JPH1070972A - ジュースの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ジュースの製造方法及び製造装置

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JPH1070972A
JPH1070972A JP31966696A JP31966696A JPH1070972A JP H1070972 A JPH1070972 A JP H1070972A JP 31966696 A JP31966696 A JP 31966696A JP 31966696 A JP31966696 A JP 31966696A JP H1070972 A JPH1070972 A JP H1070972A
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juice
cylinder
discharge port
pressure
processed
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JP31966696A
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Masanori Mochizuki
正典 望月
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ISEL Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 果汁及び繊維質を含む塊状体からジュースを
製造する方法又は装置において、前記繊維質が過度に裁
断されることがなく、しかも、生産性を向上できるよう
にすること。 【解決手段】 一側に吐出口を具備するシリンダー(1)
内にて前記塊状体又はこれを細片化した被処理物を被圧
縮状態に維持しつつ前記吐出口側に移送し、その後、前
記吐出口から前記シリンダー(1) の外部に吐出すること
により、この吐出の瞬間に於ける急激な減圧により前記
塊状体を爆砕してジュース化すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、果汁及び繊維質
を有する具備する果物及びこれを破砕した被処理物から
ジュースを製造する方法及びその方法を実施する装置に
関する
【0002】
【従来の技術】果物からジュースを製造するために、従
来は、工業用のジューサにより、果物から果汁のみを絞
り出す方法や、所謂ミキサー等により果物をカッターに
よって細かく裁断する方法等が採用されていた。前者の
方法では、ジュース成分のみが取り出せることから、飲
み易いジュースとなる。ところが、繊維質等の成分の多
くが取り除かれることから、その点での栄養バランスに
欠ける問題がある。
【0003】後者の方法によれば、飲料に向く成分がカ
ッターによって細かく裁断されるから、前者の方法によ
るものに比べて、前記栄養バランスが良いものとなる。
ところが、この方法は、果物を細かく裁断するものであ
るから、細かい粒状物が残る不都合がある一方繊維質が
小さく裁断される不都合がある。また、生産性が悪いと
いう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、『果汁及び繊維質を含む塊状
体からジュースを製造する方法又は装置』において、前
記繊維質が過度に裁断されることがなく、しかも、生産
性を向上できるようにすることをその第1の課題とす
る。
【0005】また他の課題は、請求項2によって特定さ
れる発明の構成要件を限定することにより効果の欄に記
載した各効果を生じさせるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
る為に講じた本発明の方法の技術的手段は『一側に吐出
口を具備するシリンダー(1) 内にて前記塊状体又はこれ
を細片化した被処理物を被圧縮状態に維持しつつ前記吐
出口側に移送し、その後、前記吐出口から前記シリンダ
ー(1) の外部に吐出することにより、この吐出の瞬間に
