JPH11101792A - カテコールアミンの分析方法及び分析装置 - Google Patents

カテコールアミンの分析方法及び分析装置

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JPH11101792A
JPH11101792A JP9262245A JP26224597A JPH11101792A JP H11101792 A JPH11101792 A JP H11101792A JP 9262245 A JP9262245 A JP 9262245A JP 26224597 A JP26224597 A JP 26224597A JP H11101792 A JPH11101792 A JP H11101792A
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慎一 小林
Taketoshi Kanda
武利 神田
Yutaka Otsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体試料中のカテコールアミンの分析装置に
おいて、試料内の夾雑物を除去して、クロマトグラム上
のピークを低減し、分析精度を向上する。 【解決手段】 分析装置21を、ホウ酸基を持つ充填剤
を用いる濃縮カラム22と、第一溶媒供給用の第一のポ
ンプ24と、生体試料導入用の試料導入管25と、カチ
オン交換カラム40と、第二溶媒供給用の第二のポンプ
27と、分離カラム28と、濃縮カラム22の排出側と
カチオン交換カラム40の接続、ないし第二のポンプ2
7と濃縮カラム22の導入側との接続及び濃縮カラム2
2の排出側と分離カラム28の接続を行う接続制御手段
30とを具備し、生体試料をカチオン交換カラム40を
通して濃縮カラム22に排出側から導入し、次いで接続
制御手段30を制御して濃縮カラム22に第二の溶媒を
供給し、得られた溶出液を分離カラム28に導入するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体試料中のカテコ
ールアミンの分析方法及び分析装置に関し、特に生体試
料中の夾雑物を除いて実質的にカテコールアミンのみを
分離・分析することの可能なカテコールアミンの分析方
法及び分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カテコールアミンは、ベンゼン骨格中の
隣接する二つの炭素原子にそれぞれ水酸基が導入されて
なるカテコール骨格を持つ生体アミンの3種、すなわち
エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミンの総称で
ある。これらは腎髄質ホルモン(エピネフリン、ノルエ
ピネフリン)であり、また交感神経伝達物質であり、細
胞間情報物質として高等動物で殊に重要な生理作用を発
現する。
【0003】かかるカテコールアミンをヒト尿等生体試
料中で正確に定量する等、その分析を可能とすることは
臨床医学的にも重要な意味を持つ。しかし、生体試料中
のカテコールアミンの濃度は低く、また生体試料中には
カテコールアミン以外にもたんぱく質等の巨大分子をは
じめ類似の構造や化学的性質を持つ多様な夾雑物が含ま
れており、分析手段は高い感度と選択性が要求される。
【0004】このような要求に答えうる分析方法、分析
装置として現在高速液体クロマトグラフィー技術が広く
用いられている。通常の高速液体クロマトグラフィー技
術を用いたカテコールアミンの分析においては、固定相
側に分離カラムとして逆相カラムを用い、移動相側には
リン酸緩衝液にイオンペア剤やアセトニトリルやメタノ
ール等を試料に合わせて種々の割合で混合して調製した
溶媒を用いる。
【0005】そして、最近は主に除たんぱく質処理を目
的とした巨大分子除去用のプレカラムと専用の溶媒供給
手段を設け、生体試料中のカテコールアミンの分析を行
うことが多くなっている。図6は、カテコールアミンの
分析用に構成された従来の高速液体クロマトグラフィー
装置の要部構成を示す図である。
【0006】液体クロマトグラフィー装置100は第一
の溶媒の満たされた第一の容器101と、第二の溶媒の
満たされた第二の容器102と、第一のポンプ103
と、第二のポンプ104と、試料導入管105と、通常
の巨大分子除去用のプレカラム106と、接続切り換え
装置107と、通常の逆相カラム108と、第一の廃液
槽109と、第二の廃液槽110と、検出器111とレ
コーダー112と各装置をそれぞれつなぐ送液管113
とから構成される。
【0007】第一のポンプ103は、第一の容器101
と送液管113で繋がれ、第一の容器101より第一の
溶媒を汲み上げ、その先に設けられた装置各部に第一の
溶媒を正確な流速で送る。そして、試料導入管105に
よってカテコールアミンを含有する生体試料が溶液状態
でプレカラム106に導入され、カテコールアミン等の
所望の低分子量成分がプレカラム106に保持され、そ
の移動速度は溶媒の流速に比べ著しく低速となる。
【0008】一方、生体試料中のたんぱく質など不要な
巨大分子はプレカラム106に保持されず、第一の溶媒
の流れに沿って素早くプレカラム106を通り過ぎ、接
続切り換え装置107を通って第一の廃液槽109に廃
棄される。たんぱく質除去後、適当な時点を見計らって
接続切り換え装置107が制御され、プレカラム106
と逆相カラム108の接続を行う。そうして、プレカラ
ム106から溶出したカテコールアミン等の所望の低分
子量成分は第一のポンプ103に圧送されて逆相カラム
108に導入される。
【0009】導入後、適当な時点を見計らって接続切り
換え装置107が再び制御され、第二のポンプ104と
逆相カラム108が接続切り換え装置107を介して接
続される。そして、第二のポンプ104により第二の容
器102から汲み上げられて圧送される第二の溶媒と逆
相カラム108中の充填剤の作用により、カテコールア
ミン等の所望の低分子量成分は逆相カラム108内で展
開され、分離される。
【0010】その分離されたカテコールアミン等の各成
分は検出器111で検出され、その後第二の廃液槽11
0に廃棄される。検出結果はレコーダー112で生体試
料のクロマトグラムとして記録される。このクロマトグ
ラムを解析して、生体試料中のカテコールアミン分析を
行う。かかる高速液体クロマトグラフィー装置を用いて
実際にヒト尿中のカテコールアミンの分析を行った際の
分析結果を次に示す。
【0011】尚、分析条件は以下に示すとおりとする。 試料注入量:10マイクロリットル 検出器:電気化学検出器 第一の溶媒:5mMのイオンペア剤を含む5mMのリン
酸緩衝液(pH6) 第二の溶媒:5mMのイオンペア剤を含む50mMのリ
ン酸緩衝液/アセトニトリル混合液(混合比は94/
6)(pH2.3) 流速:100マイクロリットル/分 図7には、従来高速液体クロマトグラフィー装置により
