JPH1091503A - 情報資源管理制御方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各データベースシステムにおけるデータベー
ス管理システムが保持するメタ情報や独自の情報資源管
理ツールからメタ情報を収集し、メタ情報を管理する情
報資源管理辞書に自動的に収集・管理することが可能な
情報資源管理制御方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 本発明は、予め全体のデータベースシス
テムのメタ情報を管理する情報資源管理辞書に、ネット
ワークに接続されているデータベースシステムの情報収
集のための基本的な管理情報を登録しておき、情報収集
のための基本的な情報により指定されたタイミングで個
別データベースシステムのメタ情報や個別の情報資源ツ
ールからメタ情報を収集し、収集されたメタ情報を情報
資源管理辞書に反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報資源管理制御
方法及びシステムに係り、特に、ネットワークに接続さ
れた複数のデータベースシステムに対して、情報検索依
頼者が要求する情報の所在や、情報構造、取得方法を依
頼者に意識させることなく、検索する情報検索装置にお
いて、検索に必要な情報を自動的に取得・管理するため
の情報資源管理制御方法及びシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】データベースシステムにおける情報シス
テムの検索を行う場合に、予め検索対象となるデータベ
ースシステムを特定し、当該データベースシステムのメ
タ情報（スキーマ情報）に対して問い合わせ言語を用い
て情報検索を実行する。このメタ情報は、データベース
管理システム（ＤＢＭＳ）が管理している情報であり、
アプリケーションに対するインタフェースとして公開さ
れている。

【０００３】また、各ＤＢＭＳが保有／管理しているメ
タ情報をＤＢＭＳが提供するメタ情報の管理機能のみな
らず、当該データベースシステムが保有している情報を
より詳細に記述し、管理する個別の情報資源管理ツール
がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各ＤＢＭＳが保持しているメタ情報は、一般に業務
プログラムがアクセスするためだけに作成されている場
合があるため、このような場合には、単に通番や英数字
等の略号で定義されていたり、それ以外でも物理的な属
性や桁数等しか記述されていないため、そのメタ情報を
見ただけでは実際のデータベース中にどのような情報が
格納されているかが分からない場合もある。

【０００５】また、従来の情報資源管理ツールでは、ツ
ール毎にインタフェースが異なるため、共通のインタフ
ェースでそのメタ情報にアクセスすることができず、自
動的にそれらの情報を一元管理することができない。ま
た、各ＤＢＭＳが保有／管理しているメタ情報は、利用
するＤＢＭＳによってもその格納構造が異なるため、共
通のインタフェースでそれらのメタ情報にアクセスする
ことができず、それらの情報を自動的に一元管理するた
めには、各データベースシステムのメタ情報のコピーを
一方に持たせ、それらの間の整合性を管理するようなミ
ドルウェアを利用することができるが、この場合は、全
てのデータベースに同様のミドルウェアを整備しなけれ
ばならないため、個々のデータベースシステム側を操作
する必要があったり、対象となるものがデータベースシ
ステムのデータであるため、上記で説明したような独自
の情報資源ツールとの間の自動制御ができないという問
題がある。

【０００６】また、個々のスキーマ構造の全体をデータ
ベース管理者が統合スキーマとして管理し、複数のデー
タベースにアクセスするよなシステムを提供しているミ
ドルウェアは存在するが、その統合スキーマの構築は、
完全にデータベース管理者に委ねられている。

【０００７】このように、従来は、ネットワークにつな
がったデータベースシステムの情報を一元管理して情報
検索を行おうとした場合、データベース管理者が定期的
に各データベースシステムの情報を検索し、収集／変換
を加えながら管理する必要がある。

【０００８】つまり、各データベースシステムのメタ情
報（スキーマ情報）を収集して一元管理しようとした場
合、利用者が個別のデータベースシステムのメタ情報を
一旦ダウンロードし、次に、ダウンロードされたメタ情
報を情報資源管理辞書に送り、その後、構造を統一化
し、最後に情報資源管理辞書にロードするといった一連
の操作をデータベース管理者が行う必要がある。