於ける急激な減圧により前記塊状体を爆砕してジュース
化する』ことである。
【0007】この方法による場合、被処理物としては、
果物やこれを破砕した塊状体が選定され、シリンダー
(1) 内に供給される。この後、被処理物を被圧縮状態に
維持しつつ前記シリンダ(1) 内で前記吐出口側に圧送さ
れ、その後、前記吐出口から前記シリンダー(1) の外部
に吐出されると、この吐出の瞬間に於ける急激な減圧に
より前記塊状体が爆砕されてジュース化される。
【0008】つまり、果汁成分と、繊維質とその他のも
のに爆砕され、ジュース化されるのである。前記爆砕現
象の効率を高める為には、吐出口から吐出されるときの
急激な減圧の度合いが大きいことが望ましく、この為に
は、前記吐出口の上手側での圧力を高めることが有効で
あり、そのめの方法として、シリンダー(1) のこの部分
を外部から加熱する方法が採用できる。前記吐出口の上
手側を加熱することにより、機械的な圧縮力に加えて、
前記加熱よる圧力上昇が得られるかである。
【0009】この場合、被処理物の前記吐出口側への移
送方法が、前記圧力の逆流を阻止できる移送方法である
ことが一層有効である。前記圧縮圧力の全てが前記爆砕
によるジュース化作用に有効に変換されるからである。
請求項2のように『一端に吐出口を有し他端に果汁及び
繊維質を含む塊状体又はこれを細片化した被処理物を投
入する為の投入口(11)を具備するシリンダー(1) と、前
記シリンダー(1) 内にて前記投入口(11)から投入された
被処理物を吐出口側に連続圧送する為の圧送手段と、か
らなり、前記吐出口の開口面積を前記シリンダー(1) に
於ける被処理物の圧送通路断面積よりも小さくし、前記
圧送手段の圧送により被処理物が前記吐出口から前記シ
リンダー外部に吐出される際の前記吐出口の内外の差圧
を爆砕に適する圧力差に設定した』ことである。
【0010】このジュース製造装置では、前記投入口(1
1)からシリンダー(1) 内に投入された被処理物が、圧送
手段によって、前記シリンダー(1) の一端に設けられた
吐出口側に連続圧送される。そして、連続圧送された前
記被処理物はシリンダ(1) の前記吐出口近傍では、十分
に圧縮されており、この被処理物が前記吐出口から外部
の低圧部分に吐出されると、この時の、瞬間的な減圧に
より、既述のように被処理物がジュース化される。
【0011】しかも、前記投入口(11)から投入される被
処理物が連続的に圧送されて、連続的にジュース化され
ることとなる。前記した発明において、請求項3のよう
に『前記シリンダー(1) には、果物を破砕して被処理物
とし且前記被処理物をシリンダー(1) の軸線方向に移送
するためのスクリューフィーダ(2) を前記投入口(11)に
続けて設け、前記圧送手段は、前記スクリューフィーダ
(2) の下流側にこれと伝動回転状態に直列接続されるモ
ーノポンプ(5) とし、前記スクリューフィーダ(2) 及び
前記モーノポンプ(5) をシリンダー(1) の外部より駆動
し、前記モーノポンプ(5) の下流側には前記吐出口との
間に圧縮室(28)が形成されている』ものでは、前記スク
リューフィーダ(2) によって被処理物が一旦破砕され、
これが圧送手段としてのモーノポンプ(5) によって圧縮
室(28)に圧送される。前記モーノポンプ(5) は、被処理
物を逆止状態で一方に移送するものであるから、圧縮室
(28)内に圧縮状態に詰め込まれた被処理物の逆流、及
び、圧縮圧力の逆流が防止できる。
【0012】そして、前記スクリューフィーダ(2) と前
記モーノポンプ(5) との伝動により被処理物が吐出口か
ら吐出されて上記したような爆砕によりジュース化され
る。また、前記圧送手段はモーノポンプ(5) であるか
ら、前記スクリューフィーダ(2) によって破砕された状
態にある被処理物が小さな塊状体であってもそのまま圧
縮室(28)側に圧送される。
【0013】従って、このものでは、逆流阻止状態に被
処理物が圧送されると共に、小さな塊状体が過度に破砕
されることなく圧縮室(28)に詰め込まれる。前項の発明
において、請求項4のように『前記圧縮室(28)を加熱す
る加熱手段(3) を設けた』ものでは、前記加熱手段(3)
