JPH1087408A - 害虫防除剤 - Google Patents
害虫防除剤Info
- Publication number
- JPH1087408A JPH1087408A JP8272798A JP27279896A JPH1087408A JP H1087408 A JPH1087408 A JP H1087408A JP 8272798 A JP8272798 A JP 8272798A JP 27279896 A JP27279896 A JP 27279896A JP H1087408 A JPH1087408 A JP H1087408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insect
- insects
- controlling agent
- pests
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】衛生害虫、農業害虫、不快害虫に対し使用する
害虫防除剤の原材料を従来から食品加工処理に用いられ
安全と認識される 安価な物質に求め人と環境への低毒
性、低価格、低薬害、適用害虫の範囲拡大、使用の簡便
さをもたらしたものである。 【解決手段】衛生害虫、農業害虫、不快害虫に対し使用
する害虫防除剤を 従来から食品加工処理に用いられ安
全と認識されている 安価な 界面活性剤(石鹸など)
と灰汁(もしくは炭酸カリウム、あるいは炭酸水素ナト
リウム)との混合物とすることにより 人と環境への低
毒性、低価格、低薬害、適用害虫の範囲拡大、使用の簡
便さを可能にしたものである。
害虫防除剤の原材料を従来から食品加工処理に用いられ
安全と認識される 安価な物質に求め人と環境への低毒
性、低価格、低薬害、適用害虫の範囲拡大、使用の簡便
さをもたらしたものである。 【解決手段】衛生害虫、農業害虫、不快害虫に対し使用
する害虫防除剤を 従来から食品加工処理に用いられ安
全と認識されている 安価な 界面活性剤(石鹸など)
と灰汁(もしくは炭酸カリウム、あるいは炭酸水素ナト
リウム)との混合物とすることにより 人と環境への低
毒性、低価格、低薬害、適用害虫の範囲拡大、使用の簡
便さを可能にしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】従来から食品の処理加工に用いら
れ安全と認識されている界面活性剤と灰汁もしくは炭酸
カリウムもしくは炭酸水素ナトリウムを混合した、害虫
防除剤に関するものである。
れ安全と認識されている界面活性剤と灰汁もしくは炭酸
カリウムもしくは炭酸水素ナトリウムを混合した、害虫
防除剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農場、ゴルフ場、庭園、室内等での害虫
の生物学的制御のためには天然起源の有機物(抗生物
質、ピレトリン)、合成有機物(塩素化炭化水素、カー
バメート)および無機物(硫酸銅、塩化水銀)などで、
昆虫の酵素を阻害したり、神経興奮膜の正常な働きを阻
止して毒作用を発現する化合物による殺虫剤が中心であ
り、性フェロモン、幼若ホルモン活性物質により昆虫生
理を操作する害虫防除剤なども開発されてきた。 家庭
の小規模園芸にはアブラムシやカイガラムシを手やブラ
シで取り去ることが奨励されている。
の生物学的制御のためには天然起源の有機物(抗生物
質、ピレトリン)、合成有機物(塩素化炭化水素、カー
バメート)および無機物(硫酸銅、塩化水銀)などで、
昆虫の酵素を阻害したり、神経興奮膜の正常な働きを阻
止して毒作用を発現する化合物による殺虫剤が中心であ
り、性フェロモン、幼若ホルモン活性物質により昆虫生
理を操作する害虫防除剤なども開発されてきた。 家庭
の小規模園芸にはアブラムシやカイガラムシを手やブラ
シで取り去ることが奨励されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】衛生害虫、農業害虫、
不快害虫に対し使用する殺虫剤の生産と消費は非常な速
度で増大し、それにともなう人への毒性、環境障害、昆
虫の殺虫剤抵抗性に注意が喚起されている。 また盛ん
になってきた家庭園芸では果実、野菜、ハーブ等も好ん
で作られているが、これらは専門農業で行なわれるよう
な毒性への注意、薬剤散布時の防具着用や 収穫以前一
定期間の厳重な薬剤使用期限が守られにくいところがあ
る。 毒性の無さそうな性フェロモン、幼若ホルモン活
性物質等による生理学的制御は価格、技術、適用昆虫の
範囲についていまだ手軽な手法ではない。 人と環境へ
の毒性、価格、薬害、適用害虫の範囲、使用の簡便さに
改善が求められる。 随時に散布が可能な殺虫剤の原料
素材として 従来から安全と認識される安価な物質とす
ることにより 人および環境の安全性を高め 作用機構
の上から適用範囲を広げ 抵抗性の少ないことを期待し
たものである。
不快害虫に対し使用する殺虫剤の生産と消費は非常な速
度で増大し、それにともなう人への毒性、環境障害、昆
虫の殺虫剤抵抗性に注意が喚起されている。 また盛ん
になってきた家庭園芸では果実、野菜、ハーブ等も好ん
で作られているが、これらは専門農業で行なわれるよう
な毒性への注意、薬剤散布時の防具着用や 収穫以前一
定期間の厳重な薬剤使用期限が守られにくいところがあ
る。 毒性の無さそうな性フェロモン、幼若ホルモン活
性物質等による生理学的制御は価格、技術、適用昆虫の
範囲についていまだ手軽な手法ではない。 人と環境へ
の毒性、価格、薬害、適用害虫の範囲、使用の簡便さに
改善が求められる。 随時に散布が可能な殺虫剤の原料
素材として 従来から安全と認識される安価な物質とす
ることにより 人および環境の安全性を高め 作用機構
の上から適用範囲を広げ 抵抗性の少ないことを期待し
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】害虫防除剤を 従来から
食品の処理加工に用いられ元来無害安全と認識されてい
る物質材料である A界面活性剤(石鹸等)と B灰汁
(あく)あるいは灰汁の主成分である炭酸カリウム も
しくは昔から灰汁の代用品とされている炭酸水素ナトリ