【０００９】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、各データベースシステムにおけるデータベース管理
システムが保持するメタ情報や独自の情報資源管理ツー
ルからメタ情報を収集し、メタ情報を管理する情報資源
管理辞書に自動的に収集・管理することが可能な情報資
源管理制御方法及びシステムを提供することを目的とす
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】図１は、本発明の原理を
説明するための図である。本発明は、様々な形式で管理
されているネットワーク上に分散配置されているデータ
ベースシステムのメタ情報を収集し、各情報資源のメタ
情報を格納する情報資源管理辞書に登録する情報資源管
理制御方法において、予め全体のデータベースシステム
のメタ情報を管理する情報資源管理辞書に、ネットワー
クに接続されているデータベースシステムの情報収集の
ための基本的な管理情報を登録しておき（ステップ
１）、情報収集のための基本的な情報により指定された
タイミングで個別データベースシステムのメタ情報や個
別の情報資源ツールからメタ情報を収集し（ステップ
２）、収集されたメタ情報を情報資源管理辞書に反映さ
せる（ステップ３）。

【００１１】また、本発明は、データベースシステムの
情報収集のための基本的な管理情報として、該データベ
ースシステム内の検索対象情報が格納されているアドレ
ス、情報取得方法、情報取得のタイミングを、情報資源
管理辞書に登録しておく。また、本発明は、データベー
スシステムのメタ情報を収集する際に、予め情報資源管
理辞書に登録されている対象となるデータベースシステ
ムのメタ情報の基本的な管理情報を参照して、該データ
ベースシステムで管理されているメタ情報を抽出し、抽
出されたメタ情報を情報資源管理辞書に格納可能な形式
に変換し、形式変換されたメタ情報を情報資源管理辞書
に格納する。

【００１２】さらに、本発明は、様々な形式で管理され
ているネットワーク上に分散配置されているデータベー
スシステムのメタ情報を収集し、各情報資源のメタ情報
を格納する情報資源管理辞書に登録する情報資源管理制
御方法において、予め記憶手段に、ネットワークに接続
されているデータベースシステムの情報収集のための基
本的な管理情報を登録し、情報収集のための基本的な情
報により指定されたタイミングで個別データベースシス
テムのメタ情報や個別の情報資源ツールからメタ情報を
収集し、収集されたメタ情報を情報資源管理辞書に登録
する。

【００１３】また、本発明は、データベースシステムの
情報収集のための基本的な管理情報として、該データベ
ースシステム内の検索対象情報が格納されているアドレ
ス、情報取得方法、情報取得のタイミングを、記憶手段
に登録しておく。本発明は、データベースシステムのメ
タ情報を収集する際に、予め記憶手段に登録されている
対象となるデータベースシステムのメタ情報の基本的な
管理情報を参照して、該データベースシステムで管理さ
れているメタ情報を抽出し、抽出されたメタ情報を情報
資源管理辞書に格納可能な形式に変換し、形式変換され
たメタ情報を情報資源管理辞書に格納する。

【００１４】図２は、本発明の原理構成図である。本発
明の情報資源管理制御システムは、個々のメタ情報を保
持し、様々な形式で管理されているネットワーク上に分
散配置されているデータベースシステム７０と、データ
ベースシステム７０のメタ情報を格納するための情報資
源管理辞書５０と、データベースシステム７０の情報収
集のための基本的なメタ情報を情報資源管理辞書５０か
ら取得し、該基本的なメタ情報に基づいてデータベース
システムから詳細なメタ情報を抽出して、情報資源管理
辞書５０に登録する登録手段１００とを有する。

【００１５】また、上記の情報資源管理辞書５０は、デ
ータベースシステムの情報収集のための基本的なメタ情
報として、少なくとも、該データベースシステム内の検
索対象情報が格納されているアドレス、情報取得方法、
情報取得のタイミングの各情報を格納する基本情報格納
領域を有する。

【００１６】また、上記の登録手段１００は、データベ
ースシステムのメタ情報を収集する際に、情報資源管理
辞書５０の基本情報格納領域のデータベースシステム７
０のメタ情報の基本的な管理情報を参照して、該データ
ベースシステムで管理されているメタ情報を検索するメ
タ情報検索手段と、情報検索手段により検索されたメタ
情報を情報資源管理辞書に格納可能な形式に変換する形
式変換手段を含む。

【００１７】さらに、本発明の情報資源管理制御システ
ムは、個々のメタ情報を保持し、様々な形式で管理され
ているネットワーク上に分散配置されているデータベー
スシステムと、個々のデータベースシステムのメタ情報
を格納するための情報資源管理辞書と、データベースシ
ステムの情報収集のための基本的なメタ情報を格納する
ための記憶手段と、データベースシステムの情報収集の
ための基本的なメタ情報を記憶手段から取得し、該基本
的なメタ情報に基づいてデータベースシステムから詳細
なメタ情報を抽出して、記憶手段の基本的なメタ情報と
共に情報資源管理辞書に登録する登録手段とを有する。

【００１８】また、上記の記憶手段は、データベースシ
ステムの情報収集のための基本的なメタ情報として、少
なくとも、該データベースシステム内の検索対象情報が
格納されているアドレス、情報取得方法、情報取得のタ
イミングの各情報を格納する基本情報格納領域を有す
る。

【００１９】また、上記の登録手段は、データベースシ
ステムのメタ情報を収集する際に、記憶手段の基本的な
メタ情報を参照して、該データベースシステムで管理さ
れているメタ情報を検索するメタ情報検索手段と、情報
検索手段により検索されたメタ情報を情報資源管理辞書
に格納可能な形式に変換する形式変換手段を含む。

【００２０】従来は、データベース管理者がネットワー
クに接続され、分散配置されているデータベースシステ
ムのメタ情報を個々の形式に従ってファイルにダウンロ
ードして、情報資源管理辞書に格納可能な形式に変換
後、登録しているが、本発明の情報資源管理制御方法及
びシステムは、様々な形式で管理されているネットワー
ク上に分散されたデータベースシステムの基本的な情報
を情報資源管理辞書に登録しておくのみで、個々のデー
タベースシステムのメタ情報を情報資源管理辞書に蓄積
・管理することが可能となる。

【００２１】従って、個々のデータベースシステムに何
ら手を加えることなく、また、個別のデータベースシス
テム側でメタ情報の変更があった場合でも予め登録して
おいた同期タイミング内において、情報資源管理辞書と
の間の整合性が保証され、当該情報資源管理辞書を用い
ることによりネットワークに分散配置されたデータベー
スシステムにアクセスすることが可能となる。

【００２２】上記では、予めデータベースシステムのメ
タ情報を検索するための基本的なメタ情報を情報資源管
理辞書に登録しておき、当該情報資源管理辞書にデータ
ベースシステムから抽出された詳細なメタ情報を追加書
き込みしているが、さらに、本発明では、他の記憶手段
に基本的なメタ情報を格納しておき、データベースシス
テムから抽出された詳細なメタ情報と共に、情報資源管
理辞書に登録することも可能である。

【００２３】

【発明の実施の形態】図３は、本発明の情報資源管理制
御システムの構成を示す。同図に示す情報資源管理制御
システムは、制御部１０、検索実行部２０、情報変換部
３０、情報格納部４０、情報資源管理辞書５０、ミドル
ウェア６０、データベースシステム７０、及び個別情報
資源管理辞書８０を有するデータベースシステム９０か
ら構成される。

【００２４】制御部１０は、ネットワーク上に分散して
配置されている独自の情報資源管理辞書を持たないデー
タベースシステム７０または、個別情報資源管理辞書８
０を有するデータベースシステム９０から情報資源管理
辞書５０で指定されたタイミングで情報収集を行い、情
報の授受、変換、格納等の制御を行う。また、情報資源
管理辞書５０で管理されている基本的なメタ情報と実際
のデータベースシステムにおけるメタ情報が異なる場合
には、その旨を利用者に通知する。

【００２５】検索実行部２０は、制御部１０からの指示
により、各データベースシステム７０、９０に適合する
方法でメタ情報を取得するためのプログラムを実行す
る。情報変換部３０は、各データベースシステム７０、
９０から収集したメタ情報を情報資源管理辞書５０に格
納するために、情報資源管理辞書５０の構造に適合する
形式に変換する。

