JPH1084286A - 時系列データの符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

時系列データの符号化装置及び復号化装置

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JPH1084286A
JPH1084286A JP23700396A JP23700396A JPH1084286A JP H1084286 A JPH1084286 A JP H1084286A JP 23700396 A JP23700396 A JP 23700396A JP 23700396 A JP23700396 A JP 23700396A JP H1084286 A JPH1084286 A JP H1084286A
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JP23700396A
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English (en)
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Toshio Motegi
敏雄 茂出木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率良く診断を行なえるように、時系列デー
タを符号化し、復号化する装置を提供すること。 【解決手段】 コンピュータ13は、心電波形データを
読み込み、最初に心電波形データの主ピークR波を検出
し(ステップ201)、次に両端ピークQ波、S波を検
出し(ステップ202)、前ピークP波と後ピークT
波、およびU波を検出し(ステップ203)、R波を除
く各ピークの両端零レベル交差点を検出する(ステップ
204)。処理を終了しない場合(ステップ205)、
コンピュータ13は次の周期の心電波形データについて
ステップ201以下を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環器疾患を目的
とした医療症例データベース等に用いられる時系列デー
タの符号化装置および復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、循環器疾患を目的とした医療症例
データベースは、アナログ的なデータ保管が主流であ
り、医学教科書を電子出版化したレベルの症状データベ
ースしか存在しなかった。たとえば、心音検査データを
保存する場合には、心音図という波形化したチャートを
保存するか、心音を録音したテープを保存していた。心
電図データを保存する場合には、チャートを保存する
か、フロッピーディスクにデジタル保存するか、ホルタ
ー心電計を用いて、24時間分をアナログ信号としてテ
ープに保存していた。
【0003】心エコーデータは、ビデオテープやカラー
ハードコピーの形態で保存されていた。時系列データを
符号化する手法としては、再生に必要とされる信号最大
周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリング
し、信号レベルを適当なレベルで量子化する、いわゆる
PCM符号化(Pulse Code Modulation)が通常用いら
れ、心電図データや心音データのデジタル記録に利用さ
れている。心エコーデータについては、時間軸で通常1
/60秒間隔でサンプリングして複数のフレームに分解
し、更に各フレームを2次元空間サンプリングして画素
に分解し、各画素の信号レベルを量子化する方法をとっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化方式で
は、符号化データの形式が、いずれもサンプリングされ
た信号データの単純な1次元(心電・心音)配列または
三次元配列(心エコー)であるという点で、符号化・復
号化装置が簡素化するという利点はある。しかしなが
ら、従来の時系列データの符号化方法では、時間軸方向
に割愛せずに長時間の経過データを記録すると、時間に
比例してデータ量が膨大になるという問題があった。
【0005】更に、一般診療において、心電図の場合、
標準12誘導で12チャンネル同時に記録され、心音の
場合、心尖部・エルグの領域(第3肋骨胸骨左縁)など
