JPH1078482A - 2次元放射線検出器のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置 - Google Patents
2次元放射線検出器のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置Info
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- JPH1078482A JPH1078482A JP23440596A JP23440596A JPH1078482A JP H1078482 A JPH1078482 A JP H1078482A JP 23440596 A JP23440596 A JP 23440596A JP 23440596 A JP23440596 A JP 23440596A JP H1078482 A JPH1078482 A JP H1078482A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2次元放射線検出器の出荷時におけるβ線感
度、及び使用に伴って起こるβ線感度の劣化、各イメー
ジングプレートのβ線感度、イメージングプレートの各
測定部位毎のβ線感度を測定し、感度の不均一性が検出
された場合、それを補正することにより均一性を確保す
る。 【解決手段】 Pm−147を無限厚さ以上の厚さに塗
布した平面線源をイメージングプレート10に密着また
は近接させた後、イメージングプレート10の各部位の
PSL値を計測し、各部位の数値の平均値に対する相対
比率をβ線感度補正係数として得、その後のイメージン
グプレート10の使用時に、各部位で測定されたPSL
値にβ線感度補正係数を乗じることによって各部位の真
のPSL値を得る。
度、及び使用に伴って起こるβ線感度の劣化、各イメー
ジングプレートのβ線感度、イメージングプレートの各
測定部位毎のβ線感度を測定し、感度の不均一性が検出
された場合、それを補正することにより均一性を確保す
る。 【解決手段】 Pm−147を無限厚さ以上の厚さに塗
布した平面線源をイメージングプレート10に密着また
は近接させた後、イメージングプレート10の各部位の
PSL値を計測し、各部位の数値の平均値に対する相対
比率をβ線感度補正係数として得、その後のイメージン
グプレート10の使用時に、各部位で測定されたPSL
値にβ線感度補正係数を乗じることによって各部位の真
のPSL値を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2次元放射線検出器
のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及
び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置、更に詳し
くは放射性物質が2次元的な広がりを持っている測定試
料(例えば、薄層クロマトプレート、全身オートラジオ
グラフのために作成された全身凍結乾燥切片、マイクロ
プレート)の各部位の放射線量を測定する2次元放射線
検出器を用いての測定時に、2次元放射線検出器のβ線
検出感度、個々のプレートの感度、及び各プレートの測
定部位毎の感度のバラ付きを補正するための補正方法、
その方法に使用する平面線源及び補正装置方法に使用す
るための装置に関するものである。
のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及
び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置、更に詳し
くは放射性物質が2次元的な広がりを持っている測定試
料(例えば、薄層クロマトプレート、全身オートラジオ
グラフのために作成された全身凍結乾燥切片、マイクロ
プレート)の各部位の放射線量を測定する2次元放射線
検出器を用いての測定時に、2次元放射線検出器のβ線
検出感度、個々のプレートの感度、及び各プレートの測
定部位毎の感度のバラ付きを補正するための補正方法、
その方法に使用する平面線源及び補正装置方法に使用す
るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられている2次元放射線検
出器としては、マルチカウンタ方式の検出器と、プレー
トカウンタ方式の検出器とが用いられていた。ここで、
マルチカウンタ方式の検出器とは、測定試料集団を測定
試料と同数の計数管からなる放射線検出器に対向的に配
置し、一定時間放射線計測して各測定試料の放射能を測
定する方法である。また、プレートカウンタ方式の検出
器とは、薄層クロマトプレート、凍結乾燥切片、マイク
ロプレート等の測定試料をプレート状の放射能センサー
に対向的に配置し、一定時間後にプレートカウンタを取
り出してプレートカウンタ上に記録された放射能分布情
報を解析することにより測定試料における放射能分布を
測定する方式である。
出器としては、マルチカウンタ方式の検出器と、プレー
トカウンタ方式の検出器とが用いられていた。ここで、
マルチカウンタ方式の検出器とは、測定試料集団を測定
試料と同数の計数管からなる放射線検出器に対向的に配
置し、一定時間放射線計測して各測定試料の放射能を測
定する方法である。また、プレートカウンタ方式の検出
器とは、薄層クロマトプレート、凍結乾燥切片、マイク
ロプレート等の測定試料をプレート状の放射能センサー
に対向的に配置し、一定時間後にプレートカウンタを取
り出してプレートカウンタ上に記録された放射能分布情
報を解析することにより測定試料における放射能分布を
測定する方式である。
【0003】前者の、マルチカウンタ方式では、個々の
放射線検出器の検出効率がわずかではあるが異なってい
るにもかかわらず、個々の放射線検出器の放射線検出効
率を同時に試験する方法が開発されていない。したがっ
て、個々の放射線検出器の検出結果のバラツキを補正す
ることができず、勢い充分な信頼性を得るに至っていな
いものであった。
放射線検出器の検出効率がわずかではあるが異なってい
るにもかかわらず、個々の放射線検出器の放射線検出効
率を同時に試験する方法が開発されていない。したがっ
て、個々の放射線検出器の検出結果のバラツキを補正す
ることができず、勢い充分な信頼性を得るに至っていな
いものであった。
【0004】また、プレートカウンタ方式の検出器に用
いるプレートカウンタは、放射線検出層とその支持体に
より構成されている。ここで、前者の放射線検出層は、
放射能分布画像の分解能を維持するために極めて薄く製
造されている。例えば、ラジオルミノグラフィーに用い
られているイメージンプレート(IP)の放射線検出層
の厚さは60μm(約60mg/cm 2)である。ただ
このような放射線検出層にすると、X線とβ線の物質透
過の様態は全く異なってくる。すなわち、電磁波の一種
であるX線は、プレートカウンタの放射線検出層を完全
