JPH1086897A - 高度検出装置及び該装置を備えた飛行式作業機 - Google Patents

高度検出装置及び該装置を備えた飛行式作業機

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JPH1086897A
JPH1086897A JP24735396A JP24735396A JPH1086897A JP H1086897 A JPH1086897 A JP H1086897A JP 24735396 A JP24735396 A JP 24735396A JP 24735396 A JP24735396 A JP 24735396A JP H1086897 A JPH1086897 A JP H1086897A
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JP
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altitude
flight
detecting
work machine
flying
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JP24735396A
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English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
Tadashige Kondo
忠成 近藤
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度を比較的簡素で安価な高度検出装置によ
り検出して、飛行高度を常時確実に所定の範囲内に入る
ように自動的に制御できるようになし、もって、操縦の
容易化を図ることができるとともに、比較的低空を墜落
等の事故を招来することなく安定して飛行できるように
された飛行式作業機を提供する。 【解決手段】 鉛直面内に揺動可能に支持した揺動レバ
ー67と、該揺動レバー67の下端に連結された高度検
知用索条類62とを備えた高度検出装置60において、
前記高度検知用索条類62が地面等の地上物Sと接触す
ることで、前記揺動レバー67の鉛直面内での揺動角度
を変更させて飛行高度を検出してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛行式作業機用の
高度検出装置に係り、特に、原動機が配備された機体の
上部に、上向きの推力を得るべく概ね水平面内で回転せ
しめられる回転翼が配置され、無線操縦により比較的低
空を飛行しながら薬剤散布等の作業を行うようにされた
飛行式作業機用の高度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤散布用ラジコンヘリ等と呼ば
れる、無線操縦により比較的低空を飛行しながら薬剤散
布等の作業を行うようにされた飛行式作業機は、乗員に
より操縦される一般のヘリコプターと基本構成は同じ
で、各部品を小型化したもの、言い換えれば、人が乗る
ヘリコプターのミニチュアであることが多かった。
【0003】その構成は、通常、原動機が配備された横
長の機体の上部に、回転翼(メインロータ)が配置さ
れ、機体の後部に、前記メインロータのトルクを相殺
し、方向制御のモーメント(ヨ−イングモーメント)を
作り出すバランスロータ(テイルロータ)が配置されて
おり、前記メインロータ(のブレード)は、その回転軸
(ロータハブ)に対して関節のように「柔に」結合され
ていて、リード・ラグ、及びフェザの運動自由度が与え
られているものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、前
記した如くの飛行式作業機においては、飛行時(作業
時)は、比較的低空の一定の高度(2〜3m)をとるよ
うに操縦することが要求される場合が多く、通常、その
高度を地上にいる作業者の目視により、あるいは、機体
に配備された高価なジャイロ式高度計等により検出し
て、回転翼の推力(原動機の出力)を加減することによ
り、飛行高度が所定の範囲内に入るように制御してい
る。
【0005】しかしながら、飛行式作業機にあっては、
