JPH1091405A - ソフトウェア保守方法 - Google Patents

ソフトウェア保守方法

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JPH1091405A
JPH1091405A JP24597196A JP24597196A JPH1091405A JP H1091405 A JPH1091405 A JP H1091405A JP 24597196 A JP24597196 A JP 24597196A JP 24597196 A JP24597196 A JP 24597196A JP H1091405 A JPH1091405 A JP H1091405A
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JP
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software
program
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generation
maintenance method
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JP24597196A
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Hideji Nishijima
英児 西島
Akibumi Nakabashi
晃文 中橋
Keiichi Sannomiya
恵一 三宮
Kuniyuki Kikuchi
邦行 菊地
Katsumi Kono
克己 河野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる複数のシステム世代番号のソフトウェ
アシステムを管理することが可能な技術を提供する。 【解決手段】 異なる複数のソフトウェアシステムを構
成するプログラムのプログラム世代番号と前記プログラ
ムを生成するソースファイルのソースファイル世代番号
とを対応付けるソフトウェア世代管理データベースを作
成し、前記異なる複数のソフトウェアシステムのシステ
ム世代番号と前記ソフトウェアシステムを構成するプロ
グラムのプログラム世代番号とを対応付けるシステム定
義ファイルを作成し、前記ソフトウェア世代管理データ
ベース及びシステム定義データベースによって対応付け
られたシステム世代番号、プログラム世代番号及びソー
スファイル世代番号により、異なる複数のシステム世代
番号のソフトウェアシステムを構成するプログラムを管
理するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の実行系計算
機のソフトウェア保守を行うソフトウェア保守方法に関
し、特に、複数の実行系計算機で稼働する異なる複数の
バージョンのソフトウェアの保守を行うソフトウェア保
守方法に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の分散配置された複数の実行系計算
機で稼働する分散システムの開発では、例えば世代番号
がV1.0であるソフトウェア一式を1つの開発系計算
機で開発した後に、複数の実行系計算機に前記開発した
ソフトウェアをインストールして稼働させている。
【0003】前記稼働させたソフトウェアの保守段階に
入ると、前記ソフトウェアに対して各種の修正が行われ
るので、各実行系計算機内のソフトウェアは取り扱う環
境の違いによってそれぞれソースコードが異なってく
る。
【0004】この違いを識別する為にソフトウェアの世
代管理に従ってソフトウェアをバージョン表現すると、
当該ソフトウェアは、例えば実行系計算機AではV1.
2で稼働し、実行系計算機BではV1.3で稼働し、実
行系計算機CではV1.1で稼働していると表現でき
る。
【0005】この様に、前記分散システムの開発では、
各実行系計算機で稼働しているソフトウェアの世代番号
が異なることがほとんどであり、前記分散システムでは
ソフトウェア世代管理が必要不可欠である。
【0006】さて、ソフトウェア一式(以下ソフトウェ
アシステムと呼ぶ)は複数のプログラム(ロードモジュ
ール)で構成され、前記プログラムは複数のソースファ
イルにより生成される複数のオブジェクトモジュールに
より構成される。
【0007】前記ソフトウェアシステムにおいて、プロ
グラムは入替え処理を行う最小単位であり、ソースファ
イルは修正処理を行う最小単位である。
【0008】前記分散システムの開発の様に、複数の世
代番号のソフトウェアシステムの保守を行う場合には、
これらソフトウェアシステム、プログラム及びソースフ
ァイルに対して、それぞれシステム世代番号、プログラ
ム世代番号及びソースファイル世代番号を付加し、前記
世代番号によるソフトウェア世代管理を行うことが次の
理由により必要不可欠となる。
【0009】(1)システム世代番号:1つの実行系計
算機において、ソフトウェアシステムを入替えたタイミ
ングでシステム世代番号を更新することによって、シス
テム世代番号の遷移或いは入替え履歴を実行系計算機単
位で管理することが可能となる。
【0010】前記の様にシステム世代番号を実行系計算
機単位で管理すると、ある実行系計算機で稼働している
全てのプログラムがどの世代番号のソフトウェアシステ
ムを構成しているかを知りたい場合や、または、実行系
計算機AがV1.1、V1.2、V1.3とバージョン
アップされている場合に実行系計算機BがV1.1のま
まならば実行系計算機BをV1.3にする等の様に、ソ
フトウェアシステムの管理が容易となる。
【0011】(2)プログラム世代番号:プログラムは
実行系計算機に格納される最小単位であるので、実行系
計算機に格納されているプログラムが何の世代番号のも
のかを識別できる必要がある。
【0012】これは、プログラムの入替えを行うときに
プログラムの世代番号の指定がないと、リモート保守マ
シンやシステム管理者は、どのプログラムの入替えを行
うべきかが判らないからである。
【0013】(3)ソースファイル世代番号:不具合原
因元のソースファイルのバージョンを特定することが可
能となり、不具合対策を実施することが可能となる為で
ある。
【0014】また、従来のソフトウェア管理方法につい
ては、特開平5−108317号「ネットワークシステ
ム及びそのソフトウェア管理方法」に示されている。
【0015】前記従来のソフトウェア管理方法では、複
数の異質なソフトウェアを保守する場合に、ソフトウェ
アの処理内容(制御系/情報系)、信頼度(入替えの成
功率が100%かそれ以外)、改修頻度(何回/月)等
に柔軟に対応する為のソフトウェア/サイト管理構成及
び方法を特徴としている。
【0016】前記従来のソフトウェア管理方法のソフト
ウェア/サイト管理では、マトリックステーブルを準備
して、行欄にサイト名称を列欄にソフトウェア名称を記
述しておき、ソフトウェア名称欄を管理種別と世代番号
の欄に分けた構成としている。
【0017】前記構成のサイト欄と管理種別欄の交差す
る欄にソフトウェアの転送種別(Bulletin B
oard/Broad Cast/PtoP)と配布種
別(ソースファイル/プログラム(ロードモジュールか
オブジェクトモジュール))を記述し、サイト欄と世代
番号欄の交差する欄にソフトウェアの世代番号を記述し
ておく(制御系ではメモリ占有量、常駐/非常駐等のプ
ログラム属性も管理)。
【0018】前記従来のソフトウェア管理方法では、こ
のソフトウェア/サイト管理をソフトウェア保守専用の
計算機が一括して集中管理すると共に、管理対象をシス
テムプログラムとユーザプログラムとしている。
【0019】前記従来のソフトウェア管理方法における
ソフトウェアの転送は、制御系ネットワークの負荷に妨
げない為に、情報系ネットワークを介して行なう。
【0020】前記情報系ネットワークを介して実行系計
算機へソフトウェアを転送した後に、実行系計算機が現
行から新バージョンへソフトウェアを切り替える。
【0021】このソフトウェア切り替えに失敗した場合
には、実行系計算機は旧バージョンのソフトウェアへの
復旧が可能である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見い出した。
【0023】すなわち、前記従来のソフトウェア管理方
法では、主として、現実のアプリケーションプログラム
に対するソフトウェア保守へ適用する場合に、ソフトウ
ェア保守の信頼性を損なう次の問題点がある。
【0024】(1)ソースファイルとロードモジュール
の世代番号間の相対関係がない。
【0025】この為、複数バージョンの内の1つのバー
ジョンのロードモジュールが不良を発生させた場合、そ
のロードモジュールに対するソースファイルのバージョ
ンを特定できないので、ロードモジュールの不良を対策
することができない。
【0026】但し、最新バージョンのソースファイルで
置き換えるという対策は可能であるが、この様な対策は
現実のアプリケーションプログラムではほとんどありえ
ない。
【0027】(2)現実のアプリケーションプログラム
において、プログラム種別には、ライブラリ、間接リン
クライブラリ(IRSUB)、タスク、プロセス等があ
る。
【0028】この場合、共通プログラム(ライブラリと
IRSUB)を先に入替えておかないと、タスクとプロ
セスは旧バージョン(入替え前)の共通プログラムとリ
ンケージする危険性があり、そのタスクとプロセスを新
バージョンとして正常に切り替えができない。この入替
え順序については何も言及されていない。
【0029】(3)ソフトウェア管理は、新/現/旧の
3種類のバージョンのプログラム(ソースファイルまた
はロードモジュール)を管理するだけであり、複数世代
のプログラムを管理していない。
【0030】この為、実行系計算機にソフトウェアを登
録した時点で、実行系計算機に格納されている異なる複
数の世代番号のソフトウェア一式(ソースファイル及び
ロードモジュールの現行バージョンの一式)を外部記憶
媒体へバックアップすることができない。
【0031】(4)従来のソフトウェアの登録では、あ
るプログラムの入替え処理を行ったときの実績管理は、
当該プログラムを実行環境にローディングしたときの結
果と直接関連がなかった為、実績管理が実行環境に一致
していないことがあり、実績と実行環境の一致性を保証
できないという問題があった。
【0032】本発明の目的は、異なる複数のシステム世
代番号のソフトウェアシステムを管理することが可能な
技術を提供することにある。
【0033】本発明の他の目的は、異なる複数のシステ
ム世代番号のソフトウェアシステム構築の再現性を向上
