JPH109278A - 圧延機の自在継手のクロスピン - Google Patents
圧延機の自在継手のクロスピンInfo
- Publication number
- JPH109278A JPH109278A JP16440296A JP16440296A JPH109278A JP H109278 A JPH109278 A JP H109278A JP 16440296 A JP16440296 A JP 16440296A JP 16440296 A JP16440296 A JP 16440296A JP H109278 A JPH109278 A JP H109278A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- shaft
- cross pin
- universal joint
- rolling mill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】摩耗や圧痕が発生しても再使用が可能な、圧延
機の自在継手のクロスピンを提供する。 【解決手段】嵌着・嵌外しが可能なスリーブを外層に配
した軸を有する、圧延機の自在継手のクロスピン。スリ
ーブは軸の直径の３〜２０％の肉厚を有する円筒形状と
する事ができる。また外面は軸の直径に等しい円柱状
で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で、内面は上端
に向かって小径となる錐面あるいは弧面よりなる筒状と
することができる。
機の自在継手のクロスピンを提供する。 【解決手段】嵌着・嵌外しが可能なスリーブを外層に配
した軸を有する、圧延機の自在継手のクロスピン。スリ
ーブは軸の直径の３〜２０％の肉厚を有する円筒形状と
する事ができる。また外面は軸の直径に等しい円柱状
で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で、内面は上端
に向かって小径となる錐面あるいは弧面よりなる筒状と
することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は圧延機の自在継手の
クロスピンに関する。圧延機においては、モーターの出
力軸の回動力をスピンドルに伝え、スピンドルの回動力
を圧延ロールに伝えて、圧延ロールを回動させる。この
際、モーターの出力軸の端部とスピンドルのモーター側
の端部の間、及びスピンドルの圧延ロール側の端部と圧
延ロールのカップリングの間には自在継手を配する。
クロスピンに関する。圧延機においては、モーターの出
力軸の回動力をスピンドルに伝え、スピンドルの回動力
を圧延ロールに伝えて、圧延ロールを回動させる。この
際、モーターの出力軸の端部とスピンドルのモーター側
の端部の間、及びスピンドルの圧延ロール側の端部と圧
延ロールのカップリングの間には自在継手を配する。
【０００２】また自在継手にはクロスピンが配されてい
る。図２はクロスピンの説明図である。クロスピンは
１，１’，２，２’の４本の軸を有し、１，１’は例え
ばモーターの出力軸の端部あるいは圧延ロールのカップ
リングに連結し、２，２’はスピンドルのモーター側の
端部あるいは圧延ロール側の端部に連結する。
る。図２はクロスピンの説明図である。クロスピンは
１，１’，２，２’の４本の軸を有し、１，１’は例え
ばモーターの出力軸の端部あるいは圧延ロールのカップ
リングに連結し、２，２’はスピンドルのモーター側の
端部あるいは圧延ロール側の端部に連結する。
【０００３】
【従来の技術】図３はクロスピンの使用状態の説明図
で、（Ａ）は整備された状態の図、（Ｂ）は使用後で整
備前の状態の図である。図３（Ａ）にみられる如く、ク
ロスピンの各軸には転動体（ベアリング）３と軸受箱４
とが配されている。クロスピンの軸１，１’，２，２’
は動力を伝達する際に接触している転動体３と互に押し
合うために、その表面には図３（Ｂ）の５で示した摩耗
や圧痕が発生し易く、この摩耗や圧痕は軸１，１’，
２，２’の破損の起点となる。
で、（Ａ）は整備された状態の図、（Ｂ）は使用後で整
備前の状態の図である。図３（Ａ）にみられる如く、ク
ロスピンの各軸には転動体（ベアリング）３と軸受箱４
とが配されている。クロスピンの軸１，１’，２，２’
は動力を伝達する際に接触している転動体３と互に押し
合うために、その表面には図３（Ｂ）の５で示した摩耗
や圧痕が発生し易く、この摩耗や圧痕は軸１，１’，
２，２’の破損の起点となる。
【０００４】摩耗や圧痕は補修する事が好ましい。しか
しクロスピンは回動力を伝達するための重要な部材であ
るため、溶接肉盛等による補修は熱影響による強度低下
の懸念が大きい。このため従来は摩耗や圧痕が発生した
クロスピンは補修により再使用される事は少なく、廃棄
される事が多かった。
しクロスピンは回動力を伝達するための重要な部材であ
るため、溶接肉盛等による補修は熱影響による強度低下
の懸念が大きい。このため従来は摩耗や圧痕が発生した
クロスピンは補修により再使用される事は少なく、廃棄
される事が多かった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するもので、摩耗や圧痕が発生しても再使用が可
能なクロスピンの提供を課題としている。
を解決するもので、摩耗や圧痕が発生しても再使用が可
能なクロスピンの提供を課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明は、（１）嵌着・嵌外しが可能なスリーブを外層
に配した軸１，１’，２，２’を有する、圧延機の自在
継手のクロスピンであり、また（２）スリーブが、肉厚
が軸の直径の３〜２０％の円筒形状である前記（１）に
記載の圧延機の自在継手のクロスピンであり、また
（３）スリーブが、外面は軸の直径に等しい円柱状で、
