JPH11101640A - カメラおよびカメラのキャリブレーション方法 - Google Patents
カメラおよびカメラのキャリブレーション方法Info
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- JPH11101640A JPH11101640A JP10212496A JP21249698A JPH11101640A JP H11101640 A JPH11101640 A JP H11101640A JP 10212496 A JP10212496 A JP 10212496A JP 21249698 A JP21249698 A JP 21249698A JP H11101640 A JPH11101640 A JP H11101640A
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Abstract
写体を用いずに、カメラのキャリブレーションを容易に
行う。 【解決手段】 撮影地点Mにおいて異なる方向から複数
回の撮影を行い、複数枚の写真上に恒星qi (i=1〜
4)を共通して写し込む。複数回のそれぞれの撮影にお
けるX軸、Y軸、Z軸に関するカメラの光軸の傾きを、
カメラの3つの回転角センサによる測定値に基づいて求
める。恒星qi の方向余弦(li ,mi ,ni )を星表
からそれぞれ求める。キャリブレーション装置によっ
て、カメラ光軸の傾きと恒星qi の方向余弦とに基づい
てそれぞれの写真上における恒星qiの予測像点位置を
算出し、実際の写真上における恒星qi の実測像点位置
との誤差を最小にする歪曲収差、CCDピッチ間隔、お
よび光軸が像面に交差するときの交点と像面中心とのず
れ量を求める。
Description
おいて、測量前にキャリブレーションを行うカメラおよ
びそのキャリブレーション方法に関する。
のカメラに特有のレンズ歪みや精度を補正するためのキ
ャリブレーションが行われる。キャリブレーションで
は、例えばキャリブレーションを行うべきカメラを用い
て撮影が行われ、この撮影により得られた写真等の記録
画像から写真測量に必要な補正パラメータが決定され
る。写真測量では、補正パラメータが既知のカメラを用
いて被写体の撮影が行われ、得られた記録画像から被写
体の位置、形状が演算により求められる。補正パラメー
タは被写体の位置、形状の精度を向上させるために演算
に用いられる。
点距離、記録画像における像面中心と撮影光学系の光軸
がこの像面と交差するときの交点とのずれ量、撮影光学
系の歪曲収差を示す歪曲収差パラメータ、撮影光学系の
前側主点位置の3次元座標、カメラの光軸傾き、複数の
記録画像上に写る共通点の2次元座標、さらにCCD
(Charge Coupled Device )を備えた電子スチルカメラ
の場合は画素間距離であるCCDピッチ間隔などであ
る。
ョン用の被写体、例えば被写体上に目印として設定され
た複数の物点の相対的な3次元位置が既知の被写体が設
置され、このキャリブレーション用の被写体が複数の方
向から撮影される。各々の方向からの撮影により得られ
た記録画像には被写体上の物点が共通して写し込まれ
る。
ルト値を最適化することにより求められる。即ち、所定
の3次元座標系における複数の物点の3次元座標と、撮
影時における撮影光学系の前側主点位置の3次元座標
と、補正パラメータのデフォルト値とを用いて各記録画
像にそれぞれ設定された2次元座標系における物点の2
次元座標、即ち予測像点座標が求められ、この予測像点
座標と各記録画像を測定して得られた実際の物点の2次
元座標、即ち実測像点座標との誤差が最小になるよう
に、補正パラメータは更新される。
ションの精度を向上させるには、複数の写真上に記録さ
れる共通点の空間位置を正確にする、即ち被写体を精密
に製作する必要があり、非常に手間がかかる。また複数
の共通点の間の距離は写真上である程度離れていること
が必要であり、このような条件を満たすように測量地点
で被写体を設置するには、煩雑で時間のかかることが問
題である。特に画角の大きいカメラの場合、ピント位置
が遠くなるために共通点間距離を大きくする、即ち被写
体を大きく作る必要があり、この大きな被写体を設置ま
たは撮影する場所の確保がより困難になる。
のであり、精密な被写体を必要とせず、かつキャリブレ
ーションの精度の高いカメラおよびカメラのキャリブレ
ーション方法を提供することが目的である。
