JPH1098808A - バイパススイッチ装置 - Google Patents

バイパススイッチ装置

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JPH1098808A
JPH1098808A JP8251836A JP25183696A JPH1098808A JP H1098808 A JPH1098808 A JP H1098808A JP 8251836 A JP8251836 A JP 8251836A JP 25183696 A JP25183696 A JP 25183696A JP H1098808 A JPH1098808 A JP H1098808A
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Shunji Tokuyama
俊二 徳山
Fumimasa Endo
奎将 遠藤
Kenichi Natsui
健一 夏井
Yoshito Asai
義人 浅井
Tokio Yamagiwa
時生 山極
Naoaki Takeji
直昭 竹治
Koji Takahata
浩二 高畑
Masayuki Hatano
雅幸 畑野
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Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
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Kansai Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いアーク電圧が発生でき、かつ小形で経済
的なガス遮断器を適用した、直流ガス絶縁変換所に好適
なバイパススイッチ装置を提供すること。 【解決手段】 変換器を構成する複数段のサイリスタバ
ルブスタック群ST,ST’にそれぞれ電気的に並列に
バイパススイッチBS,BS’を接続したスイッチ装置
において、バイパススイッチBSの遮断部として、直流
ガス絶縁変換所に好適なガス遮断部を用い、かつ高圧側
遮断部ユニット1Aと低圧側遮断部ユニット1Bによる
2遮断点として高いアーク電圧を発生できるようにし、
さらに低圧側遮断部ユニット1Bのタンク11の径を小
さくすることにより、装置を小形化し、かつタンクの内
容積を低減して使用ガス量を節減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイパススイッチ装
置に係り、特に直流送電のガス絶縁変換所に好適なバイ
パススイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】直流送電回路の基本構成は、図2に示す
ように、直流送電線路Lの両端にそれぞれ変換器を設
け、一方の変換器Aを順変換器とし、他方の変換器Bを
逆変換器とする。各変換器AおよびBはそれぞれ変換器
用変圧器TAおよびTBを介して交流系統LA及びLB
へ接続されている。
【0003】直流送電電圧を高電圧化する場合、各変換
器はサイリスタバルブスタック群を多段積み、例えば二
段積みにして構成する。いずれかのスタック群に事故が
発生した場合、あるいは保守点検のために一部のスタッ
ク群の運転を休止して系統から切り離す場合等に、残り
のスタック群のみを運転して、送電電圧は低減するが送
電を継続することにより、全面停電を防止するように考
慮されている。
【0004】通常、このようなスタック群を系統から切
り離すに際しては、そのスタック群へ電気的に並列に接
続されたバイパススイッチが用いられている。
【0005】このバイパススイッチに要求される機能と
しては、上記したスタック群の故障、点検および負荷軽
減の際、すみやかにスタック群を短絡し、負荷電力をバ
イパスさせることに加えて、切り離したスタック群の復
旧後に、スタック群内のサイリスタバルブに異常電圧を
与えることなく直流電流を遮断し、定常の直流送電を継
続すること等がある。
【0006】図3は、このようなバイパススイッチを設
けた順変換器の正側片極の構成例を示すものである。こ
の例では、同一構成のスタック群STおよびST’を二
段積みにしている。
【0007】スタック群ST,ST’は、サイリスタバ
ルブスタックa〜f,a’〜f’をグレーツ接続して三
相全波整流回路を構成し、交流端は主変圧器MT,M
T’を介して交流系統へ接続し、直流端は断路器LS,
LS’を介して直流送電線路L,L’へ接続されてい
る。
