JPH1079028A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH1079028A
JPH1079028A JP8235259A JP23525996A JPH1079028A JP H1079028 A JPH1079028 A JP H1079028A JP 8235259 A JP8235259 A JP 8235259A JP 23525996 A JP23525996 A JP 23525996A JP H1079028 A JPH1079028 A JP H1079028A
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JP
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processing method
image processing
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area
image
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Application number
JP8235259A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hasebe
長谷部  雅彦
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服を着せた人物を単一色の背景の前に配置
し、その画像を画像入力装置12が取り込むと、CPU
14は背景画像の複数の画素をサンプルする。次にCP
U14は、その画素の色相および明度を検出し、それぞ
れの最大値および最小値を求める。その後、この最大値
および最小値に基づいて複数の物体抽出条件を設定し、
取り込んだ画像に含まれる画素のうちこの条件に合致す
るものを塗り潰す。さらに、塗り残しをなくすためにメ
ディアンフィルタ処理も行う。これらの処理を通して物
体を抽出する。 【解決手段】 背景の色データをサンプルし、サンプル
した色データに基づいて抽出条件を設定するようにした
ため、試着する衣服の変更に伴って背景の色を変えた場
合でも、オペレータは逐次塗り潰す色データを設定し直
す手間を省くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像処理方法に関
し、特にたとえば画像編集装置に用いられ、背景の前に
物体が配置された画像からその物体を抽出する、画像処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理方法としては、ブルー1
色の背景の前で抽出したい物体を撮影し、撮影した画像
からブルーの部分を抽出して廃棄するクロマキー処理が
よく知られている。このクロマキー処理では、オペレー
タが当初に抽出する色をブルーに設定しておけば、これ
と異なる色の物体を適切に抽出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしたとえば、様々
な色の衣服を着せた人物の画像をこのクロマキー処理を
用いて抽出しようとする場合、衣服を変える毎にその衣
服の色と異なる色の背景を準備するだけでなく、オペレ
ータが抽出する色を逐次設定し直さなければならず、処
理に手間がかかるという問題点があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、オ
ペレータが抽出する色の設定を変える手間を省くことが
できる、画像処理方法を提供することである。この発明
の他の目的は、対象となる物体を背景から分離すること
ができる、画像処理方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、背景の前に
物体が配置された画像から物体を抽出する画像処理方法
であって、(a) 背景の色データをサンプルし、(b) サン
プルした色データに基づいて物体抽出条件を設定し、そ
して(c) 物体抽出条件に従って物体を抽出する、画像処
理方法である。
【0006】更に本発明は、背景の前に物体が配置され
た画像から物体を抽出する画像処理方法であって、(h)
前記背景の色データをサンプルし、(i) サンプルした色
データに基づいて物体抽出条件を設定し、(j) 所定領域
を前記物体抽出条件に従って前記物体を抽出し、(k) 前
記所定領域から前記物体のエッジを検出し、(l) 前記ス
テップ (j)〜(k)を繰り返すことにより物体の輪郭線を
抽出する、画像処理方法である。
【0007】[作用]たとえば衣服を着せた人物を背景
の前に配置し、その画像を画像入力装置が取り込むと、
たとえばCPUは背景画像の複数の画素をサンプルす
る。次に、その画素の色相および明度を算出し、それぞ
れの最大値および最小値を求める。その後、最大値およ
び最小値に基づいてたとえば複数の物体抽出条件を設定
し、たとえば取り込んだ画像に含まれる画素のうち物体
抽出条件のいずれかに合致するものを塗り潰す。これに
よって背景を含む画像から物体が抽出される。
【0008】また、たとえば前述した方法と同様にして
物体抽出条件を設定した後、たとえば取り込んだ画像に
含まれる所定領域内に物体抽出条件を適用する。この結
果を利用して、所定領域内から背景と人物の境界に位置
するエッジ(境界画素)を検出する。この所定領域を順
次移動させ、境界画素を検出する処理を繰り返すことに
より物体の輪郭線を検出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施例1]図1を参照して、この実施例の画像処理装