撮影光学系と、複数の恒星を異なる角度から撮影するこ
とにより、撮影光学系を介して複数の記録画像を得る記
録手段と、記録手段によって得られた複数の記録画像に
基いてキャリブレーションを行うキャリブレーション手
段とを備え、キャリブレーション手段によって、記録画
像における像面中心と撮影光学系の光軸がこの像面に交
差するときの交点とのずれ量と、撮影光学系の歪曲収差
との少なくとも一方が、撮影時における複数の恒星の座
標値に基づいて算出されることを特徴としている。
値が撮影地点を原点とする天球における方向余弦で表わ
され、この方向余弦が星表に基づいて求められる。
の光軸傾きを検出する検出手段を備え、キャリブレーシ
ョン手段によって検出手段から得られた光軸傾きに関す
るデータと恒星の座標値とに基づいて記録画像における
恒星の計算上の像点位置が求められ、この計算上の像点
位置がずれ量のデフォルト値と歪曲収差のデフォルト値
とに基づいて補正されることにより記録画像における恒
星の予測像点位置が求められ、この予測像点位置と撮影
光学系から得られた記録画像における恒星の実測像点位
置との誤差を最小にするずれ量と歪曲収差とが求められ
ることより、ずれ量と歪曲収差とが更新される。この誤
差は次式に示されるメリット関数Φであることが好まし
く、この場合減衰最小二乗法によりずれ量と歪曲収差と
が求められる。
星座を形成する恒星に含まれる。
からなる撮像素子を備え、キャリブレーション手段によ
って、記録画像における像面中心と光軸がこの像面に交
差するときの交点とのずれ量と、撮影光学系の歪曲収差
と、記録画像面における隣り合う画素間距離との少なく
とも一つが算出される。
ョン方法は、カメラの撮影光学系を介して得られた複数
の記録画像に基づいて、カメラのキャリブレーションを
行うキャリブレーション方法であって、複数の記録画像
が複数の恒星を異なる角度から撮影することにより得ら
れ、キャリブレーションによって記録画像における像面
中心と焦点とのずれ量と、撮影光学系の歪曲収差との少
なくとも一方が、撮影時における複数の恒星の星表上の
座標値に基づいて算出されることを特徴とする。
て、好ましくは恒星の座標値が、撮影地点を原点とする
天球における方向余弦で表わされ、この方向余弦が星表
に基づいて求められる。
て、好ましくは撮影光学系の光軸傾きに関するデータと
恒星の座標値とに基づいて記録画像における恒星の計算
上の像点位置が求められ、この計算上の像点位置がずれ
量のデフォルト値と歪曲収差のデフォルト値とに基づい
て補正されることにより記録画像における恒星の予測像
点位置が求められ、この予測像点位置と撮影光学系から
得られた記録画像における恒星の実測像点位置との誤差
を最小にするずれ量と歪曲収差とが求められることより
ずれ量と歪曲収差とが更新される。誤差は次式に示され
るメリット関数Φであることが好ましく、この場合減衰
最小二乗法によりずれ量と歪曲収差とが求められる。
て、好ましくは複数の恒星が星座を形成する恒星に含ま
れる。
て、好ましくは、3次元位置データとずれ量のデフォル
ト値と歪曲収差とのデフォルト値とに基づいて、記録画
像における物点の予測像点位置が求められ、この予測像
点位置と撮影光学系から得られた記録画像における物点
の実測像点位置との誤差を最小にすることにより、ずれ
量と歪曲収差とが更新される。
て、好ましくは、カメラが多数の画素からなる撮像素子
を備えた電子スチルカメラであり、記録画像における像
面中心と撮影光学系の光軸がこの像面に交差するときの
交点とのずれ量と、撮影光学系の歪曲収差と、記録画像
面における隣り合う画素間距離との少なくとも1つが算
出される。
形態について、添付図面を参照して説明する。
ラの主要構成を示すブロック図である。カメラ100は
デジタルカメラであり、内部に設けられたマイクロコン
ピュータであるシステムコントロール回路20により、
カメラ100の全体の制御が行われる。
学像はCCD13の撮像面に結像される。撮像面に結像
された光学像は、CCD13により光電変換されて記録
画像1枚分のアナログの画像信号として出力される。記
録画像1枚分のアナログの画像信号は、A/D変換器1
4においてデジタルの画像信号に変換された後、画像信
号処理回路16に入力される。デジタルの画像信号は、
画像信号処理回路16において記録画像1枚分のメモリ
容量を持つ画像メモリ18と協動して、シェーディング
補正およびガンマ補正等の所定の信号処理が施され、シ
ステムコントロール回路20に出力される。
軸の3次元位置を定めるための3つの回転角センサ4
2、43、44が設けられる。回転角センサ43によ
り、鉛直方向に伸びる第1の軸(以下Z軸という)に関
するカメラ100の回転角γが所定時刻毎に測定され
る。回転角センサ44により、Z軸に垂直であり、所定
の方位、例えば北方向に延びる第2の軸(以下X軸とい
う)に関するカメラ100の回転角αが測定される。同
様に回転角センサ42により、Z軸、X軸と互いに直交
する第3の軸(以下Y軸という)に関する回転角βが測
定される。
ンサ42、43、44と、回転角データメモリ41とが
接続される。センサ制御回路40により、システムコン
トロール回路20からの指令に基づいて各回転角センサ
の動作制御が行なわれる。それと同時に、3つの回転角
センサ42、43、44からの測定値がセンサ制御回路
40へ出力される。センサ制御回路40により、撮影時
点における回転角(以下、回転角データという)が回転
角データメモリ41に格納され、またシステムコントロ
ール回路20と回転角データの授受が行なわれる。
置は、理想的にはX軸、Y軸、Z軸の原点となるカメラ
100の撮影光学系の前側主点位置と一致させることが
望ましい。しかしカメラ100の設計上、前側主点位置
と一致する位置には回転角センサ42、43、44が設
けられないため、測定値は前側主点位置からのずれが生
じる。このため、回転角データメモリ41内には、各回
転角センサの撮影光学系12の前側主点位置からのオフ
セット値が格納されている。そしてセンサ制御回路40
は、各回転角センサからの計測値をオフセット値を用い
て撮影光学系12の前側主点位置を基準とした回転角デ
ータに補正演算し、回転角データの精度を高めている。
50が設けられ、このキャリブレーション装置50はシ
ステムコントロール回路20に接続される。キャリブレ
ーション装置50において、システムコントロール回路
20から記録画像1枚分の画像データとこの画像データ
が得られた時の位置データとが読み出され、画像データ
と対応する位置データとは1組のデータとして対応づけ
られて共に独自のメモリ52に記録される。メモリ52
には複数組分の画像データと位置データとが記録可能で
ある。
52と協動してキャリブレーション処理が実行される。
即ち、複数組の画像データと位置データとに基づいて、
カメラ100の焦点面における撮影光学系12の歪曲収
差や焦点ずれ等のカメラ100に関する補正パラメータ
が算出される。これらの補正パラメータはシステムコン
トロール回路20に出力される。
像信号処理回路16からの記録画像1枚分の画像デー
タ、センサ制御回路40からの回転角データ、キャリブ
レーション装置50からの補正パラメータ、および撮影
日時、ファイル名などの情報が画像記録制御回路22に
出力され、画像記録制御回路22ではこれらの情報を結
合して、所定の記録様式に沿った記録用データが生成さ
れ、例えばICメモリカード24等の記録媒体に記録さ
れる。
るキャリブレーション処理について詳述する。
て、撮影地点Mと4つの恒星q1 、q2 、q3 、q4 と
の位置関係を示す図である。Z軸は天頂方向であり、X
軸は北方向、Y軸は西方向である。この3次元直交座標
系(X, Y,Z)が基準座標系に定められる。恒星qi
(i=1〜4)には例えば識別しやすい星座の1等星な
どが選ばれる。
れぞれ異なるが、全て一律の距離だけ離れている、即ち
天球R上にある点qi ’とみなされる。星図はこの天球
R上の点qi ’の位置を示すものである。天球Rは計算
上の球面であり半径は定まらないので、点qi ’即ち恒
星qi の位置は赤径φi と赤緯θi により求められる方
向余弦(li ,mi ,ni )で表わされる。方向余弦
(li ,mi ,ni )は次の(2)式により求められ
る。なお図の複雑化を避けるために、図2には恒星q1
の赤径φ1 および赤緯θ1 と、恒星q2 の赤径φ2 およ
び赤緯θ2 のみが示される。
異なる方向からn枚(n≧2)撮影される。恒星qi の
赤経φi と赤緯θi は星表を用いて求められる。そして
(2)式を用いて恒星qi の方向余弦(li ,mi ,n
i )が求められる。このときカメラ100の移動量は、
撮影地点Mから恒星qi までの距離に対してほとんど無
視できるほど小さいので、撮影地点Mはn枚の写真にお
いて同一であるとみなされる。また撮影地点Mはカメラ