による加熱よって圧縮室(28)での圧縮圧力が向上するか
ら、吐出口から吐出される際の瞬間的な減圧の度合いが
大きくなり、前記減圧度合いを高める為の構成が簡単で
ある。
【0014】なお、前記加熱手段(3) による加熱温度は
前記被処理物の果汁の沸点(大気圧条件での沸点温度)
よりも僅かに高い温度に設定する。すると、吐出口から
吐出された被処理物は、例えば吐出口の外部を大気圧状
態とすると、大気圧状態にまで急激に減圧されるから、
水蒸気爆発に相当する爆砕現象が一層確実に起こり得
る。前記圧縮室(28)内から吐出される際に爆発的に体積
膨張するからである。
【0015】請求項5のように『シリンダー(1) の一端
にノズル(12)設け、前記ノズル(12)の貫通口部に臨むテ
ーパ部を具備し且軸線方向に移動可能な可動軸(4) を設
け、前記貫通口部と前記テーパ部との環状間隙を前記吐
出口とし、前記貫通口部に対する前記テーパ部の突出度
合いを調節可能にした』としたのものでは、前記突出度
合いの調節により、被処理物が吐出される前記環状間隙
(吐出口)の断面積が調節できる。これにより、爆砕に
適する前記吐出口の内外の差圧の調節ができる。
【0016】以上のものにおいて、請求項6のように
『前記吐出口の外部に爆砕後のジュース化された被処理
物を収容する低圧室を設け、冷却装置を具備する取り出
し回路を前記低圧室に接続した』ジュース製造装置で
は、被処理物が爆砕現象によってジュース化されて温度
が一定度合い低下した後、その後速やかに冷却されるか
ら、製造されたジュースが劣化しにくい。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によれば、被処理物が、果
汁成分と、繊維質とその他のものに爆砕されてジュース
化されるのであるから、繊維室が過度に裁断されること
がなく、しかも、前記被処理物が小さな塊状のままで残
りにくい。従って、栄養バランスのあるジュースと成る
と共に、飲料時のざらざら感が少ない。また、ジュース
化処理が連続的に行えるから生産性が向上する。
【0018】請求項2のジュース製造装置では、前記方
法による効果がそのまま確保できると共に、前項の方法
が連続的に実施できる。請求項3のように限定したジュ
ース製造装置では、逆流阻止状態に被処理物が圧送され
ると共に、小さな塊状体が過度に破砕されることなく圧
縮室(28)に詰め込まれるから、爆砕現象が起こり易く爆
砕によるジュース化がより確実になる。
【0019】請求項4のように限定したジュース製造装
置では、瞬間的な減圧の度合いが大きくなり、前記減圧
度合いを高める為の構成が簡単である。つまり、前記爆
砕効率が向上すると共にそのための構成が簡単である。
請求項5のように限定したジュース製造装置では、爆砕
に適する前記吐出口の内外の差圧の調節ができるので、
爆砕条件の設定が容易である。
【0020】請求項6のように、限定したジュース製造
装置では、製造されたジュースが劣化しにくい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って、実施の形態
を詳細に説明する。 [実施の形態1]この実施の形態1は、スクリューフィ
ーダ(2) の一端にテーパ部(21)を設け、このテーパ部2
1をシリンダー(1) の一端に取付けたノズル(12)の貫通
口部に挿入し、前記スクリューフィーダ(2) をシリンダ
ー(1) の他端の外面に設けたモータ(22)によって回転駆
動する構成である。前記スクリューフィーダ(2) は、外
周にネジ溝を形成し、前記他端部はシリンダー(1) の内
周壁との間に介在させた転がり軸受(14)によって回転自
在に支持されている。
【0022】前記ノズル(12)の貫通口部は、シリンダー
(1) の内部に向かって拡大するテーパ孔(13)である。前
記テーパ孔(13)の内側端部の直径は、シリンダー(1) の
内径と同じであり、前記ノズル(12)とシリンダー(1) と
は同軸である。シリンダー(1) の前記ノズル(12)の近傍
(前記ノズル(12)から一定範囲)には加熱手段(3) が設
けられている。この加熱手段(3) は、前記シリンダー
(1) を包囲するように巻きつけられた一定幅の3つのヒ
ータ(30)(30)からなり、この例では、このヒータ(30)(3
0)の加熱量を制御することによりシリンダー(1) に於け
る加熱手段(3) の内部の温度を設定温度に維持するよう
にしている。
【0023】前記設定温度に維持する為に、前記ヒータ
(30)(30)を巻きつけたシリンダー(1) の壁面の温度を検
知する温度センサ(31)が設けられ、この温度センサ(31)
からの検知温度が温度制御器(32)に入力されている。こ
の温度制御器(32)には別に設けた温度設定器(33)からの
前記設定温度のための信号が入力されており、この温度
制御器(32)からの出力により前記ヒータ(30)(30)が制御
されて、シリンダー(1) のノズル(12)の近傍部分の温度
が設定温度に維持される。
【0024】前記スクリューフィーダ(2) は、前記シリ
ンダー(1) の前記他端に設けた前記減速機(23)を介して
前記モータ(22)と伝動している。前記スクリューフィー
ダ(2) は、シリンダー(1) の前記他端部にて転がり軸受
(14)によって回転自在に支持されている。スクリューフ
ィーダ(2) は、前記転がり軸受(14)とは軸線方向に移動
可能な関係にあって、前記転がり軸受(14)による支持部
以外の部分ではシリンダー(1) とは相対回転及び軸線方
向移動が可能な関係にある。
【0025】前記スクリューフィーダ(2) は、前記減速
機(23)の出力軸(24)に連結一体化されており、前記出力
軸(24)は前記減速機(23)のケーシングに対して軸線方向
に移動自在に設けられている。前記ケーシングに取付け
た油圧シリンダ(25)の出力軸と前記出力軸(24)とが軸継
手(26)により相対回転自在に連結されている。従って、
前記スクリューフィーダ(2) は前記油圧シリンダ(25)に
よって設定される推力によってシリンダー(1) の一端側
に押される。
【0026】なお、前記減速機(23)はモータ(22)の出力
軸に取付けた第1平歯車(231) と、これにかみ合い且前
記出力軸(24)に取付けられた第2平歯車(232) とからな
り、後者の第2平歯車(232) は前記第1平歯車(231) に
対して一定範囲軸線方向に相対移動可能な関係にある。
上記実施の形態の爆砕装置では、果物がある程度の粗さ
に破砕されたものが、被処理物となり、これがホッパー
(111) から投入される。前記ホッパー(111) には被処理
物を投入口(11)側に押し込むためのスクリューフィーダ
式の押し込み装置(112) を設けている。すると、前記被
処理物が投入口(11)を介してスクリューフィーダ(2) と
シリンダー(1) との間の間隙部に送り込まれる。前記間
隙部の大きさは、前記粗さの被処理物を圧送できる程度
に設定されている。
【0027】モータ(22)の回転によってスクリューフィ
ーダ(2) が回転駆動されると、前記スクリューフィーダ
(2) の外周面に形成されるネジ溝の作用により、被処理
物がノズル(12)側に圧送される。前記圧送によってスク
リューフィーダ(2) とシリンダー(1) との間にある被処
理物が軸線方向に圧縮される。また、この圧送に伴って
被処理物は摩擦熱によりそれ自身の温度が上昇する。
【0028】そして、前記被処理物が加熱域に達する
と、ヒータ(30)(30)からの熱によって積極的に加熱され
る。この例の場合、前記加熱温度は105℃〜110℃
に設定され、この温度域の内の低温側の温度が第1設定
温度α1 として温度設定器(33)から温度制御器(32)に入
力されている。そして、温度制御器(32)からの出力によ
り、加熱域の部分のシリンダー(1) の温度が前記第1設
定温度α1 に維持されることとなる。
【0029】前記加熱域では前記被処理物が圧縮された
状態(内圧:30〜70kg/cm 2 程度)にあり、ス
クリューフィーダ(2) の回転に伴って前記被処理物がテ
ーパ部(21)とノズル(12)のテーパ孔(13)との環状間隙
(上記吐出口に相当する)から大気中に吐出されと、被
処理物が急激に減圧されるから、この減圧によって被処
理物が爆砕してジュース化される。前記減圧の度合いが
大きい程前記爆砕の効果が大きい。従って、被処理物が
真空室に吐出される装置としても良い。
【0030】スクリューフィーダ(2) の回転によって圧
送される被処理物がノズル(12)とスクリューフィーダ
(2) の一端との間隙から吐出される度に前記爆砕が連続
的に行われる。上記した例の装置では、スクリューフィ
ーダ(2) がシリンダー(1) に対して軸線方向に進退でき
る関係にある。また、前記スクリューフィーダ(2) は、
油圧シリンダ(25)によって一定の推力でシリンダー(1)
の一端側(ノズル(12)側)に押されている。従って、上
記爆砕が発生するのに適するテーパ孔(13)とテーパ部(2
1)との間の環状間隙は、前記推力と、前記加熱域に於け
る被処理物の加熱温度、及び、スクリューフィーダ(2)
による圧送力との3つのファクタによって決定される。
前記推力、加熱温度、及び、圧送力の3つの値夫々が大
きければ前記環状間隙は大きく設定し得る。前記環状間
隙は、テーパ部(21)がノズル(2) のテーパ孔(13)の小径
側(外側の端部)に密着した間隙ゼロの状態から、ノズ
ル(12)のテーパ孔(13)が完全開放された最大間隙までの
範囲で調節できる。つまり、吐出口の開口面積が広い範
囲で調節できる。
【0031】この実施の形態では、前記温度制御器(32)
としてはマイクロコンピュータによる制御装置を採用し
ている。この制御装置は、図2のフローチャートに示す
プログラムを実行する構成である。この構成を同図に従
って説明する。制御動作が実行されると、モータ(22)及
び油圧シリンダ(25)が「オン」となって、モータ(22)が
駆動状態となると共に油圧シリンダ(25)への供給油圧が
設定圧力に高められ、ヒータ(30)(30)が「オン」となっ
て加熱状態になる。その後、ヒータ(30)の発熱量が一定
値よりも大きな大熱量に設定されて(ステップ(ST-30
1))、前記温度センサ(31)の検知温度αがステップ(ST-
302)によって判断され、爆砕に適する第1設定温度α1
に達していない場合には、前記ヒータ(30)(30)の発熱量
が大熱量に維持される。前記検知温度αが前記第1設定
温度α1 以上になると、前記発熱量を一定値よりも小さ
くして小熱量状態にする(ステップ(ST-303))。その
後、前記検知温度αが前記第1設定温度α1 よりも低下
するとこれがステップ(ST-304)によって判定されて、上
記ステップ(ST-301)に戻される。このようにして、ヒー
タ(30)(30)の発熱量の制御によりシリンダー(1) におけ
る加熱域の温度が一定温度に維持される。
【0032】なお、この例では、前記検知温度αが前記
第1設定温度α1 と一致しない場合には、前記第1設定
温度α1 よりも一定温度高い第2設定温度α2 になって
いるかどうかが常時判断される(ステップ(ST-305))。
上記第2設定温度α2 よりも低い場合には、ステップ(S
T-304)を経てステップ(ST-301)に戻されるが、逆に、上
記第2設定温度α2 よりも高くなっている場合には、油
圧シリンダ(25)への供給油圧が下げられる(ステップ(S
T-306))。この後、検知温度αが第1設定温度α1 より
も低下したかどうかが判断される(ステップ(ST-30
7))。
【0033】前記検知温度αが第1設定温度α1 よりも
低下してる場合には、ステップ(ST-301)に戻され、ヒー
ター(30)は大熱量状態に復元されて、各部は通常運転状
態に戻される。前記ステップ(ST-306)から一定時間経過
後においても前記検知温度αが第1設定温度α1 よりも
低下しない場合には各部が停止される(ステップ(ST-30
8))。
【0034】このように、シリンダー(1) 内が、異常過
熱によって検知温度αが前記第2設定温度α2 よりも高
くなると、油圧シリンダー(25)への供給油圧が低下され
てスクリューフィーダ(2) の推力が下げられるから、シ
リンダー(1) 内が安全な圧力状態に復帰し易い。そし
て、何らかの異常により検知温度αが前記第2設定温度
α2 よりも高くなった状態が一定時間継続すると、各部
