JPH11104366A - 電気かみそり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーを薄くして確実に装着できるようにす
る。 【解決手段】 電気かみそりは、複数連の外刃１を覆う
ように、カバー４を装着している。カバー４は、外刃１
の先端面を覆う正面被覆部４Ａと、正面被覆部４Ａの両
側縁に連結されて、外刃１を装着している外刃ケース２
の側面を脱着自在に挟着する側面被覆部４Ｂとを有す
る。正面被覆部４Ａと側面被覆部４Ｂのコーナーから側
面被覆部４Ｂの内面に延長して補強垂直リブ１０を設け
ている。補強垂直リブ１０は、外刃１の側面に当接して
カバー４を定位置に装着する形状に成形されている。正
面被覆部４Ａの内面に、複数連の外刃１の間に嵌入して
カバー４を定位置に装着する縦リブ５を有する。縦リブ
５と補強垂直リブ１０でカバー４が外刃１の定位置に脱
着自在に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、使用しないときに
外刃に脱着自在に装着されるカバーを備える電気かみそ
りに関する。

【０００２】

【従来の技術】電気かみそりは、金属板をアーチ状に湾
曲した外刃を有する。この外刃は、薄い金属板をアーチ
状に湾曲しているので、異物が衝突すると変形し、ある
いは、破損しやすい。この弊害を防止するために、使用
しないときは、透明プラスチックのカバーを外刃に装着
している。

【０００３】外刃をカバーで保護する従来の電気かみそ
りの分解斜視図を、図１に示す。この図の電気かみそり
は、外刃１を外刃ケース２に連結し、この外刃ケース２
を外刃枠３に連結している。外刃枠３は、電気かみそり
の本体に脱着自在に装着される。カバー４は、外刃１の
定位置に装着するために、内面に突出して縦リブ５を一
体成形している。縦リブ５は、２連のアーチ外刃１Ａ
と、このアーチ外刃１Ａの両側に配設されるスリット外
刃１Ｂの間に挿入されて、カバー４を外刃１の定位置に
装着する。さらに、カバー４は、外刃ケース２を挟着す
る内面に凹部６を設けている。カバー４の凹部６は、外
刃ケース３の両面に設けた凸部７に案内される。凹部６
を凸部７に案内して、カバー４は外刃ケース２の定位置
に装着される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図１に示すカバー４
は、縦リブ５でカバー４を外刃１の定位置に装着し、両
側で外刃ケース２を弾性的に挟着している。この構造の
カバー４は、外刃ケース２の側面を弾性的に挟着するた
めに、たとえば、所定の圧力で挟着できる厚さに成形さ
れる。薄いカバーは変形しやすいので、外刃ケースの側
面を確実に挟着できない。このため、カバーは、薄くし
て軽量にするのが難しい。厚いカバーは、製造コストが
高くなると共に、スッキリとしたデザインを実現できな
い欠点もある。

【０００５】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、カバ
ーを薄くして確実に装着できるカバーを有する電気かみ
そりを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の電気かみそり
は、複数連の外刃１と、この外刃１に脱着自在に装着さ
れる横断面の形状をほぼＣ字状とするカバー４とを備え
る。カバー４は、外刃１の先端面を覆う正面被覆部４Ａ
と、この正面被覆部４Ａの両側縁に連結されており、外
刃１を装着している外刃ケース２の側面を脱着自在に挟
着する形状に成形されている側面被覆部４Ｂとを有す
る。

【０００７】さらに、カバー４は、正面被覆部４Ａと側
面被覆部４Ｂを連結しているコーナーから、側面被覆部
４Ｂの内面に延長して補強垂直リブ１０を設けている。
この補強垂直リブ１０は、外刃１の側面に当接してカバ
ー４を定位置に装着する形状に成形されている。また、
正面被覆部４Ａの内面には、複数連の外刃１の間に嵌入
されて、カバー４を定位置に装着する縦リブ５を設けて
いる。この構造のカバー４は、縦リブ５と補強垂直リブ
１０とで、外刃１の定位置に脱着自在に装着されるよう
に構成されている。

【０００８】さらに、本発明の請求項２の電気かみそり
は、薄い金属板をアーチ状に湾曲している２連のアーチ
外刃１Ａを備え、カバー４の縦リブ５を、２連のアーチ
外刃１Ａの中央に配設している。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための電気かみそりを例示する
ものであって、本発明は電気かみそりを下記のものに特
定しない。