置10は画像入力装置12を含み、これによって図2に
示すように単一色の背景の前に配置した人物の画像が背
景とともに取り込まれる。取り込まれた画像はCPU1
4を介して画像メモリ18に書き込まれ、CPU14が
ワークメモリ22を用いてこの画像を処理する。処理さ
れた画像は画像出力装置16から出力される。
【0010】CPU14は図3〜図7に示すフローに従
って図2に示す画像を処理する。すなわち、まずステッ
プS1で図2に示す入力画像の四隅にそれぞれ縦横20
画素からなる400画素のサンプル領域を指定し、この
領域に含まれる画素のRGBデータを求める。次にステ
ップS3でこのRGBデータを数1に従って明度(V)
および色相(H)のデータに変換する。
【0011】[数1] V=0.3R+0.59G+0.11B H= tan−1{(R−V)/(B−V)} 続いて、ステップS4で明度データおよび色相データの
それぞれを昇順にソートし、ステップS5およびS6の
それぞれで明度の最大値VMAX および最小値VMI
N と色相の最大値HMAX および最小値HMIN
とを求める。
【0012】ただし、ここでは明度データおよび色相デ
ータの分布状態に従って明度データおよび色相データを
いくつかのグループに分割し、その後各グループの中で
の最大値VMAX および最小値VMIN あるいは最
大値HMAX および最小値HMIN を求める。その
後、これらの最大値VMAX およびHMAX と最小
値VMIN およびHMIN とに基づいて数2〜数4
の抽出条件を生成する。
【0013】[数2] HMIN <H<HMAX VMIN −a<V<VMAX +b
【0014】[数3] HMIN +c<H<HMAX −d VMIN −e<V<VMAX +f
【0015】[数4] HMIN −g<H<HMAX +h VMIN −i<V<VMAX −j このうち数2は、色相の抽出範囲の下限を最小値HMI
N に設定し上限を最大値HMAX に設定するととも
に、明度の抽出範囲の下限を最小値VMINからaだけ
減らし上限を最大値VMAX からbだけ増やすように
したものである。
【0016】画像に含まれる人物は背景の前に位置し、
全体的に明度が高いため、明度の抽出範囲をむやみに広
げると人物画像のうち色相の抽出範囲に含まれる部分が
誤って塗り潰されてしまうため、aおよびbは最大値V
MAX および最小値VMIN の1割程度の値に設定
する必要がある。このため、aおよびbの値はたとえば
0.4×(VMAX −VMIN )によって求められ
る。
【0017】これによって背景の明度が照明の当て方に
よって微妙に変化する場合でも背景をうまく塗り潰すこ
とができる。
【0018】数3は、色相の抽出範囲の下限を最小値H
MIN からcだけ増やし最大値HMAX からdだけ
減らすとともに、明度の抽出範囲の下限を最小値VMI
Nからe(>a)だけ減らし上限を最大値VMAX か
らf(>b)だけ増やしたものである。この明度範囲は
数2の明度範囲に含まれない範囲を含む。したがって、
最小値VMIN よりもかなり明度の低い領域およびV
MAX よりもかなり明度の高い領域も抽出範囲に含ま
れることとなり、特に人物の影が背景に現れている場合
でもこれを適切に抽出することができる。
【0019】ただし、明度の範囲を拡大することによっ
て数2で述べたような影響が出ないように、色相の抽出
範囲が狭く設定される。なお、cおよびdは、aおよび
bと同様にたとえば0.4×(HMAX −HMIN
)によって求められる。
【0020】数4は、色相の抽出範囲の下限を最小値H
MIN からgだけ減らし上限を最大値HMAX から
hだけ増やすとともに、明度の抽出範囲の下限を最小値
VMIN からiだけ減らし上限を最大値VMAX か
らjだけ減らしたものである。明度の低い画素の方が雑
音の影響を受けやすいため、色相の抽出範囲を広くした
上で明度の抽出範囲を低い方にシフトさせている。
【0021】これによって人物の影などの影響で明度が
極度に低くなっている背景も塗り潰すことができる。な
お、色相の抽出範囲を広くする一方で明度の抽出範囲を
低く設定したため、数2および数3で述べたような影響
は生じにくい。g〜hはたとえば0.4×(HMAX
−HMIN )によって求められ、iおよびjはたとえ
ば0.4×(VMAX −VMIN )によって求めら
れる。
【0022】このようにして抽出条件が生成されると、
次にステップS9で数2〜数4のいずれかの条件を満た
す画素を塗り潰す。その後、ステップS11でこの画像
にメディアンフィルタ処理をかけ、処理を終了する。ス
テップS5は、具体的には図4に示すフローに従って処
理される。すなわち、CPU14はまずステップS43
で第1グループカウンタ24のカウント値num,第2
グループカウンタ26のカウント値posiおよびデー
タカウンタ28のカウント値nを初期化する。
【0023】ここで、カウント値nは、図8に示すよう
に値の小さな明度データから順に対応する。ステップS
45ではカウント値n<データ総数sumであるかどう
か判断し、“YES”であればステップS47でカウン
ト値n+1に対応する明度データからカウント値nに対
応する明度データを引いた値が5以上であるかどうか判
断する。
【0024】そして“NO”であればステップS53で
カウント値nをインクリメントしてステップS45に戻
るが、“YES”であれば、ステップS49でカウント
値posiをインクリメントするとともに、ステップS
51でカウント値n+1をメモリエリア30のLink
[posi]に書き込みステップS53に移行する。こ
こでメモリエリア30とは、グループ化された明度デー
タの最小値VMINに対応するカウント値を書き込んだ
