JP3251840B2 - 画像認識装置 - Google Patents

画像認識装置

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JP3251840B2
JP3251840B2 JP05626296A JP5626296A JP3251840B2 JP 3251840 B2 JP3251840 B2 JP 3251840B2 JP 05626296 A JP05626296 A JP 05626296A JP 5626296 A JP5626296 A JP 5626296A JP 3251840 B2 JP3251840 B2 JP 3251840B2
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良行 村上
正義 糸
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    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/255Detecting or recognising potential candidate objects based on visual cues, e.g. shapes

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は可視TVカメラ、
赤外線カメラ等の画像センサより認識対象物の濃淡画像
を入力し、この濃淡画像に基づき、対象物の種類が予め
想定した複数の種類のうちのいずれであるかを判定する
画像認識装置に係わるものである。
【0002】例えば、道路上を走行する車両を対象物と
し、その車両の種類が乗用車、バス、トラック等のいず
れであるのかを認識する場合や、工場の生産ライン上を
流れる部品を対象物とし、その部品の種類が何であるの
かを認識する場合など、この発明の応用分野は極めて広
い。
【0003】
【従来の技術】例えば、図15は、パターンマッチング
手法の一つとして、文字認識等の分野で広く応用されて
いるテンプレートマッチングを採用した場合の従来の画
像認識装置の構成図、図16はその処理フロー図であ
る。以下、図15、図16にしたがい従来の画像認識装
置について説明する。
【0004】なお、ここでは、画像の横方向サイズをX
画素、縦方向サイズをY画素とし、図17に示すように
座標原点を画像左上にとって、各画素の座標を(x、
y)(x=1,・・・,X,y=1,・・・,Y)と表
すこととする。
【0005】まず、図16においてステップ101は画
像の入力ステップであり、画像センサ1により観測され
た対象物の濃淡画像を入力し、第1の画像メモリ2に格
納する。
【0006】ステップ102、ステップ105、ステッ
プ501は画像の前処理を行うためのステップである。
まず、ステップ102の対象物領域の検出ステップで
は、領域検出装置3において、第1の画像メモリ2から
入力画像を読みだし、二値化等の領域検出手段により、
図18に示すように画像内における対象物領域Sを検出
する。検出結果は、対象物領域内の画素の濃度値を”
1”、背景領域の画素の濃度値を”0”とする二値画像
として、第2の画像メモリ4に格納する。次に、ステッ
プ105の重心/主軸の検出ステップでは、重心/主軸
検出装置8において、第2の画像メモリ4より上記二値
画像を読みだし、図19に示す対象物領域Sの重心座標
(xg ,yg )および主軸(領域の最大の伸長方向を示
す軸)の方向角度φを算出する。ステップ501の座標
変換ステップでは、座標変換装置9において、重心/主
軸検出装置8より対象物領域の重心座標(xg ,yg
および主軸の方向角度φを入力し、また第1の画像メモ
リ2より原画像を入力し、対象物領域の重心が画像の中
央に位置するようにするための平行移動および対象物領
域の主軸方向が画像の横軸方向と一致するようにするた
めの回転による座標変換を行う。座標変換後の画像の様
子は図20に示す通りである。座標変換後の画像データ
は再び第1の画像メモリ2に格納する。
【0007】次にステップ502、ステップ503、ス
テップ109は、予め用意した各参照画像とのテンプレ
ートマッチング計算を行うためのステップである。ステ
ップ502の参照画像データの読み込みステップでは、
プロセッサ17において、データベース装置10より参
照画像一枚分のデータを読み込む。なお、データベース
装置10に格納されているデータは、予め想定されるい
くつかの種類の対象物について、その標準的な画像に対
し、ステップ102の対象物領域の検出、ステップ10
5の重心/主軸の検出、ステップ501の座標変換の処
理を事前に施して得られた画像データである。次に、ス
テップ503のテンプレートマッチング計算ステップで
は、プロセッサ17において、第1の画像メモリ2より
上記座標変換後の入力画像を読みだし、この入力画像と
上記データベース装置10より読み込んだ参照画像を図
21に示すように重ね合わせ、両画像の同一の座標位置
にある画素どうしの濃度値の誤差を、各画素毎に順次に
計算したのち、これを参照画像側の対象物領域S内の全
画素について総和する。すなわち式(1)のEM を計算
する。ここで、総和を対象物領域S内に限って計算する
のは入力画像と参照画像とでは濃度値に差のある背景領
域の影響を排除するためである。
【0008】
【数1】
【0009】なお、算出した総和値EM は当該参照画像
のマッチング誤差と定義してRAM12に格納する。ス
テップ502、ステップ503は、ステップ109にお
いて全ての参照画像について処理が終了するまで繰り返
し実行される。
【0010】最後に、ステップ110の対象物種類の決
定ステップでは、プロセッサ17において、RAM12
より改めて全ての参照画像のマッチング誤差を読みだ
し、マッチング誤差が最小の参照画像を選択することに
