JPH1066239A - ケーブルトラフ - Google Patents

ケーブルトラフ

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JPH1066239A
JPH1066239A JP21360096A JP21360096A JPH1066239A JP H1066239 A JPH1066239 A JP H1066239A JP 21360096 A JP21360096 A JP 21360096A JP 21360096 A JP21360096 A JP 21360096A JP H1066239 A JPH1066239 A JP H1066239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable trough
cable
trough
lid
reinforcing material
Prior art date
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Pending
Application number
JP21360096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Adachi
正典 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADACHI CONCRETE KOGYO KK
NIPPON TELECOM KK
Original Assignee
ADACHI CONCRETE KOGYO KK
NIPPON TELECOM KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化と共に耐衝撃性,加工性を向上するこ
とによって敷設作業を効率化し、更に落雷からケーブル
を保護することができるケーブルトラフを提供するこ
と。 【解決手段】 断面略U字状で上面開口部1を有するト
ラフ本体2に前記上面開口部1を閉塞する蓋3を設けた
コンクリート製のケーブルトラフにおいて、少なくとも
前記トラフ本体2を繊維補強材料として主にポリビニル
アルコールから合成される合成繊維を混合したコンクリ
ート製品としたことを特徴とするケーブルトラフ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にケーブルを
収納配設するケーブルトラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ケーブ
ルトラフは通信,信号及び電力などのケーブル収納に用
いられ、ケーブルを保護する役割を担っている。
【0003】従来、このケーブルトラフの材料として主
に鉄筋コンクリートが使用されているが、重量が重いと
いう欠点があるため、足場の悪い場所での作業が多いケ
ーブルトラフの敷設工事において、作業の効率化からケ
ーブルトラフの軽量化が強く求められており、既に軽量
化された製品も開発されているが、強度が弱く使用場所
が限られてしまうという欠点があった。
【0004】また、鉄筋コンクリート製のケーブルトラ
フは鉄筋を使用するため落雷事故によるケーブルへの影
響に問題があり、落雷よりケーブルを保護するためケー
ブルトラフの無筋化も併せて求められている。
【0005】本発明は、これらの問題に着目して軽量化
と共に耐衝撃性,加工性を向上することによって敷設作
業を効率化し、更に落雷からケーブルを保護することが
可能なケーブルトラフを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】断面略U字状で上面開口部1を有するトラ
フ本体2に前記上面開口部1を閉塞する蓋3を設けたコ
ンクリート製のケーブルトラフにおいて、少なくとも前
記トラフ本体2を繊維補強材料として主にポリビニルア
ルコールから合成される合成繊維を混合したコンクリー
ト製品としたことを特徴とするケーブルトラフに係るも
のである。
【0008】また、前記繊維補強材料の重量混合率を2
%程度にしたことを特徴とする請求項1記載のケーブル
トラフに係るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0010】ケーブルトラフは断面略U字状で上面開口
部1を有するトラフ本体2と前記上面開口部1を閉塞す
る蓋3とからなり、内部にケーブルを収納配設する。
【0011】前記トラフ本体2を繊維補強材料として主
にポリビニルアルコールから合成される合成繊維を混合
したコンクリートを材料として製造することにより、従
来の鉄筋コンクリート製のものよりも鉄筋がなくなる
分、軽量化され、また、落雷事故からケーブルを保護す
ることが可能となり、更に、無筋化されているため容易
に切断でき、加工性に秀れている。
【0012】また、主にポリビニルアルコールから合成
されている合成繊維によってコンクリートが拘束されて
いるため破壊時にコンクリート片の飛散を抑えることが
でき、衝撃性に秀れている。
【0013】また、前記繊維補強材料の重量混合率を2
%程度にしているため、コスト面と強度面のバランスが
とれ、リーズナブルな価格で従来品よりも秀れたケーブ
ルトラフを提供することができる。
【0014】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0015】断面略U字状で上面開口部1を有するトラ
フ本体2に前記上面開口部1を閉塞する蓋3を自然に開
閉できないように両端の形状を凹凸の噛み合わせにして
簡単に開閉できない構造に設けたケーブルトラフを前記
トラフ本体2と前記蓋3を細骨材として砂,混和剤とし
て減水剤を使用したコンクリートに繊維補強材料として
例えばビニロンのようなポリビニルアルコールから合成
される合成繊維を重量混合率約2%で混合して形成す
る。
【0016】本発明のケーブルトラフについて適正なコ
ンクリートの材料の割合と繊維の混入率を調べるために
表1に示されるNo.1〜No.4の4パターンの設定でケ
ーブルトラフを形成して物性を測定し、また、それらの
物性を従来品のケーブルトラフの物性と比較するため以
下の実験を行った。
【0017】No.1〜No.4の配合の割合はビニロンは
高価なためコスト面と強度面から重量混合率を1.8〜
2.0%とし、セメントと水の割合に焦点を置いて設定
した。 〔実験1:材料の配合の割合と物性の測定〕ケーブルト
ラフを表1のNo.1〜No.4の設定で4パターン形成
し、従来品のケーブルトラフとの物性の違いを調べた。
【0018】
【表1】
【0019】表1によれば、No.1〜No.4が何れも従
来品よりも軽量であり、また、曲げ強さ荷重もJIS規
格値を上回っている。
【0020】しかし、ケーブルトラフ形成時にNo.3の
配合は合成繊維とコンクリートの分離が見られ、また、
No.1の配合は型枠用バイブレーターを使用したとこ
ろ、気泡跡ができるため施工性の悪さが目立った。
【0021】No.2とNo.4は共に施工性に問題はない
が、No.4の配合はモルタルフロー値,単位容積値が共
に高い値を示しているので、施工性状が特に秀れている
ことがわかる。
【0022】〔実験2:衝撃実験〕開発品のケーブルト
ラフ(No.4)と従来品のケーブルトラフに衝撃試験を
行いその結果を比較した。
【0023】試験方法は、試験体のケーブルトラフを通
常の施工と同様に本体上部端を地上面に合わせて地中に
埋設し、その上に蓋をかけ、重りの下面から地上面まで
の距離を落下高さとして、1.0m及び1.5mの高さから
自然落下させた。
【0024】重りの寸法は、枕木を想定して寸法210
×150×1500mm,重量120kgのコンクリート製
とした。
【0025】重りの落下方法は、試験体埋設方向に対し
てその水平方向(縦方向)と直行方向(横方向)の二方
向に落下させた。
【0026】試験の結果を次の表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2によれば、従来品は開発品に比べて全
般的にひび割れ幅が大きく、また、破壊された場合も広
い範囲で損傷した。開発品はビニロンによって拘束され
ているため、コンクリート片の飛散が少なく、衝撃に対
して従来品よりも秀れていた。
【0029】〔実験3:耐火試験〕開発品のケーブルト
ラフ(No.4)と従来品のケーブルトラフに耐火試験を
行い、その結果を比較した。
【0030】この試験は、ケーブルトラフが火炎を受け
た時の内部温度と、力学的性状の比較及びコンクリート
中のビニロンの状態の変化を調べた。
【0031】試験方法は、開発品(No.4)と従来品に
火炎を60分間当ててその後20分間放冷し、内部温度
の変化を測定した。
【0032】開発品と従来型夫々サイズは70型と12
0型とし、試験中に水分による爆裂を防ぐために、80
℃で48時間乾燥した。
【0033】火災方向は、蓋表面部と本体表面部(底
部)の二方向とし、夫々別に測定した。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】表3,表4によると、火炎を受けるケーブ
ルトラフの内部温度は開発品の方が従来品よりも部材厚
が薄いため、加熱時の温度上昇と冷却時の温度下降の変
化が大きかったが、120型の場合の60分後の温度は
開発品も従来品もほぼ差はなく、また、冷却時の温度変
化は開発品の方が大きかった。
【0037】次に、耐火試験を行ったものと耐火試験を
行わないものを夫々二回づつ曲げ強さ荷重試験を行っ
た。
【0038】
【表5】
【0039】表5によると、開発品の耐火試験有りと無
しとの強度比は79〜90%,従来品の場合は73〜8
0%となり、開発品の方が従来品よりも火炎のよる劣化
に強いことがわかる。
【0040】また、開発品はビニロンの変色により全体
的に茶色に変色したが強度低下の原因には関係しないこ
とが確認された。
【0041】また、本発明品のケーブルトラフは鉄筋を
使用しないで製造していることにより重量が従来の60
%程度に押さえることができるので、従来のケーブルト
ラフよりも倍の長さに設定することができ、また、落雷
事故からケーブルを保護することができる。
【0042】また、無筋化されているため容易に切断で
き、加工性に秀れた製品となっている。
【0043】また、ビニロンが高価なため、製造コスト
は従来品よりも割高になるが、重量が軽いので、施工,
運賃にメリットがあり、合成繊維の重量混合率を2%程
度に設定すれば総合コストで考えると従来品と同等にな
るので、ユーザーからの評価も高く、十分に商品価値の
高いものとなる。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のように、断面略U字状で
上面開口部を有するトラフ本体に前記上面開口部を閉塞
する蓋を設けたコンクリート製のケーブルトラフにおい
て、少なくとも前記トラフ本体を繊維補強材料として主
にポリビニルアルコールから合成される合成繊維を混合
したコンクリート製品としているため、従来の鉄筋コン
クリート製のものよりも鉄筋がなくなる分、軽量化さ
れ、また落雷事故からケーブルを保護することが可能と
なり、更に無筋化されているため容易に切断でき、加工
性に秀れている。
【0045】また、主にポリビニルアルコールから合成
されている合成繊維によって、コンクリートが拘束され
ているため、破壊時にコンクリート片の飛散を抑えるこ
とができ、衝撃性に秀れている。
【0046】また、前記繊維補強材料の重量混合率を2
%程度にしているため、コスト面と補強面のバランスが
取れ、リーズナブルな価格で従来品よりも秀れたケーブ
ルトラフを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るケーブルトラフを示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 上面開口部 2 トラフ本体 3 蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字状で上面開口部を有するトラ
    フ本体に前記上面開口部を閉塞する蓋を設けたコンクリ
    ート製のケーブルトラフにおいて、少なくとも前記トラ
    フ本体を繊維補強材料として主にポリビニルアルコール
    から合成される合成繊維を混合したコンクリート製品と
    したことを特徴とするケーブルトラフ。
  2. 【請求項2】 前記繊維補強材料の重量混合率を2%程
    度にしたことを特徴とする請求項1記載のケーブルトラ
    フ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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