得られた生体試料のクロマトグラムを示す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すクロマトグ
ラムは、生体試料中のカテコールアミンが従来高速液体
クロマトグラフィー装置により検出されたことを示す。
すなわち、エピネフリン(E)、ノルエピネフリン(N
E)、ドーパミン(DA)の存在がクロマトグラム中に
確認できる。
【0013】しかし、図6の従来高速液体クロマトグラ
フィー装置により得られた生体試料のクロマトグラムで
は、分析対象であるカテコールアミン3種の他に多様な
夾雑物のピークもまた存在する。このように目的とする
物質のピークの他に多数の夾雑物由来のピークが存在す
るとともに、その夾雑物由来のピークが目的物質のピー
クに重なるようなクロマトグラムからは、カテコールア
ミン3種の存在は何とか認識できるものの、定量等の詳
細な分析は到底不可能となる。
【0014】すなわち、従来の高速液体クロマトグラフ
ィー装置を用いた生体試料中の分析方法では、カテコー
ルアミン以外の夾雑物がクロマトグラム上に不要なピー
クとして現れ、カテコールアミンの分析精度を低下させ
るという問題を有していた。また、多量の夾雑物の存在
は、検出器、特に電気化学検出器に大量の物質の検出を
行わせることにもなり、敏感な電気化学検出器の寿命を
不必要に短くすることにもなっている。
【0015】以上より、本発明の課題は、上記の問題を
解決した新規なカテコールアミンの分析方法及び分析装
置を提供することである。即ち、高速液体クロマトグラ
フィー装置を用いた生体試料中のカテコールアミンの分
析方法において、カテコールアミン以外の生体試料中の
夾雑物を分離カラム導入前に除去して検出器で検出され
る物質の量を減少させ、クロマトグラム上のピークを低
減してカテコールアミンの分析精度を向上することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
液体クロマトグラフィーを用いる生体試料中のカテコー
ルアミンの分析方法において、第一の移動相中に混在す
る該生体試料を、表面にホウ酸基を有するカラム充填剤
を充填したホウ酸カラムに導入し、含有するカテコール
アミンを吸着させて精製する精製工程と、該精製された
カテコールアミンを酸性の第二の移動相により溶出して
分離カラムに導入し、該カテコールアミン中の成分を展
開して検出する工程とからなることを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
テコールアミンの分析方法において、前記ホウ酸カラム
の充填剤はSi−C結合により結合したホウ酸基を含む
シリコーンポリマーで被覆された多孔性担体よりなり、
該ホウ酸カラムの内容量は2.0ミリリットル未満であ
ることを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2の何れか記載のカテコールアミンの分析方法におい
て、前記の精製工程は、前記第一の移動相中に混在する
前記生体試料をカチオン交換カラムに導入して粗カテコ
ールアミンを溶出し、次いで該粗カテコールアミンを前
記ホウ酸カラムに導入して前記の精製をするものである
ことを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項3記載のカ
テコールアミンの分析方法において、前記カチオン交換
カラムは、Si−R−X(Rはスペーサー部分、Xはス
ルホン基)結合及びSi−R’(R’は親水性基)結合
を有するシリコーンポリマーで被覆された多孔性担体よ
りなる充填剤を充填して構成されるものであり、その内
容量は2.0ミリリットル未満であることを特徴とす
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4の何れか一項記載のカテコールアミンの分析方法に
おいて、前記第一の移動相は実質的に中性であり、前記
第二の移動相は酸性であることことを特徴とする。請求
項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか一項
記載のカテコールアミンの分析方法において、前記精製
工程での前記の生体試料又は粗カテコールアミンのホウ
酸カラムへの導入は該ホウ酸カラムの排出側から行わ
れ、精製されたカテコールアミンの溶出は排出側とは逆
の導入側からの第二の移動相の送液により行うことを特
徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、生体試料中のカテ
コールアミンの分析装置において、表面にホウ酸基を有
するカラム充填剤を充填してカテコールアミンを吸着可
能な構成とされた濃縮カラムと、第一の溶媒を該濃縮カ
ラムに供給可能な構成とされた第一の供給手段と、該濃
縮カラムと該第一の供給手段の間に配設されて該生体試
料を該濃縮カラムに供給する試料導入管と、第二の溶媒
を該濃縮カラムに供給可能な構成とされた第二の供給手
段と、分離カラムと、該分離カラムの排出側に接続され
た電気化学検出器とを具備し、該試料導入管からの該生
体試料を該第一の溶媒と共に該濃縮カラムに導入し、次
いで該濃縮カラムに該第二の溶媒を供給し、得られた溶
出液を該分離カラムに導入して分離し、電気化学検出器
でカテコールアミンを検出する構成とされたことを特徴
とする。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項7記載の分
析装置において、前記濃縮カラムに充填される充填剤
は、Si−C結合により結合したホウ酸基を含むシリコ
ーンポリマーで被覆された多孔性担体よりなり、該濃縮
カラムの内容量は2.0ミリリットル未満であることを
特徴とする。請求項9記載の発明は、請求項7又は請求
項8の何れか記載の分析装置において、カチオン交換カ
ラムを前記濃縮カラムと前記試料導入管との間に配設
し、該試料導入管からの前記生体試料を該第一の溶媒と
共に該カチオン交換カラムを通した後に前記濃縮カラム
に導入する構成とされたことを特徴とする。
【0023】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
分析装置において、前記カチオン交換カラムは、Si−
R−X(Rはスペーサー部分、Xはスルホン基)結合及
びSi−R’(R’は親水性基)結合を有するシリコー
ンポリマーで被覆された多孔性担体よりなる充填剤を充
填して構成されるものであり、その内容量は2.0ミリ
リットル未満であることを特徴とする。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項7又は請
求項8の何れか記載の分析装置において、前記濃縮カラ
ムと前記試料導入管との間に配設されて、該濃縮カラム
の排出側と該試料導入管の接続、ないし該濃縮カラムの
排出側と前記分離カラムとの接続及び前記第二の供給手
段と該濃縮カラムの導入側との接続を行う構成とされた
