JPH1067533A - 無機短繊維の製造装置 - Google Patents
無機短繊維の製造装置Info
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- JPH1067533A JPH1067533A JP24132096A JP24132096A JPH1067533A JP H1067533 A JPH1067533 A JP H1067533A JP 24132096 A JP24132096 A JP 24132096A JP 24132096 A JP24132096 A JP 24132096A JP H1067533 A JPH1067533 A JP H1067533A
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/06—Manufacture of glass fibres or filaments by blasting or blowing molten glass, e.g. for making staple fibres
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/002—Thermal treatment
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/12—General methods of coating; Devices therefor
- C03C25/14—Spraying
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Abstract
(57)【要約】
【課題】繊維化される無機短繊維の品質向上と装置の強
度向上および製作費のコストダウンを図る。 【解決手段】無機質原料を熔融した熔湯3を供給する熔
融炉2と、熔融炉2から外周面に供給される熔湯3を高
速で回転させて遠心力により外方に投げ出すスピニング
ホイール26と、スピニングホイール26により投げ出
される熔湯3をエア噴出口7Aから高速気流を噴出させ
てスピニングホイール26の軸方向に吹き飛ばして繊維
化するエア噴出機構7とを設けるとともに、繊維化され
る無機質原料3に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧機構30
を設けるようにしている。水蒸気噴霧機構30は、スピ
ニングホイール26の内部に冷却水を導く冷却機構29
と、スピニングホイール26の底部26Bに穿設され、
スピニングホイール26内部で仕事を終えて吸熱した冷
却水から発生する水蒸気を外部に噴出させる噴出孔31
A、31Bとから構成される。
度向上および製作費のコストダウンを図る。 【解決手段】無機質原料を熔融した熔湯3を供給する熔
融炉2と、熔融炉2から外周面に供給される熔湯3を高
速で回転させて遠心力により外方に投げ出すスピニング
ホイール26と、スピニングホイール26により投げ出
される熔湯3をエア噴出口7Aから高速気流を噴出させ
てスピニングホイール26の軸方向に吹き飛ばして繊維
化するエア噴出機構7とを設けるとともに、繊維化され
る無機質原料3に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧機構30
を設けるようにしている。水蒸気噴霧機構30は、スピ
ニングホイール26の内部に冷却水を導く冷却機構29
と、スピニングホイール26の底部26Bに穿設され、
スピニングホイール26内部で仕事を終えて吸熱した冷
却水から発生する水蒸気を外部に噴出させる噴出孔31
A、31Bとから構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックウール、スラグ
ウール、ミネラルウール、セラミックウール等の無機短
繊維の製造装置に関する。
ウール、ミネラルウール、セラミックウール等の無機短
繊維の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機短繊維の製造装置として、図
9および図10に示すマルチロータ方式のものが知られ
ている。この無機短繊維の製造装置は、無機質原料を高
温熔融して熔湯3を得る電気炉またはキューポラ炉等の
熔融炉2と、この熔融炉2の出湯口4からトラフ5を介
して回転する外周面に供給された熔湯3を遠心力により
外方に投げ出す複数のスピニングホイール6と、これら
スピニングホイール6の外周面に沿ってスピニングホイ
ール6の軸方向にエア噴出口7Aから高速気流を噴出さ
せ、投げ出される熔湯3を繊維化しウール状の無機短繊
維を形成するエア噴出機構7とを備えている(米国特許
2,520,169号参照)。また、品質の向上を図る
目的でスピニングホイールの個数を3個とした無機短繊
維の製造装置も知られている(米国特許3,159,4
75号参照)。ところで、スピニングホイール6は、そ
の外周表面に熔湯3が直接接触するため、ホイール外周
表面の熱損耗(ホイール外周表面の侵食)が短時間で進
行する。この熱損耗は繊維化に必要な遠心力の付与を低
下させ、結果として品質の低下やホイールの回転バラン
スが崩れることによる操業の安全性低下を招く恐れがあ
る。このため、図11に示すように、ホイール外周表面
の熱損耗を軽減する目的でスピニングホイールの内部を
水冷却する機構10が提案されている(実公平2−41
2号公報参照)。
9および図10に示すマルチロータ方式のものが知られ
ている。この無機短繊維の製造装置は、無機質原料を高
温熔融して熔湯3を得る電気炉またはキューポラ炉等の
熔融炉2と、この熔融炉2の出湯口4からトラフ5を介
して回転する外周面に供給された熔湯3を遠心力により
外方に投げ出す複数のスピニングホイール6と、これら
スピニングホイール6の外周面に沿ってスピニングホイ
ール6の軸方向にエア噴出口7Aから高速気流を噴出さ
せ、投げ出される熔湯3を繊維化しウール状の無機短繊
維を形成するエア噴出機構7とを備えている(米国特許
2,520,169号参照)。また、品質の向上を図る
目的でスピニングホイールの個数を3個とした無機短繊
維の製造装置も知られている(米国特許3,159,4
75号参照)。ところで、スピニングホイール6は、そ
の外周表面に熔湯3が直接接触するため、ホイール外周
表面の熱損耗(ホイール外周表面の侵食)が短時間で進
行する。この熱損耗は繊維化に必要な遠心力の付与を低
下させ、結果として品質の低下やホイールの回転バラン
スが崩れることによる操業の安全性低下を招く恐れがあ
る。このため、図11に示すように、ホイール外周表面
の熱損耗を軽減する目的でスピニングホイールの内部を
水冷却する機構10が提案されている(実公平2−41
2号公報参照)。
【0003】この冷却機構10は、図11に示すよう
に、スピンドルケーシング7に中空状のスピンドル8を
回転可能に配設し、このスピンドル8先端に内部を中空
としたスピニングホイール6を固定し、更に、スピンド
ル8内部の同一軸心上に冷却水の給水管9を二重管状に
設けて構成される。給水管9の一端は外部の冷却水の供
給部と連通され、給水管9を介して冷却水がスピニング
ホイール6の空洞部(冷却室)11に導入されるように
なっている。スピンドル8には、空洞部11から端部近
傍まで給水管9表面を内壁とする断面環状の排水路12
が形成される。給水管9から供給される冷却水はスピニ
ングホイール6の空洞部11内に流入して冷却し、排水