の運転が停止されるから、異常過熱による危険が防止で
きる。
【0035】なお、この実施の形態では、異常過熱によ
る前記危険を防止するために、温度センサ(31)の検知温
度αに応答して前記危険防止の為の動作を実行させる構
成としたが、シリンダー(1) に於けるノズル(12)の近傍
の内圧を検知して、この検知圧力に応答して前記危険防
止のための動作を実行させる構成としても、同様な安全
性が確保できる。
【0036】[実施の形態2]この実施の形態2は、モ
ーノポンプ(5) を利用した装置であり、後述する形式の
スクリューフィーダ(2) の先端に前記モーノポンプ(5)
を直列に接続して伝動させ、このモーノポンプ(5) の入
力側をモータ(22)によって駆動される減速機(23)の出力
軸に連結している。そして、シリンダー(1) の一端に
は、ノズル(12)を備えた筒状の圧縮室(28)を連設し、前
記ノズル(12)に上記カバー(40)を連設し、これに同様の
可動軸(4) を取付け、この可動軸(4) を油圧シリンダー
(27)によって前記ノズル(12)の口部(120) 側に押し込ん
でいる。前記油圧シリンダー(27)の駆動力を調節するこ
とにより、先端のテーパ部の前記口部(120) への押し込
み度合いが調節され、爆砕の為の差圧が所定の値に設定
される。
【0037】前記モーノポンプ(5) は、ピッチの大きな
雄ネジのような形状に仕上げられた軸体のロータ(51)
と、前記雄ネジに対して2倍のピッチで2条の雌ネジ状
の扁平なねじれ穴(52)が軸方向に貫通するステータ(53)
とからなり、スクリューフィーダ(2) の先端とは偏心自
在に伝動できるジョイント(54)によって連結されてい
る。このモノーポンプ(5) は、前記ねじれ穴(52)内で前
記ロータ(51)の断面が往復〃動することにより、前記ロ
ータ(51)の断面と前記ねじれ穴(52)との間に形成される
空間が軸線方向に移動すると共に、この空間が逆止状態
に閉じられるから圧送力が確実に一方に伝達される。
【0038】この実施の形態では、ホッパー(111) に投
入された被処理物としての果実が、前記口部(120) から
吐出されるときに爆砕されて、果汁の状態になる。この
果汁を冷却すると、飲料用のジュースになる。このジュ
ースは、果実の繊維質が細かく切断されていないものと
なる。このモーノポンプ(5) の場合にも、前記被処理物
としての果実が逆止状態で加圧質(28)側に圧送されるこ
ととなり、既述の爆砕効果が高いものとなる。
【0039】ノズル(12)の出口側に例えば大気圧状態の
低圧室(40)を連設し、この低圧室(40)に連通する冷却装
置(42)を具備する取り出し回路を接続している。従っ
て、前記口部(120) から吐出されて爆砕により生成され
たジュースは、一定の高温状態に維持されているが、前
記冷却装置(42)を通過する間に、常温又はそれ以下の冷
却状態のジュースとなる。
【0040】この実施の形態のジュース製造装置にも、
実施の形態1と同じ温度制御器(32)が用いられ、図2に
示すプログラムを実行するようになっている。なお、こ
の実施の形態では、油圧シリンダー(25)の代わりに、同
じ作用するものとして、油圧シリンダー(27)が採用され
ているから、前記温度制御器(32)の制御装置では、図2
に示すプログラムにおける油圧シリンダー(25)に変えて
前記油圧シリンダー(27)が制御対象要素となり、例え
ば、ステップ(ST-306)は「油圧シリンダ(27)への供給油
圧を低圧状態にセット」に変更される。他の部分でも同
様な変更がなされたプログラムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の断面図
【図2】実施の形態1に採用される温度制御器(32)の制
御プログラムのフローチャート図
【図3】実施の形態2の断面図
【符号の説明】
(1) ・・・シリンダー (26)・・・軸継手 (11)・・・投入口 (231) ・・第1平
歯車 (12)・・・ノズル (232) ・・第2平
歯車 (120) ・・口部 (3) ・・・加熱手
段 (13)・・・テーパ孔 (30)・・・ヒータ
ー (14)・・・転がり軸受 (31)・・・温度セ