させることが可能な技術を提供することにある。
【0034】本発明の他の目的は、稼働中のソフトウェ
アシステムを構成するプログラムから前記プログラムを
生成するソースファイル及びソースファイル世代番号を
特定することが可能な技術を提供することにある。
【0035】本発明の他の目的は、プログラムの配布時
間を最小限に抑えることが可能な技術を提供することに
ある。
【0036】本発明の他の目的は、稼働中の複数のシス
テム世代番号のソフトウェアシステムを構成するプログ
ラムを生成するソースファイルのバックアップを行うこ
とが可能な技術を提供することにある。
【0037】本発明の他の目的は、実行系計算機のソフ
トウェアシステムを変更したときにリンク関係を確認す
ることが可能な技術を提供することにある。
【0038】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明かにな
るであろう。
【0039】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0040】(1)複数の実行系計算機で稼働するソフ
トウェアシステムの保守を行うソフトウェア保守方法に
おいて、異なる複数のソフトウェアシステムを構成する
プログラムのプログラム世代番号と前記プログラムを生
成するソースファイルのソースファイル世代番号とを対
応付けるソフトウェア世代管理データベースを作成し、
前記異なる複数のソフトウェアシステムのシステム世代
番号と前記ソフトウェアシステムを構成するプログラム
のプログラム世代番号とを対応付けるシステム定義ファ
イルを作成し、前記ソフトウェア世代管理データベース
及びシステム定義データベースによって対応付けられた
システム世代番号、プログラム世代番号及びソースファ
イル世代番号により、異なる複数のシステム世代番号の
ソフトウェアシステムを構成するプログラムを管理する
ものである。
【0041】前記ソフトウェア保守方法では、異なる複
数のソフトウェアシステムを構成するプログラムのプロ
グラム世代番号と前記プログラムを生成するソースファ
イルのソースファイル世代番号とを対応付けるソフトウ
ェア世代管理データベースを作成しておく。
【0042】前記ソフトウェア世代管理データベースで
は、プログラムとソースファイルの関連付けを明確にす
る為に、プログラムとソースファイルを階層的なディレ
クトリで管理する。
【0043】例えば、プログラム単位毎にSCCS(S
ource Code Control Syste
m)及びプログラム世代番号のディレクトリを設けて、
SCCS下にソースファイルを世代管理して格納してお
き、プログラム世代番号のディレクトリ別に配布対象フ
ァイルを格納しておく。
【0044】また、前記ソフトウェア保守方法では、前
記異なる複数のソフトウェアシステムのシステム世代番
号と前記ソフトウェアシステムを構成するプログラムの
プログラム世代番号とを対応付けるシステム定義ファイ
ルを作成しておく。
【0045】前記ソフトウェア世代管理データベース及
びシステム定義データベースによって対応付けられたシ
ステム世代番号、プログラム世代番号及びソースファイ
ル世代番号により、特定のシステム世代番号のソフトウ
ェアシステムを構成するプログラムと前記プログラムを
生成するソースファイルとを対応付けることができる。
【0046】そこで、前記ソフトウェア保守方法では、
異なる複数のシステム世代番号のソフトウェアシステム
を構成するプログラム、すなわち、前記ソフトウェアシ
ステムを構成するロードモジュール、または、前記ロー
ドモジュールを生成するオブジェクトモジュールやソー
スファイルを各システム世代番号毎に管理し、任意のシ
ステム世代番号のソフトウェアシステムの構築を可能と
している。
【0047】以上の様に、前記ソフトウェア保守方法に
よれば、システム世代番号、プログラム世代番号及びソ
ースファイル世代番号を対応付けているので、異なる複
数のシステム世代番号のソフトウェアシステムを管理す
ることが可能である。
【0048】(2)前記(1)に記載されたソフトウェ
ア保守方法において、前記ソフトウェア世代管理データ
ベース及びシステム定義データベースによって対応付け
られたシステム世代番号、プログラム世代番号及びソー
スファイル世代番号により、特定のシステム世代番号の
ソフトウェアシステムを構成するプログラムを実行系計
算機に配布するものである。
【0049】前記ソフトウェア保守方法において、実行
系計算機で稼働中のソフトウェアシステムを異なるシス
テム世代番号のソフトウェアシステムに変更する場合に
は、まず、システム世代番号を指定して前記システム定
義データベースを検索し、前記システム世代番号に対応
するプログラム名とプログラム世代番号を読み出す。
【0050】次に、前記プログラム名とプログラム世代
番号を使用して前記ソフトウェア世代管理データベース
を検索し、前記プログラム名及びプログラム世代番号に
対応するオブジェクトモジュールを読み出して、実行系
計算機に配布する。
【0051】前記実行系計算機では、前記配布されたオ
ブジェクトモジュールによりプログラムを生成し、現行
のプログラムと入れ替える。
【0052】以上の様に、前記ソフトウェア保守方法に
よれば、システム定義データベース及びソフトウェア世
代管理データベースの内容に従ってプログラムの配布を
行うので、異なる複数のシステム世代番号のソフトウェ
アシステム構築の再現性を向上させることが可能であ
る。
【0053】(3)前記(2)に記載されたソフトウェ
ア保守方法において、前記配布されたプログラムと現行
のプログラムとの入替え処理を実行し、前記入替え処理
が成功したときに、前記入替え処理を行ったソフトウェ
アシステムのシステム世代番号、プログラム世代番号、
ソースファイル名及びソースファイル世代番号を稼働バ
ージョン管理データベースに格納して実行系計算機で稼
働中のソフトウェアシステムを管理するものである。
【0054】前記ソフトウェア保守方法では、前記配布
されたプログラムと現行のプログラムとの入替え処理を
実行し、前記入替え処理が成功すると、前記入替え処理
を行ったプログラムからソースファイル名とソースファ
イル世代番号を取得する。
【0055】次に、前記入替えたソフトウェアシステム
のシステム世代番号、プログラム世代番号、ソースファ
イル名及びソースファイル世代番号を稼働バージョン管
理データベースに格納する。
【0056】前記の様にして入替え処理を行ったソフト
ウェアシステムを稼働させた結果、特定のプログラムに
不具合が発生した場合には、前記稼働バージョン管理デ
ータベースを検索し、不具合が発生したソースファイル
及びソースファイル世代番号を特定する。
【0057】以上の様に、前記ソフトウェア保守方法に
よれば、入替え処理の行われたプログラムを生成するソ
ースファイル名とソースファイル世代番号を稼働バージ
ョン管理データベースに格納しているので、稼働中のソ
フトウェアシステムを構成するプログラムから前記プロ
グラムを生成するソースファイル及びソースファイル世
代番号を特定することが可能である。
【0058】(4)前記(3)に記載されたソフトウェ
ア保守方法において、前記特定のシステム世代番号のソ
フトウェアシステムを構成するプログラムを配布する際
に、前記システム定義データベースの内容と前記稼働バ
ージョン管理データベースの内容とを比較し、前記稼働
バージョン管理データベースに格納されていない世代番
号のプログラムのみを配布するものである。
【0059】前記ソフトウェア保守方法において、特定
のシステム世代番号のソフトウェアシステムを構成する
プログラムを配布する際に、前記システム定義データベ
ースに格納されている前記特定のシステム世代番号のプ
ログラム名及びプログラム世代番号と、前記稼働バージ
ョン管理データベースに格納されている稼働中のシステ
ム世代番号のプログラム及びプログラム世代番号とを比
較する。
【0060】前記システム定義データベースに示された
前記特定のシステム世代番号のソフトウェアシステムを
構成するプログラムの内で、前記稼働バージョン管理デ
ータベースに格納されていない世代番号のプログラムを
選択し、前記選択したプログラムを生成するオブジェク
トモジュールのみを実行系計算機に配布する。
【0061】以上の様に、前記ソフトウェア保守方法に
よれば、稼働バージョン管理データベースに格納されて
いない世代番号のプログラムのみを配布するので、プロ
グラムの配布時間を最小限に抑えることが可能である。
【0062】(5)前記(3)に記載されたソフトウェ
ア保守方法において、前記稼働バージョン管理データベ
ースに格納されているシステム世代番号、プログラム世
代番号及びソースファイル世代番号を収集してバージョ
ン履歴管理データベースを作成し、前記作成したバージ
ョン履歴管理データベースに格納されたシステム世代番
号、プログラム世代番号及びソースファイル世代番号の
情報に従って、特定のシステム世代番号のソフトウェア
システムを構成するプログラムを生成するソースファイ
ルまたはオブジェクトモジュールのバックアップを行う
ものである。
【0063】前記ソフトウェア保守方法では、まず、複
数の実行系計算機に格納されている稼働バージョン管理
データベース中のシステム世代番号、プログラム世代番
号及びソースファイル世代番号を収集してバージョン履
歴管理データベースを作成する。
【0064】次に、前記作成したバージョン履歴管理デ
ータベースに格納されたシステム世代番号、プログラム
世代番号及びソースファイル世代番号の情報に従って、
特定のシステム世代番号のソフトウェアシステムを構成
するプログラムを生成するソースファイルまたはオブジ
ェクトモジュールのバックアップを行う。
【0065】従来のソフトウェア管理では、新システム
世代番号、現行システム世代番号及び旧システム世代番
号の3種類のシステム世代番号のソフトウェアシステム
のみを管理するので、それ以外のシステム世代番号のソ
フトウェアシステムのバックアップを行うのは困難であ
る。
【0066】また、異なる複数のシステム世代番号のソ
フトウェアシステムの管理を行っている場合には、バッ
クアップを行うべきシステム世代番号のソフトウェアシ
ステムが複数存在しており、どのシステム世代番号のソ
フトウェアシステムについてバックアップを行うべきか
が明かでない場合が生じる。
【0067】そこで、前記ソフトウェア保守方法で、複
数の実行系計算機の稼働バージョン管理データベースか
ら稼働中のシステム世代番号のソフトウェアシステムに
関する情報を収集してバージョン履歴管理データベース
を作成し、前記作成したバージョン履歴管理データベー
スを参照してバックアップを行う。