エリアである。
【0025】したがって、ステップS45〜S53を処
理することによって、隣合う明度データの値が“5”以
上であるところを境としてグループが形成され、そのグ
ループの最小値VMIN に対応するデータカウンタ2
8のカウント値がそのグループ番号に対応してメモリエ
リア30に書き込まれる。
【0026】ステップS45で“NO”であれば、ステ
ップS55でカウント値posiに“1”加算した値を
グループ総数とし、ステップS57でカウント値n=0
に対応する明度データをグループ0(num=0)にお
ける最小値VMIN とする。続いてステップS59で
カウント値posiを初期化し、ステップS61でカウ
ント値posi<グループ総数であるかどうか判断す
る。
【0027】ここで“YES”であれば、ステップS6
3でメモリエリア30のLink[posi]に書き込
まれたカウント値から“1”減算したカウント値に対応
する明度データをカウント値numに対応するグループ
の最大値VMAX とする。
【0028】その後、ステップS65でカウント値nu
mをインクリメントし、ステップS67でメモリエリア
30のLink[posi]に書き込まれたカウント値
に対応する明度データをカウント値numに対応するグ
ループの最小値VMIN とする。そして、ステップS
69でカウント値posiをインクリメントしステップ
S61に戻る。ステップS61で“NO”であればステ
ップS70でデータ総数sumから“1”減算した値に
対応する明度データをカウント値numに対応するグル
ープの最大値VMAX とし、リターンする。
【0029】このようにステップS55〜S70を処理
することによって、図8に示す各グループの最大値VM
AX および最小値VMIN が求められる。
【0030】ステップS6は具体的には、図5に示すフ
ローに従って処理されるが、これはデータカウンタ28
を色相データのカウントに用いる点およびそのカウント
値をメモリエリア32に書き込む点を除き、図4に示す
フローと同様であるため、重複した説明を省略する。ス
テップS9は具体的には、図6に示すフローに従って処
理される。
【0031】すなわち、CPU14はまずステップS1
3でスタートアドレスを設定し、次にステップS15で
全ての画素について処理が終了したかどうか判断する。
ここで“YES”であればリターンするが、“NO”で
あれば、ステップS17でそのアドレスについての画素
データを読み出し、ステップS19でカウンタ20のカ
ウント値Nを初期化する。カウンタ20のカウント値
“0”〜“2”に数2〜数4が対応する。
【0032】なお、ステップS5とステップS6とで最
大値VMAX および最小値VMIN と最大値HMA
X および最小値HMIN が複数求められると、これ
に応じて抽出条件も増えるが、その場合でもカウント値
“0”〜“2”に数2〜数4が対応する。ステップS2
1では、このカウント値Nに対応する抽出条件にステッ
プS17で読み出した画素データが合致するかどうか判
断する。
【0033】そして、条件を満たせばステップS23で
これを塗り潰しステップS29に移行するが、条件を満
たさなければ、ステップS25でカウント値N<2であ
るかどうか判断する。そして、“YES”であればステ
ップS27でカウント値Nをインクリメントしてステッ
プS21に戻るが、“NO”であればステップS29で
次のアドレスを設定してステップS15に戻る。
【0034】このようにして数2〜数4の条件と読み出
した画素データとが比較され、いずれかの抽出条件が合
致すればその画素データが塗り潰される。
【0035】ステップS11は具体的には図7に示すフ
ローに従って処理される。すなわち、CPU14はまず
ステップS31でスタートアドレスを設定し、次にステ
ップS33で全ての画素について処理が終了したかどう
か判断する。ここで“YES”であればリターンする
が、“NO”であれば、ステップS35で設定アドレス
周辺のX×Y画素の画素データを読み出し、ステップS
37でこの画素データをソートする。
【0036】続いて、ステップS39で中間値の画素デ
ータを設定アドレスの画素データと置換する。その後、
ステップS41で次のアドレスを設定し、ステップS3
3に戻る。
【0037】このように、画像入力装置12が図2に示
す画像を取り込むと、CPU14が背景画像の四隅の画
素をサンプルし、その画素の色相および明度のデータを
図8のようにグループ化し、そしてそれぞれのグループ
の最大値HMAX およびVMAX と最小値HMIN
およびVMIN とを求める。その後、この最大値お
よび最小値に基づいて数2〜数4に示す抽出条件を設定
し、この条件に合致する画素を塗り潰す。
【0038】また、塗り残し領域をなくすためメディア
ンフィルタ処理がなされる。これによって、画像出力装
置16からは人物のみの画像が出力される。
【0039】この実施例によれば、背景の色データをサ
ンプルし、サンプルした色データに基づいて設定した抽
出条件に合致する画素を塗り潰すようにしたため、人物
が試着する衣服を変える際に背景の色を変えたときで
も、オペレータが逐次塗り潰す背景の色を設定し直す必
要がなくなる。また、抽出条件を複数設定するようにし
たため、照明の当て方や人物の影によって背景の色相が
変化したときでも背景を的確に塗り潰すことができる。
【0040】他の実施例の画像処理装置は図3のステッ
プS1に先立って図9に示すフロー図が処理される点を
除き、図1〜図8に示す実施例と同様であるため、重複
した説明を省略する。ただし、説明の便宜上、必要に応
じて図1〜図8を用いることとする。画像入力装置12
が図10に示すような画像を取り込んだ場合、CPU1
