JPH1070409A - 移動無線用アンテナ - Google Patents

移動無線用アンテナ

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JPH1070409A
JPH1070409A JP22428896A JP22428896A JPH1070409A JP H1070409 A JPH1070409 A JP H1070409A JP 22428896 A JP22428896 A JP 22428896A JP 22428896 A JP22428896 A JP 22428896A JP H1070409 A JPH1070409 A JP H1070409A
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JP
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sleeve
quarter
antenna
dipole
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JP22428896A
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Masaaki Yamabayashi
正明 山林
Koichi Ogawa
晃一 小川
Naoki Yuda
直毅 湯田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電点インピーダンスが低く垂直面内指向性
が割れない高利得の移動無線用の垂直アンテナを提供す
る。 【解決手段】 アンテナ素子15,17は給電点14,1
6において同軸給電線11の内導体12,外導体13に
よって給電され、アンテナ素子17の下端は、スリーブ
の円周方向に沿って湾曲させた4分の1波長の位相器1
8に接続されているので、半波長だけ電流分布の位相が
回っていて2分の1波長スリーブによるアンテナ素子1
9上の電流分布はアンテナ素子15,17上のものと同
位相となり、給電点インピーダンスは低く垂直面内でビ
ームが割れることなくかつ高利得を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高利得で垂直面内の
指向性が良好な移動無線用アンテナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、パーソナルハンディホ
ンシステム等の移動無線が盛んに用いられている。移動
無線の基地局に用いるアンテナに求められる条件とし
て、移動局の位置が特定できないため水平面内は極力指
向性がないものがよく、また垂直面内は屋内用等の特殊
な場合を除きチルト角が小でサイドローブも少なく利得
の高いことが望ましい。
【0003】従来、移動無線用の固定局に用いられるア
ンテナとしては2分の1波長の垂直ダイポールを基本と
して、これよりさらに利得を高くする手段の一つとし
て、図5(a)に示すような1波長アンテナがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5
(a)に示すような従来の1波長アンテナにおいてその
中央で給電するとアンテナの電流分布は破線、電圧分布
は実線のようになり、垂直面内の指向性は図5(b)の
実線のように良好で利得も高いが、電流・電圧分布より
わかるように給電点のインピーダンスが高いという問題
点がある。このインピーダンスが高いという問題点を解
決するために、図6のように給電点を中央からずらすと
いう対策が行われているが、この方法では図6中に破線
で示した電流分布が上半分と下半分とでは位相が逆にな
るために、図5(b)の破線のように垂直面内の指向性
が割れるという問題点がある。
【0005】給電点の高インピーダンスとビーム割れの
問題点をともに解決するものとして電子通信学会編、ア
ンテナ工学ハンドブック137頁(昭和55年10月3
0日オーム社発行)に示すようなとう管(スリーブまた
はスカートともいう、以下スリーブ)付きダイポールア
ンテナがある。以下にその内容を説明する。
【0006】図7において、同軸給電線71の外導体7
3を先端から4分の1波長だけ取り除くことにより、先
端の内導体72の露出部75は点74を給電点とする4
分の1モノポールアンテナを形成し、さらに、外導体7
3の先端の給電点76において4分の1波長のスリーブ
77を接続する。スリーブ77の下端から外導体73a
を4分の1波長分露出させて点78でスリーブ79を接
続し、さらにスリーブ79の下端から外導体73bを4
分の1波長分露出させて点80でスリーブ81を接続す
る。
【0007】以上のように構成された従来のアンテナの
動作を説明すると、図7においてアンテナ素子としての
内導体75,スリーブ77は給電点74,76において