【0068】以上の様に、前記ソフトウェア保守方法に
よれば、複数の実行系計算機で稼働中のソフトウェアシ
ステムの情報を収集してバックアップを行うので、稼働
中の複数のシステム世代番号のソフトウェアシステムを
構成するプログラムを生成するソースファイルのバック
アップを行うことが可能である。
【0069】(6)前記(3)に記載されたソフトウェ
ア保守方法において、前記配布されたプログラムを現行
のプログラムと入替える入替え処理を行った後に前記プ
ログラムのリンク関係の正当性を検査するものである。
【0070】前記ソフトウェア保守方法では、前記配布
されたプログラムを現行のプログラムと入替える入替え
処理を行った後に、前記プログラムのリンク関係の正当
性を検査するコマンドを実行して、前記入替え処理を行
ったプログラムに未解決の外部参照が存在しているかど
うかを調べている。
【0071】前記入替え処理が行われたプログラムの内
で、実行時に動的なリンクが行われるものについては、
プログラム単体でリンク関係の正当性を調べることがで
きないので、前記入替え処理が終了したときに前記入替
え処理を行ったプログラムについて、リンク関係の正当
性を検査するコマンドを発行して、当該システム世代番
号のソフトウェアシステムのリンク関係の正当性を調べ
ている。
【0072】以上の様に、前記ソフトウェア保守方法に
よれば、プログラムの入替え処理を行った後にプログラ
ムのリンク関係の正当性を検査するので、実行系計算機
のソフトウェアシステムを変更したときにリンク関係を
確認することが可能である。
【0073】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)以下に、本発明のソフトウェア保守方法
において、複数の稼働バージョンのソフトウェアの保守
を行う実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する実
施装置について説明する。
【0074】図1は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置の概略構成を示す図である。図1
において、100はリモート保守マシン、101はソフ
トウェア世代管理データベース、102はシステム定義
データベース、103はソフトウェア保守処理部、10
4はバージョン履歴管理データベース、105はソース
バックアップ処理部、110は実機マシン、111は入
替え対象格納データベース、112はソフトウェア入替
え処理部、113は稼働バージョン管理データベースで
ある。
【0075】図1に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置は、リモート保守マシン
100と、ソフトウェア世代管理データベース101
と、システム定義データベース102と、ソフトウェア
保守処理部103と、バージョン履歴管理データベース
104と、ソースバックアップ処理部105と、実機マ
シン110と、入替え対象格納データベース111と、
ソフトウェア入替え処理部112と、稼働バージョン管
理データベース113とを有している。
【0076】また、図1に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置では、ソフトウェ
ア保守を行うリモート保守マシン100と、ソフトウェ
ア保守の対象となる実行系計算機である実機マシン11
0とをネットワークで接続している。
【0077】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100は、ソフトウ
ェア世代管理データベース101、システム定義データ
ベース102、ソフトウェア保守処理部103、バージ
ョン履歴管理データベース104及びソースバックアッ
プ処理部105を備えている。
【0078】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置の実機マシン110は、入替え対象格納デ
ータベース111、ソフトウェア入替え処理部112及
び稼働バージョン管理データベース113を備えてい
る。
【0079】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置では、リモート保守マシン100がソフト
ウェア保守処理部103によって各実機マシン110へ
新バージョンのプログラムを配布した後に、各実機マシ
ン110の実行環境上のプログラムは、ソフトウェア入
替え処理部112によって現行から新バージョンへ入替
わる。
【0080】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100のソフトウェ
ア世代管理データベース101は、ソースやオブジェク
ト及びロードモジュールの全世代を管理する為のデータ
ベースである。
【0081】図2は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のソフトウェア保守の対象となる
ハードウェア構成の一例を示す図である。図2におい
て、211〜219は制御計算機、221〜229はワ
ークステーション、231〜239はパーソナルコンピ
ュータである。
【0082】図2に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア保守の対
象となるハードウェア構成は、制御計算機211〜21
9と、ワークステーション221〜229と、パーソナ
ルコンピュータ231〜239とを有している。
【0083】また、図2に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア保
守の対象となるハードウェア構成では、リモート保守マ
シン100と実機マシン110とをネットワークで接続
しており、実機マシン110として、装置名が「RCS
−1」、「RCS−2」、...「RCS−n」である
制御計算機211〜219、装置名が「WS−1」、
「WS−2」、...「WS−n」であるワークステー
ション221〜229及び装置名が「PC−1」、「P
C−2」、...「PC−n」であるパーソナルコンピ
ュータ231〜239がネットワークに接続されてい
る。
【0084】以下の例では、実機マシン110の内の装
置名が「RCS−1」である制御計算機211に対する
ソフトウェア保守の方法を説明する。
【0085】なお、制御計算機211以外の実機マシン
110に対するソフトウェア保守の方法は、制御計算機
211の場合と同様な方法で実現されるので割愛する。
【0086】図3は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のソフトウェア世代管理データベ
ース101の一例を示す図である。図3において、30
1は装置種別、302はプログラム名、303はプログ
ラム世代番号である。
【0087】図3に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア世代管理
データベース101は、装置種別301と、プログラム
名302と、プログラム世代番号303とを有してい
る。
【0088】また、図3に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア世
代管理データベース101では、ディレクトリの階層構
造により、装置種別301で識別される装置と前記装置
に登録されるプログラムとを対応付けると共に、前記登
録されるプログラムの世代番号である複数のプログラム
世代番号303と当該プログラム世代番号のプログラム
を構成するオブジェクトモジュールとを対応付けてい
る。
【0089】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100のソフトウェ
ア世代管理データベース101である「SFT_DB」
は、装置種別301を示す第1ディレクトリと、プログ
ラム名302を示す第2ディレクトリと、プログラム世
代番号303を示す第3ディレクトリを備えており、ま
た、プログラム世代番号303を示す第3ディレクトリ
には、SCCS(Source Code Contr
ol System)によりソースファイルを世代管理
する為に、前記のプログラム世代番号303の他にSC
CSのディレクトリを備えている。
【0090】リモート保守マシン100のソフトウェア
世代管理データベース101の装置種別301は、実機
マシン110として存在する装置の種類を表しており、
「RCS」は制御計算機211〜219を示し、「W
S」はワークステーション221〜229を示し、「P
C」はパーソナルコンピュータ231〜239を示して
いる。
【0091】リモート保守マシン100のソフトウェア
世代管理データベース101のプログラム名302は、
実機マシン110に登録しなければならないプログラム
の名称を示しており、プログラム世代番号303は、プ
ログラムの世代番号を示している。
【0092】リモート保守マシン100のソフトウェア
世代管理データベース101のプログラム世代番号30
3を示すディレクトリ下には、実機マシン110に転送
されるファイル、すなわち、配布済みのプログラムを実
行環境に登録するコマンドプロシジャであるap_lo
ad及び前記コマンドプロシジャの実行で必要となるオ
ブジェクトモジュールが置かれている。
【0093】また、リモート保守マシン100のソフト
ウェア世代管理データベース101のプログラム世代番
号303を示すディレクトリ中のディレクトリSCCS
には、前記オブジェクトモジュールを生成するソースフ
ァイルが置かれている。
【0094】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置の実機マシン110である制御計算機21
1において、プログラム名302がprocAでプログ
ラム世代番号303がV1.2であるプロセスと、プロ
グラム名302がtaskAでプログラム世代番号30
3がV1.1であるタスクと、プログラム名302がi
rsubAでプログラム世代番号303がV1.1であ
る間接リンクライブラリとが登録されている場合にはリ
モート保守マシン100のソフトウェア世代管理データ
ベース101は以下の様に構成される。
【0095】すなわち、装置種別301を示すディレク
トリRCSと、プログラム名302を示すディレクトリ
procA、taskA及びirsubAと、proc
Aのプログラム世代番号303を示すディレクトリV
1.1及びV1.2と、taskAのプログラム世代番
号303を示すディレクトリV1.1と、irsubA
のプログラム世代番号303を示すディレクトリV1.