4はまず図9のステップS73で、図11に示す左下の
位置を、塗り潰し処理の開始アドレスとして設定し、次
にステップS75でそのアドレスの色が人物の肌の色で
あるかどうか判断する。
【0041】具体的には、このアドレスに対応するRG
Bデータから色相を算出し、その色相が130≦色相≦
160の条件に合致するかどうか判断する。そして“N
O”であれば、アドレスを1画素分右側に変更する。な
お、或るラインにおいて1番右側の画素が処理される
と、アドレスは1ライン上の1番左側に変更される。
【0042】続いて、ステップS79で全画素について
処理したかどうか判断し、“YES”であれば図3のス
テップS1に移行するが、“NO”であればステップS
75に戻る。ステップS75で“YES”と判断される
と、ステップS81でそのアドレスより下の全ての画素
を白くペイントし、図3のステップS1に移行する。
【0043】したがって、図11に示す画像については
胸元の部分で肌の色が検出されるため、それより下の全
ての画素が白く塗り潰される。
【0044】この実施例によれば、処理に不要な領域を
手作業で塗り潰す必要がなく、またデータのサンプル領
域を固定にすることができるため、簡単な操作で所望の
画像を抽出することができる。なお、この実施例ではス
テップS81で所定領域を白色で塗り潰すようにした
が、図3のステップS5およびS6で明度データおよび
色相データがグループ化されることから、ステップS8
1で塗り潰す色と背景の色とは同じ色でなくてもよい。
ただし、ステップS81で塗り潰す色と図6のステップ
S23で塗り潰す色とは同じ色であるべきである。
【0045】[実施例2]図12を参照して、この実施
例の画像処理装置40を説明するが、図1と同じ数字の
機能ブロックは同じ機能である。また、18、34、3
6は同じ機能を有し、20、35、37は同じ機能を有
する。画像処理装置40は画像入力装置12を含み、こ
れによって図2に示すように単一色の背景の前に配置し
た人物の画像が背景とともに取り込まれる。
【0046】取り込まれた画像はCPU14を介して第
1画像メモリ18、第2画像メモリ34、第3画像メモ
リ36に書き込まれ、CPU14がワークメモリ22を
用いてこの画像を処理する。処理された画像は画像出力
装置16から出力される。
【0047】CPU14は図13〜図14、図16〜図
19および22図に示すフローに従って図2に示す画像
を処理する。図13のステップS100〜ステップS1
07およびステップS109は順に、実施例1で説明し
たステップS1〜ステップS7と同じ動作であるため重
複した説明を省略する。以下では、ステップS108お
よびステップS110の処理について詳細に説明する。
【0048】ステップS108では、第1画像メモリ1
8のサンプル領域から検出した色相データの平均値(A
H)と明度データの平均値(AV)を計算する。ステッ
プS110は、具体的には図14に示すフローに従って
処理される。すなわちCPU14は、まずステップS1
41で図15に示すような処理開始領域を直線で指定す
るが、この直線は背景領域と人物領域の双方を含むもの
である。
【0049】指定に利用するデバイスはマウス、ペン、
キーボード等の入力装置であれば何でもよい。図19に
拡大した指定の状態を示すが、黒の太線が指定された直
線である。
【0050】ステップS143の第1領域分割処理で
は、ステップS109で求めた第1抽出条件(数2〜数
4)により、指定した直線領域を含む処理領域内の全て
の画素を背景領域と人物領域に分割する。直線領域を指
定した場合の処理領域は、図19に示すように縦横それ
ぞれ2画素づつ広げた領域である。後述するステップS
147において、直線領域に対して5×5のメディアン
フィルタ処理を行うために、この領域が必要となる。第
1領域分割処理は、具体的には図16に示すフローに従
って処理される。
【0051】ステップS155では、ステップS163
およびステップS165で用いる変数の初期化を行う。
ステップS157で、処理領域内の画素を順次指定する
が、処理の開始時には例えば、処理領域内の左上端の画
素を指定する。ステップS159では、第1画像メモリ
内の指定された画素に関する色相(H)および明度
(V)を計算し、ステップS161においてこれらの値
が、第1抽出条件に合致するかどうか判断する。
【0052】”YES”であればステップS163で、
それぞれの値を、背景領域に含まれる色相の合計変数
(BH)と明度の合計変数(BV)に加算する。”N
O”であればステップS165で、それぞれの値を、物
体領域に含まれる色相の合計変数(FH)と明度の合計
変数(FV)に加算する。ステップS167では、処理
領域内の全ての画素に対して処理が終了したかどうかを
判断する。
【0053】”YES”であればステップS169にお
いて、ステップS163で計算したBH、BVの平均値
であるABH、ABVと、ステップS165で計算した
FH、FVの平均値であるAFH、AFVとを計算す
る。”NO”であれば、ステップS157へ戻り次の処
理画素を指定する。
【0054】以上で説明した第1領域分割処理は、処理
領域内の領域分割状態の概略を把握するために行い、こ
の結果を次の領域分割処理である第2領域分割処理へ利
用する。第2領域分割処理は、具体的には図17に示す
フローに従って処理される。
【0055】まずステップS171では、色相差(DH
1)を計算する。色相差は、第1領域分割処理において
計算した、背景領域と人物領域それぞれの色相平均同志
の差(DH1=ABH−AFH)である。ステップS1
73では、第1条件として数5を満たすかを判断す
る。”YES”であれば、ステップS185の第3領域
分割処理を行う。”NO”であればステップS183の