給電される。スリーブ77,79,81がない場合は外
導体73表面に流れた定在波電流によって放射が相殺さ
れるが、4分の1波長のスリーブ77によって、その表
面から内面に流れた定在波が4分の1波長を折り返すこ
とによって、外導体73aとスリーブ79との表面の電
流分布は、アンテナ素子である内導体75とスリーブ7
7の表面との電流分布と位相が同一となって放射が相殺
されない。外導体73bとスリーブ81表面との電流分
布についても同様である。
【0008】このように図7のスリーブ付きダイポール
アンテナは給電点の高インピーダンスとビーム割れの問
題点をともに解決するものであるが、スリーブ77から
下方への電流は自然に漏洩したものであり、下方へ行く
に従って電流が弱くなるという問題点が残っている。す
なわちスリーブ77と外導体73aとで形成される同軸
線路を考えると、上端で両者はショートされており、ス
リーブ77がバランとして機能していれば、給電点から
4分の1波長のスリーブの下端ではインピーダンスが無
限大になり、ここから下への漏れ電流は流れないはずで
あるが、バランが理想的に働くのは狭い帯域であること
と、2分の1波長のアンテナとして共振する長さは、実
は物理的な2分の1波長より少し短いためにスリーブ7
7をバランとして動作させるにはやや短いため、理想的
なバランにはならず、スリーブ77の下端においてイン
ピーダンスは無限大とはならずに漏れ電流が発生する。
すなわち、この例ではそのようにして自然に発生した漏
れ電流によって下の段の素子の励振を行うことになる。
【0009】本発明は、このような従来のアンテナの課
題を考慮し、給電点インピーダンスが低く、かつ垂直面
内の指向ビームが割れず構造も簡単な移動無線用アンテ
ナを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の第1の発明の移動無線用アンテナは、2分の
1波長垂直スリーブ付きダイポールの中央で給電し、こ
の2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールの下端と2
分の1波長のスリーブとの間に中間点で短絡した4分の
1波長位相器を接続して、この4分の1波長位相器をス
リーブとスリーブとの間でその円周方向に沿って湾曲さ
せたことにより、給電点インピーダンスが低く、垂直面
内の指向ビームが割れずかつ利得が高く構造も簡単な移
動無線用アンテナを得ることができる。
【0011】本発明の第2の発明の移動無線用アンテナ
は、2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールの中央よ
りやや下で同軸給電線により給電し、このスリーブ状の
アンテナ素子の下端から略4分の1波長の点で4分の1
波長のスリーブの上端と同軸給電線の外導体とを接続し
たことによって、4分の1波長よりやや短いスリーブ状
のアンテナ素子内で2分の1波長垂直スリーブダイポー
ルよりの漏洩電流がほぼ位相反転し、さらに漏洩した電
流が同軸給電線上と4分の1波長の長さを持つスリーブ
との上で2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールと同
位相となるので、給電点インピーダンスを低くすること
ができ、かつ垂直面内のビームが割れずかつ利得が高く
構造も簡単な移動無線用アンテナを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明の請求項1に記載の
発明は中央で給電した2分の1波長垂直スリーブ付きダ
イポールと、2分の1波長垂直スリーブ付きダイポール
の下端に一端を接続して中間点で短絡した4分の1波長
位相器と、4分の1波長位相器の他端に上端を接続した
2分の1波長のスリーブとを備え、4分の1波長位相器
は2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールと2分の1
波長のスリーブとの間においてスリーブの円周方向に沿
って湾曲させた構成となっている。
【0013】この構成において2分の1波長垂直スリー
ブダイポールの中央で給電するので給電点インピーダン
スを低くすることができ、かつ4分の1波長位相器内の
電流は互いに打ち消しあって4分の1波長位相器を通過
して2分の1波長スリーブ上の電流位相は上方の2分の
1垂直スリーブアンテナと同一となり垂直面内の指向性
が割れないように作用する。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1の構成
において、4分の1波長位相器は2分の1波長垂直スリ
ーブ付きダイポールの下端に接続されている点と2分の
1波長のスリーブ上端に接続されている点との間隔が大
であり、短絡点に向かうにしたがって間隔が小になって
いくように構成されている。
【0015】この構成において、スリーブの円周方向に