1によりリモート保守マシン100のソフトウェア世代
管理データベース101を構成する。
【0096】なお、図3ではprocAのプログラム世
代番号303を示すディレクトリV1.3及びtask
Aのプログラム世代番号303を示すディレクトリV
1.2が既に存在するが、これは後述する様に新たに生
成されるディレクトリである。
【0097】以下に、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のリモート保守マシン100のソ
フトウェア世代管理データベース101において、制御
計算機211のプログラム名302がprocAである
プロセスをV1.2からV1.3へ、プログラム名30
2がtaskAであるタスクをV1.1からV1.2へ
バージョンアップする処理について説明する。
【0098】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100において、ソ
フトウェア開発者は、SCCS管理によってディレクト
リSCCSに存在するソースファイルs.procA
B.c及びs.taskAB.cを修正した後に、最新
ソースファイルをコンパイルしたオブジェクトproc
AA.o、procAB.o、procAC.o及びt
askAA.o、taskAB.o、taskAC.o
を準備する。
【0099】このSCCS管理によって、ソースファイ
ルprocAB.c及びtaskAB.c並びにオブジ
ェクトprocAB.o及びtaskAB.oにソース
ファイル世代番号がスタンプされる。
【0100】その後に、プログラム名302がproc
Aであるディレクトリ下にプログラム世代番号303が
V1.3であるディレクトリを作成し、また、プログラ
ム名302がtaskAであるディレクトリ下にプログ
ラム世代番号303がV1.2であるディレクトリを作
成する。
【0101】さらに、ソフトウェア開発者は、proc
AのV1.3のディレクトリ下にV1.3のprocA
を実行環境に登録するコマンドプロシジャを作成し、t
askAのV1.2のディレクトリ下にV1.2のta
skAを実行環境に登録するコマンドプロシジャを作成
する。
【0102】ここで、前記コマンドプロシジャは、実行
形式のプログラムであるプロセスやタスクを生成するコ
ンパイルやリンク等のコマンドを記述したファイルであ
る。
【0103】次に、procAのV1.3のディレクト
リ下にprocAA.o、procAB.o及びpro
cAC.oを格納し、taskAのV1.2のディレク
トリ下にtaskAA.o、taskAB.o及びta
skAC.oを格納しておく。
【0104】以上の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置において、リモート保守マシ
ン100のソフトウェア世代管理データベース101を
管理していくことによって、ソフトウェアシステムの開
発を行う過程で生成される全世代のソースファイルやオ
ブジェクトモジュール等を管理していくことが可能とな
る。
【0105】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100のシステム定
義データベース102は、実機マシン110である制御
計算機211〜219等の各装置へ登録するプログラム
を定義しておくデータベースである。
【0106】図4は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のシステム定義データベース10
2の一例を示す図である。図4において、401は装置
名、402はシステム世代番号、403〜405は定義
ファイルである。
【0107】図4に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置のシステム定義データベ
ース102は、装置名401と、システム世代番号40
2と、定義ファイル403〜405とを有している。
【0108】また、図4に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置のシステム定義デ
ータベース102では、ディレクトリの階層構造によ
り、装置名401で示される各装置と前記装置に登録さ
れるソフトウェアシステムの複数のシステム世代番号4
02とを対応付けると共に、前記登録されるソフトウェ
アシステムのシステム世代番号402と、当該システム
世代番号のソフトウェアシステムを構成するプログラム
の名称及びプログラムの世代番号とを対応付けている。
【0109】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100のシステム定
義データベース102である「DF_DB」は、装置名
401を示す第1ディレクトリと、システム世代番号4
02を示す第2ディレクトリとを備えている。
【0110】リモート保守マシン100のシステム定義
データベース102の装置名401は、実機マシン11
0として存在する装置の名称を示しており、システム世
代番号402は、装置名401で示される装置に登録さ
れるソフトウェアシステム全体の世代番号を表してい
る。
【0111】リモート保守マシン100のシステム定義
データベース102のシステム世代番号402を示すデ
ィレクトリ下には、当該システム世代番号のソフトウェ
アシステムを構成するプログラムを定義した定義ファイ
ル403〜405であるdefine.DBを作成して
おく。
【0112】定義ファイル403〜405であるdef
ine.DBは、第1欄にプログラム名302を、第2
欄にプログラム世代番号303を、第3欄にプログラム
種別を記述したファイルである。
【0113】例えば、実機マシン110の制御計算機2
11のソフトウェアシステムのシステム世代番号402
をV1.2からV1.3へバージョンアップする場合で
は、装置名401がRCS−1で、システム世代番号4
02がV1.3であるディレクトリ下の定義ファイル4
05に、「procA V1.3 P、 taskA V
1.2 T、 irsubA V1.1 I」と記述してお
く。
【0114】ここで、P、T及びIはプログラム種別を
示し、Pはプロセスを、Tはタスクを、Iは間接リンク
ライブラリを意味している。
【0115】以上の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置において、リモート保守マシ
ン100のシステム定義データベース102を装置名4
01及びシステム世代番号402別に管理していくこと
によって、実機マシン110である各装置に特定の世代
番号のソフトウェアシステムを登録する際に必要となる
プログラムを、抜けが生じることなく管理していくこと
が可能となる。
【0116】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置の実機マシン110の入替え対象格納デー
タベース111は、リモート保守マシン100から配布
されたプログラム、前記配布されたプログラムを実行環
境に登録する入替え処理の実行結果及び入替え処理を行
う状態であるかどうかの実機状態を示す情報を格納して
おく為のデータベースである。
【0117】図5は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置の配布前の入替え対象格納データ
ベース111の一例を示す図である。図5において、5
10はプログラム格納エリア、511はシステム情報、
521、524及び527はプログラム情報、522、
525及び528はオブジェクトモジュール、523、
526及び529はコマンドプロシジャ、530は入替
え実行結果格納エリア、531〜533は入替え結果フ
ァイル、540は実機状態格納エリア、541は入替え
状態ファイルである。
【0118】図5に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置の配布前の入替え対象格
納データベース111は、プログラム格納エリア510
と、システム情報511と、プログラム情報521、5
24及び527と、オブジェクトモジュール522、5
25及び528と、コマンドプロシジャ523、526
及び529と、入替え実行結果格納エリア530と、入
替え結果ファイル531〜533と、実機状態格納エリ
ア540と、入替え状態ファイル541とを有してい
る。
【0119】また、図5に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置の配布前の入替え
対象格納データベース111では、プログラムを格納す
るプログラム格納エリア510、配布したプログラムの
入替え処理の実行結果を格納する入替え実行結果格納エ
リア530及び配布されたプログラムの入替え処理を行
う状態であることを示す入替え状態ファイル541を格
納する実機状態格納エリア540が設定されている。
【0120】実機マシン110の入替え対象格納データ
ベース111のプログラム格納エリア510には、装置
名401及びシステム世代番号402を示すシステム情
報511と、各プログラムのプログラム名302、プロ
グラム世代番号303及びプログラム種別を示すプログ
ラム情報521、524及び527と、配布されたオブ
ジェクトモジュール522、525及び528と、配布
されたプログラムを実行環境に登録する入替え処理を行
うコマンドプロシジャ523、526及び529とが格
納される。
【0121】実機マシン110の入替え対象格納データ
ベース111の入替え実行結果格納エリア530には、
各プログラム毎の入替え処理を行うコマンドプロシジャ
523、526及び529であるap_loadの実行
結果が入替え結果ファイル531〜533に格納され
る。
【0122】実機マシン110の入替え対象格納データ
ベース111の実機状態格納エリア540には、リモー
ト保守マシン100からプログラム格納エリア510に
プログラムが配布されると、前記配布されたプログラム
の入替え処理を行うことを示す入替え状態ファイル54
1が作成される。
【0123】例えば、図5に示す様に、本実施形態のソ
フトウェア保守方法を実施する実施装置の実機マシン1
10である制御計算機211において、入替え対象格納
データベース111のプログラム格納エリア510に
は、システム情報511としてRCS−1及びV1.2
が登録されており、ディレクトリprocA.Rにpr
ocAのプログラム情報521、オブジェクトモジュー
ル522及びコマンドプロシジャ523、ディレクトリ
taskA.RにtaskAのプログラム情報524、
オブジェクトモジュール525及びコマンドプロシジャ
526、ディレクトリirsubA.RにirsubA
のプログラム情報527、オブジェクトモジュール52
8及びコマンドプロシジャ529が存在している。
【0124】実機マシン110の入替え対象格納データ
ベース111の入替え実行結果格納エリア530には、
procA、taskA及びirsubAを実行環境に
登録するコマンドプロシジャ523、526及び529
の実行結果を書き込む入替え結果ファイル531〜53
3に格納されている。
【0125】また、図5に示した実機マシン110の入
替え対象格納データベース111は以前に配布されたプ
ログラムの入替え処理が終了した状態である為、入替え
対象格納データベース111の実機状態格納エリア54
0には、配布されたプログラムの入替え処理を行うこと
を示す入替え状態ファイル541はない。
【0126】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置の実機マシン110の稼働バージョン管理
データベース113は、実機マシン110内で稼働して
いる全てのプログラムを、システム世代番号402、プ
ログラム世代番号303及びソースファイル世代番号に
て管理する為のデータベースである。
【0127】図6は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置の入替え前の稼働バージョン管理
データベース113の一例を示す図である。図6におい
て、601は装置名、602はシステム世代番号、61
1〜613はアーカイブファイル、621〜623は世
代番号ファイルである。
【0128】図6に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置の入替え前の稼働バージ
ョン管理データベース113は、装置名601と、シス
テム世代番号602と、アーカイブファイル611〜6
13と、世代番号ファイル621〜623とを有してい
る。
【0129】また、図6に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置の入替え前の稼働
バージョン管理データベース113では、装置名601
が示す装置で現在稼働中のソフトウェアシステムのシス
テム世代番号602を示すディレクトリに、当該システ
ム世代番号のソフトウェアシステムを構成するプログラ
ムの名称及びプログラムの世代番号と、当該プログラム
を生成するソースファイル名及びソースファイル世代番
号が格納されている。
【0130】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置の実機マシン110の稼働バージョン管理
データベース113は、実機マシン110の装置名60
1を示す第1ディレクトリと、実機マシン110で稼働
中のソフトウェアシステムのシステム世代番号602を
示す第2ディレクトリとを備え、システム世代番号60
2を示すディレクトリ内には、当該システム世代番号の
ソフトウェアシステムを構成するプログラム毎にアーカ
イブファイル611〜613が格納されている。
【0131】実機マシン110の稼働バージョン管理デ
ータベース113のアーカイブファイル611〜613
は、プロセス、タスク及び間接リンクライブラリ等のプ
ログラム種別毎に作成されており、各アーカイブファイ
ル611〜613には、各プログラム種別毎に世代番号
ファイル621〜623が格納されている。
【0132】アーカイブファイル611〜613の世代
番号ファイル621〜623の第1行には当該プログラ
ムのプログラム世代番号303が格納され、第2行以降
には当該プログラムを生成するソースファイル名とソー
スファイル世代番号が格納されている。
【0133】例えば、図6に示す様に、本実施形態のソ
フトウェア保守方法を実施する実施装置の制御計算機2
11の入替え前の稼働バージョン管理データベース11
3では、装置名601を示すディレクトリRCS−1下
のシステム世代番号602を示すディレクトリV1.2
内に、プロセス、タスク及び間接リンクライブラリのア
ーカイブファイル611〜613としてproc.a
r、task.ar及びirsub.arが格納されて
いる。
【0134】アーカイブファイル611であるpro
c.arには、procAの世代番号ファイル621が
あり、procAの世代番号ファイル621の第1行に
はprocAのプログラム世代番号303であるV1.