第4領域分割処理を行う。
【0056】数5の左式は色相差(DH1)の絶対値が
大きくなるほど、小さくなる関数である。つまり、数5
の左式が大きいほど、処理領域内において背景領域と人
物領域の分離が精度よく行われていることを示す。
【0057】[数5] p×EXP(―(DH1の絶対値)/q))≧r
【0058】第3領域分割処理は、具体的には図18に
示すフローに従って処理される。ステップS187で
は、ステップS108で計算した背景サンプル領域の色
相平均(AH)とステップS169で計算した背景領域
の色相平均(ABH)との差(DH2=AH−ABH)
を計算する。ステップS189では、第2条件として数
6を満たすかを判断し、”YES”であれば第2抽出条
件を含む、ステップS191以降の一連の分割処理を行
い、”NO”であれば第3抽出条件を含む、ステップS
203以降の一連の分割処理を行う。
【0059】数6の左式は色相差(DH2)の絶対値が
大きくなるほど、小さくなる関数である。つまり、数6
の左式が小さいほど、処理領域内に含まれる背景が背景
領域として精度よく抽出されていることを示す。
【0060】[数6] p×EXP(―(DH2の絶対値)/q))≧r
【0061】ここで、第2抽出条件を含む一連の分割処
理について説明する。ここで処理される処理領域は次の
特徴を有する。処理領域内において、背景領域と人物領
域の分離が十分でないが、処理領域内に含まれる背景が
背景領域として精度よく抽出されている。そこで、抽出
範囲を大幅に狭くするような抽出条件を設定することに
より、処理領域内での背景領域と人物領域の分離を十分
に行う必要がある。抽出範囲の設定方法を以下に示す。
【0062】ステップS191で処理対象の画素を指定
し、ステップS193で色相と明度を計算する。ステッ
プS195において、この色相と明度が第2抽出条件
(数7、数8)に合致するかどうか判断する。”YE
S”であればステップS199で、ステップS191に
おいて指定された画素と同じアドレスに対応する、第2
画像メモリ内の画素に所定の色を上書きした後、ステッ
プS201へ移行する。”NO”であれば直ちにステッ
プS201へ移行する。
【0063】ステップS201では、処理領域内の全て
の画素に対する処理が終了したかどうかを判断する。”
YES”であればリターンし、”NO”であれば、ステ
ップS191に戻り次の処理対象の画素を指定する。数
8における係数c1およびd1は定数にしてもよいし、
あるいは数11に示すように決める。この係数は処理領
域に対して決定され、処理領域が異なれば係数c1およ
びd1は変化するため、可変的に抽出範囲を設定するこ
とができる。
【0064】また、第2抽出条件として、抽出条件を厳
しくしたい場合には、数8の条件は使わなくてもよい。
【0065】次に、第3抽出条件を含む一連の分割処理
であるが、ステップS203〜ステップS211の処理
とステップS191〜ステップS201の処理との違い
は、第2抽出条件(数7、数8)と第3抽出条件(数
9、数10)の違いだけなので詳細な説明は省略する。
ここで処理される処理領域は次の特徴を有する。処理領
域内において、背景領域と人物領域の分離が十分でな
く、処理領域内に含まれる背景以外が背景領域として抽
出されてる。
【0066】背景以外が背景領域として抽出されている
とは、第1抽出条件の抽出範囲がかなり広いために、背
景サンプルデータの色相に近い人物領域が誤って背景領
域と判断されてしまったことを意味する。従って、第2
抽出条件と同様に抽出範囲を狭くする必要がある。しか
し、ここで処理される領域に対して、第1抽出条件は背
景と人物を分離できる境界あたりに設定されているた
め、極端に抽出範囲を狭くすることはできない。この点
を考慮し、抽出範囲の設定方法を以下に示す。
【0067】第3抽出条件でも第2抽出条件と同様に抽
出範囲を狭くする必要があるが、c1>c2、d1>d
2とすることにより、第3抽出条件の抽出範囲を第2抽
出条件の抽出範囲より広くする。さらに、第2抽出条件
で述べたように数12により係数c2およびd2を決め
てもよい。これにより、上述した内容と同じ効果があ
る。
【0068】[数7] HMIN <H<HMAX VMIN −a<V<VMAX +b
【0069】[数8] HMIN +c1<H<HMAX −d1 VMIN −e<V<VMAX +f
【0070】[数9] HMIN <H<HMAX VMIN −a<V<VMAX +b
【0071】[数10] HMIN +c2<H<HMAX −d2 VMIN −e<V<VMAX +f
【0072】[数11] c1=((DH1の絶対値)+(DH2の絶対値))/
2 d1=((DH1の絶対値)+(DH2の絶対値))/
【0073】[数12] c2=((DH1の絶対値)+(DH2の絶対値))/
2 d2=((DH1の絶対値)+(DH2の絶対値))/
【0074】第4領域分割処理は、具体的には図19の
フローに従って処理される。第3領域分割処理を示す図
18のフローとの違いは、ステップS308とステップ
S318の抽出条件であるので、この点について詳細に
述べると共に、重複する説明は省略する。ステップS3
04〜ステップS312で処理される処理領域は次の特
徴を有する。
【0075】処理領域内において、背景領域と人物領域
の分離が十分であり、かつ、処理領域内に含まれる背景
が背景領域として精度よく抽出されている。つまり、図
16のフローで説明した第1領域分割処理により処理領
域内の分割が十分であることを意味する。そこで、ステ
ップS308の第4抽出条件では数2〜数4の条件を適
用する。
【0076】ステップS314〜ステップS322で処