路12を流れ下って排出口13から排出されるようにな
っている。そして、図12に示すように、給水管9先端
に円板状の流動促進板14を設けて冷却効率を高める工
夫がなされたものも知られている。また、図13に示す
ように、冷却水を循環させる冷却機構10とともに繊維
化される無機短繊維に結合材を噴霧するバインダ噴霧機
構15を備えた装置も提案されている。図13に示す装
置は、スピンドルケーシング7’に回転可能に支持され
一端にスピニングホイール6’が取り付けられたスピン
ドル8’の内部に、バインダ供給管15’が、このバイ
ンダ供給管15’とスピンドル8’との間に冷却水供給
・排出用管9’が、それぞれ同一軸心上に三重管状に設
けられている。バインダ供給管15’外周面と冷却水供
給・排出用管9’の内周面とにより、冷却水導入通路1
3’が、冷却水供給・排出用管9’の外周面とスピンド
ル8’内面とにより冷却水排出通路12’がそれぞれ形
成されている。
に、スピンドルケーシング7に中空状のスピンドル8を
回転可能に配設し、このスピンドル8先端に内部を中空
としたスピニングホイール6を固定し、更に、スピンド
ル8内部の同一軸心上に冷却水の給水管9を二重管状に
設けて構成される。給水管9の一端は外部の冷却水の供
給部と連通され、給水管9を介して冷却水がスピニング
ホイール6の空洞部(冷却室)11に導入されるように
なっている。スピンドル8には、空洞部11から端部近
傍まで給水管9表面を内壁とする断面環状の排水路12
が形成される。給水管9から供給される冷却水はスピニ
ングホイール6の空洞部11内に流入して冷却し、排水
路12を流れ下って排出口13から排出されるようにな
っている。そして、図12に示すように、給水管9先端
に円板状の流動促進板14を設けて冷却効率を高める工
夫がなされたものも知られている。また、図13に示す
ように、冷却水を循環させる冷却機構10とともに繊維
化される無機短繊維に結合材を噴霧するバインダ噴霧機
構15を備えた装置も提案されている。図13に示す装
置は、スピンドルケーシング7’に回転可能に支持され
一端にスピニングホイール6’が取り付けられたスピン
ドル8’の内部に、バインダ供給管15’が、このバイ
ンダ供給管15’とスピンドル8’との間に冷却水供給
・排出用管9’が、それぞれ同一軸心上に三重管状に設
けられている。バインダ供給管15’外周面と冷却水供
給・排出用管9’の内周面とにより、冷却水導入通路1
3’が、冷却水供給・排出用管9’の外周面とスピンド
ル8’内面とにより冷却水排出通路12’がそれぞれ形
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の無機短繊維の製造装置では、スピニングホイール内部
に冷却水を循環させてスピニングホイール自体の性能を
保持することにより、すなわち、スピニングホイール自
体の熱損耗による性能劣化を抑制することにより、製造
される無機短繊維の品質向上を図っている。しかしなが
ら、係る従来の冷却機構10を備えた製造装置ではあっ
ても、実際に繊維化されたウール状の無機短繊維は、繊
維長が短い、繊維径が太く繊維径分布が広い(言い換え
れば、繊維径にばらつきがある)、ショットと呼ばれる
非繊維化粒子の含有量が多い等の問題がある。このた
め、かかる品質の無機短繊維を用いた保温材としての無
機質繊維マットでは、弾力性、圧縮復元性、断熱性、ハ
ンドリング性(触れるとチクチクする触感)、作業性が
劣るという問題がある。特に、圧縮復元性が低いと梱包
を高密度に行うことができず、運送費の増大を招き、コ
ストアップの要因となっていた。また、図13に示す製
造装置では、三重管状の複雑な構造となり、シャフトの
機械的強度の低下を招き、安全操業の確保が難しく、製
作コストも上昇するといった問題がある。
の無機短繊維の製造装置では、スピニングホイール内部
に冷却水を循環させてスピニングホイール自体の性能を
保持することにより、すなわち、スピニングホイール自
体の熱損耗による性能劣化を抑制することにより、製造
される無機短繊維の品質向上を図っている。しかしなが
ら、係る従来の冷却機構10を備えた製造装置ではあっ
ても、実際に繊維化されたウール状の無機短繊維は、繊
維長が短い、繊維径が太く繊維径分布が広い(言い換え
れば、繊維径にばらつきがある)、ショットと呼ばれる
非繊維化粒子の含有量が多い等の問題がある。このた
め、かかる品質の無機短繊維を用いた保温材としての無
機質繊維マットでは、弾力性、圧縮復元性、断熱性、ハ
ンドリング性(触れるとチクチクする触感)、作業性が
劣るという問題がある。特に、圧縮復元性が低いと梱包
を高密度に行うことができず、運送費の増大を招き、コ
ストアップの要因となっていた。また、図13に示す製
造装置では、三重管状の複雑な構造となり、シャフトの
機械的強度の低下を招き、安全操業の確保が難しく、製
作コストも上昇するといった問題がある。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、簡素な構成で繊維化された無機短繊維の品質を向
上させるとともに、コストダウンを図ることができ、し
かも、構成を簡素化して機械的強度を向上させ、安全な
操業および製作費のコストダウンを図ることができる無
機短繊維の製造装置およびその製造方法を提供するもの
である。
ので、簡素な構成で繊維化された無機短繊維の品質を向
上させるとともに、コストダウンを図ることができ、し
かも、構成を簡素化して機械的強度を向上させ、安全な
操業および製作費のコストダウンを図ることができる無
機短繊維の製造装置およびその製造方法を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無機短繊維
の製造装置は、無機質原料を熔融した熔湯を供給する熔
融炉と、この熔融炉から外周面に供給された熔湯を遠心
力により外方に投げ出す複数のスピニングホイールと、
これらスピニングホイールの外周に沿って設けられスピ
ニングホイールの軸方向に高速気流を噴出させて上記外
周面から投げ出される熔融物を繊維化するエア噴出機構
とを備えた無機短繊維の製造装置において、繊維化され
る無機質原料に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧機構を設け
たものである。
の製造装置は、無機質原料を熔融した熔湯を供給する熔
融炉と、この熔融炉から外周面に供給された熔湯を遠心
力により外方に投げ出す複数のスピニングホイールと、
これらスピニングホイールの外周に沿って設けられスピ
ニングホイールの軸方向に高速気流を噴出させて上記外
周面から投げ出される熔融物を繊維化するエア噴出機構
とを備えた無機短繊維の製造装置において、繊維化され
る無機質原料に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧機構を設け
たものである。
【0007】本発明に係る無機短繊維の製造装置では、
繊維化される無機短繊維に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧
手段を設けたので、繊維形成時、繊維化される熔融物は
水蒸気が付着され水和反応により急激な粘度の低下が抑
えられる。このため、熔融物が分散・引き伸ばしされて
形成された無機短繊維は、繊維径が細く、繊維長が長
く、切断箇所が減少されてショットの含有量も少なくな
る。