100の前側主点位置と同一であることとする。
4 を連続して2回撮影したとき(n=2)の、カメラ1
00と恒星q1 、q2 、q3 、q4 との位置関係を示す
図である。第1および第2の撮影はほぼ同時刻におこな
われることとし、恒星q1 、q2 、q3 、q4 の位置は
第1の撮影と第2の撮影とにおいて同一であるとみな
す。第1の撮影と第2の撮影とでは撮影する方向、即ち
光軸方向が異なる。
カメラ100と、恒星q1 、q2 、q3 、q4 との位置
関係を示す図である。図3(b)は、第1の撮影とは異
なる方向から第2の撮影を行ったときのカメラ100
と、恒星q1 、q2 、q3 、q 4 との位置関係を示す図
である。第1及び第2の撮影の方向はそれぞれカメラ1
00の光軸O1 及びO2 により示される。
カメラ100の前側主点位置Mj を原点とし、カメラ1
00の光軸方向をzj 軸とする右手系の3次元直交座標
系が、座標系j(xj , yj ,zj )に定められる(図
4参照)。上述したように、前側主点位置M1 およびM
2 は実質的に同一であるとみなされる。
j )で示されるが、αj は基準座標系のX軸に対するx
j 軸の回転角度であり、同様にβj はY軸に対するyj
軸の回転角度、γj はZ軸に対するzj 軸の回転角度で
ある。この回転角(αj ,β j ,γj )は、回転角セン
サ42、43、44によりそれぞれ独立して測定され、
画像データとともにメモリ52に記憶される。
ーンSj における恒星qi の像点Q ijと、前側主点位置
Mj との位置関係を3次元的に示す模式図である。図4
(a)は図3(a)に対応しており、第1の撮影におけ
る模式図である。図4(b)は図3(b)に対応してお
り、第2の撮影における模式図である。
向Oj (αj ,βj ,γj )が測定されることにより、
恒星qi の座標系j(xj , yj ,zj )における3次
元位置、即ち方向余弦(lij,mij,nij)は、例えば
(3)式を用いて求められる。
1点から出た光線は、撮影光学系12を通って光軸Oj
に垂直な平面である焦点面、即ちスクリーンSj 上に完
全な1点となって集光し点像がつくられる。即ち、恒星
qi とその像点Qijと撮影光学系12の前側主点位置M
j とは一直線上にある。従って計算上では被写体が平面
物体であれば、撮影光学系による被写体像は、被写体の
正確な相似形としてスクリーンSj 上に形成される。
であるスクリーンSj 上に投影した像点Qijの2次元座
標(Xij,Yij)が、(4)式によって求められる。な
お、(4)式において、fは後側主点位置とスクリーン
Sj との距離(以下、焦点距離という)を示す。
面であるスクリーンS1 と実際のCCDの撮像面である
画像MS1 とを示した模式図である。図5において、破
線で示されるスクリーンS1 における座標系を(X1 ,
Y1 )とし、X1 軸とY1 軸の交点、即ちスクリーンS
1 の像面中心をC1 とする。同様に実線で示される画像
MS1 における座標系を(MX1 ,MY1 )とし、MX
1 軸とMY1 軸の交点である画像MS1 の像面中心をM
C1 とする。
S1 上の計算上の像点位置はそれぞれQ11(X11,
Y11)、Q21(X21,Y21)、Q31(X31,Y31)、Q
41(X41,Y41)で示される。また恒星q1 、q2 、q
3 、q4 の画像MS1 上の実測像点位置はそれぞれMQ
11(MX11,MY11)、MQ21(MX21,MY21)、M
Q 31(MX31,MY31)、MQ41(MX41,MY41)で
示される。
j における恒星qi の計算上の像点位置Qij(Xij,Y
ij)は、実測像点位置MQij(MXij,MYij)と一致
することが望ましい。しかし実際の撮影光学系では、特
に球面レンズを使用している場合、被写体像は被写体の
相似形とはならず、例えば本来直線になるべきものが曲
がった像として投影される。写真測量では、特に横倍率
が像の大きさによって異なる歪曲収差が直接測定誤差と
なる。
焦点、即ちスクリーンSj の像面中心Cj と、画像の像
面中心MCj とは実際には一致せず、わずかなずれ量を
有する。この像面中心Cj とMCj とのずれを焦点ずれ
というが、焦点ずれは機構的要因、光学機構的要因、収
差的要因などが原因で生じるものであり、例えばレンズ
の口径を変化させたり、可変焦点レンズやズームレンズ
で焦点距離を変化させたときに生じる。この焦点ずれも