接続制御手段を具備し、前記の試料導入管からの生体試
料を該濃縮カラムに排出側から導入し、次いで該接続制
御手段を制御して該濃縮カラムに該導入側から該第二の
溶媒を供給し、得られた溶出液を該分離カラムに導入す
る構成とされたことを特徴とする。
【0025】請求項12記載の発明は、請求項9又は請
求項10の何れか記載の分析装置において、前記濃縮カ
ラムと前記カチオン交換カラムとの間に配設されて、該
濃縮カラムの排出側とカチオン交換カラムの接続、ない
し該濃縮カラムの排出側と前記分離カラムとの接続及び
第二の供給手段と該濃縮カラムの導入側との接続を行う
構成とされた接続制御手段を具備し、前記の該試料導入
管からの生体試料を該濃縮カラムに排出側から導入し、
次いで該接続制御手段を制御して該濃縮カラムに該導入
側から該第二の溶媒を供給し、得られた溶出液を該分離
カラムに導入する構成とされたことを特徴とする。
【0026】請求項1記載の発明によれば、分析対象で
あるカテコールアミンはカテコール骨格を分子内に有し
ており、そのカテコール骨格が特異的に配位するホウ酸
基を表面に具備するカラム充填剤を用いることにより、
ホウ酸カラムにおいて生体試料から選択的にカテコール
アミンを取り分けることが可能となる。その結果、後の
分離カラムでのカテコールアミンの分離を夾雑物に妨害
されることなく高精度に行うことが可能となる。
【0027】すなわち、カテコールアミン以外の夾雑物
を分離カラム導入前に生体試料中から低減して検出され
る物質を減少させ、検出器を用いるなどして得られるク
ロマトグラム上のピークを低減してカテコールアミンの
分析精度を向上することが可能となる。請求項2記載の
発明によれば、多孔性担体の持つ極性基(例えば、多孔
性担体がシリカゲルである場合はシラノール基)の影響
を受けること無く、表面のホウ酸基が持つカテコール骨
格との相互作用特性を発揮することができ、効率よく生
体試料中のカテコールアミンを配位させることが可能と
なる。
【0028】よって、多孔性担体に溶剤等による膨潤な
どの欠点の無い高信頼のシルカゲル担体を使用すること
も可能となり、カラムに用いる充填剤の高性能化が可能
となる。また、カラムの内容量を小さくすることによ
り、注入される生体試料の量が少なくてもカラム内部で
試料が希釈されてしまう希釈作用の影響が少なくなり、
後の分析作業を行いやすくなると共に、早い速度でカテ
コールアミンを分析することが可能となる。
【0029】従って、カテコールアミンの吸着と脱着を
高い性能で素早く行い、そして、高信頼性も併せ持つホ
ウ酸カラムを使用することにより、カテコールアミンの
分析方法をより精度が高くより高効率のものとすること
が可能となる。請求項3記載の発明によれば、カチオン
交換カラムの使用により、カテコールアミン等のカチオ
ン性物質のみをカラム内に残留させて、生体試料中の不
要なたんぱく質等の巨大分子やアニオン性物質を除去す
ることが可能となり、従来必要とされた除たんぱく等の
ための生体試料の前処理がカテコールアミンの分析にお
いて不要となる。
【0030】よって、分析のための作業・方法をより簡
便なものとすることが可能となり、また、カテコールア
ミン以外の夾雑物を分離カラム導入前に生体試料中から
低減して検出される物質を減少させ、検出器を用いるな
どして得られるクロマトグラム上のピークを低減してカ
テコールアミンの分析精度を向上することが可能とな
る。
【0031】請求項4記載の発明によれば、充填剤は親
水性基(R’)を持つことよりその一部が親水性とな
り、生体試料中のたんぱく質の吸着を抑える。そしてス
ペーサー部分(R)の先端にスルホン基を有することに
よりカチオン交換機能を発揮して、アニオン性物質を排
除し、生体試料中からカテコールアミン等カチオン性物
質のみを選択的に濃縮することが可能となる。
【0032】また、カラムの内容量を小さくすることに
より、注入される生体試料の量が少なくてもカラム内部
で試料が希釈されてしまう希釈作用の影響がなくなり、
後の分離作業を行いやすくなると共に、早い速度でカテ
コールアミンの濃縮をすることが可能となる。よって、
カテコールアミン以外の夾雑物を分離カラム導入前に生
体試料中から効率良く低減して、検出される物質を減少
させ、検出器を用いるなどして得られるクロマトグラム
上のピークを低減してカテコールアミンの分析精度を向
上することが可能となる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、第一の移動
相を中性とすることにより、ホウ酸カラムへのカテコー
ルアミンの配位が可能となり、不要な生体試料中の成分
との分離を可能とする。またカチオン交換カラムを使用
する場合は、生体試料中のカテコールアミンの充填剤で
の保持が適度に調整され、たんぱく質等の不要な成分と
の分離を可能とする。
【0034】そして、第二の移動相を酸性とすることに
より、ホウ酸カラム内に吸着されたカテコールアミンは
配位状態から開放されて容易に溶出することが可能とな
り、更にカテコールアミンを構成する成分間の分離を分
離カラムで精度良く行うことが可能となる。従って、カ
テコールアミン以外の夾雑物を分離カラム導入前に生体
試料中から低減することが容易に行えて、検出される物
質を減少させ、検出器を用いるなどして得られるクロマ
トグラム上のピークを低減してカテコールアミンの分析
精度を向上することが可能となる。
【0035】請求項6記載の発明によれば、生体試料等
をホウ酸カラムの排出側から導入することにより、ホウ
酸カラムの排出側末端にカテコールアミンは濃縮されて
吸着されることになる。この状態で該排出側とは逆側で
あるホウ酸カラムの通常の導入側から第二の移動相を送
液すれば、ホウ酸カラムから分離カラムへの導入前に第
二の移動相中に高濃度に濃縮されたカテコールアミンを
含む溶出液を得ることができる。
【0036】よって、分離カラムでの高精度の成分分離
が可能となる。従って、カテコールアミンの分析精度を
向上することが可能となる。請求項7記載の発明によれ
ば、分析対象であるカテコールアミンはカテコール骨格
を分子内に有しており、そのカテコール骨格が特異的に
配位するホウ酸基を表面に具備するカラム充填剤を充填
して用いることにより、ホウ酸カラムにおいて生体試料
から選択的にカテコールアミンを取り分けることが可能
となる。
【0037】その結果、後の分離カラムでのカテコール
アミンの分離を夾雑物に妨害されることなく高精度に行
うことが可能となる。すなわち、カテコールアミン以外
の夾雑物を分離カラム導入前に生体試料中から低減して
検出器で検出される物質を減少させ、クロマトグラム上
のピークを低減してカテコールアミンの分析精度を向上
することが可能となる。
【0038】請求項8記載の発明によれば、多孔性担体
の持つ極性基(例えば、多孔性担体がシリカゲルである
場合はシラノール基)の影響を受けること無く、表面の