に透過した状態で測定されるのに対して、負電荷の粒子
であるβ線は放射線検出層の表層部分(例えば、C−1
4のβ線はせいぜい10μm)でのみ検出されている。
いるプレートカウンタは、放射線検出層とその支持体に
より構成されている。ここで、前者の放射線検出層は、
放射能分布画像の分解能を維持するために極めて薄く製
造されている。例えば、ラジオルミノグラフィーに用い
られているイメージンプレート(IP)の放射線検出層
の厚さは60μm(約60mg/cm 2)である。ただ
このような放射線検出層にすると、X線とβ線の物質透
過の様態は全く異なってくる。すなわち、電磁波の一種
であるX線は、プレートカウンタの放射線検出層を完全
に透過した状態で測定されるのに対して、負電荷の粒子
であるβ線は放射線検出層の表層部分(例えば、C−1
4のβ線はせいぜい10μm)でのみ検出されている。
【0005】したがって、プレートカウンタ方式の検出
器のβ線感度の均一性の確認試験には透過力の強いX線
は不適当であり、検出層の表層部分でのみ検出されるβ
線を用いて行われるべきである。そこで最近、β線感度
の均一性の確認試験に、β線の放射性同位体であるC−
14を平面線源とする試みがなされている。しかし、C
−14はその半減期が5730年であり、極めて長いた
めに、単位時間当たりに放出される放射線の程度を表す
定数である壊変定数λはln2/5730=3.83×
10-12/秒と極めて小さくなるので、この放射性核種
ではβ線密度の高い平面線源を得ることは出来ない。し
たがって、C−14の平面線源を用いるβ線感度の均一
性の確認試験には長時間を要するという致命的欠点があ
った。
器のβ線感度の均一性の確認試験には透過力の強いX線
は不適当であり、検出層の表層部分でのみ検出されるβ
線を用いて行われるべきである。そこで最近、β線感度
の均一性の確認試験に、β線の放射性同位体であるC−
14を平面線源とする試みがなされている。しかし、C
−14はその半減期が5730年であり、極めて長いた
めに、単位時間当たりに放出される放射線の程度を表す
定数である壊変定数λはln2/5730=3.83×
10-12/秒と極めて小さくなるので、この放射性核種
ではβ線密度の高い平面線源を得ることは出来ない。し
たがって、C−14の平面線源を用いるβ線感度の均一
性の確認試験には長時間を要するという致命的欠点があ
った。
【0006】これに加えて、この平面線源を破損した場
合、放射性廃棄物として、その廃棄に大きな問題を残す
ことの欠点があり、この平面線源は実用的でないと考え
られている。したがって、β線感度均一性を試験する実
用的方法は存在しないため、β線の2次元検出器の均一
性の事態は不明のままである。
合、放射性廃棄物として、その廃棄に大きな問題を残す
ことの欠点があり、この平面線源は実用的でないと考え
られている。したがって、β線感度均一性を試験する実
用的方法は存在しないため、β線の2次元検出器の均一
性の事態は不明のままである。
【0007】すなわち、現在では、放射能検出器が自然
科学の領域で盛んに使用されてきているものの、個々の
2次元放射線検出器のβ線検出感度の均一性及び個々の
プレートの均一性及び各プレートの測定部位毎の均一性
等を検証する有効な方法がいまだ開発されておらず、現
在まで2次元放射線検出器で得られたデータの信頼性を
検証することができなかった。
科学の領域で盛んに使用されてきているものの、個々の
2次元放射線検出器のβ線検出感度の均一性及び個々の
プレートの均一性及び各プレートの測定部位毎の均一性
等を検証する有効な方法がいまだ開発されておらず、現
在まで2次元放射線検出器で得られたデータの信頼性を
検証することができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、2次
元放射線検出器の出荷時におけるβ線感度、及び使用に
伴って起こるβ線感度の劣化、各プレートのβ線感度、
プレートの各測定部位毎のβ線感度を測定し、感度の不
均一性が検出された場合、それを補正することにより均
一性を確保するための2次元放射線検出器のβ線感度の
補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射
線検出器のβ線感度の補正装置を提供することを目的と
する。
元放射線検出器の出荷時におけるβ線感度、及び使用に
伴って起こるβ線感度の劣化、各プレートのβ線感度、
プレートの各測定部位毎のβ線感度を測定し、感度の不
均一性が検出された場合、それを補正することにより均
一性を確保するための2次元放射線検出器のβ線感度の
補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射
線検出器のβ線感度の補正装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明のうち請求項1記載の発明は、Pm−14
7を無限厚さ以上の厚さに塗布した平面線源をイメージ
ングプレートに密着または近接させた後、イメージング
プレートの各部位のPSL値を計測し、各部位の数値の
平均値に対する相対比率をβ線感度補正係数として得、
その後のイメージングプレートの使用時に、各部位で測
定されたPSL値にβ線感度補正係数を乗じることによ
って各部位の真のPSL値を得るようにしたことを特徴
とする。
めに、本発明のうち請求項1記載の発明は、Pm−14
7を無限厚さ以上の厚さに塗布した平面線源をイメージ
ングプレートに密着または近接させた後、イメージング
プレートの各部位のPSL値を計測し、各部位の数値の
平均値に対する相対比率をβ線感度補正係数として得、
その後のイメージングプレートの使用時に、各部位で測
定されたPSL値にβ線感度補正係数を乗じることによ
って各部位の真のPSL値を得るようにしたことを特徴
とする。
【0010】ここで、放射線源としてPm−147を用
いたのは、Pm−147が、最も繁用されている放射線
同位体であるC−14のβ線(最大エネルギー0.15
6MeV)に近いエネルギー分布(最大エネルギー0.
225MeV)をもち、かつその半減期が、2.623
年であることに着目したものである。そして、このPm
−147を無限厚さに塗布することにより作成したPm
−147平面線源を、当該放射線検出器の検出部に密着
あるいは近接させることによって、C−14のβ線に近
いエネルギー分布をもち、しかもβ線密度の極めて高い
平面線源を検出部に均一照射することができることとな
る。なおこのこのPm−147の半減期は2.623年
であることから、その壊変定数λ=ln2/2.623
=8.37×10-9/秒となり、C−14のλ=3.8
3×10-12/秒に比較して実に約2180倍にも達す
るβ線密度の高い線源が得られることとなる。
いたのは、Pm−147が、最も繁用されている放射線
同位体であるC−14のβ線(最大エネルギー0.15
6MeV)に近いエネルギー分布(最大エネルギー0.