【００２６】情報格納部４０は、情報変換部３０により
変換されたメタ情報を情報資源管理辞書５０に格納す
る。情報資源管理辞書５０は、各データベースシステム
７０、９０が保持するメタ情報を制御部１０を介して収
集し、全てのデータベースシステム７０、９０のメタ情
報を管理し、全体制御のための情報を保有する。

【００２７】ミドルウェア６０は、ネットワークに接続
された各データベースシステム７０、９０へメタ情報収
集のための命令を実行し、各データベースシステム７
０、９０からメタ情報を収集する。図４は、本発明の情
報資源管理制御システムの一連の動作のフローチャート
である。

【００２８】ステップ１０１） 制御部１０は、情報資
源管理辞書５０を監視し、データベース管理者により予
め情報資源管理辞書５０に登録されているネットワーク
に接続されたデータベースシステム７０、９０の所在と
当該データベースシステム７０、９０における情報資源
の収集を実行するタイミングを調査する。

【００２９】ステップ１０２） 制御部１０は、情報資
源管理辞書５０の対象となるデータベースシステム７
０、９０において、メタ情報をどのように管理している
かという情報からメタ情報の検索方法を決定し、検索実
行部２０に検索要求を発行する。

【００３０】ステップ１０３） 検索実行部２０は、対
象となるデータベースシステム７０、９０に対してメタ
情報の抽出の命令を実行する。 ステップ１０４） 検索実行部２０は、抽出したデータ
ベースシステム７０、９０のメタ情報を内部ファイルに
抽出する。

【００３１】ステップ１０５） 検索実行部２０は、検
索すべき全てのデータベースシステムのメタ情報を取得
すると、当該メタ情報を情報変換部３０に転送する。 ステップ１０６） 情報変換部３０は、個々のデータベ
ースシステム７０、９０による形式で転送されたメタ情
報を情報資源管理辞書５０に格納可能な形式に変換す
る。

【００３２】ステップ１０７） 情報格納部４０は、抽
出され、形式変換されたメタ情報を情報資源管理辞書５
０の所定の領域に格納する。図３の例では、データベー
スシステム７０では、データベース７１とメタ情報７２
は独立して設けられており、検索実行部２０は、データ
ベースシステム７０からメタ情報を取得する場合には、
ＤＢＭＳに接続されているメタ情報７２を読み込む。ま
た、データベースシステム９０では、外部インタフェー
スを介して個別情報資源管理辞書８０が設けられてお
り、当該個別情報資源管理辞書８０を検索することによ
りメタ情報を抽出する。

【００３３】図５は、本発明の情報資源管理辞書の構成
を示す。同図に示す情報資源管理辞書５０は、予めデー
タベース管理者により、ネットワーク上に分散配置され
ているデータベースシステムの基本的なメタ情報を登録
するためのレコード構成を示す。

【００３４】同図において、情報資源管理辞書５０のレ
コード５０ａは、データベースの情報とその情報を管理
しているメタ情報についての情報を管理しているもので
あり、データベース名、ホスト名、ＤＢＭＳ名、ＩＲＤ
管理場所、ＩＲＤ種別、同期タイミング等を管理する。
情報資源管理辞書５０のレコード５０ｂは、各データベ
ースシステムのメタ情報のうち、テーブルの情報を管理
しているものである。ここでは、テーブルの名称とその
データベースシステム名を管理する。情報資源管理辞書
５０のレコード５０ｃは、各データベースシステムのメ
タ情報のうち、列の情報を管理しているものであり、こ
こでは、列の名称とその属性、型、桁数、テーブル名を
管理する。

【００３５】

【実施例】以下、図面と共に、本発明の実施例を説明す
る。以下の実施例では、２つの具体的な例を用いて説明
する。 ［第１の実施例］第１の実施例は、ネットワーク上に分
散配置されたデータベースシステムとして、相撲力士検
索システムと人事システムが存在し、相撲力士検索シス
テムのＤＢＭＳで管理されているメタ情報を収集する例
を示す。

【００３６】図６は、本発明の一実施例のネットワーク
に接続されたデータベースシステムのメタ情報の第１の
例である。同図（ａ）は、分散配置されたデータベース
システムの基本的なメタ情報であり、ネットワークに接
続されたデータベースの存在する場所と使用しているＤ
ＢＭＳのタイプ、メタ情報の管理情報や情報資源管理辞
書５０との整合性を管理するタイミング等を管理する、
予め情報資源管理辞書５０に登録される基本的な情報で
ある。

