JPH1095362A - 移動農機 - Google Patents
移動農機Info
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- JPH1095362A JPH1095362A JP26280697A JP26280697A JPH1095362A JP H1095362 A JPH1095362 A JP H1095362A JP 26280697 A JP26280697 A JP 26280697A JP 26280697 A JP26280697 A JP 26280697A JP H1095362 A JPH1095362 A JP H1095362A
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Abstract
させて圃場枕地で方向転換させると共に、略同一走行速
度を保ち乍ら農作業中の進路修正を行える。 【解決手段】 変速操作部材(68)の走行変速操作
によりエンジン(21)の駆動力を左右走行部(2)
(2)に変速伝達する走行変速部材(23)(24)
と、操向ハンドル(19)の操向操作により左右走行部
(2)(2)の駆動速度に差を生じさせる操向部材(2
6)(27)を設ける移動農機において、操向ハンドル
(19)の直進位置を基準とした略一定の操向操作の範
囲内で走行速度を略一定に維持する動作と、前記の操向
操作の範囲外で走行速度を操向ハンドル(19)の操作
と連動して自動的に増減速変化させる動作を行わせるよ
うに構成したことを特徴とする。
Description
連続的に刈取って脱穀するコンバインなどの移動農機に
関する。
ラを装設したコンバインを圃場の未刈り穀稈列に沿わせ
て走行移動させ乍ら収穫作業を行うと共に、圃場枕地で
前記コンバインを方向転換させて次工程の未刈り穀稈列
に移動させていたが、エンジン出力を変速伝達するミッ
ションケースの左右走行出力を左右サイドクラッチを介
して左右走行クローラに伝達させ、左右サイドクラッチ
の継断操作により左右走行クローラの一方を一時的に停
止させて旋回させることにより、左右サイドクラッチ操
作と走行変速操作の両方を作業者が略同時期に行う必要
があり、また圃場枕地で方向転換するときの旋回半径が
大きくなる不具合がある。
右油圧無段変速機を設けて左右走行クローラを駆動する
ことにより、旋回時の減速並びに旋回半径の縮少などを
容易に行えるが、直進性能が低下し易く、未刈り穀稈列
に沿わせて走行移動させる操向操作が面倒になる不具合
がある。
変速伝達する単一の油圧無段変速機構と、旋回内側の走
行クローラを減速しかつ旋回外側の走行クローラを増速
させる油圧無段操向機構を設けることにより、直進性能
を良好に維持して操向操作性を向上させ、かつ旋回半径
も容易に縮少できるが、直進時と旋回時とで走行速度が
略一定に保たれ、旋回半径が小さいスピンターン動作な
どを行うときに走行変速により減速操作を行う必要があ
り、圃場枕地で方向転換するときに旋回操作と走行変速
操作の両方を行う必要がある。
作と連動させて走行速度を自動的に減速させ、かつ直進
走行に戻す操作と連動させて元の走行速度に自動的に増
速させることにより、旋回操作だけでスピンターン動作
などを適正走行速度に減速させて行え、面倒な走行変速
操作を省けるが、収穫作業中に未刈り穀稈列に沿わせる
条合せ(進路修正)のための操向操作を行っても、走行
速度が減速されたり増速されて収穫作業途中に走行速度
が不均一に変化し、作業者の運転感覚とコンバインの走
行動作との間にずれが生じて適正な操向操作を容易に行
い得ない等の問題がある。
操作部材の走行変速操作によりエンジンの駆動力を左右
走行部に変速伝達する走行変速部材と、操向ハンドルの
操向操作により左右走行部の駆動速度に差を生じさせる
操向部材を設ける移動農機において、操向ハンドルの直
進位置を基準とした略一定の操向操作の範囲内で走行速
度を略一定に維持する動作と、前記の操向操作の範囲外
で走行速度を操向ハンドルの操作と連動して自動的に増
減速変化させる動作を行わせるように構成したもので、
操向ハンドル操作だけで減速させて圃場枕地で方向転換
させ得、次作業工程に移動して直進走行に戻す操作によ
って前工程の作業走行速度まで増速させて作業を再開し
得、操向操作に伴う走行変速操作を省き得ると共に、農
作業中に作物列または畦などに機体を沿わせる操向操作
を行っても走行速度が不均一に変化するのを容易に防止
し得、略同一走行速度を保ち乍ら農作業中の進路修正を
行い得、作業者の運転感覚と機体の走行動作とを略一致
させて適正な操向操作を容易に行い得るものである。