【0008】なお、R,R’は各サイリスタバルブスタ
ックa〜f,a’〜f’へ直列接続したサイリスタ保護
用のリアクトル、SA,SA’はサージアブソーバ、B
S,BS’はそれぞれ電気的に直列に接続された2つの
遮断部ユニット1A,1B;2A,2Bからなる遮断部
を備えるバイパススイッチである。
【0009】図3の構成において、例えば一方のスタッ
ク群STのサイリスタバルブが故障したり、負荷軽減等
の場合、バイパススイッチBSを投入して、スタック群
STの両端を短絡し、他方のスタック群ST’側の電流
をバイパススイッチBS側へ瞬時に通電切り換えし、そ
の後、断路器LSを開き、一方のスタック群ST側のサ
イリスタバルブを点検、復旧させる。
【0010】復旧後は断路器LSを投入し、バイパスス
イッチBSに開極指令を与えて開極動作を行なわせる。
この際、バイパスペアバルブスタックa,dには点弧パ
ルスが供給されているので、各遮断部ユニット1A,1
Bの極間にアーク3A,3Bが発生し、そのアーク電圧
がバイパスペアバルブスタックa,dの最小点弧電圧以
上に達した時点でパイパスペアバルブスタックa,bが
導通して、数アンペアの電流をバイパス通電させ、バイ
パススイッチBSの両端短絡バイパス回路を構成する。
この短絡バイパス回路が構成された後、更に上記アーク
電圧により、電流を限流して電流零点を発生しアークを
消弧する。その後、各サイリスタバルブスタックa〜f
へ点弧パルスを供給してスタック群STを定常運転する
ことにより、他のスタック群ST’側からの電流を復旧
したスタック群ST側へ切り換えし、見掛け上数百乃至
数千アンペアの直流電流を遮断したことになる。
【0011】ところで、上記したバイパススイッチとし
て、従来は特公昭54ー12964号公報にも記載され
ているように、図8に示すような交流遮断用の空気遮断
器が適用されている。すなわち、圧縮空気貯蔵タンク4
上に絶縁碍子5A,5Bを介して取付けられた一対の空
気遮断部ユニット6A,6Bと、各空気遮断部ユニット
6A,6B間に配置されたブレード7を備えた回転形断
路部8と、圧縮空気駆動操作機構9とからなるバイパス
スイッチが使用されている。これは、バイパススイッチ
の責務は高いアーク電圧を発生して、これを所定時間維
持することであるが、空気遮断器はアークの電位傾度が
大きく、高いアーク電圧が容易に得られるため、バイパ
ススイッチに好適であるからである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年、直流ガス絶縁変
換所の開発が試みられている。直流ガス絶縁変換所にバ
イパススイッチを設置する場合、圧縮空気絶縁でしかも
遮断動作時に圧縮空気を大気中に放出する空気遮断器で
は、SF6ガス絶縁でしかも密閉形であるガス絶縁変換
所に適用するには不適切である。他方、ガス絶縁変換所
に最適なガス遮断器ではアーク電圧が低く、これを高め
るには多点直列構成とするか、長ストロークにする等の
対策が必要で有り、いずれにしても装置が大型化する。
【0013】したがって、本発明の目的は、上記の問題
点を解決し、高いアーク電圧が発生でき、かつ小形で経
済的なガス遮断器を適用した、直流ガス絶縁変換所に好
適なバイパススイッチ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、バイパススイッチの遮断部を電気的に直
列に接続された高圧側遮断部ユニットと低圧側遮断部ユ
ニットより構成し、高圧側遮断部ユニットをタンク径の
大きいデッドタンク形ガス遮断部とし、低圧側遮断部ユ
ニットをタンク径の小さいデッドタンク形ガス遮断部と
したことを特徴とし、さらに、高圧側および低圧側遮断
部を同一の操作器で駆動する構成、あるいは、遮断部ユ
ニットの接続導体を遮断部ユニットとほぼ平行で、かつ
通電電流方向が互に逆向きになるように導出する構成を
付加することを特徴とする。
【0015】また、バイパススイッチの遮断部を長スト
ロークの1遮断点のデッドタンク形ガス遮断部とし、そ
のタンク径を高圧側部分で大きくし、低圧側部分で小さ
くしたことを特徴とする。
【0016】さらに、各段のスタック群にそれぞれ電気
的に並列に接続された各バイパススイッチの遮断部を電
気的に直列に接続された高圧側遮断部ユニットと低圧側
遮断部ユニットより構成し、高圧側のスタック群に接続
される高圧側遮断部ユニットをタンク径の大きいデッド
タンク形ガス遮断部とし、高圧側のスタック群に接続さ
れる低圧側遮断部ユニットと、低圧側のスタック群に接
続される高圧側遮断部ユニットおよび低圧側遮断部ユニ