下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で、内面は上端に向
かって小径となる弧面あるいは錐面よりなる筒状である
前記（１）に記載の圧延機の自在継手のクロスピンであ
る。
本発明は、（１）嵌着・嵌外しが可能なスリーブを外層
に配した軸１，１’，２，２’を有する、圧延機の自在
継手のクロスピンであり、また（２）スリーブが、肉厚
が軸の直径の３〜２０％の円筒形状である前記（１）に
記載の圧延機の自在継手のクロスピンであり、また
（３）スリーブが、外面は軸の直径に等しい円柱状で、
下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で、内面は上端に向
かって小径となる弧面あるいは錐面よりなる筒状である
前記（１）に記載の圧延機の自在継手のクロスピンであ
る。
【０００７】図１は本発明のスリーブの例の説明図で、
（Ａ）は肉厚が軸の直径の３〜２０％の円筒形状のスリ
ーブの例で、（ａ）はクロスピン全体の図、（ｂ）は一
個のスリーブの斜視図である。図１（Ｂ）は外面が軸の
直径に等しい円柱状で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２
０％で内面は上端に向かって小径となる錐面よりなるス
リーブの例で、また図１（Ｃ）は外面は軸の直径に等し
い円柱状で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で内面
は上端に向かって小径となる弧面よりなるスリーブの例
である。
（Ａ）は肉厚が軸の直径の３〜２０％の円筒形状のスリ
ーブの例で、（ａ）はクロスピン全体の図、（ｂ）は一
個のスリーブの斜視図である。図１（Ｂ）は外面が軸の
直径に等しい円柱状で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２
０％で内面は上端に向かって小径となる錐面よりなるス
リーブの例で、また図１（Ｃ）は外面は軸の直径に等し
い円柱状で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で内面
は上端に向かって小径となる弧面よりなるスリーブの例
である。
【０００８】スリーブは、合金鋼あるいは窒化、浸炭な
どの表面処理を施した耐摩耗性に優れた鋼材で形成する
事が望ましい。本発明では図中９で示したスリーブの嵌
合せ端部におけるスリーブの肉厚は、転動体に対する軸
の強度を十分に確保するために、またスリーブの嵌合せ
端部９におけるスリーブの強度を確保するために、軸の
直径の３〜２０％とする。このスリーブは例えば２００
℃に加熱して軸に焼嵌めし、必要に応じて押えプレート
７とボルト８で締結する。
どの表面処理を施した耐摩耗性に優れた鋼材で形成する
事が望ましい。本発明では図中９で示したスリーブの嵌
合せ端部におけるスリーブの肉厚は、転動体に対する軸
の強度を十分に確保するために、またスリーブの嵌合せ
端部９におけるスリーブの強度を確保するために、軸の
直径の３〜２０％とする。このスリーブは例えば２００
℃に加熱して軸に焼嵌めし、必要に応じて押えプレート
７とボルト８で締結する。
【０００９】図１（Ｃ）でスリーブの内面の弧面の曲率
は、軸の各断面での曲げ強さが一定となる弧面とする事
が好ましい。クロスピンに作用する力Ｆにより、力Ｆの
作用点からχの距離で軸断面に発生する曲げモーメント
Ｍは（Ｆ×χ）であり、軸の断面係数Ｚは（π×ｄ3／
３２）である。従って曲げ応力（σ＝Ｍ／Ｚ）を一定と
する直径ｄの関係はσ＝Ｍ／Ｚ＝（Ｆ×χ）／（π×ｄ
3／３２）＝一定（Ｃ）となる。従って、スリーブの内
面を、直径ｄとχが下記（１）式を満足する弧面に形成
すると、軸の各断面での曲げ強さが一定となり、好まし
い結果が得られる。
は、軸の各断面での曲げ強さが一定となる弧面とする事
が好ましい。クロスピンに作用する力Ｆにより、力Ｆの
作用点からχの距離で軸断面に発生する曲げモーメント
Ｍは（Ｆ×χ）であり、軸の断面係数Ｚは（π×ｄ3／
３２）である。従って曲げ応力（σ＝Ｍ／Ｚ）を一定と
する直径ｄの関係はσ＝Ｍ／Ｚ＝（Ｆ×χ）／（π×ｄ
3／３２）＝一定（Ｃ）となる。従って、スリーブの内
面を、直径ｄとχが下記（１）式を満足する弧面に形成
すると、軸の各断面での曲げ強さが一定となり、好まし
い結果が得られる。
【００１０】 ｄ＝［（３２×Ｆ×χ）／（π×Ｃ）］1/3…………（１）
【００１１】
【発明の効果】本発明のクロスピンを用いると、スリー
ブに摩耗や圧痕が発生しても、スリーブを嵌替える事に
より、再使用する事が可能となる。
ブに摩耗や圧痕が発生しても、スリーブを嵌替える事に
より、再使用する事が可能となる。
【図１】は本発明のスリーブの例の説明図。
【図２】はクロスピンの説明図。
【図３】はクロスピンの使用状態の説明図。
１（１’），２（２’）：クロスピンの軸、 ３：転動
体、 ４：軸受箱、５：摩耗、圧痕、 ６：スリーブ、
７：押えプレート、 ８：ボルト、 ９：スリーブの
嵌合せ端部。
体、 ４：軸受箱、５：摩耗、圧痕、 ６：スリーブ、
７：押えプレート、 ８：ボルト、 ９：スリーブの
嵌合せ端部。
Claims (3)
- 【請求項１】嵌着・嵌外しが可能なスリーブを外層に配
した軸を有する、圧延機の自在継手のクロスピン。 - 【請求項２】スリーブが、肉厚が軸の直径の３〜２０％
の円筒形状であることを特徴とする、請求項１記載の圧
延機の自在継手のクロスピン。 - 【請求項３】スリーブが、外面は軸の直径に等しい円柱
状で、下端の肉厚は軸の直径の３〜２０％で、内面は上
端に向かって小径となる錐面あるいは弧面よりなる筒状
であることを特徴とする、請求項１記載の圧延機の自在