ホウ酸基が持つカテコール骨格との相互作用特性を発揮
することができ、効率よく生体試料中のカテコールアミ
ンを配位させて吸着させることが可能となる。よって、
多孔性担体には溶剤等による膨潤などの欠点の無い高信
頼のシルカゲル担体を使用することも可能となり、カラ
ムに用いる充填剤の高性能化が可能となる。
【0039】また、カラムの内容量を小さくすることに
より、注入される生体試料の量が少なくてもカラム内部
で試料が希釈されてしまう希釈作用の影響が少なくな
り、後の分析作業を容易にすると共に、早い速度でカテ
コールアミンを分析することが可能となる。従って、カ
テコールアミンの吸着と脱着を高い性能で素早く行い、
そして、高信頼性も併せ持つホウ酸カラムを使用するこ
とができ、カテコールアミンの分析精度がより高く、よ
り高効率の分析装置の提供が可能となる。
【0040】請求項9記載の発明によれば、使用方法が
容易で他の装置と共に装置内に組み込んだ形での使用の
可能なカチオン交換カラムの使用により、カテコールア
ミン等のカチオン性物質のみをカラム内に残留させて、
生体試料中の不要なたんぱく質等の巨大分子やアニオン
性物質を除去することが可能となる。よって、従来必要
とされた除たんぱく等のための生体試料の前処理工程や
専用の複雑で大がかりな装置を不要とできる。
【0041】従って、単純な装置を用いることにより分
析のための作業をより簡便にすると共に、カテコールア
ミン以外の夾雑物を分離カラム導入前に生体試料中から
確実に低減して検出器で検出される物質を減少させ、ク
ロマトグラム上のピークを低減してカテコールアミンの
分析精度を向上することが可能となる。請求項10記載
の発明によれば、充填剤は親水性基(R’)を持つこと
よりその一部が親水性となり、生体試料中のたんぱく質
の吸着を抑える。そしてスペーサー部分(R)の先端に
スルホン基を有することによりカチオン交換機能を発揮
して、アニオン性物質を排除し、生体試料中からカテコ
ールアミン等カチオン性物質のみを選択的に濃縮するこ
とが可能となる。
【0042】また、カラムの内容量を小さくすることに
より、注入される生体試料の量が少なくてもカラム内部
で試料が希釈されてしまう希釈作用の影響がなくなり、
後の分離カラムでの分離を容易にすると共に、早い速度
でカテコールアミンの濃縮をすることが可能となる。よ
って、カテコールアミン以外の夾雑物を分離カラム導入
前に生体試料中から効率良く低減して、検出器で検出さ
れる物質を減少させ、クロマトグラム上のピークを低減
してカテコールアミンの分析精度を向上することが可能
となる。
【0043】請求項11及び請求項12記載の発明によ
れば、単純で操作の容易な手段により生体試料等をホウ
酸カラムの排出側から導入することができ、ホウ酸カラ
ムの排出側末端にカテコールアミンは濃縮されて吸着さ
れることになる。そして、この状態のまま、再び単純で
容易な操作で該排出側とは逆側であるホウ酸カラムの通
常の導入側から第二の移動相を送液することができ、ホ
ウ酸カラムから分離カラムへの導入前に第二の移動相中
に高濃度に濃縮されたカテコールアミンを含む溶出液を
得ることができる。
【0044】よって、単純な構成でありながら、分離カ
ラムでの高精度の成分分離が可能となる。従って、容易
にカテコールアミンの分析精度を向上することが可能と
なる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明は、高速液体クロマトグラ
フィー技術を用いた生体試料中の分析方法において、カ
テコールアミン以外の夾雑物を分離カラム導入前に生体
試料中から低減して、クロマトグラム上のピークを低減
することによりカテコールアミンの分析精度を向上す
る。
【0046】生体試料中から目的とするカテコールアミ
ン以外の夾雑物を分離カラム導入前に低減する方法につ
いては、特に、カテコールアミン特有の分子構造由来の
性質を利用する。本発明において、カテコールアミン特
有の分子構造とはアミン構造とカテコール骨格を意味す
る。
【0047】まず、アミン構造の利用について説明す
る。カテコールアミンのアミン構造部分は水中等でアン
モニウムイオンとなり、カチオン性を示すことが可能で
ある。よって、備えられるカチオン性を利用して他の成
分との分離を行う。具体的には、カチオン交換体を充填
剤とするカチオン交換カラムにカテコールアミンを含む
生体試料を導入すれば、カラム内でカチオン交換反応が
起こり、カテコールアミンを含むカチオン性の化合物の
みがカラムに強く保持される。一方、その他のアニオン
性の化合物やたんぱく質などの巨大物質は強カチオン充
填剤との間に大きな相互作用は無く、カチオン交換カラ
ムをカテコールアミン等に比べて著しく高速度で通りす
ぎてしまう。
【0048】従って、アニオン性の化合物やたんぱく質
などの巨大物質が除去された後、カテコールアミン等の
みを溶出して集めることにより、生体試料中からカテコ
ールアミン等、即ち粗カテコールアミンのみを分け取る
ことが可能となる。尚、上記目的のカチオン交換カラム
において、その容量を小さくし、内径を1〜2mmとし
て内容量を2.0ミリリットル未満とすることが望まし
い。
【0049】つまり、内容積を小さくすることにより、
注入される生体試料の量が少なくてもカラム内部で試料
が希釈されてしまう希釈作用の影響が少なくなり、後の
分析作業を行いやすくすることができるからである。ま
た、カチオン交換体には、シリカ系保持体にイオン交換
基を結合したものや、ジビニルベンゼンで架橋結合した
ポリスチレン骨格を有する樹脂を基材とし、末端のベン
ゼン環にイオン交換基を結合させたのも使用可能であ
る。このときイオン交換基としては、−SO3 Na基,
−SO3 H基,−COOH基が使用可能である。
【0050】そして、カチオン交換体には、Si−R−
X(Rはスペーサー部分、Xはスルホン基)結合、及び
Si−R’(R’は親水性基)結合を有するシリコーン
ポリマーで被覆された多孔性担体も使用可能である。こ
の時、親水性基R’は水酸基を有する親水性基であるこ
とが望ましい。またスペーサー部分Rは炭素数1〜40
の炭化水素残基又は該炭化水素残基の構成炭素原子の一
部を酸素原子若しくは窒素原子で置換した置換基とする
ことが望ましい。
【0051】このような多孔性担体は、その表面の一部
が親水性であるために、生体試料に対して用いられた場
合、生体試料の含有するタンパク質等が吸着されること
はなく、また安定でしかも分離能に優れているため、た
んぱく質等の巨大分子除去を確実に行うことができ、し
かも安定した処理を実現できる。次に、カテコール骨格
の利用について説明する。
【0052】カテコールは、中性環境下では、具備する
二つの水酸基を用いて例えばホウ酸に配位して強く相互
作用することが知られている。そして、この配位状態は
酸性環境下では容易に解消されるという特質も併せ持
つ。よってこの二つの水酸基の具備する特異的な性質、
即ち特定の化合物と特異的に相互作用する性質を利用す
