道水は、前記給水ポ
ンプ5aによって、前記吸入配管5b、前記上流側吐出
配管5c1、及び前記洗浄水供給管7bを通じて、2〜
4kg/cm2 程度の圧力で前記回転式スプリンクラ6
に供給される。
【0032】給水ポンプ5aによって回転式スプリンク
ラ6に供給された水道水は、回転式スプリンクラ6が備
える前記アーム6aのそれぞれの先端部に設けられた噴
射ノズルから、前記受水槽2の内壁に向けて噴射され
る。これと同時に、前記アーム6aは、供給された水道
水の圧力により、前記スプリンクラ本体6bの中心軸を
回転軸として水平方向に回転する。これによって、受水
槽2の内壁はまんべんなく洗浄される。
【0033】第1の態様の洗浄モードにおいては、前記
開閉弁4bは開いた状態にあるので、前記受水槽2の内
部の水位は低下する。前記受水槽2の内部の水位が低下
するにつれて、それまで水面下にあった受水槽2の内壁
が水面上に現れるので、受水槽2の内壁は、上部から下
部に向かって順次洗浄される。
【0034】前記最低水位レベルセンサ8a3 により
前記受水槽2内の水位が最低水位を下回ったことが検出
されると、前記最低水位レベルセンサ8a3からインバ
ータに対して給水ポンプ5aを停止する旨の指令が出力
され、前記給水ポンプ5aは停止する。これにより、給
水ポンプ5a内に空気が流入することが防止される。給
水ポンプ5aが停止すると、開閉弁4bは閉じられ逆止
弁付開閉弁3bは開かれる。よって、受水槽2の内部の
水位は再び満水レベルに上昇する。
【0035】受水槽2の内部が著しく汚れている場合に
は、以上述べた操作を繰り返し実施することができる。
【0036】(第2の態様の洗浄モード)第2の態様の
洗浄モードで運転する場合においては、逆止弁付開閉弁
3b及び開閉弁4bのいずれも閉じられる。そして、前
記三方弁7aは、上流側吐出配管5c1と洗浄水供給管
7bとを連通するように切り替えられる。次いで、前記
回転式スプリンクラ6への供給圧である2〜4kg/c
2 程度の圧力に対応する給水ポンプ5aの回転数を、
回転数制御装置8が備える前記回転数設定入力器に入力
すると、前記回転数制御装置8が備えるインバータによ
り、給水ポンプ5aは、前記回転数で回転するように制
御される。これによって、前記受水槽2に貯留された水
道水は、前記給水ポンプ5aによって、前記吸入配管5
b、前記上流側吐出配管5c1、及び前記洗浄水供給管
7bを通じて、2〜4kg/cm2 程度の圧力で前記回
転式スプリンクラ6に供給される。
【0037】受水槽2内部の洗浄が終了したら、開閉弁
4bを開けて受水槽2から水を排出する。受水槽2から
水が排出されたら、前記開閉弁4bを閉じ前記逆止弁付
開閉弁3bを開くことにより、前記受水槽2の内部にお
ける水位を満水レベルに上昇させることができる。
【0038】第2の態様の洗浄動作においては、前記開
閉弁4bは閉じられているので、受水槽2の内部におけ
る水位は殆ど変わらない。よって、前記受水槽2に貯留
された水の水面上の内壁を集中的に洗浄することができ
る。したがって、第2の態様の洗浄モードによれば、受
水槽の内壁において特に洗浄を必要とする部分を長時間
繰り返し洗浄することができる。又、第2の態様の洗浄
モードで給水装置を運転する際には、予め、前記排水手
段4によって前記受水槽2から所定量の水を排出してお
くことによって、前記受水槽2の内部の水位を、前記給
水ポンプ5a内に空気が流入しない所望の水位に調節す
ることができる。
【0039】受水槽2の内壁に著しく汚れている箇所が
ある場合には、以上述べた操作を繰り返すことができ
る。
【0040】(第3の態様の洗浄モード)−第3の態様
の洗浄モードで運転する際には、第2の態様の洗浄モー
ドの場合と同様、逆止弁付開閉弁3b及び開閉弁4bの
いずれも閉じられ、前記三方弁7aは、上流側吐出配管
5c1と洗浄水供給管7bとを連通するように切り替え
られる。
【0041】次いで、前記薬液注入管10において、三
方弁103を薬液注入モードに設定して、前記切替弁1
06を洗浄液注入モードに設定すると、洗浄液タンク1
04aと洗浄液供給管104bと絞り管100とが連通
される。ここで、前記絞り管100は、前述のように内
径が絞られ、洗浄水供給管7bにおける他の部分の内径
よりも小さな内径を有しているから、絞り管100の内
部においては水の流速が高くなり、絞り管100の内部
は常に周囲よりも減圧された状態にある。したがって、
前記洗浄液タンク104a中の洗浄液が、洗浄液供給管
104b及び薬液供給管101中を通って前記絞り管1
00中に吸い出される。一方、三方弁103を薬液注入
モードに設定した状態で、前記切替弁106を消毒液注
入モードに設定すると、消毒液タンク105aと消毒液
洗浄液供給管34bと絞り管100とが連通され、同様
にして、前記消毒液タンク105a中の消毒液が、消毒
液供給管105b及び薬液供給管101中を通って前記
絞り管100中に注入される。
【0042】前記絞り管100中に注入された洗浄液又
は消毒液は、洗浄水供給管7bの内部を流通する水道水
中に拡散する。前記洗浄液又は消毒液が拡散した水道水
は、回転式スプリンクラ6に供給され、アーム6aのそ
れぞれの先端部に設けられた噴射ノズルから受水槽2の
内壁に向かって噴射される。
【0043】一方、前記薬液供給管101中の薬液等を
前記回収タンクに排出する場合には、前記三方弁103
を排出モードに設定し、前記切替弁106を閉鎖モード
に設定すると、前記絞り管100中から前記薬液供給管
101中に水道水が流入し、この水道水と前記薬液供給
管101中の薬液とが前記薬液排出管102を流通して
所定の回収タンクに排出される。
【0044】第3の態様の洗浄モードにおいては、洗浄
後の排水を前記排水管路4により受水槽2から排出し、
この排水をも前記回収タンクに回収することができる。
又、第3の態様の洗浄モードで洗浄を行った後に、前記
逆止弁付開閉弁3bを開き、開閉弁4bを閉じて受水槽
2の内部に水道水を貯留し、第1又は第2の態様の洗浄
モードによって受水槽2の内部の洗浄を行うことによ
り、受水槽2の内部を濯いでもよい。
【0045】2.本発明の給水装置の構成要素 本発明の給水装置の構成要素である受水槽、給水手段、
及び洗浄手段について以下に詳しく説明する。
【0046】2.1 受水槽 受水槽は、被給水建築物に給水する水を貯留する機能を
有する。
【0047】本明細書において、被給水建築物とは、本
発明の給水装置によって水が供給される建築物であり、
具体的には、デパートやスーパーマーケット等の大型店
舗、オフィスビル、マンション、及びホテル等を挙げる
ことができる。
【0048】前記受水槽に貯留し得る水としては、前記
被給水建築物に上水として供給するのに適当な水質の水
であれば、特に制限はなく、具体的には、水道水、井戸
水、工業用水、河川水、及び湖や沼の水等を挙げること
ができる。よって、前記受水槽に接続し得る水源として
は、例えば上水道、井戸、簡易水道、工業用水道、河
川、及び湖沼等を挙げることができる。但し、工業用
水、河川水、及び湖や沼の水は、塩素やオゾン等で滅菌
してから前記受水槽に貯留することが好ましい。
【0049】受水槽の形状及び材質には特に制限はな
い。前記受水槽の形状としては、例えば、直方体、三角