作業時はいわゆる地面効果が生じる極めて低い高度を飛
行することになるので、回転翼の吹き下ろし等の影響に
より機体の動揺や推力の変化が生じやすく、無線操縦が
難しいこととあいまって、前記動揺や推力変化に対して
操縦が遅れ、飛行高度が所定の範囲を逸脱して墜落する
等の事故が生じやすいという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高度を比較的簡素
で安価な高度検出手段により検出して、飛行高度を常時
確実に所定の範囲内に入るように自動的に制御できるよ
うになし、もって、操縦の容易化を図ることができると
ともに、比較的低空を墜落等の事故を招来することなく
安定して飛行できるようにされた飛行式作業機を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る飛行式作業機用高度検出装置は、基本
的には、原動機が配備された機体の上部に、上向きの推
力を得るべく概ね水平面内で回転せしめられる回転翼が
配置され、無線操縦により比較的低空を飛行しながら薬
剤散布等の作業を行うようにされた飛行式作業機の下部
に配置されている。
【0008】そして、前記高度検出装置の好ましい態様
としては、鉛直面内に揺動可能に支持した揺動レバー
と、該揺動レバーの下端に連結された高度検知用索条類
とを備え、前記高度検知用索条類が地面等の地上物と接
触することで、前記揺動レバーの鉛直面内での揺動角度
を変更させて、飛行高度を検出し、前記高度検知用索条
類は、自重により垂れ下がって屈曲する適宜長さのワイ
ヤー、ロープ、チェーン等の線状もしくは帯状体であ
り、前記揺動レバーは、前記高度検知用索条類が反飛行
方向になびくように、全体が水平面内で回動自在である
ことを特徴している。
【0009】また、前記高度検出装置は、前記揺動レバ
ーの鉛直面内での揺動角度に応じて移動せしめられる操
作部材と、該操作部材の変位を検出する検知手段を備え
ており、回転翼を原動機により駆動される飛行式作業機
が、前記高度検出装置から得られる高度情報に基づい
て、飛行高度が所定の範囲内に入るように前記原動機の
出力を制御手段で制御することを特徴としている。
【0010】このような構成とされた本発明に係る高度
検出装置を備えた飛行式作業機の好ましい態様において
は、飛行時(作業時)には、機体から垂れ下げられた高
度検知用索条類が反飛行方向になびくとともに、その先
端部が地面上を摺動するようにされる。この場合、高度
検知用索条類と地面とがなす角度及び前記機体に加えら
れる前記高度検知用索条類の重量は、前記飛行式作業機
の高度に応じて変化するので、前記角度又は重量に基づ
いて、前記飛行式作業機の飛行高度を検出することが可
能となる。
【0011】つまり、高度検知用索条類と地面とがなす
角度と、前記機体(例えば、前記揺動レバー)に加えら
れる前記高度検知用索条類の重量は、前記飛行式作業機
の飛行高度が低くなる程小さくなり、第一の高度以下に
なると、前記揺動レバーにより移動せしめられる操作部
材により、検知手段、例えば、リミットスイッチがOF
F状態からON状態に切り換えられる。この状態から飛
行式作業機が上昇せしめられて、第二の高度に達する
と、その上昇分だけ前記揺動レバーが鉛直面内で揺動せ
しめられて、前記操作部材により前記リミットスイッチ
がOFF状態からON状態に切り換えられ、このリミッ
トスイッチの動作状態の切り換えを検知することで、少
なくとも二つの飛行高度が検出される。
【0012】そして、高度検知用索条類を有する高度検
出装置により飛行高度が検出されると、検出された高度
情報に基づいて、前記飛行式作業機に備えられた制御手
段により、飛行高度が所定の範囲内に入るように前記原
動機の出力を自動的に制御するようにされる。
【0013】このように、本発明の高度検出装置を備え
た飛行式作業機においては、高価なジャイロ式高度計等
を用いなくても、高度検知用索条類を用いた安価な高度
検出装置により、飛行高度を確実に検出でき、飛行時に
飛行高度を常時確実に所定の範囲内に入るように自動的
に制御できるので、比較的低空を墜落等の事故を招来す
ることなく安定して飛行させることが可能となるととも
に、飛行高度が所定の範囲内に入るように自動的に制御
