JPH1065950A - 画像処理装置及び撮像装置 - Google Patents

画像処理装置及び撮像装置

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JPH1065950A
JPH1065950A JP8213741A JP21374196A JPH1065950A JP H1065950 A JPH1065950 A JP H1065950A JP 8213741 A JP8213741 A JP 8213741A JP 21374196 A JP21374196 A JP 21374196A JP H1065950 A JPH1065950 A JP H1065950A
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image
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moving
light receiving
image processing
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JP8213741A
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English (en)
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Katahide Hirasawa
方秀 平沢
Koji Takahashi
宏爾 高橋
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に高画質の画像を得ることができ、静止画
像の一部分を切り出して拡大する場合でも、高画質の拡
大画像を得る画像処理装置及び撮像装置を提供する。 【解決手段】 相対位置移動手段101により、光電変
換手段106の受光面に結像される被写体像に対して上
記受光面が相対的に所定量移動する。このとき、動画像
処理モード設定時の相対位置移動手段101における移
動周期を、静止画像処理モード設定時の相対位置移動手
段101における移動周期より短く設定する。これによ
り、動画像処理モード設定時には、光電変換手段106
のサンプリング間隔に対応した光学周波数特性を有する
光学ローパスフィルタ効果を有することとなり、折り返
しのない動画像が得られ、静止画像処理モード設定時に
は、画素ずらしによって高いサンプリング周波数でサン
プリングすることとなり、高精細な静止画像が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号として取
り込まれた動画像情報及び静止画像情報に所定の信号処
理を施す画像処理装置、及びその画像処理装置を用いた
撮像装置に関し、特に、高精細な静止画像を得る画像処
理装置、及びその画像処理装置を用いた撮像装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、撮像素子により得られた
電気的な画像情報をディジタル化して加工するディジタ
ル画像処理技術の発展に伴い、「電子ズーム」や「電子
テレコン」と呼ばれる機能が民生用のビデオカメラ等に
も広く取り込まれるようになってきた。
【0003】そこで、例えば、図13に示すような電子
テレコン機能を搭載したビデオカメラ700がある。こ
のビデオカメラ700は、モード切換スイッチ710を
A端子側又はB端子側に切り換えて、動画像処理モード
(以下、動画撮像モードと言う)又は静止画処理モード
(以下、静止画撮像モードと言う)に設定することによ
り、電子テレコン機能をON/OFFさせるようになさ
れている。
【0004】まず、モード切換スイッチ710がA端子
側に切り換えられ、動画撮像モードに設定されることに
より、電子テレコン機能がOFF状態となったときのビ
デオカメラ700の動作について説明する。
【0005】先ず、スイッチ706は、制御回路714
から制御されることにより、A端子側に切り換えられ
る。
【0006】そして、図示していない被写体像は、図示
していない複数の光学レンズ、それらと同一の光軸上に
設けられた変倍レンズ701及び光学ローパスフィルタ
702を介して、CCD(Charge Coupled Device )7
03の受光面で結像され、電気的な画像信号に変換(以
下、光電変換と言う)される。
【0007】CCD703で得られた画像信号は、増幅
回路704を介してアナログ/ディジタル(A/D)変
換器705に供給される。
【0008】A/D変換器705は、増幅回路704を
介して供給された画像信号をディジタル化して、画像デ
ータとしてスイッチ706のA端子に供給する。
【0009】このとき、上述したように、スイッチ70
6は、A端子側に切り換えられているため、スイッチ7
06からカメラ信号処理回路115には、A/D変換器
705で得られた画像データが供給される。
【0010】カメラ信号処理回路707は、スイッチ7
06からの画像データに所定の信号処理を施し、その所
定の信号処理を施した画像データをエンコーダ708に
供給する。
【0011】エンコーダ708は、カメラ信号処理回路
707からの画像データに所定のテレビジョン方式に従
った変調処理を施し、その変調処理を施した画像データ
をディジタル/アナログ(D/A)変換器709に供給
する。
【0012】D/A変換器709は、エンコーダ708
からの画像データをアナログ化して、アナログテレビジ
ョン信号(映像信号)として出力端子Iout を介して出
力する。
【0013】ここで、図14は、CCD703の受光面
上の撮像画素(以下、ピクセルと言う)の配列、X方向
のサンプリング点の間隔状態800x、及びY方向のサ
ンプリング点の間隔状態800yを表した図である。
【0014】上記図14に示すように、例えば、1つの
ピクセル703nに着目すると、そのピクセル703n
に対するX方向及びY方向のサンプリング点は、800
xn(矢印で示す)及び800yn(矢印で示す)とな
り、1ピクセル当たり各々1つであると見なすことがで
きる。このような、X方向及びY方向のピクセルの配列
間隔によって、取り込み可能な画像の空間周波数の上限
が決定されるため、上述した光学ローパスフィルタ50
3の周波数特性は、上記取り込み可能な画像の空間周波
数の領域に基づいて決定される。
【0015】したがって、ビデオカメラ700は、光学
ローパスフィルタ503を図示していない複数の光学レ
ンズと同一の光軸上に設け、この光学ローパスフィルタ
503で、CCD703で光電変換を行う際に折り返し
ノイズを発生してしまうような高い空間周波数をカット
するようになされている。
【0016】また、ビデオカメラ700は、変倍レンズ
701により決定される焦点距離のみで、画像を拡大す
る機能を実現している。
【0017】具体的に説明すると、まず、D/A変換器
709から出力されるアナログテレビジョン信号の画角
は、CCD703の受光面で結像されている画像の画角
(以下、画像サイズとも言う)に等しいものである。
【0018】そこで、変倍スイッチ712が操作される
ことにより、画像拡大率が指示されると、制御回路71
4は、変倍スイッチ712の操作に基づいた駆動命令を
ドライバ715に供給する。ドライバ715は、制御回
路714からの駆動命令に基づいてアクチュエータ71
6を駆動させる。このアクチュエータ716の駆動に伴
って、変倍レンズ701は、光軸と平行に位置を変え
る。これにより、上記焦点距離が決定され、変倍スイッ
チ712の操作で指示された拡大率の画像が得られるこ
ととなる。
【0019】つぎに、電子テレコンスイッチ710がB
端子側に切り換えられ、静止画撮像モードに設定される
ことにより、電子テレコン機能がON状態となったとき
のビデオカメラ700の動作について説明する。
【0020】先ず、上述した電子テレコン機能がOFF
状態の場合と同様に、図示していない被写体像は、図示
していない複数の光学レンズ、変倍レンズ701、光学
ローパスフィルタ702、CCD703、増幅回路70
4、及びA/D変換器705を順次介することにより、
画像データに変換されてスイッチ706のA端子に供給
される。
【0021】また、A/D変換器705から出力される
画像データは、電子テレコン切り出し回路715にも供
給される。
【0022】電子テレコン切り出し回路715は、A/
D変換器705からの画像データに対して、後述する画
像の切り出し処理を施し、この切り出し処理を施した画
像データ(以下、切り出し画像データと言う)をスイッ
チ503のB端子に供給する。