より、入力画像の対象物種類を決定して処理を終了す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像認識装置は
以上の様に構成されていたため次のような課題があっ
た。
【0012】第一に、従来の画像認識装置ではパターン
マッチング計算を行うための画像の特徴量として、各画
素の濃度値を用いているため、画像センサのノイズの影
響を受けやすいことに加え、例えば、撮影時の気象条件
の違いや昼夜の違い等によって入力画像と参照画像では
濃度レベルが異なる場合があるなどして、十分な認識性
能が得られないという問題があった。
【0013】第二に、従来の画像認識装置では、パター
ンマッチング計算において、入力画像と参照画像との各
画素間の濃度の誤差を評価するにあたり、両画像の同一
座標位置の画素どうしを対応づけて誤差をとっているた
め、両画像における対象物領域の位置、向き、大きさ、
形状等がずれていると、十分な認識性能が得られないと
いう問題があった。
【0014】実際、従来の画像認識装置では、入力画像
と参照画像の間の対象物領域の位置や向きのズレを補正
するために、ステップ102〜ステップ501の一連の
前処理が設けられている。しかし、特に屋外で運用して
対象物が複雑な背景の中にある場合等には、ステップ1
02の対象物領域の検出が不正確なものとなり、例えば
輪郭の崩れたあいまいな領域が検出される。このため、
ステップ105で算出されるの対象物領域の重心座標や
主軸の方向角度が誤った値となって、ステップ501の
座標変換の効果が現われず、結果的に認識性能が劣化す
るという問題があった。
【0015】また、パターンマッチングにより画像認識
を行う場合、参照画像として、対象物を様々な距離や方
向から撮影した画像を用意するのが一般的であるが、従
来の方法では、入力画像と参照画像で撮影距離や方向が
多少とも異なると、対象物領域の大きさや形状が一致せ
ず、認識性能が劣化するという問題があった。
【0016】さらに、このような対象物領域の不一致の
問題を解消するための方法として、同一座標位置の画素
どうしを対応づける代わりに、例えば、参照画像上の各
画素毎にその画素と濃度値が最も近い入力画像上の画素
を探索し、対応づけてゆく方法が考えられるが、このよ
うに濃度値の情報だけに基づいて各画素について個々に
対応画素を決定する方法においては、上記第一の課題で
述べた濃度値の精度の悪さ等に起因して、本来対応すべ
きでない画素が対応画素として選択される可能性があ
る。その結果、画素間のつながりすなわち、参照画像内
で互いに近傍にある画素については、その対応画素も入
力画像内で近傍にあるという性質を評価できないという
問題が生じる。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明では、画像の濃度変換装置を設け、
対象物領域の平均濃度値および対象物領域周辺の背景領
域の平均濃度値を計算し、これらの値に基づく濃度の変
換関数を定義し、この変換関数にしたがって各画素の濃
度の変換を行っている。この濃度変換手段により、撮影
条件により異なる画像の濃度レベルを補正するととも
に、背景領域に比べ対象物領域の濃度を強調し、画像に
おける濃淡のパターンを際立たせるようにしている。
【0018】また、特徴量抽出装置を設け、画像の各画
素毎に定義され、各画素の位置を中心とする部分像にお
ける濃淡の縞模様パターンの成分、すなわち空間周波数
成分に相当する特徴量を抽出している。この特徴量抽出
装置により、各画素の濃度値を特徴量として使用する場
合に比べて、画像センサのノイズの影響を受けにくく、
また、抽出する縞模様の方向や空間周波数に種々の値を
設定することにより、情報量の豊富な特徴量を得てい
る。
【0019】また、この発明のパターンマッチング計算
では、まず参照画像上の画素の中から、例えば対象物領
域のエッジ部分の画素や対象物領域の内部の画素等、い
くつかの画素をパターンマッチング処理で扱う画素(本
明細書では、このような画素をマッチング画素とよぶ)
としてを選択し、このマッチング画素の各々に対して入
力画像上の対応画素を探索し決定する方法を用いてい
る。この時、各マッチング画素に対する対応画素の決定
条件として、上記特徴量の値が近いことに加え、マッチ
ング画素から対応画素への座標変位が、マッチング画素
の全体について平滑化されることを条件としている。こ
の条件により、参照画像内で互いに近傍にあるマッチン
グ画素については、その対応画素も入力画像内で、でき
るだけ近傍にあるように決定される。
【0020】また、この発明の画像認識装置は、上記の
パターンマッチング計算を実時間で高速に処理するため
に、複数の並列プロセッサを設け、並列処理によりこれ
を実行するように構成されている。
【0021】さらに、この発明の画像認識装置では、上
記並列処理を効率的に実行するため、マッチング画素を
複数の並列プロセッサに分割して割り当てるための割り
当て方法として、まず、参照画像の対象物領域を囲む最
小の矩形領域を格子状に分割して複数の小矩形領域に分
割し、各々の小矩形領域内のマッチング画素を各並列プ
ロセッサに割り当てることによって、この状態を割り当
ての初期状態とし、次に、まずマッチング画素の数がゼ
ロの小矩形領域が存在するかどうかを調べ、これが存在
する場合には、マッチング画素の数が最大の小矩形領域
を検出して、この小矩形領域をその長辺側を2等分する
ことによりさらに二つの小矩形領域に分割し、その一方
を前記マッチング画素数がゼロの小矩形領域の並列プロ
セッサに割り当て、他方を前記マッチング画素数が最大
の小矩形領域の並列プロセッサに割り当てることによっ
て割り当ての状態を更新し、この一連の割り当て更新を
マッチング画素数がゼロの小矩形領域が存在しなくなる
まで繰り返す方法を用いている。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態を図を用いて