ンサ (2) ・・・スクリューフィーダ (32)・・・温度制
御器 (21)・・・テーパ部 (33)・・・温度設
定器 (22)・・・モータ (40)・・・カバー (23)・・・減速機 (41)・・・コーン (24)・・・出力軸 (4) ・・・可動軸 (25)・・・油圧シリンダ 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果汁及び繊維質を含む塊状体からジュー
    スを製造する方法において、一側に吐出口を具備するシ
    リンダー(1) 内にて前記塊状体又はこれを細片化した被
    処理物を被圧縮状態に維持しつつ前記吐出口側に移送
    し、その後、前記吐出口から前記シリンダー(1) の外部
    に吐出することにより、この吐出の瞬間に於ける急激な
    減圧により前記塊状体を爆砕してジュース化する、ジュ
    ースの製造方法。
  2. 【請求項2】 果汁及び繊維質を含む塊状体からジュー
    スを製造するジュース製造装置において、一端に吐出口
    を有し他端に果汁及び繊維質を含む塊状体又はこれを細
    片化した被処理物を投入する為の投入口(11)を具備する
    シリンダー(1) と、前記シリンダー(1) 内にて前記投入
    口(11)から投入された被処理物を吐出口側に連続圧送す
    る為の圧送手段と、からなり、前記吐出口の開口面積を
    前記シリンダー(1) に於ける被処理物の圧送通路断面積
    よりも小さくし、前記圧送手段の圧送により被処理物が
    前記吐出口から前記シリンダー外部に吐出される際の前
    記吐出口の内外の差圧を爆砕に適する圧力差に設定した
    ジュース製造装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダー(1) には、果物を破砕し
    て被処理物とし且前記被処理物をシリンダー(1) の軸線
    方向に移送するためのスクリューフィーダ(2) を前記投
    入口(11)に続けて設け、 前記圧送手段は、前記スクリューフィーダ(2) の下流側
    にこれと伝動回転状態に直列接続されるモーノポンプ
    (5) とし、前記スクリューフィーダ(2) 及び前記モーノ
    ポンプ(5) をシリンダー(1) の外部より駆動し、 前記モーノポンプ(5) の下流側には前記吐出口との間に
    圧縮室(28)が形成されている請求項2に記載のジュース
    製造装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮室(28)を加熱する加熱手段(3)
    を設けた請求項3に記載のジュース製造装置。
  5. 【請求項5】 シリンダー(1) の一端にノズル(12)を設
    け、前記ノズル(12)の貫通口部に臨むテーパ部を具備し
    且軸線方向に移動可能な可動軸(4) を設け、前記貫通口
    部と前記テーパ部との環状間隙を前記吐出口とし、前記
    貫通口部に対する前記テーパ部の突出度合いを調節可能
    にした請求項3又は4に記載のジュース製造装置。
  6. 【請求項6】 前記吐出口の外部に爆砕後のジュース化
    された被処理物を収容する低圧室を設け、冷却装置を具
    備する取り出し回路を前記低圧室に接続した請求項3か
    ら5の何れかに記載のジュース製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142642A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Isel Co Ltd 爆砕装置

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JP2008142642A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Isel Co Ltd 爆砕装置

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