る。
【0053】具体的には、表面にホウ酸基を有するカラ
ム充填剤を充填したカラムに上記の粗カテコールを導入
すれば、含有するカテコールのみが該充填剤に吸着し、
他のカチオン性の成分などは該充填剤との間に大きな相
互作用は無く、該カラムをカテコールアミン等に比べ著
しく高速度で通りすぎてしまう。従って、ホウ酸基と相
互作用しないカチオン性物質等が除去された後、カテコ
ールアミンのみを酸性条件下で溶出して集めることによ
り、生体試料中からカテコールアミンを分け取ることが
可能となる。
【0054】なお、表面にホウ酸基を有するカラム充填
剤については、Si−C結合により結合したホウ酸基を
含むシリコーンポリマーで被覆された多孔性担体よりな
るカラム充填剤が使用可能である。そして、この時多孔
性担体にはシリカゲルが使用可能である。尚、上記目的
のカラム充填剤を充填したカラムにおいて、その容量を
小さくし、内径を1〜2mmとして内容量を2.0ミリ
リットル未満とすることが望ましい。
【0055】つまり、内容積を小さくすることにより、
注入される生体試料の量が少なくてもカラム内部で試料
が希釈されてしまう希釈作用は発生せず、確実にカラム
内にカテコールアミン等が濃縮されて、後の分離カラム
での分離を行いやすくするからである。こうして得られ
たカテコールアミンは夾雑物が非常に少なく、通常の逆
相カラム等を利用して定法に従い分離すれば、得られる
クロマトグラムに夾雑物に由来するピークは少なく、含
有する3成分の分離状況は格段に向上し、その分析精度
は非常に高いものとなる。
【0056】また、分離される物質が少ないことから検
出器に電気化学検出器を使用しても、不要な物質の検出
による不必要な負担をかけることがなく、電気化学検出
器の長寿命化を可能とする。以上の知見をもとに構成さ
れた高速液体クロマトグラフィー技術を用いるカテコー
ルアミンの分析方法を以下に示す。
【0057】第一工程:第一の移動相たる溶媒中にカ
テコールアミンを含有する生体試料を混在させ、該溶媒
と共にカチオン交換カラムに導入してたんぱく質等の巨
大分子の除去処理を行い、粗カテコールアミンを得る。 第二工程:得られた粗カテコールアミンを、Si−C
結合により結合したホウ酸基を含むシリコーンポリマー
で被覆された多孔性担体よりなるカラム充填剤を充填し
たホウ酸カラムに第一の移動相たる溶媒と共に導入し
て、含有するカテコールアミンを吸着させて濃縮し、精
製する。
【0058】第三工程:第二の移動相たる溶媒をカテ
コールアミンの吸着したホウ酸カラムに導入して、精製
されたカテコールアミンを該溶媒により溶出し、そのま
ま分離カラムに導入する。そして、該カテコールアミン
中の成分を展開して検出手段により検出して対応するク
ロマトグラムを取得する。尚、第二工程での粗カテコー
ルアミンのホウ酸カラムへの導入は該ホウ酸カラムの排
出側から行うことが得られるカテコールアミンの濃縮効
果を高めるうえで望ましい。その場合、ホウ酸カラムか
らの精製カテコールアミンの溶出は該排出側とは逆の通
常の導入側から第二の移動相たる溶媒が導入されて行わ
れる。
【0059】また、第一の移動相たる溶媒は実質的に中
性であり、第二の移動相たる溶媒は酸性であることが望
ましい。上記方法においては、対応する各充填剤のカテ
コールアミンの保持が適度に調整され、不要な成分との
分離及び、カテコールアミンを構成する成分間の分離を
精度良く行うためである。また、分離カラムには通常の
逆相カラムが使用可能である。即ち、充填されて使用さ
れる充填剤には、シリカゲル等の適当な多孔性担体表面
にオクタデシル基(−C1837)、オクチル基(−C8
17)、フェニル基(−C6 5 )を修飾基として持つ
ものが使用可能である。
【0060】また、検出器には通常の光学的検出器等が
使用可能であるが、より精度の高い電気化学検出器を用
いることが望ましい。以上の方法により得られたクロマ
トグラムには、夾雑物に由来するピークは少なく、カテ
コールアミンの含有する3成分の分離状況は格段に向上
しており、その分析精度は非常に高い。
【0061】また、予め除たんぱく処理された生体試料
を分析する場合等、たんぱく質等の巨大分子の除去のた
めの処理が試料の分析において不要な場合がある。その
場合は、上記第一工程を省略し、該処理後の生体試料を
用いて上記第二工程から分析を始めることも可能であ
る。その場合も、上記と同様に得られるクロマトグラム
には、夾雑物に由来するピークは少なく、カテコールア
ミンの含有する3成分の分離状況は格段に向上してお
り、その分析精度は非常に高いものとなる。
【0062】
【実施例】以下、図面を用いて、本発明の実施例につい
て説明する。 (実施例1)図1は本発明にかかる第一実施例であるカ
テコールアミンの分析装置の要部構成を説明する図であ
る。そして、図2は第一実施例であるカテコールアミン
の分析装置を使用してカテコールアミンの分析を行う方
法を説明する図である。
【0063】分析装置1は、生体試料中のカテコールア
ミンを分析する装置であり、カテコールアミンを吸着可
能な濃縮カラム2と、第一の溶媒を第一の容器3から濃
縮カラム2に供給可能な第一のポンプ4と、濃縮カラム
2と第一のポンプ4の間に配設されて該生体試料を濃縮
カラム2に供給する試料導入管5と、第二の溶媒を第二
の容器6から濃縮カラム2に供給可能な第二のポンプ7
と、分離カラム8と、分離カラム8の排出側に接続され
た電気化学検出器9と、濃縮カラム2と試料導入管5と
の間に配設されて、濃縮カラム2の排出側と試料導入管
5の接続、ないし第二のポンプ7と濃縮カラム2の導入
側との接続及び濃縮カラム2の排出側と分離カラム8の
接続を行う接続制御手段10とを具備する。
【0064】この時、濃縮カラム2は、Si−C結合に
より結合したホウ酸基を含むシリコーンポリマーで被覆
された多孔性担体よりなるカラム充填剤を充填したクロ
マトグラフィー用カラムである。そして内容積は2.0
ミリリットル未満であり、具体的なサイズは内径1.5
mmで長さ35mmを有する。更に、第一の溶媒は実質
的に中性であり、第二の溶媒は酸性(pH3)である。
【0065】そして、この分析装置1を用いてカテコー
ルアミンの分析を行う場合、生体試料注入前は、図2
(A)に示すように接続制御手段10により制御がなさ
れて必要とする接続が行われ、第一の溶媒は濃縮カラム
2にのみ流れており、第二の溶媒は分離カラム8に流れ
てそれぞれの系を安定化させている。次に、試料導入管
5からの生体試料が注入されると、第一のポンプ4から
の圧送により第一の溶媒と共に生体試料は接続制御手段
10を介して濃縮カラム2に排出側から導入される。該
生体試料中のカテコールアミンは、ここで濃縮カラム2
の排出側末端に濃縮されて保持される。
【0066】次いで、接続制御手段10により制御がな
されて図2(B)に示す接続が再び行われ、濃縮カラム
2の排出側を分離カラム8に接続すると共に第二のポン