【0023】このとき、静止画撮影用のシャッタスイッ
チ711がA端子側に切り換えられることによりシャッ
タOFF状態であった場合、制御回路714の制御によ
り、スイッチ706もA端子側に切り換えられる。した
がって、A/D変換器705から出力される画像データ
が、スイッチ706を介してカメラ信号処理回路707
に供給されることとなる。すなわち、この場合には、C
CD703の受光面で結像されている画像の画像サイズ
に等しい画像データが、カメラ信号処理回路707に供
給され、エンコーダ708及びD/A変換器709を介
して出力端子Iout から出力されることとなる。
【0024】また、シャッタスイッチ711がB端子側
に切り換えられることによりシャッタON状態であった
場合、制御回路714の制御により、スイッチ706も
B端子側に切り換えられる。したがって、電子テレコン
切り出し回路715から出力される切り出し画像データ
が、カメラ信号処理回路707に供給されることとな
る。すなわち、この場合には、例えば、シャッタON状
態である間、電子テレコン切り出し回路715で得られ
た切り出し画像データが、カメラ信号処理回路707に
供給され、エンコーダ708及びD/A変換器709を
介して出力端子Iout から出力されることとなる。
【0025】つぎに、上述した電子テレコン切り出し回
路715の切り出し処理について説明する。
【0026】例えば、CCD703において、図15
(a)に示すような枠901内の領域の画像901dが
撮像された場合、この画像901dに基づいた画像デー
タが電子テレコン切り出し回路715に供給されること
となる。
【0027】そこで、電子テレコン切り出し回路715
は、供給された画像データ(画像901d)から、枠9
01内の領域の1/4の面積を有する枠902内の領域
の画像データ(画像902d)のみを切り出し、縦横各
々2倍に拡大して上記図15(b)に示すような拡大画
像データ(画像902d′)を得る。
【0028】したがって、静止画撮像モード設定時でシ
ャッタON状態であった場合には、この拡大画像データ
(画像902d′)が切り出し画像データとして、すな
わち電子テレコン拡大後の画像データとして、スイッチ
706を介してカメラ信号処理回路707に供給される
こととなる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなビデオカメラ700では、電子テレコン切り出
し回路715で上記図15(b)に示したような電子テ
レコン拡大後の画像データ(画像902d′)を得るた
めに、例えば、上記図15(a)の画像902dにおい
て、切り出して1/2となった垂直方向(x方向)の画
素情報を、拡大する前の2倍の間隔で垂直方向に再配列
し、また、切り出して1/2となった水平方向(y方
向)の画素情報を、拡大する前の2倍の間隔で水平方向
に再配列する、という処理が行われていた。また、この
とき、隣接した画素間の間隔が拡大する前の間隔の2倍
に開くため、この開いた隙間を隣接した2つの画素情報
の平均値で補間する、という補間処理が必要であった。
【0030】したがって、電子テレコン拡大前の画像9
02dの画素情報量で、本来ならばその4倍の画素情報
量を必要とするサイズの画像902d′を生成するた
め、上述のような補間処理を行っても、画素情報量が少
ない分、画像902d′は、解像度の低い「粗い」画像
となってしまっていた。
【0031】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、常に高画質の画像を得ることが
でき、静止画像の一部分を切り出して拡大する場合で
も、高画質の拡大画像を得る画像処理装置及び撮像装置
を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像処理装
置は、動画像処理モードと静止画像処理モードを選択的
に設定可能な画像処理装置であって、受光面に結像され
る光学的な被写体像を電気的な画像信号に変換する光電
変換手段と、上記受光面に結像される被写体像と上記受
光面の相対位置を所定量移動させる相対位置移動手段
と、上記相対位置移動手段による移動毎に上記光電変換
手段で得られた画像信号を記憶する複数の記憶手段と、
上記複数の記憶手段に記憶された各画像信号を合成する
合成手段と、上記合成手段で得られた合成画像信号から
部分的に画像を切り出して切り出し画像信号を生成する
切り出し手段と、上記切り出し手段で生成された切り出
し画像信号を拡大して拡大画像信号を生成する拡大手段
とを備え、設定された画像処理モードに応じて、上記相
対位置移動手段における移動周期を設定することを特徴
とする。また、本発明に係る画像処理装置は、動画像処
理モード設定時の上記相対位置移動手段における移動周
期を、静止画像処理モード設定時の上記相対位置移動手
段における移動周期より短く設定することを特徴とす
る。また、本発明に係る画像処理装置は、上記光電変換
手段が固体撮像素子を含むことを特徴とする。また、本
発明に係る画像処理装置は、上記相対位置移動手段によ
り、上記光電変換手段における画素ピッチに関連する上
記所定量移動させることを特徴とする。また、本発明に
係る画像処理装置は、上記相対位置移動手段が、上記受
光面に結像される被写体像と上記受光面の相対位置を光
学的に所定量移動させる光学的移動手段を含むことを特
徴とする。また、本発明に係る画像処理装置は、上記光
学的移動手段に、上記被写体像を上記受光面に伝達する
可変頂角プリズムと、上記可変頂角プリズムを駆動する
駆動手段と、上記可変頂角プリズムの頂角を検出する頂
角検出手段と、上記頂角検出手段の検出結果から上記可
変頂角プリズムの頂角の目標値を生成する目標値生成手
段とを設け、上記駆動手段により、上記目標値生成手段
で得られた目標値となるように上記可変頂角プリズムを
駆動して、上記受光面に結像される被写体像と上記受光
面の相対位置を光学的に所定量移動させることを特徴と
する。本発明に係る撮像装置は、動画像処理モードと静
止画像処理モードを選択的に設定可能で、受光面に結像
される光学的な被写体像を電気的な画像信号に変換する
光電変換手段の振れを光学的に補正する光学的振れ補正
機能を有する撮像装置であって、上記光学的振れ補正機
能すると共に、上記受光面に結像される被写体像と上記
受光面の相対位置を光学的に所定量移動させる相対位置
移動手段と、上記相対位置移動手段による移動毎に上記
光電変換手段で得られた画像信号を記憶する複数の記憶
手段と、上記複数の記憶手段に記憶された各画像信号を
合成する合成手段と、上記合成手段で得られた合成画像
信号から部分的に画像を切り出して切り出し画像信号を
生成する切り出し手段と、上記切り出し手段で生成され
た切り出し画像信号を拡大して拡大画像信号を生成する
拡大手段とを備え、設定された画像処理モードに応じ
て、上記相対位置移動手段における移動周期を設定する
ことを特徴とする。また、本発明に係る撮像装置は、動
画像処理モード設定時の上記相対位置移動手段における
移動周期を、静止画像処理モード設定時の上記相対位置
移動手段における移動周期より短く設定することを特徴
とする。また、本発明に係る撮像装置は、上記光電変換
手段が固体撮像素子を含むことを特徴とする。また、本
発明に係る撮像装置は、上記相対位置移動手段により、
上記受光面に結像される被写体像と上記受光面の相対位
置を上記光電変換手段における画素ピッチに関連する上
記所定量移動させることを特徴とする。また、本発明に
係る撮像装置は、上記相対位置移動手段に、上記被写体
像を上記受光面に伝達する可変頂角プリズムと、上記可
変頂角プリズムを駆動する駆動手段と、上記可変頂角プ
リズムの頂角を検出する頂角検出手段と、上記光電変換
手段の振れと上記頂角検出手段の検出結果から上記可変
頂角プリズムの頂角の目標値を生成する目標値生成手段
とを設け、上記駆動手段により、上記目標値生成手段で
得られた目標値となるように上記可変頂角プリズムを駆
動して、上記光学的振れ補正機能すると共に、上記受光
面に結像される被写体像と上記受光面の相対位置を光学
的に所定量移動させることを特徴とする。
【0033】
【作用】本発明によれば、相対位置移動手段により、設
定された画像処理モードに応じて、光電変換手段の受光
面に結像される被写体像に対して上記受光面が相対的に
所定量移動する。複数の記憶手段には、上記相対位置移
動手段による移動毎に上記光電変換手段で得られた画像
信号が記憶される。合成手段は、各記憶手段に記憶され
た画像信号を合成して合成画像信号を生成する。これに
より、設定された画像処理モードに応じて、上記合成画