225MeV)をもち、かつその半減期が、2.623
年であることに着目したものである。そして、このPm
−147を無限厚さに塗布することにより作成したPm
−147平面線源を、当該放射線検出器の検出部に密着
あるいは近接させることによって、C−14のβ線に近
いエネルギー分布をもち、しかもβ線密度の極めて高い
平面線源を検出部に均一照射することができることとな
る。なおこのこのPm−147の半減期は2.623年
であることから、その壊変定数λ=ln2/2.623
=8.37×10-9/秒となり、C−14のλ=3.8
3×10-12/秒に比較して実に約2180倍にも達す
るβ線密度の高い線源が得られることとなる。
【0011】またイメージングプレート(IP)とは、
2次元的な広がりを持っている測定試料のβ線量を測定
するのに用いられる平板状の測定用資材である。更に、
PSL値とは、露光されたIPをHe−Neレーザー光
線ビームでスキャニングし、IPにある放射線分布情報
を、スキャニングの際放射される蛍光の強度(以下、P
SL=photo-stimulated luminescense)値として表現さ
せた数値をいう。
2次元的な広がりを持っている測定試料のβ線量を測定
するのに用いられる平板状の測定用資材である。更に、
PSL値とは、露光されたIPをHe−Neレーザー光
線ビームでスキャニングし、IPにある放射線分布情報
を、スキャニングの際放射される蛍光の強度(以下、P
SL=photo-stimulated luminescense)値として表現さ
せた数値をいう。
【0012】このような方法を行うことによって、最近
繁用されているプレートカウンタとして用いられている
イメージングプレート(IP)を用いるバイオイメージ
アナライザー(BAS)に適用し、BASの機器間、イ
メージングプレート間およびイメージングプレートの測
定部位毎のβ線の検出感度のバラツキを補正することが
できるものである。
繁用されているプレートカウンタとして用いられている
イメージングプレート(IP)を用いるバイオイメージ
アナライザー(BAS)に適用し、BASの機器間、イ
メージングプレート間およびイメージングプレートの測
定部位毎のβ線の検出感度のバラツキを補正することが
できるものである。
【0013】しかも、この補正は、機器、イメージング
プレート、およびイメージングプレートの各部位の変数
が固定されるので、変数に対応した個々の部位の補正係
数を用いて、実際の測定値を補正することによって、真
のPSL値を得ることができるものである。更に請求項
2記載の発明は、Pm−147を無限厚さ以上の厚さに
塗布したことを特徴とする2次元放射線検出器のβ線感
度の補正方法に使用する平面線源に関するものである。
プレート、およびイメージングプレートの各部位の変数
が固定されるので、変数に対応した個々の部位の補正係
数を用いて、実際の測定値を補正することによって、真
のPSL値を得ることができるものである。更に請求項
2記載の発明は、Pm−147を無限厚さ以上の厚さに
塗布したことを特徴とする2次元放射線検出器のβ線感
度の補正方法に使用する平面線源に関するものである。
【0014】ここで、無限厚さ以上とは、Pm−147
を一定厚さに塗布した際、最深部に塗布されたPm−1
47が自己吸収されてしまうような厚さをいう。請求項
3記載の発明は、Pm−147を無限厚さ以上の厚さに
塗布した線状線源をイメージングプレートに沿ってスキ
ャンさせた後、イメージングプレートの各部位のPSL
値を計測し、各部位の数値の平均値に対する相対比率を
β線感度補正係数として得、その後のイメージングプレ
ートの使用時に、各部位で測定されたPSL値にβ線感
度補正係数を乗じることによって各部位の真のPSL値
を得るようにしたことを特徴とする。
を一定厚さに塗布した際、最深部に塗布されたPm−1
47が自己吸収されてしまうような厚さをいう。請求項
3記載の発明は、Pm−147を無限厚さ以上の厚さに
塗布した線状線源をイメージングプレートに沿ってスキ
ャンさせた後、イメージングプレートの各部位のPSL
値を計測し、各部位の数値の平均値に対する相対比率を
β線感度補正係数として得、その後のイメージングプレ
ートの使用時に、各部位で測定されたPSL値にβ線感
度補正係数を乗じることによって各部位の真のPSL値
を得るようにしたことを特徴とする。
【0015】この発明と請求項1記載の発明との相違点
は、この発明がIPに対して線状線源をスキャンさせる
ことにある。請求項4記載の発明は、Pm−147を無
限厚さ以上の厚さに塗布した線源を密着、近接またはス
キャンさせたイメージングプレートと、このイメージン
グプレートの各部位のPSL値の計測手段と、計測した
各部位のPSL値を記憶するPSL値記憶手段と、各部
位の数値の平均値を求める平均値算出手段と、この平均
値を記憶する平均値記憶手段と、この平均値に対する各
部位の相対比率としてのβ線感度補正係数を算出する補
正係数算出手段と、各部位のβ線感度補正係数を記憶す
る補正係数記憶手段を有し、その後のイメージングプレ
ートの使用時に、各部位で測定されたPSL値に、対応
する部位のβ線感度補正係数を補正係数記憶手段から呼
び出し、各部位で測定されたPSL値にβ線感度補正係
数を乗じる乗算手段と、その乗算手段によって得られた
各部位の真のPSL値を出力する出力手段とを有するこ
とを特徴とする。
は、この発明がIPに対して線状線源をスキャンさせる
ことにある。請求項4記載の発明は、Pm−147を無
限厚さ以上の厚さに塗布した線源を密着、近接またはス
キャンさせたイメージングプレートと、このイメージン
グプレートの各部位のPSL値の計測手段と、計測した
各部位のPSL値を記憶するPSL値記憶手段と、各部
位の数値の平均値を求める平均値算出手段と、この平均
値を記憶する平均値記憶手段と、この平均値に対する各
部位の相対比率としてのβ線感度補正係数を算出する補
正係数算出手段と、各部位のβ線感度補正係数を記憶す
る補正係数記憶手段を有し、その後のイメージングプレ
ートの使用時に、各部位で測定されたPSL値に、対応
する部位のβ線感度補正係数を補正係数記憶手段から呼
び出し、各部位で測定されたPSL値にβ線感度補正係
数を乗じる乗算手段と、その乗算手段によって得られた
各部位の真のPSL値を出力する出力手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0016】この発明では、請求項1または3記載の発
明を実施するための装置を示したものである。更に請求
項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成を備えて
いると共に、イメージングプレート毎に設定される符号
を入力するプレート識別入力手段と、このプレート識別
入力手段によって入力されたプレート識別符号を記憶す
るプレート識別記憶手段とを有することを特徴とする。
明を実施するための装置を示したものである。更に請求
項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成を備えて
いると共に、イメージングプレート毎に設定される符号
を入力するプレート識別入力手段と、このプレート識別