プ7により濃縮カラム2に酸性の第二の溶媒を供給す
る。濃縮カラム2の排出側に濃縮されて保持されていた
カテコールアミンは直ちに溶出され,接続された分離カ
ラム8に導入される。
【0067】そして分離カラム8を固定相、第二の溶媒
を移動相として分離カラム8内で含有する3成分(ノル
エピネフリン(NE),エピネフリン(E),ドーパミ
ン(DA))を展開して分離し、電気化学検出器9で各
成分を検出し分析をする。分析結果はクロマトグラムと
してレコーダー(図示されない)により記録される。
【0068】以上の分析装置1を用いて予め通常の除た
んぱく処理のなされたヒト尿を用いてカテコールアミン
の分析を行ったところ、夾雑物に妨害されること無く、
分析対象であるカテコールアミン3種の分析を高感度に
行うことができた。更に、夾雑物が殆どないため、電気
化学検出器に不要な大量の物質の検出を行わせる必要が
無くなり、敏感な電気化学検出器の長寿命化が可能とな
った。
【0069】(実施例2)図3は本発明にかかる第二実
施例であるカテコールアミンの分析装置の要部構成を説
明する図である。そして、図4は第二実施例であるカテ
コールアミンの分析装置を使用してカテコールアミンの
分析を行う方法を説明する図である。分析装置21は、
生体試料中のカテコールアミンを分析する装置であり、
カテコールアミンを吸着可能な濃縮カラム22と、第一
の溶媒を第一の容器23から濃縮カラム22に供給可能
な第一のポンプ24と、濃縮カラム22と第一のポンプ
24の間に配設されて該生体試料を濃縮カラム22に供
給する試料導入管25と、濃縮カラム22と試料導入管
25の間に配設されるカチオン交換カラム40と、第二
の溶媒を第二の容器26から濃縮カラム22に供給可能
な第二のポンプ27と、分離カラム28と、分離カラム
28の排出側に接続された電気化学検出器29と、濃縮
カラム22とカチオン交換カラム40との間に配設され
て、濃縮カラム22の排出側とカチオン交換カラム40
の接続、ないし第二のポンプ27と濃縮カラム22の導
入側との接続及び濃縮カラム22の排出側と分離カラム
28の接続を行う接続制御手段30とを具備する。
【0070】この時、濃縮カラム22は、Si−C結合
により結合したホウ酸基を含むシリコーンポリマーで被
覆された多孔性担体よりなるカラム充填剤を充填したク
ロマトグラフィー用カラムである。そして内容積は2.
0ミリリットル未満であり、具体的なサイズは内径1.
5mmで長さ35mmを有する。また、カチオン交換カ
ラム40は表面にスルホン基を有したイオン交換体を充
填して構成され、陽イオン交換機能を有する。そして内
容積は2.0ミリリットル未満であり、具体的なサイズ
は内径2.0mmで長さ10mmを有する。
【0071】更に、第一の溶媒は実質的に中性であり、
第二の溶媒は酸性(pH3)である。そして、この分析
装置21を用いてカテコールアミンの分析を行う場合、
生体試料注入前は、図4(A)に示すように接続制御手
段30により制御がなされて必要な接続が行われ、第一
の溶媒はイオン交換カラム40にのみ流れており、第二
の溶媒は濃縮カラム22の導入側と接続する第二のポン
プ27の圧送により、濃縮カラム22の導入側から濃縮
カラム22及び接続制御手段30及び分離カラム28内
を流れてそれぞれの系を安定化させている。
【0072】次に、試料導入管25からの生体試料が注
入されると、第一のポンプ24からの圧送により第一の
溶媒と共に生体試料はカチオン交換カラム40に導入さ
れ、たんぱく質等の巨大分子やアニオン性物質の排除が
短時間のうちに起こる。同時にカチオン性物質の保持が
起こる。被分析試料であるカテコールアミンは中性の溶
媒中ではアミノ基の効果(−NH3 + )により他のカチ
オン性物質とともにカチオン交換カラム40に保持され
る。
【0073】この保持作用はさほど強力なものではな
く、カテコールアミンは数分のうちに徐々にカチオン交
換カラム40から溶出する。次に、カテコールアミンが
溶出する時間だけ接続制御手段30により制御がなされ
て、図4(B)に示すように必要な接続の変更が行われ
る。図4(B)に示す接続状態においては、カチオン交
換カラム40と濃縮カラム22の排出側との接続がなさ
れる。よって、溶出により得られた粗カテコールアミン
を接続制御手段30を介して濃縮カラム22に排出側か
ら導入される。カテコールアミンはカチオン交換カラム
40から希釈されて溶出されるが、ここで濃縮カラム2
2の排出側末端に濃縮されて保持される。
【0074】次いで、接続制御手段30により制御がな
されて図4(A)に示す接続が再び行われ、濃縮カラム
22の排出側を分離カラム28に接続すると共に第二の
ポンプ27により濃縮カラム22に酸性の第二の溶媒を
供給する。濃縮カラム22の排出側に濃縮されて保持さ
れていたカテコールアミンは直ちに溶出され、接続され
た分離カラム28に導入される。
【0075】そして分離カラム28を固定相、第二の溶
媒を移動相として分離カラム28内で含有する3成分
(ノルエピネフリン(NE),エピネフリン(E),ド
ーパミン(DA))を展開して分離し、電気化学検出器
29で各成分を検出し分析をする。分析結果はクロマト
グラムとしてレコーダー(図示されない)により記録さ
れる。
【0076】次に、以上の分析装置21を用い、先に記
載した従来高速液体クロマトグラフィー装置を使用した
分析例で用いたものと同じヒト尿中のカテコールアミン
の分析を行った。分析結果を以下に示す。尚、分析条件
は次に示すとおりとする。 試料注入量:10マイクロリットル 検出器:電気化学検出器 第一の溶媒:25mMのリン酸緩衝液(pH6.9) 第二の溶媒:5mMの1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ムと10μMのEDTAを含む50mMのリン酸緩衝液
/アセトニトリル混合液(混合比は97.5/2.5)
(pH3) 流速:100マイクロリットル/分 図5には、分析装置21により得られた上記生体試料の
クロマトグラムを示す。 図5に示すクロマトグラム
は、生体試料中のカテコールアミンが分析装置21によ
り高感度に検出されたことを示す。すなわち、エピネフ
リン(E)、ノルエピネフリン(NE)、ドーパミン
(DA)に対応するピークが分離良くクロマトグラム中
に確認される。
【0077】さらに、図5のクロマトグラムでは、分析
対象であるカテコールアミン3種の他に妨害となる夾雑
物のピークはほぼ存在しない。このように目的とする物
質のピークのみが分離良く存在し、夾雑物由来のピーク
が目的物質のピークに重なることのないクロマトグラム
からは、定量等の詳細な分析が可能となる。
【0078】すなわち、従来の高速液体クロマトグラフ
ィー装置を用いた生体試料中の分析方法では、先に示し
た図7のようにカテコールアミン以外の夾雑物がクロマ
トグラム上に不要なピークとして現れ、カテコールアミ
ンの分析精度を低下させるという問題を有していたが、