ットとをタンク径が同一で小さいデッドタンク形ガス遮
断部としたことを特徴とする。
【0017】上記したように、本発明は、バイパススイ
ッチの遮断部として空気遮断部に代えてデッドタンク形
ガス遮断部を使用したので、直流ガス絶縁変換所に好適
であり、しかもガス遮断部を使用したにも拘らず、電気
的に直列に接続された高圧側遮断部ユニットと低圧側遮
断部ユニットによる2遮断点としたので、十分に高いア
ーク電圧を発生することができ、さらに低圧側遮断部ユ
ニットのタンク径を小さくしたので、その分だけ装置を
小形化し、かつタンクの内容積を低減して使用ガス量を
節減することができる。
【0018】また、高圧側および低圧側遮断部ユニット
を同一の操作器で駆動する構成を付加したので、操作器
の使用台数を低減することができ、あるいは、遮断部ユ
ニットとその接続導体をほぼ平行に、かつ通電電流方向
が互に逆向きになるように導出する構成を付加したの
で、これらの間での電磁反発力によりアークを伸長して
アーク電圧をさらに高くすることができる。
【0019】さらに、デッドタンク形ガス遮断部を長ス
トロークの1遮断点としたので、十分に高いアーク電圧
を発生することができ、しかも、そのタンク径を部分的
に異ならせ、遮断部の低圧側を収納するタンク部分の径
を小さくしたので、その分だけ装置を小形化し、かつタ
ンクの内容積を低減して使用ガス量を節減することがで
きる。
【0020】さらにまた、複数段のスタック群にそれぞ
れ接続される複数のバイパススイッチからなる装置の場
合、高圧側のスタック群に接続されるバイパススイッチ
の遮断部ユニットのうちの高圧側遮断部ユニットのみそ
のタンク径を大とし、そのほかの、高圧側のスタック群
に接続されるバイパススイッチの低圧側遮断部ユニッ
ト、および低圧側のスタック群に接続されるバイパスス
イッチの高圧側と低圧側の両遮断部ユニットの各タンク
の径を小さく、かつ同一にしたので、上記した各効果に
加えて、さらに、これら小径タンクの遮断部ユニットの
構造を共通化して、その製作を容易にすることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の各実施形態
について説明する。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係るバイパス
スイッチの一部を断面にして示す正面図で、このバイパ
ススイッチは、図3に示した高圧側のサイリスタバルブ
スタック群STに接続された高圧側のバイパススイッチ
BSに相当する。
【0023】図1において、10は大径のデッドタン
ク、11は小径のデッドタンクで、これらのタンク1
0,11はその接続部25,26をボルトで締付け、あ
るいは溶接することにより互に一体に結合され、タンク
10の高圧側引出部を絶縁スペーサ12で、またタンク
11の低圧側引出部を絶縁スペーサ13でそれぞれ気密
に封じ、かつSF6ガスを封入することにより、一体の
圧力容器に構成される。この圧力容器の大径デッドタン
ク10内には、電気的に直列に接続された遮断部ユニッ
ト1Aと遮断部ユニット1Bのうち、高圧側の遮断部ユ
ニット1Aが収納され、小径デッドタンク11内には、
低圧側の遮断部ユニット1Bが収納される。遮断部ユニ
ット1Aと遮断部ユニット1Bの構造は全く同じで、い
ずれもパッファ形遮断部であり、部分的に寸法が異なっ
ているのみである。遮断部ユニット1Aでは、タンク内
10に支持絶縁物15で固定された固定接触子台16お
よび接続導体14に電気的に接続された固定接触子17
が設けられ、この固定接触子17と対向して、接続導体
18と電気的に接続され、可動接触子側の支持絶縁物1
9Aを介して、タンクの他端に固定されたパッファピス
トン20が設けられており、このパッファピストン20
と係合して、絶縁物ノズル21、可動接触子22を備え
たパッファシリンダ23が設けられている。パッファシ
リンダ23は、絶縁ロッド30、レバー31、操作ロッ
ド32を介して、操作器33に連結されている。
【0024】なお、この実施形態では遮断部ユニット1
Aと遮断部ユニット1Bは同一寸法構造であるが、スト
ローク長等を異なった寸法にすることもできる。
【0025】遮断部ユニット1A側と遮断部ユニット1
B側とで寸法的に異なっているのは、タンク10,11
の径と長さ、接続導体14,24の長さ、及び固定接触
子側の支持絶縁物15と19Bの大きさである。高圧側
の遮断部ユニット1A側では絶縁距離の長い支持絶縁物
15が、低圧側の遮断部ユニット1B側では絶縁距離の
短い支持絶縁物19Bが使用されている。なお、可動接
