JPH1083712A

JPH1083712A - 変換ソケット

Info

Publication number: JPH1083712A
Application number: JP23824596A
Authority: JP
Inventors: Masumi Yoshida; 益己吉田; Shinichi Kabayama; 伸一樺山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-09-09
Filing date: 1996-09-09
Publication date: 1998-03-31

Abstract

(57)【要約】【課題】小さい口金用のソケットに電球型蛍光ランプ
を取り付けることを可能とし、口金が小さい電球を用い
る照明器具において、消費電力の低減及び製品寿命の長
期化等を図ることができる変換ソケットを提供する。【解決手段】内側壁が電球型蛍光ランプの口金と係合
するソケット部２ａと、連結部２ｂと、外側壁がコンセ
ントと係合する口金部２ｃとが一体形成された略中空円
柱状の口金アタッチメント２を具備し、その内部におい
て、接片３及び絶縁ブッシュ５を接続給電金具６に締め
付けた黄銅ビス４によって固定し、同様に絶縁ブッシュ
７を黄銅ビス８によって固定する。そして、ソケット部
２ａに電球型蛍光ランプを取り付け、口金部２ｃをコン
セントに取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電球を口金規格が
異なるソケットに取り付ける際に用いて好適な変換ソケ
ットに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、白熱電球同様の明るさでありなが
ら消費電力が少なく、かつ、製品寿命も長い電球型の蛍
光ランプが開発され、実用に供されている。電球型蛍光
ランプは、図５に示すように、発光管が収納されたガラ
ス球２０と、初期点灯に要するスタータ等が収納された
口金２１とからなり、通常の白熱電球同様、口金２１を
電源に接続されたソケットに取り付けて使用される。こ
のような電球型蛍光ランプについては、近年の更なる省
電力化の要請に伴い、インバータ方式や電圧ドロップ方
式により供給電力を制御するものも開発され、実用化さ
れつつある。

【０００３】そして、このような電球型蛍光ランプにお
いては、口金２１内に設ける回路がスタータ等を含むこ
とから、口金２１の大きさが自ずと決まり、ある一定の
大きさ以上に口金２１を小さくすることができない。
又、上述したように供給電力を制御するため、マイコン
等からなる回路を口金２１内に設けることとすると、口
金２１の大きさは更に大きくなる。

【０００４】しかし、従来においては、一般照明用電球
の口金が上述の各種回路を収納するに足る大きさのもの
（口金規格Ｅ−２６）であることから、電球型蛍光ラン
プの口金を一般照明用電球のソケットに合致した大きさ
とすることができたので、口金の大きさを小さくできな
くとも特に不都合はないとされてきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、電球の口金
には様々な規格があり、電球型蛍光ランプにおいて要求
される口金の大きさを満たすものばかりとは限らない。
例えば、クリプトン球やスポット球等のような電球にあ
っては、口金が小さく（口金規格Ｅ−１１、Ｅ−１２、
Ｅ−１７等）、従って、そのソケットも小さい。このた
め、かかる電球を用いることとした照明器具のソケット
には、電球型蛍光ランプを取り付けることができなかっ
た。

【０００６】しかし、クリプトン球やスポット球等のよ
うな電球は、口金は小さいが消費電力は大きいので、省
電力化の要請がより強いものである。

【０００７】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、小さい口金用のソケットに電球型蛍光ランプを取り
付けることを可能とし、口金が小さい電球を用いる照明
器具において、消費電力の低減及び製品寿命の長期化等
を図ることができる変換ソケットを提供することを目的
とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、円柱状の導体
からなり、内側壁が大径の口金と係合する前記導体の一
端側に形成されたソケット部と、外側壁が小径のソケッ
トと係合する前記導体の他端側に形成された口金部とを
有することを特徴としている。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１は、本発明の一実施形
態による変換ソケットを示す図であり、縦方向中央部の
断面を示している。

【００１０】図において、１は中空円柱状の絶縁カバー
であり、図示のように口金アタッチメント２のソケット
部２ａ側に挿着されている。口金アタッチメント２は、
略中空円柱状の銅からなる部材であり、ソケット部２
ａ、連結部２ｂ及び口金部２ｃが一体形成されて構成さ
れている。