理される処理領域は次の特徴を有する。処理領域内にお
いて、背景領域と人物領域の分離が十分であるが、処理
領域内に含まれる背景以外が背景領域として抽出されて
いる。背景以外が背景領域として抽出されているとは、
第3抽出条件で述べた内容と同じである。このため、数
9〜数10の条件を利用すればよい。あるいは、処理領
域内の分離が十分なので、第5抽出条件として数2〜数
4を適用してもよい。
【0077】ステップS145が終了すると、第2画像
メモリにおける処理領域内で、背景領域と判断された画
素が所定の色で塗り潰されている。しかしノイズの影響
で、本来背景領域であるはずの画素が塗り残されない場
合がある。そこで、塗り残し画素をなくすためメディア
ンフィルタ処理がなされる。
【0078】この処理は、図20で示した黒の太枠内の
全ての画素に対して行われ、メディアンフィルタのサイ
ズは処理対象の画素を中心として5×5である。具体的
には、図7のフローに従って処理される。メディアンフ
ィルタ処理の後、ステップS149において輪郭線の一
部を形成する境界画素の決定処理が行われる。
【0079】ステップS149は、具体的には図22の
フローに従って処理される。ステップS213で境界画
素の探索領域として3×3処理領域を指定し、ステップ
S215では処理領域内の処理画素を指定する。指定順
序は図23のように、左上の画素から時計回りである。
ステップS217で、処理画素が境界条件に適合するか
どうか判断する。本実施例で利用する境界条件は、 (1)背景領域である (2)過去に境界画素となっていない (3)背景領域と物体領域の位置関係が妥当である の論理積である。この判断が”YES”であればステッ
プS219で、処理画素と同じアドレスに対応する、第
3画像メモリ内の画素に所定の色を上書きしてリターン
する。”NO”であればステップS215へ戻り、次の
処理画素を指定する。
【0080】3つの条件のうち、(1)および(2)は
自明であるので、(3)について図24を参照して説明
する。図24(a)は、位置”2”が”0”であるか、位
置”8”が”1”である場合には、位置”1”は境界画
素としないことを意味する。これは、境界画素と確定し
ている中心から位置”1”へ境界画素が続く場合には、
時計回りに見て右側に人物領域が存在し、左側に背景領
域が存在しなければならないからである。
【0081】図24(b)は位置”2”に関するが、(a)と
同じ理由により境界画素でない場合を示している。つま
り、位置”1”が”1”であるか、位置”8”が”1”
であるか、位置”3”が”0”であるか、位置”4”
が”0”である場合には、位置”2”は境界画素とはし
ない。図示しない他の位置に関しても、同様な考え方で
境界条件を設定すればよい。
【0082】ステップS151で輪郭線抽出処理が終了
したかどうか判断し、”YES”であればリターンして
全ての処理を終了する。”NO”であればステップS1
53で、ステップS149において抽出された境界画素
を中心とする7×7の処理領域を指定して、ステップS
143へ戻る。その後、ステップS143以降の処理を
繰り返す。
【0083】初回の輪郭線抽出処理と2回目以降の輪郭
線抽出処理との違いを、図20と図21で説明する。2
回目以降の輪郭線抽出処理において、図16〜図19の
処理では図21に示す7×7領域内の全ての画素を処理
対象とし、図7のメディアンフィルタ処理および図22
の境界画素決定処理では、黒の太枠内の3×3領域内の
全ての画素を処理対象とする。
【0084】この実施例によれば、背景の色データをサ
ンプルし、サンプルした色データに基づいて抽出条件を
設定し、順次所定領域に適用する。この領域内で抽出条
件に合致する画素を塗り潰すことにより、背景と人物を
分離した後、境界画素を検出するという処理を繰り返す
ことにより人物の輪郭線を検出することができる。
【0085】このように、人物が試着する衣服を変える
際に背景の色を変えたときでも、オペレータが逐次塗り
潰す背景の色を設定し直す必要がなくなる。また、所定
領域内の色分布により複数組の抽出条件を使い分けるこ
とにより、精度よく背景と人物の分離ができるため、人
物の輪郭線検出の精度も向上する。
【0086】なお、これらの実施例では、数2〜数4に
おいて、a〜jを加算または減算して抽出条件を設定す
るようにしたが、数13〜数15に示すように、それぞ
れの最大値および最小値に対して定数値を掛けるように
してもよい。掛ける値としては、元の値を小さくしたい
ときは0<定数<1(たとえばa′=0.9)とし、元
の値を大きくしたい場合には変数>1(たとえばb′=
1.1)とする。
【0087】[数13] HMIN <H<HMAX a′VMIN <V<b′VMAX
【0088】[数14] c′HMIN <H<d′HMAX e′VMIN <V<f′VMAX
【0089】[数15] g′HMIN <H<h′HMAX i′VMIN <V<j′VMAX なお、数2〜数4で用いられるa〜jは互いに異なる値
でもよく、また、数13〜数15で用いられるa′〜
j′も同様に互いに異なる値でもよい。
【0090】また、これらの実施例では色相および明度
を用いて抽出条件を設定したが、L* a* b* ,
YIQ,XYZおよびUVWなどの色表現を用いてもよ
い。さらに、これらの実施例ではサンプル領域の位置お
よび画素数を固定にしたが、オペレータがマウスなどで
指定するようにしてもよい。さらにまた、これらの実施
例では図3のステップS4で明度データおよび色相デー
タを昇順にソートするようにしたが、この発明は降順に
ソートする場合でも適用できることはもちろんである。
【0091】さらに、これらの実施例においてメディア
ンフィルタを利用したが、このフィルタの代わりに平均