2が格納され、第2行以降にはprocAのソースファ
イル名とソースファイル世代番号であるprocAA.
c V1.1、procAB.c V1.1、procA
C.c V1.2が格納されている。
【0135】アーカイブファイル612であるtas
k.arには、taskAの世代番号ファイル622が
あり、世代番号ファイル622の第1行にはtaskA
のプログラム世代番号303であるV1.1が格納さ
れ、第2行以降にはtaskAのソースファイル名とソ
ースファイル世代番号であるtaskAA.c V1.
1、taskAB.c V1.1、taskAC.c V
1.1が格納されている。
【0136】アーカイブファイル613であるirsu
b.arには、irsubAの世代番号ファイル623
があり、世代番号ファイル623の第1行にはirsu
bAのプログラム世代番号303であるV1.1が格納
され、第2行以降にはirsubAのソースファイル名
とソースファイル世代番号であるirsubAA.cV
1.1、irsubAB.c V1.1、irsubA
C.c V1.1が格納されている。
【0137】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100のソフトウェ
ア保守処理部103は、実機マシン110へプログラム
を配布する処理を行う。
【0138】詳しくは、リモート保守マシン100のシ
ステム定義データベース102の内で、操作者から指定
された装置名401及びシステム世代番号402に該当
する定義ファイル403〜405内のプログラム名30
2とプログラム世代番号303に従って、リモート保守
マシン100のソフトウェア世代管理データベース10
1内のプログラムを該当の装置へ配布する。
【0139】図7は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のソフトウェア保守処理部103
の処理手順を示すフローチャートである。
【0140】図7に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア保守処理
部103では、リモート保守マシン100から実機マシ
ン110へプログラムを配布する処理を行っている。
【0141】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のリモート保守マシン100のソフトウェ
ア保守処理部103は、まず、ステップ701の処理
で、リモート保守マシン100のシステム定義データベ
ース102に存在しているディレクトリから、実機マシ
ン110の装置名401のリストを表示する。
【0142】例えば、図4に示したリモート保守マシン
100のシステム定義データベース102では、装置名
401を示すディレクトリとしてRCS−1及びRCS
−2が存在するので、実機マシン110の装置名リスト
としてRCS−1及びRCS−2をリスト表示する。
【0143】ステップ702の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、ステッ
プ701の処理で表示した装置名リストの中から操作者
によって選択された配布先装置名を入力する。
【0144】例えば、装置名リストのRCS−1及びR
CS−2の内で操作者がRCS−1を選択すると、配布
先装置名としてRCS−1を認識する。
【0145】ステップ703の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、リモー
ト保守マシン100のシステム定義データベース102
の内で前記選択された配布先装置名のシステム世代番号
402のリストを表示する。
【0146】すなわち、図4に示す様に、リモート保守
マシン100のシステム定義データベース102におい
て、装置名401を示すディレクトリRCS−1下にシ
ステム世代番号402としてV1.1、V1.2及びV
1.3が存在するので、システム世代番号リストとして
V1.1、V1.2及びV1.3をリスト表示する。
【0147】ステップ704の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、ステッ
プ703の処理で表示したシステム世代番号リストの中
から操作者によって選択された、配布を行うソフトウェ
アシステムのシステム世代番号402を入力する。
【0148】例えば、システム世代番号リストのV1.
1、V1.2及びV1.3の内で、操作者がV1.3を
選択すると、配布を行うソフトウェアシステムのシステ
ム世代番号402としてV1.3を認識する。
【0149】ステップ705の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、ステッ
プ702の処理で操作者の選択した配布先装置名が配布
先の実機マシン110の稼働バージョン管理データベー
ス113の装置名601に一致するか否かをチェックす
る。
【0150】チェック結果が一致する場合にはステップ
706の処理に進み、逆に、不一致の場合には本処理を
終了する。
【0151】例えば、ステップ702の処理で操作者の
選択した配布先装置名がRCS−1であり、図6に示す
様に制御計算機211であるRCS−1の稼働バージョ
ン管理データベース113の装置名601がRCS−1
にて定義されている場合には、両者が一致しているので
ステップ706の処理に進む。
【0152】ステップ706の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、ステッ
プ702の処理で選択した配布先装置名のシステム世代
番号402に相当する定義ファイル403〜405と、
実機マシン110内の稼働バージョン管理データベース
113に格納されているプログラム種別のアーカイブフ
ァイル611〜613中の世代番号ファイル621〜6
23との間で相違箇所を検出し、前記検出した相違箇所
をリスト表示する。
【0153】例えば、装置名401がRCS−1であり
システム世代番号402がV1.3である定義ファイル
405のdefine.DBと、実機マシン110内の
稼働バージョン管理データベース113に格納されてい
るプログラム種別毎のアーカイブファイル611〜61
3であるproc.ar、task.ar及びirsu
b.ar中の世代番号ファイル621〜623間で相違
箇所を調べると、procA及びtaskAが結果とし
て検出されるので、procA及びtaskAがリスト
表示される。
【0154】これは、procAが、システム定義デー
タベース102の定義ファイル405ではV1.3で定
義されているのに対して、稼働バージョン管理データベ
ース113の世代番号ファイル621ではV1.2で格
納されており、また、taskAは、定義ファイル40
5ではV1.2で定義されているのに対して、世代番号
ファイル622ではV1.1で格納されているからであ
る。
【0155】ステップ707の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、選択し
た装置名401のシステム世代番号402に相当する定
義ファイル403〜405の内で、操作者から配布する
プログラム名302の入力を受け付ける。
【0156】この入力では1つ以上のプログラム名30
2または全て(ALL)を選択できる。
【0157】例えば、操作者がALLを入力すると、配
布対象プログラムとして前記相違箇所が検出されたpr
ocA及びtaskAを認識する。
【0158】ステップ708の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、配布対
象プログラムのプログラム名302及びプログラム世代
番号303に相当するオブジェクト等のリソースをリモ
ート保守マシン100のソフトウェア世代管理データベ
ース101から検索し、当該プログラム名にサフィック
ス「.I」を付加したディレクトリを実機マシン110
の入替え対象格納データベース111のプログラム格納
エリア510に作成して、前記検索したリソースを実機
マシン110へ配布する。
【0159】図8は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置の配布後の入替え対象格納データ
ベース111の一例を示す図である。図8において、8
11はシステム情報、821及び824はプログラム情
報、822及び825はオブジェクトモジュール、82
3及び826はコマンドプロシジャである。
【0160】図8に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置の配布後の入替え対象格
納データベース111は、システム情報811と、プロ
グラム情報821及び824と、オブジェクトモジュー
ル822及び825と、コマンドプロシジャ823及び
826とを有している。
【0161】また、図8に示す様に、本実施形態のソフ
トウェア保守方法を実施する実施装置の配布後の入替え
対象格納データベース111では、前記検索されたリソ
ースが配布された後の内容を表している。
【0162】例えば、前記の配布対象プログラムpro
cAに対しては、図3に示したリモート保守マシン10
0のソフトウェア世代管理データベース101内のディ
レクトリprocA下のディレクトリV1.3内のap
_load、procAA.o、procAB.o及び
procAC.oが、プログラム格納エリア510内の
ディレクトリprocA.Iに配布されている。
【0163】また、配布対象プログラムtaskAに対
しては、リモート保守マシン100のソフトウェア世代
管理データベース101内のディレクトリtaskA下
のディレクトリV1.2内のap_load、task
AA.o、taskAB.o及びtaskAC.oが、
プログラム格納エリア510内のディレクトリtask
A.Iに配布されている。
【0164】ステップ709の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、ディレ
クトリPrograms下のシステム情報811に装置
名401とシステム世代番号402を格納し、また、配
布対象プログラム毎のプログラム情報821及び824
にプログラム名302、プログラム世代番号303及び
プログラム種別を格納する。
【0165】例えば、システム情報811にRCS−1
及びV1.3が格納され、procAのプログラム情報
821にprocA、V1.3、Pが格納され、tas
kAのプログラム情報824にtaskA、V1.2、
Tが格納される。
【0166】ステップ710の処理で、リモート保守マ
シン100のソフトウェア保守処理部103は、配布先
の実機マシン110の入替え対象格納データベース11
1の実機状態格納エリア540に入替え処理を行うこと
を示す入替え状態ファイル541を作成し、入替えOn
状態を設定する。
【0167】前記の様に入替えOn状態の設定を行うこ
とにより、実機マシン110のソフトウェア入替え処理
部112が動作を行う。
【0168】前記の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置において、特定の世代番号の
ソフトウェアシステムを構成するプログラムを生成する
オブジェクトモジュール822及び825並びにコマン
ドプロシジャ823及び826のリソースが、確実にリ
モート保守マシン100から実機マシン110へ配布さ
れる。
【0169】また、ステップ705の配布先装置名の一
致を確認する処理によって、特定の世代番号のソフトウ
ェアシステムを構成するプログラムを生成するリソース
が、間違った装置へ配布されることが防止される。
【0170】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置の実機マシン110のソフトウェア入替え
処理部112は、現行のプログラム群を配布されたプロ
グラム群へ入替える処理部である。
【0171】詳しくは、配布されたプログラム群のコマ
ンドプロシジャ823及び826をプログラム種別の入
替え順に逐次的に実行していき、入替えられたプログラ
ムの世代番号を稼働バージョン管理データベース113
へ更新していく。
【0172】図9は、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のソフトウェア入替え処理部11
2の処理手順を示すフローチャートである。
【0173】図9に示す様に、本実施形態のソフトウェ
ア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア入替え処