像信号は、上記相対位置移動手段による移動に基づいた
高いサンプリング周波数でサンプリングされた画像信号
となる。したがって、この合成画像信号から切り出し画
像信号を生成して拡大する際に、画像の精細度が低下す
ることはない。また、動画像処理モード設定時の上記相
対位置移動手段における移動周期を、静止画像処理モー
ド設定時の上記相対位置移動手段における移動周期より
短く設定する。これにより、動画像処理モード設定時に
は、上記光電変換手段のサンプリング間隔に対応した光
学周波数特性を有する光学ローパスフィルタ効果を有
し、同一に装置を画像処理モードの切換操作によって、
静止画像処理モード設定時には、画素ずらしによって高
いサンプリング周波数でサンプリングすることとなる。
また、上記相対位置移動手段は、固体撮像素子の受光面
に結像される被写体像に対して上記受光面を相対的に所
定量移動させる。また、上記相対位置移動手段は、上記
受光面に結像される被写体像に対して上記受光面を相対
的に、上記光電変換手段における画素ピッチに関連する
上記所定量移動させる。また、上記相対位置移動手段
は、光学的移動手段により、上記受光面に結像される被
写体像と上記受光面の相対位置を光学的に所定量移動さ
せる。また、上記光学的移動手段は、可変頂角プリズム
を上記所定量に対応した頂角の目標値となるように駆動
して、上記受光面に結像される被写体像と上記受光面の
相対位置を所定量移動させる。また、本発明によれば、
相対位置移動手段は、設定された画像処理モードに応じ
て、光学的振れ補正機能を用いて、上記光電変換手段の
受光面に結像される被写体像と上記受光面の相対位置を
光学的に所定量移動させる。複数の記憶手段には、上記
相対位置移動手段による移動毎に上記光電変換手段で得
られた画像信号が記憶される。合成手段は、各記憶手段
に記憶された画像信号を合成して合成画像信号を生成す
る。これにより、設定された画像処理モードに応じて、
上記合成画像信号は、上記相対位置移動手段による移動
に基づいた高いサンプリング周波数でサンプリングされ
た画像信号となる。したがって、この合成画像信号から
切り出し画像信号を生成して拡大する際に、画像の精細
度が低下することはない。また、動画像処理モード設定
時の上記相対位置移動手段における移動周期を、静止画
像処理モード設定時の上記相対位置移動手段における移
動周期より短く設定する。これにより、動画像処理モー
ド設定時には、上記光電変換手段のサンプリング間隔に
対応した光学周波数特性を有する光学ローパスフィルタ
効果を有し、同一に装置を画像処理モードの切換操作に
よって、静止画像処理モード設定時には、画素ずらしに
よって高いサンプリング周波数でサンプリングすること
となる。また、上記相対位置移動手段は、固体撮像素子
の受光面に結像される被写体像に対して上記受光面を相
対的に所定量移動させる。また、上記相対位置移動手段
は、上記受光面に結像される被写体像に対して上記受光
面を相対的に、上記光電変換手段における画素ピッチに
関連する上記所定量移動させる。また、上記相対位置移
動手段は、可変頂角プリズムを上記光電変換手段の振れ
と上記所定量に対応した頂角の目標値となるように駆動
して、上記光電変換手段の振れを光学的に補正すると共
に、上記受光面に結像される被写体像と上記受光面の相
対位置を所定量移動させる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0034】本発明に係る画像処理装置は、例えば、図
1に示すようなビデオカメラ100に適用される。
【0035】このビデオカメラ100は、電子テレコン
機能が搭載されたものであり、上記図1に示すように、
被写体からの光が入射する可変頂角プリズム(以下、V
AP:Variable Angle Prismと言う。)100と、VA
P101と同一光軸上に順次設けられた変倍レンズ10
4及びCCD106と、CCD106の出力が供給され
る増幅回路107と、増幅回路107の出力が供給され
るA/D変換器108と、A/D変換器108の出力が
各々供給される4つのメモリ109〜112と、メモリ
109〜112の各出力が供給される合成回路113
と、合成回路113の出力が供給される電子テレコン切
り出し回路114と、A/D変換器108及び電子テレ
コン切り出し回路114の各出力が供給されるスイッチ
115と、スイッチ115の出力が供給されるカメラ信
号処理回路116と、カメラ信号処理回路116の出力
が供給されるエンコーダ117と、エンコーダ117の
出力が供給されるD/A変換器118とを備えており、
D/A変換器118の出力が出力端子Iout を介して出
力されるようになされている。
【0036】また、ビデオカメラ100は、X方向ブレ
検出回路120と、Y方向ブレ検出回路121と、X方
向ブレ検出回路120及びY方向ブレ検出回路121の
各出力が供給されるVAP制御回路122と、VAP制
御回路122の出力が各々供給されるドライバ123及
び125と、ドライバ123の出力が供給されるX方向
アクチュエータ124と、ドライバ125の出力が供給
されるY方向アクチュエータ126とを備えており、X
方向アクチュエータ124及びY方向アクチュエータ1
26の各出力がVAP101に供給されるようになされ
ている。また、ビデオカメラ100は、X方向角度検出
回路131と、Y方向角度検出回路129と、X方向角
度検出回路131の出力が供給されるエンコーダ132
と、Y方向角度検出回路129の出力が供給されるエン
コーダ130とを備えており、X方向角度検出回路13
1及びY方向角度検出回路129の各出力もVAP10
1に供給され、エンコーダ132及び130の各出力は
VAP制御回路122に供給されるようになされてい
る。
【0037】また、ビデオカメラ100は、ドライバ1
27と、ドライバ127の出力が供給されるアクチュエ
ータ128と、タイミングジェネレータ(以下、TG:
Timing Generatorと言う)142と、TG142の出力
が供給されるCCDドライバ143とを備えており、ア
クチュエータ128の出力は変倍レンズ104に供給さ
れ、CCDドライバ143の出力はCCD106に供給
されるようになされている。また、TG142の出力
は、VAP制御回路122にも供給されるようになされ
ている。
【0038】また、ビデオカメラ100は、シャッタス
イッチ136、モード切換スイッチ135及び変倍スイ
ッチ138の各出力が供給されるスイッチエンコーダ1
39と、スイッチエンコーダ139の出力が供給される
制御回路119を備えており、制御回路119には、変
倍レンズ104及びTG142の各出力も供給されるよ
うになされている。
【0039】そして、制御回路119は、スイッチエン
コーダ139、変倍レンズ104及びTG142の各出
力に基づいて、VAP制御回路122、ドライバ12
7、メモリ109〜112、合成回路113、電子テレ
コン切り出し回路114及びスイッチ115等、装置内
の各部を制御するようになされている。
【0040】まず、上述のようなビデオカメラ100の
一連の動作について説明する。
【0041】VAP101は、対向した2枚の平板ガラ
ス101a,101bと、2枚の平板ガラス101a,
101bをつなぐように設けられたベローズ101cと
から構成される。また、平板ガラス101a,101b
とベローズ101cで密閉される空間は、シリコンオイ
ル等の透明な液体で封入されており、ベローズ101c
は、ポリエチレン等の材料からなるものである。さら
に、平板ガラス101aは、撮像する被写体面のX軸方
向に回転可能に設けられており、平板ガラス101b
は、上記撮像する被写体面のY軸方向に回転可能に設け
られている。
【0042】このようなVAP101は、2枚の平板ガ
ラス101a及び101bが平行状態にある場合、VA
P101への入射光角度と、VAP101からの出射光
角度とが等しくなり、2枚の平板ガラス101a及び1
01bが平行状態にない場合、VAP101内で入射光
が屈折されるようになされている。
【0043】X方向ブレ検出回路120は、例えば、共
振体に貼り付けられた検出用の圧電素子を上記共振体の
共振周波数で駆動させ、コリオリの力を上記圧電素子か
らの出力で検知する圧電振動ジャイロからなり、この圧
電振動ジャイロの出力をX方向の手振れ量として出力す
る。また、Y方向ブレ検出回路120も、X方向ブレ検
出回路120と同様の構成をしたものであり、X方向ブ
レ検出回路120と同様にして、Y方向の手振れ量を出
力する。
【0044】VAP制御回路122は、制御回路119
の制御に基づくと共に、X方向ブレ検出回路120及び