かかる問題は本発明にかかる実施例である分析装置では
全くないことが分かった。
【0079】更に、夾雑物が殆どないため、電気化学検
出器に不要な大量の物質の検出を行わせる必要が無くな
り、敏感な電気化学検出器の長寿命化が可能となった。
以上より、本発明にかかる実施例である分析装置を用い
た生体試料中の分析方法において、カテコールアミン以
外の夾雑物を分離カラム導入前に生体試料中から低減し
て検出器で検出される物質を減少させ、クロマトグラム
上のピークを低減してカテコールアミンの分析精度を向
上することができた。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ホウ酸カ
ラムにおいて生体試料から選択的にカテコールアミンを
取り分けることが可能となる。その結果、後の分離カラ
ムでのカテコールアミンの分離を夾雑物に妨害されるこ
となく高精度に行うことが可能となる。
【0081】すなわち、カテコールアミン以外の夾雑物
を分離カラム導入前に生体試料中から低減して検出され
る物質を減少させ、検出器を用いるなどして得られるク
ロマトグラム上のピークを低減してカテコールアミンの
分析精度を向上することが可能となる。請求項2記載の
発明によれば、カテコールアミンの吸着と脱着を高い性
能で素早く行い、そして、高信頼性も併せ持つホウ酸カ
ラムを使用することにより、カテコールアミンの分析方
法をより精度が高くより高効率のものとすることが可能
となる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、分析のため
の作業・方法をより簡便なものとすることが可能とな
り、また、カテコールアミン以外の夾雑物を分離カラム
導入前に生体試料中から低減して検出される物質を減少
させ、検出器を用いるなどして得られるクロマトグラム
上のピークを低減してカテコールアミンの分析精度を向
上することが可能となる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、アニオン性
物質を排除し、生体試料中からカテコールアミン等カチ
オン性物質のみを選択的に濃縮することが可能となる。
また、希釈作用の影響がなくなり、後の分離作業を行い
やすくなると共に、早い速度でカテコールアミンの濃縮
をすることが可能となる。よって、カテコールアミン以
外の夾雑物を分離カラム導入前に生体試料中から効率良
く低減して、検出される物質を減少させ、検出器を用い
るなどして得られるクロマトグラム上のピークを低減し
てカテコールアミンの分析精度を向上することが可能と
なる。
【0084】請求項5記載の発明によれば、カテコール
アミン以外の夾雑物を分離カラム導入前に生体試料中か
ら低減することが容易に行えて、検出される物質を減少
させ、検出器を用いるなどして得られるクロマトグラム
上のピークを低減してカテコールアミンの分析精度を向
上することが可能となる。請求項6記載の発明によれ
ば、分離カラムでの高精度の成分分離が可能となる。
【0085】従って、カテコールアミンの分析精度を向
上することが可能となる。請求項7記載の発明によれ
ば、分離カラムでのカテコールアミンの分離を夾雑物に
妨害されることなく高精度に行うことが可能となる。す
なわち、カテコールアミン以外の夾雑物を分離カラム導
入前に生体試料中から低減して検出器で検出される物質
を減少させ、クロマトグラム上のピークを低減してカテ
コールアミンの分析精度を向上することが可能となる。
【0086】請求項8記載の発明によれば、濃縮カラム
に用いる充填剤の高性能化が可能となる。また、希釈作
用の影響が少なくなり、後の分析作業を容易にすると共
に、早い速度でカテコールアミンを分析することが可能
となる。従って、カテコールアミンの吸着と脱着を高い
性能で素早く行い、そして、高信頼性も併せ持つホウ酸
カラムを使用することができ、カテコールアミンの分析
精度がより高く、より高効率の分析装置の提供が可能と
なる。
【0087】請求項9記載の発明によれば、従来必要と
された除たんぱく等のための生体試料の前処理工程や専
用の複雑で大がかりな装置を不要とできる。従って、単
純な装置を用いることにより分析のための作業をより簡
便にすると共に、カテコールアミン以外の夾雑物を分離
カラム導入前に生体試料中から確実に低減して検出器で
検出される物質を減少させ、クロマトグラム上のピーク
を低減してカテコールアミンの分析精度を向上すること
が可能となる。
【0088】請求項10記載の発明によれば、カチオン
交換カラムにおいて、アニオン性物質を排除し、生体試
料中からカテコールアミン等カチオン性物質のみを選択
的に濃縮することが可能となる。また、カラム内部での
希釈作用の影響がなくなり、後の分離カラムでの分離を
容易にすると共に、早い速度でカテコールアミンの濃縮
をすることが可能となる。
【0089】よって、カテコールアミン以外の夾雑物を
分離カラム導入前に生体試料中から効率良く低減して、
検出器で検出される物質を減少させ、クロマトグラム上
のピークを低減してカテコールアミンの分析精度を向上
することが可能となる。請求項11及び請求項12記載
の発明によれば、単純な構成でありながら、分離カラム
での高精度の成分分離が可能となる。
【0090】従って、容易にカテコールアミンの分析精
度を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一実施例であるカテコールア
ミンの分析装置の要部構成を説明する図である。
【図2】本発明にかかる第一実施例であるカテコールア
ミンの分析装置を使用してカテコールアミンの分析を行
う方法を説明する図である。
【図3】本発明にかかる第二実施例であるカテコールア
ミンの分析装置の要部構成を説明する図である。
【図4】本発明にかかる第二実施例であるカテコールア
ミンの分析装置を使用してカテコールアミンの分析を行
う方法を説明する図である。
【図5】本発明にかかる第一実施例であるカテコールア
ミンの分析装置により得られた生体試料のクロマトグラ
ムである。
【図6】カテコールアミンの分析用に構成された従来の
高速液体クロマトグラフィー装置の要部構成を示す図で
ある。
【図7】従来高速液体クロマトグラフィー装置により得
られた生体試料のクロマトグラムである。
【符号の説明】
1,21 分析装置 2,22 濃縮カラム 3,23 第一の容器 4,24 第一のポンプ 5,25 試料導入管 6,26 第二の容器 7,27 第二のポンプ 8,28 分離カラム 9,29 電気化学検出器 10,30 接続制御手段 40 カチオン交換カラム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体クロマトグラフィーを用いる生体試
    料中のカテコールアミンの分析方法において、 第一の移動相中に混在する該生体試料を、表面にホウ酸
    基を有するカラム充填剤を充填したホウ酸カラムに導入