写真測量においては測量誤差の原因となる。
差、あるいは像面中心のずれを補正するために、例えば
(5)式に示すKararaの歪曲収差補正モデルを用
いて、予測像点座標(CXij,CYij)を求めている。
6 ,P1 ,P2 は歪曲収差を示すディストーションパラ
メータであり、Px,PyはCCDピッチ間隔を2次元
座標で示す値、Xc,Ycは像面中心Cj とMCj との
ずれ量を2次元座標で示す値である。9つのパラメータ
D2 ,D4 ,D6 ,P1 ,P2 ,Px,Py,Xc,Y
cには、初期値が与えられる。fは焦点距離を示す。
i の予測像点座標(CXij,CYij)と、実際に撮影さ
れた画像MSj から得られる恒星qi の2次元座標、即
ち実測像点座標(MXij,MYij)との誤差が最小にな
るように、(1)式を用いて最適化が図られる。即ち
(1)式において、メリット関数Φの値を最小にする5
つのディストーションパラメータD2 ,D4 ,D6 ,P
1 ,P2 と、CCDピッチ間隔Px,Pyと、ずれ量X
c,Ycとが、減衰最小二乗法により求められる。
ータD2 ,D4 ,D6 ,P1 ,P2,Px,Py,X
c,Ycは、システムコントロール回路20に出力され
る。システムコントロール回路20は、実際の写真測量
を行うときに、この算出された補正パラメータを画像信
号処理回路16に出力する。
は、補正パラメータは初めにデフォルトの値が記憶され
ており、キャリブレーションが行われる前ではこのデフ
ォルト値に基づいて処理される。キャリブレーションが
行われた後の写真測量時では、キャリブレーション装置
50によって求められた補正パラメータを用いて画像処
理が行われる。従って画像処理において、正確な画像デ
ータ補正が出来、写真測量の精度が向上する。
写し込まれた恒星の位置が星図等により正確に求められ
るので、複数の恒星同士の相対位置関係、およびカメラ
との相対位置関係が明確である。従って複数の恒星が共
通して写し込まれている画像が複数枚あれば正確な補正
パラメータが求められ、精密な被写体を必要とすること
なく、また時間のかかる設置作業も必要としない。
も、距離の離れた恒星を共通点として選択すれば、大き
な被写体を制作する必要がなく画像上で所定距離離れた
共通点を得ることができ、正確な補正パラメータが求め
られる。また従来複数の撮影地点におけるカメラの相対
位置を未知のパラメータとして演算していたが、本実施
形態では撮影地点間の距離が恒星間の距離対して実質的
に0とみなせるので、カメラの相対位置は演算に必要な
い。従って未知のパラメータが減り補正パラメータの精
度がさらに向上する。
周りの空間(夜空)に対して輝度差が大きく画像上での
識別が容易である。従って、異なる画像に写し込まれた
共通の恒星を対応付けするための画像処理が簡単にな
り、特にデジタル処理を行う場合には輝度値のみで判別
可能である。
点に定めているが、特に限定されることはなく、2点以
上でもよい。同様に画像枚数nは2枚に限定されず、1
枚又はそれ以上でもよい。恒星qi および画像枚数nは
多ければ多いほど、9つのパラメータD2 ,D4 ,
D6 ,Px,Py,P1 ,P2 ,Xc,Ycの精度は向
上する。
ーション装置が設けられる構成を示しているが、キャリ
ブレーション装置がカメラ外部のコンピュータに設けら
れ、ICメモリカードに記録された画像データと回転角
データとを読み出す構成にしてもよい。
せず、かつキャリブレーションの精度の高いカメラが得
られる。
図である。
示す模式図である。
す模式図である。
と、カメラの前側主点位置Mjとの位置関係を3次元的
に示す模式図である。
1 における像点MQi1との関係を示す模式図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 撮影光学系と、 複数の恒星を異なる角度から撮影することにより、前記
撮影光学系を介して複数の記録画像を得る記録手段と、 前記記録手段によって得られた複数の前記記録画像に基
いてキャリブレーションを行うキャリブレーション手段
とを備え、 前記キャリブレーション手段によって、前記記録画像に
おける像面中心と前記撮影光学系の光軸がこの像面に交
差するときの交点とのずれ量と、前記撮影光学系の歪曲
収差との少なくとも一方が、撮影時における前記複数の
恒星の座標値に基づいて算出されることを特徴とするカ
メラ。 - 【請求項2】 前記恒星の座標値が撮影地点を原点とす
る天球における方向余弦で表わされ、この方向余弦が星
表に基づいて求められることを特徴とする請求項1に記
載のカメラ。 - 【請求項3】 前記撮影光学系の光軸傾きを検出する検
出手段を備え、前記キャリブレーション手段によって、
前記検出手段から得られた光軸傾きに関するデータと前
記恒星の座標値とに基づいて前記記録画像における恒星
の計算上の像点位置が求められ、この計算上の像点位置
が前記ずれ量のデフォルト値と前記歪曲収差のデフォル
ト値とに基づいて補正されることにより前記記録画像に
おける恒星の予測像点位置が求められ、この予測像点位
置と前記撮影光学系から得られた前記記録画像における
恒星の実測像点位置との誤差を最小にする前記ずれ量と
前記歪曲収差とが求められることより、前記ずれ量と前
記歪曲収差とが更新されることを特徴とする請求項1に
記載のカメラ。 - 【請求項4】 前記誤差が次式に示されるメリット関数
Φであり、減衰最小二乗法により前記ずれ量と前記歪曲
収差とが求められることを特徴とする請求項3に記載の
カメラ。 【数1】 - 【請求項5】 前記複数の恒星が星座を形成する恒星に
含まれることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。 - 【請求項6】 前記記録手段が多数の画素からなる撮像
素子を備え、前記キャリブレーション手段によって、前
記記録画像における像面中心と前記光軸がこの像面に交
差するときの交点とのずれ量と、前記撮影光学系の歪曲
収差と、前記記録画像面における隣り合う画素間距離と
の少なくとも一つが算出されることを特徴とする請求項
1に記載のカメラ。 - 【請求項7】 カメラの撮影光学系を介して得られた複
数の記録画像に基づいて、前記カメラのキャリブレーシ
ョンを行うキャリブレーション方法であって、前記複数
の記録画像が複数の恒星を異なる角度から撮影すること
により得られ、キャリブレーションによって前記記録画
像における像面中心と焦点とのずれ量と、前記撮影光学
系の歪曲収差との少なくとも一方が、撮影時における前
記複数の恒星の座標値に基づいて算出されることを特徴
とするカメラのキャリブレーション方法。 - 【請求項8】 前記恒星の座標値が、撮影地点を原点と
する天球における方向余弦で表わされ、この方向余弦が
星表に基づいて求められることを特徴とする請求項7に
記載のカメラのキャリブレーション方法。 - 【請求項9】 前記撮影光学系の光軸傾きに関するデー
タと前記恒星の座標値とに基づいて、前記記録画像にお
ける恒星の計算上の像点位置が求められ、この計算上の
像点位置が前記ずれ量のデフォルト値と前記歪曲収差の
デフォルト値とに基づいて補正されることにより、前記
記録画像における恒星の予測像点位置が求められ、この
予測像点位置と前記撮影光学系から得られた前記記録画
像における恒星の実測像点位置との誤差を最小にする前
記ずれ量と前記歪曲収差とが求められることより、前記
ずれ量と前記歪曲収差とが更新されることを特徴とする
請求項7に記載のカメラのキャリブレーション方法。 - 【請求項10】 前記誤差が次式に示されるメリット関
数Φであり、減衰最小二乗法により前記ずれ量と前記歪
曲収差とが求められることを特徴とする請求項9に記載
のカメラのキャリブレーション方法。 【数1】 - 【請求項11】 前記複数の恒星が星座を形成する恒星
に含まれることを特徴とする請求項10に記載のカメラ
のキャリブレーション方法。 - 【請求項12】 前記カメラが多数の画素からなる撮像
素子を備えた電子スチルカメラであり、前記記録画像に
おける像面中心と前記撮影光学系の光軸がこの像面に交
差するときの交点とのずれ量と、前記撮影光学系の歪曲
収差と、前記記録画像面における隣り合う画素間距離と
の少なくとも1つが算出されることを特徴とする請求項
7に記載のカメラのキャリブレーション方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10212496A JPH11101640A (ja) | 1997-07-31 | 1998-07-28 | カメラおよびカメラのキャリブレーション方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21991997 | 1997-07-31 | ||
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