Y方向ブレ検出回路121から出力されたX方向及びY
方向の各手振れ量に基づいて、ドライバ123及び12
5に各々駆動命令を発行する。この駆動命令は、詳細は
後述するが、手振れ補正のための情報、及び「画素ずら
し」のための情報等を含むものである。
【0045】ドライバ123及び125は、各々、VA
P制御回路122からの駆動命令に従って、X方向アク
チュエータ124及びY方向アクチュエータ126を駆
動する。これにより、X方向アクチュエータ124及び
Y方向アクチュエータ126の駆動に伴って、VAP1
01の平板ガラス101a及び101bは、各々回転す
る。
【0046】尚、2枚の平板ガラス101a及び101
bが各々回転することにより形成される頂角が最適な角
度となる平板ガラス101a及び101bの位置を、以
下「頂角目標位置」とも言う。また、平板ガラス101
a及び101bの各回転状態を、以下「頂角状態」とも
言う。
【0047】このときの平板ガラス101a及び101
bの頂角状態は、Y方向角度検出回路129及びX方向
角度検出回路131で各々検出され、エンコーダ130
及び132を介してVAP制御回路122に帰還する。
【0048】そして、VAP制御回路122は、X方向
ブレ検出回路120及びY方向ブレ検出回路121から
出力されるX方向及びY方向の各手振れ量と、エンコー
ダ130及び132からの平板ガラス101a及び10
1bの頂角状態とに基づいて、ドライバ123及び12
5に上述したような駆動命令を発行する。
【0049】上述のようなループ制御処理で、2枚の平
板ガラス101a及び101bを回転させることによ
り、VAP101への入射光が所定の方向に屈折され、
このVAP101から出射される光は、変倍レンズ10
4を介して出力される。
【0050】このとき、ドライバ127は、制御回路1
19の制御に基づいて、アクチュエータ128を駆動す
る。これにより、変倍レンズ104が光軸と平行に位置
が換えられ、焦点距離が決定される。
【0051】また、TG142は、垂直同期信号を生成
して、制御回路119及びVAP制御回路122に供給
すると共に、CCDドライバ143に供給する。これに
より、CCDドライバ143は、TG142からの垂直
同期信号に基づいてCCD106を駆動する。
【0052】変倍レンズ104から出力される光は、直
接CCD106の受光面で結像され、CCD106は、
CCDドライバ143から駆動されることにより、光電
交換を行って電気的な画像情報を出力する。
【0053】CCD106から出力される画像情報は、
増幅回路107及びA/D変換器108を介して画像デ
ータとしてスイッチ115のA端子に供給されると共
に、制御回路119の制御に従って、メモリ109〜メ
モリ112に格納される。
【0054】合成回路113は、詳細は後述するが、メ
モリ109〜メモリ112に格納された画像データを、
制御回路119の制御に基づいて合成し、合成した画像
データを電子テレコン切り出し回路114に供給する。
【0055】電子テレコン切り出し回路114は、制御
回路119の制御に基づいて、合成回路113からの画
像データに、例えば、上記図15に示したような画像の
切り出し処理を施し、その切り出し処理により得られた
切り出し画像データをスイッチ115のB端子に供給す
る。
【0056】スイッチ115は、制御回路119の制御
により、A端子側又はB端子側に切り換えられるように
なされており、A/D変換器108からの画像データ、
又は電子テレコン切り出し回路114からの切り出し画
像データをカメラ信号処理回路116に供給する。
【0057】カメラ信号処理回路116は、スイッチ1
15からの画像データに所定の信号処理を施し、その所
定の信号処理を施した画像データをエンコーダ117に
供給する。
【0058】エンコーダ117は、カメラ信号処理回路
116からの画像データに所定のテレビジョン方式に従
った変調処理を施し、その変調処理を施した画像データ
をD/A変換器118に供給する。
【0059】D/A変換器118は、エンコーダ117
からの画像データをアナログ化して、アナログテレビジ
ョン信号(映像信号)として出力端子Iout を介して出
力する。
【0060】したがって、出力端子Iout からは、A/
D変換器108から出力される画像データ、又は電子テ
レコン切り出し回路114から出力される画像データに
基づいた映像信号が出力されることとなる。
【0061】つぎに、ビデオカメラ100の電子テレコ
ン機能について具体的に説明する。
【0062】このビデオカメラ100は、モード切換ス
イッチ135で動画撮像モード又は静止画撮像モードに
設定されることにより、電子テレコン機能がON/OF
Fされるようになされている。また、ビデオカメラ10
0は、静止画撮像モード設定時には、CCDに代表され
る固体撮像素子を用いて高精細な画像を得る方法である
「画素ずらし」を用いて、高精細な静止画を得るように
なされており、上述したようなVAP101内での入射
光の屈折を利用して、上記「画素ずらし」を行うように
なされている。さらに、ビデオカメラ100は、設定さ
れたモードに応じて、VAP101の駆動周期を制御す
ることにより、実質的に光学ローパスフィルタを光路内
に挿入した場合と同等の効果(以下、光学ローパスフィ
ルタ効果と言う)が得られる状態と、その光学ローパス
フィルタ効果が働かない状態とを選択的に切り換えるよ
うになされている。
【0063】ここで、図2は、制御回路119の制御処
理を示すフローチャートである。以下、上記図2のフロ
ーチャートを用いて、制御回路119の制御処理による
ビデオカメラ100の動作について具体的に説明する。
【0064】先ず、スイッチエンコーダ139は、静止
画撮影用のシャッタスイッチ135、モード切換スイッ
チ134、及び変倍スイッチ136の状態を各々検出
し、その検出結果を制御回路119に供給する。
【0065】制御回路119は、スイッチエンコーダ1
39からの検出結果により、シャッタスイッチ136が
A端子側に切り換えられているか、又はB端子側に切り
換えられているかを判断する(ステップS1)。
【0066】ステップS1で、シャッタスイッチ136
がA端子側に切り換えられていると判断された場合、す
なわちシャッタOFF状態であった場合、静止画の撮影
ではないため、制御回路119は、A端子側に切り換わ
るようにスイッチ115の切換動作を制御して(ステッ
プS22)、ステップS1の処理に戻る。これにより、
この場合には、A/D変換器108から出力される画像
データ、すなわちCCD106で撮像されている画像の
サイズに等しい動画像データがカメラ信号処理回路11
6に供給されることとなる。
【0067】一方、ステップS1で、シャッタスイッチ
136がB端子側に切り換えられていると判断された場
合、すなわちシャッタON状態であった場合、制御回路
119は、スイッチエンコーダ139からの検出結果に
より、モード切換スイッチ135がA端子側に切り換え
られているか、又はB端子側に切り換えられているかを
判断する(ステップS2)。
【0068】ステップS2で、モード切換スイッチ13
5がA端子側に切り換えられ、動画撮像モードに設定さ
れていると判断された場合、すなわち電子テレコン機能
OFF状態であった場合、制御回路119は、VAP1
01の駆動周期が図3に示すような周期となるような制
御信号をVAP制御回路122に供給する。VAP制御
回路122は、制御回路119からの制御信号に基づい
て、上記図3に示すように、CCD106における1画
面内の信号電荷の蓄積期間t中に、水平(X)/垂直
(Y)方向の駆動信号Driv-X1,Driv-Y1が一巡するよ
うに、X方向用のドライバ123及びY方向用のドライ
バ125に駆動信号Driv-X1,Driv-Y1を各々供給す
る。ドライバ123及びドライバ125は、VAP制御
回路122からの駆動信号Driv-X1,Driv-Y1に従っ
て、X方向アクチュエータ124及びY方向アクチュエ
ータ126を駆動する。これにより、X方向アクチュエ
ータ124及びY方向アクチュエータ126の駆動に伴
って、VAP101は、上記図3に示したような駆動周
期で駆動する。ここで、この場合の二次元空間周波数特
性は、図4に示すようになり、丸印で示すサンプリング
ポイントSp1のうち、二重丸で示す原点O1 に位置した
サンプリングポイントを中心とした領域R1 (紗を掛け
た領域)がサンプリング有効通過帯域となる。このサン
プリング有効通過帯域は、サンプリング時に折り返しノ
イズが発生しない空間周波数帯域である。したがって、
上記図3に示すような駆動周期でVAP101を駆動す