【００３７】同図（ｂ）は、個別情報資源辞書８０から
ロードした結果であり、当該データベース中で管理され
ているテーブルであり、同図（ｃ）は、個別情報資源辞
書８０からロードした結果であり、同図（ｂ）に示すテ
ーブル中に存在する列の情報である。

【００３８】図７は、本発明の一実施例のデータベース
システムに実際に格納されている値を示す。同図（ａ）
は、「部屋テーブル」を示し、同図（ｂ）は、「力士テ
ーブル」を示す。本発明で示す情報資源管理制御システ
ムにおいて、データベース管理者は、ネットワーク上に
分散配置されているデータベースシステムのメタ情報の
存在場所やその管理方法、情報資源管理辞書５０との整
合性を管理するタイミング等を予め定義し、情報資源管
理辞書５０（ａ）上に登録する。

【００３９】まず、データベース管理者により、図６
（ａ）に示すように、相撲力士検索システムの情報資源
の同期のタイミングが「毎月初め」と定義されているも
のとする。制御部１０は、情報資源管理辞書５０を常時
監視しており、情報資源の同期のタイミングが到来した
時点で、検索実行部２０に対してメタ情報収集を指示す
る。これにより、検索実行部２０は、『毎月初め』にな
った時点で制御部１０の指示によりメタ情報収集のため
のプログラムを起動させる。

【００４０】図６の例では、同図（ａ）に示すように、
ＩＲＤの種別は、「Oracleカタログ」であり、ＩＲＤ管
理場所は、「datapro 」であることから、検索実行部２
０は、「datapro 」に対して「Oracleカタログ」用ＩＲ
Ｄ検索プログラムを選択し、メタ情報を取得する。「Or
acleカタログ」の場合、ＳＱＬインタフェースを持つた
め、図８に示すようなＳＱＬ文を発行することにより、
図９に示すような相撲力士検索システムのメタ情報を取
得する。

【００４１】検索実行部２０がこのメタ情報を取得する
と、制御部１０に当該メタ情報を転送する。これにより
制御部１０は、当該メタ情報を情報変換部３０に転送す
る。情報変換部３０は、図１０に示すような当該メタ情
報を情報資源管理辞書５０に適用する形式にフォーマッ
ト変換し、制御部１０に転送する。図１０に示すメタ情
報は、例えば、“部屋住所，char,35,0001”は、「部屋
住所」という列は、３５文字で表され、相撲力士検索デ
ータベースノテーブルＩＤが“０００１”の『部屋』テ
ーブルに属することを示している。

【００４２】これにより、制御部１０は、フォーマット
変換されたメタ情報を情報格納部４０に転送する。情報
格納部４０は、当該メタ情報を情報資源管理辞書５０の
相撲力士検索システムの詳細なメタ情報を格納するため
の格納領域に登録する。利用者は、このようにして登録
された情報資源管理辞書５０のメタ情報に基づいて図７
に示すような各データベースシステムに格納されている
値を取得することが可能となる。

【００４３】［第２の実施例］次に、本発明の第２の実
施例を説明する。図１１は、本発明の一実施例のネット
ワークに接続されたデータベースシステムのメタ情報の
第２の例である。

【００４４】以下の例は、ネットワーク上に分散配置さ
れたデータベースシステムとして「相撲力士検索システ
ム」と「人事システム」が存在し、人事システムのＤＢ
ＭＳで管理しているメタ情報から情報を収集して、情報
資源管理辞書５０に登録するものである。

【００４５】図１１（ａ）は、基本的なメタ情報であ
り、ネットワーク上のデータベースシステムの基本的な
管理情報であり、データベースが存在する場所と使用し
ているＤＢＭＳのタイプ、メタ情報の管理方法や情報資
源管理辞書５０との整合性を管理するタイミング等を管
理している。同図（ｂ），（ｃ）は、個別情報資源辞書
８０からロードされた結果を示す。