値フィルタを利用してもよい。
【0092】さらに、これらの実施例において物体抽出
条件を満足する画素位置を所定の色でペイントしたが、
背景と物体が区別できる記憶領域を確保することにより
対応してもよい。
【0093】さらに、図4のステップS47およびこれ
に相当する図5のステップで閾値を“5”に設定した
が、閾値は最初の撮影時に適切な値に設定するようにし
てもよい。また、明度に利用する閾値と色相に利用する
閾値とは同じ値でなくてもよい。
【0094】さらに、人物の肌の色であるかどうか判断
する場合、RGBデータから色相を算出し、その色相が
130≦色相≦160の条件に合致するかどうかで判断
したが、色相の計算方法によりこの条件は変化するの
で、色相の範囲は人物の肌の色を含む範囲であれば任意
でよい。
【0095】さらに、図16の第1領域分割処理は、一
つの抽出条件のみを利用したが、複数組の抽出条件で図
16のフローと同様な処理を行った後、最も良好な抽出
条件を選択するようにしてもよい。
【0096】さらに、ステップS147で利用するメデ
ィアンフィルタは5×5サイズに限ることはなく任意の
サイズでよい。この際、利用するメディアンフィルタの
ザイズに従って、図20および図21の処理領域を適切
に変更すればよい。
【0097】さらに、ステップS173およびステップ
S189では、条件に固定値を用いたが、オペレータが
撮影時に適切な値に設定するようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】この発明によれば、サンプルした背景画
像の色データに基づいて設定した物体抽出条件に従って
物体の画像を抽出するようにしたため、オペレータが背
景の色データを逐次設定し直す手間を省くことができ
る。この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および
利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明
から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】CPUに取り込む画像を示す図解図である。
【図3】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図4】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図5】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図6】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図7】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図8】図1実施例の動作の一部を示す図解図である。
【図9】この発明の他の実施例の動作の一部を示すフロ
ー図である。
【図10】図9実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【図11】図9実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【図12】この発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図13】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図14】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図15】図12実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【図16】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図17】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図18】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図19】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図20】図12実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【図21】図12実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【図22】図12実施例の動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図23】図12実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【図24】図12実施例の動作の一部を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 …画像処理装置、 12 …画像入力装置、 14 …CPU、 16 …画像出力装置、 40 …画像処理装置。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背景の前に物体が配置された画像から前
    記物体を抽出する画像処理方法であって、 (a) 前記背景の色データをサンプルし、 (b) サンプルした色データに基づいて物体抽出条件を設
    定し、そして (c) 前記物体抽出条件に従って前記物体を抽出する、画
    像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(a) は、前記画像の四角に