ることにより、光学ローパスフィルタ効果、すなわちC
CD106で光電変換する際に折り返しノイズを発生し
てしまうような高い空間周波数をカットするための光学
ローパスフィルタを、光路内に実質的に挿入した場合と
同等の効果が得られることとなる。これにより、変倍レ
ンズ104から出力される光は、光学ローパスフィルタ
を光路内に挿入した場合と同様に、高い空間周波数成分
がカットされてCCD106で受光されるため、CCD
106で受光した光を光電変換する際に、折り返しノイ
ズが発生することはない(ステップS23)。
【0069】上述のようなステップS23の処理後、制
御回路119は、TG142から出力される垂直同期信
号に基づいて、1垂直同期信号間待機状態となる。この
間、CCD106は、CCDドライバ143からTG1
42が出力する垂直同期信号に従って駆動されることに
より、受光した光を光電変換して信号電荷として蓄積
し、蓄積した信号電荷を順次出力する。このCCD10
6から出力された信号電荷は、増幅回路107及びA/
D変換器108を介して画像データとして出力される。
そして、制御回路119は、TG142から次の垂直同
期信号が出力されたことを認識すると(ステップS2
4)、A/D変換器108から出力された画像データを
静止画の画像データとしてメモリ109に格納する(ス
テップS25)。
【0070】次に、制御回路119は、メモリ109に
格納された画像データをそのまま出力することを示す制
御信号を合成回路113に供給する。これにより、合成
回路113は、メモリ109に格納された画像データを
そのまま電子テレコン切り出し回路114を介してスイ
ッチ115のB端子に供給する(ステップS26)。
【0071】このとき、上述したように、スイッチ11
5は、制御回路119の制御により、B端子側に切り換
えられているため、スイッチ115からは、メモリ10
9に格納された画像データがそのまま出力されることと
なる。この画像データは、カメラ信号処理回路116、
エンコーダ117、及びD/A変換器118を順次介し
て、出力端子Iout から静止画の映像信号として出力さ
れることとなる(ステップS27)。
【0072】そして、ステップS27の処理後、制御回
路119は、スイッチエンコーダ139からの検出結果
により、シャッタスイッチ136がA端子側に切り換え
られているか、又はB端子側に切り換えられているかを
判断し、シャッタスイッチ136がA端子側に切り換え
られるまで、すなわちシャッタOFF状態となるまで待
機状態となり、シャッタOFF状態となると、上述した
ステップS1の処理に戻る(ステップS21)。
【0073】一方、上述したステップS2のモード切換
スイッチ135の状態判断処理で、モード切換スイッチ
135がB端子側に切り換えられ、静止画撮像モードに
設定されていると判断された場合、すなわち電子テレコ
ン機能ON状態であった場合、制御回路119は、VA
P101の駆動周期が図5に示すような周期となるよう
な制御信号をVAP制御回路122に供給する。VAP
制御回路122は、制御回路119からの制御信号に基
づいて、上記図5に示すように、CCD106における
1画面内の信号電荷の蓄積期間t毎に、水平(X)/垂
直(Y)方向の駆動信号Driv-X2,Driv-Y2が順次変化
し、シフト位相Φ1〜Φ4に対応した4パターンP1 〜
P4 の変化で一巡するシーケンスが循環されるように、
X方向用のドライバ123及びY方向用のドライバ12
5に駆動信号Driv-X2,Driv-Y2を各々供給する。ドラ
イバ123及びドライバ125は、VAP制御回路12
2からの駆動信号Driv-X2,Driv-Y2に従って、X方向
アクチュエータ124及びY方向アクチュエータ126
を駆動する。これにより、X方向アクチュエータ124
及びY方向アクチュエータ126の駆動に伴って、VA
P101は、上記図5に示したような駆動周期で駆動す
る。ここで、この場合の二次元空間周波数特性は、図6
に示すようになり、丸印で示すサンプリングポイントS
p2のうち、二重丸で示す原点O2 に位置したサンプリン
グポイントを中心とした領域R2 (紗を掛けた領域)が
サンプリング有効通過帯域となる。すなわち、この場合
のサンプリング有効通過帯域(領域R2 )は、上記図4
に示した動画撮像モード設定時のサンプリング有効通過
帯域(領域R1 )に対して、各軸ν, μで各々2倍に拡
大している。この状態においては、光学ローパスフィル
タ効果は働かず、光学系の振幅特性(MTF:Modulati
on Transfer Function)は拡大する。したがって、上記
図5に示すような駆動周期でVAP101を駆動して、
光学ローパスフィルタ効果が働かないようすることによ
り、光学ローパスフィルタのカットオフ周波数よりも高
い空間周波数まで取り込まれることとなる。そして、V
AP101から出力される光は、変倍レンズ104を介
してCCD106に供給され、CCD106で光電変換
が行われる。上述のようにして、静止画撮像モード設定
時には、光学ローパスフィルタ効果が働かないようにし
て高い周波数まで取り込むことにより、後述する処理ス
テップで「画素ずらし」により高精細画像を生成するよ
うになされている(ステップS3)。
【0074】上述のようなステップS3の処理後、制御
回路119は、「画素ずらし」を行うためのタイミング
を計るために、TG142から垂直同期信号が出力され
るまで、待機状態となる(ステップS4)。
【0075】次に、制御回路119は、TG142から
垂直同期信号が出力されたことを認識すると、上記図5
に示した各シフト位相Φ1〜Φ4の実際のサンプリング
点のX軸、Y軸の相対位置関係が、図7に示すような関
係となるような制御信号をVAP制御回路122に供給
する。すなわち、制御回路119は、上記図7に示すよ
うに、VAP101が駆動することにより、各シフト位
相Φ1〜Φ4に対応して、ピクセル位置が基準画素サン
プリング位置301nから各軸半画素距離だけシフトし
た位置203a,202a,201a,204aに移動
するような制御信号をVAP制御回路122に供給す
る。
【0076】尚、半画素距離だけシフトするためのVA
P101の駆動量は、変倍レンズ104の状態に応じて
変化する。この変倍レンズ104の状態とVAP101
の駆動量の定性的関係は、図8に示すように、変倍レン
ズ104が広角(Wide)状態のVAP101の駆動
所要量に対して、変倍レンズ104が望遠(Tele)
状態のVAP101の駆動所要量は少なくなる。
【0077】具体的に説明すると、制御回路119は、
先ず、図9(a)に示すように、ピクセル位置が画像に
対して相対的に基準画素サンプリング位置301nから
半画素シフトした位置201aに移動するような制御信
号をVAP制御回路122に供給する。この制御信号に
従ってVAP制御回路122がドライバ123及び12
5を制御することにより、X方向アクチュエータ124
及びY方向アクチュエータ126が駆動され、この駆動
に伴って、VAP101への入射光が屈折される。した
がって、CCD106では、上記図9(a)に示したよ
うに、画像とピクセルの相対位置が半画素シフトした状
態で得られた信号電荷が蓄積される(ステップS5)。
【0078】尚、ステップ5の処理は、CCD106が
信号電荷を掃きだしてから、信号電荷の蓄積を再開する
までに行うものとする。また、このときのVAP制御回
路122の動作についての詳細な説明は後述する。
【0079】次に、制御回路119は、上述したステッ
プS24及びS25と同様にして、CCD106で移動
後の画素情報に対応した信号電荷を蓄積させるために、
TG142から出力される垂直同期信号に基づいて、1
垂直同期期間待機状態となり、次の垂直同期信号が出力
されたことを認識すると(ステップS6)、CCD10
6により、上記図7(a)に示した状態で得られた画像
データをメモリ109に格納する(ステップS7)。
【0080】次に、制御回路119は、CCD106に
おいて、上記図9(b)に示すように、ピクセル位置が
画像に対して相対的に基準画素サンプリング位置301
nから半画素シフトした位置202aに移動するような
制御信号をVAP制御回路122に供給する。この制御
信号に従ってVAP制御回路122がドライバ123及
び125を制御することにより、X方向アクチュエータ
124及びY方向アクチュエータ126が駆動され、こ
の駆動に伴って、VAP101への入射光が屈折され
る。したがって、CCD106では、上記図9(b)に
示したように、画像とピクセルの相対位置が半画素シフ
トした状態で得られた画像データが蓄積される(ステッ
プS8)。