繊維化される無機短繊維に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧
手段を設けたので、繊維形成時、繊維化される熔融物は
水蒸気が付着され水和反応により急激な粘度の低下が抑
えられる。このため、熔融物が分散・引き伸ばしされて
形成された無機短繊維は、繊維径が細く、繊維長が長
く、切断箇所が減少されてショットの含有量も少なくな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施例により本発
明を説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る無機
短繊維の製造装置の要部を示す縦断面図である。なお、
上記従来の構成と同一または相当部分には、同一符号を
付して説明する。本発明の第1の実施例に係る無機短繊
維の製造装置は、図9および図10に示すように、無機
質原料を高温熔融して熔湯(熔融物とも称す)3を得る
電気炉またはキューポラ炉等の熔融炉2と、この熔融炉
2の出湯口4からトラフ5を介して熔湯3が供給され、
供給された熔湯3を回転する外周面に接触させて遠心力
により外方に投げ出す複数のスピニングホイール26
(26X、26Y、26Z、26W)と、これらスピニ
ングホイール26X、26Y、26Z、26Wの外周面
に沿ってエア噴出口7Aからスピニングホイール26
X、26Y、26Z、26Wの軸方向に高速気流を噴出
させ、スピニングホイール26X、26Y、26Z、2
6Wから投げ出される熔融物3を分散・引き伸ばしして
ウール状の無機短繊維に形成するエア噴出機構7とを備
えている。エア噴出口7Aは、スピニングホイール26
X〜26Wの外方周囲にスピニングホイール26X〜2
6Wと同心の環状に設けられる。スピニングホイール2
6X、26Y、26Z、26Wは回転軸がほぼ水平に配
置され、図示しない回転駆動機構により径の異なるホイ
ール26X、26Y、26Z、26Wごとに所定の回転
数で回転駆動されるようになっている。
明を説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る無機
短繊維の製造装置の要部を示す縦断面図である。なお、
上記従来の構成と同一または相当部分には、同一符号を
付して説明する。本発明の第1の実施例に係る無機短繊
維の製造装置は、図9および図10に示すように、無機
質原料を高温熔融して熔湯(熔融物とも称す)3を得る
電気炉またはキューポラ炉等の熔融炉2と、この熔融炉
2の出湯口4からトラフ5を介して熔湯3が供給され、
供給された熔湯3を回転する外周面に接触させて遠心力
により外方に投げ出す複数のスピニングホイール26
(26X、26Y、26Z、26W)と、これらスピニ
ングホイール26X、26Y、26Z、26Wの外周面
に沿ってエア噴出口7Aからスピニングホイール26
X、26Y、26Z、26Wの軸方向に高速気流を噴出
させ、スピニングホイール26X、26Y、26Z、2
6Wから投げ出される熔融物3を分散・引き伸ばしして
ウール状の無機短繊維に形成するエア噴出機構7とを備
えている。エア噴出口7Aは、スピニングホイール26
X〜26Wの外方周囲にスピニングホイール26X〜2
6Wと同心の環状に設けられる。スピニングホイール2
6X、26Y、26Z、26Wは回転軸がほぼ水平に配
置され、図示しない回転駆動機構により径の異なるホイ
ール26X、26Y、26Z、26Wごとに所定の回転
数で回転駆動されるようになっている。
【0009】ところで、本実施例に係る無機短繊維の製
造装置は、図1に示すように、水蒸気噴霧機構30を設
けている。水蒸気噴霧機構30は、スピニングホイール
26の内部に冷却水を導く冷却機構29と、スピニング
ホイール26に穿設され、スピニングホイール26内部
で仕事を終えて吸熱された冷却水から発生する水蒸気を
取り出して外部に噴出させる噴出孔31A、31Bとか
ら構成される。有底筒状のスピニングホイール26は、
図1に示すように、ホイールシャフトケーシング27に
回転可能に支持され内部が中空のホイールシャフト28
の一端に着脱可能に取り付けられる。ホイールシャフト
28には、冷却水導入管40がこのホイールシャフト2
8内を貫通して設けられる。冷却水導入管40の一端は
スピニングホイール26の底部26Bの中心を貫通して
閉塞され、他端は冷却水導入リング41を介して外部の
図示しない冷却水供給機構に連通される。また、冷却水
導入管40には、連通孔42が穿設され、スピニングホ
イール26の内部に形成された冷却室26Aと連通して
いる。このため、冷却水が外部の冷却水供給機構から冷
却水導入リング41を介して冷却水導入管40に導入さ
れると、連通孔42からスピニングホイール26の冷却
室26Aに供給されるようになっている。すなわち、冷
却機構29は、図示しない冷却水供給機構と、冷却水導
入リング41と、冷却水導入管40と、冷却室26Aと
から構成される。
造装置は、図1に示すように、水蒸気噴霧機構30を設
けている。水蒸気噴霧機構30は、スピニングホイール
26の内部に冷却水を導く冷却機構29と、スピニング
ホイール26に穿設され、スピニングホイール26内部
で仕事を終えて吸熱された冷却水から発生する水蒸気を
取り出して外部に噴出させる噴出孔31A、31Bとか
ら構成される。有底筒状のスピニングホイール26は、
図1に示すように、ホイールシャフトケーシング27に
回転可能に支持され内部が中空のホイールシャフト28
の一端に着脱可能に取り付けられる。ホイールシャフト
28には、冷却水導入管40がこのホイールシャフト2
8内を貫通して設けられる。冷却水導入管40の一端は
スピニングホイール26の底部26Bの中心を貫通して
閉塞され、他端は冷却水導入リング41を介して外部の
図示しない冷却水供給機構に連通される。また、冷却水
導入管40には、連通孔42が穿設され、スピニングホ
イール26の内部に形成された冷却室26Aと連通して
いる。このため、冷却水が外部の冷却水供給機構から冷
却水導入リング41を介して冷却水導入管40に導入さ
れると、連通孔42からスピニングホイール26の冷却
室26Aに供給されるようになっている。すなわち、冷
却機構29は、図示しない冷却水供給機構と、冷却水導
入リング41と、冷却水導入管40と、冷却室26Aと
から構成される。
【0010】スピニングホイール26の底部26Bに
は、図1、図2および図5に示すように、噴出孔31
A、31Bが軸方向に対して傾斜して穿設される。噴出
孔31A、31Bは、スピニングホイール26による無
機短繊維の成形時、冷却室26A内で仕事を終えて吸熱
された冷却水がほぼ沸騰に近い状態に達し、水蒸気を発
生させると、この水蒸気をスピニングホイール26の径
方向外側に導くようにしている。すなわち、水蒸気をエ
ア噴出口7A(図10参照)の噴出方向と略同一方向に
噴出させて、繊維化される無機質原料に噴霧させるよう
になっている(図1および図5の水蒸気の噴出方向D2
参照)。噴出孔31A、31Bは、図2に示すように、
回転バランスを良好に保つため、軸心を中心としスピニ
ングホイール26の外周側寄りの円周上に配され、か
つ、互いに周方向に所定間隔を隔てて複数設けられる
(軸心からの径方向距離P1 、本実施例では、互いに底
部26Bの中心に対して対称な2個の噴出孔31A、3
1Bを示す)。このため、噴出孔31A、31Bから噴
出する水蒸気は拡散され、繊維化される熔融物3に、よ