説明する。図1はこの発明の画像認識装置の構成図、図
2は本発明の画像認識装置の概略処理フロー図、図3は
図2の概略処理フローにおけるパターンマッチング計算
ステップの詳細処理フロー図、図4は図3のパターンマ
ッチング計算における画素移動量の平滑化ステップのさ
らに詳細な処理フロー図である。また、図5は参照画像
上に設定された複数のマッチング画素を複数の並列プロ
セッサに分割して割り当てるための割り当て方法の処理
フロー図、図6は、その割り当て方法の説明図である。
【0023】まず、図1、図2に従ってこの発明の画像
認識装置処理の流れの概要を説明した後、各処理ステッ
プの詳細な処理内容を順に説明していく。
【0024】図1、図2において、ステップ101は画
像入力ステップであり、画像センサ1により観測された
対象物の濃淡画像が第1の画像メモリ2に格納される。
ステップ102、ステップ103は画像の前処理を行う
ためのステップである。ステップ102は対象物領域の
検出ステップであり、領域検出装置3において、第1の
画像メモリ2から対象物の原画像を読み出し、領域検出
装置3により画像内の対象物の領域を検出する。検出結
果は、対象物領域の濃度値を”1”、背景領域の濃度値
を”0”とする二値画像として第2の画像メモリ4に格
納する。ステップ103は濃度変換ステップであり、濃
度変換装置5において、上記領域検出結果の二値画像を
第2の画像メモリ4より読みだし、また原画像を第1の
画像メモリ2より読みだし、対象物領域の平均濃度値と
対象物周辺の背景領域の平均濃度値を計算した後、これ
らの値に基づき原画像の濃度値を変換する。変換結果は
再び第1の画像メモリ2に格納する。
【0025】次にステップ104は特徴量抽出ステップ
であり、特徴量抽出装置6において、第1の画像メモリ
2より上記濃度変換後の画像データを読みだし、画像の
各画素毎に計算される特徴量を抽出した後、抽出結果を
特徴量画像として第3の画像メモリ7に格納する。次に
ステップ105、ステップ106は特徴量画像の座標変
換を行うためのステップである。ステップ105は対象
物領域の重心/主軸検出ステップであり、重心/主軸検
出装置8において、第2の画像メモリ4より二値画像を
読みだし、対象物領域の画像内における重心および主軸
の方向角度を算出する。ステップ106は特徴量画像の
座標変換ステップであり、第3の画像メモリ7より上記
特徴量画像を読みだし、また重心/主軸検出装置8より
対象物領域の重心、主軸の方向角度を入力し、特徴量画
像の座標変換を行った後、変換結果を再び第3の画像メ
モリ7に格納する。
【0026】次に、ステップ107〜ステップ109は
各参照画像とのパターンマッチングを行うためのステッ
プである。ステップ107では、主プロセッサ13がデ
ータベース装置10より参照画像1枚分の特徴量データ
を読み込み、このデータを複数の各並列プロセッサ11
に分割して送信する。ステップ108はパターンマッチ
ング計算ステップであり、まず主プロセッサ13によ
り、上記座標変換後の特徴量画像を第3の画像メモリ7
より読みだして複数の並列プロセッサ11に転送した
後、複数の並列プロセッサ11において、相互にデータ
通信を行いながらパターンマッチング計算を並列に実行
する。このステップ108により、入力画像と参照画像
の間のマッチング誤差値が計算され、その値は主プロセ
ッサ13を通してRAM12に格納される。ステップ1
09においてステップ107、ステップ108はすべて
の参照画像についての処理が終了するまで繰り返され
る。
【0027】次に、ステップ110は対象物種類の決定
ステップである。すべての参照画像についてのパターン
マッチングが終了すると、主プロセッサ13は、改めて
RAM12より全参照画像のマッチング誤差値を読みだ
し、これらの値に基づき入力画像の対象物種類を決定し
て、処理を終了する。
【0028】以下にステップ101〜ステップ110の
各ステップにおける処理内容を詳細に説明する。
【0029】まず、画像入力ステップ101において画
像センサ1から対象物の濃淡画像が第1の画像メモリ2
に入力される。入力された原画像の濃度値をIr (x,
y)と表す。濃度値Ir (x,y)は第1の画像メモリ
2に格納される。
【0030】対象物領域の検出ステップ102の処理内
容は、前述した従来の技術の場合と同様である。二値化
等の領域検出手段により、図18に示す対象物領域Sを
検出する。検出結果は、対象物領域S内の画素の濃度値
を”1”、他の画素の濃度値を”0”とする二値画像と
して、第2の画像メモリ4に格納する。この二値画像の
濃度値をIb (x,y)で表す。
【0031】濃度変換ステップ103では、まず、濃度
変換装置5において、第1の画像メモリ2より原画像I
r (x,y)を読みだし、また第2の画像メモリ4より
二値画像Ib (x,y)を読みだし、式(2)により対
象物領域S内における原画像の平均濃度値IA (S)を
求める。また、対象物領域のごく周辺の背景領域を定め
るため、図7に示すように、対象物領域の縦方向、横方
向の長さを少し拡大した長さを二辺とする矩形領域をと
り、この矩形領域内で対象物領域S以外の領域を背景領
域S’と定義する。背景領域S’における原画像の濃度
平均値IA (S’)を式(3)により求める。次に、濃
度変換の変換関数をIA (S)、IA (S’)を基づき
式(4)で定義する。Cはパラメータである。また、式
(4)の変換関数は、その概略形状が図8(C=1の場
合)に示すようなS字型関数である。次に、原画像の各
画素について式(5)にしたがい濃度値の変換を行う。
濃度変換後の画像Ie (x,y)は再び第1の画像メモ
リ2に格納する。
【0032】
【数2】
【0033】特徴量抽出ステップ104では、特徴量抽
出装置6において第1の画像メモリ2から濃度変換後の
画像Ie (x,y)を読みだし、式(6)に示す通り、
座標(x,y)の各画素において、式(7)で与えられ
る関数gの値を用いた画像濃度値の畳み込み積分を行う
ことによって特徴量G(x,y)を抽出する。抽出結果
G(x,y)は各画素(x,y)について定義される量
であり、本明細書ではこのデータを特徴量画像と呼ぶ。
特徴量画像G(x,y)は第3の画像メモリ7に格納す
る。
【0034】式(6)においてDは畳み込み積分の計算
打切り距離である。また、式(7)で定義される関数g
は、複素三角関数とガウス関数の積で与えられる複素関
数であり、θおよびfはそれぞれ複素三角関数の方向角
度と空間周波数を、またσはガウス関数の標準偏差を表
し、いずれもパラメータである。式(6)の特徴量抽出
式において、特徴量G(x,y)は実数部、虚数部の二
つの値が得られる他、方向角度θ、空間周波数fを変化
させることすることにより複数の値を得ることができ
る。特徴量G(x,y)は、これらの複数の値をもつベ
クトル特徴量である。なお、式(6)は、座標(x,
y)の位置を中心としガウス関数を窓関数として切り出
された部分像の2次元フーリエ変換を表しており、特徴
量G(x,y)は、図9に示す様な、部分像における方
向角度θ、空間周波数fの濃淡の縞模様パターンの成
分、すなわち空間周波数成分を抽出していることに相当
する。
【0035】
【数3】
【0036】次に、重心/主軸検出ステップ105の処
理内容は前述の従来の技術の場合と同様である。すなわ
ち、重心/主軸検出装置8において第2の画像メモリ4
より二値画像Ib (x,y)を読みだし、図19に示す
対象物領域Sの重心座標(xg ,yg )および主軸の方
向角度φを算出する。
【0037】また、ステップ106の特徴量画像の座標
変換ステップもその処理内容は従来の技術の場合の座標
変換ステップ501と同様であり、第3の画像メモリ7
より特徴量画像G(x,y)を読みだし、また、重心/
主軸検出装置8より対象物領域の重心(xg ,yg )お
よび主軸の方向角度φを入力し、図20に示すように、
対象物領域の重心が画像の中央に位置するようにするた
めの平行移動および対象物領域の主軸方向が画像の横軸
方向と一致するようにするための回転による座標変換を
行う。従来の技術の場合の座標変換ステップ501が原
画像のデータに対して座標変換を行っているのに対し
て、ここでの特徴量画像の座標変換ステップ106では
特徴量画像のデータG(x,y)に対して座標変換を行
っている点だけが異なっている。
【0038】次に、参照画像の特徴量の読み込みステッ
プ107の処理内容について説明する。この発明の画像
認識装置では、データベース装置10に、各種類の対象
物の参照画像についての特徴量のデータを保存してお
く。この特徴量データは各参照画像に対して事前にステ
ップ102〜ステップ106の一連の処理を施して得ら
れたデータである。また、このとき、全ての画素の特徴
量データを保存するのではなく、各参照画像毎に、予め
パターンマッチング処理に使用する画素としていくつか
選択しておいたマッチング画素についてのみの特徴量デ
ータを保存しておく。
【0039】なお、マッチング画素の設定は、画像認識
装置を運用する用途に応じ、対象物の種類を判別する上
で特徴的と考えられる画素を選択し、設定するものであ
る。具体的な設定方法として、例えば、図10(a)に
示す様に対象物領域のエッジ部分の画素を設定する方法
や、図10(b)に示す様に対象物領域の内部を適当な
間隔でサンプリングした画素を設定する方法が考えられ
る。エッジ部分の画素を設定する方法は、種類を判別す
る上での対象物の特徴が、主にその画像上での輪郭形状
にある様な場合に有効であり、また、領域内部のサンプ
リング画素を設定する方法は、種類を判別する上での対
象物の特徴が、主にその画像上での濃度分布にある様な
場合に有効である。なお、図10(b)の方法で、画素
をサンプリングするのは、後述するパターンマッチング
計算の演算量を軽減するのが目的であり、プロセッサの
演算性能が許せば、対象物領域内部の全ての画素をマッ
チング画素として設定することも可能である。
【0040】図11はデータベース装置10に保存され
ている参照画像一枚分のデータの形式である。データベ
ース装置10には、各参照画像毎に、複数のマッチング
画素を複数の並列プロセッサでどのように分担するかと
いう情報と、個々のマッチング画素についての座標デー
タ、特徴量データの情報が保存されている。図11にお
いて、14は並列プロセッサ番号であり、並列プロセッ
サの総数をNPNとすると1からNPNまでの整数で与えら
れる。15、16は14で与えられる番号の並列プロセ
ッサが担当するマッチング画素について、それぞれ、画
像内での座標データおよび特徴量データである。15、
16のデータは14の並列プロセッサが担当するマッチ
ング画素の数だけ並んでいる。さらに、14〜16のデ
ータは並列プロセッサの数だけ繰り返される。
【0041】ステップ107では、主プロセッサ13が
データベース装置10より上記形式の参照画像一枚分の
データを読みだし、図11の14の並列プロセッサ番号
に応じて、その並列プロセッサが担当するマッチング画
素の座標データ15、特徴量データ16を各並列プロセ
ッサに転送する。
【0042】次に、パターンマッチング計算ステップ1
08では、複数の並列プロセッサ11において、後述す
るパターンマッチング計算処理を並列に実行する。各並
列プロセッサは、それぞれに割り当てられた複数のマッ
チング画素に対し順次処理を行い、処理結果は当該参照
画像のマッチング誤差EM としてまとめられ、主プロセ
ッサ13を介してRAM12に格納される。パターンマ
ッチング計算の具体的な処理内容は後に詳しく説明する
が、算出されるマッチング誤差EM は、値が小さいほど
その参照画像と入力画像がより近い画像であることを示
す。
【0043】対象物種類の決定ステップ110では、主