【0081】尚、ステップS7及びS8の処理は、CC
D106が信号電荷を掃きだしてから、信号電荷の蓄積
を再開するまでに行うものとする。
【0082】以後、上述したステップS5〜S8と同様
にして、制御回路119は、TG142から出力される
垂直同期信号に基づいて、VAP制御回路122を制御
することにより、上記図9(b)に示した状態で得られ
た画像データをメモリ110に格納し(ステップS9,
S10)、上記図9(c)に示すような状態で得られた
画像データをメモリ111に格納し(ステップS11〜
S13)、上記図9(d)に示すような状態で得られた
画像データをメモリ112に格納する(ステップS14
〜S16)。
【0083】上述のようなステップS4〜S16の処理
により、メモリ109〜112には、上記図9(a)〜
(d)に示したように、半画素シフトして得られた各画
像データが格納される。
【0084】次に、制御回路119は、合成回路113
で以下のような処理が行われるように制御する(ステッ
プS17)。
【0085】まず、図10は、CCD106の受光面上
のピクセル301n ,301n+1 ,301 n+2,・・・
の配列、X方向のサンプリング点の間隔状態300x、
及びY方向のサンプリング点の間隔状態300yを表し
た図である。
【0086】上記図10に示すように、CCD106で
は、ピクセル301n,301n+1,301 n+2,・・
・が所定の間隔LxとLy(Lx=Ly)を持って、X
方向とY方向に配置されている。
【0087】そこで、図11に示すように、ピクセル3
01n,301n+1 ,301 n+2,・・・の配列を画像
に対して相対的に、ピクセル302n,302n+1 ,3
02n+2,・・・のように半画素シフトさせたとき、す
なわち上記図9(a)に示したような相対移動を行った
とき、X方向及びY方向のサンプリング点は、上記図1
0に矢印で示す300x1及び300y2のようになる。こ
れと同様に、上記図9(b)に示したような相対移動を
行ったときには、X方向及びY方向のサンプリング点
は、上記図10に矢印で示す300x2及び300y2のよ
うになる。また、上記図9(c)に示したような相対移
動を行ったときには、X方向及びY方向のサンプリング
点は、上記図10に矢印で示す300x2及び300y1の
ようになる。また、上記図9(d)に示したような相対
移動を行ったときには、X方向及びY方向のサンプリン
グ点は、上記図10に矢印で示す300x1及び300y1
のようになる。
【0088】したがって、上述したように、メモリ10
9には、上記図9(a)に示したような位置201aで
得られた画像データが格納され、メモリ110には、上
記図9(b)に示したような位置202aで得られた画
像データが格納され、メモリ111には、上記図9
(c)に示したような位置203aで得られた画像デー
タが格納され、メモリ112には、上記図9(d)に示
したような位置204aで得られた画像データが格納さ
れることとなる。そして、これらのメモリ109〜11
2に格納された各画像データが、合成回路113により
合成されることとなる。
【0089】すなわち、合成回路113は、上記図10
に示すように、1つの画素情報に着目すると、メモリ1
09の画素情報を位置201aに配置し、メモリ110
の画素情報を位置202aに配置し、メモリ111の画
素情報を位置203aに配置し、メモリ112の画素情
報を位置203aに配置することにより、各画素情報を
合成する、という合成処理を全画素について行う。
【0090】このとき、X方向及びY方向のサンプリン
グ点の間隔Sx及びSyは、上記図14に示したような
場合のサンプリング点の間隔Sx′及びSy′の1/2
となるため、この時点における取り込み可能な空間周波
数の上限は、上述したような半画素シフトする「画素ず
らし」を実行しない場合に比べてX方向及びY方向共に
2倍となる。
【0091】したがって、上述のようなステップS17
の処理により、合成回路113は、元の画素情報量、す
なわちA/D変換器108から出力される画像データの
画素情報量の2倍の画素情報量を有する高精細な画像デ
ータを得ることとなる。
【0092】次に、制御回路119は、合成回路113
で得られた高精細画像データから、画像の一部を切り出
して拡大するように電子テレコン切り出し回路114を
制御する。これにより、電子テレコン切り出し回路11
4は、例えば、上記図15に示したような画像の切り出
し処理を行う場合、合成回路113で得られた高精細画
像データの1/4の領域を有する画像を切り出して、そ
の切り出した画像の縦横各々2倍に拡大する。したがっ
て、電子テレコン切り出し回路114で得られた切り出
し画像データの画素情報量は、合成回路113で得られ
た高精細画像データの1/2となる。
【0093】しかしながら、上述したように、画像の切
り出し前に画像データの画素情報量を元の画像データの
2倍としているため、電子テレコン切り出し回路114
で切り出した後の画像データの画素情報量が1/2とな
っても、その切り出し後の画像データの画素情報量は、
結果的には、A/D変換器108から出力される元の画
像データの画素情報量と等しくなる。したがって、電子
テレコン切り出し回路114では、精細度が低下してい
ない画像データが得られることとなる。
【0094】上述のようにして、電子テレコン切り出し
回路114で得られた切り出し画像データは、電子テレ
コン拡大後の画像データとしてスイッチ115のB端子
に供給される(ステップS18)。
【0095】次に、制御回路119は、B端子側に切り
換わるようにスイッチ115を制御する(ステップS1
9)。
【0096】このステップS19により、スイッチ11
5からは、電子テレコン切り出し回路114で得られた
画像データがカメラ信号処理回路116、エンコーダ1
17及びD/A変換器118を介して、映像信号として
出力端子Iout から出力される(ステップS20)。
【0097】そして、制御回路119は、上述したよう
に、シャッタスイッチ136がA端子側に切り換えられ
るまで、すなわちシャッタOFF状態となるで待機状態
となる(ステップS21)。これにより、シャッタON
状態の間は、上述したような精細度が低下していない静
止画の画像データを得ることができる。
【0098】つぎに、上述したVAP制御回路122に
ついて具体的に説明する。
【0099】VAP制御回路122は、図12に示すよ
うに、上記図1に示したX方向ブレ検出回路120及び
Y方向ブレ検出回路121の各出力が供給されるCPU
(Central Processing Unit )401と、上記図1に示
したTG142の出力が各々供給されるX方向及びY方
向用の波形発振器402及び406と、波形発振器40
2及びCPU401の各出力が供給される加算器403
と、加算器403及び上記図1に示したエンコーダ13
2の各出力が供給される減算回路404と、減算回路4
04の出力が供給される電圧決定回路405と、波形発
振器406及びCPU401の各出力が供給される加算
器407と、加算器407及び上記図1に示したエンコ
ーダ130の各出力が供給される減算回路408と、減
算回路408の出力が供給される電圧決定回路409と
を備えており、電圧決定回路405の出力は上記図1に
示したドライバ125に供給され、電圧決定回路409
の出力は上記図1に示したドライバ123に供給される
ようになされている。
【0100】先ず、X方向ブレ検出回路120及びY方
向ブレ検出回路121からは、上述した圧電振動ジャイ
ロにより得られたX方向及びY方向の手振れ量が出力さ
れる。
【0101】CPU401は、X方向ブレ検出回路12
0及びY方向ブレ検出回路121から出力されるX方向
及びY方向の手振れ量に基づいて、VAP101がとる
べき頂角目標位置に応動するような制御信号、すなわち
手振れが補正されるような頂角目標値を示す制御信号を
X方向用の加算器407及びY方向用の加算器403に
各々供給する。
【0102】また、X方向用の波形発振器406及びY
方向用の波形発振器402は、TG142からの垂直同
期信号に基づいて、上述したような「画素ずらし」が行
われるような頂角目標値を示す信号を加算器407及び
加算器403に供給する。すなわち、X方向用の波形発
振器406及びY方向用の波形発振器402は、各画素
毎に上記「画素ずらし」が行われるような頂角目標値を
示す信号を、CCDドライバ143のドライブタイミン
グと同期して、加算器407及び加算器403に供給す
る。
【0103】したがって、加算器407及び加算器40
3には、手振れ補正のための頂角目標値を示す信号と、