り均等に付着されるので、歩留が向上するようになって
いる。
は、図1、図2および図5に示すように、噴出孔31
A、31Bが軸方向に対して傾斜して穿設される。噴出
孔31A、31Bは、スピニングホイール26による無
機短繊維の成形時、冷却室26A内で仕事を終えて吸熱
された冷却水がほぼ沸騰に近い状態に達し、水蒸気を発
生させると、この水蒸気をスピニングホイール26の径
方向外側に導くようにしている。すなわち、水蒸気をエ
ア噴出口7A(図10参照)の噴出方向と略同一方向に
噴出させて、繊維化される無機質原料に噴霧させるよう
になっている(図1および図5の水蒸気の噴出方向D2
参照)。噴出孔31A、31Bは、図2に示すように、
回転バランスを良好に保つため、軸心を中心としスピニ
ングホイール26の外周側寄りの円周上に配され、か
つ、互いに周方向に所定間隔を隔てて複数設けられる
(軸心からの径方向距離P1 、本実施例では、互いに底
部26Bの中心に対して対称な2個の噴出孔31A、3
1Bを示す)。このため、噴出孔31A、31Bから噴
出する水蒸気は拡散され、繊維化される熔融物3に、よ
り均等に付着されるので、歩留が向上するようになって
いる。
【0011】図3および図4はそれぞれ、噴出孔の変形
例を示すもので、図3に示すものは、噴出孔32A、3
2B、32Cを軸心から底部26Aの半径の約1/2の
径方向位置P2 で互いに周方向に等間隔に3個(互いの
角度が120度)設けている。また、図4に示すもの
は、噴出孔33A〜33Dを所定の径方向位置P2 で互
いに周方向に等間隔に4個(互いの角度が90度)設け
ている。これら径方向位置P1 、P2 は、上記実施例、
変形例とも底部26Aの半径の約1/2としたものを示
しているが、底部26Aの外周側寄りに設けるようにす
ることが望ましい。噴出孔31A〜33Dは、スピニン
グホイール26に供給される冷却水の水量と蒸気として
排出される量のバランスがとれてさえいれば、特定の形
状、サイズおよび個数に限定されるものではない。例え
ば、一例として、冷却水を100 l/Hr でスピニングホ
イール26に供給する場合、噴出孔をスピニングホイー
ル底部26Bのホイール半径の1/2以上の軸心を中心
とする円周上に配置し、孔径10mm、個数4個とするこ
とができる。
例を示すもので、図3に示すものは、噴出孔32A、3
2B、32Cを軸心から底部26Aの半径の約1/2の
径方向位置P2 で互いに周方向に等間隔に3個(互いの
角度が120度)設けている。また、図4に示すもの
は、噴出孔33A〜33Dを所定の径方向位置P2 で互
いに周方向に等間隔に4個(互いの角度が90度)設け
ている。これら径方向位置P1 、P2 は、上記実施例、
変形例とも底部26Aの半径の約1/2としたものを示
しているが、底部26Aの外周側寄りに設けるようにす
ることが望ましい。噴出孔31A〜33Dは、スピニン
グホイール26に供給される冷却水の水量と蒸気として
排出される量のバランスがとれてさえいれば、特定の形
状、サイズおよび個数に限定されるものではない。例え
ば、一例として、冷却水を100 l/Hr でスピニングホ
イール26に供給する場合、噴出孔をスピニングホイー
ル底部26Bのホイール半径の1/2以上の軸心を中心
とする円周上に配置し、孔径10mm、個数4個とするこ
とができる。
【0012】次に、本発明に係る無機短繊維の製造装置
の動作について説明する。まず、熔融炉2で無機質原料
を高温熔融して熔湯3を得る。無機質原料には、製造さ
れるウール状の無機短繊維がスラグウールであれば、鉄
鋼スラグ、ニッケルスラグ、クロムスラグ等非鉄スラグ
に珪石等で成分調整したものを、ロックウールであれ
ば、輝緑岩、カンラン岩、玄武岩、珪石、石灰岩、ドロ
マイト等の天然鉱石で成分調整したものを、また、ガラ
ス質のミネラルウールであれば、シリカ、アルミナ、酸
化ホウ素、アルカリ土類およびアルカリ金属酸化物から
なるものを、セラミックウールであれば、シリカ、アル
ミナ系の組成からなるものをそれぞれ用いるようにして
いる。
の動作について説明する。まず、熔融炉2で無機質原料
を高温熔融して熔湯3を得る。無機質原料には、製造さ
れるウール状の無機短繊維がスラグウールであれば、鉄
鋼スラグ、ニッケルスラグ、クロムスラグ等非鉄スラグ
に珪石等で成分調整したものを、ロックウールであれ
ば、輝緑岩、カンラン岩、玄武岩、珪石、石灰岩、ドロ
マイト等の天然鉱石で成分調整したものを、また、ガラ
ス質のミネラルウールであれば、シリカ、アルミナ、酸
化ホウ素、アルカリ土類およびアルカリ金属酸化物から
なるものを、セラミックウールであれば、シリカ、アル
ミナ系の組成からなるものをそれぞれ用いるようにして
いる。
【0013】次に、図9および図10に示すように、こ
の熔湯3が熔融炉2の出湯口4からトラフ5を介して回
転する第1のスピニングホイール26Xの外周面に供給
されると、供給された熔融物3は回転する外周面に接触
回転し遠心力により外方に投げ出され、一部は第2のス
ピニングホイール26Yの外周面に向かって投げ出さ
れ、第1のスピニングホイール26Xの外周面に供給さ
れた熔融物3は、順に下方に配された第2のスピニング
ホイール26Y、第3のスピニングホイール26Z、第
4のスピニングホイール26Wへと順次供給量を減らし
ながら受け渡されるとともに、各スピニングホイール2
6Y〜26Wの外周面に巻きついた残留熔融物3も各ス
ピニングホイール26Y〜26Wの遠心力により外方に
投げ出される。と同時に、図10に示すように、エア噴
出口7Aからは軸方向に高速気流が噴出されているの
で、各スピニングホイール26X〜26Wの外周面から
投げ出され微細化された熔融物3は高速気流に吹き飛ば
され、細繊化された状態(細い糸を引いた状態)とな
る。
の熔湯3が熔融炉2の出湯口4からトラフ5を介して回
転する第1のスピニングホイール26Xの外周面に供給
されると、供給された熔融物3は回転する外周面に接触
回転し遠心力により外方に投げ出され、一部は第2のス
ピニングホイール26Yの外周面に向かって投げ出さ
れ、第1のスピニングホイール26Xの外周面に供給さ
れた熔融物3は、順に下方に配された第2のスピニング
ホイール26Y、第3のスピニングホイール26Z、第
4のスピニングホイール26Wへと順次供給量を減らし
ながら受け渡されるとともに、各スピニングホイール2
6Y〜26Wの外周面に巻きついた残留熔融物3も各ス
ピニングホイール26Y〜26Wの遠心力により外方に
投げ出される。と同時に、図10に示すように、エア噴
出口7Aからは軸方向に高速気流が噴出されているの
で、各スピニングホイール26X〜26Wの外周面から
投げ出され微細化された熔融物3は高速気流に吹き飛ば
され、細繊化された状態(細い糸を引いた状態)とな
る。
【0014】ところで、各スピニングホイール26に
は、外部から冷却水導入管40を介して常温の冷却水が
導入されるが、1000℃以上の高温の熔融物3が絶え
ず供給されスピニングホイール26外周面に接触するた
め、各スピニングホイール26は外周面の温度が高温で
安定化する。冷却室26A内で仕事を終えて吸熱した冷
却水はほぼ沸騰に近い状態に達し、冷却室26A内に水
蒸気を発生させる。そして、冷却室26A内の高温高圧
の水蒸気は、噴出孔31A、31Bからエア噴出口7A
の噴出方向と略同一方向に噴出されるが、各スピニング
ホイール26は高速で回転されているため、噴出しつつ
径方向にも拡散され、高速気流に吹き飛ばされ細繊化さ