ウムとの混合物とすることにより 問題点を解決してい
る。
食品の処理加工に用いられ元来無害安全と認識されてい
る物質材料である A界面活性剤(石鹸等)と B灰汁
(あく)あるいは灰汁の主成分である炭酸カリウム も
しくは昔から灰汁の代用品とされている炭酸水素ナトリ
ウムとの混合物とすることにより 問題点を解決してい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】A界面活性剤(石鹸等)は昆虫皮
膚への1皮膚透過性と2付着展着性と3.薬効増強作用
が期待され、B灰汁(あく)あるい炭酸カリウムあるい
は炭酸水素ナトリウムは 1.昆虫体内外の電解質バラ
ンスを崩すことと2.昆虫体の脱水作用が期待され、こ
の2成分の混合物を害虫防除剤とする。水溶液が害虫体
表面に充分かかるように噴霧あるいは散布して用いる。
膚への1皮膚透過性と2付着展着性と3.薬効増強作用
が期待され、B灰汁(あく)あるい炭酸カリウムあるい
は炭酸水素ナトリウムは 1.昆虫体内外の電解質バラ
ンスを崩すことと2.昆虫体の脱水作用が期待され、こ
の2成分の混合物を害虫防除剤とする。水溶液が害虫体
表面に充分かかるように噴霧あるいは散布して用いる。
【0006】
【実施例】昆虫の皮膚透過性はそれぞれに大きく異なる
が、多くはA界面活性剤としての石鹸水溶液 重量濃度
0.1%から0.2%にB灰汁(容積比 木灰1:水2
から得られる上澄み)を10% から20%あるいは
B炭酸水素ナトリウム を 重量濃度 0.1%から
0.2%混合したものを噴霧器により噴霧して直ちに効
果がみられた。皮膚透過性の著しく低いエダシャクの大
型幼虫、ナメクジ成虫に限りA0.4%石鹸水溶液に
B炭酸水素ナトリウムを0.4%の混入を要した。混合
溶液を害虫に充分噴霧する。
が、多くはA界面活性剤としての石鹸水溶液 重量濃度
0.1%から0.2%にB灰汁(容積比 木灰1:水2
から得られる上澄み)を10% から20%あるいは
B炭酸水素ナトリウム を 重量濃度 0.1%から
0.2%混合したものを噴霧器により噴霧して直ちに効
果がみられた。皮膚透過性の著しく低いエダシャクの大
型幼虫、ナメクジ成虫に限りA0.4%石鹸水溶液に
B炭酸水素ナトリウムを0.4%の混入を要した。混合
溶液を害虫に充分噴霧する。
【発明の効果】下記の害虫に上記の混合液を噴霧したと
ころ、それぞれに効果が認められた。植物への薬害はカ
キの葉とキンカンの新芽に局部的で軽い焼けが認められ
たが、カキの未熟果ナツミカンの新芽その他の種、バラ
科、アブラナ科、キク科、ユリ科等にはまったく認めら
れなかった。 ボルドー液が禁忌である植物は事前に局
部試用で確かめるべきと予想される。青虫、カイガラム
シ、ナメクジは次第に乾燥し数日で小さくなった。カ類
ハエ類は墜落して動けなくなるが、ハエ類の中には抵抗
強く、良く体を拭きまわして回復するものもあったが墜
落時に捕殺することは可能である。コオロギ類は跳躍が
できなくなり比較的速やかに効果がある。アリは動けな
くなり、巣のあるあたりに散布すると巣を放棄し、ムク
ゲ、ザクロ、ミカンの根元に散布するとアブラムシと黒
煤病も防除される。 アゲハ 幼虫 モンシロチョウ 幼虫 ドクガ 幼虫 ニカメイガ 成虫 バクガ 成虫 マメコガネ 成虫 コクゾウムシ 成虫 クロウリハムシ 成虫 ヨモギハムシ 成虫 ゴミムシ 成虫 イエバエ 成虫 キンバエ 成虫 アカイエカ 成虫 ヒトスジシマカ 成虫 トビイロケアリ 成虫 幼虫 巣 ツマグロオオヨコバイ 成虫 幼虫 ホオズキカメムシ 成虫 幼虫 ヒメクモヘリカメムシ 成虫 幼虫 カネタタキ 成虫 オカメコオロギ 成虫 ヤマトゴキブリ 成虫 幼虫 アブラムシ 成虫 カイガラムシ 成虫 ナメクジ 成虫 シロアリ 成虫 幼虫
ころ、それぞれに効果が認められた。植物への薬害はカ
キの葉とキンカンの新芽に局部的で軽い焼けが認められ
たが、カキの未熟果ナツミカンの新芽その他の種、バラ
科、アブラナ科、キク科、ユリ科等にはまったく認めら
れなかった。 ボルドー液が禁忌である植物は事前に局
部試用で確かめるべきと予想される。青虫、カイガラム
シ、ナメクジは次第に乾燥し数日で小さくなった。カ類
ハエ類は墜落して動けなくなるが、ハエ類の中には抵抗
強く、良く体を拭きまわして回復するものもあったが墜
落時に捕殺することは可能である。コオロギ類は跳躍が
できなくなり比較的速やかに効果がある。アリは動けな
くなり、巣のあるあたりに散布すると巣を放棄し、ムク
ゲ、ザクロ、ミカンの根元に散布するとアブラムシと黒
煤病も防除される。 アゲハ 幼虫 モンシロチョウ 幼虫 ドクガ 幼虫 ニカメイガ 成虫 バクガ 成虫 マメコガネ 成虫 コクゾウムシ 成虫 クロウリハムシ 成虫 ヨモギハムシ 成虫 ゴミムシ 成虫 イエバエ 成虫 キンバエ 成虫 アカイエカ 成虫 ヒトスジシマカ 成虫 トビイロケアリ 成虫 幼虫 巣 ツマグロオオヨコバイ 成虫 幼虫 ホオズキカメムシ 成虫 幼虫 ヒメクモヘリカメムシ 成虫 幼虫 カネタタキ 成虫 オカメコオロギ 成虫 ヤマトゴキブリ 成虫 幼虫 アブラムシ 成虫 カイガラムシ 成虫 ナメクジ 成虫 シロアリ 成虫 幼虫
Claims (3)
- 【請求項1】界面活性剤(石鹸等)と 灰汁(あく)と
の混合物である害虫防除剤。 - 【請求項2】界面活性剤(石鹸等)と 炭酸カリウムと
の混合物である害虫防除剤。 - 【請求項3】界面活性剤(石鹸等)と 炭酸水素ナトリ
ウムとの混合物である害虫防除剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8272798A JPH1087408A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 害虫防除剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8272798A JPH1087408A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 害虫防除剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087408A true JPH1087408A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17518901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8272798A Pending JPH1087408A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 害虫防除剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1087408A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006510698A (ja) * | 2002-12-19 | 2006-03-30 | ソルヴェイ | ダニ駆除水溶液 |
JP2017178797A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | フマキラー株式会社 | 殺虫剤 |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP8272798A patent/JPH1087408A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006510698A (ja) * | 2002-12-19 | 2006-03-30 | ソルヴェイ | ダニ駆除水溶液 |
JP4771700B2 (ja) * | 2002-12-19 | 2011-09-14 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | ダニ駆除水溶液 |
JP2017178797A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | フマキラー株式会社 | 殺虫剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1667698B1 (en) | Insect repellent | |
Chavasse et al. | Chemical methods for the control of vectors and pests of public health importance | |
TWI374706B (en) | Active compound combinations | |
Buss et al. | Natural products for insect pest management | |
TW200901892A (en) | Pesticidal compositions | |
KR20060133594A (ko) | 식물 보호 조성물 및 그 용도 | |
Crosby | Natural pest control agents | |
KR20010079812A (ko) | 살충제 조성물 | |
ES2224386T3 (es) | Composicion para pulverizador contra hormigas que contiene d-limoneno y procedimientos para su preparacion y uso de la misma. | |
TW201414425A (zh) | 複合型植物防蟲液 | |
KR20180058384A (ko) | 제충국 및 자소 추출물을 유효성분으로 함유하는 살충제 조성물 | |
Unsworth et al. | The battle for a sustainable food supply | |
JPH1087408A (ja) | 害虫防除剤 | |
CN101341877B (zh) | 一种鱼藤酮、拟除虫菊酯与辛硫磷混配的农药制剂 | |
US20040092606A1 (en) | Ant spray containing D-limonene and methods of making and using same | |
JPH045211A (ja) | グリーン等の防虫防菌剤並びにその製造方法 | |
Dugje et al. | Guide to safe and effective use of pesticides for crop production | |
KR101950575B1 (ko) | 색소가 첨가된 농약 조성물 | |
Newman et al. | Safe and Sustainable Pest Management | |
Mahato et al. | Evaluation of insecticides against melon fruit fly Bactrocera cucurbitae Coquillett on cucumber | |
Antonelli | Insect and mite control in home orchard tree fruits and nuts. | |
UA144437U (uk) | Засіб захисту рослин від шкідливих комах | |
Catangui et al. | Pesticides Registered for Mosquito Control in South Dakota | |
Sandbeck | Slug Bread and Beheaded Thistles: Amusing and Useful Techniques for Nontoxic Housekeeping and Gardening | |
JPH0624906A (ja) | 農薬公害のないうどん粉病・べと病の安全な防除剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050607 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050805 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |