JPH1065265A - レーザダイオードモジュールおよびモードホップ検出装置 - Google Patents

レーザダイオードモジュールおよびモードホップ検出装置

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JPH1065265A
JPH1065265A JP21856496A JP21856496A JPH1065265A JP H1065265 A JPH1065265 A JP H1065265A JP 21856496 A JP21856496 A JP 21856496A JP 21856496 A JP21856496 A JP 21856496A JP H1065265 A JPH1065265 A JP H1065265A
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JP
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laser diode
laser
light
temperature
plane
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JP21856496A
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Takayoshi Kizaki
隆義 木崎
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Ono Sokki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化が図られると共に、レーザ光のモードホ
ップモードを容易に確認できるモードホップ検出装置を
提供する。 【解決手段】レーザダイオード11から出射されるレー
ザ光をコリメーティングレンズ12でコリメートし、こ
のコリメーティングレンズを通過したレーザ光の光路上
に、この光路に対して斜めに平行平面板13を置き、こ
の平行平面板13の表面13aで反射するレーザ光と裏
面13bで反射するレーザ光とによって形成される干渉
光をフォトダイオード14で検出し、CPU15でこの
フォトダイオード14で検出された干渉光の強度変化を
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モードホップの検
出に適したレーザダイオードモジュールおよびレーザダ
イオードから出射したレーザ光のモードホップを検出す
るモードホップ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザ光の干渉を利用して被
検体の変位や速度等を測定する測定器の光源には、一般
的に、He−NeレーザやArレーザ等のガスレーザが
用いられている。このようなガスレーザのかわりにレー
ザダイオード(LD)を用いることにより、各種測定器
の小型化、あるいはコスト削減を図ることができる。と
ころがレーザダイオードの中でもファブリペロ共振器構
造を有するレーザダイオードは、このレーザダイオード
の周囲温度や、レーザダイオードに供給される電流、あ
るいは戻り光などの外乱等により、レーザダイオードか
ら発振されるレーザ光の縦モードが変動するという問題
がある。これに対し、単一縦モード発振する構造を有す
るDFBレーザやDBRレーザ等も存在するが、これら
のレーザは主に光ファイバー通信に使用されるので、安
価に入手できるものは発振波長が赤外領域内に存在する
ものに限られてしまい、発振波長が、可視光領域から近
赤外領域までの間に存在するものは高価になってしま
う。従って、発振波長が可視光領域から近赤外領域まで
の間に存在し、かつ安価なレーザダイオードとしては、
レーザプリンタや光ディスク向けに生産されているファ
ブリベロ共振器構造を有するものになる。
【0003】このようなファブリペロ共振器構造を有す
るレーザダイオードを光源に用い、このレーザダイオー
ドのレーザ光の干渉を利用して測定を行う測定器では、
一定の強度を有する干渉光が得られなければならない
が、一定の強度を有する干渉光を得るためには単一縦モ
ードのレーザ光を発振する光源が必要である。ところ
が、ファブリペロ共振器構造を有するレーザダイオード
は、単一縦モード発振を規定しているものであっても、
モードホップを起こしたり、縦モードが複数になる場合
があるので、単一縦モードの位相の連続なレーザ光を発
振し続けるようにするためには、何らかの対策を講じる
必要がある。
【0004】レーザダイオードが、単一縦モードのレー
ザ光を発振し続けるようにする方法として、戻り光など
の外乱を低減した上で、レーザダイオードの温度および
レーザダイオードに供給する電流を、レーザダイオード
が単一縦モードのレーザ光を発振するように固定する方
法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した方