れた状態となった熔融物3に噴霧される。熔融物3は高
温の細繊化された状態で高温の水蒸気が付着されると、
無機質原料の組成物中、繊維形成能を有する珪素、アル
ミニウム等の酸化物の一部が水和反応を起こし、酸化物
のO結合(酸素結合)から酸化物が切断されたOH結合
に変化し、これにより細繊化された熔融物3の急激な粘
性変化が緩和され、曳糸性(Spinnability,細長く伸び
る性質)が向上する。このように、熔融物3は各スピニ
ングホイール26から軸方向に吹き飛ばされる際に水蒸
気が噴霧されて、急激な粘度の低下が抑制されつつ繊維
化される。このため、かかる製造方法により製造された
ウール状の無機短繊維では、繊維長は長く、繊維径は細
く、しかも、繊維長が長くなり繊維の切断箇所が減少す
ることによりショットの含有量が低減されるので、繊維
の品質を向上させることができる。また、図11に示す
従来のものに比べて、冷却水の排出通路を設ける必要が
ないので、構造を簡素化して機械的強度を向上させるこ
とができ、操業の安全性を向上させ且つ製作費のコスト
ダウンを図ることができる。
は、外部から冷却水導入管40を介して常温の冷却水が
導入されるが、1000℃以上の高温の熔融物3が絶え
ず供給されスピニングホイール26外周面に接触するた
め、各スピニングホイール26は外周面の温度が高温で
安定化する。冷却室26A内で仕事を終えて吸熱した冷
却水はほぼ沸騰に近い状態に達し、冷却室26A内に水
蒸気を発生させる。そして、冷却室26A内の高温高圧
の水蒸気は、噴出孔31A、31Bからエア噴出口7A
の噴出方向と略同一方向に噴出されるが、各スピニング
ホイール26は高速で回転されているため、噴出しつつ
径方向にも拡散され、高速気流に吹き飛ばされ細繊化さ
れた状態となった熔融物3に噴霧される。熔融物3は高
温の細繊化された状態で高温の水蒸気が付着されると、
無機質原料の組成物中、繊維形成能を有する珪素、アル
ミニウム等の酸化物の一部が水和反応を起こし、酸化物
のO結合(酸素結合)から酸化物が切断されたOH結合
に変化し、これにより細繊化された熔融物3の急激な粘
性変化が緩和され、曳糸性(Spinnability,細長く伸び
る性質)が向上する。このように、熔融物3は各スピニ
ングホイール26から軸方向に吹き飛ばされる際に水蒸
気が噴霧されて、急激な粘度の低下が抑制されつつ繊維
化される。このため、かかる製造方法により製造された
ウール状の無機短繊維では、繊維長は長く、繊維径は細
く、しかも、繊維長が長くなり繊維の切断箇所が減少す
ることによりショットの含有量が低減されるので、繊維
の品質を向上させることができる。また、図11に示す
従来のものに比べて、冷却水の排出通路を設ける必要が
ないので、構造を簡素化して機械的強度を向上させるこ
とができ、操業の安全性を向上させ且つ製作費のコスト
ダウンを図ることができる。
【0015】次に、本発明の変形例に係る無機短繊維の
製造装置について、図6および図7を参照して説明す
る。図6は、スピニングホイールの一変形例を示すもの
で、スピニングホイール226の噴出孔231A、23
1Bを軸方向に平行に穿設している。冷却水導入管24
0は開口端がスピニングホイール226の冷却室226
Aに突出して連通されている。そして、スピニングホイ
ール226の底部226Bに軸方向に平行に穿設された
噴出孔231A、231Bの出口側には、キャップ23
3が取り付けられている。これらキャップ233には、
側壁部に互いに異なる方向に開口する複数の噴霧口23
2が穿設され、これら噴霧口232から水蒸気が噴出す
るようになっている。このため、水蒸気は図6の噴出方
向D3 に示すように、多方向に分散され、一層均等に繊
維化される熔融物3に噴霧される。
製造装置について、図6および図7を参照して説明す
る。図6は、スピニングホイールの一変形例を示すもの
で、スピニングホイール226の噴出孔231A、23
1Bを軸方向に平行に穿設している。冷却水導入管24
0は開口端がスピニングホイール226の冷却室226
Aに突出して連通されている。そして、スピニングホイ
ール226の底部226Bに軸方向に平行に穿設された
噴出孔231A、231Bの出口側には、キャップ23
3が取り付けられている。これらキャップ233には、
側壁部に互いに異なる方向に開口する複数の噴霧口23
2が穿設され、これら噴霧口232から水蒸気が噴出す
るようになっている。このため、水蒸気は図6の噴出方
向D3 に示すように、多方向に分散され、一層均等に繊
維化される熔融物3に噴霧される。
【0016】図7は、他の変形例を示すもので、スピニ
ングホイール326の底部326Bに軸方向に平行に穿
設された噴出孔331A、331Bの出口側には、水蒸
気の噴出方向を拡散させるリング333が取り付けられ
る。また、冷却水導入管340は冷却室326Aに突出
した先端開口に円板314が取り付けられて閉塞され、
連通孔342、342により冷却室326Aと連通され
る。このため、リング333により、水蒸気は多方向に
拡散して噴出させることができるとともに、円板314
を設けたことにより、スピニングホイール326内周壁
との間に環状の通路が形成されるので、スピニングホイ
ール326が高温で安定化されやすくなり、しかも、水
蒸気を効率的に取り出すことができる。
ングホイール326の底部326Bに軸方向に平行に穿
設された噴出孔331A、331Bの出口側には、水蒸
気の噴出方向を拡散させるリング333が取り付けられ
る。また、冷却水導入管340は冷却室326Aに突出
した先端開口に円板314が取り付けられて閉塞され、
連通孔342、342により冷却室326Aと連通され
る。このため、リング333により、水蒸気は多方向に
拡散して噴出させることができるとともに、円板314
を設けたことにより、スピニングホイール326内周壁
との間に環状の通路が形成されるので、スピニングホイ
ール326が高温で安定化されやすくなり、しかも、水
蒸気を効率的に取り出すことができる。
【0017】図8は、本発明の第2の実施例に係る無機
短繊維の製造装置を示すもので、ホイールシャフト42
8の内部に、バインダ供給管441が二重管状に配置さ
れている。バインダ供給管441は一端がスピニングホ
イール426の底部中心を貫通し、他端がホイールシャ
フト428から突出して外部の図示しないバインダ液供
給機構に接続される。このバインダ供給管外壁441A
とホイールシャフト内壁428Aとの間に、外部からス
ピニングホイール426内部に冷却水Wを導入する冷却
水導入路440が形成される。スピニングホイール42
6の底部には、水蒸気Wの噴出孔431A、431Bが
穿設される。そして、バインダ供給管441の出口側に
は、側壁部に噴出口442A、442Bを有するバイン
ダ用開孔ノズル442が設けられる。バインダ用開孔ノ
ズル442は、バインダ供給管441から供給されるバ
インダ液Mを霧状に噴出させ、遠心力により拡散させて
繊維化される無機質原料にバインダ液Mを噴霧させるよ
うになっている。このため、第2の実施例に係る無機短
繊維の製造装置では、スピニングホイール426により
溶融物3が繊維化される際、噴出孔431A、431B
から水蒸気Wが噴出されるとともに、バインダ用開孔ノ
ズル442からバインダ液Mが噴出されるので、繊維化
される無機質原料に水蒸気Wとバインダ液Mとを同時に
噴霧することができる。このため、繊維化された無機短
繊維は、曳糸性が向上し、繊維長、繊維径、ショット含
有量とも良好な結果が得られるだけでなく、バインダ液
Mを付着したことにより、無機質繊維マットの弾力性、
圧縮復元性、断熱性、ハンドリング性がより向上する。
しかも、図13に示す従来の多重管構造のものに比べ
て、冷却水の排出路を設ける必要がなく、構造を簡素化
でき機械的強度を向上させ且つ製作費のコストダウンを
図ることができる。
短繊維の製造装置を示すもので、ホイールシャフト42
8の内部に、バインダ供給管441が二重管状に配置さ
れている。バインダ供給管441は一端がスピニングホ
イール426の底部中心を貫通し、他端がホイールシャ
フト428から突出して外部の図示しないバインダ液供
給機構に接続される。このバインダ供給管外壁441A
とホイールシャフト内壁428Aとの間に、外部からス
ピニングホイール426内部に冷却水Wを導入する冷却
水導入路440が形成される。スピニングホイール42
6の底部には、水蒸気Wの噴出孔431A、431Bが
穿設される。そして、バインダ供給管441の出口側に
は、側壁部に噴出口442A、442Bを有するバイン
ダ用開孔ノズル442が設けられる。バインダ用開孔ノ
ズル442は、バインダ供給管441から供給されるバ
インダ液Mを霧状に噴出させ、遠心力により拡散させて
繊維化される無機質原料にバインダ液Mを噴霧させるよ
うになっている。このため、第2の実施例に係る無機短
繊維の製造装置では、スピニングホイール426により
溶融物3が繊維化される際、噴出孔431A、431B
から水蒸気Wが噴出されるとともに、バインダ用開孔ノ
ズル442からバインダ液Mが噴出されるので、繊維化
される無機質原料に水蒸気Wとバインダ液Mとを同時に
噴霧することができる。このため、繊維化された無機短
繊維は、曳糸性が向上し、繊維長、繊維径、ショット含
有量とも良好な結果が得られるだけでなく、バインダ液
Mを付着したことにより、無機質繊維マットの弾力性、
圧縮復元性、断熱性、ハンドリング性がより向上する。
しかも、図13に示す従来の多重管構造のものに比べ
て、冷却水の排出路を設ける必要がなく、構造を簡素化
でき機械的強度を向上させ且つ製作費のコストダウンを
図ることができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明者の行った実験結果に基づい
て、表1および表2を参照しながら本発明について説明
する。
て、表1および表2を参照しながら本発明について説明
する。
【0019】まず、実験の実施例1として、カーボン電
極からなる電気炉2(図9および図10参照)で、SiO2
48wt%、Al2O3 14wt%、CaO 16wt%、FeO 7wt
%、K2O + Na2 O 3wt%、その他微量成分3wt%となる
ように、輝緑岩、玄武岩、石灰石を配合した鉱物粉砕物
を約1550℃で溶融し、この熔湯3を電気炉2の出湯
口4からトラフ5を介して、高速回転する従来タイプの
スピニングホイール6(図11参照)および本発明の第
1の実施例に係るスピニングホイール26に温度147
0℃、約4TON/Hrの供給量で供給して繊維化を行った。
いずれのタイプのスピニングホイール6、26も図9に
示すように4ホイールのマルチタイプである。
極からなる電気炉2(図9および図10参照)で、SiO2
48wt%、Al2O3 14wt%、CaO 16wt%、FeO 7wt
%、K2O + Na2 O 3wt%、その他微量成分3wt%となる
ように、輝緑岩、玄武岩、石灰石を配合した鉱物粉砕物
を約1550℃で溶融し、この熔湯3を電気炉2の出湯
口4からトラフ5を介して、高速回転する従来タイプの
スピニングホイール6(図11参照)および本発明の第
1の実施例に係るスピニングホイール26に温度147
0℃、約4TON/Hrの供給量で供給して繊維化を行った。
いずれのタイプのスピニングホイール6、26も図9に
示すように4ホイールのマルチタイプである。
【0020】繊維化の条件は以下の通りである。従来タ
イプおよび本発明のスピニングホイール6、26の外径
および回転数は4ホイールのうち、第1のホイール6
X、26Xがそれぞれ180mmで3900rpm 、第2の
ホイール6Y、26Yがそれぞれ250mmで5900rp
m 、第3のホイール6Z、26Zがそれぞれ370mmで
5600rpm 、第4のホイール6W、26Wがそれぞれ
370mmで6200rpmである。各ホイール6、26の
外周面の軸方向長さは160mmで、材質はSS−41お
よびSUS304の2層からなり、肉厚は25mmであ
る。4個のスピニングホイール6X〜6W、26X〜2
6Wは、図9に示すように各ホイールの内側に「巣」
(図9のN参照)が形成されるよう配置されるととも
に、回転軸は水平方向に互いに平行に配置されている。
従来タイプのスピニングホイール6X〜6Wは、図11
に示すように、スピンドル8内に設けられた給水管9と
排水路12とを備えた構造であり、また、本発明のスピ
ニングホイール26X〜26Wは、図1に示すように、
冷却水導入管40を備え、排水路は形成されていない。
そして、スピニングホイール26X〜26Wの底部に
は、ホイール半径の2/3の軸心を中心とする外周側寄
りの円周上に互いに等間隔に4個の噴出孔(φ=10m
m)を図5に示すように傾斜させて穿設した。冷却水の
供給量は従来タイプのもの、本発明のものとも各ホイー
ル6X〜6W、26X〜26Wごとに100 l/Hrで、
エア噴出口7Aから吹き出される高速気流の速度は10
0m/sec で実験を行った。この実験結果を表1に示す。
イプおよび本発明のスピニングホイール6、26の外径
および回転数は4ホイールのうち、第1のホイール6
X、26Xがそれぞれ180mmで3900rpm 、第2の
ホイール6Y、26Yがそれぞれ250mmで5900rp
m 、第3のホイール6Z、26Zがそれぞれ370mmで
5600rpm 、第4のホイール6W、26Wがそれぞれ
370mmで6200rpmである。各ホイール6、26の
外周面の軸方向長さは160mmで、材質はSS−41お
よびSUS304の2層からなり、肉厚は25mmであ
る。4個のスピニングホイール6X〜6W、26X〜2
6Wは、図9に示すように各ホイールの内側に「巣」
(図9のN参照)が形成されるよう配置されるととも
に、回転軸は水平方向に互いに平行に配置されている。
従来タイプのスピニングホイール6X〜6Wは、図11
に示すように、スピンドル8内に設けられた給水管9と
排水路12とを備えた構造であり、また、本発明のスピ
ニングホイール26X〜26Wは、図1に示すように、
冷却水導入管40を備え、排水路は形成されていない。
そして、スピニングホイール26X〜26Wの底部に
は、ホイール半径の2/3の軸心を中心とする外周側寄
りの円周上に互いに等間隔に4個の噴出孔(φ=10m
m)を図5に示すように傾斜させて穿設した。冷却水の
供給量は従来タイプのもの、本発明のものとも各ホイー
ル6X〜6W、26X〜26Wごとに100 l/Hrで、
エア噴出口7Aから吹き出される高速気流の速度は10
0m/sec で実験を行った。この実験結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の実験結果より本発明の無機短繊維の
製造装置により得られるウール状の無機短繊維は、従来
タイプの製造装置で得られるものと比較して明らかに品
質の向上が認められる。
製造装置により得られるウール状の無機短繊維は、従来