柱、五角柱、六角柱、七角柱、及び八角柱等の各種多角
柱、円錐体、角錐体、逆円錐体、逆角錐体、円柱、楕円
柱、卵形、回転楕円体、球形、正十二面体、並びに正二
十面体等を挙げることができる。尚、受水槽の内部に塵
埃又は雨水等の夾雑物が入らないように、少なくとも被
給水建築物に水を給水する給水時には受水槽が密閉され
ていることが好ましい。
【0050】前記受水槽の材質としては、例えば、ガラ
ス繊維強化プラスチック、ステンレス鋼、亜鉛メッキ鋼
板、焼き付け塗装鋼板、普通鋼、アルミニウム合金、セ
メント、コンクリート、及びモルタル等各種の材質を挙
げることができる。
【0051】さらに、前記受水槽の内側を抗菌性材料で
被覆してもよく、また抗菌性材料そのもので受水槽を形
成してもよい。
【0052】抗菌性材料としては、抗菌剤をセラミック
ス中に分散させた抗菌剤含有セラミックス、及び抗菌剤
を樹脂中に分散させた抗菌剤含有樹脂等を挙げることが
できる。
【0053】前記抗菌性材料に用いられる抗菌剤として
は、例えば銀、銅、亜鉛、錫等の抗菌性金属をゼオライ
ト等に結合させて安定化した無機抗菌材料を挙げること
ができる。ゼオライト等としては、方沸石、ゼオライト
P、魚眼石、菱沸石、毛沸石、ゼオライトX、ゼオライ
トY、ソーダ沸石、モルデン沸石、ゼオライトT、輝沸
石、束沸石、濁沸石等を挙げることができる。
【0054】前記抗菌剤としては、前記抗菌性金属その
ものを用いることもできる。
【0055】抗菌剤を分散させるセラミックスとして
は、シリカ、アルミナ、チタニア、燐酸アルミニウム、
アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、及びカルシ
ウムから選択される金属の珪酸塩、炭化珪素、炭化チタ
ン、窒化硼素、及び窒化珪素等を挙げることができる。
【0056】抗菌剤を分散させる樹脂としては、高密度
ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密
度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、硬質塩化ビ
ニル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン・酢酸ビニル共重合体、塩
素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン、塩
素化ゴム、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポリフッ化ビニ
リデン樹脂、ナイロン6、ナイロン66、及びナイロン
12等の熱可塑性樹脂、並びにエポキシ樹脂、ウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、及びフェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂を挙げることができる。
【0057】受水槽の内側を抗菌性材料で被覆する方法
としては、例えば受水槽の内側を抗菌剤含有セラミック
スで被覆する方法を挙げることができる。受水槽の内側
を抗菌剤含有セラミックスで被覆する方法としては、抗
菌剤を含有する上薬を塗布し、これを燒結して琺瑯の皮
膜を形成する方法、前記抗菌性金属を含有するセラミッ
クスを受水槽の内壁に溶射する方法、珪素やチタン、ア
ルミニウム等の元素を含有するポリマーをビヒクルと
し、前記抗菌剤を含有する塗料を塗布し、次いでこの塗
膜を高温で処理する方法、抗菌剤含有セラミックスの板
又はタイルを受水槽内壁に貼り付ける方法、抗菌剤を配
合したセメント又はコンクリートで受水槽を形成する方
法、及び抗菌剤を配合したセメント又はモルタルを受水
槽の内壁に塗布する方法等を挙げることができる。
【0058】受水槽の内側を抗菌性材料で被覆する方法
としては、他には、受水槽の内側を抗菌剤含有樹脂によ
って被覆する方法を挙げることができる。受水槽の内側
を抗菌剤含有樹脂によって被覆する方法としては、例え
ば軟質の樹脂を用いた抗菌剤含有樹脂から形成された抗
菌性シートを受水槽の内壁に貼り付ける方法、抗菌剤を
配合したポリ四フッ化エチレン樹脂を受水槽の内壁に溶
射する方法、及び抗菌剤を配合した塗料を塗布し、抗菌
剤を含有する塗膜を受水槽の内壁に形成する方法等を挙
げることができる。また、別の方法として、前記抗菌剤
を配合した不飽和ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂
と、ガラス繊維、炭素繊維、又はアラミド繊維などの強
化繊維とによって受水槽を形成する方法も挙げることが
できる。
【0059】前記受水槽には、前記水源から受水槽内に
水を導入する水導入流路を設けることができる。
【0060】前記水導入流路には、例えば、前記水導入
流路を開閉する水導入流路開閉弁、前記水導入流路を流
通する水の逆流を防止する水導入流路逆止弁、及び水導
入流路を開閉する機能と水導入流路内における水の逆流
を防止する逆止弁としての機能の両方を有する逆止弁付
水導入流路開閉弁等を介装することができる。更に、前
記水導入流路に、雑菌、有機物及び各種微粒子を除去す
るフィルタを設けることができる。前記水導入流路にフ
ィルタを設ける位置は、水導入流路開閉弁、水導入流路
逆止弁、又は逆止弁付水導入流路開閉弁よりも上流側で
あってもよく、水導入流路開閉弁、水導入流路逆止弁、
又は逆止弁付水導入流路開閉弁と受水槽との間であって
もよい。前記フィルタとしては、精密濾過膜及び限外濾
過膜等を用いることができる。前記精密濾過膜及び限外
濾過膜の膜形状には特に制限はなく、中空糸膜、スパイ
ラル膜、管状膜、キャピラリー膜及び平膜等を挙げるこ
とができる。これらの膜の中では、単位体積あたりの膜
面積が特に大きくとれる点で中空糸膜が特に好ましい。
【0061】又、前記受水槽には、前記受水槽内の水を
前記受水槽外に排出する機能を有する排水流路を設ける
ことができる。
【0062】前記排水流路としては、例えば、開閉可能
な排水管路、及び開閉可能な排水孔を挙げることができ
る。前記排水管路及び排水孔は、いずれも前記受水槽に
おける底面に設けることができる。
【0063】2.2 給水手段 給水手段は、前記受水槽の内部に貯留された水を被給水
建築物に供給する機能を有する。
【0064】給水手段としては、例えば、前記受水槽と
前記被給水建築物とを連通する給水流路、及び前記給水
流路に介装された給水ポンプを備える給水装置を挙げる
ことができる。
【0065】前記給水流路としては、例えば、受水槽と
前記給水ポンプの吸入口とを連通する吸入流路と、前記
給水ポンプの吐出口と前記被給水建築物とを連通する吐
出流路とを備える給水流路等を挙げることができる。
尚、前記吸入流路及び吐出流路のいずれも、前記抗菌剤
含有樹脂で形成された管、及び前記抗菌剤含有樹脂又は
抗菌剤含有セラミックスの層が内壁に形成された管を用
いて形成することができる。
【0066】給水ポンプとしては、ピストンポンプ、プ
ランジャポンプ、及びダイヤフラムポンプなどの往復動
型ポンプ、再生ポンプ及び渦ポンプなどの渦流ポンプ、
並びに遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプ、多段遠心
ポンプ、多段斜流ポンプ、及びキャンドモータポンプ等
のターボ型ポンプを挙げることができ、特に好ましいポ
ンプとしては、ターボ型ポンプを挙げることができる。
ターボ型ポンプは、一般に吐出圧が回転数の二乗に比例
するという特性を有するので、回転数を増加させるだけ
で吐出圧を増加させることが可能である。又、ターボ型
ポンプは、吸入及び吐出が連続的に行われるという特
長、及び往復動する部分がないので構造が単純であると
いう特長を有する。
【0067】給水ポンプとしてターボ型ポンプを用いた
場合には、洗浄時には、前記給水ポンプの回転数を増加
させることにより、前記給水ポンプから吐出される水の
圧力を2〜4kgf /cm2 程度に増加させて、この水を
後述する洗浄手段に供給することができる。
【0068】前記給水ポンプを駆動するモータとして
は、三相誘導モータ及び単相誘導モータ等の誘導モー
タ、同期モータ、三相直巻モータ及び三相分巻モータ等
の交流整流子モータ等の交流モータ、並びに他励モー
タ、分巻モータ、複巻モータ等の直流モータを用いるこ
とができる。前記モータとしては誘導モータが好まし
く、誘導モータの中でも、構造が堅牢で取扱が容易であ
り、且つ効率が高いという点で三相誘導モータが特に好
ましい。
【0069】2.3 洗浄手段 洗浄手段は、前記受水槽に貯留された水の少なくとも一
部を前記受水槽の内壁に向けて噴射することにより前記
受水槽の内部を洗浄する機能を有する。
【0070】洗浄手段としては、例えば、受水槽の内壁
に向けて水を噴射する噴射手段と、受水槽と前記噴射手
段とを連通する洗浄水供給流路とをそなえる洗浄装置を
挙げることができる。
【0071】2.3.1 噴射手段 前記洗浄装置が備える噴射手段としては、例えば、前記
受水槽の内壁に向けて水を噴射する噴射ノズルを有する
スプリンクラ、及び、水が流通する管路と、前記管路の
長手方向に沿って設けられた、受水槽の内壁に向けて水
を噴射する噴射孔とを備える洗浄管路等を挙げることが
できる。
【0072】スプリンクラとしては、例えば、回転式ス
プリンクラ、三ツ口スプリンクラ、フルサークルスプリ
ンクラ、パートサークルスプリンクラ、反発式フルサー
クルスプリンクラ、反発式パートサークルスプリンク
ラ、噴射する水の水圧でスプリンクラ本体が回転する回
転式スプリンクラ等を挙げることができる。
【0073】前記回転式スプリンクラとしては、例え
ば、洗浄水供給流路から供給される水の圧力で回転する
円筒状又は管状のスプリンクラ本体と、前記スプリンク
ラ本体から外に向かって放射状に伸びる1本又は2本以
上の中空の腕と、前記腕の先端部に設けられた噴射ノズ
ルとを有するスプリンクラを挙げることができる。回転
式スプリンクラとしては、他に、前記スプリンクラ本体
と同様のスプリンクラ本体と、このスプリンクラ本体の
外周部に設けられた噴射ノズルとを備えるスプリンクラ
を挙げることができる。
【0074】洗浄管路としては、例えば、受水槽の内壁
に沿って延在する洗浄管路、水平方向に延在する洗浄管
路、コイル状に形成された洗浄管路、及び環状に形成さ
れた洗浄管路を挙げることができる。受水槽の内壁に沿
って延在する洗浄管路、及び環状に形成された洗浄管路
は、受水槽の天井面近傍と底面近傍とに設けてもよく、
受水槽の天井面近傍と中央部と底面近傍とに設けてもよ
い。
【0075】噴射手段としては、スプリンクラ及び洗浄
管路のいずれか一方を備える噴射手段を挙げることがで
きる。前記噴射手段が備えるスプリンクラ又は洗浄管路
の数には特に制限はない。噴射手段としては、この他
に、スプリンクラと前記洗浄管路とを両方備える噴射手
段を挙げることができる。前記噴射手段においても、ス
プリンクラ及び前記洗浄管路のそれぞれの個数には特に
制限はない。
【0076】前記噴射手段としては、少なくとも受水槽
の内部を洗浄する際(以下「洗浄時」という。)には前
記噴射手段が受水槽の内部に固定された状態にある固定
型噴射手段、及び、洗浄時においては、噴射手段が、前
記受水槽中の水面に浮上した状態にある浮上型噴射手段
を挙げることができる。
【0077】前記固定型噴射手段としては、常時前記受
水槽の内部に固定されている常時固定型噴射手段、及び
給水時においては受水槽の外部に引き出され、洗浄時に
は前記受水槽の内部に固定される隠顕型噴射手段を挙げ
ることができる。
【0078】前記固定型噴射手段は、前記受水槽の内壁
における天井面、底面、又は側面に直接固定されてもよ
く、又、支持部材を介して固定されてもよい。
【0079】浮上型噴射手段としては、前記噴射手段
と、前記噴射手段に浮力を付与する浮力材とを備える浮
上型噴射手段を挙げることができる。
【0080】洗浄手段においては、前記固定型噴射手段
及び前記浮上型噴射手段のいずれかのみを使用してもよ
く、又、受水槽の内壁の形状、前記受水槽の内壁の汚れ
具合等に応じて固定型噴射手段及び浮上型噴射手段の両
方を組み合わせて使用してもよい。
【0081】2.3.2 洗浄水供給流路 洗浄水供給流路としては、給水流路から分岐している第
1の態様の洗浄水供給流路、及び前記給水流路とは別に
設けられた第2の態様の洗浄水供給流路流路を挙げるこ
とができる。
【0082】2.3.2.1 第1の態様の洗浄水供給
流路 第1の態様の洗浄水供給流路としては、例えば、前記給
水流路が備える吐出流路から分岐し前記噴射手段に至る
洗浄水流路と、前記給水ポンプから吐出される水の流路
を、洗浄時においては、前記給水流路から前記洗浄水流
路に切り替える流路切替部とを備える洗浄水供給流路を
挙げることができる。
【0083】−洗浄水流路− 前記洗浄水流路は、例えば管路によって形成することが
できる。前記管路を形成する管としては、例えば、金属
管、合成樹脂管、及び繊維強化樹脂管等の実質的に屈曲
不可能な管である剛体管、並びにエラストマ製ホース、
軟質塩化ビニル管、軟質ポリエチレン管、及び耐圧ホー
ス等の自在に屈曲可能な管である可撓管等を挙げること
ができる。
【0084】−流路切替部− 流路切替部としては、例えば、前記吐出流路における前
記洗浄水流路が分岐する箇所よりも上流側の上流側吐出
流路を、給水時には、前記吐出流路における前記洗浄水
流路が分岐する箇所よりも下流側の下流側吐出流路に連
通させ、洗浄時には前記洗浄水流路に連通させる切替弁
を挙げることができる。
【0085】前記切替弁としては、洗浄水流路を開閉す
る洗浄水流路開閉弁と、下流側吐出流路を開閉する吐出
流路開閉弁とを備える弁装置を挙げることができる。
【0086】前記弁装置においては、給水時には、前記
吐出流路開閉弁を開いて前記洗浄水流路開閉弁を閉じる
ことにより、前記上流側吐出流路及び前記下流側吐出流
路を連通させて被給水建築物に水を供給することがで
き、洗浄時には、前記吐出流路開閉弁を閉じて前記洗浄
水流路開閉弁を開くことにより、前記上流側吐出流路及
び前記洗浄水流路を連通させて、前記噴射手段に水を供
給することができる。
【0087】前記洗浄水流路開閉弁及び吐出流路開閉弁
としては、例えば、玉形弁、仕切弁、プラグ弁、ボール
弁、バタフライ弁等の開閉弁を挙げることができる。前
記開閉弁としては、ハンドル又はコックによって手動で
開閉される手動式開閉弁、エアシリンダ又はエアモータ
によって開閉される空気圧式開閉弁、及び電磁石、ステ
ッピングモータ又はサーボモータ等によって開閉される
電気式開閉弁を挙げることができる。
【0088】前記切替弁としては、又、吐出流路と洗浄
水流路との間に介装された三方弁を備える弁装置を挙げ
ることができる。前記三方弁としては、ハンドル又はコ
ックによって手動で開閉される手動式三方弁、エアシリ
ンダ又はエアモータによって開閉される空気圧式三方
弁、及び電磁石、ステッピングモータ又はサーボモータ
等によって開閉される電気式三方弁を挙げることができ
る。
【0089】−回転数制御手段− 第1の態様の洗浄水供給流路を備える給水装置において
は、給水ポンプの回転数を制御する回転数制御手段を更
に設けることができる。
【0090】給水時においては、前記給水ポンプの吐出
圧力は、通常、1〜2kg/cm2の範囲に調節されて
いるので、洗浄時においては、前記回転制御手段によっ
て必要に応じて給水ポンプの回転数を1.5〜2倍に増
加させることにより、前記噴射手段に2〜4kg/cm
2 の圧力で水を供給することができる。
【0091】前記回転数制御手段としては、例えば、給
水ポンプを駆動するモータの回転数を変化させるモータ
制御装置、給水ポンプとモータとの間に介装された変速
器、及び前記モータ制御装置と前記変速器を併用する回
転数制御装置等を挙げることができる。
【0092】前記モータとして誘導モータ及び同期モー
タを用いる場合には、前記モータ制御装置としてインバ
ータを用いることができ、前記モータとして交流整流子
モータを用いる場合には、前記モータ制御装置として可
変電圧変圧器を用いることができ、前記モータとして直
流モータを用いる場合には、抵抗制御装置、レオナード
制御装置、位相制御装置、界磁制御装置等の各種のモー
タ制御装置を用いることができる。
【0093】尚、本発明の給水装置においては、前記給
水ポンプを複数台並列に設けてもよい。前記給水ポンプ
を複数台並列に設けることにより、1台の給水ポンプが
万一故障しても、他の給水ポンプによって前記被給水建
築物への給水又は前記洗浄手段への水の供給を継続する
ことができる。
【0094】又、本発明の給水装置においては、前記給
水ポンプの回転数を変化させる代わりに、前記洗浄水流
路における流路抵抗を、前記吐出流路における流路抵抗
よりも高くすることによって、前記洗浄手段に水を供給
する場合における前記洗浄水流路中の供給圧力を高くす
ることができる。
【0095】前記洗浄水流路の流路抵抗を、前記吐出流
路の流路抵抗よりも高くする方法としては、例えば、前
記吐出流路及び洗浄水流路を管路で形成する場合には、
前記洗浄水流路に固定式又は可変式の絞りを設ける方
法、前記吐出流路を形成する管よりも小さい内径を有す
る管で前記洗浄水流路を形成する方法等を挙げることが
できる。
【0096】2.3.2.2 第2の態様の洗浄水供給
流路 給水流路とは別に設けられた第2の態様の洗浄水供給流
路としては、受水槽と噴射手段とを連通する洗浄水供給
管路と、受水槽内部に貯留された水を噴射手段に供給す
る、前記洗浄水供給管路に介装された洗浄水供給ポンプ
とを備える洗浄水供給流路を挙げることができる。
【0097】−洗浄水供給管路− 洗浄水供給管路を形成するのに用いられる管としては、
前記第1の態様の洗浄水供給流路における洗浄水流路の
ところで述べたのと同様の剛体管及び可撓管を挙げるこ
とができる。
【0098】−洗浄水供給ポンプ− 洗浄水供給ポンプは、前記受水槽に貯留された水を噴射
手段に供給する機能を有する。
【0099】前記洗浄水供給ポンプとしては、前記給水
ポンプと同様に、ピストンポンプ、プランジャポンプ、
及びダイヤフラムポンプなどの往復動型ポンプ、再生ポ
ンプ及び渦ポンプなどの渦流ポンプ、並びに遠心ポン
プ、斜流ポンプ、軸流ポンプ、多段遠心ポンプ、多段斜
流ポンプ、及びキャンドモータポンプ等のターボ型ポン
プを挙げることができ、特に好ましいポンプとしては、
ターボ型ポンプを挙げることができる。ターボ型ポンプ
は、一般に吐出圧が回転数の二乗に比例するという特性
を有するので、回転数を増加させるだけで吐出圧を増加
させることが可能である。又、ターボ型ポンプは、吸入
及び吐出が連続的に行われるという特長、及び往復動す
る部分がないので構造が単純であるという特長を有す
る。
【0100】前記洗浄水供給ポンプを駆動するモータと
しては、三相誘導モータ及び単相誘導モータ等の誘導モ
ータ、同期モータ、並びに三相直巻モータ及び三相分巻
モータ等の交流整流子モータ等の交流モータ、他励モー
タ、分巻モータ、複巻モータ等の直流モータを用いるこ
とができる。前記モータとしては誘導モータが好まし
く、中でも、構造が堅牢で取扱が容易であり、且つ効率
が高いという点で三相誘導モータが特に好ましい。
【0101】2.3.2.3 薬液注入手段 前記第1及び第2の態様の洗浄水供給流路のいずれにお
いても、洗浄水供給流路に洗浄液や消毒液等の薬液を注
入する薬液注入手段を設けることができる。
【0102】薬液注入手段としては、例えば、内側が絞
られた、前記洗浄水供給流路に介装された絞り管、注入
すべき薬液を貯留する薬液タンク、及び前記絞り管と前
記薬液タンクとを連通する薬液供給管とを備える薬液注
入装置を挙げることができる。薬液注入手段としては、
他に、薬液タンク、薬液タンクと洗浄水供給流路とを連
通する薬液注入管、及び前記薬液注入管に介装された、
薬液タンク中の薬液を供給管に送り込む薬液ポンプを備
える薬液注入装置を挙げることができる。
【0103】尚、前記第1及び第2の態様の洗浄水供給
流路のいずれも、抗菌剤含有樹脂で形成された管、又は
抗菌剤含有樹脂若しくは抗菌剤含有セラミックスの層を
内壁に形成した管を用いて形成することができる。
【0104】2.3.3 水加熱手段 前記洗浄水供給は、更に、前記洗浄手段に供給される水
を加熱する機能を有する水加熱手段を備えてもよい。
【0105】前記水加熱手段においては、水を水温40
〜100℃程度に加熱することが好ましい。
【0106】第1の態様の洗浄水供給流路を備える給水
装置においては、前記水加熱手段を、給水流路における
吐出流路から分岐する洗浄水流路に設けることができ、
又、給水流路が備える吸入流路に設けることができる。
【0107】一方、第2の態様の洗浄水供給流路を備え
る給水装置においては、前記水加熱手段を、前記洗浄水
供給流路が備える洗浄水供給管路に介装することができ
る。水加熱手段としては、例えば、前記洗浄水流路、吸
入流路、又は洗浄水供給管路の一部を形成する被加熱水
流路と、ジュール熱又は高周波加熱を利用した電気的加
熱装置、ガスを燃焼させて加熱を行なうガス加熱装置、
及び熱媒体を流通させて加熱を行なう熱媒体加熱装置等
の、前記被加熱水流路を流通する水を加熱する加熱手段
とを備える水加熱装置を挙げることができる。
【0108】前記水加熱装置としては、例えば被加熱水
流路の内部に加熱手段を設けた水加熱装置、被加熱水流
路そのものを加熱手段で形成した水加熱装置、及び被加
熱水流路の外側に加熱手段を設けた水加熱装置を挙げる
ことができる。
【0109】前記加熱手段の内、電気的加熱装置として
は、発熱体としてニクロム線等の電熱線を用いた電熱線
ヒータ、及び導電性セラミックスを発熱体として用いた
セラミックスヒータ等の電熱加熱装置、及び高周波加熱