プロセッサ13において、上記各参照画像のマッチング
誤差を全てRAM12より読みだし、マッチング誤差が
最小の参照画像を選択し、その参照画像の相当する種類
を入力画像の対象物種類と決定する。
【0044】次に、図2のパターンマッチング計算ステ
ップ108の処理内容について、図3、図4に沿い、詳
しく説明する。
【0045】この発明におけるパターンマッチング計算
の目的は、参照画像内の各マッチング画素に対して、個
々に入力画像内の対応画素を、座標の変位を許して、探
索し決定することである。以下では、図12に示すよう
に、参照画像内の座標(x,y)のマッチング画素に対
し、その対応画素が入力画像内の座標(x+μ,y+
η)の画素である場合、座標変位(μ,η)をそのマッ
チング画素に対する画素移動量と呼ぶこととする。各マ
ッチング画素に対し対応画素を決定することは、各マッ
チング画素に対し画素移動量(μ,η)を決定すること
と同等であり、ステップ108のパターンマッチング計
算では、各並列プロセッサ11において、その並列プロ
セッサが担当するマッチング画素の各々に対して、画素
移動量(μ,η)を決定する処理を実行する。
【0046】まず、この発明のパターンマッチング計算
における画素移動量の決定方法の概要を説明する。画素
移動量(μ,η)は、式(8)に示す評価関数Jを最小
化することにより決定を行う。式(8)においてAはパ
ラメータであり、また、Mは当該参照画像のマッチング
画素全体の集合で、座標(x,y)についてのΣは参照
画像内の全マッチング画素について和をとることを意味
する。また、GM (x,y)、GI (x,y)はそれぞ
れマッチング画素の特徴量および入力画像の特徴量、μ
(x,y)、η(x,y)は座標(x,y)にあるマッ
チング画素の画素移動量である。Ωはマッチング画素の
近傍画素の範囲を表す集合で、例えば図13に示すよう
に上下左右に近傍2画素までを評価する場合、Ω={−
2,−1,1,2}のように定義する。Wt はt∈Ωに
ついて定義されるパラメータであり、近傍画素に対する
評価の重みを表す。また、δは式(9)で定義される。
式(8)において、J1 は各マッチング画素とその対応
画素との特徴量の誤差が小さいことを評価する項、J2
は各マッチング画素とその近傍範囲にあるマッチング画
素との画素移動量の誤差が小さいことを評価する項であ
る。特に、J2 は各マッチング画素の画素移動量が、参
照画像内のすべてのマッチング画素について滑らかにつ
ながることを評価しており、これは画素間のつながりに
配慮し、参照画像内で互いに近傍にあるマッチング画素
については、その対応画素も入力画像内で互いに近傍に
あるべきことを意味している。並列プロセッサ11にお
けるパターンマッチング計算の具体的な処理は、まず、
評価項J1 だけに着目し、これを最小化するよう画素移
動量の値を初期化する。この段階では、画素移動量は図
14(a)のようにばらついている。次に評価項J2
加味し、参照画像内のすべてのマッチング画素について
平滑された画素移動量の値を収束計算により決定する。
これにより、画素移動量は図14(b)のように、参照
画像全体について滑らかにそろえられる。
【0047】
【数4】
【0048】図3に沿いパターンマッチング計算の処理
フローを説明する。図3の処理フローは、NPN個の並列
プロセッサで並列に実行されるものである。図3におい
て、ステップ201は画素移動量の初期化ステップ、ス
テップ202は各並列プロセッサで計算された画素移動
量を相互にデータ交換する画素移動量の通信ステップで
ある。ステップ203〜ステップ206は画素移動量平
滑のための収束計算のループである。ステップ203は
画素移動量の平滑化計算ステップであり、このステップ
において画素移動量の値が更新される。更新値は再び画
素移動量の通信ステップ202において、並列プロセッ
サ相互間でデータ交換される。評価関数の計算ステップ
204では、各並列プロセッサにおいて、そのプロセッ
サが担当するマッチング画素による評価関数値が計算さ
れる。この計算値は評価関数の総和ステップ205にお
いて、全ての並列プロセッサについて総和される。ステ
ップ203〜ステップ205はステップ206におい
て、評価関数値が収束するまで繰り返される。ステップ
207はマッチング誤差の計算ステップであり、評価関
数が収束したときの画素移動量値に基づき、各並列プロ
セッサにおけるマッチング誤差値が計算される。この計
算値はマッチング誤差の総和ステップ208において、
全ての並列プロセッサについて総和される。
【0049】以下に、各ステップの処理内容を順に説明
する。なお、ここでは簡単のため、各マッチング画素に
対する対応画素の探索範囲を限定し、画素移動量値を−
K≦μ≦K、−K≦η≦Kの範囲内で決定するものとす
る。Kはパラメータであり、例えば、前記座標変換ステ
ップにおける対象物領域の位置、向きの補正処理の精度
などを勘案して決定するものである。
【0050】まず、ステップ201では、各マッチング
画素に対して、上記探索範囲内で、式(10)に
【0051】
【数5】
【0052】示す特徴量の誤差のベクトルノルムが最小
となる対応画素を検出し、その時の座標変位(μ,η)
で画素移動量の初期値を設定する。ステップ202で
は、各並列プロセッサにおいて計算された画素移動量
(μ,η)を他の並列プロセッサに送信するとともに、
他の並列プロセッサにおいて計算された画素移動量
(μ,η)を受信することにより、相互にデータ交換を
行う。次に、ステップ203の画素移動量の平滑化計算
ステップの処理内容について、図4にしたがい説明す
る。図4の処理フローは近傍画素の範囲を上下左右に2
画素と設定した場合の例であり、また、処理内容はマッ
チング画素ひとつあたりのものであって、実際は、各並
列プロセッサが、割り当てられた複数のマッチング画素
の各々について順次この処理を実行する。図4におい