沿って湾曲させた場合においても位相器の素子同士が重
畳することなく狭い部分に納めることができるように作
用する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1の構成において、4分の1波長位相器の他端を2分の
1波長のスリーブの上端に接続したものを一組として必
要な組数だけ2分の1波長のスリーブの下端に縦続に接
続した構成となっている。
【0017】この構成において、組数を増やすことによ
ってさらに利得を高めるように作用する。
【0018】本発明の請求項4に記載の発明は、同軸給
電線の内導体から給電した4分の1波長よりやや長いア
ンテナ素子と前記同軸給電線の外導体から給電した4分
の1波長よりやや短く前記同軸給電線の周囲を囲むスリ
ーブ状のアンテナ素子とからなる2分の1波長垂直スリ
ーブ付きダイポールと、前記2分の1波長垂直スリーブ
付きダイポールのスリーブ状のアンテナ素子の下方にお
いて前記同軸給電線の外導体と、この外導体に上端で接
続され前記同軸給電線の周囲を囲み下方へ略4分の1波
長の長さを持つスリーブとで2分の1波長に共振する構
成を少なくとも1組備えた構成となっている。
【0019】この構成において2分の1波長垂直スリー
ブダイポールに給電され4分の1波長よりやや短いスリ
ーブ状のアンテナ素子内で漏洩電流がほぼ位相反転し、
さらに漏洩した電流が同軸給電線と4分の1波長の長さ
を持つスリーブとの上で2分の1波長垂直スリーブ付き
ダイポールと同位相となって共振するので、給電点イン
ピーダンスを低くすることができ、かつ垂直面内の指向
性が割れないように作用する。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4の構成において、2分の1波長に共振する構成の最下
段の組のスリーブは物理的に4分の1波長になるように
構成したものである。
【0021】この構成において、給電点インピーダンス
を低くでき、垂直面内の指向性が割れないのに加えて同
軸給電線への漏洩電流を防止するように作用する。
【0022】(実施形態1)以下本発明の実施形態1に
ついて、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施形
態1の移動無線用アンテナの斜視図、図2は同じくその
断面図を示す。図1および図2において、同軸給電線1
1の内導体12が給電点14で4分の1波長のアンテナ
素子15に接続され、同軸給電線11の外導体13が給
電点16において同軸給電線11の外囲を囲む4分の1
波長のスリーブ状のアンテナ素子17に接続されてい
る。アンテナ素子17の下方には平行な2本の導線の先
端を短絡された長さ4分の1波長の位相器18の一端が
接続点17aにおいて接続されている。この位相器18
の他端は2分の1波長の長さのスリーブ19の上端に接
続点19aにおいて接続されている。このスリーブ19
は同軸給電線11の外周を囲み位相器18以外のどこに
も接続されず絶縁されている。図3(a)は位相器18
の要部展開図、(b)はその要部斜視図を示す。この位
相器18は図1や図3のようにアンテナ素子17とアン
テナ素子19の間でスリーブの円周方向に沿って湾曲さ
せてあり、図2では説明のために右方向に展開した状態
を示している。(下線部は、内容の訂正(15と17を
17を19に訂正)と記載場所の移動をしました) 以上のように構成された移動無線用アンテナについて、
以下その動作を説明する。まず図1,2において、アン
テナ素子15,17は給電点14,16において、同軸
給電線11の内導体12,外導体13によって給電され
る。このときの給電点は2分の1波長ダイポールの中央
であるから給電点インピーダンスは低い。アンテナ素子
17の下端は位相器18に接続されているので、位相器
18の中の電流分布の位相は図2の右方向と折り返して
左方向に戻るものとは逆位相になり打ち消し合って外部
に影響を与えない。この働きは位相器18を図1,図3
のようにスリーブの円周方向に沿って湾曲させても変わ
らない。そして位相器18内で半波長だけ位相が進むの
でアンテナ素子19上の電流分布はアンテナ素子15,
17上のものと同位相となる。このため垂直面内のビー
ムは図5(b)の実線のようになり、従来のように垂直
面内でビームが割れることを防ぐことができる。
【0023】以上のように本実施形態によれば、中央で
給電した半波長アンテナと無給電の半波長スリーブとの
間を4分の1波長位相器で接続し、位相器を半波長アン
テナと半波長スリーブとの間で円周方向に沿って湾曲さ
せることによって給電点インピーダンスを高くすること
なく、垂直面内指向性ビームが割れずかつ小型な1波長
アンテナを構成することができる。
【0024】なおアンテナ素子15はスリーブでなくて
同軸給電線11の内導体12をそのまま用いても差し支
えない。
【0025】(実施形態2)以下本発明の実施形態2の