【００４６】図１２は、本発明の一実施例のデータベー
スシステムに実際に格納されている値を示す。同図
（ａ）は、「組織テーブル」を示し、同図（ｂ）は、
「社員テーブル」を示す。本発明で示す情報資源管理制
御システムにおいて、データベース管理者は、ネットワ
ーク上に分散配置されているデータベースシステムのメ
タ情報の存在場所やその管理方法、情報資源管理辞書５
０との整合性を管理するタイミング等を予め情報資源管
理辞書５０上に定義し、登録する。

【００４７】まず、データベース管理者により、図１１
（ａ）に示すように、人事システムの情報資源の同期の
タイミングが「ユーザ指定時」と定義されているものと
する。制御部１０は、情報資源管理辞書５０を常時監視
しており、情報資源の同期のタイミングが到来した時点
で、検索実行部２０に対してメタ情報収集を指示する。
これにより、検索実行部２０は、ユーザが情報資源管理
辞書登録実行を選択した時点で、検索実行部２０に対し
てメタ情報収集のためのプログラムを起動させる。

【００４８】図１１の例では、同図（ａ）に示すよう
に、ＩＲＤの種別は、「datrlx1 」であるから「datrlx
1 」に対して「ＤＢprompt」用ＩＲＤ検索プログラムを
選択し、メタ情報を取得する。「ＤＢprompt」のＩＲＤ
検索のためのユーティリティをインタフェースとして持
つため、図１３に示すようなコマンドを発行することに
より、図１４に示すような人事システムのメタ情報を取
得する。同図に示すメタ情報において、例えば、“組織
名,char,40,001”は、４０文字の文字情報であらわさ
れ、その「組織名」という列は、４０文字で表され、人
事データベースのテーブルＩＤが“０００１”の「組
織」テーブルに属することを示している。

【００４９】検索実行部２０がこのメタ情報を取得する
と、制御部１０に当該メタ情報を転送する。これにより
制御部１０は、当該メタ情報を情報変換部３０に転送す
る。情報変換部３０は、図１５に示すような当該メタ情
報を情報資源管理辞書５０に適用する形式にフォーマッ
ト変換し、制御部１０に転送する。ただし、この例で
は、取得したメタ情報と情報資源管理辞書５０のフォー
マットが同一である。

【００５０】これにより、制御部１０は、フォーマット
変換されたメタ情報を情報格納部４０に転送する。情報
格納部４０は、当該メタ情報を情報資源管理辞書５０の
人事システムの詳細なメタ情報格納領域に当該メタ情報
を登録する。これにより、利用者は、情報資源管理辞書
５０に基づいてデータベースシステムを検索することに
より図１２に示されるようなデータベースシステムに格
納されている値を取得することが可能となる。

【００５１】なお、上記の実施例では、予め情報資源管
理辞書５０に、ネットワーク上に分散配置されているデ
ータベースシステムの基本的なメタ情報（ＤＢ名、ホス
ト名、ＤＢＭＳ名、ＩＲＤ管理場所、ＩＲＤ種別、同期
タイミング）をデータベース管理者により登録してお
き、当該情報で個々のデータベースシステムを検索して
取得した詳細なメタ情報を情報資源管理辞書５０に追加
書き込みを行う例を示したが、この例に限定されること
なく、図１６に示すような構成により、データベース管
理者により登録される基本的な情報を別のファイルに登
録しておき、個々のデータベースシステムから取得した
詳細なメタ情報と共に情報資源管理辞書に登録するよう
に構成してもよい。

【００５２】図１６に示す情報資源管理制御システム
は、図３に示す構成に基本メタ情報記憶部１１０を付加
した構成である。当該基本メタ情報記憶部１１０には、
データベースシステム７０、９０の詳細なメタ情報を取
得するための図５の５０ａに示すような基本的なメタ情
報を格納しておき、検索実行部２０がこれを参照し、当
該基本的なメタ情報に基づいてデータベースシステム７
０、９０を検索し、詳細なメタ情報を取得する。これ以
降の情報変換部３０、情報格納部４０の動作は前述の動
作と同様である。

【００５３】なお、本発明は、上記の実施例に限定させ
ることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能
である。