て、μ(x,y)、η(x,y)は更新前のマッチング
画素の画素移動量の値を表す。また、Uは探索領域内の
画素移動(μ0,η0)(μ0=−K,・・・,K,η
0=−K,・・・,K)の各々について定義される内部
変数であり、処理フロー前半でこの内部変数Uの計算を
行っている。次に、ステップ301において内部変数U
を最大とする画素移動(μ0,η0)を、このマッチン
グ画素の画素移動量の更新値の候補として選択し、これ
を(μ1,η1)とする。さらに、ステップ302〜ス
テップ304において、この候補値で更新を行った場合
の評価関数値Jの変化量ΔJを計算し、変化量ΔJが負
となる場合に限り、ステップ305で画素移動量、μ
(x,y)、η(x,y)をμ1,η1で更新し、平滑
化計算を終了する。なお、図4の処理フローの前半にお
いて、当該マッチング画素の上下左右2画素の近傍範囲
にある他のマッチング画素の画素移動量値を使用する
が、これらは前記ステップ202の画素移動量の通信ス
テップにおいて、必要に応じ他の並列プロセッサから受
け取っている。
【0053】次に、図3のステップ204の評価関数の
計算ステップの処理内容を説明する。ステップ204で
は各並列プロセッサにおいて、式(8)の評価関数値J
を求めるための計算を行う。ただし、式(8)では、J
1 ,J2 の算出にマッチング画素全体の集合Mについて
のΣの計算を必要とするのに対し、各並列プロセッサは
マッチング画素全体を分割して割り当てられている。こ
のため、ステップ204では、まずこれらのΣの計算に
おける、各並列プロセッサが担当するマッチング画素の
寄与分による部分和を計算しておく。次に、ステップ2
05において、この部分和を並列プロセッサ間相互でデ
ータ交換し、これを各並列プロセッサにおいて総和する
ことにより最終的な評価関数値Jを算出する。
【0054】各並列プロセッサはステップ206におい
て、上記算出された評価関数値Jと収束計算ループにお
ける前回のこの値を比較し、その変化がある一定範囲内
となった場合に評価関数値Jは収束したものと判定し、
ステップ207に移る。ステップ207では、各並列プ
ロセッサにおいて、評価関数値Jが収束したときの画素
移動量μ(x,y)、η(x,y)を用い、改めて、式
(8)のうちのJ1 のΣの計算における、その並列プロ
セッサが担当するマッチング画素の寄与分による部分和
を計算する。最後に、ステップ208では、いずれか一
つの並列プロセッサにおいて、この部分和を並列プロセ
ッサ間の通信により集計することにより式(8)のJ1
の値を算出する。このJ1 の値を当該参照画像のマッチ
ング誤差EM としてパターンマッチング計算の処理を終
了する。
【0055】最後に、図5、図6にしたがい、参照画像
上のマッチング画素を複数の並列プロセッサに分割して
割り当てるための割り当て方法を説明する。図5は割り
当て方法の処理フロー図であり、図6は、マッチング画
素として対象物領域のエッジ部分の画素を設定し、これ
を16個の並列プロセッサに割り当てる場合を例とし
て、マッチング画素の分割の様子を示した図である。な
お、図6における数字は並列プロセッサの番号を表して
いる。
【0056】図5において、まずステップ401では参
照画像の対象物領域を囲む最小の矩形領域を求める(図
6(a))。次に、ステップ402でこの矩形領域を縦
方向にNR 、横方向にNC に等分割して格子状に分割す
ることにより、総計NR ×NC 個の小矩形領域に分割す
る。そして、各小矩形領域をNR ×NC 個の各並列プロ
セッサに順次対応させ、各小矩形領域内に含まれるマッ
チング画素をそれぞれの並列プロセッサに割り当てるこ
とにより、これを割り当ての初期状態とする(図6
(b))。図6の例では、NR =NC =4としている。
次に、ステップ403において、マッチング画素の数が
ゼロの小矩形領域が存在するか否かを判定し、これが存
在する場合にはステップ404において、全ての小矩形
領域の中でマッチング画素数が最大の小矩形領域を検出
する。ステップ405において、そのマッチング画素数
が最大の小矩形領域を、その長辺側を2等分することに
より二つの小矩形領域に分割し、一方を前記マッチング
画素数がゼロの小矩形領域の並列プロセッサに割り当
て、他方を前記マッチング画素数が最大の小矩形領域の
並列プロセッサに割り当てることによって、割り当ての
状態を更新する(図6(c))。図6(b)では、3番
の並列プロセッサの領域がマッチング画素数ゼロ、2番
の並列プロセッサの領域がマッチング画素数最大であ
り、これが図6(c)に更新されている。ステップ40
4およびステップ405はステップ403においてマッ
チング画数がゼロの小矩形領域が存在しなくなるまで繰
り返し、割り当てを終了する(図6(d))。
【0057】
【発明の効果】この発明による画像認識装置は、特徴量
として、画像センサのノイズの影響を受けにくく情報量
の豊富な量を採用し、また、パターンマッチング計算に
おいては、参照画像上の各マッチング画素に対して、座
標の変位を許しながら、個々に入力画像上の対応画素を
探索する方法を用いており、さらにその対応画素の決定
に際しては、上記特徴量を手掛かりとするとともに、各
マッチング画素から対応画素への座標変位がマッチング
画素全体について滑らかにつながることを条件としてい
る。このため、入力画像と参照画像と間で、対象物領域
の位置や向き、大きさ、形状などが一致していないよう
な状況に対しもロバストな性質を有し、高い認識性能を
得ることができる。
【0058】特に、マッチング画素として対象物領域の
エッジ部分の画素を設定する画像認識装置では、種類を
判定するための対象物の特徴が、対象物の画像上での輪
郭形状にあるような場合に有効であり、また、マッチン
グ画素として対象物領域の内部の画素を設定する画像認
識装置では、種類を判定するための対象物の特徴が、対