【００１１】ここに、ソケット部２ａは、先方（図中左
方）側の側壁が所定数のねじ山を形成している中空円柱
状の部位であり、内側壁が電球型蛍光ランプの口金と係
合する大きさになっている。連結部２ｂは、ソケット部
２ａの後方端から口金部２ｃの先方端にかけて形成され
た中空円錐台状の部位である。口金部２ｃは、後方側の
側壁が所定数のねじ山を形成している中空円柱状の部位
であり、後方端部に内側へ折曲した受け部を有し、外側
壁がコンセント（電源と接続されたソケット）と係合す
る大きさになっている。

【００１２】尚、ソケット部２ａ及び口金部２ｃのねじ
山については、ソケット部２ａに取り付ける電球型蛍光
ランプの口金及び口金部２ｃを取り付けるコンセントに
応じて、山径、谷径、ねじピッチ及び有効ねじ山数等が
決定される。又、これら各部位の寸法も電球型蛍光ラン
プ等の口金規格によって定められる。この点について
は、他の部材の寸法と併せて後に具体例を挙げる。

【００１３】３は板状のリン青銅を折曲して形成された
接片である。この接片３のみの斜視図を図２に示す。図
示のように、接片３は、折曲位置を境として板状部分３
ａ、３ｂに２分されており、弾性力によって図中矢印方
向に揺動するようになっている。又、板状部分３ａには
所定径の孔Ｓ3aが設けられ、板状部分３ｂには表裏両面
に突出部Ｔ3b1、Ｔ3b2が設けられている（図１参照）。

【００１４】４は丸頭の黄銅ビスであり、上記折片３の
孔Ｓ3a及び絶縁ブッシュ５を貫通して完全ねじ部が接続
給電金具６に締め付けられて取り付けられている。これ
により、折片３が絶縁ブッシュ５の表面に固定され、板
上部分３ｂが押圧されると突出部Ｔ3b2が黄銅ビス４の
頭に当接するようになっている。

【００１５】絶縁ブッシュ５は、連結部２ｂの内側壁に
嵌合する円錐台状の絶縁体からなる部材であり、中央に
上記黄銅ビス４が貫通する孔を有している。この絶縁ブ
ッシュ５により、黄銅ビス５の貫通部分以外は、ソケッ
ト部２ａ内部が口金部２ｃ内部と絶縁されている。

【００１６】接続給電金具６は、中空円柱状の導体から
なる部材であり、内側壁が雌ねじになっている。７は円
錐台状の絶縁体からなる絶縁ブッシュであり、中央に黄
銅ビス８が貫通する孔を有している。８は丸頭の黄銅ビ
スであり、絶縁ブッシュ７を貫通して接続給電金具６に
締め付けられて取り付けられている。

【００１７】このように、黄銅ビス４、黄銅ビス８が互
いに逆方向から接続給電金具６にねじ止めされ、絶縁ブ
ッシュ７が黄銅ビス８の頭によって口金部２ｃの受け部
へ押止され、絶縁ブッシュ５は接片３を介して黄銅ビス
４の頭により連結部２ｂの内側壁に押止されている。こ
れにより、各部材が口金アタッチメントに取り付けら
れ、接片３と黄銅ビス８との間が導通している。

【００１８】ここで、いくつかの口金規格に応じた各部
の寸法を例として挙げる。図３に上記絶縁カバー１、口
金アタッチメント２、絶縁ブッシュ５及び絶縁ブッシュ
７を示し、これら部材の各部寸法を図示のようにａ〜ｎ
とする。

【００１９】まず、ソケット部２ａに取り付ける電球型
蛍光ランプの口金が口金規格Ｅ−２６に準拠したもので
ある場合、絶縁カバー１とソケット部２ａの各部は、・絶縁カバー１；ａ＝２７mm，ｂ＝３１mm，ｃ＝２７
mm ・ソケット部２ａ；ｊ＝２１mm，ｋ＝２７mm とする。尚、この場合、ソケット部２ａの有効山数は４
である。

【００２０】そして、口金部２ｃを取り付けるコンセン
トが口金規格Ｅ−１７に準拠したものである場合には、
連結部２ｂ、口金部２ｃ、絶縁ブッシュ５及び絶縁ブッ
シュ７の各部は、・連結部２ｂ；ｉ＝５mm ・口金部２ｃ；ｇ＝１６mm，ｈ＝１７mm ・絶縁ブッシュ５；ｌ＝１５．５mm，ｍ＝２５．５mm，
ｎ＝５mm ・絶縁ブッシュ７；ｄ＝１０mm，ｅ＝１６mm，ｆ＝４mm とする。尚、この場合、口金部２ｃの有効山数は４であ
る。

【００２１】一方、コンセントが口金規格Ｅ−１２に準
拠したものである場合には、・連結部２ｂ；ｉ＝１０mm ・口金部２ｃ；ｇ＝１１mm，ｈ＝１２mm ・絶縁ブッシュ５；ｌ＝１７mm，ｍ＝２５．５mm，ｎ＝
５mm ・絶縁ブッシュ７；ｄ＝７mm，ｅ＝１１．５mm，ｆ＝
３．５mm とする。尚、この場合、口金部２ｃの有効山数は３であ
る。

【００２２】又、コンセントが口金規格Ｅ−１１に準拠
したものである場合には、上述の口金規格Ｅ−１２に準
拠したものである場合の口金アタッチメント２におい
て、口金部２ｃの山径、谷径ねじピッチ及び有効山数を
測定し、ｇ＝１０mmとしたときの比率から各部の寸法を
決定する。

【００２３】以上述べた本変換ソケットによって、電球
型蛍光ランプをその口金より小さい口金用のコンセント
に取り付ける様子を図４に示す。この図に示すように、
電球型蛍光ランプの口金２１がソケット部２ａの内側壁
と係合し、コンセント３０の電極３０ａが口金部２ｃの
内側壁と係合している。これにより、口金２１の側壁部
電極２１ａとコンセント３０の電極３０ａとが接続され
る。ここで、口金アタッチメント２は、ソケット部２ａ
から口金部２ｃまでが一体形成されているので、負荷電
流による発熱を軽減することができるようになってい
る。

【００２４】又、口金２１の先端部電極２１ｂが板状部
分３ｂの突出部Ｔ3b1を押圧し、突出部Ｔ3b2が黄銅ビス
４の頭に当接する。これにより、口金２１の先端部電極
２１ｂとコンセント３０の電極３０ｂとが、接片３、黄
銅ビス４、接続給電金具６及び黄銅ビス８を介して接続
される。このようにして、口金が大きい電球型蛍光ラン
プを小さい口金用のソケットに取り付けることができ、
電球型蛍光ランプを使用することができることとなる。
尚、当然のことながら、口金が大きい一般の白熱電球を
小さい口金用のソケットに取り付けることもできる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
柱状の導体の一端側に大径の口金と係合するソケット
部、他端側に小径のソケットと係合する口金部を設ける
こととしたので、口金が大きい電球型蛍光ランプを口金
が小さいソケットに取り付けることができる。これによ
り、口金が小さい電球を用いる照明器具においても電球
型蛍光ランプを使用することが可能となり、かかる照明
器具の消費電力の低減及び製品寿命の長期化等を図るこ
とができるという効果が得られる。尚、当然のことなが
ら、一般の白熱電球をクリプトン球等の口金が小さい電
球のソケットに取り付けることもできるので、電球その
もののコストを下げることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態による変換ソケットの断
面図である。

【図２】接片３の斜視図である。

【図３】絶縁カバー１、口金アタッチメント２、絶縁
ブッシュ５及び絶縁ブッシュ７の各部の寸法を示す図で
ある。

【図４】同実施形態による変換ソケットによって電球
型蛍光ランプをコンセントに取り付ける様子を示した図
である。

【図５】電球型蛍光ランプの外観を示す図である。

【符号の説明】２口金アタッチメント２ａソケット部２ｂ連結部２ｃ口金部３接片４、８黄銅ビス６接続給電金具

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円柱状の導体からなり、内側壁が大径の口金と係合する前記導体の一端側に形成
されたソケット部と、外側壁が小径のソケットと係合する前記導体の他端側に
形成された口金部とを有することを特徴とする変換ソケ
ット。