触子側の支持絶縁物19Aの大きさはいずれの遮断部ユ
ニット側でも絶縁距離の短いものが使用されている。
【0026】図1はバイパススイッチの投入状態を示し
ており、直流電流Iは、高圧側遮断部ユニット1Aにお
いて、接続導体14…固定接触子台16…固定接触子1
7…可動接触子22…パッファピストン20…接続導体
18を経由して低圧側遮断部ユニット1Bに流入し、同
様に低圧側遮断部ユニット1Bの上記各部を経由して接
続導体24に到る。
【0027】スタック群STを起動する場合には、操作
器33を駆動して、操作ロッド32、レバー31、絶縁
ロッド30を介し、可動接触子22と一体のパッファシ
リンダ23を図面で下方に駆動する。これにより、固定
接触子17から、可動接触子22が開離して、図3に示
すように各遮断部ユニット1A,1Bでアーク3A,3
Bを発生する。これと同時にパッファピストン20とパ
ッファシリンダ23で囲まれた空間のガスが圧縮され
て、高圧ガスを発生する。この高圧ガスが絶縁物ノズル
21を介してアーク3A,3Bに吹き付けられる。可動
接触子22のストロークと共に、接触子間の距離が増大
して、アーク電圧がほぼ直線的に上昇して行く。
【0028】図3で、電気的に直列に接続された各遮断
部ユニット1A,1Bでのアーク電圧がバイパスペアバ
ルブスタックa,dの最小点弧電圧以上に達した時点で
バイパスペアバルブスタックa,dが導通する。更に、
上記アーク電圧を維持することにより電流を限流して、
全電流をバイパスペアバルブスタックa,dに転流して
電流零点を発生しアーク3A,3Bを消弧する。遮断直
後のバイパススイッチBSの極間にはバイパスペアバル
ブスタックa,dの順電圧降下分の数百ボルトの低電圧
が印加されるのみである。
【0029】バイパスペアバルブスタックa,dが全電
流を引き継ぎ、バイパススイッチBSがアークを消弧し
て電流を遮断した後、変換器を制御して出力電圧(電
流)を除々に高めて行き、数百ミリ秒後に定常運転状態
に到り、この時点で始めてバイパススイッチBSの極間
に定格電圧が印加される。
【0030】この実施形態では、バイパススイッチBS
の遮断部ユニットとして、空気遮断部ユニットに代えて
デッドタンク形のガス遮断部ユニット1A,1Bを用い
たので、直流ガス絶縁変換所に容易に適合することがで
きる。
【0031】しかも、2つの遮断部ユニット1Aと1B
を電気的に直列に接続して2遮断点としたので、1遮断
点のアーク電圧の2倍の高いアーク電圧を発生させるこ
とができ、この高いアーク電圧により、バイパスぺアバ
ルブスタックを確実に点弧し、かつ、アークを確実に消
弧して、スタック群STの起動を確実に行なうことがで
きる。
【0032】さらに、遮断部ユニット1Bのデッドタン
ク11の径及び支持絶縁物19Bを縮小したので、その
分だけ小形化し、かつタンクの内容積を低減して使用ガ
ス量を節減することができる。
【0033】前記実施形態においては、遮断部ユニット
1A,1Bはそれぞれ独立に操作器33をそなえている
が、図4に示すように、遮断部ユニット1Aと遮断部ユ
ニット1Bの各レバー31を連結ロッド40で接続し、
一つの操作器33で駆動するように構成してもよい。こ
の構成とすれば、操作器を2台から1台に低減できる。
【0034】また、遮断部は必ずしも2遮断点である必
要はなく、図5に示す実施形態のように、1遮断点でも
よい。この場合、1遮断点の遮断部1のストローク長を
交流遮断器よりも数倍長くすることにより、アーク電圧
を十分高くすることができる。また、この実施形態で
は、デッドタンク41において、その径を部分的に異な
らせ、遮断部1の固定接触子17側、すなわち高圧側の
タンク部分42の径を大きくし、遮断部1の可動接触子
側、すなわち低圧側のタンク部分43の径を縮小してい
る。さらに、固定接触子17側の支持絶縁物を省略して
いる。このような構成とすれば、バイパススイッチBS
の大幅な小形化が図れ、かつタンクの内容積を低減して
使用ガス量を節減でき、経済的な効果が大きい。
【0035】図6は本発明のさらに他の実施形態を示す
ものである。この実施形態では、各遮断部ユニット1
A,1Bの一方の接続導体50,51の中心軸が各遮断
部ユニット1A,1Bの中心軸とほぼ平行で、かつ、通
電電流の方向が互いに逆向きになるよう構成されてい
る。このような構成では、遮断指令により固定接触子1
7と可動接触子22が開離してアークが発生すると、ア
ークは接続導体50,51を流れる電流による磁界との
相互作用により反発されて接続導体50,51が配置さ