法は、レーザダイオードの各個体毎に、レーザダイオー
ドを装置に組み込む前に、単一縦モード発振する際のレ
ーザダイオードの温度及びレーザダイオードに供給する
電流を調べなければならないという問題がある。また、
単一縦モード発振するようにレーザダイオードの温度お
よびレーザダイオードに供給する電流を固定しても、経
年変化により動作点が変化し、測定中にモードホップが
生じてしまうことが考えられ、結局、モード変化が生じ
たかどうかを確認しなければならないが、レーザ光のモ
ードを確認する為に、例えばスペクトルアナライザを用
いてレーザ光のスペクトルを求めるための装置を組まな
ければならず、時間と手間がかかるという問題がある。
【0006】これに対し、レーザダイオードから発生す
るレーザ光の干渉を利用して被検体の変位や速度等を測
定する測定器に、レーザダイオードから発生するレーザ
光を検出してレーザ光のスペクトルを求めるファブリベ
ロ干渉計やマイケルソン干渉計等を用いたスペクトルア
ナライザを組み込み、モードホップが生じた場合には、
レーザダイオードから発生するレーザ光が最初に設定さ
れたモードになるように、レーザダイオードの温度およ
びレーザダイオードに供給する電流を求めるという方法
等が考えられる。
【0007】ところが、このような方法は、各種測定器
が大型化する、あるいはコストが増大するという問題が
ある。本発明は、上記事情に鑑み、レーザダイオードか
ら発生するレーザ光をモードホップ検出用に受光すると
ともに小型化が図られたレーザダイオードモジュールお
よびレーザダイオードのモードホップの有無を容易に検
出できるモードホップ検出装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のレーザダイオードモジュールは、 (1)レーザ光を出射するレーザダイオード (2)このレーザダイオードから出射したレーザ光の光
路上に、この光路に対し斜めに配置された、このレーザ
光を透過すると共に表面および裏面それぞれでこのレー
ザ光の一部を反射する平行平面板 (3)この平行平面板で反射したレーザ光とこの平行平
面版の裏面で反射したレーザ光との干渉光を受光する受
光素子が一体的に組み込まれてなることを特徴とするも
のである。
【0009】本発明のレーザダイオードモジュールは、
モードホップ検出用の干渉光を受光するための部品とし
て、平行平面板,受光素子の2部品だけで済み、このよ
うに少ない部品で干渉光を受光することができる。レー
ザダイオードモジュールを構成するレーザダイオードが
モードホップを生じると干渉光の強度変化を生じるの
で、このようなレーザダイオードモジュールに、例えば
干渉光の強度変化を検出する検出器を接続することによ
り、小型化が図られるとともにレーザ光のモードホップ
の有無を簡単に知ることができる装置を構成できる。
【0010】ここで、上記本発明のレーザダイオードモ
ジュールにおいて、上記平行平面板内の光路長が上記レ
ーザダイオードの共振器光路長の整数倍からずれた光路
長を有する平行平面板を備えることが好ましい。これは
以下の理由による。レーザダイオードに電流を供給して
レーザ光を出射すると、供給する電流の大きさにより、
レーザ光の波長が変化し、受光素子で受光された干渉光
の強度は、レーザ光の波長変化に対して正弦波状に変化
する。つまり、受光素子で受光された干渉光の強度は、
レーザダイオードに供給される電流に対して近似的に正
弦波状に変化する。
【0011】したがって、レーザダイオードの共振器光
路長の整数倍からずれた光路長を有する平行平面板を備
えると、レーザダイオードに供給される電流に対する干
渉光の強度変化を表す正弦波曲線は、レーザダイオード
から発生するレーザ光がモードホップを起こした場合、
位相がずれるので、このような平行平面板を有するレー
ザダイオードモジュールに、例えば干渉光の強度変化を
検出する検出器を接続することにより、モードホップが
生じた際にレーザダイオードに供給された電流の大きさ
を知ることができる。
【0012】また、上記目的を達成する本発明のモード
ホップ検出装置は、 (1)レーザダイオードから出射したレーザ光の光路上
にこの光路に対し斜めに配置された、このレーザ光を透
過するとともに表面及び裏面それぞれでこのレーザ光の
一部を反射する平行平面板 (2)この平行平面板の表面で反射したレーザ光と、こ
の平行面板の裏面で反射したレーザ光との干渉光を受光
する受光素子 (3)この受光素子に入射した干渉光の強度変化を検出
する検出器を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明のモードホップ検出装置は、平行平
面板で干渉光を作り出し、その干渉光を受光素子で受光
し、その干渉光の強度変化を検出する検出器を備えたも
のであるため、モードホップの有無を容易に知ることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明のレーザダイオードモジュー
ルの一実施形態の構造を示す図である。レーザダイオー
ドモジュール10は、レーザダイオード11,コリメー
ティングレンズ12,平行平面板13,およびフォトダ
イオード(PD)14を備えている。
【0015】レーザダイオード11から出射したレーザ
光は、このレーザ光の光路に配置されたコリメーティン
グレンズ12によりコリメートされ、この光路上に、こ
の光路に対し斜めに配置された平行平面板13に向か
う。この平行平面板13の表面13aと裏面13bは平
行であり研磨されている。この平行平面板13の表面1
3aに向かうレーザ光の3%〜5%は表面13aで反射
し、残りの95%〜97%は透過し裏面13bに向か
う。この裏面13bに向かったレーザ光の3%〜5%は
裏面13bで反射し、残りの95%〜97%は平行平面
板13から出射し、さらにこのモジュールの外部に出射
される。表面13aで反射したレーザ光と裏面13bで
反射したレーザ光は重なりあい干渉光を形成する。この
干渉光は、干渉光の光路に配置されたフォトダイオード
14で検出される。
【0016】このように、上記実施形態のレーザダイオ
ードモジュール10は、少ない部品で干渉光を検出する
ことができ、このようなレーザダイオードモジュールを
用いることにより、モードホップを簡単に検出できる。
図2は、本発明の一実施形態のモードホップ検出装置を
内蔵した、モードホップが生じないようなレーザ光が出
射されるようにレーザダイオードを制御する制御装置で
ある。
【0017】制御装置30の動作は、以下に説明する3
つの動作、すなわちレーザダイオード温度設定動作,定
常動作,簡易診断動作に分けられる。以下に、制御装置
30の構成を説明しながら、先ずレーザダイオード温度
設定動作について説明し、レーザダイオード温度設定動
作の説明時に、制御装置30に内蔵された本発明の一実
施形態のモードホップ検出装置についても説明する。次
に、定常動作、簡易診断動作についてこの順に説明す
る。
【0018】レーザダイオード温度設定動作では、CP
U15で、レーザダイオード11の温度を、このレーザ
ダイオード11の動作可能温度範囲内の所定の温度に設
定するためのデジタル信号が生成され、このデジタル信
号は、DA変換回路16に入力される。DA変換回路1
6では、このDA変換回路16に入力されたデジタル信
号がアナログ信号に変換され、このアナログ信号は、温
度制御回路17に入力される。温度制御回路17は、そ
の入力されたアナログ信号に基づいて温調ユニットを制
御する。温調ユニット18は、ペルチエ素子と温度セン
サとから構成されており、この温調ユニット18の制御
により、ペルチエ素子が所望の温度になり、レーザダイ
オード11の温度を、その温度に固定する。また、温度
センサはレーザダイオード11の温度を検出するもので
あり、レーザダイオード11の温度が、その所望の温度
から変化した場合は、温度制御回路17から、レーザダ
イオード11の温度を所望の温度に戻すための温度制御
信号が温調ユニットに入力される。このようにして、レ
ーザダイオード11の温度が制御される。
【0019】また、CPU15では、レーザダイオード
11から出射されるレーザ光の強度が時系列的に変化す
るようにレーザダイオード11を駆動させる、単一の三
角波パルスを表わすデジタル信号が生成される。このデ
ジタル信号は、DA変換回路19でアナログ信号に変換
されて電流増幅器20に入力される。電流増幅器20
は、入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた電流
を、レーザダイオード11の定格電流を超えない大きさ
の範囲で増幅し、レーザダイオードモジュール10を構
成するレーザダイオード11に供給する。レーザダイオ
ード11に電流が供給されると、レーザ光が出射され、
このレーザ光はコリメーティングレンズ12を通過し、
平行平面板13に向かう。
【0020】この平行平面板13に向かうレーザ光の大
部分は裏面13bから出射して測定光として用いられる
が、残りのレーザ光は、モードホップ検出用に用いられ
る。以下に、制御装置30に内蔵された本発明の一実施
形態のモードホップ検出装置が、モードホップを検出す
る過程について説明する。本発明の一実施形態のモード
ホップ検出装置は、平行平面板13,フォトダイオード
14,増幅器21,AD変換回路22,およびCPU1
5からなる。
【0021】平行平面板13に向かうレーザ光の大部分
は裏面13bから出射するが、残りのレーザ光は、表面
13a、あるいは裏面13bで反射して干渉光を形成
し、この干渉光はフォトダイオード14で検出される。
干渉光がフォトダイオード14で検出されると、その干
渉光の強度を表わす信号が増幅器21で増幅され、AD
変換回路22でデジタル信号に変換されてCPU15に
入力される。CPU15では、このようにして入力され
たデジタル信号から、レーザダイオード11の温度が所
定の温度のときの、レーザダイオード11に供給され
た、三角波の立上り区間の電流の変化に対する干渉光の
強度変化と、レーザダイオード11に供給された、三角
波の立下り区間の電流の変化に対する干渉光の強度変化
とを、一定間隔離れた電流毎に求める。このように干渉
光の強度変化を三角波の立上り区間および立ち下がり区
間で求めたのは、レーザダイオードのモードホップの有
無を、レーザダイオードに供給する電流を増加させた場
合と減少させた場合の両方の場合で確認するためであ
る。モードホップによりレーザ光のモード変化が生じな
ければ、干渉光の強度は直線的に増加あるいは減少する
電流変化に対して正弦波状に変化するので、このように
して求められた各電流に対する干渉光の強度から、ある
電流に対する干渉光の強度と、その電流に大きさの最も
近い電流に対する干渉光の強度との差を各電流について
求め、この干渉光の強度の差が基準となる範囲内にない
場合は、干渉光の強度が正弦波状に変化しない、つまり
モードホップが生じたと判断する。
【0022】このように、本発明の一実施形態のモード
ホップ検出装置により、モードホップが検出される。そ
して、上述した干渉光の強度の差が基準となる範囲内に
ない場合を歪が生じたと定義し、レーザダイオード11
の温度が所定の温度において、歪が生じたか否かを求め
る。レーザダイオード11の温度は、レーザダイオード
11の動作可能温度範囲内において、一定間隔離れた温
度毎に設定され、レーザダイオード11の各温度に対し
て、歪が生じたか否かが求められる。このようにして求
められた歪の有無から、レーザダイオード11の温度変
化に対して、歪が発生していないレーザダイオード11
の温度範囲のうちの、最も広範囲に広がる温度範囲の中
心温度が求められ、この中心温度がCPU15に記憶さ
れる。
【0023】定常動作では、CPU15から、レーザダ
イオード11の温度をレーザダイオード温度設定動作に
おいてCPU15に記録された温度に設定するためのデ
ジタル信号が、DA変換回路16に出力され、レーザダ
イオード11の温度が固定される。また、CPU15か
ら、レーザダイオード11から出射されるレーザ光の強
度が一定になるようにレーザダイオード11を駆動させ
るデジタル信号が生成される。このデジタル信号は、D
A変換回路19に入力されてアナログ信号に変換され、
電流増幅器20に入力される。電流増幅器20は、入力
されたアナログ信号の信号レベルに応じた電流をレーザ
ダイオード11の定格電流の大きさまで増幅し、レーザ
ダイオードモジュール10を構成するレーザダイオード
11に供給する。レーザダイオード11に電流が供給さ
れると、レーザ光が出射され、このレーザ光はコリメー
ティングレンズ12を通過し、平行平面板13に向か
い、この平行平面板13の裏面13bから出射したレー
ザ光が測定光として用いられる。
【0024】簡易診断動作では、CPU15から、レー
ザダイオード11の温度を定常動作において設定された
温度に設定するためのデジタル信号が、DA変換回路1
6に出力され、レーザダイオード11の温度が固定され
る。また、CPU15から、レーザダイオード温度設定
動作の説明で述べたような三角波を表わすデジタル信号
がDA変換回路19に入力され、レーザダイオード11
からレーザ光が出射されて、レーザダイオード11に供
給される電流変化に対する干渉光の強度変化が求めら
れ、この干渉光の強度変化から歪が生じたか否かが求め
られる。ここで歪が生じなかった場合は定常動作に戻
り、歪が生じた場合は、例えば、警告ランプを点灯する
等の手段(この手段は図示せず)でレーザダイオード1
1のレーザ光がモードホップを生じたことを知らせる。
このように、モードホップが生じた場合はレーザダイオ
ード温度設定動作に戻り、レーザダイオード11の各温
度に対して、歪が生じたか否かが求められ、レーザダイ
オード11の温度変化に対して、歪が発生しないレーザ
ダイオード11の温度範囲のうちの、最も広範囲に広が
る温度範囲の中心温度が求められ、この中心温度がCP
U15に記憶される。
【0025】このように、上述した制御装置では、本発
明の一実施形態のモードホップ検出装置を用いているの
で、レーザダイオードがモードホップを生じないような
温度にレーザダイオードの温度を設定でき、レーザダイ
オードから発生するレーザ光がモードホップを生じない
時の温度を、レーザダイオード個体毎に、レーザダイオ
ードを装置に組み込む前に調べる必要がない。
【0026】さらに、上記実施形態のモードホップ検出
装置では、簡易診断動作によりモードモップ等によりレ
ーザ光のモードホップが生じたかどうかを随時確認でき
るので、経年変化によりレーザ光のモードホップが生じ
ても容易に確認できる。図3、図4は、図2に示す制御
装置を用いて、レーザダイオードの温度をモードホップ
が生じない温度に設定することを試みた際の実験データ
を示すグラフである。
【0027】図3は、簡易診断動作において得られるグ
ラフであり、レーザダイオードの温度が25℃のとき
の、レーザダイオードに供給される電流の変化に対する
干渉光の強度変化を表す。図3に示すようにレーザダイ
オードに供給される電流が34mAから38mAの範囲
での干渉光の強度において、35mAから35.5mA
の電流範囲の間で干渉光の強度が正弦波状変化とは異な
る変化をしている、つまり歪が生じたことが確認でき
る。すなわちモードホップが発生したことになる。この
ようにモードホップが生じた場合には、レーザダイオー
ド温度設定動作でレーザダイオードの温度の再設定が行
われる。
【0028】図4は、レーザダイオード温度設定動作に
おいて、歪が発生しないレーザダイオードの温度範囲の
うちの、最も広範囲に広がる温度範囲の中心温度が3
0.5℃と求められた際に、定常動作において得られる
グラフである。図4に示すグラフは、レーザダイオード
の温度が30.5℃の時のレーザダイオードに供給され
る電流の変化に対する干渉光の強度変化を表す。
【0029】レーザダイオードの温度が30.5℃のと
きは、図4に示すようにレーザダイオードに供給される
電流が36mAから40mAの範囲では、干渉光の強度
は正弦波状に変化しており、モードホップが生じていな
いことがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザダ
イオードモジュールは、少ない部品でモードホップ検出
用の干渉光を受光することができる。また、本発明のモ
ードホップ検出装置は、平行平面板で干渉光を作り出
し、その干渉光を受光素子で受光し、その干渉光の強度
変化を検出しているので、レーザの波長を変化させるこ
とで簡易的なスペクトルアナライザとして機能し、コス
ト削減と小型化を図ることができるとともにレーザ光の
モードホップの有無を容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザダイオードモジュールの一実施
形態の構造を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態のモードホップ検出装置を
内蔵した、モードホップが生じないようなレーザ光が出
射されるようにレーザダイオードを制御する制御装置で
ある。
【図3】レーザダイオードに供給される電流の変化に対
する干渉光の強度変化を表すグラフである。
【図4】図3とは異なる、レーザダイオードに供給され
る電流の変化に対する干渉光の強度変化を表すグラフで
ある。
【符号の説明】
10 レーザダイオードモジュール 11 レーザダイオード 12 コリメーティングレンズ 13 平行平面板 13a 表面 13b 裏面 14 フォトダイオード 15 CPU 16,19 DA変換回路 17 温度制御回路 18 温調ユニット 20 電流増幅器 21 増幅器 22 AD変換回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を出射するレーザダイオード
    と、該レーザダイオードから出射したレーザ光の光路上
    に、該光路に対し斜めに配置された、該レーザ光を透過
    すると共に表面および裏面それぞれで該レーザ光の一部
    を反射する平行平面板と、該平行平面板の表面で反射し
    たレーザ光と該平行平面板の裏面で反射したレーザ光と
    の干渉光を受光する受光素子とが一体的に組み込まれて
    なることを特徴とするレーザダイオードモジュール。
  2. 【請求項2】 前記平行平面板内の光路長が、前記レー
    ザダイオードの共振器光路長の整数倍からずれた光路長
    を有することを特徴とするレーザダイオードモジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 レーザダイオードから出射したレーザ光
    の光路上に該光路に対し斜めに配置される、該レーザ光
    を透過すると共に表面及び裏面それぞれで該レーザ光の
    一部を反射する平行平面板と、該平行平面板の表面で反
    射したレーザ光と該平行平面板の裏面で反射したレーザ
    光との干渉光を受光する受光素子と、該受光素子に入射
    した干渉光の強度変化を検出する検出器を備えたことを
    特徴とするモードホップ検出装置。
JP21856496A 1996-08-20 1996-08-20 レーザダイオードモジュールおよびモードホップ検出装置 Pending JPH1065265A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004036706A1 (en) * 2002-10-15 2004-04-29 New Focus, Inc. Systeme and method of detecting mode jumps of tunable lasers
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