タイプの製造装置で得られるものと比較して明らかに品
質の向上が認められる。
【0023】次に、実験の実施例2として、上記実施例
1において製造された無機短繊維に結合材としての水溶
性フェノール樹脂液を噴霧し、得られたウール状の無機
短繊維マットを厚み50mm、かさ密度20〜30kg/m3
になるように、予備圧縮し、続いてキャタピラ式ダブル
コンベアタイプの硬化炉で温度220℃、時間10分間
の条件で硬化させて無機質繊維マットを製造した。従来
タイプと本発明との両無機短繊維の製造装置により得ら
れた無機質繊維マットの性能の結果を表2に示す。
1において製造された無機短繊維に結合材としての水溶
性フェノール樹脂液を噴霧し、得られたウール状の無機
短繊維マットを厚み50mm、かさ密度20〜30kg/m3
になるように、予備圧縮し、続いてキャタピラ式ダブル
コンベアタイプの硬化炉で温度220℃、時間10分間
の条件で硬化させて無機質繊維マットを製造した。従来
タイプと本発明との両無機短繊維の製造装置により得ら
れた無機質繊維マットの性能の結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2の結果より本発明の無機短繊維の製造
装置により得られる無機質繊維マットは、従来タイプの
製造装置で得られるものと比較し、かさ密度が低いにも
かかわらず、断熱性、弾力性(圧縮復元性)も良好で、
ハンドリング性、作業性に関しては繊維径を反映して良
好な評価が示されている。
装置により得られる無機質繊維マットは、従来タイプの
製造装置で得られるものと比較し、かさ密度が低いにも
かかわらず、断熱性、弾力性(圧縮復元性)も良好で、
ハンドリング性、作業性に関しては繊維径を反映して良
好な評価が示されている。
【0026】なお、上記第1および第2の実施例では、
スピニングホイールに冷却機構を設け、この冷却機構か
ら水蒸気を取り出して繊維化される無機短繊維にこの水
蒸気を噴霧するようにしている。また、上記第2の実施
例では、バインダ噴霧機構をバインダ供給機構に接続さ
れスピニングホイール426の軸心を貫通して設けられ
たバインダ供給管441とバインダ用開孔ノズル442
とから構成しているがこれに限られるものではなく、バ
インダ噴霧機構をエア噴出口7Aの近傍に設けるように
してもよい。
スピニングホイールに冷却機構を設け、この冷却機構か
ら水蒸気を取り出して繊維化される無機短繊維にこの水
蒸気を噴霧するようにしている。また、上記第2の実施
例では、バインダ噴霧機構をバインダ供給機構に接続さ
れスピニングホイール426の軸心を貫通して設けられ
たバインダ供給管441とバインダ用開孔ノズル442
とから構成しているがこれに限られるものではなく、バ
インダ噴霧機構をエア噴出口7Aの近傍に設けるように
してもよい。
【0027】上記実施例では、スピニングホイール26
を4個設ける構成としているが、これに限られるもので
はなく、2個または3個で構成し、製品の種類に応じて
無機短繊維の品質向上を図るようにしてもよく、回転体
の個数は適宜選択可能である。さらに、繊維化される無
機短繊維はロックウール、スラグウール、ミネラルウー
ル、セラミックウールのうちのいずれであってもよく、
いずれの種類であっても、水蒸気噴霧による品質向上が
認められる。
を4個設ける構成としているが、これに限られるもので
はなく、2個または3個で構成し、製品の種類に応じて
無機短繊維の品質向上を図るようにしてもよく、回転体
の個数は適宜選択可能である。さらに、繊維化される無
機短繊維はロックウール、スラグウール、ミネラルウー
ル、セラミックウールのうちのいずれであってもよく、
いずれの種類であっても、水蒸気噴霧による品質向上が
認められる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る無機短繊維の製造装置は、
繊維化される無機質原料に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧
機構を設けたことにより、繊維形成時、繊維化される熔
融物は粘度の低下が抑えられて曳糸性が向上するので、
無機短繊維の品質を向上させることができるとともに歩
留向上により製造コストを低減させることができる。そ
して、この無機短繊維を用いて製造された保温材として
の無機質繊維マットの品質も向上させることができる。
また、製造された無機質繊維マットは圧縮復元性能が向
上することにより、運送コスト、管理コストを抑えコス
トダウンを図ることができる。さらに、従来のものに比
べて、冷却水の排出通路を設ける必要がないので、構造
を簡素化して機械的強度を向上させることができ、操業
の安全性を向上させ且つ製作費のコストダウンを図るこ
とができる。
繊維化される無機質原料に水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧
機構を設けたことにより、繊維形成時、繊維化される熔
融物は粘度の低下が抑えられて曳糸性が向上するので、
無機短繊維の品質を向上させることができるとともに歩
留向上により製造コストを低減させることができる。そ
して、この無機短繊維を用いて製造された保温材として
の無機質繊維マットの品質も向上させることができる。
また、製造された無機質繊維マットは圧縮復元性能が向
上することにより、運送コスト、管理コストを抑えコス
トダウンを図ることができる。さらに、従来のものに比
べて、冷却水の排出通路を設ける必要がないので、構造
を簡素化して機械的強度を向上させることができ、操業
の安全性を向上させ且つ製作費のコストダウンを図るこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施例に係る無機短繊維の製造
装置の要部を示す縦断面図である。
装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】図1の無機短繊維の製造装置のスピニングホイ
ール底部を示す正面図である。
ール底部を示す正面図である。
【図3】図2のスピニングホイールに形成された噴出孔
の変形例を示す正面図である。
の変形例を示す正面図である。
【図4】図2のスピニングホイールに形成された噴出孔
の変形例を示す正面図である。
の変形例を示す正面図である。
【図5】図1の無機短繊維の製造装置におけるスピニン
グホイールの要部を示す縦断面図である。
グホイールの要部を示す縦断面図である。
【図6】図1の無機短繊維の製造装置におけるスピニン
グホイールの一変形例を示す縦断面図である。
グホイールの一変形例を示す縦断面図である。
【図7】図1の無機短繊維の製造装置におけるスピニン
グホイールの他の変形例を示す縦断面図である。
グホイールの他の変形例を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る無機短繊維の製造
装置の要部を示す縦断面図である。
装置の要部を示す縦断面図である。
【図9】マルチロータタイプの無機短繊維の製造装置を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図10】図9の無機短繊維の製造装置を側方から見た
際の説明図である。
際の説明図である。
【図11】従来の無機短繊維の製造装置におけるスピニ
ングホイールを示す縦断面図である。
ングホイールを示す縦断面図である。