入力手段によって入力されたプレート識別符号を記憶す
るプレート識別記憶手段とを有することを特徴とする。
【0017】この発明では、あらかじめ使用するプレー
ト毎の情報を、プレート識別記憶手段と補正係数記憶手
段として記憶させておくことで、多数のIPに対応でき
るようにしたものである。
ト毎の情報を、プレート識別記憶手段と補正係数記憶手
段として記憶させておくことで、多数のIPに対応でき
るようにしたものである。
【0018】
【実施例】本発明を具体的に説明するために以下の実施
例を述べる。ここでは、β線2次元検出器として最近繁
用されているプレートカウンタとして20×40cmの
イメージングプレート(IP)を用いた。バイオイメー
ジングアナライザー(BAS)で解析する場合(この方
法はラジオルミノグラフィーという)では、測定試料に
IPをある時間密着露光させることにより、測定試料か
らIPに放射線分布情報を記憶させる。その後、露光さ
れたIPをHe−Neレーザー光線ビームでスキャニン
グし、前記放射線分布情報を、スキャニングの際放射さ
れる蛍光の強度(以下、PSL=photo-stimulatedlumi
nescense)値として表現させるものである。
例を述べる。ここでは、β線2次元検出器として最近繁
用されているプレートカウンタとして20×40cmの
イメージングプレート(IP)を用いた。バイオイメー
ジングアナライザー(BAS)で解析する場合(この方
法はラジオルミノグラフィーという)では、測定試料に
IPをある時間密着露光させることにより、測定試料か
らIPに放射線分布情報を記憶させる。その後、露光さ
れたIPをHe−Neレーザー光線ビームでスキャニン
グし、前記放射線分布情報を、スキャニングの際放射さ
れる蛍光の強度(以下、PSL=photo-stimulatedlumi
nescense)値として表現させるものである。
【0019】具体的には、まずPm−147平面線源を
作製する。最初に、[Pm−147]プロメチウムオキ
サイドを有機樹脂溶液に溶解し、20×40cmのプラ
スチックの板に均一塗布し、乾燥させた後、薄いプラス
チックのフィルム(1.8mg/cm2)で覆うことに
よって、Pm−147平面線源を作成した。
作製する。最初に、[Pm−147]プロメチウムオキ
サイドを有機樹脂溶液に溶解し、20×40cmのプラ
スチックの板に均一塗布し、乾燥させた後、薄いプラス
チックのフィルム(1.8mg/cm2)で覆うことに
よって、Pm−147平面線源を作成した。
【0020】ここで、[Pm−147]プロメチウムオ
キサイド層の厚さは100mg/cm2としたので、こ
の平面線源表面におけるβ線密度の均一性は確保されて
いると考えられる。なお、このような作成時における塗
布放射能密度は0.5MBq/cm2であった。ここ
で、このようにして作成したPm−147平面線源から
のβ線密度は、[Pm−147]プロメチウムオキサイ
ド層の厚さを無限厚さとしたので、均一分布であると考
えられる。さらにこのβ線密度の均一性は、後に再度確
認することとする。
キサイド層の厚さは100mg/cm2としたので、こ
の平面線源表面におけるβ線密度の均一性は確保されて
いると考えられる。なお、このような作成時における塗
布放射能密度は0.5MBq/cm2であった。ここ
で、このようにして作成したPm−147平面線源から
のβ線密度は、[Pm−147]プロメチウムオキサイ
ド層の厚さを無限厚さとしたので、均一分布であると考
えられる。さらにこのβ線密度の均一性は、後に再度確
認することとする。
【0021】次にこのようなPm−147平面線源を用
いて、イメージングプレート全面にわたるβ線密度を測
定した。ここでは、Pm−147平面線源にIPを10
分間密着露光させた後、そのIPをBASで解析した。
具体的には、周辺部10mmを除外し、縦横5mm間隔
で区切ることによって得られた2736区画のPSL値
を検討したものである。その結果を図1に示す。図1は
各区画のPSL/mm2値の頻度分布の一例である。
いて、イメージングプレート全面にわたるβ線密度を測
定した。ここでは、Pm−147平面線源にIPを10
分間密着露光させた後、そのIPをBASで解析した。
具体的には、周辺部10mmを除外し、縦横5mm間隔
で区切ることによって得られた2736区画のPSL値
を検討したものである。その結果を図1に示す。図1は
各区画のPSL/mm2値の頻度分布の一例である。
【0022】この実験の結果から、全区画のPSL値の
変動計数は1.6%であった。すなわちイメージングプ
レートの各部位によって、検出感度が1.6%のずれを
生じることがわかった。次に、前述したイメージングプ
レート全面にわたるβ線密度の測定で述べた方法と同一
の方法でのβ線密度の測定を、Pm−147平面線源を
180度回転させて行った。この測定は、平面線源の均
一性を確認するために行ったものである。
変動計数は1.6%であった。すなわちイメージングプ
レートの各部位によって、検出感度が1.6%のずれを
生じることがわかった。次に、前述したイメージングプ
レート全面にわたるβ線密度の測定で述べた方法と同一
の方法でのβ線密度の測定を、Pm−147平面線源を
180度回転させて行った。この測定は、平面線源の均
一性を確認するために行ったものである。
【0023】図2は、β線感度の位置依存性を検討する
ためにPSL値を読み出したエリア(それぞれ、4区画
ずつからなる)の位置と番号を示したものである。表1
は、図2に示した各エリアのPSL値をまとめたもので
ある。
ためにPSL値を読み出したエリア(それぞれ、4区画
ずつからなる)の位置と番号を示したものである。表1
は、図2に示した各エリアのPSL値をまとめたもので
ある。
【0024】
【表1】
【0025】第1回目の実験において、例えばエリア3
のPSL/mm2値が全エリアにわたるPSL/mm2値
の平均値に比べて低く、エリア7のそれはわずかに高
い。この原因として、Pm−147平面線源におけるP
m−147表面密度の不均一性も考えられたが、第2回
目の実験(Pm−147平面線源を180度回転して行
った)においても実験誤差の範囲内でほぼ同じ結果が得
られた。
のPSL/mm2値が全エリアにわたるPSL/mm2値
の平均値に比べて低く、エリア7のそれはわずかに高
い。この原因として、Pm−147平面線源におけるP
m−147表面密度の不均一性も考えられたが、第2回
目の実験(Pm−147平面線源を180度回転して行
った)においても実験誤差の範囲内でほぼ同じ結果が得
られた。
【0026】この現象がPm−147平面線源の不均一
性に起因しているとすれば、第2回目の実験において
(第1回目の実験のエリア3に相当する)エリア7のP
SL/mm2値は低く、(第1回目の実験のエリア7に
相当する)エリア3のPSL/mm2値が高くなるはず
である。したがって、各エリアの平均値からのずれは、
Pm−147平面線源は均一であるものの、IPのβ線
感度が不均一で位置依存性が存在してしまうことに起因
していることが立証された。次に、このような実験の結
果、IPのβ線感度が不均一で位置依存性が存在してし
まうことがわかったので、個々のIPの個々の場所毎
に、β線感度補正係数を算出することとした。