    おいて前記背景の色データをサンプルする、請求項1記
    載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記色データは色相データを含み、前記
    ステップ(b) は、(b-1) 前記色相データの第1最大値お
    よび第1最小値を検出し、(b-2) 前記第1最大値および
    前記第1最小値に基づいて前記物体抽出条件を設定す
    る、請求項1または2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(b-1) は、(b-3) 前記色相
    データをグループ化し、(b-4) それぞれのグループ毎に
    前記第1最大値および前記第1最小値を検出する、請求
    項3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(b-2) は、前記第1最大値
    に相関する複数の値のそれぞれを上限値とし前記第1最
    小値に相関する複数の値のそれぞれを下限値とする範囲
    で複数の前記物体抽出条件を設定する、請求項3または
    4記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記色データは明度データを含み、前記
    ステップ(b) は、(b-5) 前記明度データの第2最大値お
    よび第2最小値を検出し、(b-6) 前記第2最大値および
    前記第2最小値に基づいて前記物体抽出条件を設定す
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ステップ(b-5) は、(b-7) 前記明度
    データをグループ化し、(b-8) それぞれのグループ毎に
    前記第2最大値および前記第2最小値を検出する、請求
    項6記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップ(b-6) は、前記第2最大値
    に相関する複数の値のそれぞれを上限値とし前記第2最
    小値に相関する複数の値のそれぞれを下限値とする範囲
    で複数の前記物体抽出条件を設定する、請求項6または
    7記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 (d) 前記ステップ(c) の処理をした画像
    をメディアンフィルタ処理する、請求項1ないし8のい
    ずれかに記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記ステップ(a) に先立って、(e) 前
    記画像に含まれる画素データを所定順序で検出し、(f)
    検出した画素データを所定条件と比較し、(g) 前記所定
    条件に合致する画素データが得られたときその画素を基
    準とする所定領域を塗り潰す、請求項1ないし9のいず
    れかに記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記所定領域は前記画素を含むライン
    よりも検出が終了した画素側の領域である、請求項10
    記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 背景の前に物体が配置された画像から
    前記物体を抽出する画像処理方法であって、 (h) 前記背景の色データをサンプルし、 (i) サンプルした色データに基づいて物体抽出条件を設
    定し、 (j) 所定領域を前記物体抽出条件に従って前記物体を抽
    出し、 (k) 前記所定領域から前記物体のエッジを検出し、 (l) 前記ステップ (j)〜(k)を繰り返すことにより物体
    の輪郭線を抽出する、画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記ステップ(j)は、(m) 第1抽出ス
    テップと(n) 第2抽出ステップを含み、第1抽出ステッ
    プの結果により第2抽出ステップで利用する物体抽出条
    件を選択することを特徴とする、請求項1記載の画像処
    理方法。
  14. 【請求項14】 前記ステップ(m) は、物体抽出条件に
    合致する領域と合致しない領域それぞれの色データ分布
    の相関関係を検出する請求項13記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記ステップ(m) は、前記色データの
    分布と前記サンプルした色データの分布との相関関係を
    検出する請求項13記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記色データ分布の相関関係は、色デ
    ータの平均値の差であることを特徴とする請求項14ま
    たは15記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記ステップ(j) の処理を施した前記
    所定領域に対して、メディアンフィルタ処理する、請求
    項12ないし17のいずれかに記載の画像処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450793B1 (ko) * 2001-01-20 2004-10-01 삼성전자주식회사 영역 분할된 영상의 영역 특징치 정합에 기초한객체추출장치 및 그 방법

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