【図12】図11のスピニングホイールの変形例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図13】従来の無機短繊維の製造装置におけるスピニ
ングホイールを示す縦断面図である。
ングホイールを示す縦断面図である。
2 熔融炉 3 熔湯 7 エア噴出機構 26 スピニングホイール 30 水蒸気噴霧機構
Claims (13)
- 【請求項1】 無機質原料を熔融した熔湯を供給する熔
融炉と、この熔融炉から外周面に供給された熔湯を遠心
力により外方に投げ出す複数のスピニングホイールと、
これらスピニングホイールの外周に沿って設けられスピ
ニングホイールの軸方向に高速気流を噴出させて上記外
周面から投げ出される熔融物を繊維化するエア噴出機構
とを備えた無機短繊維の製造装置において、スピニング
ホイールに、繊維化される無機質原料に水蒸気を噴霧す
る水蒸気噴霧機構を設けたことを特徴とする無機短繊維
の製造装置。 - 【請求項2】 水蒸気噴霧機構を、有底筒状のスピニン
グホイール内部に形成された冷却室と、回転可能に支持
され一端にスピニングホイールが取り付けられるととも
に、冷却室と外部とを連通する冷却水導入通路を有する
ホイールシャフトと、スピニングホイールの底部に穿設
され、冷却室内でスピニングホイールを冷却して高温と
なった冷却水から発生する水蒸気を外部に噴出させる噴
出孔とから構成したことを特徴とする請求項1に記載の
無機短繊維の製造装置。 - 【請求項3】 冷却水導入通路は、ホイールシャフト内
を貫通して設けられ、冷却室と外部とを連通する冷却水
導入管から構成されることを特徴とする請求項2に記載
の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項4】 噴出孔を、スピニングホイール外周側寄
りの軸心を中心とする円周上に、互いに周方向に所定間
隔を隔てて複数設けたことを特徴とする請求項2に記載
の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項5】 噴出孔を、噴出する水蒸気を径方向外方
に導くよう軸方向に対して傾斜させて形成したことを特
徴とする請求項4に記載の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項6】 噴出孔を軸方向に平行に形成するととも
に、噴出孔の外側開口部に、異なる方向に開口した複数
の噴霧口を有するキャップを取り付けたことを特徴とす
る請求項4に記載の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項7】 噴出孔を軸方向に傾斜又は平行に形成す
るとともに、噴出孔の外側開口部には、水蒸気の噴出方
向を拡散させるリングを設けたことを特徴とする請求項
4に記載の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項8】 冷却水導入管の一端を冷却室内部に突出
させ、この突出端にスピニングホイール内周壁との間に
環状の通路を形成する円板を取り付けて閉塞するととも
に、冷却水導入管には、冷却室と連通する連通孔を穿設
したことを特徴とする請求項3ないし7に記載の無機短
繊維の製造装置。 - 【請求項9】 冷却水導入管の一端をスピニングホイー
ルの底部中心を貫通させて閉塞するとともに、冷却水導
入管には、冷却室と連通する連通孔を穿設したことを特
徴とする請求項3ないし7に記載の無機短繊維の製造装
置。 - 【請求項10】 繊維化される無機質原料に結合材を噴
霧するバインダ噴霧機構が設けられることを特徴とする
請求項2に記載の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項11】 バインダ噴霧機構を、ホイールシャフ
トの内部に二重管状に配置されるとともに、一端がスピ
ニングホイールの底部中心を貫通し、他端がホイールシ
ャフトから突出して外部に連通され結合材が供給される
バインダ供給管と、このバインダ供給管の出口側に設け
られ、供給される結合材を噴出させ繊維化される無機質
原料に結合材を噴霧するバインダ用開孔ノズルとから構
成するとともに、冷却水導入通路をバインダ供給管外壁
とホイールシャフト内壁との間に形成したことを特徴と
する請求項10に記載の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項12】 繊維化される無機短繊維はロックウー
ル、スラグウール、ミネラルウール、セラミックウール
のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1に記
載の無機短繊維の製造装置。 - 【請求項13】 スピニングホイールは2ないし4個を
組み合わせて用いられることを特徴とする請求項1また
は2に記載の無機短繊維の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24132096A JPH1067533A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 無機短繊維の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24132096A JPH1067533A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 無機短繊維の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067533A true JPH1067533A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17072549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24132096A Pending JPH1067533A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 無機短繊維の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1067533A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010515646A (ja) * | 2007-01-15 | 2010-05-13 | ロックウール インターナショナル アー/エス | 鉱物繊維の製造方法及び製造装置 |
CN105220250A (zh) * | 2015-08-25 | 2016-01-06 | 北京财方富圆新科贸有限公司 | 一种气流成纤机 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP24132096A patent/JPH1067533A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010515646A (ja) * | 2007-01-15 | 2010-05-13 | ロックウール インターナショナル アー/エス | 鉱物繊維の製造方法及び製造装置 |
CN105220250A (zh) * | 2015-08-25 | 2016-01-06 | 北京财方富圆新科贸有限公司 | 一种气流成纤机 |
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |