JPH11106517A - プラスチック・セラミック複合材 - Google Patents

プラスチック・セラミック複合材

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JPH11106517A
JPH11106517A JP26582597A JP26582597A JPH11106517A JP H11106517 A JPH11106517 A JP H11106517A JP 26582597 A JP26582597 A JP 26582597A JP 26582597 A JP26582597 A JP 26582597A JP H11106517 A JPH11106517 A JP H11106517A
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JP
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plastic
ceramic
composite material
ceramic particles
particles
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JP26582597A
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Tomio Suzuki
富雄 鈴木
Tadashi Odagiri
正 小田切
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種以上の異なる機能を併せ持つとともに各
特性を自在に制御でき、かつ、容易かつ安価に自由な形
状に成形できる複合材を提供する。 【解決手段】 プラスチックから成るマトリックスにセ
ラミック粒子を分散させて成るプラスチック・セラミッ
ク複合材において、上記プラスチックを誘電性、圧電性
及び磁性から成る群より選択した1又は2以上の機能を
有するものとし、上記セラミックを誘電性、圧電性、磁
性、導電性及び熱伝導性から成る群より選択した1又は
2以上の機能を有するものとし、上記セラミック粒子の
含有量を30体積%以上、99体積%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、誘電性、圧電
性、磁性等の機能を有し、各種電気・電子部品等として
用いられるプラスチックとセラミックとの複合材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 誘電性、圧電性、磁性等の機能を有す
る機能性セラミック及びプラスチックは、各種電気・電
子部品等として広範な分野において使用されている。例
えば、誘電性を有するセラミックとしては、低誘電率を
有するものとしてはシリカガラス、アルミナ、窒化アル
ミニウム等、高誘電率を有するものとしてはチタニア、
チタン酸バリウム等が知られており、ICパッケージ、
コンデンサ、LCフィルタ等に使用されている。又、圧
電性を有するセラミックとしてはチタン酸ジルコン酸鉛
等があり、各種アクチュエータ、振動ジャイロ、セン
サ、レゾネータ等に使用されている。
【0003】 このような場合、異なる機能を有する2
種以上の材料を併用することにより、1つの部材に、そ
れぞれの材料に由来する複数の機能を付与することがで
きれば便利である。例えば、圧電性を有するセラミック
と高熱伝導性を有するセラミックを併用することによ
り、高速アクチュエーター等において、圧電体の振動に
伴って発生する熱を放散させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、単に
異なる機能を有する2種以上のセラミック粒子を混合す
るだけでは、焼成中に両セラミックが反応するため、単
一の部材に、それぞれのセラミックに由来する複数の機
能を付与することは困難である。又、一般に、セラミッ
クは、それが有する誘電性等の機能を用途に応じて自在
に制御することが困難である。
【0005】 さらに、セラミックは、所望の形状に成
形するには焼成工程が必要な上、さらに焼成後に機械加
工を施すのが一般的であることから、成形コストが高価
になるとともに、プラスチックに比べ成形工程が煩雑で
あり、又、複雑な形状の成型品を得ることは困難である
ことから、成形の自由度に欠けるという欠点を有してい
る。
【0006】 一方、プラスチックは成形性に優れ、複
雑な形状でも精度良く安価に製造できるという特徴があ
った。
【0007】 本発明はかかる状況に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、2種以上の異なる
機能を併せ持つとともに各特性を自在に制御でき、か
つ、容易かつ安価に自由な形状に成形できる複合材を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、プラスチックから成るマトリックスにセラミック
粒子を分散させて成るプラスチック・セラミック複合材
であって、上記プラスチックが誘電性、圧電性及び磁性
から成る群より選択した1又は2以上の機能を有し、上
記セラミックが誘電性、圧電性、磁性、導電性及び熱伝
導性から成る群より選択した1又は2以上の機能を有
し、上記セラミック粒子の含有量が30体積%以上、9
9体積%以下であるプラスチック・セラミック複合材が
提供される。
【0009】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材において、セラミック粒子の粒子形状のアスペクト比
は2.0以下であることが好ましい。又、本発明のプラ
スチック・セラミック複合材において、セラミック粒子
はプラスチックから成るマトリックスにシランカップリ
ングにより結合されていることが好ましい。
【0010】 又、本発明によれば、上記のプラスチッ
ク・セラミック複合材が射出成形にて所望の形状に成形
された成形品が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】 本発明のプラスチック・セラミ
ック複合材は、プラスチックから成るマトリックスにセ
ラミック粒子を分散させて成るが、プラスチックとして
誘電性、圧電性及び磁性から成る群より選択した1又は
2以上の機能を有するものが用いられ、一方、セラミッ
クとしては、誘電性、圧電性、磁性、導電性及び熱伝導
性から成る群より選択した1の機能を有するものが用い
られる。又、セラミック粒子の含有量は30体積%以
上、99体積%以下とされる。
【0012】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材は、セラミック及びプラスチックのそれぞれに由来す
る機能を併せ持つため、従来、それぞれの特性を有する
複数の部材を用いなければならなかった状況等におい
て、これらの複数の部材を本発明の複合材による単一の
部材で置き換えることができ、生産性の向上、コストの
低減、部材数の減少等に寄与することができる他、全く
新たな用途も開かれる。例えば、圧電性を有するプラス
チックと高熱伝導性を有するセラミックを用いれば、高
速高変位アクチュエーター等において、圧電体の振動に
伴って発生する熱を放散させ、温度による特性変化を少
なくすることができる。
【0013】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材は、プラスチックにセラミック粒子を分散させて成る
ため、射出成形等により容易かつ安価に製造することが
できる。即ち、セラミックのように、焼成及び焼成後の
機械加工という工程を行わなくてもよいため、生産性の
向上を図ることができる。又、機械加工では製造できな
いような複雑な形状の成形も容易に行うことができる。
【0014】 従って、異なる機能を有する2種以上の
セラミック粒子を単に混合した場合のように、焼成中に
両セラミックが反応して各セラミックの機能が失われる
ということがなく、複合材にプラスチック及びセラミッ
ク双方の機能を付与することができる。又、これは、本
発明の複合材において、セラミック粒子として異なる機
能を有する2種以上のセラミックを用いた場合には、焼
成中に各セラミックの機能が失われることがなく、複合
材に、プラスチックの機能に加えて、2種以上の異なっ
たセラミックに由来する機能をも付与することができる
ことを意味する。さらに、特性値の異なる同一機能を有
する2種以上のセラミックを用いた場合にも、その配合
比を変えることによって、セラミックに由来する複合材
の特性値を制御することができることを意味する。
【0015】 本発明の複合材においては、プラスチッ
クとセラミックの配合比を変えることにより、それぞれ
に由来する機能の特性値を別個に制御することができ
る。又、特性値の異なる同一機能を有するセラミックと
プラスチックを用いた場合には、その配合比を変えるこ
とによって、複合材の特性値を制御することができる。
【0016】 例えば、誘電性においては、異なる誘電
率を有するセラミックとプラスチックを混合することで
加成性が成り立ち、中間の誘電率を配合比通りに得るこ
とができる。なお、ここで、誘電性には絶縁性も含まれ
るものとする。
【0017】 又、圧電性においては、異なる圧電定数
を有するセラミックとプラスチックの混合により圧電性
を制御できる。
【0018】 なお、本発明の複合材において、異なる
機能を有する2種のプラスチックを混合して用いた場合
においては、2種のプラスチックの配合比を変えること
により、各プラスチックに由来する機能の特性値を別個
に制御できる。これは、特性値の異なる同一機能を有す
る2種以上のプラスチックを用いた場合において、複合
材の特性値を制御する場合であっても同様である。
【0019】 本発明においては、セラミック粒子の含
有量を30体積%以上としているため、複合材に、セラ
ミックの機能を効果的に付与することができる。一方、
セラミック粒子の含有量を99体積%以下としたのは、
99体積%を超えるとプラスチックの含有量が減少する
ため、成形時の流動性が失われ、成形ができなくなくな
るからである。
【0020】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材に用いられるプラスチックとしては、誘電性を有する
ものとしては、いずれのプラスチックであっても誘電性
はあるので特に限定されるものではない。
【0021】 又、圧電性を有するものとしては、ポリ
フッ化ビニリデン(PVDF)等を用いることができ
る。
【0022】 又、磁性を有するものとしては、ポリ
(2,6−ピリジンジイルメチリデンニトロヘキサメチ
レンニトロメチリデン)(PPH)、デカメチルフェロ
セニウム、7,7,8,8−テトラシアノ−p−キノジ
メタニド、デカメチルフェロセニウムテトラシアノエチ
レニド等を用いることができる。
【0023】 なお、本発明の複合材に用いるプラスチ
ックは熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂のいずれでもよい
が、射出成形による成形が容易である点を考慮すると熱
可塑性樹脂を用いることが好ましい。
【0024】 具体的には、熱可塑性樹脂としては、例
えば、硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレート、
ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアセタール、ナイロン
6、ナイロン66、ポリ4フッ化エチレン、ポリカーボ
ネート、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルイミド、
強化ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスル
フィド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリイミド、各種液晶プラスチック等を用いること
ができる。なお、上記の熱可塑性樹脂のうち、本発明の
プラスチック・セラミック複合材において好ましいの
は、ポリアクリレート、ポリスチレン、ABS樹脂、ポ
リアセタール、ナイロン6、ナイロン66、ポリ4フッ
化エチレン、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリエーテルイミド、強化ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドイミド、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド等耐熱性が高
い、すなわち熱変形温度(HDT、4.6kg/cm2
のとき)が100℃以上となるものであり、さらに好ま
しいのはナイロン6、ナイロン66、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリエーテルイミド、強化ポリエチレンテレフタ
レート、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド等熱変形
温度(HDT)が150℃以上となるものである。
【0025】 一方、熱硬化性樹脂としては、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、尿素樹
脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、珪素樹脂等を用いる
ことができる。
【0026】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材に用いられるセラミックとしては、誘電性を有するも
のとしては酸化チタン、チタン酸マグネシウム、チタン
酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリ
ウム、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、ニオブ酸塩、タンタ
ル酸塩、ガリウム酸塩、アルミナ、ムライト、ステアタ
イト、石英ガラス等を用いることができる。
【0027】 又、圧電性を有するものとしてはチタン
酸バリウム、PbZrO3−PbTiO3固溶体(PZ
T)、PbZrO3−PbTiO3−Pb(Mg1/3Nb
2/3)O3固溶体(PZT−PMN)等を用いることがで
きる。
【0028】 又、磁性を有するものとしてはMn−Z
nフェライト、Ni−Znフェライト等各種のフェライ
ト等を用いることができる。
【0029】 又、導電性を有するものとしてはZrB
2、TiB2等のホウ化物、C、TiC、SiC等の炭化
物、TiN等の窒化物、SnO2、TiO2、CrO2
RuO2、ReO2、WO2、SrFeO3、SrTi
3、In23等の酸化物等を用いることができる。
【0030】 又、熱伝導性を有するものとしては、高
熱伝導セラミックとしてベリリア、アルミナ、ダイヤモ
ンド、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム等を用い
ることができる。
【0031】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材において、セラミック粒子の粒子形状のアスペクト比
は2.0以下であることが好ましい。セラミック粒子の
粒子形状のアスペクト比を上記の範囲内とすることによ
り、プラスチックから成るマトリックスにセラミック粒
子を最密充填を超えて分散させることができ、複合材の
熱膨張係数をさらに小さくすることができるからであ
る。即ち、セラミック粒子の粒子形状のアスペクト比が
2.0を超える場合には、セラミック粒子の含有量を大
きくすることが困難となる。
【0032】 又、セラミック粒子の平均粒径は1〜5
0μmであることが好ましい。これは、セラミック粒子
の平均粒径が0.1μm未満の場合や50μmを超える
場合は、成形時の流動性が損なわれ、生産性の向上が図
れないからである。
【0033】 又、本発明のプラスチック・セラミック
複合材において、セラミック粒子はプラスチックから成
るマトリックスにシランカップリングにより結合されて
いることが好ましい。シランカップリング処理を施すこ
とにより、相溶性の低いセラミックとプラスチックを用
いて複合材とすることが可能になるとともに、セラミッ
クの含有量を増加させることができる。
【0034】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材は、例えば以下の方法にて製造される。
【0035】(セラミック粒子の調製)所定のアスペク
ト比を有し平均粒径の異なる複数の粉末を混合すること
により所望の平均粒径及びアスペクト比を有するセラミ
ック粒子を調製する。なお、セラミック粒子の粒度分布
は、例えば、粒径1〜100μmの粒子が90%以上を
占めることが好ましいが、粒度分布は、所定の粒度分布
を有する粉末を用いて上記の混合を行うことにより調整
する。
【0036】 粉末のアスペクト比が大きい場合は、造
粒することにより二次粒子とし、二次粒子のアスペクト
比を2.0以下として用いることもできる。造粒はスプ
レードライヤー等によって行う。ここで、アスペクト比
は2.0以下であることが好ましい。これは、二次粒子
のアスペクト比が上記の範囲内であれば、プラスチック
と混合する際の量及び方法について、一次粒子の場合と
同様に扱うことができるからである。
【0037】 次に、必要に応じ、セラミック粒子にシ
ランカップリング処理を施す。シランカップリング処理
はインテグラルブレンド法、スプレー等による前処理法
等常法により行われる。
【0038】(セラミック粒子とプラスチック粒子の混
合)まず、セラミック粒子とプラスチック粒子を混合
し、プラスチックの融点より若干高い温度にてプラスチ
ック粒子を溶融させ、セラミック粒子をプラスチックに
分散させる。上記の混合・分散処理はニーダ、トリロー
ルミル等を用いて行われる。次いで、混練物をペレット
化する。
【0039】 成形は、用いたプラスチックの融点より
若干高い温度でペレット中のプラスチックを溶融させた
後、押出成形、射出成形等公知の成形方法にて行うこと
ができるが、生産性、生産コストの低減等を考慮する
と、射出成形によるのが好ましい。
【0040】 本発明のプラスチック・セラミック複合
材は、誘電性、圧電性、磁性等において機能性セラミッ
ク及び機能性プラスチックの双方の機能を有しつつ、さ
らに特性を自在に制御でき、又、容易かつ安価に自由な
形状に成形できる。
【0041】 従って、本発明の複合材によれば、例え
ば、従来では磁性芯を用いたコイルとセラミックキャパ
シタンスを別々に使っていた電子部品を一体化したり、
圧電性と熱伝導性を組み合わせることにより、振動で生
じる熱を放散させながら駆動するアクチュエータとした
り、圧電性と磁性を組み合わせ、室内の壁材として用い
ると、圧電性により室内の遮音を行い、磁性により電磁
波を吸収・遮断することができる等新しい用途が開拓さ
れる。
【0042】
【実施例】 次に、本発明を実施例を用いてさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもの
ではない。
【0043】(実施例1) プラスチックとして圧電性
を有するPVDFを、セラミックとして磁性を有するM
n−Znフェライトを用い、セラミック粒子の含有量が
50体積%であるプラスチック・セラミック複合材を製
造した。なお、セラミック粒子の平均粒径及びアスペク
ト比はそれぞれ30μm及び1.20とした。
【0044】 まず、セラミック粒子に、スプレー法に
てシランカップリング処理を施した。次に、ニーダを用
いて、270℃にてセラミック粒子をプラスチック粒子
に混合・分散させた後、ペレット化した。得られたペレ
ットを、250℃にて溶融して射出成形を行い、50m
m×50mm×5mmの板状体に成形した。表1に、得
られた複合材の圧電定数及び比透磁率を測定した値を記
載する。
【0045】(実施例2) プラスチックとして圧電性
を有するPVDFを、セラミックとして熱伝導性を有す
る窒化アルムニウムを用い、セラミック粒子の含有量が
50体積%であるプラスチック・セラミック複合材を実
施例1と同様に製造した。なお、セラミック粒子の平均
粒径及びアスペクト比はそれぞれ20μm及び1.45
とした。表1に、得られた複合材の圧電定数及び熱伝導
率の値を記載する。
【0046】(実施例3) プラスチックとして誘電性
を有するポリカーボネートを、セラミックとして熱伝導
性性を有する窒化アルムニウムを用い、セラミック粒子
の含有量が60体積%であるプラスチック・セラミック
複合材を実施例1と同様に製造した。尚、射出成形の温
度は300℃とした。セラミック粒子の平均粒径及びア
スペクト比はそれぞれ20μm及び1.45とした。表
1に、得られた複合材の比誘電率及び熱伝導率の値を記
載する。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】 本発明のプラスチック・セラミック複
合材は、機能性プラスチック及び機能性セラミックの双
方に由来する機能を併せ持つため、従来、それぞれの特
性を有する複数の部材を用いなければならなかった状況
等において、これらの複数の部材を本発明の複合材によ
る単一の部材で置き換えることができ、生産性の向上、
コストの低減、部材数の減少等に寄与することができ
る。又、各セラミックに由来する複合材の特性値を用途
に応じて別個に制御することが可能である。
【0049】 又、プラスチックにセラミック粒子を分
散させて成るため、射出成形により容易かつ安価に製造
でき、生産性の向上を図ることができる。又、機械加工
では製造できないような複雑な形状の成形も容易に行う
ことができる。
【0050】 従って、本発明の複合材は、従来におい
て主に機能性セラミック又は機能性セラミックが使用さ
れていた部品に好適に使用することができる他、従来の
機能性プラスチックや機能性セラミックにはなかった新
たな用途をも有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101/00 C08J 5/00 // C08J 5/00 C04B 35/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックから成るマトリックスにセ
    ラミック粒子を分散させて成るプラスチック・セラミッ
    ク複合材であって、 該プラスチックが誘電性、圧電性及び磁性から成る群よ
    り選択した1又は2以上の機能を有し、 該セラミックが誘電性、圧電性、磁性、導電性及び熱伝
    導性から成る群より選択した1又は2以上の機能を有
    し、 該セラミック粒子の含有量が30体積%以上、99体積
    %以下であることを特徴とするプラスチック・セラミッ
    ク複合材。
  2. 【請求項2】 該セラミック粒子の粒子形状のアスペク
    ト比が2.0以下である請求項1に記載のプラスチック
    ・セラミック複合材。
  3. 【請求項3】 該セラミック粒子をプラスチックから成
    るマトリックスにシランカップリングにて結合させて成
    る請求項1又は2に記載のプラスチック・セラミック複
    合材。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載のプラスチッ
    ク・セラミック複合材が射出成形にて成形されたことを
    特徴とする成形品。
JP26582597A 1997-09-30 1997-09-30 プラスチック・セラミック複合材 Withdrawn JPH11106517A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006151709A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology セラミックス成形体及びその製造方法

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JP4727973B2 (ja) * 2004-11-25 2011-07-20 独立行政法人産業技術総合研究所 セラミックス成形体及びその製造方法

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