「画素ずらし」のための頂角目標値を示す信号とが各々
供給されることとなる。
【0104】加算器407は、CPU401からの手振
れ補正のための頂角目標値を示す信号と、波形発振器4
06からの「画素ずらし」のための頂角目標値を示す信
号とを加算して減算回路408に供給する。また、加算
器403も、CPU401からの手振れ補正のための頂
角目標値を示す信号と、波形発振器402からの「画素
ずらし」のための頂角目標値を示す信号とを加算して減
算回路404に供給する。
【0105】一方、X方向角度検出回路129及びY方
向角度検出回路131では、上述したように、VAP1
01の頂角状態が検出され、それらの検出結果は、エン
コーダ130及び132を介して、実際の頂角値とし
て、X方向用及びY方向用の減算回路408及び404
に供給される。
【0106】減算回路408は、加算器407からの頂
角目標値と、エンコーダ130からの実際の頂角値との
差分をとり、この差分信号を電圧決定回路409に供給
する。また、減算回路404も、加算器403からの頂
角目標値と、エンコーダ132からの実際の頂角値との
差分をとり、この差分信号を電圧決定回路405に供給
する。
【0107】電圧決定回路409は、減算回路408か
らの差分信号に基づいて、VAP101の駆動用のX方
向アクチュエータ124への印加電圧を決定してドライ
バ123に供給する。また、電圧決定回路405も、減
算回路404からの差分信号に基づいて、VAP101
の駆動用のY方向アクチュエータ126への印加電圧を
決定してドライバ125に供給する。
【0108】したがって、電圧決定回路409及び40
5で決定された電圧が、ドライバ123及びドライバ1
25により、方向アクチュエータ124及びY方向アク
チュエータ126に印加され、VAP101が駆動され
る。
【0109】これにより、VAP101への入射光は、
手振れを打ち消す方向に屈折されると共に、上記図3に
示したような「画素ずらし」が行われるような方向に屈
折されることとなる。
【0110】上述のようにして、VAP制御回路122
は、加算器407及び加算器403で、手振れ補正のた
めの頂角目標値と、「画素ずらし」のための頂角目標値
とを加算することにより、VAP101における手振れ
補正と、「画素ずらし」による高精細化のための駆動と
を重畳するようになされている。
【0111】上述のように、ビデオカメラ100は、動
画撮像モード設定時には、VAP101の駆動周期を上
記図3に示したような周期に設定し、静止画撮像モード
設定時には、VAP101の駆動周期を上記図5に示し
たような周期に設定するようになされているため、動画
撮像モード設定時には、CCD106のサンプリング間
隔に対応した空間周波数特性を有する光学ローパスフィ
ルタを光路内に挿入した場合と同等の効果を得ることが
でき、静止画撮像モード設定時には、「画素ずらし」に
よって高いサンプリング周波数で画像をサンプリングす
ることができる。これにより、動画撮像モード設定時に
は、光学ローパスフィルタなしで、折り返しのない動画
像を容易に得ることができる。また、静止画撮像モード
設定時には、高精細な画像を得ることができるため、こ
の高精細な画像から切り出し画像データを生成して拡大
する場合には、精細度を低下させることなく、拡大画像
を得ることができる。また、ビデオカメラ100は、V
AP101の頂角の制御のみで、手振れ補正と、「画素
ずらし」による高精細化を共に行うようになされている
ため、装置の構成を複雑にすることなく、手振れを補正
しつつ、高精細な画像を得ることができる。
【0112】尚、上述したビデオカメラ100のVAP
制御回路122において、加算器407及び403の内
部に、スイッチを設けることにより、手振れ補正のため
の頂角目標値と「画素ずらし」のための頂角目標値を加
算する場合と、加算処理は行わずにそれらの頂角目標値
のうち何れか一方を選択する場合とを切り換えるように
してもよい。これにより、例えば、装置に対して手振れ
補正を行わないように指示された場合、「画素ずらし」
のための頂角目標値のみでVAP101を駆動させるこ
とができる。したがって、この場合にも、高精細な拡大
画像を得ることができる。
【0113】また、VAP制御回路122において、波
形発振器402及び406と、加算器403及び407
とをCPU401内部に設けるようにしてもよい。
【0114】また、上述したビデオカメラ100では、
CCD106における信号電荷の蓄積周期を1垂直同期
期間とし、4垂直同期期間で4つの画像情報を得ること
としたが、例えば、1回の画像取り込み期間が1/4垂
直同期期間より短い期間である撮像素子を用い、1垂直
同期期間に4つの画像情報を取り込むようにしてもよ
い。これにより、処理速度をより高速にすることがで
き、このビデオカメラ100を、手振れや移動体撮影に
強い装置とすることができる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、設
定された画像処理モードに応じて、光電変換手段の受光
面に結像される被写体像に対して上記受光面を相対的に
所定量移動させることにより、高いサンプリング周波数
でサンプリングされた合成画像信号を得るように構成し
たことにより、この合成画像信号から画像を一部を切り
出して生成した切り出し画像信号を拡大する場合でも、
画像の精細度を低下させることなく、高画質の拡大画像
を得ることができる。例えば、電気的に撮像画面の一部
を切り出して拡大するシステムであっても、画像の解像
度や「粗さ」という観点から、拡大後の画像が劣化する
ことはない。また、高画質な動画像と静止画像を選択的
に得ることができる。したがって、常に高画質の画像を
得ることができ、静止画像の一部分を切り出して拡大す
る場合でも、高画質の拡大画像を得ることができる。ま
た、動画像処理モード設定時には、上記光電変換手段の
サンプリング間隔に対応した光学周波数特性を有する光
学ローパスフィルタ効果を有し、同一に装置を画像処理
モードの切換操作によって、静止画像処理モード設定時
には、画素ずらしによって高いサンプリング周波数でサ
ンプリングするように構成したことにより、動画像処理
モード設定時には、折り返しのない動画像を得ることが
でき、静止画像処理モード設定時には、高精細な静止画
像を得ることができる。例えば、動画像処理モード設定
時の上記相対位置手段の移動を上記光電変換手段におけ
る1画面分の露光期間中に半画素シフトするシーケンス
を完了する周期に設定することにより、上記光学ローパ
スフィルタ効果を持たせることができ、静止画像処理モ
ード設定時の上記相対位置手段の移動を上記光電変換手
段における1画面分の露光期間毎に半画素ずつシフトす
るようなシーケンスを設定することにより、画素ずらし
による静止画像の高精細化を実現することができる。ま
た、本発明によれば、光学的振れ補正機能を利用して、
高いサンプリング周波数でサンプリングされた合成画像
信号を得るように構成したことにより、装置の構成を複
雑にすることなく、高画質の拡大画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を適用したビデオカ
メラの構成を示すブロック図である。
【図2】上記ビデオカメラの制御回路の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】動画撮像モード設定時のシフトシーケンスを説
明するための図である。
【図4】上記動画撮像モード設定時のサンプリング有効
帯域を説明するための図である。
【図5】静止画撮像モード設定時のシフトシーケンスを
説明するための図である。
【図6】上記静止画撮像モード設定時のサンプリング有
効帯域を説明するための図である。
【図7】上記静止画撮像モード設定時のシフトシーケン
スにおいて、各シフト位相に対応するシフトパターンを
説明するための図である。
【図8】上記静止画撮像モード設定時において、VAP
の駆動量と、変倍レンズの状態を説明するための図であ
る。
【図9】上記ビデオカメラのCCDにおいて、画像と撮
像画素の相対位置を移動させて信号電荷を蓄積する処理
を説明するための図である。
【図10】上記「画素ずらし」を行った場合のサンプリ
ング点を説明するための図である。
【図11】上記CCDの撮像画素配列を画像に対して相
対的に移動させた状態を説明するための図である。
【図12】上記ビデオカメラのVAP制御回路内の構成
を示すブロック図である。
【図13】電子テレコン機能が搭載された従来のビデオ
カメラの構成を示すブロック図である。
【図14】上記ビデオカメラのCCDの撮像素子配列を
説明するための図である。
【図15】上記電子テレコン機能による画像の切り出し
処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 ビデオカメラ 101 VAP 101a,101b 平板ガラス 101c エンベロープ 104 変倍レンズ 105 光学ローパスフィルタ 106 CCD 107 増幅回路 108 A/D変換器 109〜112 メモリ 113 合成回路 114 電子テレコン切り出し回路 115 スイッチ 116 カメラ信号処理回路 117 エンコーダ 118 D/A変換器 119 制御回路 120,121 X方向ブレ検出回路,Y方向ブレ検
出回路 122 VAP制御回路 123,125 ドライバ 127 ドライバ 128 アクチュエータ 124,126 X方向アクチュエータ,Y方向アク
チュエータ 129,131 X方向角度検出回路,Y方向角度検
出回路 130,132 エンコーダ 135 電子テレコンスイッチ 136 シャッタスイッチ 138 変倍スイッチ 139 スイッチエンコーダ 140 ドライバ 141 アクチュエータ 142 TG 143 CCDドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/765 H04N 5/781 510F 5/781 5/91 J // H04N 5/91

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像処理モードと静止画像処理モード
    を選択的に設定可能な画像処理装置であって、 受光面に結像される光学的な被写体像を電気的な画像信
    号に変換する光電変換手段と、 上記受光面に結像される被写体像と上記受光面の相対位
    置を所定量移動させる相対位置移動手段と、 上記相対位置移動手段による移動毎に上記光電変換手段
    で得られた画像信号を記憶する複数の記憶手段と、 上記複数の記憶手段に記憶された各画像信号を合成する
    合成手段と、 上記合成手段で得られた合成画像信号から部分的に画像
    を切り出して切り出し画像信号を生成する切り出し手段
    と、 上記切り出し手段で生成された切り出し画像信号を拡大
    して拡大画像信号を生成する拡大手段とを備え、 設定された画像処理モードに応じて、上記相対位置移動
    手段における移動周期を設定することを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 動画像処理モード設定時の上記相対位置
    移動手段における移動周期を、静止画像処理モード設定
    時の上記相対位置移動手段における移動周期より短く設
    定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記光電変換手段は、固体撮像素子を含
    むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記相対位置移動手段は、上記光電変換
    手段における画素ピッチに関連する上記所定量移動させ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記相対位置移動手段は、上記受光面に
    結像される被写体像と上記受光面の相対位置を光学的に
    所定量移動させる光学的移動手段を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記光学的移動手段は、上記被写体像を
    上記受光面に伝達する可変頂角プリズムと、上記可変頂
    角プリズムを駆動する駆動手段と、上記可変頂角プリズ
    ムの頂角を検出する頂角検出手段と、上記頂角検出手段
    の検出結果から上記可変頂角プリズムの頂角の目標値を
    生成する目標値生成手段とを備え、 上記駆動手段により、上記目標値生成手段で得られた目
    標値となるように上記可変頂角プリズムを駆動して、上
    記受光面に結像される被写体像と上記受光面の相対位置
    を光学的に所定量移動させることを特徴とする請求項5
    記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 動画像処理モードと静止画像処理モード
    を選択的に設定可能で、受光面に結像される光学的な被
    写体像を電気的な画像信号に変換する光電変換手段の振
    れを光学的に補正する光学的振れ補正機能を有する撮像
    装置であって、 上記光学的振れ補正機能すると共に、上記受光面に結像
    される被写体像と上記受光面の相対位置を光学的に所定
    量移動させる相対位置移動手段と、 上記相対位置移動手段による移動毎に上記光電変換手段
    で得られた画像信号を記憶する複数の記憶手段と、 上記複数の記憶手段に記憶された各画像信号を合成する
    合成手段と、 上記合成手段で得られた合成画像信号から部分的に画像
    を切り出して切り出し画像信号を生成する切り出し手段
    と、 上記切り出し手段で生成された切り出し画像信号を拡大
    して拡大画像信号を生成する拡大手段とを備え、 設定された画像処理モードに応じて、上記相対位置移動
    手段における移動周期を設定することを特徴とする撮像
    装置。
  8. 【請求項8】 動画像処理モード設定時の上記相対位置
    移動手段における移動周期を、静止画像処理モード設定
    時の上記相対位置移動手段における移動周期より短く設
    定することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記光電変換手段は、固体撮像素子を含
    むことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記相対位置移動手段は、上記受光面
    に結像される被写体像と上記受光面の相対位置を上記光
    電変換手段における画素ピッチに関連する上記所定量移
    動させることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 上記相対位置移動手段は、上記被写体
    像を上記受光面に伝達する可変頂角プリズムと、上記可
    変頂角プリズムを駆動する駆動手段と、上記可変頂角プ
    リズムの頂角を検出する頂角検出手段と、上記光電変換
    手段の振れと上記頂角検出手段の検出結果から上記可変
    頂角プリズムの頂角の目標値を生成する目標値生成手段
    とを備え、 上記駆動手段により、上記目標値生成手段で得られた目
    標値となるように上記可変頂角プリズムを駆動して、上
    記光学的振れ補正機能すると共に、上記受光面に結像さ
    れる被写体像と上記受光面の相対位置を光学的に所定量
    移動させることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
JP8213741A 1996-08-13 1996-08-13 画像処理装置及び撮像装置 Pending JPH1065950A (ja)

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JP8213741A JPH1065950A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 画像処理装置及び撮像装置
US08/909,826 US6473120B2 (en) 1996-08-13 1997-08-12 Image pickup apparatus for applying predetermined signal processing in conjunction with an image shifting mechanism

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JP (1) JPH1065950A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014021349A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Nikon Corp 画像取得方法及び撮像装置
JP2021071573A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

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