性に起因しているとすれば、第2回目の実験において
(第1回目の実験のエリア3に相当する)エリア7のP
SL/mm2値は低く、(第1回目の実験のエリア7に
相当する)エリア3のPSL/mm2値が高くなるはず
である。したがって、各エリアの平均値からのずれは、
Pm−147平面線源は均一であるものの、IPのβ線
感度が不均一で位置依存性が存在してしまうことに起因
していることが立証された。次に、このような実験の結
果、IPのβ線感度が不均一で位置依存性が存在してし
まうことがわかったので、個々のIPの個々の場所毎
に、β線感度補正係数を算出することとした。
【0027】そのために、下記のような手順でβ線感度
補正係数を求めた。 イメージングプレートに、前述した方法で作成したP
m−147平面線源を10分間密着露光させた。 次いで、露光したイメージングプレートをバイオイメ
ージングアナライザー(BAS)により読み取った後、
周辺部10mmを除外し、図2に示した11個のエリア
を設定し解析を行った。
補正係数を求めた。 イメージングプレートに、前述した方法で作成したP
m−147平面線源を10分間密着露光させた。 次いで、露光したイメージングプレートをバイオイメ
ージングアナライザー(BAS)により読み取った後、
周辺部10mmを除外し、図2に示した11個のエリア
を設定し解析を行った。
【0028】その後、まず全エリアのPSL/mm2
値の平均値を求め、次いで、この平均値に対する各エリ
アのPSL/mm2の相対比率を求めた。その後この相
対比率の逆数を各エリアのβ線感度補正係数として求め
た。図2に示した各エリアのPSL値とその相対比率お
よびこれから算出したβ線感度補正係数を、表2に示し
た。
値の平均値を求め、次いで、この平均値に対する各エリ
アのPSL/mm2の相対比率を求めた。その後この相
対比率の逆数を各エリアのβ線感度補正係数として求め
た。図2に示した各エリアのPSL値とその相対比率お
よびこれから算出したβ線感度補正係数を、表2に示し
た。
【0029】
【表2】
【0030】次に、このようにして求めたβ線感度補正
係数を用いて、実際に測定した値を補正した。 測定値の補正(実施例1) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
係数を用いて、実際に測定した値を補正した。 測定値の補正(実施例1) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
【0031】次いで、露光したイメージングプレート
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
3に補正前後のPSL値を示す。
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
3に補正前後のPSL値を示す。
【0032】
【表3】
【0033】この表から、β線感度補正により測定値の
標準偏差は0.0242から0.0093に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表4に補正前後の測
定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検定
した結果を示す。
標準偏差は0.0242から0.0093に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表4に補正前後の測
定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検定
した結果を示す。
【0034】
【表4】
【0035】この表から、測定値のCHI-SQR値はα=
0.05あるいはα=0.01のいずれかの場合におい
ても、それぞれCHI-SQR(自由度1、危険率α0.0
5)あるいはCHI-SQR(自由度1、危険率α0.01)
の値より大きい値を示し、その確率(Probabil
ity)は、0.00608となった。このことから、
補正前後の分散が等しいとの帰無仮説(Ho)が成り立
つ確率は僅か1000分の6であることから、この帰無
仮説は棄却された。即ち統計学的にβ線感度補正による
測定値の分散の有意な減少が示された。 測定値の補正(実施例2) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
0.05あるいはα=0.01のいずれかの場合におい
ても、それぞれCHI-SQR(自由度1、危険率α0.0
5)あるいはCHI-SQR(自由度1、危険率α0.01)
の値より大きい値を示し、その確率(Probabil
ity)は、0.00608となった。このことから、
補正前後の分散が等しいとの帰無仮説(Ho)が成り立
つ確率は僅か1000分の6であることから、この帰無
仮説は棄却された。即ち統計学的にβ線感度補正による
測定値の分散の有意な減少が示された。 測定値の補正(実施例2) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
【0036】次いで、露光したイメージングプレート
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
5に補正前後の測定値を示す。
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
5に補正前後の測定値を示す。
【0037】
【表5】
【0038】この表から、β線感度補正により測定値の
標準偏差は0.0213から0.0065に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表6に補正前後の測
定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検定
した結果を示す。
標準偏差は0.0213から0.0065に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表6に補正前後の測
定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検定
した結果を示す。
【0039】
【表6】
【0040】この表から、測定値のCHI-SQR値はα=
0.05あるいはα=0.01のいずれの場合において
も、それぞれCHI-SQR(自由度1、危険率α0.05)
あるいはCHI-SQR(自由度1、危険率α0.01)の値
より大きい値を示し、その確率(Probabilit
y)は0.00089であり、補正前後の分散が等しい
との帰無仮説(Ho)が成り立つ確率は僅か10000
分の9であることから、この帰無仮説は棄却された。即
ち統計学的にβ線感度補正による測定値の分散の有意な
減少が示された。 測定値の補正(実施例3) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
0.05あるいはα=0.01のいずれの場合において
も、それぞれCHI-SQR(自由度1、危険率α0.05)
あるいはCHI-SQR(自由度1、危険率α0.01)の値
より大きい値を示し、その確率(Probabilit
y)は0.00089であり、補正前後の分散が等しい
との帰無仮説(Ho)が成り立つ確率は僅か10000
分の9であることから、この帰無仮説は棄却された。即
ち統計学的にβ線感度補正による測定値の分散の有意な
減少が示された。 測定値の補正(実施例3) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
【0041】次いで、露光したイメージングプレート
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
7に補正前後の測定値を示す。
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
7に補正前後の測定値を示す。
【0042】
【表7】
【0043】この表から、β線感度補正により測定値の
標準偏差は0.0266から0.0101に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表8に補正前後の測
定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検定
した結果を示す。
標準偏差は0.0266から0.0101に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表8に補正前後の測
定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検定
した結果を示す。
【0044】
【表8】
【0045】この表から、測定値のCHI-SQR値はα=
0.05あるいはα=0.01のいずれの場合において
も、それぞれCHI=SQR(自由度1、危険率α0.05)
あるいはCHI=SQR(自由度1、危険率α0.01)の値
より大きい値を示し、その確率(Probabilit
y)は0.005375であり、補正前の分散が等しい
との帰無仮説(Ho)が成り立つ確率は僅か1000分
の5であることから、この帰無仮説は棄却された。即ち
統計学的にβ線感度補正による測定値の分散の有意な減
少が示された。 測定値の補正(実施例4) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
0.05あるいはα=0.01のいずれの場合において
も、それぞれCHI=SQR(自由度1、危険率α0.05)
あるいはCHI=SQR(自由度1、危険率α0.01)の値
より大きい値を示し、その確率(Probabilit
y)は0.005375であり、補正前の分散が等しい
との帰無仮説(Ho)が成り立つ確率は僅か1000分
の5であることから、この帰無仮説は棄却された。即ち
統計学的にβ線感度補正による測定値の分散の有意な減
少が示された。 測定値の補正(実施例4) イメージングプレートに、前述した方法で作成した平
面線源Aを10分間密着露光させた。
【0046】次いで、露光したイメージングプレート
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
9に補正前後の測定値を示す。
をバイオイメージングアナライザー(BAS)により読
み取り後、周辺部10mmを除外し、図2に示した11
個のエリアを解析し、各々の場所のPSL値(補正前)
を得た。 各エリアのPSL値に対して、それぞれ先に求めたβ
線感度補正係数を乗じてPSL値(補正後)を得た。表
9に補正前後の測定値を示す。
【0047】
【表9】
【0048】この表から、β線感度補正により測定値の
標準偏差は0.0271から0.0105に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表10に補正前後の
測定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検
定した結果を示す。
標準偏差は0.0271から0.0105に著しく減少
し感度補正による効果が示された。表10に補正前後の
測定値の分散が等しいか否かをBartlettの方法により検
定した結果を示す。
【0049】
【表10】
【0050】この表から、測定値のCHI=SQR値はα=
0.05あるいはα=0.01のいずれの場合において
もそれぞれCHI=SQR(自由度1、危険率α0.05)あ
るいはCHI=SQR(自由度1、危険率α0.01)の値よ
り大きい値を示しその確率(Probability)
は0.006141であり、補正前後の分散が等しいと
の帰無仮説(Ho)が成り立つ確率は僅か1000分の
6であることから、この帰無仮説は棄却された。即ち統
計学的にβ感度補正による測定値の分散の有意な減少が
示された。以上説明したように、本実施例によれば、イ
メージングプレートの各部位のβ線感度の補正が行える
ものである。更に、複数のイメージングプレートを用い
て測定し、これら複数のイメージングプレートの各部位
の平均をもとにして、それぞれのイメージングプレート
の各部位の平均を取り、各々のイメージングプレート固
有のβ線感度補正係数を用いて、複数のIPの使用を可
能とすることもできる。更に、このようにβ線感度補正
係数を得るにあたって、個々の2次元放射線検出器ごと
の感度補正も同時に行えるものである。
0.05あるいはα=0.01のいずれの場合において
もそれぞれCHI=SQR(自由度1、危険率α0.05)あ
るいはCHI=SQR(自由度1、危険率α0.01)の値よ
り大きい値を示しその確率(Probability)
は0.006141であり、補正前後の分散が等しいと
の帰無仮説(Ho)が成り立つ確率は僅か1000分の
6であることから、この帰無仮説は棄却された。即ち統
計学的にβ感度補正による測定値の分散の有意な減少が
示された。以上説明したように、本実施例によれば、イ
メージングプレートの各部位のβ線感度の補正が行える
ものである。更に、複数のイメージングプレートを用い
て測定し、これら複数のイメージングプレートの各部位
の平均をもとにして、それぞれのイメージングプレート
の各部位の平均を取り、各々のイメージングプレート固
有のβ線感度補正係数を用いて、複数のIPの使用を可
能とすることもできる。更に、このようにβ線感度補正
係数を得るにあたって、個々の2次元放射線検出器ごと
の感度補正も同時に行えるものである。
【0051】更に以上の説明では、平面線源をもちい、
かつIPに密着させたとして説明したが、密着させなく
とも、近接させるだけで足りる場合もある。更には、線
源として線状線源を用い、この線状線源をIPに沿って
スキャンさせることによってもイメージングプレートを
露光させ、本発明に用いることができる。次に、2次元
放射線検出器のβ線感度の補正装置について説明する。
かつIPに密着させたとして説明したが、密着させなく
とも、近接させるだけで足りる場合もある。更には、線
源として線状線源を用い、この線状線源をIPに沿って
スキャンさせることによってもイメージングプレートを
露光させ、本発明に用いることができる。次に、2次元
放射線検出器のβ線感度の補正装置について説明する。
【0052】まず、Pm−147を無限厚さ以上の厚さ
に塗布した線源を密着、近接またはスキャンさせたイメ
ージングプレート10を用意しておく。このイメージン
グプレート10の製造方法は、前述した方法と同様であ