されることから操縦も容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1及び図2はそれぞれ本発
明に係る高度検出装置を備えた飛行式作業機の一実施形
態を示す斜視図及び平面図、図3及び図4はそれぞれ図
1及び図2に示される飛行式作業機10を軽トラックに
搭載された発着支持装置90に支持させた状態を示す背
面図及び左側面図である。
【0015】図示例の飛行式作業機10は、正面視が概
略T字状を呈するように連結された縦辺部12Aと横辺
部12Bとからなる機体12を備えており、図1及び図
2において白抜き矢印で示される方向が前進方向とさ
れ、この前進方向から見える面が前面(正面)とされて
いる。前記機体12の中間下部に位置する縦辺部12A
は、平面視で紡錘形をした筒状フレーム14を有し、こ
の筒状フレーム14の下部内に、例えば、原動機として
の水平対向同時点火式空冷2サイクル内燃エンジン20
が配設されている。前記エンジン20の出力側上部には
中央管状フレーム22が垂直上方に向けて配設され、こ
の中央管状フレーム22内に、前記エンジン20に連接
された駆動軸21が挿通せしめられている。
【0016】前記中央管状フレーム22の上端部には、
図5をも参照すればよくわかるように、中央ギアケース
23が取付固定されており、この中央ギアケース23の
下端部に前記駆動軸21を支持するベアリング52が配
設されるとともに、前記中央ギアケース23の下部中央
に前記駆動軸21の上端部に外嵌固定された駆動ベベル
ギア24が配置されている。
【0017】前記中央ギアケース23の左右両側部に
は、前記駆動軸21に直交配置されて前記駆動軸21の
駆動ベベルギア24に噛合する従動ベベルギア75,7
6がその内側端部に外嵌固定された左側伝動軸25A及
び右側伝動軸25Bを支持するベアリング53,53が
配設されるとともに、前記左側伝動軸25A及び右側伝
動軸25Bが挿通せしめられた左側管状フレーム15及
び右側管状フレーム16の基端部が取着されている。
【0018】前記左側管状フレーム15及び右側管状フ
レーム16は、前記筒状フレーム14を突き抜けて横方
向(水平方向)に伸びており、その基端部側が前記筒状
フレーム14と前記中央管状フレーム22との間に架設
された支持部材77と前記筒状フレーム14とにより片
持ち支持されており、前記左側管状フレーム15及び右
側管状フレーム16の先端部には、それぞれ左側ギアケ
ース17及び右側ギアケース18が取着されている。
【0019】前記左側ギアケース17及び右側ギアケー
ス18の前記中央ギアケース23側の側部には、前記左
側伝動軸25A及び右側伝動軸25Bの外側端部を支持
するベアリング54が配設され、前記左側ギアケース1
7及び右側ギアケース18内に挿入されている前記左側
伝動軸25A及び右側伝動軸25Bの先端部には従動出
力べべルギア55,55が外嵌固定されている。
【0020】前記左側ギアケース17及び右側ギアケー
ス18内には、前記左側伝動軸25A及び右側伝動軸2
5Bに直交するように鉛直に、同一水平面上で左右に並
列配置された左側回転翼26及び右側回転翼27の回転
軸71,72が配置されている。この回転軸71,72
の上下端部は、それぞれ前記左側ギアケース17及び右
側ギアケース18内に配設されたベアリング58,59
により支持されており、前記各回転軸71,72の上端
に、三枚ブレードの前記左側回転翼26及び右側回転翼
27が「剛に」(リジッドに)固く結合されている。
【0021】そして、前記左側回転翼26の前記回転軸
71における下方側には、前記左側伝動軸25Aの従動
出力ベベルギア55の中心軸線より下側の部位に噛合す
る従動入力ベベルギア56が外嵌固定され、また、前記
右側回転翼27の回転軸72における上方側には、前記
左側伝動軸25Aの従動出力ベベルギア55の中心軸線
より上側の部位に噛合する従動入力ベベルギア57が外
嵌固定されている。これにより、前記左側回転翼26及
び右側回転翼27は、前記駆動軸21及び前記左側伝動
軸25A及び右側伝動軸25Bを介して前記エンジン2
0の動力が伝達され、上向きの推力を得るべく互いのト
ルクを相殺するように概ね水平面内で相互に反対方向に
回転せしめられる。
【0022】一方、前記筒状フレーム14内における前
記エンジン20の上方には、下から順に燃料タンク3
5、薬剤タンク36、図示しないポンプやファン等より