れている側と反対側に駆動される。このため、アークが
引き伸ばされて実効アーク長が長くなり、アーク電圧を
更に高めることができる。
【0036】前記各実施形態はいずれも高電圧側のスタ
ック群STに接続されるバイパススイッチBSについて
のものであるが、低電圧側のスタック群ST’に接続さ
れるバイパススイッチBS’の一実施形態を図7に示
す。この実施形態は、図1に示した小径デッドタンク1
1内に収納された遮断部ユニット1Bと同一寸法構造に
構成された2台の遮断部ユニット2A,2Bを電気的に
直列に接続してバイパススイッチBS’を構成したもの
である。したがって、バイパススイッチBSとBS’の
各遮断部ユニット1A,1Bと2A,2Bについてみれ
ば、バイパススイッチBSの大径のデッドタンク10に
収納された遮断部ユニット1Aが1台、バイパススイッ
チBSの小径のデッドタンク11に収納された遮断部ユ
ニット1Bが1台、バイパススイッチBS’の小径のデ
ッドタンク11に収納された遮断部ユニット2A,2B
が2台となり、小径のデッドタンク11に収納された遮
断部ユニットは計3台で、これらの3台はタンクも含め
て同一寸法構造であるので、共通に製作することがで
き、その製作が容易となる。
【0037】なお、前記各実施形態では全て遮断部は縦
配置とし、操作器を下部に配置しているが、これは、直
流ガス絶縁システムでは、金属パーティクルによる絶縁
低下が交流に比べて格段に厳しい点を考慮したためで、
このように、金属パーティクルが浮上しにくい縦配置と
することにより、横配置の場合よりもデッドタンクの径
を縮小することができる。従って、特にこの点を考慮し
なければ、遮断部を横配置構成としてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
イパススイッチの遮断部として空気遮断部に代えてデッ
ドタンク形ガス遮断部を使用したので、直流ガス絶縁変
換所に好適であり、しかもガス遮断部を使用したにもか
かわらず、電気的に直列に接続された2つの遮断部ユニ
ットによる2遮断点としたので、十分に高いアーク電圧
を発生することができ、さらに2つの遮断部ユニットの
うちの低圧側遮断部ユニットのタンク径を小さくしたの
で、その分だけ装置を小形化し、かつタンクの内容積を
低減して使用ガス量を節減でき、経済的である。
【0039】また、ガス遮断部を長ストロークの1遮断
点とし、そのタンク径を部分的に異ならせて、ガス遮断
部の低圧側を収納するタンク部分を小径としたので、十
分に高いアーク電圧を発生することができるにもかかわ
らず、装置を小形化し、かつタンクの内容積を低減して
使用ガス量を節減でき、経済的である。
【0040】さらに、複数段のスタック群にそれぞれ接
続される複数のバイパススイッチからなるバイパススイ
ッチ装置において、高圧側スタック群に接続されるバイ
パススイッチの高圧側遮断部ユニットのみそのタンク径
を大とし、そのほかの、高圧側スタック群に接続される
バイパススイッチの低圧側遮断部ユニット、および低圧
側スタック群に接続されるバイパススイッチの高圧側と
低圧側の両遮断部ユニットの各タンク径を小さく、かつ
同一にしたので、上記各効果に加えて、さらに、タンク
径の小さい各遮断部ユニットの構造を共通化して、その
製作を容易にすることができ、より経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバイパススイッチの
縦断正面図である。
【図2】直流送電回路の基本構成を示す系統図である。
【図3】バイパススイッチを設けた順変換器の正側片極
の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るバイパススイッチ
の縦断正面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係るバイパスス
イッチの縦断正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係るバイパスス
イッチの縦断正面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係るバイパスス
イッチの縦断正面図である。
【図8】従来のバイパススイッチの縦断正面図である。
【符号の説明】
ST,ST’ サイリスタバルブスタック群 BS,BS’ バイパススイッチ 1A,1B,2A,2B ガス遮断部ユニット 10 大径デッドタンク 11 小径デッドタンク 18 接続導体 33 操作器 40 連結ロッド 41 デッドタンク 42 大径タンク部分 43 小径タンク部分 50,51 接続導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳山 俊二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 遠藤 奎将 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 夏井 健一 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 浅井 義人 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 山極 時生 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 竹治 直昭 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 高畑 浩二 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力 株式会社内 (72)発明者 畑野 雅幸 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変換器を構成する複数段のスタック群に
    それぞれ電気的に並列に、遮断部を有するバイパススイ
    ッチを接続したバイパススイッチ装置において、上記バ
    イパススイッチの遮断部を電気的に直列に接続された高
    圧側遮断部ユニットと低圧側遮断部ユニットより構成
    し、上記高圧側遮断部ユニットをタンク径の大きいデッ
    ドタンク形ガス遮断部とし、上記低圧側遮断部ユニット
    をタンク径の小さいデッドタンク形ガス遮断部としたこ
    とを特徴とするバイパススイッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記高圧側遮断部ユ
    ニットと上記低圧側遮断部ユニットを同一の操作器で駆
    動するように構成したことを特徴とするバイパススイッ
    チ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記高圧側遮断部ユ
    ニットおよび低圧側遮断部ユニットの接続導体の少なく
    ともいずれか一方を、遮断部ユニットとほぼ平行で、か
    つ通電電流方向が互に逆向きになるように導出したこと
    を特徴とするバイパススイッチ装置。
  4. 【請求項4】 変換器を構成する複数段のスタック群に
    それぞれ電気的に並列に、遮断部を有するバイパススイ
    ッチを接続したバイパススイッチ装置において、上記バ
    イパススイッチの遮断部を長ストロークの1遮断点のデ
    ッドタンク形ガス遮断部とし、そのタンク径を高圧側部
    分で大きく、低圧側部分で小さくしたことを特徴とする
    バイパススイッチ装置。
  5. 【請求項5】 変換器を構成する複数段のスタック群に
    それぞれ電気的に並列に、遮断部を有するバイパススイ
    ッチを接続したバイパススイッチ装置において、上記バ
    イパススイッチの遮断部を電気的に直列に接続された高
    圧側遮断部ユニットと低圧側遮断部ユニットより構成
    し、高圧側のスタック群に接続される上記高圧側遮断部
    ユニットをタンク径の大きいデッドタンク形ガス遮断部
    とし、高圧側のスタック群に接続される上記低圧側遮断
    部ユニットと、低圧側のスタック群に接続される上記高
    圧側遮断部ユニットおよび低圧側遮断部ユニットとをタ
    ンク径が同一で小さいデッドタンク形ガス遮断部とした
    ことを特徴とするバイパススイッチ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102194618A (zh) * 2010-03-12 2011-09-21 华东电力试验研究院有限公司 一种旁路开关
US9305724B2 (en) 2011-09-20 2016-04-05 Mitsubishi Electric Corporation Circuit breaker
EP2966742A4 (en) * 2013-03-06 2016-11-23 Mitsubishi Electric Corp POWER CONVERTER DEVICE

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