【００５４】

【発明の効果】上述のように本発明の情報資源管理制御
方法及びシステムによれば、ネットワーク上に分散配置
されるデータベースシステムのメタ情報や、各データベ
ースシステム独自の情報資源ツールで管理しているメタ
情報を、個々のデータベースシステム側に手を加えるこ
となく、自動的に収集し、集中的に情報資源管理を行う
ことができる。

【００５５】このため、データベースシステムにおい
て、格納内容の更新があった場合でも、予め情報資源管
理辞書や基本メタ情報記憶部に登録されている基本的な
メタ情報に基づいて更新された格納内容を検索すればよ
いため、容易に情報資源管理辞書の内容も更新すること
が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理を説明するための図である。

【図２】本発明の原理構成図である。

【図３】本発明の情報資源管理制御システムの構成図で
ある。

【図４】本発明の情報資源管理制御システムの一連の動
作のフローチャートである。

【図５】本発明の情報資源管理辞書の構成図である。

【図６】本発明の一実施例のネットワークに接続された
データベースシステムのメタ情報の第１の例である。

【図７】本発明の一実施例のデータベースシステムに実
際に格納されている値を示す図である。

【図８】本発明の一実施例のOracleカタログ用ＩＲＤ検
索プログラム“open database”相撲力士検索のＳＱＬ
文の例である。

【図９】本発明の一実施例の取得したデータベースシス
テムのメタ情報の第１の例である。

【図１０】本発明の一実施例のフォーマット変換された
メタ情報の例である。

【図１１】本発明の一実施例のネットワークに接続され
たデータベースシステムのメタ情報の第２の例である。

【図１２】本発明の一実施例のデータベースシステムに
実際の格納されている値を示す図である。

【図１３】本発明の一実施例のＤＢprompt用ＩＲＤ検索
プログラムのコマンドの例である。

【図１４】本発明の一実施例の取得したデータベースシ
ステムのメタ情報の第２の例である。

【図１５】本発明の一実施例のフォーマット変換された
メタ情報の例である。

【図１６】本発明の他の実施例の情報資源制御システム
の構成図である。

【符号の説明】

１０ 制御部 ２０ 検索実行部 ３０ 情報変換部 ４０ 情報格納部 ５０ 情報資源管理辞書 ６０ ミドルウェア ７０ データベースシステム ８０ 個別情報資源辞書 ９０ データベースシステム １００ 登録手段 １１０ 基本メタ情報記憶部