理部112では、ステップ901の処理で、入替え対象
格納データベース111の実機状態格納エリア540が
入替えOn状態か否かを判断して、入替えOn状態なら
ばステップ902の処理に進み、逆に、入替えOn状態
でないならば本処理を終了する。
【0174】例えば、図8に示す様に、入替え対象格納
データベース111の実機状態格納エリア540に入替
え状態ファイル541が存在する場合には、入替えOn
状態と判断してステップ902の処理に進む。
【0175】ステップ902の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、システム情報
811から装置名401とシステム世代番号402を取
り出す。
【0176】例えば、装置名401としてRCS−1
を、システム世代番号402としてV1.3を取り出
す。この情報はステップ909の処理で利用される。
【0177】ステップ903の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、配布後のプロ
グラムに対して、入替え順序の規則に従って、以下のス
テップ904〜ステップ911の処理を繰り返す。
【0178】プログラム種別はプログラム情報821及
びプログラム情報824を参照することによって識別す
る。
【0179】例えば、入替え順序の規則がオブジェク
ト、ライブラリ、間接リンクライブラリ、タスク、プロ
セスの順番の場合には、ディレクトリtaskA.I、
ディレクトリprocA.Iの順で、以下のステップ9
04〜ステップ911を繰り返す。
【0180】これは、ディレクトリtask.I下のプ
ログラム情報824のプログラム種別の値がタスクを示
すTであり、ディレクトリprocA.I下のプログラ
ム情報821のプログラム種別の値がプロセスを示すP
であるからである。
【0181】ステップ904の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、配布後のプロ
グラムに対して、プログラム情報821及び824から
プログラム名302、プログラム世代番号303及びプ
ログラム種別を読み込む。
【0182】例えば、配布後のプログラムがtaskA
の場合には、プログラム名302としてtaskAを、
プログラム世代番号303としてV1.2を、プログラ
ム種別としてT(タスク)を読み込む。
【0183】ステップ905の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、配布後のプロ
グラムに対して、コマンドプロシジャ823及び826
であるap_loadを実行して、ステップ906の処
理で、前記の実行結果を入替え実行結果格納エリア53
0に格納する。
【0184】例えば、配布後のプログラムがtaskA
の場合には、コマンドプロシジャ826を実行したとき
にコマンドプロシジャ826が出力する実行結果を入替
え実行結果格納エリア530の入替え結果ファイル53
2に格納する。
【0185】また、ステップ905の処理で、実機マシ
ン110のソフトウェア入替え処理部112は、コマン
ドプロシジャ823及び826であるap_loadの
内で、ローディングコマンドが実行されたならば、本来
のローディングコマンドを実行する。
【0186】前記本来のローディングコマンドとはOS
提供のプロセスのコンパイル、タスクの主記憶へのロー
ド、ライブラリのコピー及び移動、タスクの主記憶から
の削除を行うコマンドであるcc、load、relo
ad、cp、mv、dload等を指す。
【0187】例えば、配布後のプログラムがtaskの
場合に、ap_loadの内で、ローディングコマンド
loadが実行されたならば、前記呼び出されたローデ
ィングコマンドloadから子プロセスとしてOS提供
のコマンド/bin/loadを実行する。
【0188】ここで、前記呼び出されたローディングコ
マンドからOS提供のコマンドを呼び出す様にしている
のは、以下に示す様に前記OS提供のコマンドの実行結
果を受け取って後のステップの処理を行う為である。
【0189】ステップ907の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、本来のローデ
ィングコマンドの実行結果が正常終了か否かを判断し
て、正常終了の場合にはステップ908の処理に進み、
正常終了でない場合にはステップ903の処理にスキッ
プする。
【0190】例えば、配布後のプログラムがtaskA
の場合に、OS提供のコマンド/bin/loadがリ
ターン値0を返したならば、ステップ908の処理に進
む。
【0191】ステップ908の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、ローディング
コマンドによって生成されたロードモジュールからそれ
を構成するソースファイルとその世代番号を取得する。
【0192】例えば、配布後のプログラムがtaskA
の場合には、ローディングコマンドloadによって生
成されるロードモジュールはtaskAであるから、S
CCSファイルのSCCSキーワードを表示するwha
tコマンドをtaskAに対して実行すると、「tas
kAA.c V1.1」、「taskAB.c V1.
2」及び「taskAC.c V1.1」が得られる。
【0193】ステップ909の処理では、実機マシン1
10の稼働バージョン管理データベース113に、ステ
ップ904の処理にて取得したプログラム名302とプ
ログラム世代番号303及びステップ908の処理にて
取得したソースファイル名とその世代番号を格納する。
【0194】また、ステップ902の処理で読み出した
システム世代番号402を、稼働バージョン管理データ
ベース113のシステム世代番号602に格納する。
【0195】図10は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置の入替え後の稼働バージョン管
理データベース113の一例を示す図である。
【0196】図10に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置の入替え後の稼働バー
ジョン管理データベース113では、ステップ909の
処理により更新された稼働バージョンの内容を表してお
り、例えばtaskAの稼働バージョンの場合では、世
代番号ファイル622のプログラム世代番号303をV
1.2に変更し、ソースファイル名とその世代番号とし
て「taskAA.cV1.1」、「taskAB.c
V1.2」及び「taskAC.c V1.1」を、ア
ーカイブファイル612のtask.arに格納してい
る。
【0197】また、図10の入替え後の稼働バージョン
管理データベース113では、システム世代番号602
が、V1.2からV1.3へ変更されている。
【0198】ステップ910の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、コマンドプロ
シジャ823及び826であるap_loadを実行し
た実行日時、ローディングコマンド及びプログラムの名
称を入替えログファイルに格納すると共に、コマンドプ
ロシジャ823及び826の実行が成功したことを示す
メッセージを書き込む。
【0199】ステップ911の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、コマンドプロ
シジャ823及び826であるap_loadの実行が
正常に終了した後、配布されたプログラムを格納してい
るディレクトリのサフィックスを「.I」から「.R」
へ変更する。
【0200】例えば、稼働バージョン管理データベース
113のプログラム格納エリア510のディレクトリt
askA.Iをtask.Rに名称変更する。
【0201】次に、実機マシン110のソフトウェア入
替え処理部112は、ステップ903の処理に戻り、入
替え処理の終了していない配布後のプログラムが存在す
る場合には、前記のステップ904〜ステップ911の
処理を繰り返す。
【0202】配布された全てのプログラムの入替え処理
を終えた後、ステップ912の処理で、実機マシン11
0のソフトウェア入替え処理部112は、実機状態格納
エリア540内の入替え状態ファイル541を削除し、
入替えOn状態を入替えOff状態へ変更する。
【0203】前記の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置のリモート保守マシン100
によって配布されたプログラムは、旧世代番号のものか
ら新世代番号のものへ入替わり、稼働するプログラムの
世代を管理することが可能となる。
【0204】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のバージョン履歴管理データベース104
は、各実機マシン110の稼働バージョン管理データベ
ース113を一括して管理するデータベースである。
【0205】図11は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置のバージョン履歴管理データベ
ース104の一例を示す図である。図11において、1
101は装置名、1102はシステム世代番号である。
【0206】図11に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置のバージョン履歴管理
データベース104は、装置名1101と、システム世
代番号1102とを有している。
【0207】また、図11に示す様に、本実施形態のソ
フトウェア保守方法を実施する実施装置のバージョン履
歴管理データベース104では、装置名1101を示す
第1ディレクトリと、システム世代番号1102を示す
第2ディレクトリとを備え、第2ディレクトリ以下は稼
働バージョン管理データベース113の構成と同じ形式
となっている。
【0208】例えば、装置名1101がRCS−1であ
りシステム世代番号1102がV1.3であるディレク
トリの内容は、図10に示した稼働バージョン管理デー
タベース113の内容と同じである。
【0209】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のバージョン履歴管理データベース104
は、稼働バージョン管理データベース113が新たに作
成されたタイミングで、前記新たに作成された稼働バー
ジョン管理データベース113をリモート保守マシン1
00へ転送することによって作成しておく。
【0210】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のソースバックアップ処理部105は、リ
モート保守マシン100上で動作し、実機マシン110
である複数の装置に対して複数の世代番号のソフトウェ
アシステムを構築した際に、前記複数の世代番号のソフ
トウェアシステムを構成するソースファイルやオブジェ
クト等の一式を外部記憶媒体にバックアップする処理部
である。
【0211】図12は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置のソースバックアップ処理部1
05の処理手順を示すフローチャートである。
【0212】図12に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置のソースバックアップ
処理部105では、ステップ1201の処理で、バージ
ョン履歴管理データベース104内に存在する装置名1
101とシステム世代番号1102の中から、操作者か
らのバックアップ対象の装置名1101とシステム世代
番号1102の入力を受け付ける。
【0213】例えば、操作者が制御計算機211である
RCS−1を選択し、世代番号V1.3のソフトウェア
システムを選択した場合には、ソースバックアップ処理
部105は、装置名1101としてRCS−1を認識
し、システム世代番号1102としてV1.3を認識す
る。
【0214】ステップ1202の処理で、ソースバック
アップ処理部105は、外部記憶媒体のセットを要求
し、セット完了の合い図を受け付けるまで待つ。
【0215】例えば、操作者が外部記憶媒体MTをセッ
ト完了後にリターンキーを押して場合、リターンキーの
入力を受け付けたので次のステップに移る。
【0216】ステップ1203の処理で、ソースバック
アップ処理部105は、バックアップ対象の装置名11
01とシステム世代番号1102に対して、バージョン
履歴管理データベース104から外部記憶媒体へ該当す
る範囲をバックアップする。
【0217】例えば、外部記憶媒体である磁気テープ
(MT)へバージョン履歴管理データベース104のデ
ィレクトリRCS−1下のディレクトリV1.3以降に
示された情報に従ってバックアップを行う。
【0218】ステップ1204の処理で、ソースバック
アップ処理部105は、バージョン履歴管理データベー
ス104の内バックアップ対象のソフトウェア構成情報
から、プログラムの名称とその世代番号のリストを取得
してソースバックアップ範囲のリストを作成する。
【0219】図13は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置のソースバックアップ範囲の一
例を示す図である。図13において、1300はソース
バックアップ範囲である。
【0220】図13に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置のソースバックアップ
範囲では、バックアップ対象のディレクトリRCS−1
下のディレクトリV1.3のソースバックアップの範囲
が点線で囲まれる部分で表されている。
【0221】なお、ディレクトリSCCSにはソースフ
ァイル一式が格納されている為、デフォルトでソースバ
ックアップ範囲1300に含まれるものとしている。
【0222】ステップ1205の処理で、ソースバック
アップ処理部105は、ソースバックアップ範囲リスト
に含まれる全てのファイルを追加形式で外部記憶媒体へ
バックアップする。
【0223】例えば、図13に示す点線で囲まれるソー
スバックアップ範囲1300が外部記憶媒体であるMT
へバックアップされる。
【0224】前記の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置では、複数の世代番号のソフ
トウェアシステムを構成するソフトウェア一式を外部記
憶媒体へ保存することが可能となる。
【0225】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置のソフトウェア入替え処理部112のステ
ップ907の処理において、ローディングコマンドの実
行結果が少なくとも1つのプログラムに対して失敗した
時には、元のソフトウェアシステムに戻すことが必要と
なる。
【0226】例えば、実機マシン110の制御計算機2
11であるRCS−1のソフトウェアシステムの世代番
号をV1.2からV1.3へバージョンアップさせたと
きに、プログラムの入替え処理が失敗した場合には、当
該ソフトウェアシステムの世代番号をV1.2へ戻さな
ければならない。
【0227】この為の処理手順を図7に示したソフトウ
ェア保守処理部103の処理手順により説明する。
【0228】一例として、実機マシン110の制御計算
機211であるRCS−1のソフトウェアシステムの世
代番号をV1.2へ戻す操作手順を説明する。
【0229】なお、ステップ702の処理とステップ7
04の処理及びステップ708の処理以外は同じ処理の
為、説明を省略する。
【0230】ステップ702の処理において、例えば、
装置名リストのRCS−1及びRCS−2の内で操作者
がRCS−1を選択すると、リモート保守マシン100
のソフトウェア保守処理部103は、配布先装置名とし
てRCS−1を認識する。
【0231】ステップ704の処理において、例えば、
システム世代番号リストのV1.1、V1.2及びV
1.3の内で、操作者がV1.2を選択すると、リモー
ト保守マシン100のソフトウェア保守処理部103
は、配布するソフトウェアシステムの世代番号としてV
1.2を認識する。
【0232】ステップ708の処理において、例えば、
配布対象プログラムprocAに対しては、リモート保
守マシン100のソフトウェア世代管理データベース1
01内のディレクトリprocA下のディレクトリV
1.2のap_load、procAA.o、proc
AB.o及びprocAC.oが、入替え対象格納デー
タベース111のプログラム格納エリア510内のディ
レクトリprocA.Iに配布される。
【0233】また、配布対象プログラムtaskAに対
しては、リモート保守マシン100のソフトウェア世代
管理データベース101内のディレクトリtaskA下
のディレクトリV1.1のap_load、taskA
A.o、taskAB.o及びtaskAC.oが、入
替え対象格納データベース111のプログラム格納エリ
ア510内のディレクトリtaskA.Iに配布され
る。
【0234】そして、実機マシン110のRCS−1
は、図9に示したソフトウェア入替え処理部112の処
理手順によって、procAのV1.2及びtaskA
のV1.1が実行環境に登録され、世代番号がV1.2
であるソフトウェアシステムへ復旧される。
【0235】前記の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置では、特定の世代番号のソフ
トウェアシステムからあらゆる世代番号のソフトウェア
システムに復旧するさせることが可能となる。
【0236】また、本実施形態のソフトウェア保守方法
を実施する実施装置において、ソフトウェアシステムを
構成するプログラムをグループ化して管理を行っても良
い。
【0237】図14は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置のプログラムをグループ化した
ソフトウェア世代管理データベース101の一例を示す
図である。図14において、1401はグループ名、1
402はソースディレクトリ、1403はオブジェクト
ディレクトリ、1404はメイクファイルディレクトリ
である。
【0238】図14に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置のプログラムをグルー
プ化したソフトウェア世代管理データベース101は、
グループ名1401と、ソースディレクトリ1402
と、オブジェクトディレクトリ1403と、メイクファ
イルディレクトリ1404とを有している。
【0239】また、図14に示す様に、本実施形態のソ
フトウェア保守方法を実施する実施装置のプログラムを
グループ化したソフトウェア世代管理データベース10
1では、ソフトウェアシステムの開発においてプログラ
ムの総数が多い場合に開発担当者毎やプログラムの性質
によって行われるプログラムのグループ化に対応した構
成となっている。
【0240】プログラムをグループ化したソフトウェア
世代管理データベース101は、第2ディレクトリにグ
ループ名1401を示すディレクトリを備えており、例
えば、プログラムprocA、taskA及びirsu
bAのグループ名称をgroupAとしている。
【0241】また、第4ディレクトリにソースディレク
トリ1402としてsource、オブジェクトディレ
クトリ1403としてobject、メイクファイルデ
ィレクトリ1404としてmkf_dirを備えてい
る。
【0242】ソースディレクトリ1402は最新ソース
ファイルを格納しておく場所であり、オブジェクトディ
レクトリ1403は最新オブジェクトを格納しておく場
所であり、メイクファイルディレクトリ1404はma
kefileを格納しておく場所である。
【0243】図15は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置のプログラムをグループ化した
システム定義データベース102の一例を示す図であ
る。
【0244】図15に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置のプログラムをグルー
プ化したシステム定義データベース102では、定義フ
ァイル403〜405であるdefine.DBの第1
欄にグループ名1401を、第2欄にプログラム名30
2を、第3欄にプログラム世代番号303を、第4欄に
プログラム種別を記述している。
【0245】例えば、実機マシン110のRCS−1の
ソフトウェアシステムの世代番号をV1.2からV1.
3へバージョンアップする場合では、装置名401がR
CS−1でシステム世代番号402がV1.3のディレ
クトリ下の定義ファイル405に、groupA pr
ocA V1.3 P、 groupA taskA V
1.2 T、 groupA irsubA V1.1 I
と記述しておく。
【0246】ここで、Pはプロセスを、Tはタスクを、
Iは間接リンクライブラリを表している。
【0247】本実施形態のソフトウェア保守方法を実施
する実施装置において、プログラムをグループ化した場
合のソフトウェア保守処理部103及びソフトウェア入
替え処理部112は、それぞれ図7及び図9と同様な処
理手順によって実現され、グループ名称が設けられたこ
とを意識した処理を行うことが可能である。
【0248】以上説明した様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置によれば、システム世
代番号、プログラム世代番号及びソースファイル世代番
号を対応付けているので、異なる複数のシステム世代番
号のソフトウェアシステムを管理することが可能であ
る。
【0249】また、本実施形態のソフトウェア保守方法
を実施する実施装置によれば、システム定義データベー
ス及びソフトウェア世代管理データベースの内容に従っ
てプログラムの配布を行うので、異なる複数のシステム
世代番号のソフトウェアシステム構築の再現性を向上さ
せることが可能である。
【0250】また、本実施形態のソフトウェア保守方法
を実施する実施装置によれば、入替え処理の行われたプ
ログラムを生成するソースファイル名とソースファイル
世代番号を稼働バージョン管理データベースに格納して
いるので、稼働中のソフトウェアシステムを構成するプ
ログラムから前記プログラムを生成するソースファイル
及びソースファイル世代番号を特定することが可能であ
る。
【0251】また、本実施形態のソフトウェア保守方法
を実施する実施装置によれば、稼働バージョン管理デー
タベースに格納されていない世代番号のプログラムのみ
を配布するので、プログラムの配布時間を最小限に抑え
ることが可能である。
【0252】また、本実施形態のソフトウェア保守方法
を実施する実施装置によれば、複数の実行系計算機で稼
働中のソフトウェアシステムの情報を収集してバックア
ップを行うので、稼働中の複数のシステム世代番号のソ
フトウェアシステムを構成するプログラムを生成するソ
ースファイルのバックアップを行うことが可能である。
【0253】(実施形態2)以下に、本発明のソフトウ
ェア保守方法において、プログラムを入替え後にプログ
ラム間のリンク関係の正当性を確認する実施形態2のソ
フトウェア保守方法を実施する実施装置について説明す
る。
【0254】図16は、本実施形態のソフトウェア保守
方法を実施する実施装置のソフトウェア入替え処理部1
12でプログラム間のリンク関係をチェックする処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【0255】図16に示す様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置のソフトウェア入替え
処理部112でプログラム間のリンク関係をチェックす
る処理では、リンク関係チェック付きソフトウェア入替
え処理部112により、入替え処理を行うプログラムに
ついて未解決の外部参照が存在するかどうかを調べ、リ
ンク関係の正当性をチェックする処理手順を示してい
る。
【0256】なお、図16に示した処理手順は、図9に
示した処理手順にステップ1621〜ステップ1623
の処理を加えた処理となっている。
【0257】以下に、本実施形態のソフトウェア保守方
法を実施する実施装置のリンク関係チェック付きソフト
ウェア入替え処理部112におけるステップ1621〜
ステップ1623の処理について説明する。
【0258】ステップ1621の処理で、ソフトウェア
入替え処理部112は、プログラム登録順序の依存関係
を無視するプログラム非依存登録モードに変更する。
【0259】通常は間接リンクライブラリのリンク関係
によって間接リンクライブラリの登録する順序が決まっ
ているが、前記プログラム非依存登録モードへの変更に
よって、その順序に無関係に間接リンクライブラリを登
録することが可能となる。
【0260】ステップ1622の処理で、ソフトウェア
入替え処理部112は、前記プログラム非依存登録モー
ドを解除し、プログラム登録順序の依存関係を保持する
モードに変更する。
【0261】ステップ1623の処理で、ソフトウェア
入替え処理部112は、未ローディングのプログラムへ
リンクしているプログラムをチェックして、該当するプ