なる薬剤供給装置39が、前記中央管状フレーム22に
外嵌固定されて配置されている。前記薬剤タンク36及
び燃料タンク35は二分割構造とされ、前記筒状フレー
ム14に設けられた扉等(図示せず)を開いて外部から
着脱できるようになっている。
【0023】また、前記筒状フレーム14の後端上部と
前記左側回転翼26及び右側回転翼27の外周を囲む保
護カバー19,19の下端とがなす側面から見たコーナ
ー部には、前進方向に対して直交し、かつ前記左右の保
護カバー19,19の左右外端部を橋絡するように、前
記薬剤タンク36からの薬剤が前記薬剤供給装置39を
介して供給される散布管80が取り付けられている。こ
の散布管80は左右両外側端が閉じており、下端面に所
定間隔を開けて多数の噴口(図示されていない)が左右
方向に沿って形成されており、前記散布管80の前記噴
口から前記薬剤供給装置39からの薬剤が下方に向けて
吐出されるようになっている。
【0024】前記筒状フレーム14の上端部には遠心フ
ァン28が配置されている。この遠心ファン28は、前
記中央ギアケース23の上部に配設されたベアリング5
1に支持された、前記駆動軸21の延長部21aにより
回転駆動せしめられるようになっている。
【0025】また、前記筒状フレーム14の上端には、
図1を参照すればよくわかるように、前後に若干湾曲せ
しめられた中央部カバー33が被着され、また、前記筒
状フレーム14の上端部の左右には前記左側回転翼26
及び右側回転翼27をそれぞれ包囲する円筒状の前記保
護カバー19,19が取着固定されている。したがっ
て、概略T字状の前記機体12の前記縦辺部12Aは、
前記筒状フレーム14や中央管状フレーム22で構成さ
れ、前記横辺部12Bは、前記左側管状フレーム15及
び右側管状フレーム16や前記左右の保護カバー19,
19及び前記中央部カバー33により構成されている。
【0026】前記保護カバー19,19の内周の前後に
はそれぞれ一対の前後進用可動翼31,31が前後方向
に揺動可能に支持され、また、左右にはそれぞれ一対の
横方向用可動翼32,32が左右方向に揺動可能に支持
されており、それらは図示していないアクチュエータ及
びリンク機構により、任意の角度に揺動せしめられるよ
うになっている。また、前記筒状フレーム14の上面に
配置されている前記中央部カバー33の中央部の前後に
は、それぞれ角形で先端が尖った形状にされた安定翼を
兼ねる前側吹出管41及び後側吹出管42が取り付けら
れている。
【0027】これら前側吹出管41及び後側吹出管42
は、前記遠心ファン28から吐出口40を介して管内に
吹き込まれる空気を、先端部の左右両側部に設けられた
上下一対の開口44,44のうちの選択されたものから
横方向に調整風を吹き出して、前記機体12の姿勢を修
正するために設けられているもので、計八箇所形成され
ている前記開口44には、それぞれ適宜のシャッター4
5が配備されており、それらのシャッター45を図示し
ていないアクチュエータにより選択的に開閉制御するよ
うにされている。
【0028】すなわち、例えば、前記機体12が、前進
方向に対して反時計回りの方向(左回り)に若干傾いた
場合には、図1に示される如くに、前記前側吹出管41
の右側面部の開口44,44と前記後側吹出管42の左
側面部の開口44,44をそれぞれ前記シャッター45
で閉じるとともにそれらと反対側の開口44,44を開
くようにされる。これにより、開かれた前記開口44,
44から吹き出される調整風によって前記機体12に右
回りのモーメントが与えられ、それによって前記機体1
2の姿勢が前進方向に対して正対するように修正され
る。
【0029】なお、前記シャッター45により前記開口
44を開閉させるだけでなく、その開口面積を連続的に
変化させるようになせば、より緻密な姿勢制御を行え
る。また、前記前側吹出管41及び後側吹出管42を前
記筒状フレーム14の下部にも設けて、上下の前側吹出
管41,41及び後側吹出管42,42からの空気の吹
き出し方向を適宜に選定することにより、前記機体12
の鉛直線に対する傾きを修正することもできる。
【0030】一方、前記エンジン20の下部にはリコイ
ルスタータ等のエンジン始動装置34が設けられるとと
もに、この始動装置34の下端部、つまり前記機体12