数方向から聴取記録され、心エコーの場合、短軸像・長
軸像など数方向から撮影収録されるため、データ量は更
に数倍〜10倍に膨れあがる。また、符号化データ形式
が一様であることから、診断に参照されるポイントが参
照されない大量な不要なデータに埋もれ、診断のポイン
トを効率良く見つけ出すことができないという問題があ
った。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、診断のポイントを
抽出し、その部分にウエイトを置いて符号化を行い、診
断に参照されないデータは符号化対象から外すことによ
り、符号化データ量を削減するとともに、復号化により
速やかに診断ポイントを見出せるような、符号化装置お
よび復号化装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、時間軸に対して、信号レベルが変
化する時系列データにおいて、信号波形を観察するため
の特徴ポイントを抽出し、前記特徴ポイントをもとに概
形の信号波形を再現するために必要な数値情報と、前記
特徴ポイントをもとに信号波形を復号化し観察するため
に必要な文字属性情報とを符号化し、一連の符号化デー
タが時間的に繰り返される部分については、重複して符
号化を行わず、繰り返し制御情報を符号化するように
し、復号化時に変動箇所を提示するようにしたことを特
徴とする時系列データの符号化及び復号化装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る時系列データの符号化装置および復号化装置の
基本構成図である。心電計1は、患者の心臓からの電気
信号を捉え、時間軸サンプリング、A/D変換を行なっ
た時系列データをフロッピーディスク(FD)等に保存
する。心電波形データはフロッピーディスクからコンピ
ュータ13に入力される。コンピュータ13は、心電波
形データの波形信号からピーク座標と、零レベル交差座
標を検出することによって符号化を行ない、符号化され
たデータは光ディスク等に保存される。復号化する場
合、コンピュータ13は、符号化された信号をベジエ曲
線を用いて復号化する。
【0009】超音波エコー診断装置3は、患者の超音波
断層図を撮影し、撮影された超音波断層図は、ビデオ装
置7に収録される。オペレータは、ビデオ装置7を介し
て、コンピュータ13に患者の超音波断層図データを入
力する。尚、ビデオ装置7を介さずに、超音波断層装置
を制御するコンピュータから直接MO(光磁気ディス
ク)や通信回線を介して、患者の超音波断層図データを
コンピュータ13に入力するようにしてもよい。コンピ
ュータ13は、動画像データから複数のMモード静止画
像を生成し、各Mモード静止画像について輪郭線抽出を
行い、複数の疑似心電波形データを抽出し、各抽出され
た波形データにつき、心電波形データと同様にピーク座
標と零レベル交差座標を抽出して符号化する。符号化さ
れたデータは、光ディスク等に保存される。
【0010】オペレータは、マイクロフォンを備えた聴
診器5を介して聞かれる患者の心音をオーディオ機器9
に録音する。オペレータは、オーディオ機器9を介し
て、コンピュータ13に患者の心音波形データを入力す
る。コンピュータ13は、心音波形データを音の高さ、
音の長さ、音の強さの3属性を有する複数の音符で符号
化し光ディスク等に保存する。復号化する場合、コンピ
ュータ13は光ディスク等に保存された符号化された信
号をシンセサイザ15を介して音声信号波形に復号化
し、スピーカ17により音声を再生する。
【0011】図2は心電波形データを符号化する場合の
コンピュータ13の動作を示すフローチャートであり、
図3は、τ周期(心拍の逆数)の心電波形データを示す
図である。図3において、PQRSTUJは、診断に標
準的に用いられる点で、医学分野において正式にこのよ
うな命令がなされているが、P1、P2、Q1、T1、
T2、U1、U2は復号したときに、原波形を再現する
ための補助点で本発明のため便宜的に付加したものであ
る。
【0012】次に、図2と図3を用いて、心電波形デー
タを符号化する場合のコンピュータ13の動作について
説明する。コンピュータ13は、心電波形データを読み
込み、最初に心電波形データの主ピークR波を検出し
(ステップ201)、次に両端ピークQ波、S波を検出