象物領域の内部の濃度分布にあるような場合に有効であ
る。
【0059】この発明の濃度変換手段では、撮影条件に
より異なる画像の濃度レベルを補正し、特に背景領域に
比べ対象物領域の濃度を強調するとともに、画像におけ
る縞模様の特徴を際だたせるように各画素の濃度を変換
するため、本発明の画像認識装置における特徴量をより
効果的なものとし、認識性能を向上させるのに有効であ
る。
【0060】この発明によるマッチング画素の複数のプ
ロセッサへの割り当て方法は、各プロセッサにほぼ均等
な数のマッチング画素が割り当てることができる。さら
に、この発明の画像認識装置におけるパターンマッチン
グ計算では、各マッチング画素に対して対応画素を決定
する計算に際して、そのマッチング画素の上下、左右方
向の近傍画素の計算結果を必要とし、この必要データを
並列プロセッサ間の通信によりデータ授受する。このた
め、この発明の割り当て方法の、参照画像を矩形型の領
域によって分割してゆく方法によれば、各並列プロセッ
サが通信先として必要になる他の並列プロセッサの数を
最小限に抑さえることが可能であり、プロセッサ間の通
信の負荷が軽減するため、本発明の画像認識装置におけ
るパターンマッチング計算を高速に実行するのに有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
の構成を示す図である。
【図2】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
の処理フローを示す図である。
【図3】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、パターンマッチング計算の処理フローを示す
図である。
【図4】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、パターンマッチング計算の平滑化計算ステッ
プの詳細処理フローを示す図である。
【図5】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、マッチング画素の並列プロセッサへの割り当
て方法の処理フローを示す図である。
【図6】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、マッチング画素の並列プロセッサへの割り当
て方法の説明図である。
【図7】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、対象物領域の周辺の背景領域の定義を説明す
る図である。
【図8】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、濃度変換関数の形状を示す図である。
【図9】 この発明による画像認識装置の実施の形態1
における、特徴量の意味を説明する図である。
【図10】 この発明による画像認識装置の実施の形態
1における、マッチング画素の設定方法を示す図であ
る。
【図11】 この発明による画像認識装置の実施の形態
1における、データベース装置に保存されているデータ
の形式を示す図である。
【図12】 この発明による画像認識装置の実施の形態
1における、画素移動量の定義を説明する図である。
【図13】 この発明による画像認識装置の実施の形態
1における、マッチング画素の近傍範囲の設定例を説明
する図である。
【図14】 この発明による画像認識装置の実施の形態
1における、画素移動量の初期設定と平滑化の様子を説
明する図である。
【図15】 従来の技術による画像認識装置の構成を示
す図である。
【図16】 従来の技術による画像認識装置の処理フロ
ーを示す図である。
【図17】 画像の座標系の定義を説明する図である。
【図18】 対象物領域の検出結果を説明する図であ
る。
【図19】 対象物領域の重心座標、主軸の方向角度を
説明する図である。
【図20】 座標変換後の画像の様子を示す図である。
【図21】 従来の技術による画像認識装置におけるテ
ンプレートマッチングの計算方法を説明する図である。
【符号の説明】
フロントページの続き (72)発明者 古川 敏雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−58182(JP,A) 特開 昭61−45676(JP,A) 特開 平8−54222(JP,A) 特開 平6−215108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像センサより認識対象物の濃淡画像を
    入力し、この入力画像と、予め対象物の様々な種類につ
    いて用意した参照画像とのパターンマッチングを行うこ
    とによって、対象物の種類を認識する画像認識装置にお
    いて、入力画像内の対象物の領域を検出する領域検出手
    段と、上記対象物領域の濃度が強調されるように画像の
    濃度を変換する濃度変換手段と、上記領域検出手段で検
    出された対象物領域における各画素毎にその周辺の濃度
    パターンを特徴量として抽出する特徴量抽出手段と、上
    記領域検出手段で検出された対象物領域の重心と主軸の
    方向に基づいて、上記特徴量抽出手段で抽出された特徴
    量の座標変換を行う座標変換手段と、各参照画像毎に、
    予めパターンマッチング処理の対象として扱うマッチン
    グ画素をいくつか選択し、これらの画素についてその周
    辺の濃度パターンを事前に特徴量データとして保存して
    おく特徴量データ保存手段と、参照画像上に選択された
    各マッチング画素毎に個々に入力画像上の対応画素を探
    索し、各マッチング画素と対応画素との特徴量の誤差、
    及び各マッチング画素とその近傍範囲にある他のマッチ
    ング画素との間におけるマッチング画素から対応画素へ