移動無線用アンテナについて図面を用いて説明する。実
施形態1と異なるのは位相器の構成のみである。すなわ
ち実施形態1においては、位相器18は平行な2本の導
線の先端を短絡されたものであったが、本実施形態にお
いては、図3(c)に示すように、長さ4分の1波長の
位相器18aは2本の導線が先端で短絡されたものであ
っても先端程狭くなっている。すなわち、アンテナ素子
17の下端で接続された接続点17aと2分の1波長の
長さのスリーブ19の上端で接続された接続点19aと
の間隔は広く、他方その2本の導線の先端の短絡点に近
づくにつれて間隔が狭くなっている。このような位相器
18aをスリーブの円周方向に湾曲させたとき、導線相
互の間隔が先端に行くにしたがって狭くなっているので
導線相互が接触しにくく、湾曲させやすい。したがって
スリーブの直径が小さくても2分の1波長ダイポールと
2分の1波長スリーブとの間に位相器を収容しやすくす
ることができる。
【0026】(実施形態3)以下本発明の実施形態3の
移動無線用アンテナについて説明する。実施形態1の構
成に加えて、図1、図2の2分の1波長スリーブ19の
下端に、さらに位相器18と同様な第2の位相器の一端
を接続し、その第2の位相器の他端に図1、図2のスリ
ーブ19と同様の第2のスリーブをさらに接続する。こ
の場合も第2の位相器内で半波長だけ電流分布の位相が
進むので追加した第2のスリーブ上の電流分布はスリー
ブ19と同位相であり垂直面内指向性ビームが割れずさ
らに利得の高い垂直アンテナを実現することができる。
この構成は長さが許す範囲内において位相器とスリーブ
とを縦続接続することによってさらに指向性と利得を高
めることができる。
【0027】(実施形態4)以下本発明の実施形態4の
移動無線用アンテナについて図面を用いて説明する。本
実施形態では実施形態1ないし3とは異なった方法で給
電点インピーダンスとビーム割れを解決している。
【0028】図4において、同軸給電線41の内導体4
2が、給電点44で4分の1波長よりやや長いスリーブ
状のアンテナ素子45に接続され、同軸給電線41の外
導体43が給電点46において4分の1波長よりやや短
いスリーブ状のアンテナ素子47に接続されている。そ
してアンテナ素子45の上端からアンテナ素子47の下
端までの長さが、2分の1波長アンテナとして動作する
ように構成している。アンテナ素子47の下方には同軸
給電線41の外導体43が約4分の1波長にわたって露
出してアンテナ素子43aとして働く。さらに、その下
方には点48において4分の1波長のスリーブ状のアン
テナ素子49が同軸給電線41の外導体43の露出部4
3aに接続されている。
【0029】さらに詳しく説明すると、図4のアンテナ
の電流分布の節となるa点からアンテナ素子49の下端
までの長さを2分の1波長アンテナとして共振する長さ
に設定し、かつアンテナ素子49を物理的に4分の1波
長になるように設定している。
【0030】つぎに本実施の形態の動作を説明する。図
4において、アンテナ素子45,47は給電点44,4
6において給電される。このときの給電点インピーダン
スは2分の1波長の中央から少しずれているので、通常
の2分の1波長ダイポールの場合よりやや高い。アンテ
ナ素子47は4分の1波長よりわざと短くしているの
で、その表面と内面の電流分布は完全には打ち消されず
に電流分布の節は図4のa点となり同軸給電線41の外
導体でもある約4分の1波長の露出部43aの部分に漏
洩して物理的に4分の1波長のスリーブ49とともに、
2分の1波長アンテナ同様に、2分の1波長に共振して
電波を放射する。つまりアンテナ素子47のバランとし
ての機能をわざと崩して漏洩電流を積極的に利用しよう
とするものである。そしてスリーブ49は上記のように
物理的な4分の1波長なのでバランとして働き、この下
端でインピーダンスは無限大となり、同軸給電線41の
下方へは漏洩電流が流れない。スリーブ49をバランと
しての動作をさせない場合は同軸給電線の下方にチョー
クを設けて漏洩電流を防止しなければならない。
【0031】このように同軸給電線41で給電されるア
ンテナ素子45,47の部分とアンテナ素子47から漏
洩した電流で励振される外導体43a、スリーブ49の
部分とが、それぞれ2分の1波長アンテナとして働き、
かつ図4の破線に示すように両者の電流分布の位相は同
一であり、図5(b)の破線のように垂直面内でビーム
が割れるのを防ぐことができる。なおアンテナ素子45
はスリーブ状でなくて同軸給電線41の内導体42をそ
のまま用いても差し支えない。
【0032】(実施形態5)以下本発明の実施形態5の
移動無線用アンテナについて説明する。実施形態5は実
施形態4のアンテナの構成を基本としてさらに利得を高
める方法である。すなわち、図8に示すように、図4の
外導体43aとスリーブ49との構成の間に、同じよう
に2分の1波長に共振する外導体43a’とスリーブ4
9’との構成を1(あるいは複数組)追加するものであ
る。そうしてこの外導体43a’とスリーブ49’との
構成の最も下の組のスリーブ49’’は物理的に4分の
1波長にするが、中間のスリーブ49’は4分の1波長
よりやや短くすることによって、実施形態4のスリーブ
状のアンテナ素子47と同様にわざと下方の同軸給電線
の外導体に漏れ電流を流すものである。このように本実
施形態も実施形態4と同様アンテナ素子と、アンテナ素
子からの漏れ電流で励振される外導体とスリーブの構成
との電流分布の位相は同一であり、垂直面内でビームが
割れることを防ぐことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の移動無線用
アンテナは、給電点インピーダンスが低く、垂直面内の
指向ビームが割れずかつ利得が高く構造も簡単な移動無
線用アンテナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の移動無線用アンテナの斜
視図
【図2】同実施の形態の断面図
【図3】(a)4分の1波長位相器を展開した要部断面
図 (b)4分の1波長位相器の要部斜視図 (c)実施形態2の4分の1波長位相器を展開した要部
断面図 (d)その4分の1波長位相器の要部斜視図
【図4】本発明の実施形態4の移動無線用アンテナの断
面図
【図5】(a)従来の移動無線用アンテナの概要図 (b)同じくその垂直面内指向性を示す概要図
【図6】他の従来の移動無線用アンテナの概要図
【図7】さらに他の従来の移動無線用アンテナの断面図
【図8】本発明の実施形態5の移動無線用アンテナの断
面図
【符号の説明】
11,41 同軸給電線 12,42 内導体 13,43 外導体 14,16,44,46 給電点 15,17 4分の1波長スリーブ 17a,19a 接続点 18,18a 4分の1波長位相器 19 2分の1波長スリーブ 45 4分の1波長よりやや長いスリーブ 47 4分の1波長よりやや短いスリーブ 43a 外導体の一部 49 4分の1波長スリーブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央で給電した2分の1波長垂直スリー
    ブ付きダイポールと、 前記2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールの下端に
    一端を接続して中間点で短絡した4分の1波長位相器
    と、 前記4分の1波長位相器の他端に上端を接続した2分の
    1波長のスリーブとを備え、 前記4分の1波長位相器は前記2分の1波長垂直スリー
    ブ付きダイポールと前記2分の1波長のスリーブとの間
    において、スリーブの円周方向に沿って湾曲しているこ
    とを特徴とする移動無線用アンテナ。
  2. 【請求項2】 4分の1波長位相器は、前記2分の1波
    長垂直スリーブ付きダイポールの下端に接続されている
    点と前記2分の1波長のスリーブ上端に接続されている
    点との間隔が大であり、前記短絡点に向かうにしたがっ
    て間隔が小になっていることを特徴とする請求項1記載
    の移動無線用アンテナ。
  3. 【請求項3】 4分の1波長位相器の他端を前記2分の
    1波長のスリーブの上端に接続したものを一組として所
    定の組数、前記2分の1波長のスリーブの下端に縦続に
    接続したことを特徴とする請求項1記載の移動無線用ア
    ンテナ。
  4. 【請求項4】 同軸給電線の内導体から給電した4分の
    1波長よりやや長いアンテナ素子と、前記同軸給電線の
    外導体から給電した4分の1波長よりやや短く前記同軸
    給電線の周囲を囲むスリーブ状のアンテナ素子とを有す
    る2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールと、 前記2分の1波長垂直スリーブ付きダイポールのスリー
    ブ状のアンテナ素子の下方において前記同軸給電線の外
    導体と、この外導体に上端で接続され前記同軸給電線の
    周囲を囲み下方へ略4分の1波長の長さを持つスリーブ
    との、2分の1波長に共振する機構を少なくとも1組備
    えたことを特徴とする移動無線用アンテナ。
  5. 【請求項5】 2分の1波長に共振する機構の最下段の
    組のスリーブは電気的に4分の1波長であることを特徴
    とする請求項4に記載の移動無線用アンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000138518A (ja) * 1998-11-02 2000-05-16 Yokowo Co Ltd アンテナ
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