し(ステップ202)、前ピークP波と後ピークT波お
よびU波を検出し(ステップ203)、R波を除く各ピ
ークの両端零レベル交差点を検出する(ステップ20
4)。
【0013】すなわち図3のP点に対するP1とP2、
T点に対するT1とT2、U点に対するU1とU2、Q
点に対するQ1、S点に対するS2(S2はJと命名さ
れる)を検出する。処理を終了しない場合(ステップ2
05)、コンピュータ13は、次の周期の心電波形デー
タについてステップ201以下を繰り返す。そして、こ
のようにして各周期毎に計測されたP、Q、R、S、
T、U等の点の座標値を光ディスク等に保存する。
【0014】次の周期の心電波形符号化データとその前
の周期の符号化データとの差が、所定のしきい値以下で
ある場合、次の周期の符号化データを記録せず、代わり
に前の周期の符号化データをn回繰り返すという旨の制
御符号を記録する。こうすることで、符号化データ量を
削減できるだけでなく、復号化する際、患者の容態が急
変している箇所を速やかに見つけ出すことができる。
【0015】図4は、心電波形データのP波をベジエ曲
線を用いて復号化した波形を示す図である。次に図3と
図4を用いて心電波形データの復号化について説明す
る。心電波形データを復号化する場合、図3のQ1―
Q―R―S―J部分は直線で、P、T、U波は、ベジェ
曲線で表現する。図3のP波をベジェ曲線近似するに
は、図4で示すようにコントロールポイントC1〜C4
を挿入し、ベジェ曲線で近似する。
【0016】尚、ここで、P1(P1x、P1y)、P
(Px、Py)、P2(P2x、P2y)とすると、 C1((Px−P1x)/3+P1x、P1y)、 C2((Px−P1x)*2/3+P1x、Py)、 C3((P2x−Px)/3+Px、Py)、 C4((P2x−Px)*2/3+Px、P2y) である。そして、P1、P、P2を通り、C1、C2、
C3、C4を通らないように、曲線21を生成する。
【0017】図5から図8は心音波形データを符号化す
る(MIDI符号化:Musical Instrument Digital Int
erface)場合のコンピュータ13の動作を示すフローチ
ャートである。図5用いて、心音波形データを符号化す
る場合のコンピュータ13の動作の概要を説明する。ま
ず、コンピュータ13は、心音波形データの主ピークを
検出し(ステップ501)、前後発声区間、即ち音声信
号がノイズレベルを有意に越え信号が出ている区間を検
出して抽出し(ステップ502)、FFTなど周知の手
法で周波数解析を行ない、周波数別信号強度データを得
る(ステップ503)。コンピュータ13は、心音波形
データの全てについて処理を終了したか否かを判断し
(ステップ504)、心音波形データの全てについて処
理を終了していない場合には、ステップ501以下を繰
り返す。ステップ504で、心音波形データの全てにつ
いて処理を終了した場合には、コンピュータ13は符号
化処理を終了させる。
【0018】次に図6を用いて、コンピュータ13の図
5のステップ501の動作を詳しく説明する。コンピュ
ータ13は、主ピーク振幅を計測し(ステップ60
1)、量子化近似を行ない(ステップ602)、音の強
さ属性(256段階)を得る(ステップ603)。
【0019】次に図7を用いて、コンピュータ13の図
5のステップ502の動作を詳しく説明する。コンピュ
ータ13は、発声開始時刻、発声終了時刻を検出し(ス
テップ701)、音符の最小分解能(最短音符)の整数
倍になるよう量子化近似を行ない(ステップ702)、
音の発声時刻と音の持続時間(音の長さ)を得る(ステ
ップ703)。ここで音符の最小分解能はメトロノーム
値(テンポ設定で脈拍の平均的値が良い)で定めた全音
符(1/1)の演奏時間の1/64(六十四分音符)な
どとなる。
【0020】尚、音の発声時刻とは、音符で表わした場
合、各音符の前にある休符を含む全ての音符の長さを合
計したものに、全音符の演奏単位時間を乗じたものにな
るため、適宜休符を挿入して発声時刻タイミングを調整
する。音の持続時間は、各音符の長さで示すことがで
き、一般の楽譜で音符に付加する旗(1/2音符、1/
4音符)がその一例である。
【0021】次に図8を用いて、コンピュータ13の図
5のステップ503の動作を詳しく説明する。コンピュ
ータ13は、基本周波数を検出し(ステップ801)、
音階テーブルを参照して音階符号への変換を行なう(ス
テップ802)。ここで、音階テーブルとは、所定の周
波数範囲に含まれる信号をある音階符号に変換するため
のテーブルである。音階符号とは、CDEFGABの7
基本音と各々に半音高い#を付加した12種類(E#=
F、B#=Cの2音は重複する)のコードにオクターブ
位置を数字で表わしたものを付加することである。オク
ターブ位置は88標準ピアノ鍵盤の最低音を0として、
それより低い音は負符号を付加して示す。心音の場合、
−2オクターブ近辺の音が用いられる。
【0022】このようにして、心音波形データから、音
の強さ、音の長さ、音の高さが抽出され、音符の形で表
現することができる。そして、MIDI符号化されたデ
ータを光ディスク等に保存する。また、各音符にI音、
II音など医学的名称を属性として付加しておき、楽譜
へ復号化表現した時表示するようになれば、診断が効率
的に進められる。
【0023】心電波形の符号化の説明で述べたように、
周期的に類似する波形が続くときは、符号化データの記
録を省略し、代わりに繰り返しを示す制御符号を記録す
るようにしたが、心音についても同様に適用でき、MI
DI符号でも、通常の楽譜でも繰り返し演奏記号が用意
されている。即ち一連の休符・音符のグループ(音楽用
語で音形またはフレーズと呼ばれる)が繰り返される時
は繰り返し符号で省略する。
【0024】一連の符号化データの中で、頻脈(脈拍が
一時急上昇する状態)が発生した区間については、短い
休符と音符の繰り返しになり、データ量が増えることが
ある。このようなケースに対して、テンポ設定をその区
間だけ増大させて、再符号化するようにすれば、データ
量の増大を避けられ、かつ復号化時に容態の急変部が明
確になり都合が良い。復号化については、MIDI符号
をMIDIシンセサイザに送り、所定のテンポと音色を
設定して演奏を起動すれば良い。音色はハートビート音
の音色メニューが用意されていないGMタイプ標準シン
セサイザの場合、射撃雑音に設定することで可能であ
る。
【0025】図9は、正常者の心音波形を示す図であ
り、マイクロフォンで拾った信号をフィルタで所定の周
波数帯域毎に4つに分離したものである。図10は、符
号化された正常者の心音波形のMIDI符号化されたデ
ータを、通常の西洋楽譜で表現したものである。図10
の楽譜の音程は、図9の一番下の波形(基本周波数成
分)に対応している。図11は、符号化された正常者の
心音をMIDI楽譜で示したもので、正常者の場合、I
音とII音から構成される2拍子になる。
【0026】図12は、拡張型心筋症患者の心音波形を
示す図であり、図13は、符号化された拡張型心筋症患
者の心音波形のMIDI符号化されたデータを、通常の
西洋楽譜で表現したものである。図14は、符号化され
た拡張型心筋症患者の心音をMIDI楽譜で示したもの
で、拡張型心筋症患者の場合、I音とII音以外にII
I音とIV音が聞こえ、しかもIII音とIV音が同時
に重なって強め合って聞こえ、重合奔馬調律(ギャロッ
プリズム)と呼ばれる。
【0027】図15は、大動脈弁狭窄患者の心音波形を
示す図であり、図16は、符号化された大動脈弁狭窄患
者の心音波形のMIDI符号化されたデータを、通常の
西洋楽譜で表現したものである。図中、Pと→はその区
間でピアノのダンパーペダルを踏むことを意味し、第1
音はエコーする形で第2・3音に混ざる。図17は、符
号化された大動脈弁狭窄患者の心音をMIDI楽譜で示
したもので、図16では表現が不鮮明だったペダルの指
示が明確に示されている。即ち、第2音(E−2)は第
1音(C−2)より三度高く、2つが合成すると共鳴し
響く、第3音(D−2、心音属性ではII音)が鳴る
と、継続する第2音(E−2)と二度の音程で混ざり合
うため、不共鳴音となり唸り歪みが聞こえる。このよう
な大動脈弁狭窄患者に聞こえる和声的な収縮期雑音(M
SM)は楽音様雑音と呼ばれている。
【0028】図18は、超音波断層像データの符号化お
よび復号化アルゴリズムを示す図である。図18を用い
て、心エコー断層動画像の符号化および復号化について
説明する。断層動画像は、フレーム51−1、・・・、
51−NまでのN枚のフレームからなる。ここでフレー
ム51−1において、ある方向52−1に向かい、一次
元的に画素を拾い、Mモード像53−1の縦一列に並べ
る。52−1の斜め方向を53−1の縦一列分の画素の
数だけ等分割した仮想画素点につき、その近傍画素また
は平均画素を53−1の縦一列に転送する操作を行な
う。次にフレーム51−2においても、同様に方向52
−1に向かい、画素を拾い、フレーム51−1から転送
された列の右隣になるようにMモード像53−1の縦一
列に並べる。以下同様の処理を行い、Mモード像53−
1が得られる。
【0029】次に、方向を変えて同様の処理を行いMモ
ード像53−2が得られる。同様にしてMモード像53
−Mが得られる。Mモード像53−Mは、フレーム51
−1の方向52−Mに沿う画像である。
【0030】次に、Mモード像53−1、・・・、53
−Mを疑似心電波形符号化する(ステップ59)。この
場合、例えばMモード像53−1対してモフォロジー処
理(穴うめ処理)を行い、輪郭線の抽出を行う(ステッ
プ61)。そして抽出された輪郭線(例えば輪郭線64
−n)に対して、心電図の処理と同様に図2に示すよう
な処理を行い符号化し、符号化したデータを光ディスク
等に保存する。 復号する場合は、心電図の処理と同様
にベジエ曲線等を用いる。図18の65は再生像であ
る。
【0031】図中、LVは左心室、RVは右心室、AO
は大動脈、LAは左心房で、再生像にこのようなキャプ
ションを付加するには、次のような方法をとる。ステッ
プ61で輪郭線の抽出を行なう際、エコー診断時の検出
子の位置から、各輪郭線の解剖学的位置を推察でき、左
心室(LV)上側境界など属性情報を付加する。即ち、
輪郭線64−1〜64−nの各々に属性名称を付加す
る。
【0032】復号する時、属性IDを輪郭線に付加し、
再生像65を形成すると、線画の境界線に属性IDがそ
のまま受け継がれ、境界線属性を明示でき、輪郭線に挟
まれた各エリアの属性を、Mモード、断層像モード双方
において表示することができる。また、Mモードにおい
て、輪郭線間の画素間隔から臓器の壁厚や内腔を自動計
測することもでき、肥大・拡大・狭窄などの自動診断も
可能になる。
【0033】複数の疑似心電波形を符号化する時、心電
波形符号化で説明したように繰り返し部を検出して符号
化データを削減する手法を適用すれば、各疑似心電波形
が特定の臓器の位置を反映しているため、復号した時に
安定している位置と急変している位置を識別することが
できる。
【0034】このように本実施の形態によれば、心電波
形データ、心音波形データ、および超音波断像データを
少ない情報量で符号化し、効率良く診断が行なえるよう
に復号化することができる。尚、本発明は、肺音の符号
化、脳波、筋電図、心臓以外のエコー検査等にも応用す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、効率良く診断を行なえるように、時系列データを
符号化し、復号化する装置を提供することができる。符
号化データには診断を効率良く進めるための属性データ
などが付加されているため、本発明の符号化装置を自動
診断装置として応用することも可能である。また、復号
化装置に符号化データを変更する編集手段を設けること
により、単一の符号データから様々な症例データを提示
することが可能となり、医学教育装置として応用するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 時系列データの符号化装置および復号化装置
の基本構成図
【図2】 心電波形データを符号化する場合のコンピュ
ータ13の動作を示すフローチャート
【図3】 τ周期(心臓伯の逆数)の心電波形データを
示す図
【図4】 心電波形データのP波をベジエ曲線を用いて
復号化した波形を示す図
【図5】 心音波形データを符号化する場合のコンピュ
ータ13の動作を示すフローチャート
【図6】 図5のステップ501の処理を示すフローチ
ャート
【図7】 図5のステップ502の処理を示すフローチ
ャート
【図8】 図5のステップ503の処理を示すフローチ
ャート
【図9】 正常者の心音波形を示す図
【図10】 符号化された正常者の心音波形を一般譜面
で示す図
【図11】 符号化された正常者の心音波形をMIDI
譜面で示す図
【図12】 拡張型心筋症患者の心音波形を示す図
【図13】 符号化された拡張型心筋症患者の心音波形
を一般譜面で示す図
【図14】 符号化された拡張型心筋症患者の心音波形
をMIDI譜面で示す図
【図15】 大動脈弁狭窄患者の心音波形を示す図
【図16】 符号化された大動脈弁狭窄患者の心音波形
を一般譜面で示す図
【図17】 符号化された大動脈弁狭窄患者の心音波形
をMIDI譜面で示す図
【図18】 心エコー断層動画像の符号化および復号化
アルゴリズムを示す図
【符号の説明】 1・・・心電計 3・・・超音波エコー診断装置 5・・・聴診器 7・・・ビデオ 9・・・オーディオ機器 11・・・モニタ 13・・・コンピュータ 15・・・シンセサイザ 17・・・スピーカ 21・・・曲線 51・・・フレーム 53・・・Mモード像 63・・・符号化像 64・・・輪郭線 65・・・再生像

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間軸に対して、信号レベルが変化する
    時系列データにおいて、信号波形を観察するための特徴
    ポイントを抽出し、前記特徴ポイントをもとに概形の信
    号波形を再現するために必要な数値情報と、前記特徴ポ
    イントをもとに信号波形を復号化し観察するために必要
    な文字属性情報とを符号化し、一連の符号化データが時
    間的に繰り返される部分については、重複して符号化を
    行わず、繰り返し制御情報を符号化するようにし、復号
    化時に変動箇所を提示するようにしたことを特徴とする
    時系列データの符号化及び復号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記時系列データが
    休止区間が無く信号が持続する性質を有する双極性の1
    次元時系列データからなり、前記特徴ポイントの数値情
    報として、信号波形のピーク点座標と隣接する前記ピー
    ク点間の中間座標から構成され、これらの座標から直線
    または曲線補間で復号化することを特徴とする時系列デ
    ータの符号化及び復号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記時系列データが
    休止区間と信号区間が交互に存在する性質を有する双極
    性の1次元時系列データからなり、前記特徴ポイントの
    数値情報として信号区間のピーク強度と、信号区間の時
    間的長さと、信号区間の基本周波数の3属性から構成さ
    れ、これらの符号化データからシンセサイザで復号化す
    ることを特徴とする時系列データの符号化及び復号化装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記1次元時系列デ
    ータが心電図データで、前記ピーク点座標がPQRST
    Uからなる診断ポイントであり、前記中間座標が零レベ
    ル交差点座標であり、前記曲線補間としてベジエ曲線を
    用いて復号化することを特徴とする時系列データの符号
    化及び復号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記1次元時系列デ
    ータが心音データで、前記信号区間のピーク強度と、信
    号区間の時間的長さと、信号区間の基本周波数を、それ
    ぞれ音の強さ、長さ、高さからなる音符の属性に対応付
    け符号化したことを特徴とする時系列データの符号化及
    び復号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記1次元時系列デ
    ータが、臓器エコー断層動画像において、臓器の特定箇
    所のエコー放射方向における時間的動きを示すデータで
    あることを特徴とする時系列データの符号化及び復号化
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記時間的動きを示
    すデータが、臓器エコー断層動画像を複数のMモード静
    止画に変換する手段と、各Mモード静止画像から輪郭線
    を抽出する手段により生成されていることを特徴とする
    時系列データの符号化及び復号化装置。
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