    し、含有するカテコールアミンを吸着させて精製する精
    製工程と、 該精製されたカテコールアミンを酸性の第二の移動相に
    より溶出して分離カラムに導入し、該カテコールアミン
    中の成分を展開して検出する工程とからなることを特徴
    とするカテコールアミンの分析方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカテコールアミンの分析
    方法において、 前記ホウ酸カラムの充填剤はSi−C結合により結合し
    たホウ酸基を含むシリコーンポリマーで被覆された多孔
    性担体よりなり、 該ホウ酸カラムの内容量は2.0ミリリットル未満であ
    ることを特徴とするカテコールアミンの分析方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の何れか記載のカ
    テコールアミンの分析方法において、 前記の精製工程は、前記第一の移動相中に混在する前記
    生体試料をカチオン交換カラムに導入して粗カテコール
    アミンを溶出し、次いで該粗カテコールアミンを前記ホ
    ウ酸カラムに導入して前記の精製をするものであること
    を特徴とするカテコールアミンの分析方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のカテコールアミンの分析
    方法において、 前記カチオン交換カラムは、Si−R−X(Rはスペー
    サー部分、Xはスルホン基)結合及びSi−R’(R’
    は親水性基)結合を有するシリコーンポリマーで被覆さ
    れた多孔性担体よりなる充填剤を充填して構成されるも
    のであり、その内容量は2.0ミリリットル未満である
    ことを特徴とするカテコールアミンの分析方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか一項記載
    のカテコールアミンの分析方法において、 前記第一の移動相は実質的に中性であり、前記第二の移
    動相は酸性であることことを特徴とするカテコールアミ
    ンの分析方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか一項記載
    のカテコールアミンの分析方法において、 前記精製工程での前記の生体試料又は粗カテコールアミ
    ンのホウ酸カラムへの導入は該ホウ酸カラムの排出側か
    ら行われ、精製されたカテコールアミンの溶出は排出側
    とは逆の導入側からの第二の移動相の送液により行うこ
    とを特徴とするカテコールアミンの分析方法。
  7. 【請求項7】 生体試料中のカテコールアミンの分析装
    置において、 表面にホウ酸基を有するカラム充填剤を充填してカテコ
    ールアミンを吸着可能な構成とされた濃縮カラムと、第
    一の溶媒を該濃縮カラムに供給可能な構成とされた第一
    の供給手段と、該濃縮カラムと該第一の供給手段の間に
    配設されて該生体試料を該濃縮カラムに供給する試料導
    入管と、第二の溶媒を該濃縮カラムに供給可能な構成と
    された第二の供給手段と、分離カラムと、該分離カラム
    の排出側に接続された電気化学検出器とを具備し、 該試料導入管からの該生体試料を該第一の溶媒と共に該
    濃縮カラムに導入し、次いで該濃縮カラムに該第二の溶
    媒を供給し、得られた溶出液を該分離カラムに導入して
    分離し、電気化学検出器でカテコールアミンを検出する
    構成とされたことを特徴とする分析装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の分析装置において、 前記濃縮カラムに充填される充填剤は、Si−C結合に
    より結合したホウ酸基を含むシリコーンポリマーで被覆
    された多孔性担体よりなり、 該濃縮カラムの内容量は2.0ミリリットル未満である
    ことを特徴とする分析装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8の何れか記載の分
    析装置において、 カチオン交換カラムを前記濃縮カラムと前記試料導入管
    との間に配設し、 該試料導入管からの前記生体試料を該第一の溶媒と共に
    該カチオン交換カラムを通した後に前記濃縮カラムに導
    入する構成とされたことを特徴とする分析装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の分析装置において、 前記カチオン交換カラムは、Si−R−X(Rはスペー
    サー部分、Xはスルホン基)結合及びSi−R’(R’
    は親水性基)結合を有するシリコーンポリマーで被覆さ
    れた多孔性担体よりなる充填剤を充填して構成されるも
    のであり、その内容量は2.0ミリリットル未満である
    ことを特徴とする分析装置。
  11. 【請求項11】 請求項7又は請求項8の何れか記載の
    分析装置において、 前記濃縮カラムと前記試料導入管との間に配設されて、 該濃縮カラムの排出側と該試料導入管の接続、ないし該
    濃縮カラムの排出側と前記分離カラムとの接続及び前記
    第二の供給手段と該濃縮カラムの導入側との接続を行う
    構成とされた接続制御手段を具備し、 前記の試料導入管からの生体試料を該濃縮カラムに排出
    側から導入し、次いで該接続制御手段を制御して該濃縮
    カラムに該導入側から該第二の溶媒を供給し、得られた
    溶出液を該分離カラムに導入する構成とされたことを特
    徴とする分析装置。
  12. 【請求項12】 請求項9又は請求項10の何れか記載
    の分析装置において、 前記濃縮カラムと前記カチオン交換カラムとの間に配設
    されて、 該濃縮カラムの排出側とカチオン交換カラムの接続、な
    いし該濃縮カラムの排出側と前記分離カラムとの接続及
    び第二の供給手段と該濃縮カラムの導入側との接続を行
    う構成とされた接続制御手段を具備し、 前記の該試料導入管からの生体試料を該濃縮カラムに排
    出側から導入し、次いで該接続制御手段を制御して該濃
    縮カラムに該導入側から該第二の溶媒を供給し、得られ
    た溶出液を該分離カラムに導入する構成とされたことを
    特徴とする分析装置。
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JP2010527452A (ja) * 2007-05-15 2010-08-12 ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン 血漿メタネフリンを検出するための装置および方法

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