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 様々な形式で管理されているネットワー
   ク上に分散配置されているデータベースシステムのメタ
   情報を収集し、各情報資源のメタ情報を格納する情報資
   源管理辞書に登録する情報資源管理制御方法において、 予め全体のデータベースシステムのメタ情報を管理する
   情報資源管理辞書に、ネットワークに接続されているデ
   ータベースシステムの情報収集のための基本的な管理情
   報を登録し、 前記情報収集のための基本的な情報により指定されたタ
   イミングで個別データベースシステムのメタ情報や個別
   の情報資源ツールからメタ情報を収集し、 収集されたメタ情報を前記情報資源管理辞書に反映させ
   ることを特徴とする情報資源管理制御方法。
2. 【請求項２】 前記データベースシステムの情報収集の
   ための基本的な管理情報として、該データベースシステ
   ム内の検索対象情報が格納されているアドレス、情報取
   得方法、情報取得のタイミングを、前記情報資源管理辞
   書に登録しておく請求項１記載の情報資源管理制御方
   法。
3. 【請求項３】 前記データベースシステムの前記メタ情
   報を収集する際に、 予め前記情報資源管理辞書に登録されている対象となる
   データベースシステムのメタ情報の基本的な管理情報を
   参照して、該データベースシステムで管理されているメ
   タ情報を抽出し、 抽出された前記メタ情報を前記情報資源管理辞書に格納
   可能な形式に変換し、 形式変換されたメタ情報を前記情報資源管理辞書に格納
   する請求項１記載の情報資源管理制御方法。
4. 【請求項４】 様々な形式で管理されているネットワー
   ク上に分散配置されているデータベースシステムのメタ
   情報を収集し、各情報資源のメタ情報を格納する情報資
   源管理辞書に登録する情報資源管理制御方法において、 予め記憶手段に、ネットワークに接続されているデータ
   ベースシステムの情報収集のための基本的な管理情報を
   登録し、 前記情報収集のための基本的な情報により指定されたタ
   イミングで個別データベースシステムのメタ情報や個別
   の情報資源ツールからメタ情報を収集し、 収集されたメタ情報を前記情報資源管理辞書に登録する
   ことを特徴とする情報資源管理制御方法。
5. 【請求項５】 前記データベースシステムの情報収集の
   ための基本的な管理情報として、該データベースシステ
   ム内の検索対象情報が格納されているアドレス、情報取
   得方法、情報取得のタイミングを、前記記憶手段に登録
   しておく請求項４記載の情報資源管理制御方法。
6. 【請求項６】 前記データベースシステムの前記メタ情
   報を収集する際に、 予め前記記憶手段に登録されている対象となるデータベ
   ースシステムのメタ情報の基本的な管理情報を参照し
   て、該データベースシステムで管理されているメタ情報
   を抽出し、 抽出された前記メタ情報を前記情報資源管理辞書に格納
   可能な形式に変換し、 形式変換されたメタ情報を前記情報資源管理辞書に格納
   する請求項４記載の情報資源管理制御方法。
7. 【請求項７】 個々のメタ情報を保持し、様々な形式で
   管理されているネットワーク上に分散配置されているデ
   ータベースシステムと、 前記データベースシステムのメタ情報を格納するための
   情報資源管理辞書と、 前記データベースシステムの情報収集のための基本的な
   メタ情報を前記情報資源管理辞書から取得し、該基本的
   なメタ情報に基づいて前記データベースシステムから詳
   細なメタ情報を抽出して、前記情報資源管理辞書に登録
   する登録手段とを有することを特徴とする情報資源管理
   制御システム。
8. 【請求項８】 前記情報資源管理辞書は、 前記データベースシステムの情報収集のための基本的な
   メタ情報として、少なくとも、該データベースシステム
   内の検索対象情報が格納されているアドレス、情報取得
   方法、情報取得のタイミングの各情報を格納する基本情
   報格納領域を有する請求項７記載の情報資源管理制御シ
   ステム。
9. 【請求項９】 前記登録手段は、 前記データベースシステムの前記メタ情報を収集する際
   に、前記情報資源管理辞書の前記基本情報格納領域のデ
   ータベースシステムのメタ情報の基本的な管理情報を参
   照して、該データベースシステムで管理されているメタ
   情報を検索するメタ情報検索手段と、 前記情報検索手段により検索された前記メタ情報を前記
   情報資源管理辞書に格納可能な形式に変換する形式変換
   手段を含む請求項７記載の情報資源管理制御システム。
10. 【請求項１０】 個々のメタ情報を保持し、様々な形式
    で管理されているネットワーク上に分散配置されている
    データベースシステムと、 個々のデータベースシステムのメタ情報を格納するため
    の情報資源管理辞書と、 前記データベースシステムの情報収集のための基本的な
    メタ情報を格納するための記憶手段と、 前記データベースシステムの情報収集のための基本的な
    メタ情報を前記記憶手段から取得し、該基本的なメタ情
    報に基づいて前記データベースシステムから詳細なメタ
    情報を抽出して、前記記憶手段の基本的なメタ情報と共
    に情報資源管理辞書に登録する登録手段とを有すること
    を特徴とする情報資源管理制御システム。
11. 【請求項１１】 前記記憶手段は、 前記データベースシステムの情報収集のための基本的な
    メタ情報として、少なくとも、該データベースシステム
    内の検索対象情報が格納されているアドレス、情報取得
    方法、情報取得のタイミングの各情報を格納する基本情
    報格納領域を有する請求項１０記載の情報資源管理制御
    システム。
12. 【請求項１２】 前記登録手段は、 前記データベースシステムの前記メタ情報を収集する際
    に、前記記憶手段の基本的なメタ情報を参照して、該デ
    ータベースシステムで管理されているメタ情報を検索す
    るメタ情報検索手段と、 前記情報検索手段により検索された前記メタ情報を前記
    情報資源管理辞書に格納可能な形式に変換する形式変換
    手段を含む請求項１０記載の情報資源管理制御システ
    ム。