の最下端部に高度検出装置60が取り付けられている。
この高度検出装置60は、図6を参照すればよくわかる
ように、前記始動装置34の底面に取り付けられた、中
空部64aを有する円形断面外形を有する倒立凸字状の
固定基体部64と、この固定基体部64の下突部64c
にベアリング63を介して水平面内で回動自在に連結保
持されたU字状断面外形を有する円筒状のレバー保持部
材66とを備えている。
【0031】該レバー保持部材66には、揺動レバー6
7が支軸68を介して鉛直面内で揺動可能に保持されて
おり、この揺動レバー67の下端部に、自重により折り
曲がる適当な長さ(要求される飛行高度に応じて定めら
れる長さ)のワイヤ、ロープ、チェーン等の線状もしく
は帯状の高度検知用索条類62の基端部が連結されてい
る。
【0032】前記固定基体部64の中空部64a内に
は、検知手段としてリミットスイッチ75が配設されて
おり、このリミットスイッチ75の動作状態を前記揺動
レバー67の鉛直面内での揺動角度に応じて切り換える
べく、前記リミットスイッチ75の切換レバー75aと
前記揺動レバー67との間に操作部材70が上下動可能
に配置されている。
【0033】前記操作部材70は、前記揺動レバー67
の上端に設けられたローラ69が当接せしめられる円板
状の下端板部70aと、この下端板部70aの中央に垂
直上方へ向けて配設されて、前記固定基体部64に貫設
された挿通穴64bに挿入せしめられた貫装ロッド70
bと、この貫装ロッド70bの上端に設けられて前記リ
ミットスイッチ75の切換レバー75aに当接せしめら
れる押圧板部70cと、からなっている。
【0034】この操作部材70は、その下端板部70a
と前記固定基体部64の下突部64cとの間に縮装され
たコイルばね74により常時下方に付勢されており、前
記揺動レバー67の鉛直面内での揺動により、前記コイ
ルばね74の付勢力に抗して持ち上げられ、それによっ
て、前記リミットスイッチ75の切換レバー75aが押
し上げられるようになっている。
【0035】前記リミットスイッチ75は、その切換レ
バー75aが内蔵ばねにより常時斜め下向き(図6の実
線状態)となるようにに付勢されており、前記切換レバ
ー75aが下向き状態のときは例えばON状態をとるも
のとされ、該ON状態から前記切換レバー75aが前記
操作部材70により押し上げられて斜め上向き(図6の
仮想線状態)にされるとOFF状態に切り換えられ、こ
のOFF状態から再び前記下向き状態にされるとON状
態に切り換えられるようにされている。
【0036】このような構成とされた本実施形態の飛行
式作業機10においては、飛行時(作業時)には、機体
12の下端部に取り付けられた高度検出装置60の揺動
レバー67から垂れ下げられた高度検知用索条類62が
反飛行方向になびくとともにその先端部が地面S上を摺
動するようにされる。この場合、高度検知用索条類62
と地面とがなす角度と前記機体12(揺動レバー67)
に加えられる前記高度検知用索条類62の重量は、前記
飛行式作業機10の飛行高度が低くなる程小さくなり、
ある高度H1 以下になると、前記揺動レバー67により
押し上げられている前記操作部材70が図6の実線位置
以下となり、前記リミットスイッチ75がOFF状態か
らON状態に切り換えられる。この状態からエンジン2
0の出力が上げられ、前記飛行式作業機10が上昇せし
められて、ある高度H2 に達すると、その上昇分だけ前
記揺動レバー67が揺動せしめられて、前記操作部材7
0が図6の仮想線で示される位置まで持ち上げられ、前
記リミットスイッチ75がOFF状態からON状態に切
り換えられる。
【0037】このようにして、本実施形態においては、
前記高度検出装置60により、リミットスイッチ75が
OFF状態からON状態に切り換えられる高度H1 とリ
ミットスイッチ75がOFF状態からON状態に切り換
えられる高度H2 が検出され、前記高度H1 ,H2 をあ
らわす信号、つまり、前記リミットスイッチ75の動作
状態(ON状態・OFF状態)をあらわす信号は前記機
体12の筒状フレーム14内に配備されたコントローラ
100(図3及び図7)に供給され、このコントローラ
100により、検出された高度情報に基づいて、飛行高
度が所定の範囲(H1 からH2 の範囲)内に入るよう
に、適宜のサーボ機構により前記エンジン20の出力を
自動的に制御するようにされる(後述)。
【0038】このような構成とされた飛行式作業機10
の操縦は、例えば、後述する如くの発着支持装置90が
搭載された軽トラック1のキャビン2に置かれた送信機
5(図4)から無線によって行うようになっている。す
なわち、図8に制御系統が示されているように、前記送
信機5から発せられた信号は、前記機体12の筒状フレ
ーム14内に配備された受信機99(図3)で受信さ
れ、この受信機99から同じく前記筒状フレーム14内
に配備されたコントローラ100に伝えられる。このコ
ントローラ100には、相互に情報のやりとりを行う機
体制御用CPU101と、散布制御用CPU102の、
二個のCPUが備えられている。
【0039】前記機体制御用CPU101は、飛行高度
の制御、飛行速度の制御、操向の制御、姿勢の制御等を
行い、前記散布制御用CPU102は薬剤散布制御を行
うようになっている。ここで、前記機体制御用CPU1
01により、前記飛行高度の制御は、前記高度検出装置
60からのリミットスイッチ75の動作状態(ON状態
・OFF状態)をあらわす信号に基づいて、前記エンジ
ン20のスロットル弁の開度を調節することにより、飛
行高度が予め設定された所定の範囲内(例えば、1.8
から2.0mの範囲)に入るように、前記左側回転翼2
6及び右側回転翼27が発生する上向きの推力(下向き
の空気の流れの強さ)を変化させることによって自動的
に行われる。
【0040】前記飛行速度の制御は、前記前後進用可動
翼31,31の揺動角度を調節して、前記左側回転翼2
6及び右側回転翼27が発生する推力の方向(前後方向
の空気の流れの向き)を変化させることによって自動的
に行われる。前記操向の制御は、前記横方向用可動翼3
2,32の揺動角度を調節して、前記左側回転翼26及
び右側回転翼27が発生する推力の方向(左右方向の空
気の流れの向き)を変化させることによって行われる。
これにより、本実施形態の飛行式作業機10では、直進
(前後進)状態、又は停止状態から真横に略直角に方向
転換することが可能となる。
【0041】前記姿勢の制御は、前記前後進用可動翼3
1,31及び横方向用可動翼32,32の全てを使用し
て、機体12の前後進方向に対する傾きや鉛直線に対す
る傾きを修正することによって自動的に行われる。この
場合、前記機体12の前後進方向に対する傾きの修正
は、前記可動翼31,32に加えて、前記遠心ファン2
8から前記前側吹出管41及び後側吹出管42を介して
横方向に吹き出される空気流も利用される。
【0042】また、前記薬剤散布制御は、前記散布制御
用CPU102により、前記機体制御用CPU101か
ら得られる速度情報と地上において前記薬剤供給装置3
9で設定された散布量情報とに基づいて、前記薬剤供給
装置39を制御して、前記散布管80に供給される薬剤
供給量を調節することによって自動的に行なわれる。こ
の場合、前記散布制御用CPU102は、前記送信機5
から無線信号によって薬剤散布の開始の指令が来たと
き、前記薬剤供給装置39を作動させて薬剤散布作業を
開始させ、薬剤散布の中止は、前記機体制御用CPU1
01から得られる高度情報が規定の範囲から外れたと
き、同じく高度情報が0のとき、同じく操向情報が操向
中のとき、及び前記送信機5から無線信号によって中止
の指令が来たときには、前記薬剤供給装置39を停止さ
せて薬剤散布作業を中止するようにされる。
【0043】このような構成とされた実施形態の飛行式
作業機10では、一対の左側回転翼26及び右側回転翼
27が備えられているので、各回転翼26,27の直径
を従来のもの(シングルロータ機)に比して大幅に小さ
くすることができ、そのため、前記回転翼26,27を
その回転軸71,72に「剛に」(リジッドに)固く結
合させることが可能になる。
【0044】このため、前記回転翼26,27の構造が
簡素となって安価にでき、また、前後進用可動翼31,
31及び横方向用可動翼32,32を備えることで、前
記回転翼26,27のピッチコントロール等が不要とな
るので操縦も容易となり、さらに、前記回転翼26,2
7を包囲する保護カバー19,19を設けることも可能
となって、飛行時に電線等に引っ掛かったりする事故が
生じ難くされて安全性が向上する。
【0045】また、前記回転翼26,27の直径が小さ
い分、占有スペースを小さくできるとともに、運搬、格
納、点検整備時等においても、前記回転翼26,27の
取り外しが不要となるので、それらに要する手間、時間
が削減される。さらに、機体12がT字状とされてい
て、その機体12上部に配置されている回転翼26,2
7には保護カバー19,19が設けられるので、前記回
転翼26,27が回転している間も、前記機体12に人
が近づけ、安全性が増す。
【0046】このため、点検整備時あるいは薬剤や燃料
の補充時等においても回転翼の回転を停止させなくて済
み、そのため、発着や作業準備等を迅速に行え、稼働効
率が格段に向上する。また、高度検知用索条類62を用
いた安価に製作できる高度検出装置60を備えているの
で、高価なジャイロ式高度計等を用いなくても、飛行高
度を確実に検出でき、飛行時に飛行高度を常時確実に所
定の範囲(H1 からH2 の範囲)内に入るように自動的
に制御できるので、比較的低空を墜落等の事故を招来す
ることなく安定して飛行させることが可能となるととも
に、飛行高度が所定の範囲(H1 からH2 の範囲)内に
入るように自動的に制御されることから操縦も容易とな
る。
【0047】ところで、本実施形態の飛行式作業機10
は、通常、図8に示される如くの、発着支持装置90に
支持させて、現場に運搬するようにされている。前記発
着支持装置90は、管材で側面視が概略凹字状を呈する
ようにスケルトン構造に組まれており、前記飛行式作業
機10の前記横辺部12Bのうちの左右の保護カバー1
9,19のうちの一方を支持する第一の支持部91と他
方を支持する第二の支持部92とを備えている。
【0048】前記第一の支持部91は、前記軽トラック
1のキャビン2上に載置される左右一対の上辺部9a,
9aと、それらの先端部間を連結する連結部9Aと、こ
の連結部9Aに外嵌された機体受け部としての管状クッ
ション部93と、左右一対の立辺部9b,9bと、前記
第二の支持部92と共通の左右一対の底辺部9c,9c
及び前記左右の立辺部9b,9bと底辺部9c,9cと
の間に架設された四本の連結部9fと、からなってお
り、前記第二の支持部92は、前記軽トラック1の荷台
3に配置される、燃料、薬剤、エンジン20の起動装
置、工具等を収納する備品収納部82上に配置される左
右一対の上辺部9e,9eと、それらの間に架設された
連結部9Bと、この連結部9Bに外嵌された機体受け部
としての管状クッション部94と、左右一対の立辺部9
d,9dと、からなっている。
【0049】この発着支持装置90においては、前記第
一の支持部91と第二の支持部92とにより、前記機体
12を地面(荷台)から浮かせた状態で略水平に支持す
るようになっている。このような構成とされた発着支持
装置90においては、概略T字状の機体12を持つ前記
飛行式作業機10を地面から浮かせた状態で略水平に支
持するようにされているので、前記飛行式作業機10を
倒すことなく安定して支持することができ、しかも、前
記飛行式作業機10に手を触れることなく、当該発着支
持装置90から前記飛行式作業機10を直接離陸させる
ことができるとともに、直接着陸させることもできる。
【0050】また、前記発着支持装置90を軽トラック
1の荷台3に搭載して前記飛行式作業機10を着陸支持
させることで、前記飛行式作業機10の運搬等を楽にし
かも安全に行えるとともに、発着及び作業準備を容易に
しかも迅速に行え、飛行式作業機10の稼働効率を格段
に向上させることができる。
【0051】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範
囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
例えば、飛行時の方向転換や姿勢の修正に、前記エンジ
ン20から排出される排ガスの勢力を利用するようにし
てもよい。また、検知手段も、前記リミットスイッチ7
5に限られるものではなく、変位を連続的に検知する可
変抵抗器等、適宜の素子を用いることができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の高度検出装置を備えた飛行式作業機は、高価なジャ
イロ式高度計等を用いなくても、高度検知用索条類を用
いた安価な高度検出装置により、飛行高度を確実に検出