    の座標変位のばらつきに基づいて、参照画像と入力画像
    とのマッチング誤差値を並列処理により算出するパター
    ンマッチング演算手段と、全参照画像の中でこのマッチ
    ング誤差が最適となる参照画像を選択することによって
    入力画像の対象物種類を判定する対象物種類判定手段と
    を具備することを特徴とする画像認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像認識装置において、
    上記参照画像上のマッチング画素として対象物領域のエ
    ッジ部分の画素を選択することを特徴とする画像認識装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像認識装置において、
    上記参照画像上のマッチング画素として対象物領域の内
    部を適当な間隔でサンプリングした画素を選択すること
    を特徴とする画像認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像認識装置において、
    上記パターンマッチング演算手段は、参照画像上のマッ
    チング画素の各々に対して入力画像上の対応画素を決定
    するための決定条件として、各マッチング画素とその対
    応画素との特徴量の誤差が小さいことを評価する第一項
    と、各マッチング画素とその近傍範囲にある他のマッチ
    ング画素との間で、マッチング画素から対応画素への座
    標変位に対応する画素移動量のバラツキが小さいことを
    評価する第二項の重み付け和で計算される評価関数を定
    義し、この評価関数を最小化することを条件として対応
    画素を決定する方法を用い、その処理手順として、上記
    評価関数第一項だけを最小化する様に画素移動量の初期
    化を行い、この画素移動量を並列プロセッサ間で通信し
    た後、上記評価関数を最小化するための収束計算ループ
    に入り、評価関数値を減少させるための画素移動量の平
    滑化処理、並列プロセッサ間の画素移動量の通信処理、
    各並列プロセッサにおける評価関数値の計算処理、全並
    列プロセッサの評価関数値を総和する処理の一連の処理
    を評価関数値が収束するまで繰り返して、収束計算ルー
    プを終了し、次に各並列プロセッサにおける、参照画像
    と入力画像間のマッチング誤差値を計算し、最後にこの
    マッチング誤差を全並列プロセッサについて総和するこ
    とにより、最終的なマッチング誤差値を算出することを
    特徴とする画像認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像認識装置において、 上記濃度変換手段は、上記領域検出手段で検出された対
    象物領域内における上記入力画像の平均濃度値および当
    該対象物領域周辺の背景領域における平均濃度値に基づ
    いて定義されるS字型関数を濃度の変換関数として、上
    記入力画像の濃度変換を行い、 上記特徴量抽出手段は、上記濃度変換手段で濃度変換さ
    れた画像から、対象物領域における各画素毎にその周辺
    の濃度パターンを特徴量として抽出することを特徴とす
    る画像認識装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像認識装置において、
    各参照画像のパターンマッチング処理を複数のプロセッ
    サで並列処理するために、マッチング画素を複数の並列
    プロセッサに分割して割り当てる割り当ては、まず、参
    照画像内の対象物領域を囲む矩形領域を求め、この矩形
    領域を縦方向にNR 個、横方向にNc個に格子状に分割
    することにより総計NR ×Nc 個の小矩形領域に分割
    し、各小矩形領域をNR×Nc 個の並列プロセッサに順
    に対応させて、各々の小矩形領域に含まれるマッチング
    画素を対応させた並列プロセッサに割り当てた状態を割
    り当ての初期状態とし、次に各小矩形領域に含まれるマ
    ッチング画素の個数を数え、マッチング画素数がゼロの
    小矩形領域が存在する場合には、全小矩形領域のうちマ
    ッチング画素数が最大の小矩形領域を検出し、このマッ
    チング画素数が最大の小矩形領域をその長辺側を2等分
    することによりさらに二つの小矩形領域に分割し、一方
    を前記マッチング画素数がゼロの小矩形領域を担当する
    並列プロセッサに割り当て、他方を前記マッチング画素
    数が最大の小矩形領域を担当する並列プロセッサに割り
    当てることによって割り当ての状態更新を行い、この一
    連の割り当て更新をマッチング画素数がゼロの小矩形領
    域が存在しなくなるまで繰り返して割り当てを決定する
    ことを特徴とする画像認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から3のいずれかに記載の画像
    認識装置において、上記パターンマッチング演算手段
    は、各マッチング画素と対応画素との特徴量の誤差が小
    さくなること、及び各マッチング画素とその近傍範囲に
    ある他のマッチング画素との間におけるマッチング画素
    から対応画素への座標変位のばらつきが小さくなること
    を条件に、上記各マッチング画素毎の対応画素を決定す
    ることにより、参照画像と入力画像とのマッチング誤差
    値を算出し、上記対象物種類判定手段は、全参照画像の
    中でこのマッチング誤差が最小となる参照画像を選択す
    ることによって入力画像の対象物種類を判定することを
    特徴とする画像認識装置
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