【００１０】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。

【００１１】図２ないし図４は、電気かみそりとカバー
４を示す。図４の電気かみそりは、中央に２連のアーチ
外刃１Ａを有し、このアーチ外刃１Ａの両側にスリット
外刃１Ｂを配設している。この図の電気かみそりは、薄
い金属板をアーチ状に湾曲している外刃１を外刃ケース
２に装着している。外刃ケース２は、外刃枠３に脱着自
在に装着される。さらに、外刃枠３を脱着できるよう
に、電気かみそりの本体１１に装着している。さらにま
た、図４の電気かみそりは、スリット外刃１Ｂの外側
と、アーチ外刃１Ａの間に３列の櫛８を配設している。

【００１２】アーチ外刃１Ａの内面には、アーチ内刃９
が押圧して摺動される。スリット外刃１Ｂの内面には、
スリット内刃が押圧して摺動される。アーチ内刃９とス
リット内刃は、駆動機構（図示せず）で往復運動され
て、アーチ外刃１Ａとスリット外刃１Ｂに案内される髭
をカットする。

【００１３】図２と図３に示すカバー４は、透明のプラ
スチックで、横断面の形状をほぼＣ字とする形状に成形
されている。カバー４は、外刃１の先端面を覆う正面被
覆部４Ａと、この正面被覆部４Ａの両側縁に連結されて
おり、外刃１を装着している外刃ケース２の側面を脱着
自在に挟着する形状に成形されている側面被覆部４Ｂと
を備える。

【００１４】さらに、カバー４は、内面に突出して、補
強垂直リブ１０と縦リブ５を一体成形して設けている。
補強垂直リブ１０は、正面被覆部４Ａと側面被覆部４Ｂ
とを連結しているコーナーから側面被覆部４Ｂの内面に
延長して、図においてコーナー部から下方に延長して設
けられる。この補強垂直リブ１０は、カバー４を電気か
みそりに装着する状態で、外刃１の側面に当接して、カ
バー４を定位置に装着する形状に成形されている。いい
かえると、補強垂直リブ１０は、カバー４を装着した状
態で、カバー４の側面被覆部４Ｂと外刃１の側面との間
にできる隙間に配設される形状に成形される。図３のカ
バー４は、コーナー両端部の内面に補強垂直リブ１０を
一体成形している。このように、コーナーの複数カ所に
設けられた補強垂直リブ１０は、カバー４の複数カ所を
補強して、カバー４をより強靱な構造にできる特長があ
る。したがって、カバー４は、好ましくは、補強垂直リ
ブ１０をコーナーの複数カ所に設ける。

【００１５】縦リブ５は、正面被覆部４Ａの内面から突
出するように成形される。この縦リブ５は、複数連の外
刃１の間に嵌入されてカバー４を定位置に装着する位置
に配設される。図２に示すカバー４は、２連のアーチ外
刃１Ａの中間に挿入されるように、正面被覆部４Ａの中
央で、その両端に位置して配設されている。

【００１６】図５ないし図９は、アーチ外刃１Ａの高さ
が異なる電気かみそりに装着されるカバー４を示す。こ
れ等の図に示すカバー４は、図８の横断面図に示すよう
に、高さが違う２連のアーチ外刃１Ａの先端に接触し
て、アーチ外刃１Ａとスリット外刃１Ｂを覆うことがで
きるように、中央よりも片側を高くする形状に成形され
る。さらに、これ等の図に示すカバー４は、内面に突出
して、その両端部分に、補強垂直リブ１０と縦リブ５と
を一体成形している。補強垂直リブ１０は、スリット外
刃１Ｂとカバー４との間にできる隙間に位置する形状に
成形され、縦リブ５は、２連のアーチ外刃１Ａの中間に
位置して、櫛８の真上に配設される。

【００１７】さらに、図１０ないし図１２に示すカバー
４は、縦リブ５をアーチ外刃１Ａとスリット外刃１Ｂの
間に配設している。このカバー４は、正面被覆部４Ａの
内面に２列に縦リブ５を配設し、補強垂直リブ１０を両
端の四隅部に配設している。

【００１８】さらに、図１３は２連刃の電気かみそりに
装着されるカバー４を示し、図１４は３連刃の電気かみ
そりに装着されるカバー４を示している。図１３のカバ
ー４は、アーチ外刃１Ａの中間に縦リブ５を設け、図１
４のカバー４は、３連のアーチ外刃１Ａの間に、２列に
縦リブ５を配設している。縦リブ５は、カバー４の両端
部分に配設される。図１４に示すカバー４は、３連のア
ーチ外刃１Ａの間に２列に縦リブ５を配設しているが、
縦リブは、３連のアーチ外刃の間にできるいずれか片方
の隙間に、１列に配設することもできる。

【００１９】カバー４の側面被覆部４Ｂは、外刃ケース
２に装着した状態でより確実に連結できるように、内面
に凹部６を一体成形している。凹部６は、それぞれの側
面被覆部４Ｂの内面の２カ所、全体で４カ所に設けてい
る。凹部６を案内して、カバー４を定位置に連結するた
めに、外刃ケース２は表面に凹部６の位置に対応して凸
部７を設けている。この構造のカバー４は、電気かみそ
りに装着されると、側面被覆部４Ｂで外刃ケース２を弾
性的に挟着すると共に、凹部６を凸部７に案内して、定
位置に外れないように装着される。

【００２０】カバー４を外すときは、側面被覆部４Ｂが
弾性的に広げられて、凹部６を凸部７から抜いて外され
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明の電気かみそりは、カバーを薄く
して確実に装着できる特長がある。それは、カバーが、
補強垂直リブと縦リブを内面に突出して有すると共に、
補強垂直リブを、正面被覆部と側面被覆部のコーナーか
ら側面被覆部の内面に延長して設けると共に、外刃の側
面に当接してカバーを定位置に装着する形状に成形する
と共に、正面被覆部の内面に縦リブを設け、この縦リブ
を、複数連の外刃の間に嵌入してカバーを定位置に装着
する位置に配設し、縦リブと補強垂直リブの両方でカバ
ーを外刃の定位置に脱着自在に装着しているからであ
る。とくに、コーナーから側面被覆部の内面に延長して
設けられた補強垂直リブは、側面被覆部を補強して、側
面被覆部を外刃ケースの側面に確実に押圧して、カバー
を外れないように、外刃ケースに装着する。補強垂直リ
ブで補強して、確実に外刃ケースに押圧される側面被覆
部は、これを薄く成形しても、確実に外刃ケースに押圧
される。したがって、本発明の電気かみそりは、カバー
を薄く軽くして、確実に装着できる特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の電気かみそりのカバー装着状態を示す分
解斜視図

【図２】本発明の実施例の電気かみそりのカバー装着状
態を示す分解斜視図

【図３】図２に示すカバーを下から見た斜視図

【図４】図２に示すカバーが装着される電気かみそりの
分解斜視図

【図５】本発明の他の実施例の電気かみそりのカバーを
示す底面図

【図６】図５に示すカバーが電気かみそりに装着された
状態を示す中央縦断面図

【図７】図５に示すカバーの中央縦断面図

【図８】図５に示すカバーが電気かみそりに装着された
状態を示す横断面図

【図９】図５に示すカバーの側面図

【図１０】本発明の他の実施例の電気かみそりのカバー
の底面図

【図１１】図１０に示すカバーの中央縦断面図

【図１２】図１０に示すカバーが電気かみそりに装着さ
れた状態を示す横断面図

【図１３】さらに、本発明の他の実施例の電気かみそり
のカバーを示す横断面図

【図１４】さらに、本発明の他の実施例の電気かみそり
のカバーを示す横断面図

【符号の説明】

１…外刃 １Ａ…アーチ外刃 １Ｂ
…スリット外刃 ２…外刃ケース ３…外刃枠 ４…カバー ４Ａ…正面被覆部 ４Ｂ
…側面被覆部 ５…縦リブ ６…凹部 ７…凸部 ８…櫛 ９…アーチ内刃 １０…補強垂直リブ １１…本体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数連の外刃(1)と、この外刃(1)に脱着
   自在に装着される横断面の形状をほぼＣ字状とするカバ
   ー(4)とを備える電気かみそりにおいて、 カバー(4)が、外刃(1)の先端面を覆う正面被覆部(4A)
   と、この正面被覆部(4A)の両側縁に連結されており、外
   刃(1)を装着している外刃ケース(2)の側面を脱着自在に
   挟着する形状に成形されている側面被覆部(4B)とを有
   し、 さらに、カバー(4)は、正面被覆部(4A)と側面被覆部(4
   B)とを連結しているコーナーから側面被覆部(4B)の内面
   に延長して補強垂直リブ(10)が設けられており、この補
   強垂直リブ(10)は、外刃(1)の側面に当接してカバー(4)
   を定位置に装着する形状に成形されており、さらにま
   た、正面被覆部(4A)の内面には、複数連の外刃(1)の間
   に嵌入してカバー(4)を定位置に装着する縦リブ(5)を有
   し、縦リブ(5)と補強垂直リブ(10)とでカバー(4)が外刃
   (1)の定位置に脱着自在に装着されるように構成されて
   なることを特徴とする電気かみそり。
2. 【請求項２】 電気かみそりが、薄い金属板をアーチ状
   に湾曲している２連のアーチ外刃(1A)を有し、縦リブ
   (5)が２連のアーチ外刃(1A)の中央に位置する請求項１
   に記載される電気かみそり。