でき、飛行時に飛行高度を常時確実に所定の範囲内に入
るように自動的に制御できるので、比較的低空を墜落等
の事故を招来することなく安定して飛行させることが可
能となるとともに、飛行高度が所定の範囲内に入るよう
に自動的に制御されることから操縦も容易に行えるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高度検出装置を備えた飛行式作業
機の一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示される飛行式作業機の平面図。
【図3】図1及び図2に示される飛行式作業機を軽トラ
ックに搭載された発着支持装置に支持させた状態を示す
背面図。
【図4】図3のIV矢視方向から見た左側面図。
【図5】図1に示される飛行式作業機の機体上部の要部
拡大断面図。
【図6】図1に示される飛行式作業機の高度検出装置を
示す拡大断面図。
【図7】図1に示される飛行式作業機の制御系の説明に
供される図。
【図8】図1に示される飛行式作業機に使用される発着
支持装置の一例を示す図。
【符号の説明】
10…飛行式作業機 20…エンジン 26,27…回転翼 60…高度検出装置 62…高度検知用索条類 67…揺動レバー 70…操作部材 75…リミットスイッチ(検知手段) 100…コントローラ H1 ,H2 …飛行高度 S…地上物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直面内に揺動可能に支持した揺動レバ
    ー67と、該揺動レバー67の下端に連結された高度検
    知用索条類62とを備えた高度検出装置60において、 前記高度検知用索条類62が地面等の地上物Sと接触す
    ることで、前記揺動レバー67の鉛直面内での揺動角度
    を変更させて、飛行高度を検出することを特徴とする飛
    行式作業機用高度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記高度検知用索条類62は、自重によ
    り垂れ下がって屈曲する適宜長さのワイヤー、ロープ、
    チェーン等の線状もしくは帯状体であることを特徴とす
    る請求項1に記載の飛行式作業機用高度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動レバー67は、前記高度検知用
    索条類62が反飛行方向になびくように、全体が水平面
    内で回動自在であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の飛行式作業機用高度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記高度検出装置は、前記揺動レバー6
    7の鉛直面内での揺動角度に応じて移動せしめられる操
    作部材70と、該操作部材70の変位を検出する検知手
    段75とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか一項に記載の飛行式作業機用高度検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    前記高度検出装置60を備え、回転翼26,27を原動
    機20により駆動する飛行式作業機10において、前記
    検出装置60から得られる高度情報に基づいて、飛行高
    度が所定の範囲(H1 〜H2 )内に入るように前記原動
    機20の出力を制御する制御手段100を備えているこ
    とを特徴とする飛行式作業機。
JP24735396A 1996-09-19 1996-09-19 高度検出装置及び該装置を備えた飛行式作業機 Pending JPH1086897A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105416589A (zh) * 2015-11-26 2016-03-23 中国计量学院 用于四旋翼无人机的绳牵式控制装置和控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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