を利用する高周波加熱装置等を挙げることができる。ガ
ス加熱装置としては、ガスの燃焼炎で直接加熱する形式
のガスヒータ、及びガスの燃焼炎でセラミックスの板又
はブロック等を加熱し、このセラミックスの板又はブロ
ック等からの輻射熱によって加熱する形式のガスヒータ
を挙げることができる。熱媒体加熱装置としては、例え
ば外部において加熱された熱媒体が流通する熱媒体流路
を備える加熱装置を挙げることができる。前記熱媒体流
路は、例えば蛇管等によって形成することができる。尚
前記熱媒体としては、シリコン油等の熱媒体油、水、空
気等を挙げることができる。
【0110】これらの水加熱装置においては、蛇管状に
よって被加熱水流路を形成することが、加熱面の面積を
大きくとれ、且つ水加熱装置が全体として小型化できる
点で好ましい。
【0111】3.本発明に係る給水装置の他の例 図1に示されたビル用給水装置において、水道水導入流
路、配水管路、上流側吐出配管と洗浄水供給管又は下流
側吐出配管とを連通する三方弁、及び回転数制御装置を
制御する自動制御装置を設けたビル用給水装置の概略を
図3に示す。
【0112】図3に示されたビル用給水装置1におい
て、水道水導入流路3は、図1の給水装置における水導
入流路と同一の構成及び機能を有している。但し逆止弁
付開閉弁3bは、自動制御装置9からの開閉信号によっ
て開閉される電磁弁である。
【0113】前記排水管路4も、図1の給水装置におけ
る水導入流路と同一の構成及び機能を有しているが、開
閉弁4bは、自動制御装置9から出力される開閉信号に
よって開閉される電磁開閉弁である。
【0114】給水手段5も又、図1の給水装置における
給水手段5と同一の構成及び機能を有する。
【0115】前記洗浄水供給管路7は、前記受水槽2に
貯留された水を前記回転式スプリンクラ6に供給する機
能を有し、三方弁7aと、洗浄水供給管7bと、前記洗
浄水供給管7b内の圧力を検出して自動制御装置9に圧
力検出信号を出力する圧力ゲージ7cとを有する。尚、
三方弁7aは、前記自動制御装置9からの信号によっ
て、上流側吐出配管5c1と、洗浄水供給管7b及び下
流側吐出配管5c2のいずれか一方とを連通させる電磁
式三方弁である。
【0116】回転数制御装置8は、水位レベル計8a
と、自動制御装置9によって制御されるインバータとを
備えている。水位レベル計8aは、図1のビル給水装置
における水位レベル計8aと同様、受水槽の内部の水位
を検知する機能を有し、満水レベルセンサ8a1と、中
間レベルセンサ8a2と、最低水位レベルセンサ8a3
とを有する。
【0117】自動制御装置9は、水道水導入流路3が備
える逆止弁付開閉弁3bと配水管路4が備える開閉弁4
bとの開閉、三方弁7aの切替、及び回転数制御装置8
を制御する機能を有する。
【0118】自動制御装置9は、図4に示すように、給
水モード及び洗浄モードのいずれかの運転モードで運転
すべき旨の指示、並びに前記給水モードにおける被給水
建築物への給水圧力や洗浄モードにおける回転式スプリ
ンクラ6への洗浄水供給圧力等のパラメータが入力さ
れ、且つ前記入力された指示及び各種パラメータを後述
する演算部90に伝達する設定入力部91と、前記圧力
ゲージ7cから出力される圧力検出信号を演算部90に
伝達する圧力検出信号入力部92と、水位レベル計8か
ら出力される水位検出信号を演算部90に伝達する水位
検出信号入力部93と、逆止弁付開閉弁3b及び開閉弁
4bのそれぞれに対して開とすべき旨の信号又は閉とす
べき旨の信号を出力する開閉制御部94と、上流側吐出
配管5c1と、洗浄水供給管7b及び下流側吐出配管5
c2のいずれか一方とを連通するように切り替える旨の
三方弁切替信号を三方弁7aに出力する三方弁切替制御
部95と、回転数制御装置8の備えるインバータに制御
信号を出力するインバータ制御部96と、前記設定入力
部91から伝達された指示及びパラメータ、並びに圧力
検出信号入力部92及び水位検出信号入力部93から伝
達された信号に応じて、開閉制御部94、三方弁切替制
御部95、及びインバータ制御部96に各種の指令を出
力する演算部90とを有する。
【0119】設定入力部91として、例えば、テンキ
ー、キーボード、及びディスプレーとマウスとを備える
入力装置等を挙げることができる。
【0120】圧力検出信号入力部92及び水位検出信号
入力部93としては、A−Dコンバータ等の各種コンバ
ータを挙げることができる。
【0121】開閉制御部94及び三方弁切替制御部95
としては、無接点シーケンサ及び有接点シーケンサ等を
挙げることできる。
【0122】インバータ制御部96としては、例えば、
シーケンス指令入力回路、インバータが備えるサイリス
タやトランジスタ等を動作させるベースドライブ回路、
周波数指令を入力する周波数指令入力回路等を備えるイ
ンバータ制御回路等を挙げることができる。
【0123】演算部90としては、例えばCPU等を挙
げることができる。
【0124】次に、図3に示された給水装置1の動作に
ついて説明する。
【0125】最初に、前記給水装置1を給水モードで運
転するときの動作について説明する。
【0126】給水モードで運転する旨の指示を設定入力
部91に入力すると、前記指示は演算部90に伝達され
る。演算部90は、設定入力部91からの前記指令を受
け取ると、開閉制御部94に、逆止弁付開閉弁3bを開
とし、開閉弁4bを閉とすべき旨の指令を出力する。開
閉制御部94は、演算部90からの前記指令を受けて、
逆止弁付開閉弁3bと開閉弁4bとに信号を出力し、前
者を開とし後者を閉とする。一方、前記演算部90は、
三方弁切替制御部95には、上流側吐出配管5c1と下
流側吐出配管5c2とが連通されるように三方弁7aを
切り替える旨の指令を出力する。前記三方弁切替制御部
95は、演算部90からの前記指令を受けて三方弁切替
信号を出力し、三方弁を前記のように切り替える。次い
で、設定入力部91に給水圧力の値を入力すると、入力
された給水圧力の値は演算部90に伝達される。演算部
90は、前記給水圧力の値を受け取ると、前記給水圧力
で被給水建築物に給水するのに必要な給水ポンプ5aの
回転数を計算し、インバータ制御部96に、給水ポンプ
5aを前記回転数で回転させる旨の制御指令を出力す
る。インバータ制御部96は、前記制御指令を受けて、
給水ポンプ5aが前記回転数で回転するように回転数制
御装置8が備えるインバータを制御する。これによっ
て、給水装置1は給水モードで運転される。
【0127】受水槽の内部を洗浄する場合には、受水槽
2から排水しながら洗浄を行う第1の態様の洗浄モー
ド、及び受水槽2から排水をせずに洗浄を行う第2の態
様の洗浄モードのいずれかで運転を行うことができる。
【0128】ここで、第1の態様の洗浄モードで運転す
べき旨の指示を設定入力部91に入力すると、設定入力
部91は、前記指示を演算部90に伝達する。伝達部9
0は、前記指令を受け取ると、開閉制御部94に、逆止
弁付開閉弁3bを閉とし、開閉弁4bを開とすべき旨の
指令を出力する。開閉制御部94は、演算部90からの
前記指令を受けて、逆止弁付開閉弁3bと開閉弁4bと
に信号を出力し、前者を閉とし後者を開とする。一方、
前記演算部90は、三方弁切替制御部95には、上流側
吐出配管5c1と洗浄水供給管7bとが連通されるよう
に三方弁7aを切り替える旨の指令を出力する。前記三
方弁切替制御部95は、演算部90からの前記指令を受
けて三方弁切替信号を出力し、三方弁を前記のように切
り替える。次いで、設定入力部91に、回転式スプリン
クラ6に供給する水の圧力である洗浄水供給圧力を入力
すると、入力された供給圧力の値は演算部90に伝達さ
れる。演算部90は、前記供給圧力の値を受け取ると、
前記洗浄水供給圧力で回転式スプリンクラに水を供給す
るのに必要な給水ポンプ5aの回転数を計算し、インバ
ータ制御部96に、給水ポンプ5aを前記回転数で回転
させる旨の制御指令を出力する。インバータ96は、前
記制御指定を受けて、給水ポンプ5aが前記回転数で回
転するように回転数制御装置8を制御する。
【0129】一方、第2の態様の洗浄モードで運転すべ
き旨の指示を設定入力部91に入力した場合には、演算
部90は、前記指示を受け、開閉制御部94に、逆止弁
付開閉弁3b及び開閉弁4bのいずれも閉とすべき旨の
指令を出力する。開閉制御部94は、演算部90からの
前記指令を受けて、逆止弁付開閉弁3bと開閉弁4bと
に信号を出力し、両者を閉とする。一方、前記演算部9
0は、三方弁切替制御部95には、第1の態様の洗浄モ
ードで運転する場合と同様に三方弁7aを切り替える旨
の指令を出力する。そして、設定入力部91に入力され
た供給圧力に応じてインバータ制御部96に制御指令を
出力する。
【0130】給水装置1を第1の態様又は第2の態様の
洗浄モードで運転する場合には、圧力ゲージ7cから出
力された洗浄水供給管7b内部の圧力の実際値は、圧力
検出信号入力部92を介して演算部90に入力される。
前記演算部90においては、前記圧力信号検出部92を
介して入力された洗浄水供給管7b内部の圧力の実際値
と、前記洗浄水供給圧力とを比較し、洗浄水供給管7b
内部の圧力の実際値と、前記洗浄水供給圧力とが所定の
誤差範囲内で一致するように、インバータ制御部96に
制御指令を出力する。インバータ制御部96は前記制御
指令を受けて回転数制御装置8を制御する。
【0131】一方、水位レベル計8aから出力される受
水槽2内部の水位も、水位検出信号入力部93を介して
演算部90に入力される。そして、前記演算部90は、
満水レベルセンサ8a1、中間レベルセンサ8a2、及
び最低水位レベルセンサ8a3のいずれからも水位信号
が出力されなくなった旨の信号を受け取ると、受水槽2
の内部の水位は最低水位よりも低いと判断し、インバー
タ制御部96に給水ポンプ5aを停止させる旨の制御指
令を出力する。これによって、給水ポンプ5aが停止す
るので、給水ポンプ5aが空気を吸い込むことが防止さ
れる。
【0132】図3に示されたビル用給水装置において
は、上述のように、キーボードなどの設定入力部に、所
定の運転モード、給水圧力、洗浄水供給圧力等の所定の
パラメータを入力することにより、受水槽を自動的に洗
浄することが可能である。更に、前記設定入力部に自動
的にパラメータが入力されるようにすれば、ビル用給水
装置をほぼ完全に無人で運転することができる。
【0133】以下、洗浄手段における噴射手段として回
転式スプリンクラに代えて浮上型スプリンクラを採用し
た給水装置の例について、図5及び図6を用いて説明す
る。図3に示されたビル用給水装置において、噴射手段
として、回転式スプリンクラに代えて浮上型スプリンク
ラを用いたビル用給水装置の概略を図5に示す。
【0134】図5に示された給水装置1において、浮上
型スプリンクラ61は、受水槽2内部の水面に浮上する
と同時に、水受水槽2の内壁に水を噴射して前記受水槽
2内を洗浄する機能を有する。前記浮上型スプリンクラ
61は、先端部に噴射ノズルを備えた3本のアーム61
aと、前記アーム61aを回転可能に支持するスプリン
クラ本体61bと、前記スプリンクラ本体61bに浮力
を付与する板状の部材である浮力付与板61cとを有す
る。
【0135】洗浄水供給管路7は、前記受水槽2に貯留
された水を前記浮上型スプリンクラ61に供給する機能
を有し、給水ポンプ5aにおける吐出口に接続された吐
出配管5cに介装された電気駆動式の三方弁7aと、前
記三方弁7aと浮上型スプリンクラ61とを連通する洗
浄水供給管7bと、前記洗浄水供給管7b内の圧力を検
出する圧力ゲージ7cとを有する。
【0136】前記洗浄水供給管7bは、一端が三方弁7
aに接続され、他端が受水槽2の上面板2aを貫通して
受水槽2の内部に延在する剛体管7b1と、剛体管7b
1の前記他端と浮上型スプリンクラ61とを連通する屈
曲可能な屈曲管7b2とを有する。
【0137】図5に示された給水装置において、受水槽
2は、本発明の給水装置における受水槽に相当し、給水
手段5は、本発明の給水装置における給水手段に相当
し、浮上型スプリンクラ61と洗浄水供給管路7とは、
本発明の給水装置における洗浄手段に相当する。そし
て、前記浮上型スプリンクラ61は、前記洗浄手段にお
ける噴射手段に相当する。給水ポンプ5aは、本発明の
給水装置の内、給水ポンプ及び回転数制御手段を備える
給水装置における給水ポンプに相当し、回転数制御装置
8は前記給水装置における回転数制御手段に相当する。
【0138】次に、図5に示されたビル用給水装置1の
動作について説明する。
【0139】図5に示されたビル用給水装置は、図1及
び図3に示されたビル用給水装置と同様、給水モード、
第1の態様の洗浄モード、第2の態様の洗浄モード、及
び第3の態様の洗浄モードのいずれかの運転モードで運
転することができる。
【0140】図5に示されたビル用給水装置において第
1の態様の洗浄モードで運転する場合には、受水槽2か
ら水を排出しながら洗浄を行うから、受水槽2の洗浄が
信号するにつれて、前記受水槽2における水位が、図5
に示すような満水の状態から、図6に示すような最低水
位の状態に低下する。これに応じて、前記浮上型スプリ
ンクラ61は水面に浮上した状態で鉛直方向に移動す
る。よって、前記浮上式スプリンクラ61によって、前
記受水槽2の内壁は、様々の角度から水が噴射される。
一方、第2の態様の洗浄モードで前記ビル用給水装置の
運転を行う場合には、受水槽2の内部における水面の高
さはほぼ一定であるから、前記浮上型スプリンクラ61
は、一カ所に止まった状態で、受水槽2の内壁に向けて
水を噴射する。
【0141】図5に示されたビル用給水装置を第1の態
様の洗浄モードで運転する場合には、上述のように、浮
上型スプリンクラ61は、受水槽内部における上方から
下方へと移動するから、受水槽2の内壁にはまんべんな
く水が噴射される。一方、第2の態様の洗浄モードで運
転を行う場合には、浮上型スプリンクラ61は一定の高
さに止まっているから、受水槽2の内壁における特定の
高さの部分、例えば天井部分等を集中的に洗浄すること
ができる。
【0142】以下、洗浄手段として、回転式スプリンク
ラに代えて洗浄管路を用いた給水装置の例について説明
する。
【0143】図3に示されたビル用給水装置において、
洗浄手段として、回転式スプリンクラに代えて洗浄管路
を用いたビル洗浄装置の概略を図7に示す。
【0144】図7に示される給水装置1は、受水槽2の
天井面2a近傍に固定された第1洗浄配管62aと、受
水槽2が備える天井面2aと底面2bとの中間に設けら
れた第2洗浄配管62bとを備える洗浄管路を有する。
尚、前記給水装置1が備える受水槽2、水道水導入流路
3、排水管路4、給水手段5、回転数制御装置8、及び
水位レベル計8aは、それぞれ、図3に示された給水装
置における受水槽2、水道水導入流路3、排水管路4、
給水手段5、回転数制御装置8、及び水位レベル計8a
と同一の構成を有する。
【0145】前記洗浄水供給管路7は、前記第1洗浄配
管62a及び第2洗浄配管62bのいずれか一方又は両
方に、受水槽2の内部に貯留された水を供給する機能を
有する。洗浄水供給管路7は、自動制御装置9からの信
号によって、上流側吐出配管5c1と、後述する洗浄水
供給管7b及び下流側吐出配管5c2のいずれか一方と
を連通させる電磁式三方弁である三方弁7aと、前記三
方弁7aと前記第1洗浄配管62a及び第2洗浄配管6
2bのいずれかとを連通する洗浄水供給管7bと、前記
洗浄水供給管7b内の圧力を検出して自動制御装置9に
圧力検出信号を出力する圧力ゲージ7cと、前記第1洗
浄配管62a及び第2洗浄配管と洗浄水供給管7bとの
間に介装された配水器7dとを備える。前記配水器7d
は、前記洗浄水供給管7bと、前記第1洗浄配管62a
及び第2洗浄配管のいずれか一方又は両方とを連通する
機能を有する。尚、前記洗浄水供給管7bには、図2に
示される構成を有する薬液注入管10が介装されてい
る。配水器7dは、自動制御装置9からの指令に応じて
流路の切替を行う電気式三方弁を備えている。
【0146】第1洗浄配管62aは、前記受水槽2にお
ける天井面2aに沿って水平方向に延在する第1洗浄配
管本体62a1と、受水槽2の天井面2aを貫通して前
記配水器7dと前記第1洗浄配管本体62a1とを連通
する第1洗浄配管支持管62a2とを備え、全体として
逆T字型の形状を有する。第1洗浄配管本体62a1の
上面と側面と下面とには、供給された水を噴射する噴射
口が、前記第1洗浄配管本体62a1の長手方向に沿っ
て多数設けられている。
【0147】第2洗浄配管62bは、前記受水槽2にお
ける天井面2aと底面2bとの中間において水平方向に
延在する第2洗浄配管本体62b1と、受水槽2の天井
面2aを貫通して前記配水器7dと前記第2洗浄配管本
体62b1とを連通する第2洗浄配管支持管62b2と
を備え、全体として逆T字型の形状を有する。尚、第2
洗浄配管本体62b1は、水位レベル計8aの備える満
水レベルセンサ8a1の下端部の高さよりは低いが、中
間レベルセンサ8a2の下端部の高さよりは高い位置に
設けられている。第2洗浄配管本体62b1の側面と下
面とには、供給された水を噴射する噴射口が、長手方向
に沿って多数設けられている。
【0148】自動制御装置9の構成を図8に示す。図8
に示された自動制御装置においては、図4に示された自
動制御装置と同様の設定入力部91と、圧力検出信号入
力部92と、水位検出信号入力部93と、開閉制御部9
4と、三方弁切替制御部95と、インバータ制御部96
とを備えている。前記自動制御装置は、更に、洗浄水供
給管7bと第1洗浄配管62a及び第2洗浄配管62b
のいずれか一方又は両方とを連通すべき旨の切替信号を
前記配水器7dに出力する配水器切替制御部97と、前
記設定入力部91、圧力検出信号入力部92、及び水位
検出信号入力部93に入力された入力値が伝達され、且
つ伝達された入力値に応じて、開閉制御部94、三方弁
切替制御部95、インバータ制御部96、及び配水器切
替制御部97に各種の指令を出力する演算部90とを有
する。
【0149】配水器切替制御部97としては、無接点シ
ーケンサ及び有接点シーケンサ等を挙げることできる。
【0150】インバータ制御部96としては、例えば、
シーケンス指令入力回路、インバータが備えるサイリス
タやトランジスタ等を動作させるベースドライブ回路、
周波数指令を入力する周波数指令入力回路等を備えるイ
ンバータ制御回路等を挙げることができる。
【0151】演算部としては、例えばCPU等を挙げる
ことができる。
【0152】図7に示された給水装置において、受水槽
2は、本発明の給水装置における受水槽に相当し、給水
手段5は、本発明の給水装置における給水手段に相当
し、第1洗浄配管62a及び第2洗浄配管62bと洗浄
水供給管路7とは、本発明の給水装置における洗浄手段
に相当する。そして、前記第1洗浄配管62a及び第2
洗浄配管62bは、前記洗浄手段における噴射手段に相
当する。給水ポンプ5aは、本発明の給水装置の内、給
水ポンプ及び回転数制御手段を備える給水装置における
給水ポンプに相当し、回転数制御装置8は前記給水装置
における回転数制御手段に相当する。
【0153】図7に示された給水装置においては、洗浄
モードにおいては、水位レベル計8aが備える満水レベ
ルセンサ8a1が水位検出信号を出力している場合に
は、自動制御装置9は、配水器7dに対して、洗浄水供
給管7bと第1洗浄配管62aとを連通すべき旨の切替
信号を出力する。よって、受水槽2内壁における天井面
2a、側面、及び受水槽2内部に貯留されている水の水
面に向かって、第1洗浄配管62aから水が噴射され
る。
【0154】受水槽2内部の水位が前記満水レベルセン
サ8a1の高さを下回り、前記水位レベル計8aの備え
る中間レベルセンサ8a2が水位検出信号を出力してい
る場合には、自動制御装置9は、配水器7dに対して、
洗浄水供給管7bと、第1洗浄配管及び第2洗浄配管6
2bの両方とを連通すべき旨の切替信号を出力する。よ
って、第1洗浄排水管62aと第2洗浄配管62bとの
両方から水が噴射される。この状態を図9に示す。
【0155】受水槽2内部の水位が、前記中間レベルセ
ンサ8a2の高さを下回り、水位レベル計8aの備える
最低水位レベルセンサ8a3が水位検出信号を出力して
いる場合には、自動制御装置9は、配水器7dに対し
て、洗浄水供給管7bと、第2洗浄配管とを連通すべき
旨の切替信号を出力する。よって、第2洗浄配管62b
のみから水が噴射される。
【0156】受水槽2内部の水位が、前記最低水位レベ
ルセンサ8a3の高さよりも低くなった場合には、自動
制御装置9は、回転数制御装置8に対して給水ポンプ5
aを停止すべき旨の指令を出力する。これによって給水
ポンプ5aは停止するから、給水ポンプ5a内に空気が
流入することが防止される。
【0157】最後に、洗浄水供給管路に水加熱手段を介
装した給水装置の例を示す。
【0158】図3に示されたビル用給水装置において、
供給配管に水加熱装置を設けたビル用給水装置の概略を
図10に示す。
【0159】図10において、図3と同一の符号は図3
における同一物を表す。
【0160】図10のビル用給水装置において、水道水
導入配管3aにおける逆止弁付開閉弁3bよりも上流側
には、フィルタFが設けられている。フィルタFの内部
には、水道水中の雑菌及び有機物を除去する中空糸膜フ
ィルタが収納されている。
【0161】洗浄水供給管7bには、水加熱装置WHが
介装されている。水加熱装置WHは、略円柱形の形状を
有し、且つ被加熱水流路を形成する被加熱水容器WH1
と、前記被加熱水容器WH1の内側に設けられた電熱加
熱装置WH2とを備える。被加熱水容器WH1の下端部
には、被加熱水容器WH1内部に溜まった水を排出する
ドレン弁WH3が設けられている。尚、前記ドレン弁W
H3は、受水槽2の底面の高さよりも低い高さに取り付
けられている。
【0162】図10のビル用給水装置において、水加熱
装置WHは、本発明の給水装置において水加熱装置を備
える態様の給水装置における、水加熱装置に相当する。
【0163】図10のビル用給水装置は、洗浄工程にお
いては次のように運転することができる。
【0164】先ず、三方弁7aを切り替え、上流側吐出
配管5c1と洗浄水供給管7bとを連通させる。
【0165】次いで、電熱加熱装置WH2に電流を導通
させ、被加熱水容器WH1内部の水を例えば40〜90
℃の範囲の所定の水温に加熱する。
【0166】被加熱水容器WH1内部の水が所定の水温
まで加熱されたら、洗浄モードでの運転を開始する。洗
浄モードにおける各部分の動作は、図3のビル用給水装
置のところで述べたのと同様である。
【0167】図10に示されたビル用給水装置1におい
ては、受水槽の内部を温水で洗浄することができるか
ら、洗浄液や消毒液などの薬液を特に用いなくても効果
的に汚れを除去することができる。又、薬液を用いなく
ても済むことから、衛生面でも優れている。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、人手に依らずに受水槽
内部の洗浄を行うことができる給水装置が提供される。
よって、本発明によって提供される給水装置において
は、受水槽の洗浄に費用及び手間がかからない上、洗浄
を行う時間帯が制約されることがない。よって、休日や
夜中などの一般的に水の需要が少なくなる時間帯に受水
槽の洗浄をすることができる。特に受水槽の内容積が1
0m3 未満である給水装置においては、人手による受
水槽の洗浄は特に義務づけられていないから、全く人手
によらずに受水槽の内部の洗浄を行うことができる。一
方、受水槽の内容積が10m3 以上である給水装置に
おいては、年に1回人手によって受水槽の内部を洗浄す
ることが義務づけられているが、このような給水装置に
おいても、受水槽の内部を頻繁に洗浄することによって
清潔な状態に保つことができるから、年1回の人手によ
る洗浄が短時間で済むという特長がある。
【0169】更に、前記給水装置においては、受水槽の
内部に貯留された水を用いて受水槽の内部を洗浄するか
ら、洗浄用水を節約することができる。
【0170】本発明によって提供される給水装置の内、
水加熱手段を設けた態様の給水装置においては、受水槽
を温水又は熱水で洗浄できるから、洗浄液や消毒液等の
薬液を用いなくても効果的に受水槽を洗浄でき、又衛生
面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の給水装置の一例であるビル用
給水装置の概略を示す概略図である。
【図2】図2は、図1に示されたビル用給水装置が備え
る薬液注入管の構造を示す縦断面図である。
【図3】図3は、図1に示されたビル用給水装置におい
て、水道水導入流路が備える逆止弁付開閉弁、排水管路
が備える開閉弁、三方弁、及び回転数制御装置を制御す
る自動制御装置を設けた態様を示す概略図である。
【図4】図4は、図3に示されたビル用給水装置が備え
る自動制御装置の構成及び情報の流れを示すブロック図
である。
【図5】図5は、図3に示されたビル用給水装置におい
て、洗浄手段が備える噴射手段として、回転型スプリン
クラに代えて浮上型スプリンクラを使用した一実施態様
を示す概略図である。
【図6】図6は、図5に示されたビル用給水装置におい
て、受水槽の水位が最低水位に低下した状態を示す概略
図である。
【図7】図7は、図3に示されたビル用給水装置におい
て、噴射手段として回転型スプリンクラに代えて洗浄配
管を用いたビル洗浄装置の一例を示す概略図である。
【図8】図8は、図7に示されたビル用給水装置が備え
る自動制御装置の構成及び情報の流れを示すブロック図
である。
【図9】図9は、図7に示されたビル用給水装置におい
て、受水槽内部の水位が、水位レベル計の備える満水レ
ベルセンサの高さを下回り、且つ前記水位レベル計の備
える中間レベルセンサが水没する程度の高さにあるとき
のビル用給水装置の運転状態を示す概略図である。
【図10】図10は、図3に示されたビル用給水装置に
おいて、洗浄水供給管に水加熱装置を設けたビル用給水
装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・ビル用給水装置、2・・・受水槽、2a・・・
天井面、2b・・・底面、3・・・水道水導入流路、3
a・・・水道水導入配管、3b・・・逆止弁付開閉弁、
4・・・排水管路、4a・・・排水管、4b・・・開閉
弁、5・・・給水手段、5a・・・給水ポンプ、5b・
・・吸引配管、5c・・・吐出配管、5c1・・・上流
側吐出配管、5c2・・・下流側吐出配管、6・・・回
転式スプリンクラ、6a・・・アーム、6b・・・スプ
リンクラ本体、61・・・浮上型スプリンクラ 62a
・・・第1洗浄配管、62b・・・第2洗浄配管、7・
・・洗浄水供給管路、7a・・・三方弁、7b・・・洗
浄水供給管、7c・・・圧力ゲージ、8・・・インバー
タ、8a・・・水位レベル計、8a1・・・満水レベル
センサ、8a2・・・中間レベルセンサ、8a3・・・
最低水位レベルセンサ、9・・・自動制御装置、10・
・・薬液注入管、100・・・絞り管、101・・・薬
液供給管、102・・・薬液排出管、103・・・三方
弁、104a・・・洗浄液タンク、104b・・・洗浄
液供給管、105a・・・消毒液タンク、105b・・
・消毒液供給管、106・・・切替弁、WH1・・・被
加熱水容器、WH2・・・電熱加熱装置、WH3・・・
ドレン弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を貯留する受水槽と、前記受水槽に貯
    留された水を被給水建築物に給水する給水手段と、前記
    受水槽に貯留された水の少なくとも一部を前記受水槽の
    内壁に向けて噴射する噴射手段を有する洗浄手段とを備
    えてなることを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1における給水手段は給水ポ
    ンプを備えてなる請求項1に記載の給水装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1における洗浄手段は、前記
    受水槽に貯留されている水を前記請求項1における噴射
    手段に供給する洗浄水供給ポンプを備えてなる請求項1
    又は請求項2に記載の給水装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1における洗浄手段は、前記
    請求項1における噴射手段によって噴射される水を加熱
    する水加熱手段を備えてなる請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の給水装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項2における給水ポンプの回転
    数を変化させる回転数制御手段を備えてなる請求項2〜
    4のいずれか1項に記載の給水装置。
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