JPH1097619A - 画像抽出装置及び画像抽出方法 - Google Patents

画像抽出装置及び画像抽出方法

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JPH1097619A
JPH1097619A JP8249396A JP24939696A JPH1097619A JP H1097619 A JPH1097619 A JP H1097619A JP 8249396 A JP8249396 A JP 8249396A JP 24939696 A JP24939696 A JP 24939696A JP H1097619 A JPH1097619 A JP H1097619A
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JP8249396A
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Hideo Umeki
秀雄 梅木
Hiroyuki Mizutani
博之 水谷
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GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Toshiba Corp
Original Assignee
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO, Toshiba Corp filed Critical GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJOHO SHIYORI KAIHATSU KIKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検索対象画像中に、検索したい基準の画像であ
るモデル画像の拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変
換により一致する領域が複数個ある場合にそれらを同時
に対応づけ、認識できるようにすること。 【解決手段】FDLM(高速ダイナミックリンクマッチ
ング)アルゴリズムを拡張して、モデル画像との対応領
域が検索対象画像中に複数ある場合でも、入力層対応ブ
ロブ算出部23およびリンク強度更新部105にて、そ
れらの領域に含まれるダイナミックリンク強度を同時に
強化し、その強度値が所定の許容範囲内のもの全てを抽
出することにより、複数ある対応領域全てを検出できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像による環境監視
システムや検査システム等に応用して最適な画像抽出装
置及び画像抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パターン抽出や欠陥検出、パタ
ーン照合等のために、認識させたい対象の画像を予めモ
デル画像として与え、取り込んだ画像中から、この与え
たモデル画像と相似な図形あるいは領域を、検出すると
いったことが行われている。
【0003】そして、このように入力画像中からモデル
画像と相似な図形あるいは領域を複数個検出する方法と
しては、モデル画像に様々な幾何学的変形を施した画像
を用意し、それぞれに対する入力画像の様々な位置での
相関を求め、相関の高い領域を検出する手法がある。
【0004】この手法は、認識の精度が変形モデルの数
に依存し、また、変形モデルの数が多いと検索に要する
時間が膨大になるという問題点があった。また、入力画
像に拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換がある場
合には合う変形モデルが存在しなくなるので、検索でき
ないという問題もある。
【0005】入力画像に拡大縮小、平行移動、回転、歪
み等の変換がある場合にも対処できる方法としては次の
ようなものがある。
【0006】例えば、高速ダイナミックリンクマッチン
グ(FDLM)アルゴリズムと呼ばれる手法であり、拡
大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換がある場合に対
しても、対応可能なパターンマッチングを行うための手
法であって、ダイナミックリンクアーキテクチャに基づ
いた人工神経回路の力学をアルゴリズム的に表現した手
法である(文献[1]:ニューラルネットワークス、7、1019
-1030(1994);Neural Networks,7,1019-1030(1994) 参
照)。
【0007】このFDLMでは、マッチングをとるべき
2枚の画像上に、神経素子として働く特徴点をそれぞれ
複数配置し、画像間における特徴点同士のリンク強度、
つまり、結合の強さを、各特徴点の活性度と各々の特徴
点の局所的画像特徴量の類似度と前記リンク強度などか
ら反復的に強化していく。
【0008】その結果、大域的な位相構造を保存するよ
うな結合だけが残り、2つの画像間で拡大縮小、平行移
動、回転、歪み等の変換があっても、形状が合っていれ
ばその特徴点を認識でき、一致する部分を見付けること
ができる。すなわち、拡大縮小、平行移動、回転、歪み
等の変換のある2つの画像間でも不変なパターンマッチ
ングが可能となる。ここで、画像間の特徴点同士の結合
は「ダイナミックリンク」と呼ばれる。
【0009】以下、従来技術におけるダイナミックリン
クの強度の更新アルゴリズムを、図12を参照して説明
する。2つの画像、つまり、基準となるある画像(基準
画像)と、この基準画像に類似する画像が含まれる検索
対象画像があり、検索対象画像中においての、前記基準
画像に類似する画像部分を、その特徴点から見付け出そ
うとする場合、ダイナミックリンクの強度を求めて、こ
れより、その検索対象画像類似部分を抽出するが、それ
には次のようにする。
【0010】今、マッチングをとるべき2つの画像のう
ち、一方を“モデル画像”、他方を“入力画像”と呼ぶ
ことにする。すなわち、基準画像が“モデル画像”であ
り、、検索対象画像が“入力画像”である。また、「モ
デル画像上の特徴点」を“a”、「入力画像上の特徴
点」を“b”とし、「両特徴点aとbとを結ぶダイナミ
ックリンク」を“Jba”、「特徴点aと特徴点bとの類
似度を表す量」を“Tba”、そして、「特徴点a,bの
活性度」をそれぞれ“xa ”、“xb ”とする。また、
「特徴点の神経素子としての出力値を決める出力関数」
をσとし、「ブロブ形状を表す関数」をBとする。ここ
で、ブロブとは、「しみ」のような斑点という意味であ
るが、1つの画像層(モデル画像層)ともう一方の画像
層(入力画像層)を比べるときの単位のようなものであ
る。
【0011】ブロブ形状を表す関数Bには例えば、直径
lの円筒状のもの
【数1】
【0012】などがある。また、σとしてたとえばシグ
モイド関数 σ(x)=1/(1+e−λx) …(2) を用いる。
【0013】従来のダイナミックリンクの強度更新処理
は、まず、図12のステップS101におけるリンク強
度初期化処理から開始する。このリンク強度初期化処理
は、ダイナミックリンクの強度Jbaを類似度Tbaによ
り、例えば
【数2】
【0014】のような形で初期化する。ダイナミックリ
ンクの強度は、“0”以上“1”以下の値を持つ。
【0015】つぎに、図12のステップS102におけ
る処理であるモデルブロブ設定処理に移る。モデルブロ
ブ設定処理ステップS102においては、モデル画像上
の任意の位置ac にブロブを置く。これを、以下、モデ
ルブロブと呼ぶ。このときの特徴点aでの活性度xa
次式(4)の如くに与えられる。
【0016】xa =B(a−ac ) …(4) 次いで、モデルブロブに対応する入力画像上のブロブの
位置を求めるために、その第1段目として、誘導ポテン
シャルを求める処理を行う。これは図12のステップS
103における処理である誘導ポテンシャル演算処理で
行われる。ここでの処理は、モデルブロブに対応する入
力画像上のブロブの位置を、誘導ポテンシャルから求め
るために、その誘導ポテンシャルを取得することであ
る。
【0017】誘導ポテンシャルV(b)は、神経素子か
らなる層の力学方程式のリアプノフ関数から得られる。
誘導ポテンシャルV(b)を求めるのが、この誘導ポテ
ンシャル演算処理ステップS103である。
【0018】誘導ポテンシャルV(b)は例えば次のよ
うに得られる。
【0019】
【数3】
【0020】ただし、
【数4】
【0021】である。
【0022】誘導ポテンシャルV(b)が求められたな
らば、次に図12のステップS104における処理であ
る対応ブロブ位置算出処理に移る。これは、モデルブロ
ブに対応する入力画像上のブロブの位置を求めるための
第2段目の処理である。
【0023】これは求められた誘導ポテンシャルV
(b)を用い、モデルブロブに合う入力画像中のブロブ
(これを対応ブロブと称する)を求めてそこにブロブを
置くという処理であり、これにより対応ブロブが得られ
る。
【0024】すなわち、ここでは誘導ポテンシャル演算
処理ステップS103にて得た誘導ポテンシャルV
(b)の最小値を探し、その点をbc とし、当該bc
中心としてブロブを入力画像上に置く処理を行う。
【0025】これにより、モデルブロブに合う入力画像
中のブロブである対応ブロブの位置が求まる。また、対
応ブロブ位置算出処理(ステップS104)では、入力
画像上の特徴点bの活性度yb も求める。入力画像上の
特徴点bの活性度yb は、 yb =B(b−bc ) …(7) と与えられる。
【0026】ステップS104において、このようにし
て対応ブロブ位置と、入力画像上の特徴点の活性度yが
求められたならば、次に、図12のステップS105に
おける処理であるリンク強度更新処理に移る。このリン
ク強度更新処理ステップS105の処理においては、ダ
イナミックリンクの強度を、2つの画像上の特徴点の活
性度や前のステップのダイナミックリンク強度、類似度
等に応じた量だけ、例えば以下のように、更新する。
【0027】
【数5】
【0028】つぎに、全てのダイナミックリンクの強度
を所定の方法で規格化する。例えば以下のように行う。
【0029】
【数6】
【0030】これでリンク強度更新処理ステップS10
5での処理が終り、次に図12のステップS106にお
ける処理であるリンク強度収束の判定を行う。このリン
ク強度収束判定ステップS106では、ダイナミックリ
ンクの強度Jbaの変化量が所定の範囲内に収まっている
か否かや、活性度についての画像間の相関値が所定の値
以上になっているかなどを判断基準として、再びリンク
強度の更新を行うべく反復計算のルーチンに戻るかどう
かの判定をする。ルーチンに戻る場合は、モデルブロブ
設定処理から始める。そして、モデルブロブをモデル画
像上の別の位置に置き、以降の処理を同様に行う。
【0031】リンク強度収束判定ステップS106での
判定がリンク強度収束であった場合は処理を終了するこ
とになるが、この段階ではリンク強度更新処理ステップ
S105の更新処理により更新された情報が、局所的な
特徴点の対応関係を示す最終的な情報(対応ブロブの位
置)となり、この対応ブロブの位置の情報から入力画像
中において、モデル画像に類似する画像部分を求めるこ
とができる。
【0032】以上のように、モデル画像上のモデルブロ
ブ位置を任意に変えながらリンク強度の更新を繰り返す
ことにより、大域的なトポロジーを保存するように局所
的な特徴点の対応関係が自己組織的に構築され、これに
より、拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換に対し
て不変なパターンマッチングが可能となる。
【0033】ただし、FDLMアルゴリズムでは、現状
では局所的な特徴点の対応関係のうち、誘導ポテンシャ
ルV(b)が最小のものを選択し、対応ブロブの位置と
する。故に、入力画像中において、モデル画像に類似す
る画像部分を1つ、抽出できることになる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ある画像(モデル画
像)と別の画像(入力画像)が与えられたとき、モデル
画像と入力画像の部分領域間の対応度、つまり、似てい
る度合いを求めたい場合に、モデルの様々な変形をすべ
て用意して、それぞれと入力画像の異なる場所との相関
を求める手法やFDLMアルゴリズム等があるが、前者
では、認識の精度が変形モデルの数に依存し、また、変
形モデルの数が多いと検索に要する時間が膨大になると
いう問題点があった。また、入力画像に拡大縮小、平行
移動、回転、歪み等の変換がある場合には適合する変形
モデルが存在しなくなるので、検索できないという問題
もあった。
【0035】一方、後者のFDLM(高速ダイナミック
リンクマッチング)アルゴリズムでは、入力画像に拡大
縮小、平行移動、回転、歪み等の変換がある場合にも対
処できるが、誘導ポテンシャルを用いてその誘導ポテン
シャルが最小のものを探す方式であるために、1つのモ
デルブロブに対して別の画像上でただ1つのブロブを対
応させる処理となってしまい、従って、2つの画像間の
互いに最も類似する関係にある1対についてのマッチン
グしか求められないことになり、モデル画像の幾何学的
変換により一致する領域が入力画像上に複数存在する場
合には有効でなかった。
【0036】そこで、この発明の目的とするところは、
検索したい画像(モデル画像)を与えることにより、入
力画像中におけるこのモデル画像に似ている画像を識別
させるようにする場合に、入力画像中にモデル画像の拡
大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換をすれば一致す
るような部分領域が複数存在する場合にも、同時にそれ
らを対応づけることができ、用意するモデル画像の形状
を少なくして、しかも、入力画像における目的の形状の
部分領域を探し出すことができるようにした画像抽出装
置及び画像抽出方法を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、基準とな
るモデル画像に類似する部分を、被検索対象画像中から
抽出する装置であって、前記モデル画像と前記被検索画
像それぞれの画像部分の局所的な画像特徴量の類似度に
基づいて画像間における各特徴点同士の結合の強さをダ
イナミックリンク強度としてそれぞれ求め、この求めた
ダイナミックリンク強度から前記被検索画像に含まれて
いる前記モデル画像類似部分を見付けて、前記モデル画
像に類似する部分を前記被検索画像中から抽出する画像
抽出装置において、前記モデル画像と前記被検索画像そ
れぞれの画像部分の局所的な画像特徴量の類似度に基づ
いて画像間における特徴点同士のダイナミックリンク強
度を求める部位と、前記モデル画像中の複数の特徴点を
含む任意の1つの局所領域に対して前記被検索画像中の
1つ以上の対応局所領域を求める部位とについて区別し
て特徴点を求め、前記モデル画像中の局所領域と前記被
検索画像中の対応領域に含まれる特徴点の結合を強化し
て画像間における各特徴点同士のダイナミックリンク強
度を求める手段と、この求めたダイナミックリンク強度
が所定のレベル範囲にある局所領域を前記被検索画像中
から抽出する手段とを具備する。
【0038】基準となるモデル画像に類似する部分を、
被検索対象画像中から抽出するにあたり、前記モデル画
像と前記被検索画像それぞれの画像部分の局所的な画像
特徴量の類似度に基づいて画像間における各特徴点同士
の結合の強さをダイナミックリンク強度としてそれぞれ
求め、この求めたダイナミックリンク強度から前記被検
索画像に含まれている前記モデル画像類似部分を見付け
て、前記モデル画像に類似する部分を前記被検索画像中
から抽出するが、その際に、前記モデル画像と前記被検
索画像それぞれの画像部分の局所的な画像特徴量の類似
度に基づいて画像間における特徴点同士のダイナミック
リンク強度を求める部位と、前記モデル画像中の複数の
特徴点を含む任意の1つの局所領域に対して前記被検索
画像中の1つ以上の対応局所領域を求める部位とについ
て区別して特徴点を求め、前記モデル画像中の局所領域
と前記被検索画像中の対応領域に含まれる特徴点の結合
を強化して画像間における各特徴点同士のダイナミック
リンク強度を求め、この求めたダイナミックリンク強度
が所定のレベル範囲にある局所領域それぞれを前記被検
索画像中から抽出する。
【0039】このようにすることで、入力画像中に含ま
れる画像部分において、モデル画像を拡大縮小、平行移
動、回転、歪み等の変換すれば類似することとなる部分
領域を、同時に1つ以上、つまり、複数個あってもそれ
を同時に検出できるようになる。
【0040】本発明では、従来、FDLMアルゴリズム
を使用した場合、対応ブロブを1つだけしか求められな
かったのを、対応ブロブを複数置けるようにし、それら
の対応ブロブ内に含まれるダイナミックリンクを同時に
強化することで、複数の部分領域の対応をとることがで
きるようにした。
【0041】また、複数の対応ブロブの位置を決定する
際には、前記ポテンシャルに基づいて、所定の条件下た
とえば、対応ブロブの中心位置での前記ポテンシャルが
所定の限界値を基準とする所定範囲内(所定の上限値
(下限値)以下(以上))でかつ互いに重なり合わない
ように対応ブロブを逐次的に求める。
【0042】また、こうして対応づけられた複数の部分
領域を入力画像から抽出する手法としては、画像上の特
徴点によって形作られる有向グラフにおいて、各エッジ
の局所的な変換パラメータに基づくエッジ活性度の演算
を行い、活性度のより高い領域を画像から分離するとい
う手法(特願平8−073405号開示の手法)等の利
用が可能である。
【0043】本発明によれば、検索したい画像(モデル
画像)を与えることにより、入力画像(被検索画像)中
におけるこのモデル画像に似ている画像を識別させるよ
うにする場合に、入力画像中にモデル画像の拡大縮小、
平行移動、回転、歪み等の変換をすれば一致するような
部分領域が複数存在する場合にも、同時にそれらを対応
づけることができ、用意するモデル画像の形状を少なく
して、しかも、入力画像における目的の形状の部分領域
を探し出すことができるようになる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例について図
面を参照して説明する。
【0045】検索したい画像部分(モデル画像)を与え
ることにより、入力画像中に含まれるこのモデル画像に
似ている画像部分を識別させるようにする場合に、入力
画像中に含まれる画像部分が、モデル画像の拡大縮小、
平行移動、回転、歪み等の変換をすれば当て嵌まるよう
な部分領域であって、このような部分領域が複数存在す
る場合にも、同時にそれら全てを対応づけることがで
き、用意するモデル画像数を少なくして、しかも、入力
画像における目的の形状の部分領域(検索対象の形状に
よく似た形状を示す画像部分)を探し出すことができる
ようにする具体例の詳細を以下説明する。
【0046】(第1の具体例)第1の具体例は、モデル
画像と入力画像それぞれの画像部分の局所的な画像特徴
量の類似度に基づいて画像間における特徴点同士のダイ
ナミックリンク強度を求める部位と、モデル画像中の複
数の特徴点を含む任意の1つの局所領域に対して入力画
像中の1つ以上の対応局所領域を求める部位とをそれぞ
れ区別して処理し、モデル画像中の局所領域と入力画像
中の対応領域に含まれる結合を同時に強化することで、
入力画像中に含まれる画像部分において、モデル画像を
拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換すれば類似す
ることとなる部分領域を、同時に1つ以上、つまり、複
数個あってもそれを同時に検出できるようにする画像抽
出装置の具体例を説明する。
【0047】図1は本発明を適用した画像抽出装置の概
略的な構成を示すブロック図であって、与えたモデル画
像を元に、入力画像中において当該モデル画像との類似
度の高い画像部分を検索抽出するにあたり、入力画像に
拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換がある場合に
も対処できる方法としての高速ダイナミックリンクマッ
チング(FDLM)アルゴリズムに基づく処理におい
て、モデル画像に類似する領域(画像部分)が入力画像
中に複数ある場合に対応できるようにした装置の構成例
を示している。
【0048】図1において、101はリンク強度初期化
部、102はモデルブロブ設定部、103は誘導ポテン
シャル演算部、104は対応ブロブ位置演算部、105
はリンク強度更新部、106はリンク強度収束判定部で
ある。誘導ポテンシャル演算部103と対応ブロブ位置
演算部104とで入力層対応ブロブ算出部23を構成す
る。
【0049】これらのうち、リンク強度初期化部101
はリンク強度初期化処理を行うものであり、モデルブロ
ブ設定部102はモデルブロブ設定を行うためのもので
あり、誘導ポテンシャル演算部103は誘導ポテンシャ
ルを求める演算処理を行うためのものであり、対応ブロ
ブ位置演算部104は対応ブロブ位置を求める演算処理
を行うためのものであり、リンク強度更新部105はダ
イナミックリンク強度の更新処理を行うためのものであ
り、リンク強度収束判定部106はダイナミックリンク
強度の収束判定を行うためのものである。
【0050】そして、これら処理のうち、リンク強度初
期化処理は図12で説明したステップS101でのリン
ク強度初期化処理と、また、モデルブロブ設定処理は図
12で説明したステップS102でのモデルブロブ設定
処理と、また、誘導ポテンシャル演算処理は図12で説
明したステップS103での誘導ポテンシャル演算処理
と、また、対応ブロブ位置演算処理は図12で説明した
ステップS104での対応ブロブ位置演算処理と、ま
た、リンク強度更新処理は図12で説明したステップS
105でのリンク強度更新処理と、また、リンク強度収
束判定処理は図12で説明したステップS106でのダ
イナミックリンク強度の収束判定と、それぞれその処理
内容は基本的には変わらない。
【0051】しかし、本発明においては、与えたモデル
画像を元に、入力画像中において当該モデル画像との類
似度の高い画像部分を検索抽出するにあたり、入力画像
に拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換がある場合
にも対処できる方法としての高速ダイナミックリンクマ
ッチング(FDLM)アルゴリズムに基づく処理におい
て、入力画像中においてのモデルブロブに一致する領域
(画像部分)が、当該入力画像中に複数ある場合にも、
それぞれ同時に検索抽出することができるようにするた
めに、対応ブロブ位置算出処理の工夫改善をしている。
【0052】すなわち、FDLMアルゴリズムによる従
来手法では、図11に示すように、対応ブロブ位置算出
処理ステップS104において、誘導ポテンシャル最小
値算出を行うが、その算出は誘導ポテンシャル最小値算
出部202において、誘導ポテンシャルV(b)を求め
るための式である前記式(5)に基づいて当該V(b)
を求め、この求めたV(b)のうち、最小値を示すもの
を探し、その点を中心としてブロブ(対応ブロブ)を、
入力画像上に置くように処理していた。
【0053】つまり、従来手法では最小のものを見付け
るという処理の関係上、誘導ポテンシャル最小値算出部
202が求めて出力する対応ブロブ位置は、「最小とな
るもの1箇所分」のみとなった。
【0054】これに対し、本発明では、対応ブロブ位置
算出処理を行う対応ブロブ位置算出部104での処理
(図2のステップS104a)において、入力画像上に
対応ブロブを、常に最小の1つではなく、場合によって
は2つ以上置くことを許すようにしている。つまり、複
数個おくことを許容するアルゴリズムに改良した。これ
は、例えば、最小となるものを基準に、ある幅を持たせ
てその幅の範囲に入るものを、対応ブロブとして入力画
像上に置くなどの手立てを施すことで実現可能である。
【0055】このようにすることにより、図5に示すよ
うに、探したい画像部分であるモデル画像層画像Pm に
おけるモデルブロブ部Mb を、拡大縮小、平行移動、回
転歪み等の変換をすれば、類似となる画像領域(対応ブ
ロブ部Ob )が、入力画像層の画像Ps 中に複数ある場
合にも、それら該当する全てを探し当てることができる
ようになる。
【0056】その際、複数の対応ブロブが置かれたとき
の入力画像中の特徴点bの活性度yb は、
【数7】
【0057】となる。ただし、bn はn番目の対応ブロ
ブの中心位置である。
【0058】このように、モデル画像と入力画像それぞ
れの画像部分の局所的な画像特徴量の類似度に基づいて
画像間における特徴点同士のダイナミックリンク強度を
求める部位と、モデル画像中の複数の特徴点を含む任意
の1つの局所領域に対して入力画像中の1つ以上の対応
局所領域を求める部位とをそれぞれ区別して処理し、モ
デル画像中の局所領域とこの局所領域に類似する入力画
像中に含まれた対応領域に含まれる結合を同時に強化す
ることで、入力画像中に含まれる画像部分において、モ
デル画像を拡大縮小、平行移動、回転、歪み等の変換す
れば類似することとなる部分領域を、同時に1つ以上、
つまり、複数個あってもそれを同時に検出できるように
なる。
【0059】なお、前記対応局所領域(モデルブロブに
類似する入力画像の対応ブロブ)を求める部位について
は、前記特徴点間のダイナミックリンク強度、局所的な
画像特徴量の類似度、および局所領域の形状を表す関数
から得られる誘導ポテンシャルに基づいて、求めること
ができる。
【0060】そして、2つ以上の対応ブロブOb の位置
を求めるにあたっては、図1の誘導ポテンシャル演算部
103で得られる入力画像上での誘導ポテンシャルの形
状を用いるようにする。
【0061】たとえば、図6に示すように、モデル画像
層における401のような特徴点領域が、符号402,
403を付した部分(第1の対応ブロブおよび第2の対
応ブロブ)として、入力画像上における第1のマスク領
域404および第2のマスク領域405で見付かったと
して、このときの入力画像上での誘導ポテンシャル40
6が、図6に示す如きに得られていたとする。このと
き、入力画像全体での誘導ポテンシャルの最小値は特徴
点b1 での誘導ポテンシャルV1 であるが、この最小値
とほぼ同程度の極小値V2 を持つ特徴点b2 にも、対応
ブロブが置けると考えられる。従って、許容範囲を定め
て、この範囲に収まる極小値を持つ特徴点にも対応ブロ
ブを置く。そして、対応ブロブの置かれた画像部分は、
モデル画像と類似する画像部分であるとして抽出の対象
にする。これにより、モデル画像と類似する画像部分