ログラムの名称を警告表示する。
【0262】前記の様に、本実施形態のソフトウェア保
守方法を実施する実施装置では、プログラム非依存登録
モードに変更して、配布された全てのプログラムの入替
え処理を行い、プログラム非依存登録モードをを解除し
た後、前記入替え処理を行った全てのプログラムのリン
ク関係の正当性を調べている。
【0263】前記入替え処理を行った全てのプログラム
間のリンク関係の正当性を一度に検査することにより、
タスクの様に動的なリンクを行うプログラムのリンク関
係であっても、そのリンク関係の正当性を確認すること
が可能となる。
【0264】以上説明した様に、本実施形態のソフトウ
ェア保守方法を実施する実施装置によれば、プログラム
の入替え処理を行った後にプログラムのリンク関係の正
当性を検査するので、実行系計算機のソフトウェアシス
テムを変更したときにリンク関係を確認することが可能
である。
【0265】以上、本発明を前記実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。
【0266】例えば、実施形態1及び実施形態2のソフ
トウェア保守方法では、プログラムを例に説明している
が、前記配布する対象であったプログラムをデータと置
き換えることにより、実施形態1及び実施形態2を、グ
ローバルデータのエリア定義等のデータに対しても実現
される。
【0267】なお、図9のソフトウェア入替え処理部1
12におけるステップ903の処理は、入替え順序の規
則がグローバルデータのエリア定義、オブジェクト、ラ
イブラリ、間接リンクライブラリ、タスク、プロセス、
グローバルデータのデータ登録の順番となる。
【0268】また、この場合には図9のソフトウェア入
替え処理部112のステップ905の処理で実行される
OS提供の本来のローディングコマンドには、グローバ
ルデータのエリア定義を行うdfs、dfa等のコマン
ドも含まれることになる。
【0269】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0270】(1)システム世代番号、プログラム世代
番号及びソースファイル世代番号を対応付けているの
で、異なる複数のシステム世代番号のソフトウェアシス
テムを管理することが可能である。
【0271】(2)システム定義データベース及びソフ
トウェア世代管理データベースの内容に従ってプログラ
ムの配布を行うので、異なる複数のシステム世代番号の
ソフトウェアシステム構築の再現性を向上させることが
可能である。
【0272】(3)入替え処理の行われたプログラムを
生成するソースファイル名とソースファイル世代番号を
稼働バージョン管理データベースに格納しているので、
稼働中のソフトウェアシステムを構成するプログラムか
ら前記プログラムを生成するソースファイル及びソース
ファイル世代番号を特定することが可能である。
【0273】(4)稼働バージョン管理データベースに
格納されていない世代番号のプログラムのみを配布する
ので、プログラムの配布時間を最小限に抑えることが可
能である。
【0274】(5)複数の実行系計算機で稼働中のソフ
トウェアシステムの情報を収集してバックアップを行う
ので、稼働中の複数のシステム世代番号のソフトウェア
システムを構成するプログラムを生成するソースファイ
ルのバックアップを行うことが可能である。
【0275】(6)プログラムの入替え処理を行った後
にプログラムのリンク関係の正当性を検査するので、実
行系計算機のソフトウェアシステムを変更したときにリ
ンク関係を確認することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置の概略構成を示す図である。
【図2】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置のソフトウェア保守の対象となるハードウェア
構成の一例を示す図である。
【図3】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置のソフトウェア世代管理データベース101の
一例を示す図である。
【図4】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置のシステム定義データベース102の一例を示
す図である。
【図5】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置の配布前の入替え対象格納データベース111
の一例を示す図である。
【図6】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置の入替え前の稼働バージョン管理データベース
113の一例を示す図である。
【図7】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置のソフトウェア保守処理部103の処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置の配布後の入替え対象格納データベース111
の一例を示す図である。
【図9】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施する
実施装置のソフトウェア入替え処理部112の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置の入替え後の稼働バージョン管理データベー
ス113の一例を示す図である。
【図11】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置のバージョン履歴管理データベース104の
一例を示す図である。
【図12】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置のソースバックアップ処理部105の処理手
順を示すフローチャートである。
【図13】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置のソースバックアップ範囲の一例を示す図で
ある。
【図14】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置のプログラムをグループ化したソフトウェア
世代管理データベース101の一例を示す図である。
【図15】実施形態1のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置のプログラムをグループ化したシステム定義
データベース102の一例を示す図である。
【図16】実施形態2のソフトウェア保守方法を実施す
る実施装置のソフトウェア入替え処理部112でプログ
ラム間のリンク関係をチェックする処理の処理手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
100…リモート保守マシン、101…ソフトウェア世
代管理データベース、102…システム定義データベー
ス、103…ソフトウェア保守処理部、104…バージ
ョン履歴管理データベース、105…ソースバックアッ
プ処理部、110…実機マシン、111…入替え対象格
納データベース、112…ソフトウェア入替え処理部、
113…稼働バージョン管理データベース、211〜2
19…制御計算機、221〜229…ワークステーショ
ン、231〜239…パーソナルコンピュータ、301
…装置種別、302…プログラム名、303…プログラ
ム世代番号、401…装置名、402…システム世代番
号、403〜405…定義ファイル、510…プログラ
ム格納エリア、511…システム情報、521、524
及び527…プログラム情報、522、525及び52
8…オブジェクトモジュール、523、526及び52
9…コマンドプロシジャ、530…入替え実行結果格納
エリア、531〜533…入替え結果ファイル、540
…実機状態格納エリア、541…入替え状態ファイル、
601…装置名、602…システム世代番号、611〜
613…アーカイブファイル、621〜623…世代番
号ファイル、811…システム情報、821及び824
…プログラム情報、822及び825…オブジェクトモ
ジュール、823及び826…コマンドプロシジャ、1
101…装置名、1102…システム世代番号、130
0…ソースバックアップ範囲、1401…グループ名、
1402…ソースディレクトリ、1403…オブジェク
トディレクトリ、1404…メイクファイルディレクト
リ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宮 恵一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 菊地 邦行 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 河野 克己 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の実行系計算機で稼働するソフトウ
    ェアシステムの保守を行うソフトウェア保守方法におい
    て、 異なる複数のソフトウェアシステムを構成するプログラ
    ムのプログラム世代番号と前記プログラムを生成するソ
    ースファイルのソースファイル世代番号とを対応付ける
    ソフトウェア世代管理データベースを作成し、 前記異なる複数のソフトウェアシステムのシステム世代
    番号と前記ソフトウェアシステムを構成するプログラム
    のプログラム世代番号とを対応付けるシステム定義ファ
    イルを作成し、 前記ソフトウェア世代管理データベース及びシステム定
    義データベースによって対応付けられたシステム世代番
    号、プログラム世代番号及びソースファイル世代番号に
    より、異なる複数のシステム世代番号のソフトウェアシ
    ステムを構成するプログラムを管理することを特徴とす
    るソフトウェア保守方法。
  2. 【請求項2】 前記ソフトウェア世代管理データベース
    及びシステム定義データベースによって対応付けられた
    システム世代番号、プログラム世代番号及びソースファ
    イル世代番号により、特定のシステム世代番号のソフト
    ウェアシステムを構成するプログラムを実行系計算機に
    配布することを特徴とする請求項1に記載されたソフト
    ウェア保守方法。
  3. 【請求項3】 前記配布されたプログラムと現行のプロ
    グラムとの入替え処理を実行し、前記入替え処理が成功
    したときに、前記入替え処理を行ったソフトウェアシス
    テムのシステム世代番号、プログラム世代番号、ソース
    ファイル名及びソースファイル世代番号を稼働バージョ
    ン管理データベースに格納して実行系計算機で稼働中の
    ソフトウェアシステムを管理することを特徴とする請求
    項2に記載されたソフトウェア保守方法。
  4. 【請求項4】 前記特定のシステム世代番号のソフトウ
    ェアシステムを構成するプログラムを配布する際に、前
    記システム定義データベースの内容と前記稼働バージョ
    ン管理データベースの内容とを比較し、前記稼働バージ
    ョン管理データベースに格納されていない世代番号のプ
    ログラムのみを配布することを特徴とする請求項3に記
    載されたソフトウェア保守方法。
  5. 【請求項5】 前記稼働バージョン管理データベースに
    格納されているシステム世代番号、プログラム世代番号
    及びソースファイル世代番号を収集してバージョン履歴
    管理データベースを作成し、 前記作成したバージョン履歴管理データベースに格納さ
    れたシステム世代番号、プログラム世代番号及びソース
    ファイル世代番号の情報に従って、特定のシステム世代
    番号のソフトウェアシステムを構成するプログラムを生
    成するソースファイルまたはオブジェクトモジュールの
    バックアップを行うことを特徴とする請求項3に記載さ
    れたソフトウェア保守方法。
  6. 【請求項6】 前記配布されたプログラムを現行のプロ
    グラムと入替える入替え処理を行った後に前記プログラ
    ムのリンク関係の正当性を検査することを特徴とする請
    求項3に記載されたソフトウェア保守方法。
JP24597196A 1996-09-18 1996-09-18 ソフトウェア保守方法 Pending JPH1091405A (ja)

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