JPH11101196A - 圧縮機ストールの事前検知方法 - Google Patents

圧縮機ストールの事前検知方法

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JPH11101196A
JPH11101196A JP26171697A JP26171697A JPH11101196A JP H11101196 A JPH11101196 A JP H11101196A JP 26171697 A JP26171697 A JP 26171697A JP 26171697 A JP26171697 A JP 26171697A JP H11101196 A JPH11101196 A JP H11101196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stall
sensor
rotor blade
flow velocity
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26171697A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tahara
信之 太原
Masahiro Kurosaki
正大 黒崎
Atsushi Uehigashi
淳 上東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP26171697A priority Critical patent/JPH11101196A/ja
Publication of JPH11101196A publication Critical patent/JPH11101196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機のストールを回避すべく、パートスパ
ンストールの発生を事前に検知できる圧縮機ストールの
事前検知方法を提供する。 【解決手段】 圧縮機10で発生するストールを検知す
る方法において、動翼15の直後に流速或いは全圧を検
知するセンサ16を設け、そのセンサ出力の波形よりス
トール限界を検知するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジェットエンジン
等の圧縮機で発生するストールを事前に検知するための
圧縮機ストールの事前検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェットエンジン、ガスタービン等の圧
縮機は、空気流量を絞っていくと圧力上昇のピーク近傍
で圧縮機全体がストール(以下全体ストールという)と
いう非定常現象を起こし、著しい作動効率の低下を起こ
す。
【0003】このため、従来の圧縮機は全体ストール発
生点から十分離れた点で運転し、性能を十分生かしきれ
ていない。
【0004】全体ストールの前にロータ翼端より発生、
進展するパートスパン・ローティングストール(以下パ
ートスパンストールという)が先行することが知られて
おり、これを観測して何らかのアクションにより全体ス
トールを回避することは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、この部位
に、高速ジェットを吹き付けて、パートスパンストール
の萌芽を吹き飛ばし、パートスパンストールの発生を遅
らせて全体スパンストールを抑制することは、可能であ
るが、パートスパンストールが発生しても圧縮機全体か
ら見れば正常に稼動しており、パートスパンストールを
観測することは困難であり、仮にパートスパンストール
を観測しても、パートスパンストールは、非常に短時間
に、圧縮機全体ストールに発展するので、これらが実際
に現れ、これを観測してから回避動作を始めたのでは遅
すぎるため、全体ストールを回避することは理論的に困
難である。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、圧縮機のストールを回避すべく、パートスパンスト
ールの発生を事前に検知できる圧縮機ストールの事前検
知方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、圧縮機で発生するストールを検知
する方法において、動翼の直後に流速或いは全圧を検知
するセンサを設け、そのセンサ出力の波形よりストール
限界を検知するようにしたものである。
【0008】請求項2の発明は、センサ出力を高速フー
リエ変換でスペクトル分析し、そのスペクトル強度より
ストール限界を検知する請求項1記載の圧縮機ストール
の事前検知方法である。
【0009】請求項3の発明は、センサ出力データを単
位時間毎に積分し、その積分値よりストール限界を検知
する請求項1記載の圧縮機ストールの事前検知方法であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0011】図1は、圧縮機10の吸込側の部分断面図
を示し、ケーシング11内には回転軸12が支承され、
かつ空気通路13が設けられ、その空気通路13には入
口13a側から順に、動翼15、静翼14が多段に設け
られる。
【0012】このケーシング11には、動翼15の直後
に位置して流速或いは圧力を検出するセンサ16が設け
られ、また、動翼15の入口13a側で、かつ動翼15
に近接した位置で、その動翼15に空気を吹き込む空気
吹出ノズル17が設けられる。
【0013】この空気吹出ノズル17には、ノズル17
を開閉する電磁弁18は設けられる。
【0014】センサ16は、動翼15で圧縮された空気
の流速或いは圧力を検出し、そのセンサ16の出力波形
よりストール限界を検出し、パートスパンストールが発
生する前に、例えば電磁弁18を開いて空気吹出ノズル
17から動翼15に向けて空気を吹き出すようになって
いる。
【0015】このセンサ16によるストールの事前検知
方法を図2により説明する。
【0016】先ず、動翼15は、複数枚の羽根からな
り、動翼15の出口空気は、動翼15の一回転で、羽根
毎に周期的な流速乃至圧力変化を伴い、センサ16は、
この流速或いは全圧変化を経時的に検出し、その波形変
化からストール限界を事前に検知できるようになってい
る。
【0017】このセンサ16で直接的に計測されるの
は、動圧と静圧を合わせた全圧であり、動圧は、全圧か
ら静圧を差し引いた圧力となり、厳密には動圧変化で計
測するのがよいが、静圧変化は、動圧変化より緩やかで
あり、センサ16の変化分を動圧変化として扱っても支
障はない。
【0018】さて、図2は、センサ16の全圧(動圧)
変化をFFT(高速フーリエ変換)にてスペクトル分析
した結果を示したものである。
【0019】アイドル運転の時には、回転数が低く、そ
のスペクトルピーク20の強度は低く、ストール発生の
問題は生じない。
【0020】一方、定格運転の時には、回転数は高く、
最高効率で運転中のスペクトルピーク21の強度は高
く、その全圧(動圧)の経時変化の波形22は、羽根1
9位置で低下した波形22bとなるものの、羽根19間
で、フラットで全圧(動圧)の高い波形22aを維持し
た変化となる。
【0021】この定格運転のとき、空気流量が絞られて
下がってくると、そのスペクトルピーク21cは、点線
23で示したストール限界近くまで下がるため、そのス
ペクトルピーク21cのピーク値で、ストール限界を事
前に検知する。
【0022】このFFT解析の速度は、実際の回転速度
が速く解析が間に合わない場合には、その圧力変化の波
形24から検知する。
【0023】パートスパンストールが発生する際には、
図2の右上に示すように羽根19の表面から空気流25
が剥離し、パートスパンストールの前兆となるランド2
6が発生する。この直前の全圧(動圧)変化の波形24
は、全圧(動圧)の高い部分24aは短く、羽根19位
置まで漸次低下した波形24bとなる変化となるため、
この波形24を単位時間当たりで積分することで、その
積分値は、最高効率の波形22の積分値と比べて十分に
少なくなるため、事前にその値を設定しておけば、スト
ール限界を事前に検知することができる。
【0024】ストール限界を検知した後は、ストール回
避のために、図1に示した空気吹込ノズル17より動翼
15に向けて空気を吹き込むことで、圧縮機のアクティ
ブ・ストール・コントロールが行える。
【0025】ストール限界を事前に検知することで、圧
縮機のアクティブ・ストール・コントロールが行え、圧
縮機の性能を大幅に向上させ、ジェットエンジンやガス
タービンの性能を大幅に向上することができる。
【0026】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、動翼の出
口の流速或いは全圧(動圧)変化をみることでストール
限界を事前に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における圧縮機の部分断面図である。
【図2】本発明において、ストールを事前に検知するた
めの説明図である。
【符号の説明】
11 ケーシング 15 動翼 16 センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機で発生するストールを検知する方
    法において、動翼の直後に流速或いは全圧を検知するセ
    ンサを設け、そのセンサ出力の波形よりストール限界を
    検知することを特徴とする圧縮機ストールの事前検知方
    法。
  2. 【請求項2】 センサ出力を高速フーリエ変換でスペク
    トル分析し、そのスペクトル強度よりストール限界を検
    知する請求項1記載の圧縮機ストールの事前検知方法。
  3. 【請求項3】 センサ出力データを単位時間毎に積分
    し、その積分値よりストール限界を検知する請求項1記
    載の圧縮機ストールの事前検知方法。
JP26171697A 1997-09-26 1997-09-26 圧縮機ストールの事前検知方法 Pending JPH11101196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26171697A JPH11101196A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 圧縮機ストールの事前検知方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP26171697A JPH11101196A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 圧縮機ストールの事前検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11101196A true JPH11101196A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17365722

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26171697A Pending JPH11101196A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 圧縮機ストールの事前検知方法

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JP (1) JPH11101196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10662959B2 (en) 2017-03-30 2020-05-26 General Electric Company Systems and methods for compressor anomaly prediction

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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