走行速度を減速し乍ら左右走行部の駆動速度差を連続的
に拡大してスピンターン動作に移行させるように構成し
たもので、農作業中の直進走行及び進路修正動作と、圃
場枕地で次作業工程位置に向けて方向転換させるスピン
ターン動作とを、連続した一連の操向操作だけでスムー
ズに行わせ得るものである。
た略一定範囲内の操向操作で旋回方向側の走行部の減速
量と旋回方向と反対側の走行部の増速量を略同等に変化
させて走行速度を略一定に保つように構成したもので、
走行変速部材及び操向部材を略同一仕様の無段変速機構
を用いて容易に構成し得、走行変速部材と走行部間の減
速比並びに操向部材と走行部間の減速比の設定、或いは
スピンターン動作に必要な小半径旋回に必要な走行駆動
力の確保などを容易に図り得るものである。
づいて詳述する。図1は主変速レバー及び操向ハンドル
の操作系の斜視説明図、図2はコンバインの全体側面
図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ
(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラ
ックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィード
チェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴
(7)を内蔵している脱穀機である脱穀部、(8)は刈
刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取
部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部
(8)を昇降させる油圧シリンダ、(13)は排藁チェ
ン(14)終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀
部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する
穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機
外に搬出する排出オーガ、(18)は丸形操向ハンドル
(19)及び運転席(20)などを備える運転キャビ
ン、(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエン
ジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構
成している。
を駆動するミッションケース(22)は、1対の第1油
圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)からなる
主変速機構である走行用の油圧式無段変速機構(25)
と、1対の第2油圧ポンプ(26)及び第2油圧モータ
(27)からなる操向機構である旋回用の油圧式無段変
速機構(28)とを備え、前記エンジン(21)の出力
軸(21a)に第1及び第2油圧ポンプ(23)(2
6)の入力軸(29)を伝達ベルト(30)を介し連動
連結させて、これら油圧ポンプ(23)(26)の駆動
を行うように構成している。
軸(31)に、副変速機構(32)及び差動機構(3
3)を介し走行クローラ(2)の駆動輪(34)を連動
連結させるもので、前記差動機構(33)は左右対称の
1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有し、各遊星ギ
ヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)と、該サンギ
ヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ(3
7)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛合うリング
ギヤ(38)などで形成している。
(39)と同軸線上とのキャリヤ軸(40)のキャリヤ
(41)にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギ
ヤ(36)(36)を挾んで左右のキャリヤ(41)を
対向配置させると共に、前記リングギヤ(38)は各プ
ラネタリギヤ(37)に噛み合う内歯(38a)を有し
てサンギヤ軸(39)とは同一軸芯上に配置させ、キャ
リヤ軸(40)に回転自在に軸支させている。
5)は第1油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度変更調
節により第1油圧モータ(24)の正逆回転と回転数の
制御を行うもので、第1油圧モータ(24)の回転出力
を出力軸(31)の伝達ギヤ(42)より各ギヤ(4
3)(44)(45)及び副変速機構(32)を介し
て、サンギヤ軸(39)に固定したセンタギヤ(46)
に伝達してサンギヤ(36)を回転するように構成して
いる。前記副変速機構(32)は、前記ギヤ(45)を
有する副変速軸(47)と、前記センタギヤ(46)に
噛合うギヤ(48)を有する駐車ブレーキ軸(49)と
を備え、副変速軸(47)とブレーキ軸(49)間に各
1対の低速用ギヤ(50)(48)・中速用ギヤ(5
1)(52)・高速用ギヤ(53)(54)を設けて、
中央位置のギヤ(51)のスライド操作によってこれら
低速・中速・高速の切換えを可能とさせるように構成し
ている(なお低速・中速間及び中速・高速間には中立を
有するものである)。また前記ブレーキ軸(49)には
車速検出ギヤ(55)を設けると共に、該ギヤ(55)
の回転数より車速を検出する車速センサ(56)を設け
ている。なお、刈取部(8)に回転力を伝達する刈取P
TO軸(57)のPTO入力ギヤ(58)に、前記出力
軸(31)の伝達ギヤ(42)を噛合連結させている。
ンギヤ軸(39)に伝達された第1油圧モータ(24)
からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)を介しキ
ャリヤ軸(40)に伝達させると共に、該キャリヤ軸
(40)に伝達された回転を左右各一対の減速ギヤ(6
0)(61)を介し左右の駆動輪(34)の左右輪軸
(34a)にそれぞれ伝えるように構成している。
8)は第2油圧ポンプ(26)の回転斜板の角度変更調
節により第2油圧モータ(27)の正逆回転と回転数の
制御を行うもので、第2油圧モータ(27)の出力軸
(62)の出力ギヤからギヤ伝達機構(63)を介し旋
回入力軸(64)の入力ギヤ(65a)(65b)に回
転出力を伝達し、右側のリングギヤ(38)の外歯(3
8b)を対しては直接的に、また左側のリングギヤ(3
8)の外歯(38b)に対しては逆転軸(66)の逆転
ギヤ(67)を介し伝えて、第2油圧モータ(27)の
正転時に左右のリングギヤ(38)を左右同一回転数で
左ギヤ(38)を正転、右ギヤ(38)を逆転とさせる
ように構成している。
駆動を停止させ左右リングギヤ(38)を静止固定させ
た状態で、走行用の第1油圧モータ(24)の駆動を行
うと、第1油圧モータ(24)からの回転出力はセンタ
ギヤ(46)から左右のサンギヤ(36)に同一回転数
で伝達され、左右遊星ギヤ機構(35)のプラネタリギ
ヤ(37)・キャリヤ(41)及び減速ギヤ(60)
(61)を介し左右の輪軸(34a)に左右同回転方向
の同一回転数で伝達されて、機体の前後直進走行が行わ
れる。一方、走行用の第1油圧モータ(24)の駆動を
停止させ左右のサンギヤ(36)を静止固定させた状態
で、旋回用の第2油圧モータ(27)を正逆回転駆動す
ると、左側の遊星ギヤ機構(35)が正或いは逆回転、
また右側の遊星ギヤ機構(35)が逆或いは正回転し
て、左右走行クローラ(2)の駆動方向を前後逆方向と
させて機体を左或いは右にその場でスピンターンさせる
ものである。
動させながら、旋回用の第2油圧モータ(27)を駆動
して機体を左右に旋回させる場合には旋回半径の大きい
旋回を可能にできるもので、その旋回半径は左右走行ク
ローラ(2)の速度に応じ決定される。
油圧式無段変速機構(25)に連結する主変速レバー
(68)と、旋回用の油圧式無段変速機構(28)に連
結する操向ハンドル(19)とを、変速及び旋回連動機
構(69)に連動連結させると共に、該連動機構(6
9)を走行変速及び操向リンク系であるリンク機構(7
0)(71)介し走行及び操向用の無段変速機構(2
5)(28)のコントロールレバー(72)(73)に
連動連結させている。
(68)の基端折曲部(68a)を筒軸(74)に左右
揺動自在に支持する回動板(75)と、機体側の本機フ
レーム(76)に固設して前記回動板(75)を左右方
向の第1枢軸(77)を介し前後回動自在に支持する固
定取付板(78)と、前記枢軸(77)とは直交する前
後方向の第2枢軸(79)を介して回動板(75)に連
結させて該軸(79)回りに回動自在に設ける変速操作
部材(80)と、前記第2枢軸(79)の軸回りに回動
自在に連結させる操向操作部材(81)とを備え、変速
及び操向操作部材(80)(81)の第2枢軸(79)
とは偏心位置の各操作出力部(80a)(81a)を変
速及び操向リンク機構(70)(71)に連動連結させ
ている。
1)は、連動機構(69)後方位置で本機フレーム(7
6)側に揺動軸(82)外側の揺動筒軸(83)を介し
支持する変速アーム(84)と、前記揺動軸(82)に
基端を固設する旋回出力逆転手段である操向アーム(8
5)と、前記出力部(80a)(81a)の各操作出力
軸(86)(87)と各アーム(84)(85)間を連
結する自在継手軸(88)(89)と、前記揺動軸(8
2)の右端に固設する操向出力アーム(91)と、前記
運転キャビン(18)の回動支点軸(92)の支点軸受
(93)に取付ける中間軸(94)に回転自在に設ける
変速及び操向用第1揺動アーム(95)(96)と、前
記アーム(84)(91)と第1揺動アーム(95)
(96)の各先端間をそれぞれ連結する変速及び操向用
自在継手形第1ロッド(97)(98)と、前記中間軸
(94)に設けて第1揺動アーム(95)(96)に一
体連結する変速及び操向用第2揺動アーム(99)(1
00)と、前記ミッションケース(22)上部の軸受板
(101)に取付ける支軸(102)に回動自在に支持
させる変速及び操向用筒軸(103)(104)と、該
筒軸(103)(104)に基端を固設する第1揺動ア
ーム(105)(106)と前記第2揺動アーム(9
9)(100)の各先端間を連結する変速及び操向用自
在継手形第2ロッド(107)(108)と、前記筒軸
(103)(104)に基端を固設する第2揺動アーム
(109)(110)と前記コントロールレバー(7
2)(73)の各先端間を連結させる変速及び操向用自
在継手形第3ロッド(111)(112)とを備え、前
記第1枢軸(77)を中心とした変速操作部材(80)
の回動によって走行用のコントロールレバー(72)
を、また走行中の第2枢軸(79)を中心とした操向操
作部材(81)の回動によって操向用のコントロールレ
バー(73)を操作して変速及び操向制御を行うように
構成している。
ドル操作軸(113)にギヤ(114)を設けて、この
後方の回転軸(115)に取付けるセクタギヤ(11
6)に前記ギヤ(114)を噛合せると共に、前記主変
速レバー(68)位置下方に配設する操向軸(117)
の第1揺動アーム(118)と、前記回転軸(115)
に基端を固設する出力アーム(119)との各先端間を
操向リンク機構である自在継手形操向第1ロッド(12
0)を介して連結させ、操向軸(117)の第1揺動ア
ーム(118)と一体の第2揺動アーム(121)を、
前記自在継手軸(89)の前端に自在継手形操向第2ロ
ッド(122)を介して連結させ、前記ハンドル(1
9)の回動操作によって前記第2枢軸(79)を中心と
して操向操作部材(81)を回動するように構成してい
る。
ヤ(114)下方に中立位置決め板(123)を設けて
いて、該位置決め板(123)下面の突出軸(124)
に操向検出リンク(125)の一端を連結させ、前記回
転軸(115)の右側に配設する減速アーム軸(12
6)の第1揺動アーム(127)と前記検出リンク(1
25)の他端長孔(125a)とを軸(128)を介し
連結させると共に、前記操向軸(117)の減速アーム
(129)と減速アーム軸(126)の第2揺動アーム
(130)との各先端間を減速リンク機構である自在継
手形第1減速ロッド(131)で連結させ、前記変速操
作部材(80)の最右端の減速伝達軸(132)と第2
揺動アーム(130)の他端間を自在継手形第2減速ロ
ッド(133)で連結させて、走行状態で前記ハンドル
(19)の操向量を大とする程第2減速ロッド(13
3)を下方に引張って走行速度を減速させるように構成
している。
0)(81)を軸回りに回動可能とさせる第2枢軸(7
9)と、操向アーム(85)と継手軸(89)との自在
継手部(89a)とを前後方向の水平ライン(L1)上
に位置させ、また前記操作出力軸(86)(87)と自
在継手軸(88)(89)との自在継手部(88b)
(89b)と、第1枢軸(77)とを前記ライン(L
1)に直交させる左右水平ライン(L2)上に位置さ
せ、さらに前記変速アーム(84)と継手軸(88)と
の自在継手部(88a)と前記継手部(89a)とを前
記ライン(L2)と平行な左右水平ライン(L3)上に
位置させ、且つ継手部(89a)に継手部(88a)を
可及的に接近(最大限近い位置)させて、主変速レバー
(68)及び操向ハンドル(19)の中立保持時に、こ
れら何れか一方が操作されても、各操作部材(80)
(81)を第1及び第2枢軸(77)(79)の軸回り
に回動させるのみとさせて、継手軸(88)(89)に
は操作力を作用させないものである。
(68)の前後進操作で、第1枢軸(77)を中心とし
て操作部材(80)を前後に角度(α1)(α2)傾け
るとき前記継手軸(88)を引張って或いは押して変速
アーム(84)を動作させて走行速度の前後進の切換え
を行うと共に、図11に示す如くこの状態中(主変速レ
バー(68)が中立以外のとき)に操向ハンドル(1
9)の回動操作で第2枢軸(79)を中心として操作部
材(81)を上下に角度(β1)(β2)傾けるとき継
手軸(89)を引張って或いは押して操向アーム(8
5)を動作させて機体の左及び右旋回を行うものであ
る。即ち主変速の中立時に旋回操作を行っても継手軸
(89)はライン(L1)を中心とした円錐面上で移動
する状態となって継手部(89a)(89b)間の距離
は変化せず、したがって操向アーム(85)は動作しな
い。そして主変速の中立以外で旋回操作が行われるとき
操向アーム(85)は動作するもので、前後進に切換わ
るとき操向アーム(85)は前後逆方向に動作して、第
2油圧モータ(27)の回転を前進時と後進時では逆方
向とさせるように構成したものである。
の正回転時を前進時とすると、逆回転時の後進時には旋
回用の第2油圧モータ(27)による遊星ギヤ機構(3
5)の作用は前進時と後進時では逆となるもので、前進
時と後進時のハンドル(19)操作による機体の旋回方
向を一致させるため、第1油圧モータ(24)の逆回転
(後進)時には第2油圧ポンプ(26)の斜板角度を逆
方向に切換えて(第1及び第2油圧ポンプ(23)(2
6)の入力軸の回転方向は一定)、第2油圧モータ(2
7)の回転を前進時と後進時では逆方向とさせるもので
ある。
(80)が中立より前方の角度(α1)側に傾いて、ハ
ンドル(19)の右回動操作によって第2ロッド(12
2)を引張り操作部材(81)を下方向の角度(β2)
側に傾けるとき、操作部材(81)の出力部(81a)
を操向アーム(85)側に近づけて、揺動軸(82)を
中心として操向アーム(85)を操作部材(81)より
遠ざける方向(図5中反時計方向)に回転させ、前記第
1及び第2ロッド(98)(108)などを介しコント
ロールレバー(73)を下方向に回転させて、旋回用の
第2油圧モータ(27)を正回転させる。即ち、機体を
前進で右旋回(走行クローラ(2)の速度を左側が大、
右側が小)させる。
9)の左回動操作によって第2ロッド(122)を押し
上げ、操作部材(81)を上方向の角度(β1)側に傾
けるとき、操作部材(81)の出力部(81a)を操作
アーム(85)側より遠ざけて、揺動軸(82)を中心
として操向アーム(85)を操作部材(81)側に近づ
ける方向(図5中時計方向)に回転させ、前記コントロ
ールレバー(73)を上方向に回転させて、前記第2油
圧モータ(27)を逆回転させる。即ち、機体を前進で
左旋回(走行クローラ(2)の速度を右側が大、左側が
小)させる。
中立より後方の角度(α2)側に傾いて、ハンドル(1
9)の右回動操作によって第2ロッド(122)を引張
り操作部材(81)を下方向の角度(β2)側に傾ける
とき、操作部材(81)の出力部(81a)を操向アー
ム(85)側より遠ざけて、揺動軸(82)を中心とし
て操向アーム(85)を操作部材(81)側に近づける
方向(図5中時計方向)に回転させ、前記コントロール
レバー(73)を上方向に回転させて、前記第2油圧モ
ータ(27)を逆回転させる。即ち、機体を後進で右旋
回(走行クローラ(2)の速度を左側が大、右側が小)
させる。
ハンドル(19)の左回動操作によって、操作部材(8
1)を上方向の角度(β1)側に傾けるとき、操作部材
(81)の出力部(81a)を操作部材(81)側に近
づけて、揺動軸(82)を中心として操向アーム(8
5)を操作部材(81)より遠ざける方向(図5中反時
計方向)に回転させ、前記コントロールレバー(73)
を下方向に回転させて、前記第2油圧モータ(27)を
正回転させる。即ち、機体を後進で左旋回(走行クロー
ラ(2)の速度を右側が大、左側が小)とさせる。
作にあっては、操向アーム(85)の動きを逆方向とさ
せて、前後進の何れにおいても操向ハンドル(19)の
回動操作方向と機体の旋回方向とを一致させるものであ
る。
操向ハンドル(19)の切れ角と左右走行クローラ
(2)の速度の関係を示すもので、ハンドル(19)の
切れ角が大となる程左右走行クローラ(2)の速度差は
大となると共に、これら左右走行クローラ(2)の平均
速度となる機体中心速度も走行速度(高速・標準・低
速)状態に応じて減速されるものであって、機体の右旋
回時においても左右クローラ(2)が逆の関係となるだ
けで同様のものであり、図15から明らかなように、変
速操作部材である主変速レバー(68)の走行変速操作
によりエンジン(21)の駆動力を左右走行部である左
右走行クローラ(2)(2)に変速伝達する走行変速部
材である第1油圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ
(24)と、操向ハンドル(19)の操向操作により左
右走行クローラ(2)(2)の駆動速度に差を生じさせ
る操向部材である第2油圧ポンプ(26)及び第2油圧
モータ(27)を設ける移動農機において、操向ハンド
ル(19)の直進位置を基準とした略一定の操向操作の
範囲内で走行速度を略一定に維持する動作と、前記の操
向操作の範囲外で走行速度を操向ハンドル(19)の操
作と連動して自動的に増減速変化させる動作を行わせ、
操向ハンドル(19)操作だけで第1減速ロッド(13
1)を介して減速させて圃場枕地で方向転換させ、次作
業工程に移動して直進走行に戻す操作によって第1減速
ロッド(131)の復動により前工程の作業走行速度ま
で増速させて作業を再開させ、操向操作に伴う走行変速
操作を省けると共に、収穫作業中に未刈り穀稈(作物)
列または畦などに機体を沿わせる操向操作を行っても走
行速度が不均一に変化するのを防止し、略同一走行速度
を保ち乍ら収穫作業中の進路修正を行え、作業者の運転
感覚と機体の走行動作とを略一致させて適正な操向操作
を行えるように構成している。
に応じて走行速度を減速し乍ら左右走行クローラ(2)
(2)の駆動速度差を連続的に拡大してスピンターン動
作に移行させ、収穫作業中の直進走行及び進路修正動作
と、圃場枕地で次作業工程位置に向けて方向転換させる
スピンターン動作とを、連続した一連の操向操作だけで
スムーズに行わせると共に、操向ハンドル(19)の直
進位置を基準とした略一定範囲内の操向操作で旋回方向
側の走行クローラ(2)の減速量と旋回方向と反対側の
走行クローラ(2)の増速量を略同等に変化させて走行
速度を略一定に保ち、第1油圧ポンプ(23)及び第1
油圧モータ(24)並びに第2油圧ポンプ(26)及び
第2油圧モータ(27)を略同一仕様の無段変速機構を
用いて構成し、第1油圧ポンプ(23)及び第1油圧モ
ータ(24)と走行クローラ(2)間の減速比並びに第
2油圧ポンプ(26)及び第2油圧モータ(27)と走
行クローラ(2)間の減速比の設定、或いはスピンター
ン動作に必要な小半径旋回に必要な走行駆動力の確保な
どを図れるように構成している。
ル(19)に設ける検出リンク(125)は中立位置よ
り右或いは左旋回操作の何れにおいても第1揺動アーム
(127)を同一方向に角度(θ)の範囲で回動させて
第2減速ロッド(133)を常に引張る状態とさせて、
前進操作時の操作部材(80)が角度(α1)側に傾い
てるときには、継手部(88a)(88b)間の距離を
縮め、また後進操作時の操作部材(80)が角度(α
2)側に傾いているときには、継手部(88a)(88
b)間の距離を大きくして、変速アーム(84)をそれ
ぞれ中立方向の低速側に変位させて、その旋回量に応じ
た減速を行うものである。
前記第1ロッド(97)(98)と揺動アーム(95)
(96)の自在継手部(97a)(98a)の中心を、
運転キャビン(18)の回動支点軸(92)位置に一致
させて、変速及び操向の中立保持においてはこれらの操
作系を取外すことなく運転キャビン(18)の前方向へ
の回動を可能とさせるように構成している。
記第1及び第2油圧ポンプ(23)(26)と第1及び
第2油圧モータ(24)(27)とをそれぞれループ油
圧回路(134)(135)を介し正逆自在に接続さ
せ、前記第1及び第2油圧モータ(24)(27)の出
力軸(31)(62)には、電磁弁(136)(13
7)の作動によって出力軸(31)(62)を静止保持
する走行停止及び直進固定用の走行及び旋回用ブレーキ
装置(138)(139)を設けると共に、前記駐車ブ
レーキ軸(49)にはブレーキ軸(49)を静止保持す
る駐車ブレーキ装置(140)を設けている。
は、変速操作部材(68)の走行変速操作によりエンジ
ン(21)の駆動力を左右走行部(2)(2)に変速伝
達する走行変速部材(23)(24)と、操向ハンドル
(19)の操向操作により左右走行部(2)(2)の駆
動速度に差を生じさせる操向部材(26)(27)を設
ける移動農機において、操向ハンドル(19)の直進位
置を基準とした略一定の操向操作の範囲内で走行速度を
略一定に維持する動作と、前記の操向操作の範囲外で走
行速度を操向ハンドル(19)の操作と連動して自動的
に増減速変化させる動作を行わせるように構成したもの
で、操向ハンドル(19)操作だけで減速させて圃場枕
地で方向転換させることができ、次作業工程に移動して
直進走行に戻す操作によって前工程の作業走行速度まで
増速させて作業を再開でき、操向操作に伴う走行変速操
作を省くことができると共に、農作業中に作物列または
畦などに機体を沿わせる操向操作を行っても走行速度が
不均一に変化するのを容易に防止でき、略同一走行速度
を保ち乍ら農作業中の進路修正を行うことができ、作業
者の運転感覚と機体の走行動作とを略一致させて適正な
操向操作を容易に行うことができるものである。
に応じて走行速度を減速し乍ら左右走行部(2)(2)
の駆動速度差を連続的に拡大してスピンターン動作に移
行させるように構成したもので、農作業中の直進走行及
び進路修正動作と、圃場枕地で次作業工程位置に向けて
方向転換させるスピンターン動作とを、連続した一連の
操向操作だけでスムーズに行わせることができるもので
ある。
基準とした略一定範囲内の操向操作で旋回方向側の走行
部(2)の減速量と旋回方向と反対側の走行部(2)の
増速量を略同等に変化させて走行速度を略一定に保つよ
うに構成したもので、走行変速部材(23)(24)及
び操向部材(26)(27)を略同一仕様の無段変速機
構を用いて容易に構成でき、走行変速部材(23)(2
4)と走行部(2)間の減速比並びに操向部材(26)
(27)と走行部(2)間の減速比の設定、或いはスピ
ンターン動作に必要な小半径旋回に必要な走行駆動力の
確保などを容易に図ることができるものである。
説明図。
との関係を示す線図。
Claims (3)
- 【請求項1】 変速操作部材の走行変速操作によりエン
ジンの駆動力を左右走行部に変速伝達する走行変速部材
と、操向ハンドルの操向操作により左右走行部の駆動速
度に差を生じさせる操向部材を設ける移動農機におい
て、操向ハンドルの直進位置を基準とした略一定の操向
操作の範囲内で走行速度を略一定に維持する動作と、前
記の操向操作の範囲外で走行速度を操向ハンドルの操作
と連動して自動的に増減速変化させる動作を行わせるよ
うに構成したことを特徴とする移動農機。 - 【請求項2】 操向ハンドルの操向操作量に応じて走行
速度を減速し乍ら左右走行部の駆動速度差を連続的に拡
大してスピンターン動作に移行させるように構成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の移動農機。 - 【請求項3】 操向ハンドルの直進位置を基準とした略
一定範囲内の操向操作で旋回方向側の走行部の減速量と
旋回方向と反対側の走行部の増速量を略同等に変化させ
て走行速度を略一定に保つように構成したことを特徴と
する請求項1に記載の移動農機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26280697A JP3727761B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 移動農機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP12401498A Division JP2935025B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1095362A true JPH1095362A (ja) | 1998-04-14 |
JP3727761B2 JP3727761B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=17380875
Family Applications (1)
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JP26280697A Expired - Lifetime JP3727761B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 移動農機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3727761B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP26280697A patent/JP3727761B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3727761B2 (ja) | 2005-12-14 |
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