継手のクロスピン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16440296A JPH109278A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 圧延機の自在継手のクロスピン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16440296A JPH109278A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 圧延機の自在継手のクロスピン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109278A true JPH109278A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15792459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16440296A Pending JPH109278A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 圧延機の自在継手のクロスピン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH109278A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6729622B2 (en) * | 2001-02-15 | 2004-05-04 | Grundfos A/S | Ready-to-mount axial face seal |
| JP2010137746A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nippon Yusoki Co Ltd | 牽引車の連結手段 |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16440296A patent/JPH109278A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6729622B2 (en) * | 2001-02-15 | 2004-05-04 | Grundfos A/S | Ready-to-mount axial face seal |
| JP2010137746A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nippon Yusoki Co Ltd | 牽引車の連結手段 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5253947A (en) | Connection between a tubular shaft made of a fiber composite material and a metal journal, as well as a method of producing such a connection | |
| CA2172201C (en) | Drive line assembly with reducing tube yoke | |
| JPH07256314A (ja) | 圧延ローラー | |
| CN101395395B (zh) | 抗扭转的弯曲弹性的联轴器，尤其是全钢联轴器 | |
| JPH109278A (ja) | 圧延機の自在継手のクロスピン | |
| WO2011052342A1 (ja) | 中空シャフトおよび等速自在継手 | |
| WO1998046896A1 (en) | Hydraulic clamp bushing having reduced sleeve thickness | |
| AU701046B2 (en) | Net formed tube yoke for drive line assembly | |
| US7056218B2 (en) | Elastic shaft coupling and method of manufacturing coupling element | |
| JPH1089951A (ja) | 動力伝達軸の捩れ検出装置および動力伝達装置 | |
| US281597A (en) | Samuel e | |
| JP3106312B2 (ja) | 自在継ぎ手用十字形部材 | |
| EP1820989A1 (en) | Universal joint | |
| JPH1054110A (ja) | 鉄筋の連結構造 | |
| JPH10153219A (ja) | フランジ継手およびその製造方法 | |
| RU2226134C2 (ru) | Предварительно напряженный составной прокатный валок | |
| JPH0117365Y2 (ja) | ||
| JPS6013530Y2 (ja) | 組立式圧延ロ−ル | |
| JPH0341843Y2 (ja) | ||
| JP2001087806A (ja) | 圧延用組立式スリーブロール | |
| JP2006026697A (ja) | 中空状動力伝達シャフト | |
| JP3783408B2 (ja) | 耐事故性、耐摩耗性および耐肌荒れ性に優れた熱間板圧延用組立式ロール | |
| WO1995034434A1 (en) | Hub assembly for motor vehicle | |
| US281596A (en) | Self aotj willis f | |
| JP2005098382A (ja) | 自在継手 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030603 |