を、全て、入力画像中から見付けることができる。
【0062】ところで、前記対応局所領域(モデルブロ
ブに類似する入力画像の対応ブロブ)を求める部位にお
いて、対応局所領域の中心位置での前記誘導ポテンシャ
ルが所定上限値(下限値)以下(以上)であり、かつ対
応局所領域内で最小値(最大値)であるように対応局所
領域を求めることで(つまり、許容範囲に収まるものを
全てを対象とするようにすることで)、モデルブロブに
類似の対応ブロブが、入力画像に複数含まれていても、
それぞれ検索抽出できることになるが、その具体的手法
についてふれておく。
【0063】すなわち、具体的な対応ブロブの位置の求
め方として、図6に示す誘導ポテンシャルの形状の場
合、対応ブロブ402,403の中心での誘導ポテンシ
ャルV1 ,V2 が、その対応ブロブ402,403内で
最小であり、かつ所定の上限値以下であることを対応ブ
ロブ設定の条件とする。
【0064】さらに、その際、複数の対応ブロブの領域
が互いに重ならないように対応ブロブ位置を決定する。
【0065】そして、これらの対応ブロブ設置の条件を
同時に満たすように対応ブロブの位置を決定する方法と
しては、たとえば、[i] 誘導ポテンシャルが最小となる
位置に第1の対応ブロブを置き、[ii]誘導ポテンシャル
が所定の上限値以下で対応ブロブ内で最小となる位置を
順に求め、[iii] それまでに決定した対応ブロブの領域
と重ならないときだけその場に対応ブロブを置く。
【0066】このような処理により、検索したい対象の
画像に類似の画像が、入力画像中に複数あった場合で
も、それぞれを一度に抽出することができる。
【0067】また、たとえば上記所定の上限値を誘導ポ
テンシャル406の最小値V1 を基準に設定する。具体
的な例としては、上限値を最小値V1 のk倍(ただし、
0<k<1)とする(図6参照)。このようにしても、
検索したい対象の画像に類似の画像が、入力画像中に複
数あった場合に、それぞれを一度に抽出することができ
る。
【0068】<対応ブロブ位置算出部104の構成例>
FDLMアルゴリズムを適用する図1の構成のシステム
における対応ブロブ位置算出部104の具体例を以下に
示す。図7は対応ブロブ位置算出部104の構成例を示
すブロック図である。図7に示す対応ブロブ位置算出部
104は、マスク領域初期化部201、誘導ポテンシャ
ル最小値算出部202、反復終了判定部203、対応ブ
ロブ位置記憶部204、マスク領域追加部205より構
成される。
【0069】これらのうち、マスク領域初期化部201
は、マスク領域Mをゼロに初期化するものである。ま
た、対応ブロブ位置記憶部204は誘導ポテンシャルが
最小になる位置bm (m=1,…,N)の情報を記憶保
存するものであり、また、誘導ポテンシャル最小値算出
部202は入力画像全体Yからマスク領域Mを除いた領
域(Y−M)において、誘導ポテンシャルが最小になる
位置bm と最小値V(bm )を算出するものである。ま
た、反復終了判定部203は、反復終了の判定を行うも
のである。この判定の結果が、前記最小値V(bm )が
所定の上限値Vmaxを越えておらず、かつ領域(Y−
M)が空集合でないならば、対応ブロブ位置記憶部20
4においてbm を記憶し、上限値を越えているか、ある
いは領域(Y−M)が空集合であれば、それまでに対応
ブロブ位置記憶部204に記憶されているすべてのbm
(m=1,…,N)を次のダイナミックリンク強度の更
新部へ出力するといった操作がなされる。マスク領域追
加部205はマスク領域Mに領域Dmを加える操作を行
うものである。
【0070】このような構成の対応ブロブ位置算出部1
04の作用を説明する。まず、マスク領域初期化部20
1において、マスク領域Mをゼロに初期化する。
【0071】つぎに、誘導ポテンシャル最小値算出部2
02において、入力画像全体Yからマスク領域Mを除い
た領域(Y−M)において、誘導ポテンシャルが最小に
なる位置bmと最小値V(bm )を算出する。
【0072】反復終了判定部203では、前記最小値V
(bm )が所定の上限値Vmax を越えておらず、かつ領
域(Y−M)が空集合でないならば、対応ブロブ位置記
憶部204においてbm を記憶し、上限値を越えている
か、あるいは領域(Y−M)が空集合であれば、それま
でに対応ブロブ位置記憶部204に記憶されているすべ
てのbm (m=1,…,N)を次のダイナミックリンク
強度の更新部へ出力する。
【0073】Nは記憶された対応ブロブの数を示す。所
定の上限値Vmax を越えていない場合には、対応ブロブ
位置記憶部204に続いて、マスク領域追加部205に
おいて、マスク領域Mに領域Dmを加える。領域Dm と
は、bm を中心とするブロブ領域BRの半径の2倍の領
域を示す。ブロブ領域BRとはブロブ形状の有効範囲表
す関数で、ブロブ形状関数Bが(1)式の場合には、B
R=Bとおくことができる。このような場合、領域Dm
は例えば、 Dm =BR((b−bm )/2) …(11) のように表すことができる。このとき、マスク領域Mは
以下のように更新される。
【0074】
【数8】
【0075】このようにマスク領域Mを更新した後、引
き続き(Y−M)の領域での誘導ポテンシャルの最小値
を求める。
【0076】また、Dm の領域はブロブ領域の半径で2
倍の領域としたところは、半径の2倍以上の領域をとる
こともできる。
【0077】さらに、所定の上限値Vmax は、例えば入
力画像全体における誘導ポテンシャルの最小値V(b1
)から次のように与えることができる。
【0078】 Vmax =kV(b1 ) …(13) ただし、0<k<1とする。
【0079】以上が、対応ブロブ位置算出部104の具
体例である。
【0080】本発明によれば、検索したい画像(モデル
画像)を与えることにより、入力画像中におけるこのモ
デル画像に似ている画像を識別させるようにする場合
に、入力画像中にモデル画像の拡大縮小、平行移動、回
転、歪み等の変換をすれば一致するような部分領域が複
数存在する場合にも、同時にそれらを対応づけることが
でき、用意するモデル画像の形状を少なくして、しか
も、入力画像における目的の形状の部分領域を探し出す
ことができるようになる。
【0081】(第2の具体例)次に、モデル画像に対応
する入力画像中の部分領域画像を抽出する装置の別の構
成例を説明する。図8に構成を示すが、この装置はモデ
ル画像と入力画像の両画像における各部分のリンク強度
を算出するリンク強度算出部10と、その算出結果から
入力画像中におけるモデル画像によく似た入力画像中の
部分領域画像をすべて抽出する対応領域抽出部11から
なる。
【0082】つまり、検索したい対象の画像(モデル画
像)と、被検索対象の画像(入力画像)を与え、モデル
画像によく似た入力画像中の部分領域画像をすべて抽出
して出力する装置である。
【0083】本発明の目的は、ある画像(モデル画像)
と別の画像(入力画像)が与えられたとき、モデル画像
と入力画像の部分領域画像間の対応度(似ている度合
い)を求めることにある。具体的には、それぞれの画像
上に与えられた特徴点同士の結合の強さ、すなわち、ダ
イナミックリンク強度を求めるわけであり、ダイナミッ
クリンク強度の大きさ(強さ)から似ている度合いを知
るようにする。
【0084】しかし、特徴点同士の局所的な特徴量の類
似度だけでダイナミックリンク強度を決めるには問題が
多い。つまり、形状に歪みがあったり、大きさが違った
り、方向が違ったり、あるいは近傍の形状が異なったり
すると、ダイナミックリンク強度は低くなり、その結
果、似ている度合いが低くなるからである。
【0085】本来、抽出して欲しい対象物は、画像中に
おいて、必ず一定の形を呈しているわけではなく、形状
に歪みがあったり、大きさが違ったり、方向が違った
り、あるいは近傍の形状が異なったりすることは多い。
そして、このような場合に、類似度が低くなるようでは
実用的でないから、画像中のある程度広がりを持った領
域の類似度を考慮でき、しかも、歪があったり、大きさ
が違ったり、方向が違ったりしても、対応できるように
したシステムでなくてはならない。
【0086】このようなシステムは、参考文献に挙げた
Malsburg等の研究により、高速ダイナミックリンクマッ
チング(FDLM)アルゴリズムとして知られている。
ただし、このDLMアルゴリズムでは、入力画像中にモ
デル画像と似たようなものが1つだけある場合に有効で
あるが、複数存在する場合にはそのどれとも対応をとる
ことができない欠点がある。入力画像中にモデル画像と
似たようなものが複数あるケースは多いから、それらを
複数を全て抽出できるようにしないと、実用上、問題が
ある。
【0087】そこで、本発明では、FDLMアルゴリズ
ムを拡張し、入力画像中にモデル画像と似たような領域
が複数ある場合でも、それらの間の有効なダイナミック
リンク強度を求めることができるようにする。そのため
に、図8に示すように、本発明では、モデル画像と入力
画像との特徴点のダイナミックリンク強度を算出するリ
ンク強度算出部10に上記のような拡張を加えている。
【0088】図8に示すリンク強度算出部10は、図1
における対応ブロブ位置算出部104とリンク強度更新
部105とを合わせたものであり、モデル画像の特徴点
と入力画像の特徴点との間のダイナミックリンク強度を
算出し、更新して得られたダイナミックリンク強度の分
布からモデル画像のブロブに対応する入力画像中のブロ
ブ(対応ブロブ)の位置を求める。そして、このモデル
画像のブロブに対応する入力画像中のブロブ(対応ブロ
ブ)の位置の情報から、入力画像中に含まれているモデ
ル画像に似た部分画像を対応領域抽出部11が抽出し、
出力する。
【0089】このように、リンク強度算出部10から出
力されるダイナミックリンク強度の分布を利用すれば、
入力画像からモデル画像と対応する部分領域を抽出する
ことが可能になり、複数の対応部分を同時に検出するこ
とを目的とした画像検査システムや画像監視システムな
どに利用できるようになる。
【0090】具体的に説明する。
【0091】<画素点,特徴点,ブロブの関係>本発明
では、モデル画像と入力画像との特徴点のダイナミック
リンク強度を算出するにあたり、モデル画像と入力画像
とにブロブを置く。画像は画素により構成されているの
で、画像の画素点(画素位置)と、特徴点と、ブロブの
関係についてふれておく。
【0092】図3は、ある1つの画像層における画素と
特徴点とブロブの関係を表している。この図において
は、画素は一部しか描いていないが、画像層全体に一様
に分布しているものとする。一方、特徴点は画像層上に
点在し、その数は全画素数より十分少ない。
【0093】特徴点の位置の決め方は任意であって、例
えば、ある間隔で格子状に置いていくようにしても良い
し、あるいは、何等かのアルゴリズムに基づいて適当に
分布させるようにしても良い。1つの特徴点の周りには
多くの画素があり、近傍の画素の情報を用いてその特徴
点の持つ特徴量が決まる。
【0094】上述したように、ブロブとは、「しみ」の
ような斑点という意味であるが、1つの画像層(モデル
画像層)と、もう一方画像層(入力画像層)を比べると
きの単位のようなものである。ブロブは領域と形状があ
る。
【0095】ブロブの領域は、ある特徴点を中心として
近傍の複数の特徴点を含んでいる。ブロブの形状という
のは、ブロブに含まれる特徴点に対する重み付けのよう
なもので、たとえば図4のような形状が考えられる。
【0096】すでに説明したように、モデル画像および
入力画像における各特徴点は、活性度を持っているが、
これら各特徴点の持つ「活性度」というのは、この「重
み付け」そのもののであると理解して差支えない。
【0097】<ブロブ単位の特徴点の比較及びダイナミ
ックリンク強度の算出>ブロブ単位の画像(特徴点)の
比較と、ダイナミックリンク強度の算出との関係は次の
ようになっている。
【0098】まず、モデル画像上に適宜にブロブを置き
(モデルブロブの配置)、そのブロブを置いた領域と似
ている領域を入力画像中から求めて、そこにブロブを置
く(対応ブロブの配置)。これでモデル画像及び入力画
像の両画像それぞれにおいて、或る似ている領域に、ブ
ロブが置かれたことになる。そして、対応する2つのブ
ロブ領域に含まれる特徴点同士を結ぶダイナミックリン
クの値(強度)を増強する。つまり、モデル画像と入力
画像でのそれぞれのブロブ領域に含まれる特徴点におけ
る対応するもの同士を結ぶダイナミックリンクの値を増
強する。
【0099】つぎに、再びモデル画像上の別の場所に、
ブロブを置く。この処理を繰り返すことにより、モデル
画像中のある程度広がりを持った領域と、それと対応す
る(似ている)入力画像中の領域との間のダイナミック
リンクだけが、強化される。本発明のポイントは、入力
画像側の対応ブロブの位置を求めるとき、複数求める方
式を提案している点にある。そして、入力画像側の対応
ブロブの位置を複数求めることができるようにするため
に、リンク強度算出部10をつぎのように構成する。
【0100】<リンク強度算出部10の構成>図9は、
図8に示したリンク強度算出部10の構成図を示すブロ
ック図であり、入力画像側の対応ブロブの位置を複数求
めることができるようにしたものである。ただし、この
段階でも、まだ、本発明と既存の方式との差は図に現れ
ていない。図9に示す構成をここに提示する目的は、本
発明の部分を含むシステム全体の構成を明らかにするこ
とにある。
【0101】図9に示すリンク強度算出部10は、特徴
点設定部20,21、モデル層ブロブ設置部22、入力
層対応ブロブ算出部23、類似度算出部24、リンク強
度更新部25、リンク強度収束判定部26、リンク強度
初期化部27より構成される。
【0102】これらのうち、特徴点設定部20は、モデ
ル画像の画像上に特徴点を設置するためのものであり、
特徴点設定部21は、入力画像の画像上に特徴点を設置
するためのものであり、モデル層ブロブ設置部22は、
モデル画像層上の任意の位置にブロブを1つ設置するた
めのものである。
【0103】また、入力層対応ブロブ算出部23は、入
力層(入力画像層)上のある特徴点において、モデル層
(モデル画像層)上の任意の特徴点からこの入力層上の
特徴点に入ってくるダイナミックリンク強度と、類似度
及びモデル層側の活性度の和を計算するものである。ま
た、類似度算出部24は、モデル画像と入力画像に与え
られた各特徴点の持つ画像特徴量を比較することによ
り、2つの画像層間の特徴点毎の類似度を算出する処理
を行うものである。
【0104】また、リンク強度更新部25は所定の更新
則に従ってダイナミックリンク強度の更新処理をするも
のであり、リンク強度収束判定部26は、ダイナミック
リンクの強度全体の変化が落ち着いてきたか否か、すな
わち、収束したか否かを判定するものであり、リンク強
度初期化部27はダイナミックリンク強度の初期化処理
を行うものである。
【0105】このような構成のリンク強度算出部10お
いては、モデル画像と入力画像が与えられると、特徴点
設定部20,21で、それぞれの画像上に特徴点を設置
する。つぎに、類似度算出部24において、各特徴点の
もつ画像特徴量を比較することにより、2つの画像層間
の特徴点毎の類似度を算出する。モデル画像層上の特徴
点aの特徴量をfa、入力画像層上の特徴点bの特徴量
をfbとすると、特徴点aと特徴点bとの類似度T
baは、例えば最も単純な場合、 Tba=1 (fa=fbのとき) Tba=0 (fa≠fbのとき) となる。
【0106】このようにして得られた類似度を用いて、
ダイナミックリンク強度を初期化しておく。特徴点aと
特徴点bとの間のダイナミックリンク強度を“Jba”と
すると、リンク強度初期化部27では、たとえば、Jba
=Tbaとし、そのあと
【数9】
【0107】とする。後半は、ダイナミックリンク強度
Jの取り得る値の範囲を限定するための規格化である。
【0108】特徴点間のダイナミックリンク強度が求ま
ったならば、つぎは、モデル層ブロブ設置部22におい
て、モデル画像層上の任意の位置にブロブを1つ設置す
る。このとき、ブロブの中心位置に当る特徴点を
“ac ”とし、ブロブの形状(関数形)をBとすれば、
モデル面像層上の特徴点aの持つ活性度xa は、その場
所でのブロブ関数Bの値であるので、 xa =B(a−ac ) …(15) となる。ここで、a−ac はブロブの中心からの距離で
ある。モデル層にブロブが置かれると、つぎに、このブ
ロブ領域の持つ特徴と良く似た場所を、入力層から探し
てくる。この処理は入力層対応ブロブ算出部23が行
う。
【0109】入力層対応ブロブ算出部23では、まず、
入力層上のある特徴点bにおいて、モデル層上の任意の
特徴点aからこの特徴点bに入ってくるダイナミックリ
ンク強度Jbaと、類似度Tba及びモデル層側の活性度x
a の和Ib を計算する。和はすベてのモデル層上の特徴
点aにおいて行う。
【0110】
【数10】
【0111】ここで、σは、活性度の出力関数で、これ
は例えば図10に示す如きの形を示す特性の出力関数で
ある。つぎに入力層上の特徴点bにブロブ領域を考え、
この領域内の特徴点b′における和Ib′と特徴点b′
の活性度出力σ(B(b′−b))との積和を求める。
この積和の結果にマイナス符号を付したものが、特徴点
bでの誘導ポテンシャルV(b)である。
【0112】
【数11】
【0113】従来手法では、この誘導ポテンシャルV
(b)が「最小になるところ」が対応する場所であっ
た。つまり、最小となる1点のみが対応ブロブの位置で
あった。しかし、本発明では、この誘導ポテンシャルV
(b)が最小となる場所だけでなく、最小値に近い値を
もつ場所も、モデルと対応する場所(対応ブロブの位
置)として求める。そのため、対応ブロブの位置は複数
点になることを許容する。
【0114】誘導ポテンシャルV(b)を求めることに
よって、入力層上に置くブロブの位置が決まると、「モ
デル層上のブロブ」と「入力層上のブロブ」との間に含
まれるダイナミックリンクの大きさを強める。この処理
はリンク強度更新部25で行われる。ダイナミックリン
クの強め方は、たとえば、更新する前の強度に比例して
強まるようにすることが考えられる。更新則の例として
は、
【数12】
【0115】がある。xa ,yb はそれぞれモデル層
(モデル画像層)、入力層(入力画像層)上の活性度で
あるが、ブロブ領域の内部では値が大きく、それ以外で
は値はほぼゼロであるので、各層上のブロブ領域内のダ
イナミックリンクだけを強化していると考えても良い。
【0116】リンク強度更新部25はこの更新則に従っ
てダイナミックリンク強度の更新をする。そして、更新
した後に、リンク強度収束判定部26で、ダイナミック
リンクの強度全体の変化が落ち着いてきたか否か、すな
わち、収束したか否かを判定し、その判定の結果、収束
したと判断した場合にはダイナミックリンク強度Jba
出力する。
【0117】また、リンク強度収束判定部26での判定
の結果、収束していないと判断した場合は、モデル層ブ
ロブ設定部22で、再び任意の位置にブロブを置き、そ
れ以降の処理を繰り返す。モデル層でブロブを置く位置
は、たとえばランダムに決めても良い。
【0118】
【発明の効果】以上、本発明によれば、検索したい画像
(モデル画像)を与えることにより、入力画像中におけ
るこのモデル画像に似ている画像を識別させるようにす
る場合に、入力画像中にモデル画像の拡大縮小、平行移
動、回転、歪み等の変換をすれば一致するような部分領
域が複数存在する場合にも、同時にそれらを対応づける
ことができ、用意するモデル画像の形状を少なくして、
しかも、入力画像における目的の形状の部分領域それぞ
れを一度に全て探し出すことができるようになる画像抽
出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像抽出装置の概略的な構成
を示すブロック図。
【図2】図1に示す構成の画像抽出装置でのFDLMア
ルゴリズムを説明するための図。
【図3】ある1つの画像層における画素と特徴点とブロ
ブの関係を表した図。
【図4】ブロブの形状の例を示す図。
【図5】本発明の説明のための図であって、モデル画像
上のモデルブロブ領域とそれに対応する入力画像上の複
数の対応ブロブを模式的に示した図。
【図6】モデル画像上での特徴点とこれに類似する入力
画像上の特徴点およびこれから得られる入力画像上での
誘導ポテンシャルの例を説明するための図。
【図7】対応ブロブ位置算出部104の構成例を示すブ
ロック図。
【図8】モデル画像に対応する入力画像中の部分領域画
像を抽出する装置の別の構成例を示す図。
【図9】図8に示したリンク強度算出部10の構成図を
示すブロック図。
【図10】活性度の出力関数σの例を示す特性図。
【図11】従来例を説明するための図。
【図12】従来例を説明するための図。
【符号の説明】
10…リンク強度算出部 11…対応領域抽出部 20,21…特徴点設定部 22…モデル層ブロブ設置部 23…入力層対応ブロブ算出部 24…類似度算出部 25…リンク強度更新部 26…リンク強度収束判定部 27…リンク強度初期化部 102…モデルブロブ設定部 103…誘導ポテンシャル演算部 104…対応ブロブ位置算出部 101…リンク強度初期化部 105…リンク強度更新部 106…リンク強度収束判定部 201…マスク領域初期化部 203…反復終了判定部 204…対応ブロブ位置記憶部 205…マスク領域追加部 401…モデルブロブ 402…第1の対応ブロブ 403…第2の対応ブロブ 404…第1のマスク領域 405…第2のマスク領域 406…誘導ポテンシャルの形状

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準となるモデル画像に類似する部分を、
    被検索対象画像中から抽出する装置であって、前記モデ
    ル画像と前記被検索画像それぞれの画像部分の局所的な
    画像特徴量の類似度に基づいて画像間における各特徴点
    同士の結合の強さをダイナミックリンク強度としてそれ
    ぞれ求め、この求めたダイナミックリンク強度から前記
    被検索画像に含まれている前記モデル画像類似部分を見
    付けて、前記モデル画像に類似する部分を前記被検索画
    像中から抽出する画像抽出装置において、 前記モデル画像と前記被検索画像それぞれの画像部分の
    局所的な画像特徴量の類似度に基づいて画像間における
    特徴点同士のダイナミックリンク強度を求める部位と、
    前記モデル画像中の複数の特徴点を含む任意の1つの局
    所領域に対して前記被検索画像中の1つ以上の対応局所
    領域を求める部位とについて区別して特徴点を求め、前
    記モデル画像中の局所領域と前記被検索画像中の対応領
    域に含まれる特徴点の結合を強化して画像間における各
    特徴点同士のダイナミックリンク強度を求める手段と、 この求めたダイナミックリンク強度が所定のレベル範囲
    にある局所領域を前記被検索画像中から抽出する手段
    と、を具備することを特徴とする画像抽出装置。
  2. 【請求項2】前記対応局所領域を求める部位において、
    前記特徴点間のダイナミックリンク強度、局所的な画像
    特徴量の類似度、および局所領域の形状を表す関数から
    得られるポテンシャルに基づいて対応局所領域を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の画像抽出装置。
  3. 【請求項3】前記対応局所領域を求める部位において、
    対応局所領域の中心位置での前記ポテンシャルが所定限
    界値を基準とする所定範囲内であり、かつ対応局所領域
    内で極限値であるように対応局所領域を求めることを特
    徴とする請求項2記載の画像抽出装置。
  4. 【請求項4】前記対応局所領域を求める部位において、
    対応局所領域を求める際のポテンシャルの限界値が、被
    検索画像全体あるいは所定の被検索画像の範囲内におけ
    るポテンシャルの極限値から求められることを特徴とす
    る請求項3記載画像抽出装置。
  5. 【請求項5】前記対応局所領域を求める部位において、
    互いに重なり合わないような対応局所領域を求めること
    を特徴とする請求項2乃至4いずれか記載の画像抽出装
    置。
  6. 【請求項6】前記特徴点同士のリンク強度を求める部位
    およびリンク強度の強化を行うアルゴリズムがFDLM
    (高速ダイナミックリンクマッチング)アルゴリズムに
    基づいていることを特徴とする請求項1記載の画像抽出
    装置。
  7. 【請求項7】基準となるモデル画像に類似する部分を、
    被検索対象画像中から抽出する装置であって、前記モデ
    ル画像と前記被検索画像それぞれの画像部分の局所的な
    画像特徴量の類似度に基づいて画像間における各特徴点
    同士の結合の強さをダイナミックリンク強度としてそれ
    ぞれ求め、この求めたダイナミックリンク強度から前記
    被検索画像に含まれている前記モデル画像類似部分を見
    付けて、前記モデル画像に類似する部分を前記被検索画
    像中から抽出する画像抽出方法において、 前記モデル画像と前記被検索画像それぞれの画像部分の
    局所的な画像特徴量の類似度に基づいて画像間における
    特徴点同士のダイナミックリンク強度を求める部位と、
    前記モデル画像中の複数の特徴点を含む任意の1つの局
    所領域に対して前記被検索画像中の1つ以上の対応局所
    領域を求める部位とをそれぞれ区別して特徴点を求め、
    前記モデル画像中の局所領域と前記被検索画像中の対応
    領域に含まれる特徴点の結合を同時に強化して画像間に
    おける各特徴点同士のダイナミックリンク強度を求め、
    この求めたダイナミックリンク強度が所定のレベル範囲
    にある局所領域それぞれを前記被検索画像中から抽出す
    ることを特徴とする画像抽出方法。
  8. 【請求項8】前記対応局所領域を求める部位において、
    前記特徴点間のダイナミックリンク強度、局所的な画像
    特徴量の類似度、および局所領域の形状を表す関数から
    得られるポテンシャルに基づいて対応局所領域を求める
    ことを特徴とする請求項7記載の画像抽出方法。
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KR101185712B1 (ko) * 2008-09-25 2012-09-24 캐논 가부시끼가이샤 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 프로그램을 기억하는 컴퓨터 판독 기억 매체
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