る。次に補正装置について説明する。この補正装置は、
イメージングプレート10の各部位のPSL値の読み取
り手段40と、この読み取り手段40からの情報の計測
手段20と、計測した各部位のPSL値を記憶するPS
L値記憶手段30と、各部位の数値の平均値を求める平
均値算出手段21と、この平均値を記憶する平均値記憶
手段31と、この平均値に対する各部位の相対比率とし
てのβ線感度補正係数を算出する補正係数算出手段22
と、各部位のβ線感度補正係数を記憶する補正係数記憶
手段32を有し、その後のイメージングプレート10の
使用時に、各部位で測定されたPSL値に、対応する部
位のβ線感度補正係数を補正係数記憶手段32から呼び
出し、各部位で測定されたPSL値にβ線感度補正係数
を乗じる乗算手段23と、その乗算手段23によって得
られた各部位の真のPSL値を出力する出力手段とを有
している。
に塗布した線源を密着、近接またはスキャンさせたイメ
ージングプレート10を用意しておく。このイメージン
グプレート10の製造方法は、前述した方法と同様であ
る。次に補正装置について説明する。この補正装置は、
イメージングプレート10の各部位のPSL値の読み取
り手段40と、この読み取り手段40からの情報の計測
手段20と、計測した各部位のPSL値を記憶するPS
L値記憶手段30と、各部位の数値の平均値を求める平
均値算出手段21と、この平均値を記憶する平均値記憶
手段31と、この平均値に対する各部位の相対比率とし
てのβ線感度補正係数を算出する補正係数算出手段22
と、各部位のβ線感度補正係数を記憶する補正係数記憶
手段32を有し、その後のイメージングプレート10の
使用時に、各部位で測定されたPSL値に、対応する部
位のβ線感度補正係数を補正係数記憶手段32から呼び
出し、各部位で測定されたPSL値にβ線感度補正係数
を乗じる乗算手段23と、その乗算手段23によって得
られた各部位の真のPSL値を出力する出力手段とを有
している。
【0053】次にこの装置の作動を説明する。まずイメ
ージングプレート10を図示しない方法で所定位置に固
定し、読み取り手段40及び計測手段20によってイメ
ージングプレート10の各部位のPSL値を計測する。
このように計測された各部位のPSL値は、各部位の情
報と共にPSL値記憶手段30に記憶される。
ージングプレート10を図示しない方法で所定位置に固
定し、読み取り手段40及び計測手段20によってイメ
ージングプレート10の各部位のPSL値を計測する。
このように計測された各部位のPSL値は、各部位の情
報と共にPSL値記憶手段30に記憶される。
【0054】このようにして順次イメージングプレート
10の各部位の計測及び記憶が終了すると、次いで前P
SL値の平均値が、平均値算出手段21によって算出さ
れ、平均値記憶手段31によって記憶される。その後、
この平均値記憶手段31に記憶されている平均値に対し
て、各部位毎に各部位の情報と共にPSL値記憶手段3
0に記憶されているPSL値の相対比率がβ線感度補正
係数として補正係数算出手段22によって算出され、各
部位の情報と共に、補正係数記憶手段32に記憶され
る。なおここで、補正係数記憶手段32に、各部位の情
報とβ線感度補正係数とが記憶された後は、平均値記憶
手段31に記憶されている平均値及びPSL値記憶手段
30に記憶されている各部位の情報と共に各PSL値の
情報をクリアすることができる。
10の各部位の計測及び記憶が終了すると、次いで前P
SL値の平均値が、平均値算出手段21によって算出さ
れ、平均値記憶手段31によって記憶される。その後、
この平均値記憶手段31に記憶されている平均値に対し
て、各部位毎に各部位の情報と共にPSL値記憶手段3
0に記憶されているPSL値の相対比率がβ線感度補正
係数として補正係数算出手段22によって算出され、各
部位の情報と共に、補正係数記憶手段32に記憶され
る。なおここで、補正係数記憶手段32に、各部位の情
報とβ線感度補正係数とが記憶された後は、平均値記憶
手段31に記憶されている平均値及びPSL値記憶手段
30に記憶されている各部位の情報と共に各PSL値の
情報をクリアすることができる。
【0055】このように補正係数記憶手段32に各部位
の情報とβ線感度補正係数とが記憶された後は、実際の
β線測定が行われる。検体からイメージングプレート1
0に残された放射線情報を、再び計測手段20で計測
し、その計測されたPSL値に対して、同一部位のβ線
感度補正係数を補正係数記憶手段32から呼び出し、乗
算手段23によって乗算され、各部位の真のPSL値が
求められるものである。
の情報とβ線感度補正係数とが記憶された後は、実際の
β線測定が行われる。検体からイメージングプレート1
0に残された放射線情報を、再び計測手段20で計測
し、その計測されたPSL値に対して、同一部位のβ線
感度補正係数を補正係数記憶手段32から呼び出し、乗
算手段23によって乗算され、各部位の真のPSL値が
求められるものである。
【0056】このようにして求められた真のPSL値
は、出力手段によって、表示、プリントアウト、あるい
は必要となるときまで記憶されることとなる。更にこの
装置には、イメージングプレート10毎に設定される符
号を入力するプレート識別入力手段24と、このプレー
ト識別入力手段24によって入力されたプレート識別符
号を記憶するプレート識別記憶手段33とを有してい
る。ここで、プレート識別入力手段24は、手入力にす
ることもできるし、イメージングプレート10にあらか
じめバーコード等を付けておき、このバーコード等の読
み込みによって行うこともできる。
は、出力手段によって、表示、プリントアウト、あるい
は必要となるときまで記憶されることとなる。更にこの
装置には、イメージングプレート10毎に設定される符
号を入力するプレート識別入力手段24と、このプレー
ト識別入力手段24によって入力されたプレート識別符
号を記憶するプレート識別記憶手段33とを有してい
る。ここで、プレート識別入力手段24は、手入力にす
ることもできるし、イメージングプレート10にあらか
じめバーコード等を付けておき、このバーコード等の読
み込みによって行うこともできる。
【0057】このようにすると、あらかじめ使用するイ
メージングプレート10毎に、各部位の情報を補正係数
記憶手段32に記憶しておくことで、複数のイメージン
グプレート10を用いての測定が迅速に行えるものであ
る。
メージングプレート10毎に、各部位の情報を補正係数
記憶手段32に記憶しておくことで、複数のイメージン
グプレート10を用いての測定が迅速に行えるものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、2次元
放射線検出器の出荷時におけるβ線感度、及び使用に伴
って起こるβ線感度の劣化、各イメージングプレートの
β線感度、イメージングプレートの各測定部位毎のβ線
感度を測定し、感度の不一致性が検出された場合、それ
を補正することにより均一性を確保することができるも
のである。
放射線検出器の出荷時におけるβ線感度、及び使用に伴
って起こるβ線感度の劣化、各イメージングプレートの
β線感度、イメージングプレートの各測定部位毎のβ線
感度を測定し、感度の不一致性が検出された場合、それ
を補正することにより均一性を確保することができるも
のである。
【図1】Pm−147平面線源に10分間露光したイメ
ージングプレートのPSL/mm2値の分散を示したグ
ラフである。
ージングプレートのPSL/mm2値の分散を示したグ
ラフである。
【図2】β線感度の位置依存性を検討する際のエリアを
示したイメージングプレートの表面図である。
示したイメージングプレートの表面図である。
【図3】2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
10 イメージングプレート 20 計測手段 21 平均値算出
手段 22 補正係数算出手段 23 乗算手段 24 プレート識別入力手段 30 PSL値記憶手段 31 平均値記憶
手段 32 補正係数記憶手段 33 プレート識
別記憶手段 40 読み取り手段
手段 22 補正係数算出手段 23 乗算手段 24 プレート識別入力手段 30 PSL値記憶手段 31 平均値記憶
手段 32 補正係数記憶手段 33 プレート識
別記憶手段 40 読み取り手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝原 庸光 東京都杉並区上荻1−15−1 丸三ビル 根本特殊化学株式会社内 (72)発明者 飯田 理文 東京都杉並区上荻1−15−1 丸三ビル 根本特殊化学株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 Pm−147を無限厚さ以上の厚さに塗
布した平面線源をイメージングプレートに密着または近
接させた後、イメージングプレートの各部位のPSL値
を計測し、各部位の数値の平均値に対する相対比率をβ
線感度補正係数として得、その後のイメージングプレー
トの使用時に、各部位で測定されたPSL値にβ線感度
補正係数を乗じることによって各部位の真のPSL値を
得るようにしたことを特徴とする2次元放射線検出器の
β線感度の補正方法。 - 【請求項2】 Pm−147を無限厚さ以上の厚さに塗
布したことを特徴とする2次元放射線検出器のβ線感度
の補正方法に使用する平面線源。 - 【請求項3】 Pm−147を無限厚さ以上の厚さに塗
布した線状線源をイメージングプレートに沿ってスキャ
ンさせた後、イメージングプレートの各部位のPSL値
を計測し、各部位の数値の平均値に対する相対比率をβ
線感度補正係数として得、その後のイメージングプレー
トの使用時に、各部位で測定されたPSL値にβ線感度
補正係数を乗じることによって各部位の真のPSL値を
得るようにしたことを特徴とする2次元放射線検出器の
β線感度の補正方法。 - 【請求項4】 Pm−147を無限厚さ以上の厚さに塗
布した線源を密着、近接またはスキャンさせたイメージ
ングプレートと、このイメージングプレートの各部位の
PSL値の計測手段と、計測した各部位のPSL値を記
憶するPSL値記憶手段と、各部位の数値の平均値を求
める平均値算出手段と、この平均値を記憶する平均値記
憶手段と、この平均値に対する各部位の相対比率として
のβ線感度補正係数を算出する補正係数算出手段と、各
部位のβ線感度補正係数を記憶する補正係数記憶手段を
有し、その後のイメージングプレートの使用時に、各部
位で測定されたPSL値に、対応する部位のβ線感度補
正係数を補正係数記憶手段から呼び出し、各部位で測定
されたPSL値にβ線感度補正係数を乗じる乗算手段
と、その乗算手段によって得られた各部位の真のPSL
値を出力する出力手段とを有することを特徴とする2次
元放射線検出器のβ線感度の補正装置。 - 【請求項5】 イメージングプレート毎に設定される符
号を入力するプレート識別入力手段と、このプレート識
別入力手段によって入力されたプレート識別符号を記憶
するプレート識別記憶手段とを有することを特徴とする
請求項4記載の2次元放射線検出器のβ線感度の補正装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23440596A JPH1078482A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 2次元放射線検出器のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23440596A JPH1078482A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 2次元放射線検出器のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1078482A true JPH1078482A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16970500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23440596A Pending JPH1078482A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 2次元放射線検出器のβ線感度の補正方法、その方法に使用する平面線源及び2次元放射線検出器のβ線感度の補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1078482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105717534A (zh) * | 2016-03-25 | 2016-06-29 | 四川中测辐射科技有限公司 | 一种直读式电子个人剂量仪的能量响应修正方法 |
CN110823105A (zh) * | 2019-05-03 | 2020-02-21 | 韩子杰 | 核材料镀层均匀性测量装置及使用方法 |
JP2021518568A (ja) * | 2018-05-18 | 2021-08-02 | ローレンス リバモア ナショナル セキュリティ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 多面的放射線検出及び分類システム |
-
1996
- 1996-09-04 JP JP23440596A patent/JPH1078482A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105717534A (zh) * | 2016-03-25 | 2016-06-29 | 四川中测辐射科技有限公司 | 一种直读式电子个人剂量仪的能量响应修正方法 |
JP2021518568A (ja) * | 2018-05-18 | 2021-08-02 | ローレンス リバモア ナショナル セキュリティ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 多面的放射線検出及び分類システム |
CN110823105A (zh) * | 2019-05-03 | 2020-02-21 | 韩子杰 | 核材料镀层均匀性测量装置及使用方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |