JPH1093432A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH1093432A
JPH1093432A JP8242940A JP24294096A JPH1093432A JP H1093432 A JPH1093432 A JP H1093432A JP 8242940 A JP8242940 A JP 8242940A JP 24294096 A JP24294096 A JP 24294096A JP H1093432 A JPH1093432 A JP H1093432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spurious
temperature
synthesizer
storage device
data
Prior art date
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Pending
Application number
JP8242940A
Other languages
English (en)
Inventor
Norimichi Takei
則道 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Publication date
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Publication of JPH1093432A publication Critical patent/JPH1093432A/ja
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フラクショナルN方式のシンセサイザにおい
て、スプリアスを低減する最適化調整をする際に、シン
セサイザの出力波形を検出し、スプリアスレベルを制御
用マイコンに取り込み、それに対応したスプリアス低減
データを送信することで、自動的に最適化調整を行う。
また、各温度に対して最適化データを補正し、スプリア
スを一定値以下に保つことができる温度補償を行う。 【解決手段】 予めスプリアスレベルに対応した最適値
を記憶装置19に格納しておき、シンセサイザ14の出
力端に組み込んだレベル検出回路17でスプリアスレベ
ルを観測し、前記記憶装置19から補正値のデータを読
み出してシンセサイザ14の最適化を行い、スプリアス
を一定値以下に設定する。また、予め温度特性に関する
補正値のデータを記憶装置19に格納しておき、シンセ
サイザ14に温度センサ20を隣接設置し温度を検出
し、前記記憶装置19から補正値を読み出して、温度補
償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線機
などに用いられるフラクショナルN方式の周波数シンセ
サイザのスプリアス低減および温度補償に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル移動体通信において、
時分割多重(TDMA)方式が幅広く用いられている。
このため、周波数シンセサイザの周波数切り替えも高速
化が進んでいる。これまでに高速化を図る方式は色々と
報告されている。このうち、フラクショナルN方式のシ
ンセサイザは、位相同期ループにおいて、分周比が整数
ではなく分数で設定できるため、通常は周波数間隔と同
じ周波数に設定される基準周波数を、周波数間隔の整数
倍となる高い周波数に設定することができる。これによ
り、位相比較のサンプリング間隔が細かくなり、周波数
切り替えの高速化が図られる。例えば、周波数間隔が1
2.5kHzの場合、フラクショナル成分を8として分
数設定を1/8とすると、基準周波数は8倍の100k
Hzに設定することができる。
【0003】フラクショナルN方式を図4のブロック図
および図5のタイムチャートを用いて説明する。この図
において可変分周器35の分周比をMとし、アキュムレ
ータ36はその内容が所定のオーバフロー値m以上にな
るとオーバ・フロー信号(OVF)を出力し、可変分周
器35の分周比をM+1にする。アキュムレータ36は
基準周波数をクロックとしてその1サイクル(1リファ
レンス・サイクル)毎にnずつ内容を増加させるとする
と、αリファレンス・サイクル後にはその内容はαnと
なる。ここでα>1、n≧0、m>nの関係がある整数
である。αn≧mとなったときにアキュムレータ36は
OVF信号を出力し、可変分周器35の分周比をM+1
にすると同時に内容をαn−mとして再び1リファレン
ス・サイクル毎にインクリメントを行なう。
【0004】アキュムレータ36はmリファレンス・サ
イクル中n回オーバ・フローを起こすので、可変分周器
35の分周比はmリファレンス・サイクル中n回はM+
1で残りのm−n回はMとなる。よって、このmリファ
レンス・サイクルの1リファレンス・サイクルあたりの
平均分周比は、次の式(1)に示す値となり、この平均
分周比がフラクショナルN方式の分周比となる。
【0005】 ((M+1)n+M(m−n))/m=M+n/m ・・・(1) (m>nよりn/m<1) 一例として、図4のブロック図で、m=8、n=3とし
た場合の各部の信号をタイムチャートで示したのが図5
である。この図でわかるように、各リファレンス・サイ
クルにおける分周比はM、M+1である。これが式
(1)の平均分周比のM+3/8でなければ、基準周波
数と比較周波数の位相は一致せず、位相誤差を生ずるこ
とになる。この位相誤差がスプリアスとしてVCO出力
に現れることになる。基準周波数を100kHzにした
前記の例の場合、スプリアスは12.5kHz毎に生ず
ることになる。スプリアスが生じてしまうと無線機の送
信系、受信系のそれぞれに障害が生じてくる。まず送信
系では、基本波に変調をかけたとき、スプリアスにも変
調がかかってしまい、そのため変調精度の劣化となって
しまう。また、このスプリアスによって、隣接チャネル
への漏れ込みが大きくなり、結果として隣接チャネル漏
洩電力の劣化となってしまう。次に受信系では、受け取
った受信波を復調したときの符号誤り率特性の劣化とな
ってしまう。
【0006】そこで、これらの性能劣化を防ぐために
も、スプリアス低減の対策を行う必要がある。フラクシ
ョナルN方式のPLL回路(IC)の中には、何等かの
スプリアス低減回路を備えている物がある。例えば、瞬
時位相誤差を推定し、位相検出器の出力からその位相誤
差を差し引く方式をとっているものがある。これはチャ
ージポンプの補正電流の値を調整することで実現してい
る。この電流値の調整は、コントローラによりマイコン
からPLL回路(IC)に送信するデータ内の電流値調
整用ビットの変更と、外付けの抵抗値の変更により行っ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術において、チャージポンプへ流す電流値の変更
によりスプリアスを低減する最適化調整方法は、外付け
の抵抗値と、チャージポンプ電流値調整用データを実際
に設定し、スプリアスの大きさを観測しながら規定の値
以下になるように手作業でくり返し行うのが現状であ
る。また、使用環境の変化により温度特性が変化し、チ
ャージポンプの補正電流を変更する必要があるため、そ
れぞれの温度毎に調整を行い、最適値を設定することが
必要となる。
【0008】本発明の第1の目的は、シンセサイザの出
力波形を検出し、スプリアスレベルを制御用マイコンに
取り込み、それに対応したスプリアス低減の補正のデー
タを送信することによって、自動的に最適化調整を行
い、スプリアスの低減を行うことにある。また、本発明
の第2の目的は、各温度に対して最適化データを補正
し、スプリアスを一定値以下に保つことができる温度補
償を行うことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記第1の
目的を達成するため、予めスプリアスレベルに対応した
最適値を求め、記憶装置に格納しておき、シンセサイザ
の出力端に組み込んだレベル検出回路でスプリアスレベ
ルを観測し、前記記憶装置から補正値のデータを読み出
して、シンセサイザの最適化を行いスプリアスを一定値
以下に設定する構成としている。また、上記第2の目的
を達成するため、あらかじめ温度特性に関する補正値の
データを記憶装置に格納しておき、シンセサイザに温度
センサを隣接設置し温度を検出し、前記記憶装置からそ
の温度に対するデータを読み出し、温度補償をした最適
化を行う構成としている。
【0010】本発明の全体構成を図1に示す。図中、シ
ンセサイザ14の出力端に組み込まれたレベル検出回路
17によって、スプリアスレベルを制御用マイコン15
に取り込む。このレベルに応じて、記憶装置19からス
プリアス低減用の設定値を読み出して、シンセサイザ1
4にそのデータを送信し設定する。スプリアスレベルが
規定値以下になったときの設定値を最適値とし、最適化
調整を終了する。また、シンセサイザ14の近傍に設置
した温度センサ20により、周囲温度を検出し制御用マ
イコン15に取り込む。この温度に対応した最適値を記
憶装置19から読み出して、シンセサイザ14にそのデ
ータを送信して設定する。これらの方法を併用すること
により、最適化調整を自動的に行い、スプリアスの低減
を実現するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図2及び図3を
用いて説明する。図2は本発明中に用いたレベル検出回
路の一例である。図3は最適化調整の実施例に関する説
明図である。説明上、位相同期ループの設定は基準周波
数:100kHz、フラクショナル成分:8とする。図
2において、シンセサイザ14のローカル信号出力がレ
ベル検出回路17内のミクサ21に入る。ここでスプリ
アスが生じている離調点の周波数(12.5kHz)に
設定した発振器22の出力信号とミキシングされる。ミ
キシングされた信号のレベルをレベル検出器23で検出
し、A/D変換器24を通じてマイコン15に取り込ま
れる。マイコン15ではこの情報を元に記憶装置19か
らデータを読み出し最適化調整を行うデータをシンセサ
イザ14に送信する。
【0012】図3において、図2で説明したレベル検出
回路17から取り込まれた情報と、温度センサ20から
の情報のそれぞれに対応したデータを、記憶装置19か
ら読み出してシンセサイザ14内のPLL−IC25お
よび外付け抵抗切り替えスイッチ28に送信し、チャー
ジポンプ電流値調整用データの変更と、外付け抵抗29
の抵抗値の変更を行い、チャージポンプ電流値を調整
し、最適化調整を行いスプリアスの低減を実現する。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
プリアス低減のための最適化調整が自動的に行われ、ま
た温度による特性の補正がなされ、スプリアスを一定値
以下に保つことができる。このため、送信の変調精度の
劣化、C/Nの劣化と、受信の符号誤り率特性の劣化を
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明のレベル検出回路の一例を示すブロック
図。
【図3】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図4】フラクショナルN方式シンセサイザの一例を示
す説明図。
【図5】各部の信号の一例を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ、 2…共用器、3,
4,10…増幅器、 5,6…帯域制限フィ
ルタ、7,8,21…ミクサ、 9…帯域制
限フィルタ、11…復調器、 12
…変調器、13…水晶発振器、 14…
シンセサイザ、15…マイコン、 1
6…コントローラ、17,18…レベル検出回路、
19…記憶装置、20…温度センサ、
22…発振器、23…レベル検出器、
24…A/D変換器、25…PLL−IC、
26…低域通過フィルタ、27,33…電圧制御発
振器、 28…外付け抵抗切り替えスイッチ、29
…外付け抵抗、 30…位相比較器、3
1…加算器、 32…ループフィル
タ、34…D/A変換器、 35…可変分
周器、36…アキュムレータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラクショナルN方式のPLL回路を用
    いた周波数シンセサイザにおいて、 スプリアスを低減するために最適化調整を行う際、それ
    に対応した最適値のデータを予め算出し記憶装置に格納
    しておき、スプリアスレベルを検出したとき、そのレベ
    ルを補正する上記最適値のデータを記憶装置より読み出
    して、最適化調整を自動的に行い、スプリアスの低減を
    実現することを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周波数シンセサイザに
    おいて、 温度による補正値のデータを記憶装置に格納しておき、
    当該周波数シンセサイザに近接設置した温度センサによ
    り温度を測定し、その測定した温度に対応したデータを
    記憶装置より読み出して、最適化調整の温度補償を行
    い、スプリアスの低減を実現することを特徴とする周波
    数シンセサイザ。
JP8242940A 1996-09-13 1996-09-13 周波数シンセサイザ Pending JPH1093432A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091516A1 (ja) * 2006-02-07 2007-08-16 Mitsubishi Electric Corporation フラクショナル-n方式の位相同期ループ形周波数シンセサイザ及び周波数変換機能付き移相回路
US9071252B2 (en) 2010-11-29 2015-06-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Radio communication apparatus

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